JP2006076509A - 自動車用内装パネル構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パネル本体とバッキング部材を振動溶着する際に、溶着リブの溶着が傾斜角が与えられた取付片を設定したバッキング部材であっても、溶着条件を適正な範囲で制御可能にした。
【解決手段】 バッキング部材5に、対向面2bに対して所定の角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブ5hを備えると共に、バッキング部材5に、対向面2bに対する溶着リブ5hの前記角度よりも大きな傾斜角を有してかつ反パネル対向面に突設された取付片5cを備えた。
【選択図】 図5

Description

本発明は、自動車が衝突した際の衝撃から乗員を保護するためのエアバッグモジュールのエアバッグ膨出側を覆う自動車用内装パネル構造に関し、モジュール上面を覆うパネル本体と、該パネル本体の裏面に溶着されたバッキング部材とを具備するパネル構造に関する。
従来、この種の自動車用内装材、例えば、インストルメントパネルアッパーフェイシアは、開口部を備え、エアバッグ膨張時に、この開口部を覆うリッド体を所定の開裂予定線に沿って開裂させてエアバッグ膨出開口を形成させているが、アッパーフェイシアは通常他の車室のトリム類と調和した外観の部材を適用し、リッド体には所望の開裂特性を実現できる軟質樹脂材料を適用していたため、リッド体とアッパーフェイシアは一体感を欠き、意匠的に好ましい態様とは言えなかった。
また、最近では、インストルメントパネルアッパーフェイシアがカバーしたと同等の大きさのパネルを、その周縁の内装部品の触感や外観に調和する材料で成形し、バッキング部材をその裏面に取り付けて補助し、所望の開裂特性が得られるようにしたものが実用化されてきている(例えば特許文献1、2)。
前記特許文献1に記載の「エアバッグ付きインストルメントパネル」は、裏面にミシン目(テアライン)が形成されたインストルメントパネルの裏面に、上面に複数の突条が突設された取り付けブラケット(バッキング部材に相当)を振動溶着したもので、リベットやビス等の固着手段を必要とせずにインスツルメントパネルに取り付けブラケットを取り付けることができるため、部品点数及び組み立て工数の削減が図れるとの効果を有している。
また特許文献2に記載の「エアバッグ装置のカバー体」は、インストルメントパネルに開口された開口部を覆うカバー体の裏面に、上面に第1リブ部と第2リブ部が格子状に突設された表皮部を有する支持体(バッキング部材に相当)を振動溶着したもので、第1リブ部の幅を第2リブ部の幅の1倍以上3倍以下にすることにより、カバー体に表皮部が所定の溶着強度で均一に溶着できるなどの効果を有している。
一方、インストルメントパネルやその他の内装パネルの裏面にバッキング部材を振動溶着した前記特許文献1、2では、バッキング部材の上面に予め多数の溶着リブが突設されており、これらの溶着リブは、インストルメントパネルや内装パネルとバッキング部材を振動溶着する際、両者を互いに押し付ける方向(以下、「圧着方向」という。)と平行するように突設されている。
そして、これら溶着リブをインストルメントパネルなどの裏面に押し付けた状態で、バッキング部材を圧着方向に交差する方向、例えば左右方向に振動させると、押し付け面に発生する摩擦熱により溶着リブが溶融し、これが両者の間に介在して結合材となり、インストルメントパネルアッパーフェイシアなどの裏面にバッキング部材が溶着されるようになっている。
特開2001−294114号公報 特開2004−175305号公報
前記特許文献に記載されたインストルメントパネルのように、インストルメントパネルの車室対向面がシンプルかつフラットで、バッキング部材の取り付け板がこの車室対向面にほぼ直角に形成されたものは、バッキング部材を成形する際、垂直方向に板状の溶着面に対して垂直である、すなわち金型の開き方向に対して取り付け板も溶着リブもほぼ平行になるため、型割り方向に対して引っ掛りとならず、離型上支障を来すような部分はない。
しかし、バッキング部材の取り付け板は必ずしも離型の容易な角度に設定できるわけではなく、車室対向面に対して傾斜角を有して設けられる必要がある場合もあり、そのとき取り付け板の角度にしたがって溶着リブに傾斜角を付与すれば、型割り方向に対して引っ掛りとならず、離型上支障がない。
しかしながら、そのような傾斜角を付与した溶着リブによって溶着を行うと、溶着方向に対してリブ断面が大きくなり、また押し付け力により溶着リブが傾斜したり倒れたりして、溶着リブの実効面積が一定しない。
そのため、溶着時に過大な発熱をしてアッパーフェイシアに熱の影響が外観の変化として発現し、周囲の内装部品との調和を目指すパネルの目的を達成できなくなる惧れがある。また、そのような発熱をさせないために、溶着のエネルギー条件を下げる方向に調整すると、外観品質は改善される方向であるが、所望の溶着強度が得られない場合が生じ、エアバッグ展開ドアを安定的に形成させるとの目的を十分に達成できない惧れがある。
本発明は、かかる点に鑑み、パネル本体とバッキング部材を振動溶着する際に、溶着リブの溶着が傾斜角が与えられた取付片を設定したバッキング部材であっても、溶着条件を適正な範囲で制御可能な自動車用内装パネル構造を提供することを目的とする。
本出願の発明の自動車用内装パネル構造は、車室に対向する対向面を有し、かつ自動車の衝突時インフレ−タより噴出される膨張用ガスにより膨張展開されるエアバッグを有するエアバッグモジュールを覆うように前記車室に対向するインストルメントパネルの開口部に設けられかつ破断予定線を裏面に有するパネル本体と、前記パネル本体の前記裏面に振動溶着された熱可塑性樹脂よりなるバッキング部材とを備えた自動車用内装パネル構造であって、前記バッキング部材に、前記対向面に対して所定の角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、前記バッキング部材に、前記対向面に対する前記溶着リブの前記角度よりも大きな傾斜角を有してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたことを特徴とする。
したがって、本発明は、バッキング部材に、対向面に対して所定の角度を有して突設された溶着リブを備え、バッキング部材に、対向面に対して溶着リブの角度より大きな傾斜角を有して突設された取付片を備えたために、溶着リブの倒れ変形が抑制され、溶着面積が安定的に確保され、発熱が過大にならず、よって溶着量も過大とならず、溶着状態が均一かつ安定したものとなり、溶着強度が安定的に得られ、パネル本体への熱的影響による外観劣化を防止することができる。
また、本出願の発明の自動車用内装パネル構造は、車室に対向する対向面を有し、かつ自動車の衝突時インフレ−タより噴出される膨張用ガスにより膨張展開されるエアバッグを有するエアバッグモジュールを覆うように前記車室に対向するインストルメントパネルの開口部に設けられかつ破断予定線を裏面に有するパネル本体と、前記パネル本体の前記裏面に振動溶着された熱可塑性樹脂よりなるバッキング部材とを備えた自動車用内装パネル構造であって、前記バッキング部材に、前記対向面に対して所定の方向に所定の傾斜角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、前記バッキング部材に、前記対向面に対する前記溶着リブの前記傾斜方向と同一方向に傾斜してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたことを特徴とする。
したがって、上記本発明は、バッキング部材に、対向面に対して所定の方向に所定の傾斜角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、バッキング部材に、対向面に対する溶着リブの傾斜方向と同一方向に傾斜してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたために、溶着リブの倒れ変形が抑制され、溶着面積が安定的に確保され、発熱が過大にならず、よって溶着量も過大とならず、溶着状態が均一かつ安定したものとなり、溶着強度が安定的に得られ、パネル本体への熱的影響による外観劣化を防止することができる。
本出願に係る他の発明は、上記発明において前記溶着リブの前記角度を、前記対向面に対して±45度以下としてなるものである。
したがって、この他の発明は、上記発明の奏する作用効果を奏するとともに、振動溶着の際にパネル本体との摺接発熱部が極度な温度上昇をすることがないため、パネル本体の表面への影響が少なく、特に破断予定線への熱的影響に起因するいわゆる溶着ヒケや段差の発生を防止できる。
本出願に係る他の発明は、先行する2つの発明のいずれかにおいて、前記バッキング部材の前記対向面に、開口部を有する額縁状のフランジ部と、前記開口部を覆うように設けられ、かつ前記フランジ部とヒンジにより連結されたドア部とを有し、前記フランジ部及び前記ドア部の前記対向面に前記溶着リブを突設してなるものである。
したがって、本発明は、先行する2つの発明のいずれかが奏する作用効果を奏するとともに、エアバッグの膨張圧によりドア部を介してパネル本体の裏面が押圧され、破断予定線を確実に開裂させることができるとともに、バッキング部材のドア部によりパネル本体が補強されるため、パネル本体の表面側に人が押したりして外力が加わっても、パネル本体の破断予定線が切れてしまうことがない。
本出願に係るさらに他の発明は、先行する発明のいずれかの発明におけるバッキング部材の縁より5ミリメートル以上離れた内側に前記溶着リブを突設してなるものである。この構成により、溶着リブが融けた溶融樹脂が縁よりはみ出すことを防止できるので、溶着の仕上がりがよく、パネル本体とバッキングとの間から溶融樹脂が流出することによる樹脂ロスが抑制され、接合のための樹脂量が確保できる。さらに、エアバッグ膨出通路側にはみ出すこともなく、エアバッグ展開時のドアの回動動作への影響も発生しない。
本発明の自動車用内装パネル構造によれば、バッキング部材に、対向面に対して所定の角度を有して突設された溶着リブを備え、バッキング部材に対向面に対して溶着リブの角度より大きな傾斜角を有して裏面側に突設された取付片を備えたため、或いは、バッキング部材に、対向面に対して所定の方向に所定の傾斜角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、バッキング部材に、対向面に対する溶着リブの傾斜方向と同一方向に傾斜してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたために、溶着リブの溶着面積を安定化させ、パネル本体とバッキングを安定して確実に振動溶着でき、過大な発熱状態に至らしめることがなく、パネル本体の外観を損ねることがない。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は、インストルメントパネルの内側に設置されたエアバッグモジュールに係合しかつエアバッグモジュールを覆った状態で描画されたパネル本体の斜視図、図2はパネル本体を透視してバッキング部材の上面側から見た平面図、図3は図1のX−X線に沿う断面図、図4はパネル本体の前後方向の傾斜角とエアバッグモジュールの取り付け関係を示す説明図、図5ないし図11は作用説明図である。
図1及び図2に示すインストルメントパネル2は、車室と対向する対向面2bに開口部2aが設けられており、開口部2aは自動車用内装材を構成するパネル本体1により覆われていて、さらに、パネル本体1は、車室内の前部に前後方向に角度θ1傾斜するように設置されたインストルメントパネル2における車室に対向する対向面2bに設けられた開口部2aを覆うように構成され、かつインストルメントパネル2の車室との対向面2aと傾斜角θ1とほぼ同じ角度で前後方向に傾斜するように設けられている。
図1はインストルメントパネルの内側に設置されたエアバッグモジュールを覆った状態で描画されたパネル本体の斜視図、図2はバッキング部材の平面図、図3は図1のX−X線に沿う断面図、図4はパネル本体の前後方向の傾斜角とエアバッグ取り付け部の関係を示す説明図、図5ないし図11は作用説明図である。
図1及び図2に示すインストルメントパネル2は、車室と対向する対向面2bに開口部2aが設けられており、開口部2aは自動車用内装材を構成するパネル本体1により覆われていて、さらに、パネル本体1は、車室内の前部に前後方向に角度θ1傾斜するよう設置されたインストルメントパネル2における車室に対向する対向面2bに設けられた開口部2aを覆うように構成され、かつインストルメントパネル2の車室との対向面2aと傾斜度θ1とほぼ同じ角度前後方向に傾斜するように設けられている。
インストルメントパネル2の開口部2aは、図示しない助手席の前方に開口されていて、開口部2aの内周縁には、インストルメントパネル2の開口部2aにパネル本体1を係止する係止手段(図示せず)が設けられている。
パネル本体1は、インストルメントパネル2の開口部2aに取り付けた際、インストルメントパネル2との間で違和感が生じないようにインストルメントパネル2と同様な色及び材質の熱可塑性樹脂、例えばタルク入りポリプロピレン(PPコンポジット)により一体成形されており、パネル本体1の裏面には、外周線4a及び中央線4bからなる「日」の字状のテアライン4が凹設されている。
パネル本体1の裏面側に振動溶着されるバッキング部材5は、パネル本体1よりも軟質な熱可塑性樹脂、例えばオレフィン系エラストマー(TPE)、ポリエステル系エアラストマー(TPEE)などにより一体成型されたもので、パネル本体1の裏面に形成されたテアライン4の枠状部4aとほぼ同大の開口部5aを有する額縁状のフランジ部5bと、開口部5aの開口縁より下方へ突設されたほぼ角筒状のエアバッグ取付片5cと、開口部5aを塞ぐように設けられ、かつパネル本体1の左右方向に複数分割された薄肉状のヒンジ5dによりフランジ部5bの開口縁に連設されたドア部5eとからなり、ドア部5eの上面または下面には、テアライン4の中央線4bとほぼ同じ位置にテアライン5fが形成されている。
開口部5aの開口縁より下方へ突設されたエアバッグ取付片5cは、バッキング部材5の上面、すなわちフランジ部5b及びドア部5eの上面を、インストルメントパネル2の前後方向の傾斜角θ1と同一の例えばθ1として前後方向へ10度傾斜されたパネル本体1の裏面に振動溶着した場合にほぼ垂直となるよう、傾斜角度を有している。
またフランジ部5bの上面とドア部5eの上面には、パネル本体1の左右方向に平行し、かつ前後方向に間隔を存して複数の溶着リブ5hが突設されており、これら溶着リブ5hのうち、最も開口部5aに近い位置に突設された溶着リブ5hは、開口縁より最低でも5mm以上離れた位置に突設されている。
溶着リブ5hは、パネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する際摩擦熱により溶融して、パネル本体1とバッキング部材5のフランジ部5b及びドア部5eの上面を溶着するもので、図5に示すように先端側の角部が小円弧状で、かつ基端側より先端側がやや幅狭な突条より形成されており、バッキング部材5の圧着方向Bすなわちパネル本体1と垂直な角度を0度とした場合、パネル本体1の前後方向に±45度の範囲内で設定された所定角度、好ましくは±15度の範囲で傾斜するように形成されている。そして、溶着リブ5hの前記所定角度よりも、エアバッグ取付片5cにおけるフランジ部5b及びドア部5eの上面との角度Cは、大きな角度に設定されている。
すなわちパネル本体1は、パネル本体1より軟質な熱可塑性樹脂により例えば射出成形されているが、成形後金型内より取り出す際の型抜き方向は、ほぼ角筒状のエアバッグ取付片5cと平行する矢印A方向となる。
これに対し、パネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する際、パネル本体1に対するバッキング部材5の圧着方向は図5に示す矢印B方向となり、パネル本体1の前後方向の傾斜角θ2がほぼ10度の場合、溶着リブ5hの突出方向と型抜き方向Aを一致させるためには、溶着リブ5hの突出方向と圧着方向Bのなす角度はほぼ10度となる。
またパネル本体1にバッキング部材5を振動溶着する場合、一方、例えばパネル本体1を固定し、他方、例えばバッキング部材5を、パネル本体1の左右方向、すなわち図1及び図2に示す矢印C方向へ振動させることになる。なお振動溶着時の作用は後述する。
一方バッキング部材5のエアバッグ取り付け部5cの下部には、上下方向に細長い長孔よりなる複数の取り付け孔5gが図1に示すように左右方向に間隔を存して形成されていて、これら取り付け孔5gにエアバッグモジュール6の上部が取り付けられている。
エアバッグモジュール6は、金属板により成形された上部リテーナ6aと下部リテーナ6bを有しており、下部リテーナ6b内に高圧ガスを噴出するインフレータ7が収容されている。
上部リテーナ6aの上部外周面には、複数のフックよりなる係止爪6cが外向きに固着されていて、これら係止爪6cは、バッキング部材5のエアバッグ取り付け部5cに形成された取り付け孔5gにエアバッグ取り付け部5cの内側から係止されており、これによってバッキング部材5とエアバッグモジュール6の間がフローティング状態で結合されていると共に、バッキング部材5と上部リテーナ6a内には、折り畳んだ状態のエアバッグ8が収容されている。
エアバッグ8は、下部リテーナ6b内に収容されたインフレータ7のガス噴出口(図示せず)に接続されていて、インフレータ7より噴出された高圧ガスにより膨張展開されるようになっており、下部リテーナ6bの外周面に突設されたブラケット6dを車体側の固定部材9に固着具10で固着することにより、車体に対しエアバッグモジュール6が取り付けられている。
なおパネル本体1の裏面に形成されたテアライン4a,4b及びバッキング部材5のドア部5eに形成されたテアライン5fの底部から表面までの肉厚は、0.3〜1.5mm程度となっており、好ましくは0.6〜0.7mm程度がよく、これらテアライン4a,4b,5eは、パネル本体1及びバッキング部材5aを成形する際に形成してもよく、成形後機械加工により形成してもよい。
次に前記構成された自動車用内装材のパネル構造の作用を説明する。
パネル本体1の裏面側にエアバッグモジュール6を取り付ける前に、まずパネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する。
振動溶着に当っては、適宜手段で固定したパネル本体1の裏面側より、バッキング部材5の上面を当接し、パネル本体1側のテアライン4の中央線4bとバッキング部材5のドア部5eに形成されたテアライン5fが一致するよう位置決めしたら、バッキング部材5を図5で示す圧着方向Bへバッキング部材5を圧着する。
これによってバッキング部材5のフランジ部5b及びドア部5eの上面に突設された溶着リブ5hの先端がパネル本体1の裏面に圧着される。
次にこの状態でバッキング部材5をパネル本体1の左右方向と平行する振動方向Cへ振動させると、パネル本体1の裏面と溶着リブ5hの接触部に摩擦熱が発生して溶着リブ5hが先端側より溶融し、圧着力により溶着リブ5hの先端がパネル本体1の裏面とフランジ部5bの上面及びドア部5eの上面の間に図6に示すように流れ出し、パネル本体1の裏面にフランジ部5b及びドア部5eの上面が溶着される。
溶着リブ5hは開口部5aの開口縁より例えば5mm以上離れた位置に予め突設されているため、溶融した溶着リブ5hの一部が開口縁に達することがないので、開口部5a側へ溶着リブ5hが溶けた溶融樹脂の一部がバリとなって突出することがなく、これによってドア部5eが開放する際や、エアバッグ8が膨張する際の妨げとなることがない。
また図7及び図8は、前後方向の傾斜角θ2が例えば30度のインストルメントパネル2に取り付けるパネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する場合の作用を示している。
パネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する際の作用は、前記傾斜角θ2が10度の場合と同様なので説明は省略するが、この場合も溶融した溶着リブ5hは図8に示すように開口縁に達することがないので、開口部5a側へ溶着リブ5hの一部がバリとなって突出することがない。
一方、図9及び図10は、前後方向の傾斜角θ1が例えば45度を超えたインストルメントパネル2に取り付けるパネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着する場合を示している。
この場合、バッキング部材5に対して大きな傾斜角で傾斜する溶着リブ5hは、バッキング部材5の圧着方向Bに対して45度をオーバーしており(図9では約50度)、±45度の範囲外になってしまうため、次のような問題が生じる。
すなわち、溶着リブ5hの突出方向が圧着方向Bに対し45度を超えると、バッキング部材5を振動方向Cへ振動させた際、接触部に発生する摩擦により温度上昇が起こるが、その温度の上がり方は激しく、55℃にも達し、溶着リブ5hの溶融が過大となる。
このことは、好ましい温度範囲がPPコンポジットにTPEを溶着する場合、30℃〜50℃よりも有意の高温であるといえる。
この結果、パネル本体1の裏面に形成されたテアライン4付近の温度も必要以上に上昇するため、テアライン4によって薄肉となったパネル本体1が変形して、テアライン4の上面側に図11−1に示すようなヒケや図11−2に示すような落ちが発生して、パネル本体1の意匠的外観を損なうことになる。
また過度に高温となった溶着リブ5hは振動溶着過程で自立が困難になって振動方向Cに倒れ込むことがあり、その結果、溶着リブ5hの溶融が先端側より順次進まなくなるし、一部の溶着リブ5hの倒れにより振動エネルギー方の溶着リブに集中的に加わる自体を招き、溶着面に対して均一な溶着強度分布が求められるのに反して、バラツキ(分布)幅の大きな溶着結果になる。
従って溶着リブ5hの突出方向は、バッキング部材5に圧着方向Bに対し±45度、好ましくは±15度程度の範囲がよく、当然ながらバッキング部材5の型抜き方向Aもこの範囲になる。
以上のようにして、パネル本体1の裏面にバッキング部材5を振動溶着したら、エアバッグモジュール6の上下部リテーナ5b,5c内にインフレータ6とエアバッグ8を収容し、上部リテーナ5bの外周面に突設された係止爪5dをバッキング部材5のエアバッグ取付片5cに形成された係止孔5fにエアバッグ取り付け部5eの内側から係止する。
そしてこの状態でインストルメントパネル2の表面側からパネル本体1により開口部2aを覆って、図示しない係止手段によりインストルメントパネル2の開口部2aにパネル本体1を係止する。
その後エアバッグモジュール6の下部リテーナ6bより突設されたブラケット6dを車体側の固定部材9に固着具10により取り付けるが、バッキング部材5とエアバッグモジュール6の間がフローティング状態にあることから、インストルメントパネル2とエアバッグモジュール6の取り付け位置にバラツキがあっても、このバラツキを吸収することができるため、エアバッグモジュール6の取り付け作業が短時間で容易に行えるようになる。
一方自動車の運転中に自動車が衝突し、その衝撃でエアバッグ8が膨張を開始すると、エアバッグ8の膨張圧によりバッキング部材5のドア部5eが押し上げられ,これによってエアバッグ8の膨張圧によりドア部5eのテアライン5fと、パネル本体1のテアライン4の中央線4b部分が開裂するため、ドア部5eはヒンジ5dを中心に上方へと回動して開口部5aが開放されるため、エアバッグ8はさらに膨張を続けながら助手席の乗員側へと展開されて、衝撃から乗員を保護するようになる。
なお前記実施の形態では、インストルメントパネル2に開口された開口部2aを覆うパネル本体1の裏面にエアバッグモジュール6を取り付ける場合について説明したが、インストルメントパネル2の裏面に形成されたテアライン4の内側にエアバッグモジュール6を取り付けるようにした自動車用内装材のパネル構造にも適用できるものである。
また、上記の実施の形態においては、パネル本体1は比較的単純な平板状のものとして説明したが、これに限定されるものではなく、曲面状に形成されている場合も含むものである。この場合、当該曲面形状に適合して、溶着リブ5h或いはエアバッグ取付片5cの傾斜角を選択すればよい。
また、パネル本体1やインストルメントパネル2の表面がソフト表皮等で被覆された自動車用内装材にも適用できるものであるし、更に車両のルーフレール部に装着されるインフレータブルカーテンを覆うトリム構造など、種々の態様に変形して利用可能である。
本発明の自動車用内装材のパネル構造は、バッキング部材に、対向面に対して所定の角度を有して突設された溶着リブを備え、バッキング部材に、対向面に対して溶着リブの角度より大きな傾斜角を有して裏面側に突設された取付片を備えたため、或いは、バッキング部材に、対向面に対して所定の方向に所定の傾斜角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、バッキング部材に、対向面に対する溶着リブの傾斜方向と同一方向に傾斜してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたために、溶着リブの溶着面積を安定化させ、パネル本体とバッキングを安定して確実に振動溶着でき、過大な発熱状態に至らしめることがなく、パネル本体の外観を損ねることがないために、自動車が衝突した際の衝撃から乗員を保護するためのエアバッグモジュールのエアバッグ膨出側を覆う自動車用内装パネル構造、特に、モジュール上面を覆うパネル本体と、該パネル本体の裏面に溶着されたバッキング部材とを具備するパネル構造等に最適である。
本発明の実施の形態になるンストルメントパネルの内側に設置されたエアバッグモジュールを覆った状態で描画されたパネル本体の斜視図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置に使用したパネル本体を透視してバッキング部材の上面側から見た平面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 パネル本体の前後方向の傾斜角とエアバッグ取り付け部の関係を示す説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。 本発明のパネル構造の作用を説明するための比較例を示した作用説明図である。 本発明のパネル構造の作用を説明するための比較例を示した作用説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるエアバッグ装置の作用説明図である。
符号の説明
1 パネル本体
2 インストルメントパネル
2a 開口部
4 テアライン
5 バッキング部材
5a 開口部
5b フランジ部
5c エアバッグ取付片(取付片)
5e ドア部
5h 溶着リブ
6 エアバッグ装置
7 インフレータ
8 エアバッグ
A 型抜き方向
B 圧着方向
C 振動方向

Claims (5)

  1. 車室に対向する対向面を有し、かつ自動車の衝突時インフレ−タより噴出される膨張用ガスにより膨張展開されるエアバッグを有するエアバッグモジュールを覆うように前記車室に対向するインストルメントパネルの開口部に設けられかつ破断予定線を裏面に有するパネル本体と、前記パネル本体の前記裏面に振動溶着された熱可塑性樹脂よりなるバッキング部材とを備えた自動車用内装パネル構造であって、
    前記バッキング部材に、前記対向面に対して所定の角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、
    前記バッキング部材に、前記対向面に対する前記溶着リブの前記角度よりも大きな傾斜角を有してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたことを特徴とする自動車用内装パネル構造。
  2. 車室に対向する対向面を有し、かつ自動車の衝突時インフレ−タより噴出される膨張用ガスにより膨張展開されるエアバッグを有するエアバッグモジュールを覆うように前記車室に対向するインストルメントパネルの開口部に設けられかつ破断予定線を裏面に有するパネル本体と、前記パネル本体の前記裏面に振動溶着された熱可塑性樹脂よりなるバッキング部材とを備えた自動車用内装パネル構造であって、
    前記バッキング部材に、前記対向面に対して所定の方向に所定の傾斜角度を有してパネル対向面に突設された溶着リブを備え、
    前記バッキング部材に、前記対向面に対する前記溶着リブの前記傾斜方向と同一方向に傾斜してかつ反パネル対向面に突設された取付片を備えたことを特徴とする自動車用内装パネル構造。
  3. 前記溶着リブの前記角度を、前記対向面に対して±45度以下としてなる請求項1又は2記載の自動車用内装パネル構造。
  4. 前記バッキング部材の前記対向面に、開口部を有する額縁状のフランジ部と、前記開口部を覆うように設けられ、かつ前記フランジ部とヒンジにより連結されたドア部とを有し、前記フランジ部及び前記ドア部の前記対向面に前記溶着リブを突設してなる請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用内装パネル構造。
  5. 前記バッキング部材の縁より5ミリメートル以上離れた内側に前記溶着リブを突設してなる請求項1ないし4いずれか1に記載の自動車用内装パネル構造。
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