JP2001294114A - エアバッグ付きインストルメントパネル - Google Patents
エアバッグ付きインストルメントパネルInfo
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Abstract
減らすことができるエアバッグ付きインパネを提供す
る。 【解決手段】 エアバッグ付きインパネ10は、インパ
ネ本体11にミシン目18を入れることによりインパネ
本体11から分離可能なリッド20を形成し、リッド2
0の裏面側に取付ブラケット30を介してエアバッグユ
ニット25を配置し、エアバッグユニット25に内蔵し
たエアバッグ26を膨張させることにより、リッド20
をミシン目18に沿って破断させるものであって、イン
パネ本体11及び取付ブラケット30を各々熱可塑性樹
脂で形成し、取付ブラケット30の基部31をインパネ
本体11の裏面に振動溶着した。
Description
パネルに分離可能なリッドを形成し、リッドの裏面側に
エアバッグユニットを配置したエアバッグ付きインスト
ルメントパネルに関する。
ルメントパネル(以下、「インパネ」と略記する)にエ
アバッグユニットを備え、このエアバッグユニットに内
蔵したエアバッグを膨張させることで乗員を保護するも
のがある。次図で、エアバッグを備えたインパネについ
て説明する。
面図である。エアバッグ付きインパネ100は、インパ
ネ本体101にミシン目102・・・(・・・は複数個を示
す)を入れてインパネ本体101から分離可能な上下の
リッド103,104を形成し、上下のリッド103,
104に上下のプレート105,106を取り付け、上
下のプレート105,106をビス107・・・でインパ
ネ本体101に取り付け、上下のプレート105,10
6に上下の取付ブラケット108,109をリベット1
10・・・で取り付け、上下の取付ブラケット108,1
09にフック112,113を介してエアバッグユニッ
ト115を取り付けたものである。
ば、エアバッグユニット115のエアバッグ(図示しな
い)が膨張すると、エアバッグを上下のリッド103,
104に押し付けることによりミシン目102を破断す
る。ここで、上リッド103を上プレート105に取り
付け、かつ下リッド104を下プレート106に取り付
けたので、上下のリッド103,104は各々矢印a,
bの如く開く。これにより、エアバッグがインパネ本体
101の開口から室内側に膨らんで乗員を保護する。
きインパネ100は、上下のプレート105,106、
ビス107・・・、上下の取付ブラケット108,109
及びリベット110・・・を必要とするので、構成部品数
が多くなる。加えて、多数の構成部品を組付けるための
工数が多くなり、そのことがコストアップの要因にな
る。
らすことにより組付け工数を減らすことができるエアバ
ッグ付きインストルメントパネルを提供することにあ
る。
に本発明の請求項1は、インストルメントパネルにミシ
ン目を入れることによりインストルメントパネルから分
離可能なリッドを形成し、このリッドの裏面側に取付ブ
ラケットを介してエアバッグユニットを配置し、このエ
アバッグユニットに内蔵したエアバッグを膨張させるこ
とにより、前記リッドをミシン目に沿って破断させるエ
アバッグ付きインストルメントパネルにおいて、前記イ
ンストルメントパネル及び取付ブラケットを各々熱可塑
性樹脂で形成し、この取付ブラケットの基部をインスト
ルメントパネルの裏面に熱溶着したことを特徴とする。
パネルの裏面に熱溶着することで、リベットやビスなど
の取付部材を不要にして構成部品数を減らす。このた
め、取付ブラケットをインストルメントパネルに取り付
ける際に取付工数を減らし、取付ブラケットを手間をか
けないでインストルメントパネルに取り付ける。
ッドを囲うように枠体状に形成したことを特徴とする。
取付ブラケットの基部をリッドを囲うようにインストル
メントパネルに熱溶着することで、リッドの周囲、すな
わち、ミシン目に沿った外側の部位を基部で補強する。
このため、インストルメントパネルの剛性をより高める
ことができる。加えて、エアバッグでリッドを破断する
際に、インストルメントパネルが変形することを防いで
リッドを効率よく破断する。
備え、ヒンジ部をリッドの裏面に熱溶着したことを特徴
とする。取付ブラケットのヒンジ部をリッドの裏面に熱
溶着することで、インストルメントパネルから破断した
リッドをインストルメントパネルにつないでおく。これ
により、リッドが飛散することを防ぐ。
づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、
「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向
を示す。また、図面は符号の向きに見るものとする。図
1は本発明に係るエアバッグ付きインパネ(第1実施の
形態)の斜視図である。エアバッグ付きインパネ10
は、運転席の前方に配置するインパネ(インパネ本体)
11を備え、インパネ本体11の右側及び中央に計器類
や操作スイッチを取り付けるために第1開口12及び第
2開口13を開け、左右端部に冷暖房用の空気吹出口1
4a,14b,15a,15bを開け、第1開口12の
左側にエアバッグ用のリッド20を一体形成し、リッド
20の裏側に助手席用のエアバッグユニット25を配置
したものである。
ネ(第1実施の形態)の分解斜視図である。エアバッグ
付きインパネ10は、インパネ本体11にミシン目18
を入れることによりインパネ本体11から分離可能なリ
ッド20を一体形成し、このリッド20の裏面側に取付
ブラケット30を介してエアバッグユニット25(図1
に示す)を配置し、このエアバッグユニット25に内蔵
したエアバッグ26(図5に示す)を膨張させることに
より、リッド20をミシン目18に沿って破断させるも
のであって、インパネ本体11及び取付ブラケット30
を各々熱可塑性樹脂で形成し、この取付ブラケット30
の基部31をインパネ本体11の裏面に振動溶着(熱溶
着)したものである。
に基材11bを接合した表皮材11aと基材11bとの
一体成形品であって、例えば基材11bをオレフィン系
の熱可塑性樹脂で形成したパネルである。このインパネ
本体11には、図1に示すエアバッグユニット25を取
り付ける部位にミシン目18を略矩形状に形成すること
でインパネ本体11から分離可能なリッド20を一体に
形成する。
系の熱可塑性樹脂で形成したもので、リッド20を囲う
ように枠体状に形成した基部31と、基部31に一体成
形した前後の取付板34,35と、基部31に一体成形
したヒンジ部36とからなる。
行に一体成形し、内周縁33をミシン目18の矩形(す
なわち、リッド20)より僅かに大きく形成したもので
ある。複数の突条部32をインパネ本体11の裏面に振
動溶着することにより、基部31をリッド20の外周に
沿ったインパネ本体11に取り付ける。
18に沿った外側の部位を基部31で補強することがで
きる。従って、インパネ本体11の剛性をより高めるこ
とができる。加えて、エアバッグ26(図5に示す)で
リッド20を破断する際に、インパネ本体11が変形す
ることを防ぐ。従って、エアバッグ26の押付エネルギ
ーを効率よくリッド20にかけて、リッド20を効率よ
くミシン目18に沿って破断することができる。
面から下向きに延ばし、下端に取付孔34aを形成した
ものである。また、後取付板35は、基部31の後枠3
1b裏面から下向きに延ばすことで前取付板34と平行
に配置し、前取付板34と同様に下端側に取付孔35a
(図4に示す)を形成したものである。前後の取付板3
4,35間には、図1に示すエアバッグユニット25を
取り付ける。
連結部37を介して一体成形することにより基部31の
内側に配置し、表面に複数の突条部38を一体成形した
ものである。複数の突条部38をリッド20の前端21
の裏面に振動溶着することにより、ヒンジ部をリッド2
0の前端21の裏面に取り付ける。連結部37を薄肉で
蛇腹状に形成することで、リッド20をインパネ本体1
1から破断した際に、連結部37を伸張させてでリッド
20をインパネ本体11に干渉させずに十分に開くこと
ができる。
方法を説明する。図3(a)〜(c)は本発明に係るエ
アバッグ付きインパネ(第1実施の形態)の取付け手順
説明図である。(a)において、取付ブラケット30を
振動台(図示しない)に載せる。次に、インパネ本体1
1を吸着支持部(図示しない)に吸着させ、吸着支持部
でインパネ本体11を矢印の如く下降する。
条部32,38にインパネ本体11の基材11bを押し
付けた状態で、振動台を駆動して取付ブラケット30を
矢印の如く振動する。これにより、突条部32,38
と基材11bとの接触面が振動して摩擦熱が発生し、そ
の摩擦熱で突条部32,38と基材11bとが溶融す
る。基部31やヒンジ部36に各々突条部32,38を
形成し、これらの突条部32,38にインパネ本体11
の基材11bに裏面を押し付けることで接触部の面圧を
高め、摩擦熱を効率よく発生させる。
部31やヒンジ部36をインパネ本体11の基材11b
裏面に溶着する。振動溶着は、振動により接触部(すな
わち、溶着部)が削り取られるので、接触部に対する前
処理としての清浄化をそれほど厳密におこなう必要がな
い。このため、洗浄にかける手間を抑えることができ、
取付ブラケット30をより簡単にインパネ本体11に取
り付けることができる。
ネ(第1実施の形態)の断面図であり、インパネ本体1
1にミシン目18を入れ、ミシン目18の外側に枠体状
の基部31を振動溶着し、リッド20にヒンジ部36を
振動溶着し、前後の取付板34,35の取付孔34a,
35aにフック27,27をかけることによりエアバッ
グユニット25をリッド20の裏面側に配置した状態を
示す。
本体11の裏面に熱溶着する。このため、リベットやビ
スなどの取付部材を不要にして構成部品数を減らすこと
ができる。従って、取付ブラケット30をインパネ本体
11に取り付ける際の、取付工数を減らしてコスト低減
を図る。また、取付ブラケット30のヒンジ部36をリ
ッド20の裏面に熱溶着した。このため、図5に示すエ
アバッグ26でリッド20を破断した際に、リッド20
が飛散しないように、リッド20をヒンジ部36でイン
パネ本体11につないでおくことができる。
aと前取付板34とを前ガセット40でつなぐとともに
後枠31bと後取付板35とを後ガセット41でつなぐ
ことで前後の取付板34,35を補強する。エアバッグ
ユニット25はエアバッグ26(図5に示す)を折り畳
んだ状態で内蔵し、万一車両が衝突した場合に、ガスを
発生させ、発生したガスでエアバッグ26を膨張するこ
とにより乗員を保護するものである。
ッグ付きインパネ(第1実施の形態)の作用説明図であ
る。(a)において、エアバッグユニット25に内蔵し
たエアバッグ26を膨張させることにより、膨張したエ
アバッグ26をリッド20に押し付ける。これにより、
リッド20に矢印の如く押付力Fがかかり、リッド20
をミシン目18に沿って破断する。
36に振動溶着してあるので、インパネ本体11から分
離したリッド20はヒンジ部36につながれた状態にな
る。このため、リッド20は飛散しないで後端22側が
矢印の如く開く。
7の蛇腹が延びることにより、リッド20はインパネ本
体11に干渉しないで大きく開く。エアバッグ26が大
きく膨張してインパネ本体11の開口11cを通過し
て、インパネ本体11の表面側(室内側)にエアバッグ
26を大きく膨張させる。
第1実施例と同一部材については同一符号を付して説明
を省略する。図6は本発明に係るエアバッグ付きインパ
ネ(第2実施の形態)の断面図である。エアバッグ付き
インパネ50は、インパネ本体11にミシン目18を入
れ、ミシン目18の外側に取付ブラケット52の基部3
1を振動溶着し、リッド20にヒンジ部36を振動溶着
し、前後の取付板34,35の取付孔34a,35aに
フック27,27をかけることによりエアバッグユニッ
ト25をリッド20の裏面側に配置する。
で略U字形(又は略V字形)に形成したもので、その他
は第1実施の形態の取付ブラケット30と同じ構成であ
る。連結部55を略U字形に形成することで、リッド2
0をインパネ本体11から破断したときに、連結部55
を伸張することによりリッド20をインパネ本体11に
干渉させることなく十分に開くことができる。
施の形態の連結部37の蛇腹と比較して角部(折曲部)
を少なくできる。従って、例えば取付ブラケット52を
射出成形で製造する際に溶融樹脂をよりスムーズに充填
することが可能になり製造時間を短縮することが可能に
なる。
を複数の孔で形成した例を説明したが、その他にスリッ
トでミシン目を形成してもよい。前記実施の形態では、
インパネに取付ブラケットを取り付ける熱溶着を振動溶
着とした例について説明したが、例えば熱風溶着や超音
波溶着などその他の熱溶着で取り付けることも可能であ
る。
び取付ブラケット30をオレフィン系の熱可塑性樹脂で
形成した例について説明したが、その他の熱可塑性樹脂
を使用してもよい。但し、オレフィン系の熱可塑性樹脂
を使用することでリサイクルが容易になるという利点が
ある。
する。請求項1は、取付ブラケットの基部をインストル
メントパネルの裏面に熱溶着する。このため、リベット
やビスなどの取付部材を不要にして構成部品数を減らす
ことができる。従って、取付ブラケットをインストルメ
ントパネルに取り付ける際に、取付工数を減らしてコス
ト低減を図ることができる。
ドを囲うように枠体状に形成した。この基部をリッドを
囲うようにインストルメントパネルに熱溶着すること
で、リッドの周囲、すなわち、ミシン目に沿った外側の
部位を基部で補強する。従って、インストルメントパネ
ルの剛性をより高めることができる。加えて、エアバッ
グでリッドを破断する際に、インストルメントパネルが
変形することを防ぐ。従って、エアバッグの押付エネル
ギーを効率よくリッドにかけて、リッドを効率よくミシ
ン目に沿って破断することができる。
リッドの裏面に熱溶着した。このため、エアバッグでリ
ッドを破断した際に、リッドをヒンジ部でインストルメ
ントパネルにつないでおくことができる。従って、リッ
ドを開く場合に、リッドが飛散することを防ぐことがで
きる。
施の形態)の斜視図
施の形態)の分解斜視図
施の形態)の取付け手順説明図
施の形態)の断面図
施の形態)の作用説明図
施の形態)の断面図
11…インストルメントパネル(インパネ本体)、18
…ミシン目、20…リッド、25…エアバッグユニッ
ト、26…エアバッグ、30,52…取付ブラケット、
31…基部、36…ヒンジ部。
Claims (3)
- 【請求項1】 インストルメントパネルにミシン目を入
れることによりインストルメントパネルから分離可能な
リッドを形成し、このリッドの裏面側に取付ブラケット
を介してエアバッグユニットを配置し、このエアバッグ
ユニットに内蔵したエアバッグを膨張させることによ
り、前記リッドをミシン目に沿って破断させるエアバッ
グ付きインストルメントパネルにおいて、 前記インストルメントパネル及び取付ブラケットを各々
熱可塑性樹脂で形成し、この取付ブラケットの基部をイ
ンストルメントパネルの裏面に熱溶着したことを特徴と
するエアバッグ付きインストルメントパネル。 - 【請求項2】 前記取付ブラケットの基部は、前記リッ
ドを囲うように枠体状に形成したことを特徴とする請求
項1記載のエアバッグ付きインストルメントパネル。 - 【請求項3】 前記取付ブラケットにヒンジ部を備え、
ヒンジ部を前記リッドの裏面に熱溶着したことを特徴と
する請求項1又は請求項2記載のエアバッグ付きインス
トルメントパネル。
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JP2000115623A JP3939898B2 (ja) | 2000-04-17 | 2000-04-17 | エアバッグ付きインストルメントパネル |
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ID=18627224
Family Applications (1)
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