JP2009298357A - エアバッグドア付インストルメントパネル - Google Patents

エアバッグドア付インストルメントパネル Download PDF

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Abstract

【課題】エアバッグシュートのフランジの溶着面積が十分に確保できない場合であっても、エアバッグシュートを中間表面パネルに強固に固定する。
【解決手段】インパネフレーム3の表側に中間表面パネル9、前側表面パネル13及び後側表面パネル15を配置する。中間表面パネル9にエアバッグドア31を、前側表面パネル13の車両後端及び後側表面パネル15の車両前端の各々に接近するように破断予定部29で区画形成する。エアバッグシュート33のフラップ41をエアバッグドア31裏面に溶着するとともに、フランジ45をエアバッグドア31外周りに溶着することで、エアバッグシュート33を中間表面パネル9の裏面に取り付ける。中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部11を、インパネフレーム3にエアバッグシュート33のフランジ45を介在させて締結する。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両衝突時にエアバッグ装置の作動で開くエアバッグドアを有するインストルメントパネルに関するものである。
エアバッグドア付インストルメントパネルとして、エアバッグシュートがインストルメントパネル本体裏面に溶着され、該インストルメントパネル本体には、上記エアバッグシュートのシューティング口に対応するように破断予定部が形成されるとともに、該破断予定部でエアバッグドアが区画形成され、上記エアバッグシュートに収納されたエアバッグ装置が車両衝突時に作動して上記破断予定部が破断することにより、上記エアバッグドアが開くように構成されたインストルメントパネルが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、シューティング口を有する略矩形筒状の枠体と、該枠体上端に上記シューティング口を覆うようにヒンジを介して一体に形成されたフラップと、上記枠体上端に外側方に張り出すように一体に形成されたフランジとでエアバッグシュートを構成し、上記フラップをエアバッグドア裏面に溶着するとともに、上記フランジをエアバッグドア外周りに溶着することにより、エアバッグシュートをインストルメントパネル本体裏面に取り付けている。
特開2006−76509号公報(段落0046欄、図6)
ところで、インストルメントパネルが、その主体をなすインパネフレームの表側に前側表面パネル、中間表面パネル及び後側表面パネルの3枚の表面パネルが配置されて構成され、上記中間表面パネルにエアバッグドアが破断予定部で区画形成されている場合がある。
この場合、上記中間表面パネルが車両後方に湾曲しながら車幅方向に延びている等して、上記エアバッグドアの一部が前側表面パネルの車両後端及び後側表面パネルの車両前端の各々に接近していると、当該接近箇所ではエアバッグシュートのフランジが短くなって中間表面パネルに対するフランジの溶着面積を十分に確保することができず、エアバッグシュートの取付強度が低下することになる。
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアバッグシュートのフランジの溶着面積が十分に確保できない場合であっても、エアバッグシュートを中間表面パネルに強固に固定するようにしたことである。
上記の目的を達成するため、この発明は、エアバッグシュートのフランジの溶着不足を他の固定手段で補うようにしたことを特徴とし、具体的には、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、インストルメントパネルの主体をなし、エアバッグシュート挿通開口部が形成されたインパネフレームと、該インパネフレームの表側に車幅方向に延びるように配置され、車両前後両端に上記インパネフレームへの取付端末部を有し上記エアバッグシュート挿通開口部を覆う横長の樹脂製中間表面パネルと、上記インパネフレームの表側に上記中間表面パネルの車両前後両端の取付端末部を覆うように配置された前側表面パネル及び後側表面パネルとを備え、上記中間表面パネルには、エアバッグドアが上記エアバッグシュート挿通開口部に対応するように、かつ上記前側表面パネルの車両後端及び後側表面パネルの車両前端の各々に接近するように破断予定部で矩形状に区画形成され、上記中間表面パネルの裏面には、シューティング口を有し内部にエアバッグ装置が収納された枠体と、該枠体上端に上記シューティング口を覆うようにヒンジを介して一体に形成されたフラップと、上記枠体上端に外側方に張り出すように一体に形成されたフランジとからなる樹脂製エアバッグシュートが、上記フラップをエアバッグドア裏面に溶着するとともに、上記フランジをエアバッグドア外周りに溶着することで取り付けられ、上記中間表面パネルの前側表面パネル及び後側表面パネルへの接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部は、上記インパネフレームに上記エアバッグシュートのフランジを介在させて締結され、上記前側表面パネルの前端及び後側表面パネルの後端は、上記インパネフレームに取り付けられているとともに、上記前側表面パネルの後端及び後側表面パネルの前端は、上記中間表面パネルに取り付けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、上記エアバッグシュートは、熱可塑性エラストマー材からなり、上記中間表面パネルの前側表面パネル及び後側表面パネルへの接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部、エアバッグシュートのフランジ及びインパネフレームの各々の重合箇所には、貫通孔が同軸状に形成され、これら三者は上記各貫通孔に挿通した締結具により締結され、上記中間表面パネル又はインパネフレームの重合箇所には、環状突起が貫通孔に連続するように一体に突設され、該環状突起は、上記フランジの貫通孔に嵌り込んで先端が上記インパネフレーム又は中間表面パネルの貫通孔外周縁に当接していることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、中間表面パネルの前側表面パネル及び後側表面パネルへの接近箇所では、エアバッグシュートのフランジが短くて中間表面パネルに対するフランジの溶着面積を十分に確保することができなくても、上記中間表面パネルの当該接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部を、インパネフレームにエアバッグシュートのフランジを介在させて締結しているため、該フランジの溶着不足が上記締結により補完されてエアバッグシュートが中間表面パネルに強固に固定され、その取付強度が向上する。また、締結箇所を含む中間表面パネルの車両前後両端の取付端末部は、前側表面パネル及び後側表面パネルで覆われているため、外部から見えず、外観見栄えを損なうことがない。
請求項2に係る発明によれば、エアバッグドアが開くと、その開動作がエアバッグシュートのフランジに伝わって該フランジが引っ張られ、引張力が締結具に作用するが、締結具の外周には環状突起があり、上記引張力は環状突起を介して締結具に作用する。つまり、フランジの貫通孔は環状突起が挿入されていることから、環状突起がなくて締結具が直接にフランジの貫通孔に挿通されている場合に比べて大径であり、したがって、貫通孔周縁に作用する剪断力は、締結具がフランジの貫通孔に直接に挿通されている場合よりも小さく、フランジの貫通孔からの破損が防止される。また、上記環状突起の先端がインパネフレーム又は中間表面パネルの貫通孔外周縁に当接しているため、締結具の締付力がフランジに過剰に作用せず、フランジのヘタリや締結具の経時的な緩みが防止される。さらに、エアバッグシュートは、熱可塑性エラストマー材からなるため、その特性により靱性が高く、フランジの貫通孔からの破損及びヘタリ防止効果や、締結具の経時的な緩み防止効果が高まる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1、図2及び図5はこの発明の実施形態に係るエアバッグドア付インストルメントパネル1の車両左側部分を示す。該インストルメントパネル1は、その主体をなす樹脂製インパネフレーム3を備え、該インパネフレーム3は、車幅方向に水平に延びてサイドボディに橋絡された金属製インパネレインフォースト5に支持され、このインパネフレーム3には、エアバッグシュート挿通開口部7が矩形状に形成されている。上記インパネフレーム3の車両前後中程の表側には、横長の樹脂製中間表面パネル9が車両後方に湾曲しながら車幅方向に延びるように配置され、上記エアバッグシュート挿通開口部7を覆っている。また、上記中間表面パネル9は、車両前後両端に上記インパネフレーム3への取付端末部11が形成されている。
また、上記インパネフレーム3の表側には、インストルメントパネル1の外観表面を構成する樹脂製前側表面パネル13が上記中間表面パネル9の車両前端の取付端末部11を覆うように配置されているとともに、同じくインストルメントパネル1の外観表面を構成する樹脂製後側表面パネル15が上記中間表面パネル9の車両後端の取付端末部11を覆うように配置され、車両左端において上記後側表面パネル15後方に配設されたグローブボックス17周りには、表面パネルがなく上記インパネフレーム3が露出している。上記インパネフレーム3、中間表面パネル9、前側表面パネル13及び後側表面パネル15は共に、ポリプロピレン(PP)等の汎用樹脂材で成形されている。
図1中、19はメーター計器類であり、その上方をインパネフレーム3及び前側表面パネル13の一部で構成されたメーターフード21が覆っている。図1及び図2中、17aはグローブボックス17の収容部、17bはグローブボックス17のリッドであり、上記収容部17aの開口側裏面には、図1に現れるように、係止爪23が突設され、該係止爪23をインパネフレーム3に形成された係止孔25に挿入係止させることで、グローブボックス17がインパネフレーム3に取り付けられている。
上記中間表面パネル9の裏面には、V字状の溝部27が上記エアバッグシュート挿通開口部7に対応するように略日字形に形成され、該溝部27に対応するパネル部分が薄肉に形成されて破断予定部29が矩形状に形成されている。そして、エアバッグドア31が上記エアバッグシュート挿通開口部7に対応するように上記破断予定部29で矩形状に区画形成されている。このエアバッグドア31は、前側ドア部31aと後側ドア部31bとが車両前後方向に観音開きに開くようになっており、上記破断予定部29が中間表面パネル9表側から識別できない,いわゆるシームレスタイプに構成されている。このエアバッグドア31の一部(図5で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)は、中間表面パネル9が車両後方に湾曲しながら車幅方向に延びていることから、前側表面パネル13の車両後端及び後側表面パネル15の車両前端の各々に接近している。
上記中間表面パネル9の裏面には、上記インパネフレーム3等よりも靱性の高いサーモプラスチックオレフィン(TPO)等に代表される熱可塑性エラストマー(TPE)材からなる樹脂製エアバッグシュート33が取り付けられている。該エアバッグシュート33は、矩形状のシューティング口35を有し内部にエアバッグ装置37が収納された矩形筒状の枠体39を備えている。該枠体39上端には、2枚のバックアップ用のフラップ41がH字状の隙間をあけて上記シューティング口35を覆うように車体前後のU字状のヒンジ43を介して一体に形成されているとともに、上記枠体39上端には、フランジ45が外側方に張り出すように一体に形成されている。また、上記枠体39の前壁及び後壁には、複数個の掛止孔39aが車幅方向に間隔をあけて形成されている。
上記エアバッグ装置37の底面には、第1ブラケット51の一端が固定され、一方、上記インパネレインフォースメント5には、第2ブラケット53の一端が固定され、上記第1ブラケット51の他端と第2ブラケット53の他端とをボルト55及びナット57により締結することで、エアバッグ装置37がインパネレインフォースト5に支持されて枠体39に収納されている。
また、上記エアバッグ装置37の車体前後両側には、複数個のフック47が取り付けられ、これらフック47は上記枠体39の各掛止孔39aに挿入されている。そして、これらフック47は、エアバッグ装置37の作動時には掛止孔39aの下端に掛止してエアバッグシュート33が飛び出すのを防止するようになっている。
上記フラップ41及びフランジ45の表面には、多数の溶着リブ59が一体に突設され、これら溶着リブ59を介してフラップ41をエアバッグドア31裏面に振動溶着するとともに、フランジ45をエアバッグドア31外周りに振動溶着することにより、エアバッグシュート33が中間表面パネル9裏側に取り付けられている。
上記前側表面パネル13及び後側表面パネル15の各々の前後両端裏面には、図2に現れるように、複数個の係止爪60が突設されている。なお、図2では、係止爪60は、前側表面パネル13の後端と後側表面パネル15の前端に1個ずつ現れている。これら係止爪60を、中間表面パネル9の車両前後両側の取付端末部11に形成された係止孔62に挿入係止されることで、上記前側表面パネル13の前端及び後側表面パネル15の後端が上記インパネフレーム3に取り付けられているとともに、上記前側表面パネル13の後端及び後側表面パネル15の前端が上記中間表面パネル9に取り付けられている。
上記中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所(図5で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)に対応する車両前後両側の取付端末部11は、上記インパネフレーム3に上記エアバッグシュート33のフランジ45を介在させて締結されている。
具体的には、当該取付端末部11の重合箇所には、図3に拡大して示すように、円形貫通孔61が形成され、円形環状突起63が上記取付端末部11の重合箇所の裏面に上記貫通孔61に連続するように一体に突設されている。また、上記エアバッグシュート33のフランジ45の重合箇所には、円形貫通孔65が上記取付端末部11の貫通孔61よりも大径に形成されている。さらに、上記インパネフレーム3の重合箇所には、矩形装着孔67が形成され、該装着孔67にスプリングナット69が装着されている。
該スプリングナット69は、図4に拡大して示すように、中央に円形貫通孔71が形成された矩形平面部73を備え、該平面部73の長辺側両端縁には、一対の係合片部75が平面部73裏側で互いに接近するように内向きに一体に対向突設され、該各係合片部75先端縁は折り返されて厚肉になっているとともに、該各係合片部75中途部には、係止爪77が2個ずつ一体に外側方に突設されている。また、上記平面部73の両短辺側には、張出片79が一体に外側方に突設されている。
そして、上記スプリングナット69を上記装着孔67に挿入して上記張出片79を装着孔67周辺の受棚(図示せず)に載せることで、スプリングナット69を装着孔67に装着するようにしている。これにより、上記スプリングナット69の貫通孔71をインパネフレーム3の貫通孔としている。これら貫通孔61,65,71は、上記取付端末部11、エアバッグシュート33のフランジ45及びインパネフレーム3を重合した状態で同軸状に形成され、これら三者は上記各貫通孔61,65,71に挿通した締結具としてのタッピングスクリュー81により締結されている。この締結状態で、上記環状突起63は、フランジ45の貫通孔65に嵌り込んで先端が上記インパネフレーム3(スプリングナット69)の貫通孔71外周縁に当接している。ここで、タッピングスクリュー81の締付力は、タッピングスクリュー81のネジ部81aがスプリングナット69の貫通孔71周縁に螺合することで得られる。また、タッピングスクリュー81のネジ部81aが一対の係合片部75に係合して該両係合片部75を互いに離れる方向に押しやることで各係止爪77がインパネフレーム3裏面の装着孔67周縁に圧接し、スプリングナット69を固定するようになっている。
上記のように構成されたインストルメントパネル1では、車両が衝突すると、エアバッグ装置37のエアバッグがインフレータの作動によって膨出し、その膨出圧力でエアバッグドア31及びフラップ41が上方に押圧されて破断予定部29が破断し、前側ドア部31a及び後側ドア部31bがヒンジ43を開作動支点として回動して車体前方及び後方に上向きに観音開きに開くようになっている。
このように、実施形態1では、中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所(図5で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)に対応する車両前後両側の取付端末部11を、インパネフレーム3にエアバッグシュート33のフランジ45を介在させて重合し、各々の重合箇所に同軸状に形成した貫通孔61,65,71にタッピングスクリュー81を挿通してこれら三者を締結するようにした。
したがって、中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所(図4で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)では、エアバッグシュート33のフランジ45が短く、中間表面パネル9に対するフランジ45の溶着面積を十分に確保することができないが、該フランジ45の溶着不足を上記タッピングスクリュー81による締結により補完しているので、エアバッグシュート33を中間表面パネル9に強固に固定してその取付強度を向上させることができる。
さらに、実施形態1では、上記中間表面パネル9重合箇所に、環状突起63を貫通孔61,65,71に連続するように一体に突設し、さらに、該環状突起63を、上記フランジ45の貫通孔65に嵌り込ませて先端を上記インパネフレーム3(スプリングナット69)の貫通孔71外周縁に当接させている。
したがって、エアバッグドア31が開いてその開動作がエアバッグシュート33のフランジ45に伝わると、該フランジ45が引っ張られて引張力がタッピングスクリュー81に作用するが、この引張力は環状突起63を介してタッピングスクリュー81に作用するので、環状突起63がなくてタッピングスクリュー81が直接に貫通孔65に挿通されている場合に比べてフランジ45の貫通孔65は大径であって、該貫通孔65周縁に作用する剪断力は小さく、フランジ45の貫通孔65からの破損を防止することができる。
また、実施形態1では、環状突起63の先端がインパネフレーム3(スプリングナット69)の貫通孔71外周縁に当接しているので、タッピングスクリュー81の締付力がフランジ45に過剰に作用するのを防止でき、フランジ45のヘタリやタッピングスクリュー81の経時的な緩みをなくすことができる。
さらにまた、実施形態1では、エアバッグシュート33が靱性の高い熱可塑性エラストマー材からなるので、フランジ45の貫通孔65からの破損及びヘタリ防止効果や、タッピングスクリュー81の経時的な緩み防止効果を高めることができる。
加えて、実施形態1では、締結箇所を含む中間表面パネル9の車両前後両端の取付端末部11を、前側表面パネル13及び後側表面パネル15で外部から見えないように覆っているので、外観見栄えの低下を防止することができる。
(実施形態2)
図6は実施形態2に係るエアバッグドア付インストルメントパネル1の図3相当図を示す。この実施形態2では、中間表面パネル9の車両前後両側の取付端末部11の締結構造が実施形態1と異なるが、それ以外の構成は実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所は図1、図2及び図5を代用してその詳細な説明を省略することとし、以下、異なる点のみを説明する。
すなわち、中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所(図5で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)に対応する車両前後両側の取付端末部11の重合箇所には、円形貫通孔61が形成されているが、実施形態1と異なり、円形環状突起63はない。また、上記エアバッグシュート33のフランジ45の重合箇所には、円形貫通孔65が上記取付端末部11の貫通孔61よりも大径に形成されている。この点は実施形態1と同じである。さらに、上記インパネフレーム3の重合箇所の裏面には、貫通孔83を有する円形ボス部85が一体に突設され、円形環状突起87がインパネフレーム3の重合箇所の表面に上記貫通孔83に連続するように一体に突設されている。
そして、中間表面パネル9の前側表面パネル13及び後側表面パネル15への接近箇所(図5で右上コーナー寄りと左下コーナー寄り)に対応する車両前後両側の取付端末部11、エアバッグシュート33のフランジ45及びインパネフレーム3を重合させた状態で、当該重合箇所に上記貫通孔61,65,83が同軸状に連通し、かつ上記環状突起87が上フランジ45の貫通孔65に嵌り込んで先端が上記中間表面パネル9裏面の貫通孔61外周縁に当接しており、上記三者を上記各貫通孔61,65,83に挿通したタッピングスクリュー81により締結している。
したがって、実施形態2では、実施形態1と同様の作用効果を奏することができる。
この発明は、車両衝突時にエアバッグ装置の作動で開くエアバッグドアを有するインストルメントパネルについて有用である。
図5のI−I線における断面図である。 図5のII−II線における断面図である。 図1のA部拡大図である。 スプリングナットの平面図である。 実施形態1に係るインストルメントパネルのエアバッグドア形成箇所を示す平面図である。 実施形態2の図3相当図である。
符号の説明
1 インストルメントパネル
3 インパネフレーム
7 エアバッグシュート挿通開口部
9 中間表面パネル
11 取付端末部
13 前側表面パネル
15 後側表面パネル
29 破断予定部
31 エアバッグドア
33 エアバッグシュート
35 シューティング口
37 エアバッグ装置
39 枠体
43 ヒンジ
41 フラップ
45 フランジ
61,65,71,83 貫通孔
63,87 環状突起
81 タッピングスクリュー(締結具)

Claims (2)

  1. インストルメントパネルの主体をなし、エアバッグシュート挿通開口部が形成されたインパネフレームと、
    該インパネフレームの表側に車幅方向に延びるように配置され、車両前後両端に上記インパネフレームへの取付端末部を有し上記エアバッグシュート挿通開口部を覆う横長の樹脂製中間表面パネルと、
    上記インパネフレームの表側に上記中間表面パネルの車両前後両端の取付端末部を覆うように配置された前側表面パネル及び後側表面パネルとを備え、
    上記中間表面パネルには、エアバッグドアが上記エアバッグシュート挿通開口部に対応するように、かつ上記前側表面パネルの車両後端及び後側表面パネルの車両前端の各々に接近するように破断予定部で矩形状に区画形成され、
    上記中間表面パネルの裏面には、シューティング口を有し内部にエアバッグ装置が収納された枠体と、該枠体上端に上記シューティング口を覆うようにヒンジを介して一体に形成されたフラップと、上記枠体上端に外側方に張り出すように一体に形成されたフランジとからなる樹脂製エアバッグシュートが、上記フラップをエアバッグドア裏面に溶着するとともに、上記フランジをエアバッグドア外周りに溶着することで取り付けられ、
    上記中間表面パネルの前側表面パネル及び後側表面パネルへの接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部は、上記インパネフレームに上記エアバッグシュートのフランジを介在させて締結され、
    上記前側表面パネルの前端及び後側表面パネルの後端は、上記インパネフレームに取り付けられているとともに、上記前側表面パネルの後端及び後側表面パネルの前端は、上記中間表面パネルに取り付けられていることを特徴とするエアバッグドア付インストルメントパネル。
  2. 請求項1に記載のエアバッグドア付インストルメントパネルにおいて、
    上記エアバッグシュートは、熱可塑性エラストマー材からなり、
    上記中間表面パネルの前側表面パネル及び後側表面パネルへの接近箇所に対応する車両前後両側の取付端末部、エアバッグシュートのフランジ及びインパネフレームの各々の重合箇所には、貫通孔が同軸状に形成され、これら三者は上記各貫通孔に挿通した締結具により締結され、
    上記中間表面パネル又はインパネフレームの重合箇所には、環状突起が貫通孔に連続するように一体に突設され、
    該環状突起は、上記フランジの貫通孔に嵌り込んで先端が上記インパネフレーム又は中間表面パネルの貫通孔外周縁に当接していることを特徴とするエアバッグドア付インストルメントパネル。
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