JP2002225667A - エアバッグドア一体型インストルメントパネル - Google Patents
エアバッグドア一体型インストルメントパネルInfo
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
グドア部が落ち込むことが無く、さらにはエアバッグド
ア製造時の工数を増加することなく、そしてエアバッグ
展開時に飛散物を極力抑えることができるエアバッグド
ア部を一体に有するインストルメントパネルを提供す
る。 【解決手段】 エアバッグドア5のエアバッグ膨出側に
補強ブラケット3を取り付け、さらに裏打ち材18を前
記補強ブラケット3に取り付け、さらにエアバッグを収
納するエアバッグケースが取り付けられる取付部と、前
記補強ブラケット3に接合する接合部23を有するエア
バッグブラケット17を備え、該エアバッグブラケット
17が前記接合部23よりもエアバッグドア5側に突出
したエアバッグドア支持部4を有するエアバッグ一体型
インストルメントパネル1である。
Description
造又は少なくとも基材及び表皮を含んで構成される積層
構造とされると共に、助手席側に配置されかつ衝突時に
作用するバッグ膨張圧で互いに離反する方向へ両開きに
展開するエアバッグドア部を一体に有するインストルメ
ントパネルに関する。
進に伴って、エアバッグドアを一体に有するインストル
メントパネルの開発が盛んに行われている。この種のイ
ンストルメントパネルをエアバッグドア部の配設部位の
観点から分類すると、エアバッグドア部がグローブボッ
クス直上に配設されるタイプと、エアバッグドア部がイ
ンパネ頂部に配設されるタイプとに大別される。さら
に、後者のタイプにおいては、エアバッグドア部をウイ
ンドシールドガラス側へ片開きさせるタイプもあるが、
展開したエアバッグドア部のウインドシールドガラスへ
の当接を防止するべく展開角度規制用のストラップを設
ける等の対策が必要となることから、エアバッグドア部
を両開きさせるタイプが主流になりつつある。この種の
インストルメントパネルの開示例としては特開平7−1
64993号公報があり、以下この公報に開示された構
成について説明する。
トパネル150は、表皮152と、この表皮152に対
して所定の間隔をあけて配置された基材154と、この
基材154と表皮152との間に充填された発泡層15
6と、によって構成されている。上記構成のインストル
メントパネル150の頂部には両開き可能な一対のエア
バッグドア部158、160が配設されており、更にそ
の下方には衝突時にエアバッグドア部158、160を
展開させる為のインフレータ及びバッグを収容した装置
本体162が配設されている。
8、160の構成について更に言及すると、エアバッグ
ドア部158、160は、いずれもインストルメントパ
ネル150の基材154と同一材質で構成されたドア側
基材164、166を備えている。ドア側基材164の
前端側及びドア側基材166の後端側には断面円弧形状
のヒンジ168、170が一体に形成されており、又ド
ア側基材164の後端側及びドア側基材166の前端側
には断面略三角形状の隆起部172、174が一体に形
成されている。これにより、これらの隆起部172、1
74と表皮152との間に充填される発泡層156が薄
肉化されて平面視でH形状の開裂部176を構成し、バ
ッグ膨張圧がドア側基材164、166に作用した際に
迅速に開裂部176に沿って破断されるようになってい
る。
による場合、エアバッグドア部158、160の相互の
支持力が確保されていない為、例えば乗員が手でエアバ
ッグドア部158、160の開裂部176付近を押した
場合に、エアバッグドア部158、160の開裂部17
6付近が容易に落ち込んでしまう可能性が有る。
に記載されているように、エアバッグドア部72、74
の基材展開部54,56が、横方向分離部52等で分離
されており、この部位に位置される端末部54A,56
Aにはレーザーカットによって相互に逆方向に斜めカッ
トされた第1係合部58、第2係合部60が形成されて
おり、これらによって双方の端末部54A、56A同士
が係合されている。従って、表皮64の横方向開裂部6
0A付近に押圧荷重が作用しても、相互の端末部54
A、56A同士が係合されている。従って、表皮64の
横方向開裂部付近に押圧荷重が作用しても、相互の端末
部54A,56A同士で当該荷重を支持することができ
る。従って、エアバッグドア部72,74が落ち込むこ
とはない。
129386のエアバッグドアでは、ジグザグ状にカッ
トすることの工数の増加や飛散物の多さ、さらにはエア
バッグドアが薄い場合は支持できる荷重が小さくなって
しまう等の不具合点があった。
少の荷重が作用してもエアバッグドア部が落ち込むこと
が無く、さらにはエアバッグドア製造時の工数を増加す
ることなく、そしてエアバッグ展開時に飛散物を極力抑
えることができるエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネルを提供することを目的とするもので
ある。
に記載の発明は、エアバッグが膨出する開口部を閉成
し、前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって破断部に
て破断し展開するエアバッグドアを一体に形成したエア
バッグドア一体型インストルメントパネルであって、前
記エアバッグドアのエアバッグ膨出側に補強ブラケット
を取り付け、さらに裏打ち材を前記補強ブラケットに取
り付け、さらに前記エアバッグを収納するエアバッグケ
ースが取り付けられる取付部と、前記補強ブラケットに
接合する接合部を有するエアバッグブラケットを備え、
該エアバッグブラケットが前記接合部よりもエアバッグ
ドア側に突出したエアバッグドア支持部を有するエアバ
ッグドア一体型インストルメントパネルにある。
なると、バッグ膨張圧が前記裏打ち材、補強ブラケッ
ト、エアバッグドアのエアバッグ膨出側の順に作用す
る。このため、エアバッグの基材は所定の位置に沿って
分離され、エアバッグドア部を互いに離反する方向へ両
開きに展開させる。これにより、バッグが助手席側へ膨
出される。
ケットが前記接合部よりもエアバッグドア側に突出した
エアバッグドア支持部を有することより、該エアバッグ
ドア支持部がエアバッグドアをエアバッグ膨出面側から
支えることでエアバッグドアの表面側から押圧荷重が作
用しても、当該押圧荷重はエアバッグドア支持部によっ
て確実に支持される。
ドア支持部が前記破断部の内側でエアバッグドアを支持
する請求項1に記載のエアバッグドア一体型インストル
メントパネルにある。
バッグドア支持部が前記両端の破断部の内側でエアバッ
グドアを支持する請求項1に記載のエアバックドア一体
型インストルメントパネルであることから、エアバッグ
ドア表面側からの押圧荷重がエアバッグドアのみに作用
した場合、その荷重をエアバッグドア支持部が支持し、
エアバッグドアの落ち込みを防ぐことができる。
ドア支持部を前記破断部に跨設することでエアバッグド
アとインストルメントパネルの両方をエアバッグ側から
支持した請求項1に記載のエアバッグドア一体型インス
トルメントパネルにある。
バッグドア支持部を前記両端の破断部に跨設すること
で、前記破断部の外側にあるインストルメントパネルに
押圧荷重が掛かった場合でも、撓みが生じ破断部が破断
することはない。
ドアのエアバッグ側の面に前記補強ブラケットが裏打ち
されてなり、該補強ブラケットが、前記エアバッグドア
を形成する芯材と裏打ち材によって挟持され、前記芯材
と前記裏打ち材とが振動溶着することにより固定されて
いる請求項1から3のいずれかに記載のエアバッグドア
一体型インストルメントパネルにある。
バッグドアのエアバッグ側の面に前記補強ブラケットが
裏打ちされてなり、該補強ブラケットが、前記エアバッ
グドアを形成する芯材と裏打ち材によって挟持され、前
記芯材と前記裏打ち材とが振動溶着することにより固定
されている請求項1から3のいずれかに記載のエアバッ
グドア一体型インストルメントパネルであることから、
エアバッグブラケットとインストルメントパネルとが別
成形であり、これらが直接振動溶着によって接合してい
る為、インストルメントパネル側の肉厚や樹脂組成の均
一化が可能である。この為、インストルメントパネルの
表面にひけやそり等の無い外観の良好な成形品を得るこ
とができる。
本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明に係わ
るエアバッグドア一体型インストルメントパネル1の構
造を裏面から示した斜視図である。
プロピレン樹脂をタルク、マイカ又はガラス等で補強し
たフィラー入りポリプロピレン樹脂(以下、PPC樹脂
という。)、変性PPO樹脂、ABS樹脂等の樹脂を基
材として、射出成形等で、所定の形状に形成される。そ
して、その裏面側には、図示しないエアバッグの膨張に
よって展開するエアバッグドア5が形成されている。
め、適宜深さのノッチによって薄肉にされた開口予定部
となるティアライン6と、この開裂溝7を境としてその
両側にエアバッグドア5が展開した時に、回転軸となる
ヒンジ部8とで形成されている。また、図示していない
が、後述する裏打ち材18の凸部と接する部分には各凸
部に対応する凹部が形成されている。そして、このエア
バッグドア5のエアバッグ膨出側には、エアバッグの膨
張力によって、変形したり破損したりしないように、補
強ブラケット3が固定される。
等の金属や、ポリカーボネイト等の樹脂等で形成するこ
とができる。また、この補強ブラケットの厚みは、0.
5mm前後とすることが好ましい。この補強ブラケット
3には、後述する裏打ち材18の凸部が貫通する穴9が
複数形成され、前述のインストルメントパネル2のエア
バッグドア部5と一体となって展開する時に回転軸とな
るヒンジ部8が形成されている。このヒンジ部8は、図
示しないエアバッグ側に突出するように折り曲げられて
いることが好ましい。これによって、展開時にヒンジ部
で干渉部分が発生することがなくなり、スムーズに展開
する。また、このヒンジ部8以外の部分、例えば、補強
ブラケット端部11のような部分は、剛性を付与する為
にビード加工等で加工しておくことが好ましい。
ち材18は、インストルメントパネル2の芯材と同質の
材料であるPPC樹脂、変性PPO樹脂、ABS樹脂等
の樹脂を用いることが好ましい。同質材料を用いること
で溶着強度が高くなる。また、裏打ち材18には、TP
Oを用いることもできる。TPOを用いることで、衝撃
力や剪断力を緩和することが可能になるとともに、低温
特性に優れる為、低温雰囲気下においても使用すること
ができる。
に、インストルメントパネル2の芯材側の面に、補強ブ
ラケット3に形成されている穴9を貫通する凸部12が
形成されている。この凸部12は、外径30mm以下、
好ましくは20mm以下、内径5mm以上、好ましくは
10mm以上の円筒状とすることが好ましい。これによ
って、溶着部分に作用する応力を均等に分散することが
できるとともに、溶着後のバリを小さくできる。また、
凸部12の円筒内には、樹脂板部20がエアバッグ展開
時に前記エアバッグドアに作用する応力の方向と略同一
方向となる方向性、即ち、中心部より放射状に外側へ向
かうように形成されている。これにより、エアバッグの
膨張力を均等に受けることができるようになっている。
ブラケット3を介してインストルメントパネル2に取り
付けることも、また、インストルメントパネル2に直接
取り付けることもできる。このエアバッグブラケット1
7は、インストルメントパネル2と同一の材質のPPC
樹脂、変性PPO樹脂、ABS樹脂等や、低温脆化特性
に優れた熱可塑性オレフィン(以下、TPOという。)
等のエラストマーを使用することが好ましいが、鉄板、
アルミニウム等の金属を使用することもできる。そし
て、硬度がショアーA50°〜100°、特に70°〜
90°であるものが好ましい。これによって、溶着後、
高い溶着強度で固定され、低温雰囲気下においても、低
温脆化することなく使用することが可能となる。
3と筐体部25及びエアバッグドア支持部4、さらにエ
アバッグが膨出する開口部21を有し、前記エアバッグ
ドア支持部4は前記接合部23よりもエアバッグドア5
側に突出している。そして、前記エアバッグドア支持部
4は図2及び図3に示すように、エアバッグブラケット
17の開口部21の短辺側22で両側面に設置されてい
る。
グドア支持部4は前記ティアライン6の内側で設置され
ている。或いは、図10に示すようにティアライン6を
跨ぎエアバッグドア5とインストルメントパネル2の両
方を図示しないエアバッグ側から支持している。
施の形態としては、図4及び図5に示すように、枠状に
突出したエアバッグドア支持部4としても良い。このと
き、エアバッグドア支持部4の位置は、図6のように全
てティアライン6の内側で設置しエアバッグドア5をテ
ィアライン6の内側から支持しても良いし、図7のよう
にエアバッグドア支持部4の短辺側22のみティアライ
ン6の内側で支持しても良い。
ように、エアバッグドア支持部4の突出形状をエアバッ
グドア5側に開口部21が狭くなるような形状とし傾斜
を設け、斜め方向から支持することによって、ヒンジ部
3において、エアバッグドア5が開くとき前記突出した
エアバッグドア支持部4との干渉を避け、前記エアバッ
グドア5が開きやすくする。
部4の形状としては、矩形状のものに限らず、エアバッ
グドア5表面側からの荷重を支持できるのであれば円柱
状や円筒状としても良い。
ドア5とは固着したものではなく、補強ブラケット3を
挟んでエアバッグドア支持部4が設置されているだけな
ので、エアバッグドア5が展開するときには前記エアバ
ッグドア支持部4は支障にならない。
て、エアバッグ装置取り付け用のエアバッグブラケット
17をエアバッグドア5の下部まで延ばして、前記突出
したエアバッグドア支持部4でインストルメントパネル
2表面からの荷重を保持することができる。
いてエアバッグが膨出する開口部を閉成し、前記エアバ
ッグ作動時の膨張圧力によって開裂溝を含め、適宜深さ
のノッチによって薄肉にされた開口予定部となるティア
ラインと、この開裂溝を境として、その両側にヒンジ部
を回転軸として展開するエアバッグドアを一体に形成し
たエアバッグドア一体型インストルメントパネルであっ
て、前記エアバッグドアのエアバッグ膨出側に補強ブラ
ケットを取り付け、さらに裏打ち材を前記補強ブラケッ
トに取り付け、さらに前記エアバッグを収納するエアバ
ッグケースが取り付けられる取付部と、前記補強ブラケ
ットに接合する接合部を有するエアバッグブラケットを
備え、該エアバッグブラケットが前記接合部よりもエア
バッグドア側に突出したエアバッグドア支持部を有する
エアバッグドア一体型インストルメントパネルとするこ
とによって、該エアバッグドア支持部がエアバッグドア
をエアバッグ膨出面側から支えることでエアバッグドア
の表面側から押圧荷重が作用しても、当該押圧荷重はエ
アバッグドア支持部によって確実に支持されるという効
果がある。
ドア支持部が前記ティアラインの内側でエアバッグドア
を支持する請求項1に記載のエアバッグドア一体型イン
ストルメントパネルとすることによって、エアバッグド
ア表面側からの押圧荷重がエアバッグドアのみに作用し
た場合、その荷重をエアバッグドア支持部が支持し、エ
アバッグドアの落ち込みを防ぐことができるという効果
がある。
グドア支持部を前記ティアラインに跨設することでエア
バッグドアとインストルメントパネルの両方をエアバッ
グ膨出側から支持した請求項1に記載のエアバッグドア
一体型インストルメントパネルとすることによって、前
記ティアラインの外側にあるインストルメントパネルに
押圧荷重が掛かった場合でも、撓みが生じ破断部が破断
することはないという効果がある。
グドアのエアバッグ側の面に前記補強ブラケットが裏打
ちされてなり、該補強ブラケットが、前記エアバッグド
アを形成する芯材と裏打ち材によって挟持され、前記芯
材と前記裏打ち材とが振動溶着することにより固定され
ている請求項1から3のいずれかに記載のエアバッグド
ア一体型インストルメントパネルとすることにより、エ
アバッグブラケットとインストルメントパネルとが別成
形であり、これらが直接振動溶着によって接合している
為、インストルメントパネル側の肉厚や樹脂組成の均一
化が可能であり、インストルメントパネルの表面にひけ
やそり等の無い外観の良好な成形品を得られる効果が有
る。
メントパネルの構造の裏面側からの斜視図を示す。
略図である。
た概略図である。
置関係を示した模式図である。
の位置関係を示した模式図である。
トの位置関係を示した概略図である。
である。
である。
るインストルメントパネルを示す縦断面図である。
有するインストルメントパネルの縦断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エアバッグが膨出する開口部を閉成し、
前記エアバッグ作動時の膨張圧力によって開裂溝を含
め、適宜深さのノッチによって薄肉にされた開口予定部
となるティアラインと、この開裂溝を境として、その両
側にヒンジ部を回転軸として展開するエアバッグドアを
一体に形成したエアバッグドア一体型インストルメント
パネルであって、 前記エアバッグドアのエアバッグ膨出側に補強ブラケッ
トを取り付け、さらに裏打ち材を前記補強ブラケットに
取り付け、さらに前記エアバッグを収納するエアバッグ
ケースが取り付けられる取付部と、前記補強ブラケット
に接合する接合部を有するエアバッグブラケットを備
え、該エアバッグブラケットが前記接合部よりもエアバ
ッグドア側に突出したエアバッグドア支持部を有するこ
とを特徴とするエアバッグドア一体型インストルメント
パネル。 - 【請求項2】 前記エアバッグドア支持部が前記ティア
ラインの内側でエアバッグドアを支持する請求項1に記
載のエアバッグドア一体型インストルメントパネル。 - 【請求項3】 前記エアバッグドア支持部を前記ティア
ラインに跨設することでエアバッグドアとインストルメ
ントパネルの両方をエアバッグ膨出側から支持した請求
項1に記載のエアバッグドア一体型インストルメントパ
ネル。 - 【請求項4】 前記エアバッグドアのエアバッグ膨出側
の面に前記補強ブラケットが裏打ちされてなり、該補強
ブラケットが、前記エアバッグドアを形成する芯材と裏
打ち材によって挟持され、前記芯材と前記裏打ち材とが
振動溶着することにより固定されている請求項1から3
のいずれかに記載のエアバッグドア一体型インストルメ
ントパネル。
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