JP3041671B2 - 膜モジュールのシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物 - Google Patents

膜モジュールのシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物

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JP3041671B2 JP7218142A JP21814295A JP3041671B2 JP 3041671 B2 JP3041671 B2 JP 3041671B2 JP 7218142 A JP7218142 A JP 7218142A JP 21814295 A JP21814295 A JP 21814295A JP 3041671 B2 JP3041671 B2 JP 3041671B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/36Hydroxylated esters of higher fatty acids

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は注型用ポリウレタン
樹脂形成性組成物に関し、更に詳しくは血液処理器、浄
水器などに用いられる膜モジュールのシール材用として
好適な注型用ポリウレタン樹脂形成性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】膜モジュールのシール材を目的としたポ
リイソシアネート成分からなる主剤と、ポリオール成分
からなる硬化剤とからなるポリウレタン樹脂形成性組成
物としては、主剤としてジフェニルメタンジイソシアネ
ートのプレポリマーを用いたもの(例えば、特開昭53
−61695号公報)、ヘキサメチレンジイソシアネー
トのプレポリマーを用いたもの(例えば、特開昭60−
58156号公報)、ヘキサメチレンジイソシアネート
のイソシアヌレート変性体を用いたもの(例えば、特開
平2−215822号公報)等が一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
は硬化剤のポリオール成分として3級アミノ基含有ポリ
オールを使用しているため、γ線滅菌時に着色したり、
保管中に硬化剤が着色するという問題があった。着色を
防止するために3級アミノ基含有ポリオール量を減らし
た場合、注型後の硬度発現速度が遅くなり、また3級ア
ミノ基含有ポリオールの代わりに重金属系触媒を使用す
る(例えば特開昭56−145916号公報)と、硬化
樹脂から重金属が溶出する等安全性の問題がある。また
硬度発現速度を速くするために、ジエチレングリコール
のような直鎖低分子量ジオールを使用したもの(例えば
特開平2−127413号公報)は低温時に白濁・沈殿
し、成型作業に支障がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、3級アミ
ノ基含有ポリオールや金属触媒を使用しなくても硬度発
現速度が速く、γ線照射後の着色が少なくかつ低温時の
安定性が良好な組成物を検討した結果、過剰の有機ポリ
イソシアネートと特定のポリオール成分とを反応して得
られるプレポリマーをポリイソシアネート成分として用
いることによって、上記問題を解決できることを見いだ
し本発明に到達した。
【0005】すなわち本発明は、ポリイソシアネート成
分(A)からなる主剤とポリオール成分(B)からなる
硬化剤とからなるポリウレタン樹脂形成性組成物におい
て、上記(A)が、過剰の有機ポリイソシアネート(a
1)と側鎖に少なくとも1個のメチル基を有するアルキ
レン(炭素数2〜5)グリコール(a2)とからのプレ
ポリマー(a)および過剰の有機ポリイソシアネートと
ヒマシ油系ポリオールとからのプレポリマー(b)から
なり、(A)中の(a)の含有量が少なくとも30重量
%であり、上記(B)が、ポリエーテルポリオール、ポ
リエステルポリオールおよびヒマシ油系ポリオールから
選ばれる1種以上のポリオールまたはこれと6重量%以
下の3級アミノ基含有ポリオールからなることを特徴と
する膜モジュールのシール材用ポリウレタン樹脂形成性
組成物である。
【0006】本発明におけるプレポリマー(a)におい
て使用する有機ポリイソシアネート(a1)としては、
例えばトリレンジイソシアネート(以下TDIと略
記)、ジフェニルメタンジイソシアネート(以下MDI
と略記)、ポリフェニルメタンジイソシアネート、ナフ
チレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート(以下HDIと略
記)、1−イソシアナト−3−イソシアナトメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン(以下IPDI
と略記)、ビス(4−イソシアナトシクロヘキシル)メ
タン(水添MDI)等の脂肪族及び脂環族ジイソシアネ
ートおよびこれらの変性体(例えば、イソシアヌレート
変性体、カーボジイミド変性体、ウレトジオン変性体、
ウレトイミン変性体、ビュレット変性体ウレア変性体)
があげられる。これらのうち好ましいものは芳香族ジイ
ソシアネートであり、特に好ましいものはMDIであ
る。
【0007】本発明におけるプレポリマー(a)におい
て使用する、側鎖に少なくとも1個以上のメチル基を有
する炭素数2〜5であるアルキレングリコール(a2)
としては、1−メチルエタン−1,2−ジオール、1,
2−ジメチルエタン−1,2−ジオール、1−メチルプ
ロパン−1,3−ジオール、1,3−ジメチルプロパン
−1,3−ジオール、2,2−ジメチルプロパン−1,
3−ジオール、1−メチルブタン−1,4−ジオール、
1−メチルペンタン−1,5−ジオール、2−メチルペ
ンタン−2,4−ジオール、3−メチルペンタン−1,
5−ジオール等があげられる。これらのうち好ましいも
のは1−メチルプロパン−1,3−ジオール、3−メチ
ルペンタン−1,5−ジオールであり、特に好ましいも
のは1−メチルプロパン−1,3−ジオール(1,3−
ブタンジオール:以下1,3−BDと略記)である。エ
チレングリコール、1,4−ブタンジオールのような直
鎖のグリコールを使用した場合、硬度発現速度を速くす
る効果はあるが、低温安定性に劣り成型性が著しく悪く
なる。
【0008】本発明におけるプレポリマー(a)は過剰
の芳香族ポリイソシアネート(a1)と側鎖に少なくと
も1個以上のメチル基を有するアルキレングリコール
(a2)とを、40〜120℃で2〜6時間反応させる
ことにより得られる。反応におけるNCO/OH当量比
は通常5〜20、好ましくは5〜10である。NCO/
OH当量比が5未満ではプレポリマーの粘度が高くな
り、注型が難しく作業性が低下する。また20を越える
とプレポリマー中の芳香族ポリイソシアネートモノマー
量が多くなり、硬化物からの溶出量が増加するので好ま
しくない。ポリイソシアネート成分(A)において
(a)の含有量は通常30重量%以上、好ましくは50
重量%以上である。30重量%未満では硬度発現速度が
低下する。
【0009】本発明におけるポリイソシアネート成分
(A)において、必要により公知の他のイソシアネート
末端プレポリマーおよび/または有機ポリイソシアネー
ト(単量体、多量体)を併用することができ、とくに過
剰の有機ポリイソシアネートとヒマシ油系ポリオールと
からのイソシアネート基末端プレポリマー(b)が併用
される。他のイソシアネート基末端プレポリマーとして
は、有機ポリイソシアネート化合物とポリオールとから
のプレポリマーがあげられる。有機ポリイソシアネート
としては、例えばMDI、TDI、HDI、IPDIお
よびこれらの変性体(例えば、イソシアヌレート変性
体、カーボジイミド変性体、ウレトジオン変性体、ウレ
トイミン変性体、ビュレット変性体、ウレア変性体)が
あげられる。
【0010】イソシアネート末端プレポリマーに使用さ
れるポリオールとしては、ヒマシ油系ポリオール、ポリ
エステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカ
プロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオー
ル、低分子量グリコールまたはこれらの混合物があげら
れる。ヒマシ油系ポリオールとしては、ヒマシ油、部分
脱水ヒマシ油、部分アシル化ヒマシ油、ヒマシ油脂肪酸
エステル等があげられる。ヒマシ油脂肪酸エステルに使
用されるポリオールとしては、エチレングリコール1,
4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,6
−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロ
パン等の多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル等のポリエーテルポリオール、ポリカプロラクトン等
およびこれらの混合物があげられる。ポリエステルポリ
オールとしては、 ポリカルボン酸(脂肪族飽和または
不飽和カルボン酸、例えばアジピン酸、アゼライン酸、
マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸等)と低分子グリ
コール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、1,4−ブタンジオール,1,6−ヘキサンジ
オール等)とからのポリエステルポリオールがあげられ
る。ポリエーテルポリオールとしては、例えばポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコールなどがあげられる。多価アルコー
ルとしては、エチレングリコール、プロピレングルコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン等があげられ
る。これらポリオールのうち好ましいものは、ヒマシ油
系ポリオール、ポリエーテルポリオールであり、特に好
ましいものはヒマシ油系ポリオールである。
【0011】本発明におけるポリオール成分(B)とし
ては、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオー
ル、ヒマシ油系ポリオール及びこれらの混合物が使用で
きる。ポリエーテルポリオールとしては、ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール等があげられる。ポリエステルポリオ
ールとしては、ポリカルボン酸(脂肪族飽和または不飽
和カルボン酸、例えばアジピン酸、アゼライン酸、マレ
イン酸、フタル酸、イソフタル酸等)と低分子量ポリオ
ール(例えばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン
等)とからのポリエステルポリオールがあげられる。ヒ
マシ油系ポリオールとしては、ヒマシ油、ヒマシ油脂肪
酸のトリメチロールプロパンエステル等があげられる。
【0012】また必要により3級アミノ基含有ポリオー
ル、アルカノールアミン等を上記ポリオールと併用する
ことができる。3級アミノ基含有ポリオールとしては、
2個以上の活性水素原子を有するアミノ化合物のアルキ
レンオキサイド付加物が使用できる。2個以上の活性水
素原子を有するアミノ化合物のアルキレンオキサイド付
加物としてはエチレンジアミン、ジエチレントリアミン
にプロピレンオキサイドおよび/またはエチレンオキサ
イドを付加したものが上げられる。具体的にはN,N,
N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エ
チレンジアミン、N,N,N’,N’,N”−ペンタキ
ス(2−ヒドロキシプロピル)ジエチレントリアミン等
があげられる。アルカノールアミンとしては、モノ−,
ジ−,トリ−エタノールアミン等があげられる。
【0013】本発明の組成物において、(A)成分から
なる主剤と(B)成分からなる硬化剤の混合時のNCO
/OH当量比は通常0.5〜2.0、好ましくは0.8
〜1.5である。当量比が0.5未満では硬化物の硬度
が不十分となり、2.0を超えると溶出物量が増加する
ので好ましくない。
【0014】本発明の組成物の注型時のゲル化時間は通
常室温で5〜60分であり、完全硬化には常温下で通常
24〜72時間を要するが、養生温度を高く(30〜6
0℃)することにより完全硬化までの時間を短縮するこ
とができる。
【0015】本発明の組成物は血液処理器等のシール材
に適用した場合、主剤と硬化剤とを混合して注型した場
合、硬度発現が速いために切断・組立等の注型後の作業
性にすぐれている。また組立後の滅菌処理工程におい
て、γ線照射後の硬化樹脂の着色はほとんどなく、また
保管時における組成物の着色もほとんどない。また硬化
樹脂の硬度が高くシール性が優れていることから、血液
処理器(中空糸型、膜型もしくはコイル型の人工腎臓、
血奬分離用モジュールなど)、人工臓器(人工肺等)、
浄水器、限外ろ過膜(中空糸型、スパイラル型など)な
どの膜モジュールのシール材用に好適である。
【0016】本発明の組成物の使用方法は特に限定され
ないが、一例として血液処理器用に用いる場合の使用例
を以下に示す。先ず、予め(A)成分からなる主剤と
(B)成分からなる硬化剤とをそれぞれ個別に調製し、
各々減圧脱泡(例えば20mmHg×2時間)する。次
いで主剤と硬化剤を所定のNCO/OH当量比となるよ
うに計量して混合する。この混合液を用いて遠心注型
(成型)法により中空糸を容器(ポリカーボネート樹
脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂、アクリロニトリ
ル−スチレン−ブタジエン樹脂などからなる)に埋封す
る。遠心注型(成型)法の例は特公昭57−58963
号公報明細書等に記載されている。埋封される中空糸と
しては一般に、通常5〜80重量%のグリセリンを含
む、セルロース系、アクリル系、ポリビニルアルコール
系、ポリアミド系、ポリスルホン系等の中空糸が使用さ
れる。混合液を注入してから5分〜60分後にはゲル化
し、モジュールを注型(成型)機から取り出すことがで
きる。25℃で2日間養生を行い硬化を完了させる。そ
の後、2.5M〜5.0Mradのγ線を照射して滅菌
処理を行う。滅菌処理はγ線照射以外の方法、例えばオ
ートクレーブで121℃で30分間の蒸気加熱処理、ま
たはエチレンオキサイドガス処理等によっても実施する
ことができる。
【0017】本発明の組成物を硬化させて得られるポリ
ウレタン樹脂は、中空糸への付着性もきわめて良好であ
る。ポリウレタン樹脂の硬度が高いため浄水器用に使用
した場合の耐熱水性も良好である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明をさら
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。なお、以下において%は重量%を示す。
【0019】
【実施例】
実施例1 攪拌機、温度計および窒素導入管を付した2L容積の4
つ口フラスコに、MDI(バーディッシェ・ジャパン製
「ルプラネートMI」)796.5gと1,3−BDを
77.4gおよびヒマシ油126.1gを仕込み窒素気
流下攪拌しながら70〜80℃に加熱し4時間反応さ
せ、NCO含量は18.0%のプレポリマーを得た。こ
れを(主剤−1)とする。
【0020】上記(主剤−1)100重量部に、ヒマシ
油脂肪酸トリメチロールプロパンエステル(水酸基価=
255:硬化剤−1)を94部配合し、10秒間攪拌混
合した後これを40%のグリセリンを含む中空糸をポリ
カーボネート製容器に挿入したものに注入、遠心注型
(成型)した。これを25℃で硬化させた時の硬度の経
時変化を表1に示す。また同様に遠心成型し、25℃で
2日間硬化後、血液回路接続部品を取り付けて人工腎臓
用モジュールを作成した。その後該モジュールにγ線を
2.5Mrad照射して滅菌処理を行った。γ線照射前
後の樹脂部分の色相変化の評価結果を表1に示す。
【0021】実施例2 (主剤−1)を調製した反応容器と同様の反応容器にM
DI(バーディッシェ・ジャパン製「ルプラネートM
I」)697.9gと1,3−BD45.3gおよびヒ
マシ油256.8gを仕込み、 実施例1と同様の条件
で反応させて、NCO含量16.1%のプレポリマーを
得た。これを(主剤−2)とする。(主剤−2)100
重量部に、(硬化剤−1)84重量部を混合し、実施例
1と同様に遠心成型した。硬度の経時変化、およびγ線
照射前後の樹脂の色相変化を表1に示す。
【0022】実施例3 上記(主剤−2)100重量部に、ヒマシ油脂肪酸トリ
メチロールプロパンエステル94重量部とN,N,
N’,N’−テトラキス[2−ヒドロキシプロピル]エ
チレンジアミン(水酸基価=765;以下THDAと略
記)6重量部の混合物(硬化剤−2)74重量部を混合
し、実施例1と同様に遠心成型した。評価結果を表1に
示す。
【0023】比較例1 (主剤−1)を調整した反応容器と同様の反応容器に、
MDI(バーディッシェ・ジャパン製「ルプラネートM
I」)681.3gとヒマシ油318.7gを仕込み窒
素気流下攪拌しながら70〜80℃に加熱し4時間反応
させ、NCO含量が18.8%のプレポリマーをえた。
これを(主剤−3)とする。この(主剤−3)100重
量部に、(硬化剤−1)98重量部を混合し、実施例1
と同様に遠心成型した。評価結果を表2に示す。
【0024】比較例2 (主剤−1)を調整した反応容器と同様の反応容器に、
MDI(バーディッシェ・ジャパン製「ルプラネートM
I」)659.1gと1,3−BD14.1gおよびヒ
マシ油326.8gを仕込み窒素気流下攪拌しながら7
0〜80℃に加熱し4時間反応させ、NCO含量が1
8.1%のプレポリマーをえた。これを(主剤−4)と
する。この(主剤−4)100重量部に、ヒマシ油80
重量部とTHDA20重量部の混合物(硬化剤−3)8
5重量部を混合し、実施例1と同様に遠心成型した。評
価結果を表2に示す。
【0025】比較例3 (主剤−1)を調整した反応容器と同様の反応容器に、
液状化MDI(三菱化成ダウ製「ISONATE143
L」)605.4gとヒマシ油脂肪酸ポリプロピレング
リコールエステル(伊藤製油製「ユーリックH−5
3」)394.6gを仕込み窒素気流下攪拌しながら7
0〜80℃に加熱し4時間反応させ、NCO含量が1
5.0%のプレポリマーを得た。これを(主剤−5)と
する。この(主剤−5)100重量部に、(硬化剤−
3)71部を混合し、実施例1と同様に遠心成型した。
評価結果を表2に示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】試験法は以下の通りである。 混合後初期粘度:主剤と硬化剤を45℃で混合したもの
の混合開始から1分後の粘度を示す。 ゲル化時間:混合後、混合液の粘度が5万mPa・sに
到達するまでの時間を示す。 樹脂硬度:25℃で養生した樹脂の表面に、JIS−A
硬度計を押し付け10秒後の値を測定する。(測定温度
25℃) 樹脂の色相変化:ガードナー色相測定用試験管に主剤と
硬化剤を45℃で混合したものを注入し、25℃で2日
間養生する。これに2.5Mradのγ線を照射する。
照射前後のサンプルについて色相を測定する。
【0029】
【発明の効果】本発明の組成物は下記の効果を有する。 (1)3級アミノ基含有ポリオールや金属触媒を使用し
なくても、硬度発現速度が速く、作業生が良好である。 (2)γ線照射後の樹脂の着色が少ない。 (3)硬化後の硬度が高く、耐熱性に優れている。 上記効果を奏することから本発明の組成物は、血液処理
器(中空糸型、膜型もしくはコイル型の、人工腎臓、血
奬分離用モジュールなど)、人工臓器(人工肺等)、浄
水器、限外濾過膜(中空糸型、スパイラル型など)など
の膜モジュールのシール材用として極めて有用である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−279565(JP,A) 特開 平6−157708(JP,A) 特開 昭64−38102(JP,A) 特開 昭64−2653(JP,A) 特開 昭62−231671(JP,A) 特開 平6−145281(JP,A) 特開 平6−136089(JP,A) 特開 昭56−159212(JP,A) 特開 昭57−200416(JP,A) 特開 平8−59773(JP,A) 特開 平8−120043(JP,A) 特開 平9−48964(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/00 - 18/87 A61M 1/18 513 B01D 63/00 500 B01D 63/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネート成分(A)からなる
    主剤とポリオール成分(B)からなる硬化剤とからなる
    ポリウレタン樹脂形成性組成物において、上記(A)
    が、過剰の有機ポリイソシアネート(a1)と側鎖に少
    なくとも1個のメチル基を有するアルキレン(炭素数2
    〜5)グリコール(a2)とからのプレポリマー(a)
    および過剰の有機ポリイソシアネートとヒマシ油系ポリ
    オールとからのプレポリマー(b)からなり、(A)中
    の(a)の含有量が少なくとも30重量%であり、上記
    (B)が、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
    オールおよびヒマシ油系ポリオールから選ばれる1種以
    上のポリオールまたはこれと6重量%以下の3級アミノ
    基含有ポリオールからなることを特徴とする膜モジュー
    ルのシール材用ポリウレタン樹脂形成性組成物。
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