JP2001300265A - 濾過モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

濾過モジュールおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001300265A
JP2001300265A JP2000129876A JP2000129876A JP2001300265A JP 2001300265 A JP2001300265 A JP 2001300265A JP 2000129876 A JP2000129876 A JP 2000129876A JP 2000129876 A JP2000129876 A JP 2000129876A JP 2001300265 A JP2001300265 A JP 2001300265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urethane resin
molecular weight
filtration
filtration module
hollow fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000129876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001300265A5 (ja
JP4780738B2 (ja
Inventor
Yuzuru Ishibashi
譲 石橋
Naoshi Shinohara
直志 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2000129876A priority Critical patent/JP4780738B2/ja
Publication of JP2001300265A publication Critical patent/JP2001300265A/ja
Publication of JP2001300265A5 publication Critical patent/JP2001300265A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4780738B2 publication Critical patent/JP4780738B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い使用温度範囲でポッティング剤との接着
界面における中空糸膜の破断が起こらず、かつ、高い差
圧をかけて濾過・逆洗を繰り返してもリークが発生する
ことのない濾過モジュールを提供する。 【解決手段】 複数の中空糸膜の両端または片端がウレ
タン樹脂で固定された濾過膜モジュールにおいて、使用
温度範囲における該ウレタン樹脂の硬度がD40〜 D
70であることを特徴とする濾過モジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精密濾過や限外濾
過等の分離プロセスに用いられる濾過モジュールに関
し、さらに詳しくは、冷水の濾過プロセス用および温水
や熱水の濾過プロセス用として好適に用いられる濾過モ
ジュールおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空糸膜濾過による分離プロセスは、各
種工業製品の製造プロセスや上水および下水等の水処理
プロセス等において広く採用されているが、近年、処理
コストの低減のため、より大型のモジュールを求められ
ている。これらのモジュールは、使用温度上限が少なく
とも40℃であり、特に、超純水の製造プロセスや医薬
・食品分野の製造プロセスでは使用温度上限が80℃で
ある場合が多い。また、運転時の操作圧力は通常150
〜200kPa以下であるが、場合によっては300k
Pa近くに達してしまうことがあり、モジュールとして
は最大差圧300kPaに耐え得るものであることが求
められている。
【0003】従来、特に高温で使用する濾過モジュール
では、中空糸膜の固定のためにエポキシ樹脂が使用され
ていた。エポキシ樹脂は弾性率が高いために中空糸膜と
の接着界面において中空糸膜が破断し易いという問題が
あり、これを防止するために、エポキシ樹脂と中空糸膜
との接着界面にシリコーン樹脂等の柔軟な樹脂をポッテ
イングすることが行われていた。しかしながら、この方
法では2回の接着工程が必要となり、経済性に劣る欠点
を有していた。これに対して、近年、ウレタン樹脂をポ
ッティング剤として採用することが、特開平7−472
39号公報や特開平7−53665号公報、特開平8−
71378号公報に提案されている。
【0004】特開平7−47239号公報では、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと記す)と
ポリオキシテトラメチレングリコール(以下、PTMG
と記す)とから得られたイソシアネート基末端プレポリ
マーと、PTMGとひまし油またはひまし油誘導体ポリ
オールとから構成される硬化剤成分とで硬化させて成る
ウレタン樹脂が、ゴム状領域の高温側温度が100℃を
超え、107 N/m2台の貯蔵弾性率を示すこと、およ
び、このウレタン樹脂をポッティング剤として用いた濾
過モジュールは、90℃の熱水を差圧200kPaの条
件で6ヶ月間リークの発生なく連続濾過を実施できるこ
とが開示されている。しかしながら、この構成によるウ
レタン樹脂では、高い差圧に耐え得る充分な硬度が得難
いため、接着部の内径が75mm以上の大型モジュール
に採用した場合、差圧によってポッテイング部が大きく
変形し、リークが発生し易いという問題があった。
【0005】また、特開平7−53665号公報では、
MDIと分子量650〜3000のジオールをNCO/
OH当量比3〜5で反応して得られるNCO末端プレポ
リマーと、分子量650〜3000の活性水素基含有化
合物と1,4−ブタンジオールから構成される硬化剤成
分とで硬化させて成るウレタン樹脂が、25℃から80
℃の範囲で硬度変化が少ないことが開示されている。し
かしながら、開示された構成でのウレタン樹脂では硬度
が低いため、接着部の内径が75mm以上の大型モジュ
ールに採用した場合、差圧によってポッテイング部が大
きく変形し、リークが発生し易いという問題があった。
【0006】さらに、特開平8−71378号公報で
は、NCO含量が13重量%以上のポリイソシアネート
を、OH価が700mg−KOH/g以上のポリエーテ
ルポリオールに対して化学量論量の100〜105%加
えて硬化させたウレタン樹脂を用いた濾過モジュール
は、121℃のオートクレーブ処理と20℃の水中浸漬
を繰り返してもリークの発生がないことが開示されてい
る。しかしながら、この構成のウレタン樹脂では、室温
から10℃の低温領域で硬度が高く、そのために中空糸
膜との接着界面において中空糸膜が破断し易いという問
題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明等は、上記のよ
うな状況に鑑み、広い使用温度範囲でポッティング剤と
の接着界面における中空糸膜の破断が起こらず、かつ、
高い差圧をかけて濾過・逆洗を繰り返してもリークが発
生することのない濾過モジュールを提供することを課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため、特定の硬度を有しているウレタン樹脂を
濾過モジュールのポッティング剤として用いた場合、中
空糸膜の破断を招来せず、かつ、リークの発生なく高い
差圧をかけて濾過・逆洗を実施し得ること、および、特
定の分子量の高分子ポリオールで構成され、かつ、特定
量のハード部を含有したウレタン樹脂が、低温から高温
までの広い温度範囲で上記硬度を有することを見出し、
本発明に到達した。
【0009】すなわち、本発明は、 1)複数の中空糸膜の両端または片端がウレタン樹脂で
固定された濾過膜モジュールにおいて、使用温度範囲に
おける該ウレタン樹脂の硬度がD40〜 D70である
ことを特徴とする、濾過モジュール。 2)使用温度範囲が10℃〜80℃であることを特徴と
する、1)記載の濾過モジュール。 3)ウレタン樹脂が、ジフェニルメタンジイソシアネー
トと高分子ポリオール、および、分子量200以下の短
鎖ジオールとを出発原料とし、ハード含有量が42〜6
0重量%であり、かつ、ハード部数平均分子量が700
〜3000であることを特徴とする、1)または2)記
載の濾過モジュール。 4)(A)OH価が200〜50mg−KOH/gの高
分子ポリオールとジフェニルメタンジイソシアネートと
から合成されたイソシアネート基末端プレポリマーと、
(B)分子量200以下の短鎖ジオールとを混合して硬
化させることにより、複数の中空糸膜の両端または片端
をウレタン樹脂で固定することを特徴とする、濾過モジ
ュールの製造方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明における濾過膜モジュールは、複数
の中空糸膜の両端または片端がウレタン樹脂で固定され
ており、使用温度範囲における該ウレタン樹脂の硬度が
D40〜 D70である必要がある。該硬度がD40未
満では、柔軟すぎて濾過・逆洗時の圧力がかかった時に
ウレタン樹脂が大きく変形し、接着界面で剥離を生じた
り中空糸膜が破断してリークを起こす。一方、 D70
を超える場合には、濾過時や逆洗時にウレタン樹脂との
接着界面において中空糸膜が破断する傾向が強くなる。
該硬度は、 D65 〜 D40であることが好ましく、
D60〜 D45であることがより好ましい。なお、本
発明における硬度とは、JIS K 6253−199
3に準じて、タイプDデュロメーターを用いて10秒加
圧した後の測定値である。
【0011】使用温度範囲は、例えば、上水や下水排水
の処理用途であれば10℃〜40℃であり、また、医薬
・食品分野での用途であれば10℃〜80℃である場合
が多い。従って、各用途による使用温度範囲において、
上記の硬度を有することが必要である。特に、10℃〜
80℃の広い温度範囲において上記硬度を有するウレタ
ン樹脂を用いた濾過モジュールであれば、上水や下水排
水の処理用途や医薬・食品分野向け用途等広い用途に適
用でき、好適である。
【0012】上記のような硬度を有するウレタン樹脂
は、高分子ポリオールとMDIおよび分子量200以下
の短鎖ジオールを出発原料とし、これらを反応して得ら
れ、出発原料のMDIと短鎖ジオールとから構成される
ハード部のハード含有量が42〜60重量%の範囲であ
って、かつ、該ハード部の数平均分子量が700〜30
00の範囲になるよう調整することによって得ることが
できる。なお、ハード含有量とは、全構成成分重量に対
するMDIと短鎖ジオールとの合計重量の百分率であ
り、ハード部数平均分子量は、構成する高分子ポリオー
ルのOH価から計算される数平均分子量とハード含有量
から次式によって計算される値である。 A=B×C/(100−C) 式(1)
【0013】上記式(1)で、Aはハード部数平均分子
量、Bは高分子ポリオールの数平均分子量、Cはハード
含有量を表す。上記のハード含有量は、45〜55重量
%の範囲であることがより好ましく、45〜52重量%
の範囲であることが特に好ましい。該ハード含有量が4
2重量%未満の場合や60重量%を超える場合では、硬
度が前記の範囲を超えてしまう場合が多い。また、上記
のハード部数平均分子量は、800〜2500の範囲が
より好ましく、800〜2000の範囲が特に好まし
い。該ハード部数平均分子量が700未満では硬度の温
度特性が悪く、上記の範囲を超えてしまう場合が多い。
また、3000を超える場合では、均質な組成でなくて
機械的強度が不充分であったり、硬度が上記の範囲を超
えてしまう場合が多い。
【0014】本発明における高分子ポリオールとは、数
平均分子量が400以上であり、かつ、平均水酸基数が
高分子鎖1モル当り2モル以上であるものを言う。この
ような高分子ポリオールとしては、例えば、PTMG、
ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイドとプロ
ピレンオキサイドの共重合グリコール、ポリエステル系
ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール、水酸基末
端ポリブタジエン、ひまし油系ポリオールなどが挙げら
れる。中でも、PTMGは、耐水性や機械的強度特性が
良好なウレタン樹脂が得られ、特に好ましい 。
【0015】該高分子ポリオールは、そのOH価が20
0〜50mg−KOH/gの範囲であることが好まし
い。140〜60mg−KOH/gの範囲にあることが
より好ましく、120〜60mg−KOH/gの範囲に
あることが特に好ましい。そのOH価が200mg−K
OH/gを超える場合には、硬度の温度による変化が大
きくなり、10〜80℃の温度範囲において上記の硬度
範囲であるウレタン樹脂を得ることが困難である。ま
た、 OH価が50mg−KOH/g未満の場合には、
硬化中に甚だしい相分離が起こり易く、充分な機械的強
度が得難くなる。なお、本発明における高分子ポリオー
ルとしては、上記に例示した高分子ポリオールの混合物
であってもよく、この場合、その混合物のOH価が上記
の範囲であることが好ましい。
【0016】さらに、分子量200以下の短鎖ジオール
としては、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタ
ンジオール、1,10−デカンジオール等が挙げられる
が、中でも、1,4−ブタンジオールと1,6−ヘキサ
ンジオールが好ましい。なお、本発明におけるウレタン
樹脂の構成成分として、上記の高分子ポリオール、短鎖
ジオール、およびMDIの他に、少量であれば3官能以
上のOH基を有する低分子量ポリオールを含有すること
もできる。
【0017】実際の使用に際しては、予め、高分子ポリ
オールとMDIとをNCO/OHのモル比が3〜10の
範囲になるように混合して反応させて得られるイソシア
ネート基末端プレポリマー(以下、NCO基末端プレポ
リマーと記す)を合成し、これと短鎖ジオールとを混合
して反応させることによって、上記の硬度特性を有する
硬化物が得られる。なお、所定量の内の一定割合の高分
子ポリオールとMDIとからNCO末端プレポリマーを
合成し、残余の高分子ポリオールと短鎖ジオールとを予
め混合しておき、この混合物と該NCO末端プレポリマ
ーとを混合して反応させることもできる。該NCO末端
プレポリマーのイソシアネート基と高分子ポリオールお
よび短鎖ジオールの水酸基との当量比(NCO/OH)
は、0.95〜1.15が好ましく、より好ましくは、
1.0〜1.1の範囲で反応させるのが良い。
【0018】本発明に用いる中空糸膜は、公知の高分子
製多孔質膜が用いられる。例えば、エチルセルロース、
ニ酢酸セルロース、酢酸セルロース、セルロース等のセ
ルロース類、6,6ナイロン等のポリアミド類、ビニル
アルコール系樹脂、ポリアクリロニトリル等のアクリル
系樹脂、ポリフッ化ビニリデン等のフッ化ビニリデン系
樹脂、ポリエーテルスルフォンやポリスルフォン等のス
ルフォン系樹脂、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂等
の高分子を素材とした、精密濾過膜や限外濾過膜を挙げ
ることができる。中でも、耐熱性を有するフッ化ビニリ
デン系樹脂やスルフォン系樹脂、オレフィン系樹脂を素
材とした中空糸膜が好適に用いることができる。
【0019】また、濾過モジュールのケース素材として
は、耐熱性が良好なスルフォン系樹脂やポリカーボネー
ト、ポリフッ化ビニリデン系樹脂、ABS樹脂、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂等の高分子材料やSUS等の金
属材料を好適に用いることができる。本発明の濾過モジ
ュールは、所定の本数を所定の長さに揃えた中空糸膜束
をモジュールケースに挿入し、公知の遠心成型法によっ
て上記のプレポリマー混合物を注入して硬化させること
により製造できる。さらに、硬化後、濾過モジュールの
使用温度に応じて、50〜120℃の範囲でアフターキ
ュアーを施こすことにより、高温でのウレタン樹脂の物
性低下を少なくすることもできる。
【0020】以下、本発明を実施例に基づいて説明す
る。 <合成例1>NCO基末端プレポリマー(NCO−1)
の合成 MDI55.8重量部を撹拌機付き反応器に仕込み、O
H価が113mg−KOH/gのPTMG44.2重量
部を窒素気流下で撹拌しながら滴下し、温度60℃にて
3時間反応させてNCO基末端プレポリマー(NCO−
1)を得た。 <合成例2>NCO基末端プレポリマー(NCO−2)
の合成 OH価が113mg−KOH/gのPTMGとOH価が
56.7mg−KOH/gのPTMGとを混合したPT
MG混合物( OH価:63.5mg−KOH/g)5
1.4重量部、および、MDI48.6重量部とした他
は、合成例1と同様にしてNCO基末端プレポリマー
(NCO−2)を得た。
【0021】
【実施例1〜5および比較例1】表1に示す条件でイソ
シアネート基末端プレポリマーとPTMGおよび短鎖ジ
オールを50℃に加温して1分間混合した後、減圧下で
2分間脱気してから型に流し込み120℃で16時間硬
化させた。該ウレタン樹脂の10℃と80℃における硬
度を表1に示す。なお、硬度は、測定試料を各温度で1
6時間保持した後、直ちにUF.SHORE’S DU
ROMETER TYPE D を用いて測定した。
【0022】内径94mmのヘッダー部を有する円筒状
ポリスルフォン製モジュールケースに、内径0.75m
m外径1.35mmのポリスルフォン製中空糸膜180
0本を挿入し、50℃に加温した遠心成型機にセットし
た後、20N・m2 /kg2の条件で表1のウレタン樹
脂プレポリマーを混合・注入して1時間遠心成型した。
次いで、90℃で16時間硬化させた。該濾過モジュー
ルを各3本作製した。なお、ポッティング部の厚みは2
5mmとした。該モジュールの1本を解体してウレタン
樹脂をサンプリングし、硬度を測定した結果を表2に示
す。該モジュールを用いて、10℃と80℃の2条件夫
々で濾過と逆洗の繰り返し試験を行った。濾過時および
逆洗時の膜差圧を300kPaとした。その結果を表2
に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】
【比較例2】日本ポリウレタン社製のコロネート440
3とニッポラン4221を各々63重量部、37重量部
を混合・注入した他は、実施例1と同様にして、内径9
4mmのヘッダー部を有する円筒状ポリスルフォン製モ
ジュールを成型し、硬化させた。実施例1と同様にして
ウレタン樹脂をサンプリングし、硬度を測定したとこ
ろ、10℃ではD73、80℃ではD25であった。実
施例1と同様にして、10℃で濾過と逆洗の繰り返し試
験を行ったところ、45サイクル目でリークが発生し
た。該モジュールを解体して観察したところ、中空糸膜
との接着界面で中空糸膜が破断していた。また、実施例
1と同様にして、80℃で濾過と逆洗の繰り返し試験を
行ったところ、10サイクル目でリークが発生した。該
モジュールを解体して観察したところ、モジュールケー
スとの接着界面近傍に亀裂が生じて剥離していた。
【0026】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の濾過モジ
ュールは、広い使用温度範囲において硬度の変化が小さ
く、かつ、適度な硬度を有しているウレタン樹脂をポッ
ティング剤として使用しているため、接着界面における
濾過膜の破断が起こらず、かつ、高圧で濾過・逆洗を繰
り返してもリークの発生を起こさない。従って、広い温
度範囲で使用することができ、実用上極めて有用であ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中空糸膜の両端または片端がウレ
    タン樹脂で固定された濾過膜モジュールにおいて、使用
    温度範囲における該ウレタン樹脂の硬度がD40〜 D
    70であることを特徴とする、濾過モジュール。
  2. 【請求項2】 使用温度範囲が10℃〜80℃であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載の濾過モジュール。
  3. 【請求項3】 ウレタン樹脂が、ジフェニルメタンジイ
    ソシアネートと高分子ポリオール、および、分子量20
    0以下の短鎖ジオールとを出発原料とし、ハード含有量
    が42〜60重量%であり、かつ、ハード部数平均分子
    量が700〜3000であることを特徴とする、請求項
    1または請求項2記載の濾過モジュール。
  4. 【請求項4】 (A)OH価が200〜50mg−KO
    H/gの高分子ポリオールとジフェニルメタンジイソシ
    アネートとから合成されたイソシアネート基末端プレポ
    リマーと、(B)分子量200以下の短鎖ジオールとを
    混合して硬化させることにより、複数の中空糸膜の両端
    または片端をウレタン樹脂で固定することを特徴とす
    る、濾過モジュールの製造方法。
JP2000129876A 2000-04-28 2000-04-28 濾過モジュールおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4780738B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000129876A JP4780738B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 濾過モジュールおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000129876A JP4780738B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 濾過モジュールおよびその製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001300265A true JP2001300265A (ja) 2001-10-30
JP2001300265A5 JP2001300265A5 (ja) 2007-04-05
JP4780738B2 JP4780738B2 (ja) 2011-09-28

Family

ID=18639082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000129876A Expired - Fee Related JP4780738B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 濾過モジュールおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4780738B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101921383A (zh) * 2009-06-12 2010-12-22 第一工业制药株式会社 二液型聚氨酯树脂组合物
US8709253B2 (en) 2008-01-11 2014-04-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Separation membrane elements, separation membrane module, and process for producing separation membrane element

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06157708A (ja) * 1992-07-28 1994-06-07 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ポリウレタン系エラストマー用組成物
JPH0753665A (ja) * 1993-08-09 1995-02-28 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ポリウレタンエラストマーを用いたシール材・結束材
JPH10195160A (ja) * 1996-11-13 1998-07-28 Sanyo Chem Ind Ltd 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物
JP2000063469A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Sanyo Chem Ind Ltd 膜モジュールのシール材用注型ポリウレタン樹脂形成性組成物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06157708A (ja) * 1992-07-28 1994-06-07 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ポリウレタン系エラストマー用組成物
JPH0753665A (ja) * 1993-08-09 1995-02-28 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd ポリウレタンエラストマーを用いたシール材・結束材
JPH10195160A (ja) * 1996-11-13 1998-07-28 Sanyo Chem Ind Ltd 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物
JP2000063469A (ja) * 1998-08-18 2000-02-29 Sanyo Chem Ind Ltd 膜モジュールのシール材用注型ポリウレタン樹脂形成性組成物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8709253B2 (en) 2008-01-11 2014-04-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Separation membrane elements, separation membrane module, and process for producing separation membrane element
CN101921383A (zh) * 2009-06-12 2010-12-22 第一工业制药株式会社 二液型聚氨酯树脂组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4780738B2 (ja) 2011-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007074597A1 (ja) ポリウレタン樹脂形成性組成物、シール材及び中空糸膜モジュール
JPH0649164A (ja) 低モノオール含量を有するポリエーテルポリオール混合物から誘導されるイソシアネート末端化プレポリマーおよびポリウレタンでの使用
WO2024011725A1 (zh) 一种具有优异回弹性能和高强度的热塑性弹性体及其制备方法
CN101824298B (zh) 一种用于中空纤维膜组件的铸封材料
CN1816579A (zh) 聚氨酯树脂及其制造方法
US4148734A (en) Filter material and process for producing same
US4171390A (en) Process for preparing filter material
JP2001300265A (ja) 濾過モジュールおよびその製造方法
JP3959733B2 (ja) 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物及び該組成物を用いたシール材
KR102110795B1 (ko) 습식 인조피혁용 폴리우레탄 수지의 제조방법
JP3324833B2 (ja) 中空糸膜モジュール及びその製造方法
JP3353284B2 (ja) ポリウレタンエラストマーを用いた結束材
JP3650989B2 (ja) 注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物を用いたシール材
CN114752208A (zh) 一种高介电常数高分子薄膜材料及其制备方法
JPH06145281A (ja) ポリウレタンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシール材
JP4586801B2 (ja) ポリウレタン樹脂形成性組成物、シール材及び中空糸膜モジュール
JP3041671B2 (ja) 膜モジュールのシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物
JP2007224078A (ja) 中空糸膜モジュールに用いられるシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、及び該組成物を用いた中空糸膜モジュール用シール材
JP2021105102A (ja) ロタキサンポリウレア架橋体、ロタキサンポリウレア・ウレタン架橋体、およびこれらの製造方法
JP2007222764A (ja) 中空糸膜モジュールに用いられるシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物、及び該組成物を用いた中空糸膜モジュール用シール材
JPH08176253A (ja) ポリウレタンウレア溶液及びその成形物
CN115584235B (zh) 一种用于服装面料的pur胶黏剂及其制备方法
JP3978768B2 (ja) 熱硬化性ポリウレタンエラストマーの製造方法
JP2023174126A (ja) 膜モジュール
JPS63270723A (ja) ポリウレタンエラストマ−の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070220

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20070220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100811

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101203

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110301

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140715

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees