JPH06145281A - ポリウレタンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシール材 - Google Patents

ポリウレタンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシール材

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JPH06145281A
JPH06145281A JP4121063A JP12106392A JPH06145281A JP H06145281 A JPH06145281 A JP H06145281A JP 4121063 A JP4121063 A JP 4121063A JP 12106392 A JP12106392 A JP 12106392A JP H06145281 A JPH06145281 A JP H06145281A
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JP
Japan
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polyol
curing agent
prepolymer
molecular weight
elastomer
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Application number
JP4121063A
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English (en)
Inventor
Kiyobumi Murayama
清文 村山
Shinji Annen
真司 安念
Tomoyuki Yamagata
知之 山縣
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/08Processes
    • C08G18/10Prepolymer processes involving reaction of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen in a first reaction step

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 イソシアネート基末端プレポリマーと硬化剤
とを反応させて得られるポリウレタンエラストマー、該
エラストマーを用いた結束剤及びシール材である。 【構成】 特定組成のジフェニルメンジイソシアネート
とポリオールとを反応させて得られるイソシアネート基
末端プレポリマーと硬化剤からなるもので、常温で液状
であり作業性のよい粘度を有し、硬化物は、高弾性、高
物性のものが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンエラスト
マーに関する。更に詳しくは、イソシアネート基末端プ
レポリマーと硬化剤とを反応させて得られるポリウレタ
ンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシ
ール剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリウレタンエラストマーに使用
されるジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MD
Iと略す)は、4,4′−MDI又はその重合体、更に
4,4′−MDIの一部カルボジイミド化物であり優れ
た反応性と機械的強度を有することから、広範囲な用途
展開が行われている。しかし、4,4′−MDIを2液
型ポリウレタンエラストマーの主剤(イソシアネート基
末端プレポリマー)とする場合、例えば、イソシアネー
ト基/水酸基当量比1.5のプレポリマーであっても、
低温で結晶が折出し、使用時の加熱溶解が必要である。
【0003】しかし、4,4′−MDI重合体あるいは
一部カルボジイミド化物を使用すれば、低温での結晶の
折出が無いプレポリマーが得られ、一部カルボジイミド
化物の使用効果については、特公昭59−33605に
記載されている。しかし、これら重合体及び一部カルボ
ジイミド化物は、1分子中に2個以上のイソシアネート
基を有するため、プレポリマー化した時の粘度が高くな
り、4,4′−MDIを使用した時に比べ、硬化物の物
性は硬くて脆い弾性の小さいものとなりやすい。
【0004】更に、トリレンジイソシアネート(以下、
TDIと略す)を使った低粘度で物性の高い2液型ポリ
ウレタンエラストマーの主剤を得ることも可能ではある
が、TDIモノマーの蒸気による毒性が問題となり、局
所排気装置等の労働環境保全のための設備が必要であ
る。
【0005】
【本発明が解決しようとする問題点】従来、低粘度で、
かつ、低温で結晶の折出が無いイソシアネート基末端プ
レポリマーを主剤として使用し、硬化剤との反応によっ
て、高弾性、高物性の2液型ポリウレタンエラストマー
は得られなかった。本発明では、MDIの優れた特性を
損なうことなく、ポリウレタンエラストマーを得るため
に、 1.主剤(イソシアネート基末端プレポリマー)が0℃
以下にて結晶の折出が無く、液状で注型作業に適した粘
度を有すること、 2.主剤/硬化剤(活性水素基含有化合物)システムに
おいて、従来のジフェニルメタンジイソシアネート系と
同等の硬化性を有すること、 3.硬化物の物性が、高弾性・高物性であること、 等を目的として鋭意研究検討を重ねた結果、特定のMD
Iとポリオール及び硬化剤を使用することにより、改善
できることを見出し本発明に至った。
【0006】
【問題点を解決するための手段】即ち本発明は、イソシ
アネート基末端プレポリマーと硬化剤との反応によって
得られるポリウレタンエラストマーにおいて、該プレポ
リマーに用いるポリイソシアネートが、2,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートと4,4′−ジフェニル
メタンジイソシアネートを10:90〜80:20(重
量比)の範囲で用い、該プレポリマーに用いるポリオー
ルが、分子量60〜3000で、1分子中に2個以上の
水酸基を有するポリエーテルポリオール及び/又はヒマ
シ油系ポリオールであって、硬化剤として分子量60〜
2500で、1分子中に2個以上の水酸基を有するポリ
オール及び/又はアミン系ポリオールを用いることを特
徴とするポリウレタンエラストマー、該エラストマーを
用いた結束剤及びシール剤である。
【0007】本発明は、ポリイソシアネート成分とし
て、2,4′−MDIを使用することにより、0℃以下
でも結晶折出がなく、かつ、低粘度のイソシアネート基
末端プレポリマーを使用することを特徴とするもので、
得られるポリウレタンエラストマーは4,4′−MDI
のみを使用した場合より優れた強度を保持して、柔軟性
を向上させたものが得られる。本発明におけるポリイソ
シアネートは、2,4′−MDIと4,4′−MDIを
10:90〜80:20、好ましくは、20:80〜6
0:40の範囲で含有するものである。
【0008】本発明におけるイソシアネート基末端プレ
ポリマーを得るためのポリオールとしては、分子量60
〜500の例えば、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル等の低分子ポリオール、分子量500〜5000の例
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール及びエチ
レンオキシド、プロピレンオキシドの2種以上の付加重
合物であるチップドエーテル等のポリエーテルポリオー
ル、ヒマシ油及びヒマシ油脂肪酸と前記低分子ポリオー
ル及び/又はポリエーテルポリオールとの反応によって
得られる線状又は分岐状ヒマシ油系ポリオール、ポリカ
ルボン酸と前記低分子及び/又はポリエーテルポリオー
ルとの反応によって得られる線状又は分岐状ポリエステ
ル系ポリオール、(置換)カプロラクトンの開環重合に
より生成するポリカプロラクトン系ポリオール、末端水
酸基化ポリブタジエンや同水素添加物のポリオレフィン
系ポリオールが挙げられる。好ましいものは、ポリエー
テル系ポリオール、ヒマシ油系ポリオール、ポリオレフ
ィン系ポリオール等がある。
【0009】本発明のイソシアネート基末端プレポリマ
ーは、ポリイソシアネートとポリオールとを温度40℃
〜90℃で1〜5時間反応することにより得られる。こ
の場合、イソシアネート基/活性水素基の当量比は、
1.5〜40.0、好ましくは1.8〜30にて反応さ
せる。このようにして得られたイソシアネート基末端プ
レポリマーは、0℃以下においても結晶の折出がなく、
なおかつ流動性を保持している。
【0010】本発明における硬化剤としての活性水素化
合物は、分子量60〜2500のイソシアネート基末端
プレポリマーの製造に用いたポリオール類、N,N,
N′,N′−テトラキス[2−ヒドロキシプロピル]エ
チレンジアミンのようなアミノ化合物とプロピレンオキ
サイド又はエチレンオキサイド等のアルキレンオキサイ
ド付加物及びモノー,ジー,トリ−エタノールアミン、
N−メチルN,N′−ジエタノールアミン等のアミン系
ポリオールの単独、又は該ポリオールとアミン系ポリオ
ールの混合ポリオールが挙げられる。
【0011】本発明のポリウレタンエラストマーは、イ
ソシアネート基末端プレポリマーと硬化剤のイソシアネ
ート基/活性水素基(当量比)=0.8〜1.3、好ま
しくは、0.8〜1.1の範囲で配合し硬化させて得ら
れる。硬化条件は、通常、樹脂温度及び硬化温度とも常
温〜40℃で、硬化時間は10〜90分である。必要に
より樹脂温度を30〜80℃で、硬化温度を40〜12
0℃の範囲で行うことができる。イソシアネート基末端
プレポリマーと硬化剤を選択することによって、適切な
作業性、硬化性、及び物性を得ることが可能である。ま
た必要に応じて、ジブチル錫ジラウレートのような金属
系、又はトリエチレンジアミンのようなアミン系の触媒
を使用し、硬化時間を調整することも可能である。
【0012】特に、主剤(イソシアネート基末端プレポ
リマー)、硬化剤(活性水素基含有化合物)が低温で液
状・低粘度で良好な硬化性を示すことから、注型工程に
おいて、良好な作業性を得ることができる。このように
して得られるポリウレタンエラストマーは、中空繊維を
用いた流体分離装置の繊維端部結束材及びシール材とし
て用いることができる。この場合、中空繊維の端部を結
束密封する方法としては、例えば特開昭57−5896
3号、特開昭57−58964号公報等に記載されてい
る遠心成型法を用いることができる。中空繊維として
は、例えば半透膜としての性質を有する再生セルロー
ス、セルロースアセテート、セルロースエーテル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリスルホ
ン、ポリアクリルアミド、ポリアクリルニトリル、ポリ
エステポリ塩化ビニル、ポリウレタン、カゼイン、コラ
ーゲン等から製造されたものが挙げられる。
【0013】本発明のポリウレタンエラストマーは、優
れた強度を保持して、柔軟性の向上が可能であり、従っ
て、シール性能が必要とされる中空繊維分離膜を用いた
医療用、工業用流体分離装置の中空繊維シール材及び結
束材として有利である。これらの医療用、工業用流体分
離装置としては、血漿分離器、人工肺、人工腎臓、人工
肝臓、家庭用・工業用水処理装置等が挙げられる。ま
た、製紙・製鉄・印刷等の工業用ロール、紙送りロール
・クリーニングブレード等のOA機器部品、電気用シー
ル材等にも使用することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によるイソシアネート基末端プレ
ポリマーと硬化剤との反応より得られるポリウレタンエ
ラストマーは、結束材及びシール材として使用したと
き、溶出物量が極めて少なく、医療用結束材及びシール
剤として有利である。特に、中空繊維を用いた医療用流
体分離装置に中空繊維端部結束材として使用できる。本
発明のイソシアネート基末端プレポリマーは、常温で液
状であり、成型作業に適した粘度を有しているため、優
れた生産性を有している。また、毒性、刺激性の高い遊
離のイソシアネートモノマーを実質上含まないため、成
型作業の作業者に対しても、安全衛生上優れている。本
発明により得られるポリウレタンエラストマーは、これ
らの用途の厚さでもほぼ透明であり、また加工性に優
れ、中空繊維の結束材に適している。また中空繊維を使
用した医療用流体分離装置としては、血漿分離装置、人
工肺、人工腎臓等の血液が直接接触する中空繊維端部結
束材等の高い安全性、低溶出物量が必要とされる分野で
の使用に特に優れた特徴を示し工業上極めて有用であ
る。
【0015】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに具体的
に説明する。ただし、本発明は、これらに限定されるも
のではない。実施例及び比較例における「部」及び
「%」は、断りのない限り全て「重量部」、「重量%」
である。
【0016】実施例1 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 2,4′−MDIと4,4′−MDIを重量混合比で5
3:47に調整したもの61部とポリプロピレングリコ
ール(分子量700)39部を窒素雰囲気下、70℃で
4時間反応させ、NCO含有率16%、粘度1600c
ps/25℃のプレポリマーを得た。得られたプレポリ
マーを主剤Aとする。このプレポリマーを0℃及び−1
5℃中に放置後においても結晶の折出は認められなかっ
た。 硬化剤(活性水素基含有化合物)調整 ポリエーテルトリオール(グリセリン/プロピレンオキ
サイド付加体、分子量1000)80部とN,N,
N′,N′−テトラキス[2−ヒドロキシプロピル]エ
チレンジアミン20部を混合し硬化剤とする。この混合
物の活性水素基濃度は287 KOHmg/g、粘度は900c
ps/25℃であった。得られた硬化剤を硬化剤Aとす
る。主剤Aと硬化剤Aを樹脂温度25℃にて反応当量比
0.95になるよう配合し、25℃中にて硬化させた。
主剤A/硬化剤Aは速やかに相溶均一化して初期粘度1
300cpsの混合物となり、15分でゲル化、円滑な
注型及び成型が可能であった。また、硬化物の物性は、
硬さ88、引張り強さ200kg/cm2 、伸び160%を
示した。なお、硬さはJIS A、引張り強さ及び伸び
はJIS K 6301に準拠した。以下も同様であ
る。
【0017】実施例2 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 2,4′−MDIと4,4′−MDIを重量混合比で4
5:55に調整したもの56部とポリプロピレングリコ
ール(分子量1000)44部を窒素雰囲気下、70℃
で4時間反応させ、NCO含有率15%、粘度1200
cps/25℃のプレポリマーを得た。得られたプレポ
リマーを主剤Bとする。このプレポリマーを0℃及び−
15℃中に放置したが、1ケ月後においても結晶の折出
は認められなかった。 硬化剤(活性水素基含有化合物)調整 ポリエーテルトリオール(グリセリン/プロピレンオキ
サイド付加体分子量(700)85部とN,N,N′,
N′−テトラキス[2−ヒドロキシプロピル]エチレン
ジアミン15部を混合し、硬化剤とする。この混合物の
活性水素基濃度は250 KOHmg/g、粘度は850cps
/25℃であった。得られた硬化剤を硬化剤Bとする。
主剤Bと硬化剤Bを樹脂温度25℃にて反応当量比0.
95になるよう配合し、25℃中にて硬化させた。主剤
B/硬化剤Bは速やかに相溶均一化して初期粘度100
0cpsの混合物となり、13分でゲル化、円滑な注型
及び成型が可能であった。また、硬化物の物性は、硬さ
85、引張り強さ180kg/cm2 、伸び170%を示し
た。
【0018】実施例3 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 2,4′−MDIと4,4′−MDIを重量混合比で4
5:55に調整したもの35部とポリプロピレングリコ
ール(分子量3000)65部を窒素雰囲気下、70℃
で4時間反応させ、NCO含有率10%、粘度1800
cps/25℃のプレポリマーを得た。得られたプレポ
リマーを主剤Cとする。このプレポリマーを0℃及び−
15℃中に放置したが、1ケ月後においても結晶の折出
は認められなかった。 硬化剤(活性水素含有化合物)調整 ヒマシ油75部とN,N,N′,N′−テトラキス[2
−ヒドロキシプロピル]エチレンジアミン25部を混合
し硬化剤とする。この混合物の活性水素基濃度は310
KOHmg/g、粘度は1100cps/25℃であった。得
られた硬化剤を硬化剤Cとする。主剤Cと硬化剤Cを樹
脂温度25℃にて反応当量比0.95になるよう配合
し、25℃中にて硬化させた。主剤C/硬化剤Cは速や
かに相溶均一化して初期粘度1600cpsの混合物と
なり、17分でゲル化、円滑な注型及び成型が可能であ
った。また、硬化物の物性は、硬さ75、引張り強さ1
70kg/cm2 、伸び200%を示した。
【0019】実施例4 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 2,4′−MDIと4,4′−MDIを重量混合比で5
3:47に調整したもの56部とポリテトラメチレング
リコール(分子量1000)44部を窒素雰囲気下、7
0℃で4時間反応させ、NCO含有率15%、粘度14
00cps/25℃のプレポリマーを得た。得られたプ
レポリマーを主剤Dとする。このプレポリマーを0℃及
び−15℃中に放置したが、1ケ月後においても結晶の
折出は認められなかった。 硬化剤(活性水素基含有化合物)調整 ポリテトラメチレングリコール(分子量1000)85
部と1,4−ブタンジオール15部を混合し、硬化剤と
する。この混合物の活性水素基濃度は282 KOHmg/g、
粘度は600cps/25℃であった。得られた硬化剤
を硬化剤Dとする。主剤Dと硬化剤Dを樹脂温度40℃
にて反応当量比0.95になるよう配合し、70℃中に
て硬化させた。主剤D/硬化剤Dは速やかに相溶均一化
して初期粘度900cpsの混合物となり、40分でゲ
ル化、円滑な注型及び成型が可能であった。また、硬化
物の物性は、硬さ87、引張り強さ250kg/cm2 、伸
び450%を示した。
【0020】比較例1 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 4,4′−MDI 56部とポリプロピレングリコール
(分子量1000)44部を窒素雰囲気下、70℃で4
時間反応させ、NCO含有率15%、粘度1300cp
s/25℃のプレポリマーを得た。得られたプレポリマ
ーを主剤Fとする。このプレポリマーを0℃に放置した
ところ、10時間にて結晶が折出、24時間で凝固し
た。また、25℃中にては24時間透明液状を保持した
が、その後、4,4′−MDIの結晶の折出による白濁
が生じ、後に、容器底部に結晶の沈降が見られた。主剤
Fと、実施例2の硬化剤Bを反応当量比0.95、樹脂
温度25℃にて配合しようとしたが、主剤Fに4,4′
−MDI結晶の折出が見られたため、60℃の加熱溶解
が必要となった。その後、樹脂温度を25℃に戻してか
ら配合したことにより、作業時間が当初の予定の17倍
を要した。なお、配合後25℃中の硬化では、主剤F/
硬化剤Bは相溶均一化して初期粘度1100cpsの混
合物となり、実施例2と同様の注型及び成型は可能であ
った。また、硬化物の物性は、硬さ87、引張り強さ1
90kg/cm2 、伸び100%を示し、実施例2に比べ、
やや柔軟性に欠ける硬化物となった。
【0021】比較例2 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 カルボジイミド化MDI(NCO含有率28.7%)6
3部とポリプロピレングリコール(分子量1000)3
7部を窒素雰囲気下、70℃で4時間反応させ、NCO
含有率15%のプレポリマーを得た。ここで得られたプ
レポリマーを主剤Gとする。このプレポリマーを0℃及
び−15℃中に放置したが、1ケ月後においても結晶の
折出は無かった。しかし、粘度が2800cps/25
℃と高めであった。上記の主剤Gと、実施例2の硬化剤
Bを樹脂温度25℃にて反応当量比0.95になるよう
配合し、25℃にて硬化させた。主剤G/硬化剤Bは相
溶均一化したが、初期粘度が2300cpsと高く、円
滑な注型及び成型が困難であった。また、硬化物の物性
は、硬さ95、引張強さ200kg/cm2 、伸び90%で
あり、堅く脆い硬化物となった。
【0022】比較例3 イソシアネート基末端プレポリマーの合成 4,4′−MDI 56部とポリテトラメチレングリコ
ール(分子量1000)44部を窒素雰囲気下、70℃
で4時間反応させ、NCO含有率15%、粘度1400
cps/25℃のプレポリマーを得た。得られたプレポ
リマーを主剤Hとする。このプレポリマーを0℃に放置
したところ、7時間にて結晶が折出、12時間で凝固し
た。また、25℃中でも24時間で凝固した。主剤Hと
実施例4の硬化剤Dを反応当量比0.95、樹脂温度4
0℃にて配合しようとしたが、主剤Hが4,4′−MD
Iの結晶化により凝固し、70℃での加熱溶解が必要と
なった。その後、樹脂温度を40℃に戻してから配合し
たことにより、作業時間が当初の予定の12倍を要し
た。なお、配合後の主剤H/硬化剤Dは相溶均一化して
初期粘度1000cpsの混合物となり、実施例2と同
様の注型及び成型は可能であった。また、硬化物の物性
は、硬さ89、引張り強さ270kg/cm2 、伸び370
%を示し、実施例4に比べ、柔軟性に欠ける硬化物とな
った。
【0023】
【応用例】
応用例1、2、3、4及び比較応用例1、2、3 実施例1、2、3、4及び比較例1、2、3の主剤/硬
化剤の組成を表1に示す。表1の組成により、再生セル
ロース膜からなる中空糸束を接着してモジュールを作製
した。モジュールの作製時の結果を表2に示す。なお、
モジュールの成型は、遠心成型法によって行なった。
【0024】実施例1、2、3、4及び比較例1、2、
3の主剤/硬化剤を配合して5mm厚に成型した硬化物を
円形に打抜き、シール性測定治具へセットした。その
後、1.0kg/cm2 の静水圧をかけ水漏れ試験を行ない
シール性を評価した。結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 成型モジュールの縦断面図である。
【図2】 シール性測定治具の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ポリカーボネート外筒 2 中空糸 3、4 ポリウレタン樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月9日
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/76 NFH 8620−4J C09K 3/10 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネート基末端プレポリマーと硬化
    剤との反応によって得られるポリウレタンエラストマー
    において、該プレポリマーに用いるポリイソシアネート
    が、 2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートと4,
    4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを10:90
    〜80:20(重量比)の範囲で用い、 該プレポリマーに用いるポリオールが、 分子量60〜5000で、1分子中に2個以上の水酸基
    を有するポリエーテルポリオール及び/又はヒマシ油系
    ポリオールであって、 硬化剤として分子量60〜2500で、1分子中に2個
    以上の水酸基を有するポリオール及び/又はアミン系ポ
    リオールを用いることを特徴とするポリウレタンエラス
    トマー。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリウレタンエラストマ
    ーからなることを特徴とするポリウレタン系結束剤。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のポリウレタンエラストマ
    ーからなることを特徴とするポリウレタン系シール剤
JP4121063A 1992-04-16 1992-04-16 ポリウレタンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシール材 Pending JPH06145281A (ja)

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JP4121063A JPH06145281A (ja) 1992-04-16 1992-04-16 ポリウレタンエラストマー、該エラストマーを用いた結束剤及びシール材

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