JPH08176253A - ポリウレタンウレア溶液及びその成形物 - Google Patents

ポリウレタンウレア溶液及びその成形物

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JPH08176253A
JPH08176253A JP6322803A JP32280394A JPH08176253A JP H08176253 A JPH08176253 A JP H08176253A JP 6322803 A JP6322803 A JP 6322803A JP 32280394 A JP32280394 A JP 32280394A JP H08176253 A JPH08176253 A JP H08176253A
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prepolymer
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polyurethane
mdi
reaction
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JP6322803A
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English (en)
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Yasuhiro Matsuzaka
康弘 松坂
Naohiro Murata
尚洋 村田
Keiko Ishikawa
恵子 石川
Hiroshi Takayanagi
弘 高柳
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 比較的高分子のジオールと、過剰量のMDI
とを反応させて部分プレポリマーを製造したのち、遊離
のMDIを減圧留去することにより得られる改善された
プレポリマー組成物を、溶媒中で鎖延長剤を用いて鎖延
長反応を行わせることにより得られる低粘度で、安定性
に優れたポリウレタン溶液及び物性の優れたポリウレタ
ン成形物。 【効果】 プレポリマーの遊離MDIを減少させたプレ
ポリマー組成物を使用することにより、低粘度で、安定
性に優れたポリウレタン溶液及び物性の優れたポリウレ
タン成形物が得られた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン、あるい
はポリウレタンウレア溶液(以下ポリウレタン溶液と称
する)にかかわり、また、ポリウレタン溶液より溶媒を
除去して得られるポリウレタン、あるいはポリウレタン
ウレア成形物(以下、ポリウレタン成形物と称する)に
かかわる。くわしくは、遊離MDI含量を低減したプレ
ポリマーを溶剤中で鎖延長剤と反応させることにより、
鎖延長反応時の凝集性を制御するとともに、反応終了後
の安定性を著しく改善せしめたポリウレタン溶液に関
し、また、該ポリウレタン溶液から溶媒を除去して得ら
れるポリウレタン成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実質的に橋かけ構造を有しないポ
リウレタン溶液から弾性繊維、弾性フィルム、エラスト
マー状の各種成形品、人工皮革の表面膜や各種塗料など
の表面被覆物、含浸剤などに優れたゴム状弾性を有する
種々の物品が製造されている。また、天然ゴムと比べて
機械強度が大きく、更に耐久性にも優れているという特
徴をもっている。このポリウレタン成形物は、有機ジイ
ソシアナートと活性水素を2個有する分子量250〜4
000の比較的高分子のジオール(以下ジオールと称す
る)によるプレポリマー化反応を行い、その後、溶媒を
添加後ジアミン等を用いて鎖延長反応を行う2つの工程
より製造されている。この溶液を用いる方法は固体状の
ポリウレタンをそのまま加熱溶融することにより成形す
る方法に比べて室温で流動性に富む系を扱えるため一般
に取り扱いが容易であり、装置的、工程的にも、より簡
単に製造できる特徴がある。
【0003】しかしながら、プレポリマー製造工程にお
いては、2,4’−体、2,2’−体を含む4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアナート(以下MDIと称す
る)とジオールを当量比2.0で合成したプレポリマー
ではMDIによりジオールが2〜3分子結合し、オリゴ
マーを生成すると共に遊離のMDIが生成してしまう。
オリゴマーの生成はハードセグメント間の距離を著しく
増大させ、成形物の機械物性を著しく低下させる原因と
なり、また、遊離MDIの存在は、鎖延長時におけるハ
ードセグメントの局在化の原因となり、粘度の急激な上
昇(以下ゲル化と称する)、白濁化等ポリウレタン溶液
製造上どちらも好ましくない。
【0004】この様な問題を解決するため、遊離MDI
の含量を低減することが考えられ、一般的に知られてい
ることであるが、例えば、特公昭47−35317号、
特開平4−100919号、特開平5−271432
号、特開平5−272011号、特開平4−12682
1号明細中にジオ−ルとMDIの当量比を1.4〜1.
6にて反応させる方法が開示されているが、遊離MDI
の量は低減するものの、不十分であり、また、オリゴマ
ーが大量に生成する。
【0005】また、一定の長さに伸長した後荷重を取り
除いたとき、ポリウレタン成形物の弾性回復性は天然ゴ
ムの回復性に比べ、劣るという欠点がある。このため、
種々の弾性機能についてより一層の改良が求められてい
る。すなわち、弾性機能として、高い破断伸度、変形歪
みに対する応力変動が小さいこと、伸縮時のヒステリシ
ス損失が小さいことが望まれている。
【0006】これらの弾性機能の改良を目的として種々
の低融点ジオールを用いる試みがなされているが、上記
の弾性機能を満足する水準には至っていない。例えば、
特開昭59−179513号には低融点ジオールとして
エーテルエステルジオールを用いているが、ジオール成
分にエステル結合基が存在するために耐加水分解性、耐
カビ性等の耐久性に劣り、新たな問題を生じている。ま
た、ジオール成分としてポリテトラメチレングリコール
にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ポリブ
チレンオキサイドなどを付加したジオール、または、テ
トラヒドロフランと前記アルキレンオキサイドとの共重
合アルキレンエーテルグリコールを用いたポリウレタン
重合体は耐水性や耐光性等の耐久性がポリテトラメチレ
ングリコールのみを使用したポリウレタンに比較して大
幅に低下する欠点がある。
【0007】また、ポリウレタン溶液を製造する場合に
おいては、溶液中のポリマー濃度(以下NVと称する)
が高くなればなるほど、末端にイソシアナート基を有す
るポリウレタンプレポリマーと多価アミノ化合物との反
応の段階において急激かつ局所的に反応が進行し、溶液
の粘度が上昇することにより、部分的に流動性のないと
ころと流動性のある所が生じたり、また、極端に粘度が
上昇する場合は直ちに全体が流動性のない固まった状態
(以下ゲル化と称する)になってしまう。このような、
鎖延長反応の粘度上昇に伴う溶液の不均一化が生ずる
と、その後の成形や含浸などの作業性が著しく不良にな
ってしまい、また、反応直後は一旦均一で透明な溶液が
得られてもその後の保存により迅速あるいは徐々に溶液
の粘度や性状が変化して「にごり」や「ゲル化」を生
じ、同様に作業性をそこなう等、溶液の不安定性に起因
するトラブルが多く、このような主として反応の急激さ
に伴う溶液性状の問題がこの種の重合体の製造方法、加
工技術において大きな問題点となっている。
【0008】このような問題を解決するための方法とし
て、透明でゲル化しにくい安定な溶液を製造する事が考
えられ、例えば、特公昭47−637号公報には、アジ
ペートポリオールとポリテトラメチレングリコールを併
用して用いる製造方法が開示されているが、アジペート
ポリオールとポリテトラメチレングリコールそれぞれの
長所が活かされず、性能的には単体使用に劣る。特公昭
47−35317号公報には、イソシアナート基の当量
以下のジアミンと水を用いて鎖延長を行うことにより安
定なポリウレタン溶液の安定化法が開示されているが、
発生する炭酸ガスの処理や物性の面で問題がある。特公
昭49−11476号公報には、鎖延長剤溶液中にウレ
タンプレポリマーを導入することで安定なポリウレタン
溶液の製造方法が開示されているが、高粘度のプレポリ
マーを反応器中に挿入しなければならず、実施には困難
を伴う。
【0009】鎖延長剤を変えることや、添加剤を添加し
てポリウレタン溶液を安定化する方法として、特公昭4
9−40006号公報には、脂環式ジアミン、芳香族ジ
メチルアミン、置換イミノビス脂肪族アミンを用いたポ
リウレタン重合体溶液の製造方法が開示されており、特
開昭47−15498号公報には、金属アセチルアセト
ンを用いたポリウレタン重合体溶液の製造方法が開示さ
れており、特開昭48−12347号公報には、蟻酸リ
チウム、アセチルアセトンナトリウムを添加してポリ尿
素エラストマー溶液の安定化方法が開示されており、特
開平3−139514号公報には、リチウム塩、脂肪族
脂環式連鎖停止剤を用いたポリウレタン尿素エラストマ
ーが開示されており、特開平3−279415号公報に
は、対称性ジアミン、非対称性ジアミンを用いたポリウ
レタン弾性繊維が開示されており、特開昭50−786
98公報には、ヒドラジンやジアミン液の添加条件を特
定してポリウレタン溶液を製造する方法が記載されてい
るが、、物性の低下と共に製造に特殊な物質を系内に混
入するので、用途的に制限される。
【0010】さらに、特開平2−70720号公報のよ
うに、ゲル化してしまった紡糸液の粉砕方法について開
示されている例もあるが、ゲル化してしまった溶液を粉
砕して利用可能にする方法としては有効であるが、最初
からゲル化しにくいポリウレタン溶液を製造できれば必
要の無い物である。これらの解決法は、それぞれ上述の
欠点を持っている。さらに、プレポリマーを合成後、遊
離のモノマ−を減圧留去する方法は以前から知られてお
り、例えば、特開昭54−149785号、特開昭61
−221215号、特開昭63−278923号、特開
平4−8719号、特開平4−202417号、特開平
4−252220号明細等にジイソシアナートトルエン
の遊離モノマーを低減したプレポリマーからエラストマ
−を製造する方法が記載されているが、遊離MDIを低
減した例は見あたらず、また、ウレタン弾性体組成物を
製造する上でのポリウレタン溶液の製法について、溶媒
中での不均一反応を低減し、凝集性の制御をおこなう事
については記載がない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来の方法では解決不可能であったプレポ
リマーの遊離MDIの低減とオリゴマー生成の低減とい
う2つの課題を同時に解決し、紡糸用原液、フィルムあ
るいは成形用の溶液、表面被覆用の塗料溶液、若しくは
含浸剤、接着剤溶液として、透明で安定性が良く、作業
性の良い、ポリウレタン溶液を得ることを目的として、
改善されたプレポリマーを製造し、鎖延長剤との反応、
そして反応後の経時変化における凝集性を制御すること
で、ポリウレタン溶液の安定性を高めることであり、ま
た、成形物のヒステリシスロスを低下させることであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の問
題を解決するために鋭意検討した結果、オリゴマ−生成
を低減するため、ジオールを過剰量のMDIと反応さ
せ、また、得られた反応生成物(以後パーシャルプレポ
リマーと称する)を減圧蒸留法にて留去し、その含有量
を低減することにより上記問題点を解決し、ポリウレタ
ン溶液の安定性が向上することを見い出し、また、溶媒
を除去することにより得られる成形物の物性が向上する
ことを見い出すことにより本発明に到達した。
【0013】すなわち、本発明は、次の(1)、(2)
の通りである。 (1)2,4’−体(2,2’−体を含む)を0.3重
量%以上含有する、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアナートと、Mw/Mnが3.0以下である活性水素
を2個有する分子量250〜4000の直鎖状分子と
を、イソシアナート基と活性水素基の当量比2.5以上
10.0以下で反応させて製造したプレポリマーを減圧
蒸留法にて、遊離のジフェニルメタンジイソシアナート
を留去し、その含有量を1重量%以下とし、かつ、Mw
/Mnが5.0以下であることを特徴とするプレポリマ
ー組成物を主成分とし、有機溶媒に溶解し、鎖延長剤を
用いて鎖延長させることにより得るポリウレタンウレア
溶液。 (2)(1)のポリウレタンウレア溶液から溶媒を湿式
法、乾式法により除去して得られるポリウレタンウレア
成形物。
【0014】本発明でのプレポリマー組成物とは、オリ
ゴマー生成が少なく、しかも、遊離のMDIが1.0%
以下のプレポリマーであり、このような特徴が、プレポ
リマーと鎖延長剤との反応において、反応性の高い遊離
のMDIと鎖延長剤との反応を抑制することより、局部
的な反応を抑制する事が可能になり、しかも、凝集性の
高い結合を非局在化出来ることから、ポリウレタン溶液
の安定性が増し、また、溶媒除去時にもミクロな凝集性
部分と非凝集性部分との相分離をバランス良くおこなわ
せることからポリウレタン成形物の物性が向上すると考
えられる。
【0015】本発明方法におけるMw/Mnの値は、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(以下、GPC
と称する)により測定した。GPCの測定条件は次の通
りである。溶出液:テトラヒドリフラン、流速:1.0
ml/分、カラムオーブン温度:40℃、カラム:TS
KGEL GMHXL,G2000HXL,G1000
HXL(以上、東ソー社製)、検出器:示差屈折計、M
w/Mnの値は、メインピークについて計算を行った。
【0016】本発明におけるポリウレタン溶液の製造方
法は公知の方法と同様に次の2工程より成立している。
すなわち、活性水素を2個有する分子量250〜400
0の直鎖状分子と有機ジイソシアナートの反応によりイ
ソシアナート末端プレポリマーを製造する第1工程、こ
のイソシアナート末端プレポリマーを溶媒に溶解後、ジ
アミンあるいは、ジアミン/モノアミン混合物の溶液を
装入することにより鎖延長反応を行わせる第2工程であ
る。
【0017】本発明におけるポリウレタン溶液の製造の
第1工程は、活性水素を2個有する分子量250〜40
00の直鎖状分子に対し当量比で2.0以上、10.0
以下の過剰量の有機ジイソシアナートを反応させて製造
する。本発明方法において使用する有機ジイソシアナー
トは、2,4’−体(2,4’−体を含む)を0.3重
量%以上含有し、残りが4,4’体であるジフェニルメ
タンジイソシアナート(以下MDIと称する)であっ
て、一部、カルボジイミド変性等の行われたMDIを含
む。なお、MDIは固形で入手しても良いし、溶融状態
で入手して使用しても良いが溶融状態のMDIの方が溶
解作業を省けるので好ましい。
【0018】Mw/Mnの値が3.0以下の活性水素を
有する分子量250〜4000の直鎖状分子としては、
ポリエーテルグリコール、ポリエステルグリコール、又
はこれらの共重合体、混合物等が挙げられる。分子量が
250未満では弾性性能が悪く、4000超ではポリエ
ーテルグリコール、ポリエステルグリコール製造上困難
となる。適当なポリエーテルグリコールの主なものはポ
リアルキレンエーテル、たとえばポリテトラメチレング
リコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリブチレングリコール、ポリヘキサメチレ
ングリコール等である。また、これらを製造する際に用
いる単量体の混合物より製造されたランダム共重合体、
製造方法を変えたブロック共重合体も用いる事ができ
る。成形物の物性より好適に用いられるのはポリテトラ
メチレングリコールである。また、Mw/Mnの値が
3.0を超えると成形物の物性が低下する事より好まし
くない。
【0019】ポリエステルグリコールは公知のように、
2塩基酸と低分子グリコールとの重縮合より得られる。
2塩基酸としてはコハク酸、アジピン酸、スペリン酸、
セバシン酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、アゼライン酸等が用いられ、また、低分子グリコー
ルとしてはエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリ
コール、シクロヘキサン−1,4−ジオール等が使用で
きる。
【0020】MDIとジオ−ルとの当量比(以後NCO
/OH当量比と称する)は2.0〜10.0が好まし
く、さらに好ましくは2.5〜7.0である。NCO/
OH当量比が2.0未満では、オリゴマー生成の割合が
大きくなり、遊離MDIを減圧留去してもオリゴマ−生
成を抑制出来ず、所望のプレポリマーは得られないので
成形物の物性向上には寄与しない。また、NCO/OH
等量比が10.0を超えると、目的とする組成のプレポ
リマー以外の遊離のMDIの含有量が多いため、後段に
おける減圧蒸留に多くの時間を要し、プレポリマーの粘
度等が変化するなど物性が変化する事が考えられ、好ま
しくない。減圧蒸留は温度80〜200℃、圧力2mm
Hg以下で行い、製造にあたっては、薄膜蒸留法により
出来得る限りプレポリマーの熱履歴を少なくするのが望
ましい。この目的としては、スミスの薄膜蒸発機が適し
ている。
【0021】第1工程の装入順序は有機ジイソシアナー
トと活性水素を2個有する分子量250〜4000の直
鎖状分子を一括あるいは反応が進行する時間よりも十分
に短い時間であればどちらにどちらを装入して反応させ
てもかまわないが、有機ジイソシアナートを活性水素を
2個有する分子量250〜4000の直鎖状分子に少量
ずつ滴下、あるいは定量ポンプ等で連続装入する場合、
あまり長い時間をかけて装入するとやはり分子量が実質
上無限大になるため注意を要する。第1工程の反応温度
は好ましくは30〜120℃、さらに好ましくは50〜
80℃であり、30℃より反応温度が低いと反応時間が
延びてしまい、工業的に好ましくなく、また、120℃
より反応温度が高いとアロハネート結合等が生成する等
副反応が大量に起こり、粘度の上昇、ゲル化などを起こ
す原因となるため好ましくない。
【0022】第2工程で使用する溶媒としては、ポリウ
レタンの中でもポリウレタンウレアに対して溶解能があ
り、かつ、分子中にイソシアナート基と通常の条件では
反応しない化合物が好適に使用出来る。例えば、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミ
ド、N−メチルホルムアニリド、N−ホルミルピペリジ
ン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチル
アセトアミド、N,N−ジメチルプロピオンアミド、N
−メチル−α−ピロリドン、N−メチル−α−ピペリド
ン、N−メチルカプロラクタム等のN置換アミド類、N
−テトラメチルウレア、N−アセチル−α−ピロリド
ン、N−アセチル−α−ピペリドン、N−アセチルカプ
ロラクタムなどのN置換ウレア類、N−テトラメチルチ
オウレアなどのN置換チオウレア類、ジメチルスルホキ
シド、テトラメチレンスルホキシド、ジエチルスルホキ
シド、ジイソプロピルスルホキシド、ジ−n−プロピル
スルホキシド、ジイソブチルスルホキシド、ジ−n−ブ
チルスルホキシドなどのスルホキソド類、及び、ヘキサ
メチルホスホリルアミド、ヘキサエチルホスホリルアミ
ドなどのN置換ホスホリルアミド類、N,N’−ジメチ
ルイミダゾリジノンなどのN置換イミダゾリジノン類、
およびこれらの混合物が挙げられる。また、溶媒中の水
分は、イソシアナート基と反応するため、蒸留あるいは
モレキュラ−シ−ブズ等の脱水剤を用いて脱水、精製す
ることが望ましい。
【0023】ジアミンは、末端イソシアナートプレポリ
マーと鎖延長するものであり、分子中にイソシアナート
基と反応できる1級または2級のアミノ基を2個有する
ものであれば良いが、鎖延長剤として、例えば、エチレ
ンジアミン、ヒドラジン、プロピレンジアミン、トリメ
チレンジアミン、N−メチルトリメチレンジアミン、テ
トラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−
フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、m−ト
リレンジアミン、p−トリレンジアミン、m−キシリレ
ンジアミン、p−キシリレンジアミン、4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン、2,4’−ジアミノジフェニル
メタン、3,3’−ジクロル−4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、1,5−ナフチレンジアミン、ピペラジ
ン、1,4−シクロヘキシルジアミンなどの無機あるい
は有機のジアミン類が用いられる他、アミド基を分子中
に2個有する化合物や尿素およびその誘導体も使用可能
である。モノアミンは、分子中にイソシアナート基と反
応できるアミノ基を1個有するものであり、例えば、ジ
エチルアミン、ジブチルアミン、ピペリジン、アニリン
などが使用できる。
【0024】第2工程の鎖延長反応は、末端イソシアナ
ートプレポリマーの溶液にイソシアナート基の当量より
少ないジアミン溶液を装入して反応後、モノアミンを装
入して反応を終了させても良く、また、始めからジアミ
ン/モノアミン混合溶液を装入して反応させ、最後にモ
ノアミン溶液を装入して反応を終了させても良く、さら
に、始めから過剰量のジアミン/モノアミンの混合溶液
を挿入して反応させても良い。また、逆に鎖延長剤、末
端停止剤の溶液に末端イソシアナートプレポリマーを装
入し、反応させても良い。なお、増粘が停止したら、加
温しても良い。第2工程の反応温度はイソシアナート基
とアミノ基の反応が速いため、室温以下、好ましくは1
5℃以下で反応を行う事が望ましい。必要があれば、氷
冷等の措置を行っても良い。
【0025】本発明によれば、紡糸用原液、フィルムあ
るいは成型用の溶液、等に好適に使用できるポリマー濃
度10%〜60%のポリウレタン溶液が得られる。本発
明においては、公知の添加剤、たとえば、染料、顔料、
酸化防止剤、つや消し剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤等
を得られたポリウレタン溶液に添加することも出来る。
本発明に於いてポリウレタン溶液より成形物を製造する
際に溶媒を除去する方法としては、ポリウレタン溶液を
水、あるいは水/有機溶媒混合系に入れ、溶解すること
により溶媒を除去する方法でもよく、また、ポリウレタ
ン溶液を高温中、真空中に入れ蒸発により溶媒を除去す
る方法でも良い。本発明における成形物の形状は成形法
により、フィルム、シート、糸状体にすることができ
る。
【0026】
【実施例】つぎに、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、これらの実施例は本発明を限定するものでは
ない。実施例及び比較例の結果を表1に示す。例中特に
断らない限りすべての部および比率は重量基準による。
【0027】
【表1】
【0028】実施例、比較例の物性測定は、下記の方法
及び装置によった。 フィルムの物性測定:フィルムの引っ張り強度、伸度
は、25℃においてテンシロンにより測定した(伸長速
度は、毎分300mm毎分)。 応力緩和率:応力緩和率は、以下の手順にしたがって
算出する。試験片を300%伸長後、1分間放置し、つ
いで元の位置に戻して3分間放置する。これをくり返
し、5回目の1分間放置後の応力と1回目の300%伸
長時の応力の比を以下の計算式により計算する(JIS
L−1096を応用した)。 応力緩和率=100×(T−T’)/T (T:1回目300%伸長時の応力、T’:5回目1分
間放置後の応力)
【0029】実施例1 内容積1リットルのガラス製反応器に2,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアナート(以下、2,4’MDIと
称する)を0.6%含有する4,4’ジフェニルメタン
ジイソシアナート(以下、4,4’MDIと称する)か
らなるMDI250g(2.00当量)、分子量が19
58で、Mw/Mnが1.9であるポリテトラメチレン
グリコール(以下、PTMEGと称する)490g
(0.50当量)を装入した。
【0030】窒素気流下に85℃で3時間反応させ、N
CO基含有量(以下、NCO%と称する)3.01%、
粘度3400cps/25℃のパーシャルプレポリマー
を得た。このパーシャルプレポリマー500gを、薄膜
蒸発機を用いて140℃、0.01mmHgの条件で遊
離MDIを留出させた。留出MDIは83.8gであ
り、得られたプレポリマーのNCO%は3.01%、粘
度は138000cps/25℃、遊離MDIは0.1
5%であった。また、Mw/Mnの値は2.2であっ
た。
【0031】得られたプレポリマー200gを脱水した
ジメチルアセトアミド(以下DMAcと称する)215
gに溶解し、トルクメーターがついている1リットルの
反応機に入れ、氷冷して温度を10℃に下げた後に25
0gのDMAcに4.0gのエチレンジアミンと1.1
gのジエチルアミンをあらかじめ溶解したものを装入し
て鎖延長反応を行った。反応温度は25℃以下で行っ
た。トルクメーターの値が安定したら添加剤として酸価
防止剤のノクラックNS−30(大内新興化学(株)
製)4.0g、チヌビンT−328(チバガイギー社
製)1.4gを添加し、後反応として温度を50℃まで
昇温し、透明なポリウレタン溶液を得た。このポリウレ
タン溶液の製造直後の粘度は25℃で32000cps
/25℃であり、比較的低粘度であった。
【0032】得られたポリウレタン溶液を硝子板上にキ
ャストした後、100℃で6時間乾燥を行い、厚さ10
0μmのフィルムを作製し、物性試験に供した。フィル
ムの物性は引っ張り強度が756kg毎平方センチメー
トル、伸度は640%、応力緩和率は13%であり、充
分に高物性であった。このポリウレタン溶液を25℃に
放置して安定性を目視により観察したところ、10日以
上極端な粘度の上昇、ゲル化白濁化がなく、十分に安定
であった。
【0033】比較例1 実施例1と同一の反応器にて、MDIの量を125gに
する他は同様に、プレポリマーを合成した。遊離MDI
の留去は行なわなかった。得られたプレポリマーのNC
O%は3.28%、粘度は107000cps/25
℃、遊離MDIの量は10.2重量%であった。また、
Mw/Mnの値は8.5であった。得られたプレポリマ
ーを、実施例1と同様に鎖延長反応を行ったところ、若
干白濁したポリウレタン溶液を得た。このポリウレタン
溶液の製造直後の粘度は25℃で80000cps/2
5℃であり、実施例1と比較すると高粘度であった。得
られたポリウレタン溶液を硝子板上にキャストした後、
100℃で6時間乾燥を行い、厚さ100μmのフィル
ムを作製し、物性試験に供した。フィルムの物性は引っ
張り強度が682kg毎平方センチメートル、伸度は5
20%、応力緩和率は25%であり、引っ張り強度が弱
く、また、応力緩和率が高くなることから実施例1と比
較すると物性が劣っていることが分かる。このポリウレ
タン溶液を25℃に放置して安定性を目視により観察し
たところ、製造後1日でゲル化してしまい、安定性は不
十分であった。
【0034】比較例2 実施例1と同一の反応器、MDI、PTMEGにて、M
DIの量を94gにする他は同様にプレポリマーを合成
した。遊離MDIの留去は行なわなかった。得られたプ
レポリマーのNCO%は1.73%、粘度は31000
0cps/25℃、遊離MDIの量は3.74重量%で
あった。また、Mw/Mnの値は17.2であった。得
られたプレポリマーを、実施例1と同様に鎖延長反応を
行ったところ、透明なポリウレタン溶液を得た。このポ
リウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で12000
0cps/25℃であり、高粘度であった。得られたポ
リウレタン溶液を硝子板上にキャストした後、100℃
で6時間乾燥を行い、厚さ100μmのフィルムを作製
し、物性試験に供した。フィルムの物性は引っ張り強度
が680kg毎平方センチメートル、伸度は690%、
応力緩和率は17%であり、NCO/OH比を1.5に
しても物性は十分には向上しない。このポリウレタン溶
液を25℃に放置して安定性を目視により観察したとこ
ろ、製造後2日でゲル化してしまい、安定性は不十分で
あった。
【0035】実施例2 実施例1と同一の反応器にて、使用するMDIの核体比
が、2,4’MDI40.5%(2,2’MDIを含む
以下同じ)4,4’MDI59.5%のものを使用する
他はまったく同様にして、部分プレポリマーを合成し、
薄膜蒸発器を用いて遊離のMDIを除去した。得られた
プレポリマーのNCO%は3.05%、粘度は1290
00cps/25℃、遊離MDIの量は0.18重量%
であった。また、Mw/Mnの値は3.8であった。得
られたプレポリマーを、実施例1と同様に鎖延長反応を
行ったところ、透明なポリウレタン溶液を得た。このポ
リウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で30200
cps/25℃であり、比較的低粘度であった。得られ
たポリウレタン溶液を硝子板上にキャストした後、10
0℃で6時間乾燥を行い、厚さ100μmのフィルムを
作製し、物性試験に供した。フィルムの物性は引っ張り
強度が742kg毎平方センチメートル、伸度は644
%、応力緩和率は10%であり、充分に高物性であっ
た。このポリウレタン溶液を25℃に放置して安定性を
目視により観察したところ、10日以上極端な粘度の上
昇、ゲル化白濁化がなく、十分に安定であった。
【0036】比較例3 実施例2と同一の反応器、MDI、PTMEGにて、M
DIの量を125gにする他は同様にプレポリマーを合
成した。遊離MDIの留去は行なわなかった。得られた
プレポリマーのNCO%は3.32%、粘度は1020
00cps/25℃、遊離MDIの量は11.4重量%
であった。また、Mw/Mnの値は9.2であった。得
られたプレポリマーを、実施例1と同様に鎖延長反応を
行ったところ、若干白濁したポリウレタン溶液を得た。
このポリウレタン溶液の製造直後の粘度は25℃で76
500cps/25℃であり、高粘度であった。得られ
たポリウレタン溶液を硝子板上にキャストした後、10
0℃で6時間乾燥を行い、厚さ100μmのフィルムを
作製し、物性試験に供した。フィルムの物性は引っ張り
強度が661kg毎平方センチメートル、伸度は535
%、応力緩和率は19%であり、実施例2と比較すると
物性が劣っていることが分かる。このポリウレタン溶液
を25℃に放置して安定性を目視により観察したとこ
ろ、製造後1日でゲル化してしまい、安定性は不十分で
あった。
【0037】実施例3 実施例1と同一の反応器、MDIで、使用するジオール
をエチレングルコールとアジピン酸との縮合により得ら
れる分子量が1829、Mw/Mnが2.1であるエチ
レングリコールアジペートを使用する他はまったく同様
にして、部分プレポリマーを合成し、薄膜蒸発器を用い
て遊離のMDIを除去した。得られたプレポリマーのN
CO%は3.25%、粘度は98000cps/25
℃、遊離MDIの量は0.23重量%であった。また、
Mw/Mnの値は2.2であった。得られたプレポリマ
ーを、実施例1と同様に鎖延長反応を行ったところ、透
明なポリウレタン溶液を得た。このポリウレタン溶液の
製造直後の粘度は25℃で20200cps/25℃で
あり、比較的低粘度であった。得られたポリウレタン溶
液を硝子板上にキャストした後、100℃で6時間乾燥
を行い、厚さ100μmのフィルムを作製し、物性試験
に供した。フィルムの物性は引っ張り強度が730kg
毎平方センチメートル、伸度は603%、応力緩和率は
15%であり、充分に高物性であった。このポリウレタ
ン溶液を25℃に放置して安定性を目視により観察した
ところ、10日以上極端な粘度の上昇、ゲル化白濁化が
なく、十分に安定であった。
【0038】比較例4 実施例3と同一の反応器、MDI、エチレングリコール
アジペートにて、MDIの量を125gにする他は同様
にプレポリマーを合成した。遊離MDIの留去は行なわ
なかった。得られたプレポリマーのNCO%は3.49
%、粘度は87500cps/25℃、遊離MDIの量
は12.9重量%であった。また、Mw/Mnの値は
7.9であった。得られたプレポリマーを、実施例1と
同様に鎖延長反応を行ったところ、若干白濁したポリウ
レタン溶液を得た。このポリウレタン溶液の製造直後の
粘度は25℃で32400cps/25℃であり、実施
例3と比較すると若干粘度が高かった。得られたポリウ
レタン溶液を硝子板上にキャストした後、100℃で6
時間乾燥を行い、厚さ100μmのフィルムを作製し、
物性試験に供した。フィルムの物性は引っ張り強度が6
39kg毎平方センチメートル、伸度は520%、応力
緩和率は24%であり、実施例3と比較すると物性が劣
っていることが分かる。このポリウレタン溶液を25℃
に放置して安定性を目視により観察したところ、製造後
1日でゲル化してしまい、安定性は不十分であった。
【0039】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、遊離のMDIを
減圧下に留去したプレポリマーを用いることによりポリ
ウレタン溶液を、従来のような凝集性の高い部分の局在
化を防ぐことにより、反応中、反応終了後のポリマーの
凝集性を制御出来、その結果、ポリウレタン溶液の粘度
が低下し、また、ポリウレタン溶液の安定性が増す。さ
らに溶媒を除去した際に得られる成形物の物性を高める
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/72 6/94 Z (72)発明者 高柳 弘 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 東圧化学株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,4’−体(2,2’−体を含む)を
    0.3重量%以上含有する、4,4’−ジフェニルメタ
    ンジイソシアナートと、Mw/Mnが3.0以下である
    活性水素を2個有する分子量250〜4000の直鎖状
    分子とを、イソシアナート基と活性水素基の当量比2.
    5以上10.0以下で反応させて製造したプレポリマー
    を減圧蒸留法にて、遊離のジフェニルメタンジイソシア
    ナートを留去し、その含有量を1重量%以下とし、か
    つ、Mw/Mnが5.0以下であることを特徴とするプ
    レポリマー組成物を主成分とし、有機溶媒に溶解し、鎖
    延長剤を用いて鎖延長させることにより得るポリウレタ
    ンウレア溶液。
  2. 【請求項2】 請求項1のポリウレタンウレア溶液から
    溶媒を湿式法、乾式法により除去して得られるポリウレ
    タンウレア成形物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000032855A1 (en) * 1998-11-06 2000-06-08 Sk Chemicals Co., Ltd. Thermoplastic polyurethane resin for melt spinning
US6472494B2 (en) 2000-04-26 2002-10-29 E. I. Du Pont De Nemours And Company Spandex with high heat-set efficiency
EP1746117A1 (de) 2005-07-22 2007-01-24 Basf Aktiengesellschaft Isocyanatgruppen enthaltende Prepolymere
JP2012505294A (ja) * 2008-10-31 2012-03-01 ピーピージー インダストリーズ オハイオ,インコーポレイテッド ポリウレタン尿素含有フィルムを調製する方法
US8492458B2 (en) 2005-07-14 2013-07-23 Dsm Ip Assets B.V. Solvent borne polyurethane composition

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