JP2001292793A - パラニトロフェニル−β−プリメベロシド結晶の製造方法 - Google Patents
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド結晶の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パラニトロフェニル−β−グルコシド及びパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドを含有する溶液
から高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロシド
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド及びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する
溶液からパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結
晶を製造する方法であって、前記溶液をパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドが所定の濃度以上になるまで
濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドの結晶を析出させる方法。
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドを含有する溶液
から高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロシド
を製造する方法を提供する。 【解決手段】 パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド及びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する
溶液からパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結
晶を製造する方法であって、前記溶液をパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドが所定の濃度以上になるまで
濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドの結晶を析出させる方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリメベロシド配
糖体の製造方法に関し、特にパラニトロフェニル−β−
グルコシド及びパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドを含有する溶液からパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドの結晶を析出させることで、高純度のパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシドを簡便に製造できる方
法に関する。
糖体の製造方法に関し、特にパラニトロフェニル−β−
グルコシド及びパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドを含有する溶液からパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドの結晶を析出させることで、高純度のパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシドを簡便に製造できる方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、種々の花や茶、果物、ワインなど
の香気生成の素となるアルコ−ル系香気に注目が集ま
り、微生物汚染に抵抗性のある安全性の高い天然型界面
活性剤や化粧品素材、食品添加物等への応用が期待さ
れ、その研究開発が盛んに行われている。中でもβ−プ
リメベロシド(β-primeverosides)は、アルコ−ル系
香気前駆体として烏龍茶や紅茶中に存在することが明ら
かになり(W.Gou, K.Sakata, N.Watanabe, R.Nakajima,
A.Yagi, K.Ina and S.Luo: Phytochemistry, 33,1373
−1375(1993), W.Gou, R.Hosoi, K.Sakata, N. Watanab
e, A.Yagi, A.Yagi, K.Inaand S.Luo : Biosci.Biolec
h.Biochem. 58,1532-1534(1994))、その香気生成機構
についても最近報告されている(応用糖質科学第45巻
第2号P123−129,1998)。
の香気生成の素となるアルコ−ル系香気に注目が集ま
り、微生物汚染に抵抗性のある安全性の高い天然型界面
活性剤や化粧品素材、食品添加物等への応用が期待さ
れ、その研究開発が盛んに行われている。中でもβ−プ
リメベロシド(β-primeverosides)は、アルコ−ル系
香気前駆体として烏龍茶や紅茶中に存在することが明ら
かになり(W.Gou, K.Sakata, N.Watanabe, R.Nakajima,
A.Yagi, K.Ina and S.Luo: Phytochemistry, 33,1373
−1375(1993), W.Gou, R.Hosoi, K.Sakata, N. Watanab
e, A.Yagi, A.Yagi, K.Inaand S.Luo : Biosci.Biolec
h.Biochem. 58,1532-1534(1994))、その香気生成機構
についても最近報告されている(応用糖質科学第45巻
第2号P123−129,1998)。
【0003】β−プリメベロースは、グルコピラノ−ス
の6位とキシロ−スの1位とがエ−テル結合によりβ配
位した二糖である。β−プリメベロースは、自然界にお
いては、そのプリメベロ−スの1位にテルペンなどのア
グリコンが結合した配糖体として存在している。植物中
には、この配糖体の糖骨格(プリメベロ−ス鎖)と香気
成分であるアグリコンとのβ結合を切断する酵素、すな
わちプリメベロシダ−ゼが存在しており、その作用によ
りアグリコンが遊離され芳香を生成するといわれてい
る。
の6位とキシロ−スの1位とがエ−テル結合によりβ配
位した二糖である。β−プリメベロースは、自然界にお
いては、そのプリメベロ−スの1位にテルペンなどのア
グリコンが結合した配糖体として存在している。植物中
には、この配糖体の糖骨格(プリメベロ−ス鎖)と香気
成分であるアグリコンとのβ結合を切断する酵素、すな
わちプリメベロシダ−ゼが存在しており、その作用によ
りアグリコンが遊離され芳香を生成するといわれてい
る。
【0004】プリメベロシダ−ゼは、植物香気成分の生
成機構の解明において重要な役割を果たし、また食品等
への応用に際しても該プリメベロシダ−ゼの酵素活性の
測定は必要不可欠である。プリメベロシダ−ゼの酵素活
性の測定法としては、パラニトロフェノ−ルを最終検知
物質とする方法が知られている。この方法ではパラニト
ロフェノ−ルをアグリコンとするパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドを基質として、プリメベロシダ−ゼ
作用後の遊離パラニトロフェニルの吸光度を測定し、プ
リメベロシダ−ゼの酵素活性を調べるものである。
成機構の解明において重要な役割を果たし、また食品等
への応用に際しても該プリメベロシダ−ゼの酵素活性の
測定は必要不可欠である。プリメベロシダ−ゼの酵素活
性の測定法としては、パラニトロフェノ−ルを最終検知
物質とする方法が知られている。この方法ではパラニト
ロフェノ−ルをアグリコンとするパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドを基質として、プリメベロシダ−ゼ
作用後の遊離パラニトロフェニルの吸光度を測定し、プ
リメベロシダ−ゼの酵素活性を調べるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記パラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドの製造方法としては、化学合成
法と酵素的合成法が知られている。酵素的合成法は比較
的低い温度で合成できること、反応の選択性が高いこと
等の利点を有する。そのため、これまで多くの酵素的合
成法が開発されている。例えば、特開平11−4679
1号公報や特開平11−21220号公報には、β−D
−グルコシドのアグリコンとしてパラニトロフェノ−ル
を用いたパラニトロフェニル−β−D−グルコピラノシ
ドと、キシロビオ−スにペクチナ−ゼ等の酵素を作用さ
せてパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを合成す
る方法が開示されている。
ル−β−プリメベロシドの製造方法としては、化学合成
法と酵素的合成法が知られている。酵素的合成法は比較
的低い温度で合成できること、反応の選択性が高いこと
等の利点を有する。そのため、これまで多くの酵素的合
成法が開発されている。例えば、特開平11−4679
1号公報や特開平11−21220号公報には、β−D
−グルコシドのアグリコンとしてパラニトロフェノ−ル
を用いたパラニトロフェニル−β−D−グルコピラノシ
ドと、キシロビオ−スにペクチナ−ゼ等の酵素を作用さ
せてパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを合成す
る方法が開示されている。
【0006】しかし、上記酵素的合成法における反応溶
液中には、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドと
ともに、未反応のパラニトロフェニル−β−グルコシド
が残存している。そこで、このパラニトロフェニル−β
−グルコシドを除去して、純度の高いパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドを得る必要があるが、上記公報
記載の方法では、カラム分画が用いられている。カラム
分画は、吸着、分離、再生を繰り返すため、カラム分画
の回数が増えれば、その分だけ分画工程中におけるパラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドの損失も多くな
り、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの回収量
が低下する。またカラム分画は、少量の反応液の精製に
は適しているが、多量の反応液の精製には不向きであ
る。そこで、回収量を上げ、かつ、大量的に高純度のパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドを製造するに
は、カラム分画に代わる新たな方法の開発が大きな課題
となっていた。
液中には、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドと
ともに、未反応のパラニトロフェニル−β−グルコシド
が残存している。そこで、このパラニトロフェニル−β
−グルコシドを除去して、純度の高いパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドを得る必要があるが、上記公報
記載の方法では、カラム分画が用いられている。カラム
分画は、吸着、分離、再生を繰り返すため、カラム分画
の回数が増えれば、その分だけ分画工程中におけるパラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドの損失も多くな
り、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの回収量
が低下する。またカラム分画は、少量の反応液の精製に
は適しているが、多量の反応液の精製には不向きであ
る。そこで、回収量を上げ、かつ、大量的に高純度のパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドを製造するに
は、カラム分画に代わる新たな方法の開発が大きな課題
となっていた。
【0007】かくして本発明は、上記課題を解決するた
めになされたものであり、パラニトロフェニル−β−グ
ルコシド及びパラニトロフェニル−β−プリメベロシド
を含有する溶液から高純度のパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドを製造する方法を提供することを目的と
する。
めになされたものであり、パラニトロフェニル−β−グ
ルコシド及びパラニトロフェニル−β−プリメベロシド
を含有する溶液から高純度のパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドを製造する方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド及びパラニトロフェニル−
β−グルコシドを含有する溶液をパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドが所定の濃度以上になるまで濃縮す
ることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
結晶を優先的に析出させることができることを見い出
し、本発明の製造方法を完成するに至った。
に、本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド及びパラニトロフェニル−
β−グルコシドを含有する溶液をパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドが所定の濃度以上になるまで濃縮す
ることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
結晶を優先的に析出させることができることを見い出
し、本発明の製造方法を完成するに至った。
【0009】本発明の製造方法は、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド及びパラニトロフェニル−β−グ
ルコシドを含有する溶液からパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドの結晶を製造する方法であって、該溶液
をパラニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の濃
度以上になるまで濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させ
ることを特徴とする。
−β−プリメベロシド及びパラニトロフェニル−β−グ
ルコシドを含有する溶液からパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドの結晶を製造する方法であって、該溶液
をパラニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の濃
度以上になるまで濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させ
ることを特徴とする。
【0010】本発明の好ましい態様は、次のとおりであ
る。 (1)前記パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及
びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液
が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキシロース
供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させてパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させることで
得られる溶液である態様。 (2)前記パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及
びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液
が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキシロース
供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させてパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させ、次いで
前記ペクチナ−ゼとキシロース供与体とを除去すること
で得られる溶液である態様。 (3)前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル−β−プ
リメベロシド濃度が60%以上となるように行う態様。 (4)前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル−β−プ
リメベロシド濃度が90%以上となるように行う態様。 (5)前記溶液の濃縮を、溶液に含まれるパラニトロフ
ェニル−β−グルコシドを結晶として析出させ、かつ析
出したパラニトロフェニル−β−グルコシド結晶を溶液
から除去することで行う態様。 (6)前記パラニトロフェニル−β−グルコシド結晶の
析出の際にパラニトロフェニル−β−グルコシドの種晶
を用いる態様。 (7)前記濃縮溶液が飽和濃度以下のパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドを含有する溶液であり、かつこ
の溶液の温度を下げることでパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドの結晶を析出させる態様。 (8)前記濃縮溶液が、飽和濃度以下のパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドを含有する溶液であり、かつ
この溶液に水溶性溶媒を添加することでパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる態様。 (9)パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶
を析出させ、析出した結晶を除去した後の溶液を、パラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の濃度にま
で濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの結晶を析出させる態様。
る。 (1)前記パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及
びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液
が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキシロース
供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させてパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させることで
得られる溶液である態様。 (2)前記パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及
びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液
が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキシロース
供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させてパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させ、次いで
前記ペクチナ−ゼとキシロース供与体とを除去すること
で得られる溶液である態様。 (3)前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル−β−プ
リメベロシド濃度が60%以上となるように行う態様。 (4)前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル−β−プ
リメベロシド濃度が90%以上となるように行う態様。 (5)前記溶液の濃縮を、溶液に含まれるパラニトロフ
ェニル−β−グルコシドを結晶として析出させ、かつ析
出したパラニトロフェニル−β−グルコシド結晶を溶液
から除去することで行う態様。 (6)前記パラニトロフェニル−β−グルコシド結晶の
析出の際にパラニトロフェニル−β−グルコシドの種晶
を用いる態様。 (7)前記濃縮溶液が飽和濃度以下のパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドを含有する溶液であり、かつこ
の溶液の温度を下げることでパラニトロフェニル−β−
プリメベロシドの結晶を析出させる態様。 (8)前記濃縮溶液が、飽和濃度以下のパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドを含有する溶液であり、かつ
この溶液に水溶性溶媒を添加することでパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる態様。 (9)パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶
を析出させ、析出した結晶を除去した後の溶液を、パラ
ニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の濃度にま
で濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの結晶を析出させる態様。
【0011】本発明の製造方法によれば、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシドとパラニトロフェニル−β
−グルコシドとの分離をカラム分画でおこなっていた従
来法(例えば、特開平11−46791号公報における
トヨパ−ルHW−40Sカラム(東ソ−社製)による分
画)に比べて、製造方法の簡便化を図れるという利点が
ある。特に本発明の製造方法では、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド溶液を濃縮して、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させるので、カ
ラム分画による従来の方法に比べて、パラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドの回収率も高く、かつ、大量的
に高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを
製造することができる。
ェニル−β−プリメベロシドとパラニトロフェニル−β
−グルコシドとの分離をカラム分画でおこなっていた従
来法(例えば、特開平11−46791号公報における
トヨパ−ルHW−40Sカラム(東ソ−社製)による分
画)に比べて、製造方法の簡便化を図れるという利点が
ある。特に本発明の製造方法では、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド溶液を濃縮して、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させるので、カ
ラム分画による従来の方法に比べて、パラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドの回収率も高く、かつ、大量的
に高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを
製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態におい
て本発明を詳細に説明する。
て本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の製造方法において出発原料となる
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及びパラニト
ロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液(以下「パ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液」という)
は、少なくともパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドとパラニトロフェニル−β−グルコシドとを含有する
溶液である。
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド及びパラニト
ロフェニル−β−グルコシドを含有する溶液(以下「パ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液」という)
は、少なくともパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドとパラニトロフェニル−β−グルコシドとを含有する
溶液である。
【0014】上記パラニトロフェニル−β−プリメベロ
シド溶液は、例えば、酵素的合成法により得られるもの
であることができる。例えば、特開平11−46791
号公報に記載の酵素的合成法により得られる溶液の場
合、パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液は、
パラニトロフェニル−β−プリメベロシドとパラニトロ
フェニル−β−グルコシド以外に、キシロース供与体、
ペクチナ−ゼ等の酵素、D−グルコン酸δ−ラクトン等
のグルコシダ−ゼ活性阻害剤等を含むものであることが
できる。
シド溶液は、例えば、酵素的合成法により得られるもの
であることができる。例えば、特開平11−46791
号公報に記載の酵素的合成法により得られる溶液の場
合、パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液は、
パラニトロフェニル−β−プリメベロシドとパラニトロ
フェニル−β−グルコシド以外に、キシロース供与体、
ペクチナ−ゼ等の酵素、D−グルコン酸δ−ラクトン等
のグルコシダ−ゼ活性阻害剤等を含むものであることが
できる。
【0015】特開平11−46791号公報に記載の酵
素的合成法について、以下に簡単に説明する。この方法
では、パラニトロフェニル−β−グルコシド及びキシロ
ース供与体にペクチナ−ゼを作用させることよりパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させる。反応
生成物を含む溶液は、酵素反応生成物であるパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシド以外に原料であるパラニ
トロフェニル−β−グルコシド及びキシロース供与体、
さらにはペクチナ−ゼを含有する。パラニトロフェニル
−β−グルコシド、キシロース供与体及びペクチナ−ゼ
の使用量は、得られるパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドの量に応じて適宜決定される。好ましくはパラ
ニトロフェニル−β−グルコシド1モルに対して、キシ
ロース供与体1モル以上を添加することができる。ペク
チナ−ゼの添加量は、パラニトロフェニル−β−グルコ
シドとキシロース供与体の添加量を考慮して適宜決定す
ることができる。キシロース供与体としては、キシロダ
ーゼで切断可能なβ配位のエーテル結合を有する2糖以
上のキシロオリゴ糖やキシロース配糖体を用いることが
できる。キシロース供与体としては、例えば重合度2以
上のキシロオリゴ糖、キシロビオ−ス等を例示すること
ができる。ペクチナ−ゼは、アスペルギルス属に属する
糸状菌に由来するものであればよく、一般に市販されて
いるペクチナ−ゼ(例えば天野製薬社製のペクチナ−ゼ
G(商品名))を使用することができる。さらに、上記
酵素反応の際に、グルコシダ−ゼ活性の阻害剤として、
D−グルコン酸 δ−ラクトン等を含有させることもで
きる。
素的合成法について、以下に簡単に説明する。この方法
では、パラニトロフェニル−β−グルコシド及びキシロ
ース供与体にペクチナ−ゼを作用させることよりパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを生成させる。反応
生成物を含む溶液は、酵素反応生成物であるパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシド以外に原料であるパラニ
トロフェニル−β−グルコシド及びキシロース供与体、
さらにはペクチナ−ゼを含有する。パラニトロフェニル
−β−グルコシド、キシロース供与体及びペクチナ−ゼ
の使用量は、得られるパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドの量に応じて適宜決定される。好ましくはパラ
ニトロフェニル−β−グルコシド1モルに対して、キシ
ロース供与体1モル以上を添加することができる。ペク
チナ−ゼの添加量は、パラニトロフェニル−β−グルコ
シドとキシロース供与体の添加量を考慮して適宜決定す
ることができる。キシロース供与体としては、キシロダ
ーゼで切断可能なβ配位のエーテル結合を有する2糖以
上のキシロオリゴ糖やキシロース配糖体を用いることが
できる。キシロース供与体としては、例えば重合度2以
上のキシロオリゴ糖、キシロビオ−ス等を例示すること
ができる。ペクチナ−ゼは、アスペルギルス属に属する
糸状菌に由来するものであればよく、一般に市販されて
いるペクチナ−ゼ(例えば天野製薬社製のペクチナ−ゼ
G(商品名))を使用することができる。さらに、上記
酵素反応の際に、グルコシダ−ゼ活性の阻害剤として、
D−グルコン酸 δ−ラクトン等を含有させることもで
きる。
【0016】酵素的合成法により調製したパラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド含有溶液は、結晶析出法に
よるパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの分離精
製を容易にするために、濃縮前に、容易に分離すること
が可能なペクチナ−ゼやキシロース供与体、さらにグル
コシダ−ゼ活性の阻害剤としてのD−グルコン酸 δ−
ラクトン等を除去しておくことが好ましい。ペクチナ−
ゼは、通常、酵素反応終了時に加熱して失活させる。加
熱の温度と時間は、ペクチナ−ゼの失活温度を考慮して
適宜決定される。加熱の温度は、完全に失活させるため
に好ましくは70℃以上、より好ましくは90℃以上で
ある。また、加熱の時間は、好ましくは5分以上、より
好ましくは10分以上である。加熱して失活して不溶性
物質となったものは、遠心分離や珪藻土等を用い濾過等
により分離することができる。また、キシロース供与体
やD−グルコン酸 δ−ラクトンは、通常の分離法を用
いて除去することができる。具体的には、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシドを捕獲せずにキシロース供
与体とペクチナ−ゼを選択的に捕獲することのできる合
成樹脂(例えば、合成吸着樹脂HP−20(三菱化学社
製))等を用いることが好適である。この際に使用する
溶出溶液は、充填剤を考慮して適宜決定されるが、例え
ば、10〜30%のエタノ−ルを用いることができる。
ェニル−β−プリメベロシド含有溶液は、結晶析出法に
よるパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの分離精
製を容易にするために、濃縮前に、容易に分離すること
が可能なペクチナ−ゼやキシロース供与体、さらにグル
コシダ−ゼ活性の阻害剤としてのD−グルコン酸 δ−
ラクトン等を除去しておくことが好ましい。ペクチナ−
ゼは、通常、酵素反応終了時に加熱して失活させる。加
熱の温度と時間は、ペクチナ−ゼの失活温度を考慮して
適宜決定される。加熱の温度は、完全に失活させるため
に好ましくは70℃以上、より好ましくは90℃以上で
ある。また、加熱の時間は、好ましくは5分以上、より
好ましくは10分以上である。加熱して失活して不溶性
物質となったものは、遠心分離や珪藻土等を用い濾過等
により分離することができる。また、キシロース供与体
やD−グルコン酸 δ−ラクトンは、通常の分離法を用
いて除去することができる。具体的には、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシドを捕獲せずにキシロース供
与体とペクチナ−ゼを選択的に捕獲することのできる合
成樹脂(例えば、合成吸着樹脂HP−20(三菱化学社
製))等を用いることが好適である。この際に使用する
溶出溶液は、充填剤を考慮して適宜決定されるが、例え
ば、10〜30%のエタノ−ルを用いることができる。
【0017】本発明におけるパラニトロフェニル−β−
プリメベロシド溶液は、上記酵素的合成法のほか、化学
合成法により調製したものであってもよい。例えば、パ
ラニトロフェニル−β−グルコシドとアセチルキシロ−
スを硝酸銀等の触媒存在下で得られたパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシド溶液が、少なくともパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシドとパラニトロフェニル−
β−グルコシドを含んでいる場合には、この溶液を本発
明の製造方法におけるパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド溶液として使用することができる。
プリメベロシド溶液は、上記酵素的合成法のほか、化学
合成法により調製したものであってもよい。例えば、パ
ラニトロフェニル−β−グルコシドとアセチルキシロ−
スを硝酸銀等の触媒存在下で得られたパラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシド溶液が、少なくともパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシドとパラニトロフェニル−
β−グルコシドを含んでいる場合には、この溶液を本発
明の製造方法におけるパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド溶液として使用することができる。
【0018】本発明の製造方法においては、パラニトロ
フェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度以上
になるまでパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶
液を濃縮する。パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド溶液の濃縮は、この溶液中がパラニトロフェニル−β
−プリメベロシドをパラニトロフェニル−β−グルコシ
ドに優先して析出する状態になるように行う。即ち、パ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の
濃度以上である、とは、パラニトロフェニル−β−プリ
メベロシドをパラニトロフェニル−β−グルコシドに優
先して析出する状態を意味する。
フェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度以上
になるまでパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶
液を濃縮する。パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド溶液の濃縮は、この溶液中がパラニトロフェニル−β
−プリメベロシドをパラニトロフェニル−β−グルコシ
ドに優先して析出する状態になるように行う。即ち、パ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の
濃度以上である、とは、パラニトロフェニル−β−プリ
メベロシドをパラニトロフェニル−β−グルコシドに優
先して析出する状態を意味する。
【0019】酵素合成法により調製されたパラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド溶液は、原料の組成比や使
用する酵素の種類によりある程度の変動はあるが、一般
に、パラニトロフェニル−β−グルコシドを0.5〜3
0%、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドを0.
1〜10%含有する。このような組成を有するパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液からは、パラニト
ロフェニル−β−グルコシドがパラニトロフェニル−β
−プリメベロシドに優先して析出する。しかし、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度
以上になると、今度はパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドがパラニトロフェニル−β−グルコシドに優先
して析出するようになる。
ェニル−β−プリメベロシド溶液は、原料の組成比や使
用する酵素の種類によりある程度の変動はあるが、一般
に、パラニトロフェニル−β−グルコシドを0.5〜3
0%、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドを0.
1〜10%含有する。このような組成を有するパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液からは、パラニト
ロフェニル−β−グルコシドがパラニトロフェニル−β
−プリメベロシドに優先して析出する。しかし、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度
以上になると、今度はパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドがパラニトロフェニル−β−グルコシドに優先
して析出するようになる。
【0020】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
溶液の濃縮は、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの濃度が60%以上となるように行うことが、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの優先的析出を確実
に行うことができるという観点から好ましい。さらに、
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液の濃縮
は、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が
90%以上となるように行うことが、パラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドの優先的析出を確実に行うこと
のみならず、高純度のパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド結晶を高収率で得られるという観点から好まし
い。
溶液の濃縮は、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの濃度が60%以上となるように行うことが、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの優先的析出を確実
に行うことができるという観点から好ましい。さらに、
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液の濃縮
は、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの濃度が
90%以上となるように行うことが、パラニトロフェニ
ル−β−プリメベロシドの優先的析出を確実に行うこと
のみならず、高純度のパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド結晶を高収率で得られるという観点から好まし
い。
【0021】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
溶液の濃縮方法は、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの濃度を、所定の濃度に高めることができる方法
であれば特に制限はない。そのような方法としては、例
えば、加熱濃縮法、減圧濃縮法、通風濃縮法等の通常の
濃縮方法を挙げることができる。パラニトロフェニル−
β−プリメベロシド溶液を所定の濃度まで濃縮する際に
は、溶液中の水分を蒸発させるが、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度になるまで
は、水分の蒸発に伴いパラニトロフェニル−β−グルコ
シドの結晶が析出する。析出したパラニトロフェニル−
β−グルコシドの結晶は、溶液から除去する。パラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液の組成によって
は、濃縮及び濃縮により生じたパラニトロフェニル−β
−グルコシドの結晶の除去を複数回繰り返すこともでき
る。このように、水分を蒸発させ、かつ析出したパラニ
トロフェニル−β−グルコシドの結晶を除去していくに
より、パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液中
のパラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度を上昇
させて、所定の濃度とすることができる。
溶液の濃縮方法は、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの濃度を、所定の濃度に高めることができる方法
であれば特に制限はない。そのような方法としては、例
えば、加熱濃縮法、減圧濃縮法、通風濃縮法等の通常の
濃縮方法を挙げることができる。パラニトロフェニル−
β−プリメベロシド溶液を所定の濃度まで濃縮する際に
は、溶液中の水分を蒸発させるが、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの濃度が所定の濃度になるまで
は、水分の蒸発に伴いパラニトロフェニル−β−グルコ
シドの結晶が析出する。析出したパラニトロフェニル−
β−グルコシドの結晶は、溶液から除去する。パラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液の組成によって
は、濃縮及び濃縮により生じたパラニトロフェニル−β
−グルコシドの結晶の除去を複数回繰り返すこともでき
る。このように、水分を蒸発させ、かつ析出したパラニ
トロフェニル−β−グルコシドの結晶を除去していくに
より、パラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液中
のパラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度を上昇
させて、所定の濃度とすることができる。
【0022】析出したパラニトロフェニル−β−グルコ
シドの結晶は、濾過法等の通常の固液分離方法を用いて
除去することができる。析出したパラニトロフェニル−
β−グルコシド結晶を除去する回数は、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシド溶液の組成と濃縮の程度を考
慮して、2回以上繰り返すこともできる。
シドの結晶は、濾過法等の通常の固液分離方法を用いて
除去することができる。析出したパラニトロフェニル−
β−グルコシド結晶を除去する回数は、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシド溶液の組成と濃縮の程度を考
慮して、2回以上繰り返すこともできる。
【0023】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
溶液からパラニトロフェニル−β−グルコシドの結晶を
析出させる際に、種晶を併用することもできる。種晶を
用いることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド溶液中に残存するパラニトロフェニル−β−グルコシ
ドを、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドに優先
して析出させることができる。種晶としては、パラニト
ロフェニル−β−グルコシドの結晶を用いるが、その構
造及び結晶形は結晶として析出するパラニトロフェニル
−β−グルコシドと似たものを用いることが好ましい。
種晶の添加量は、パラニトロフェニル−β−プリメベロ
シド溶液中のパラニトロフェニル−β−グルコシドの量
を考慮して適宜決定される。また、結晶の析出を容易に
するために、パラニトロフェニル−β−グルコシドの種
晶を添加した後、珪藻土を加えたり又は超音波装置など
を用いてパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液
に振動を与えることもできる。
溶液からパラニトロフェニル−β−グルコシドの結晶を
析出させる際に、種晶を併用することもできる。種晶を
用いることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド溶液中に残存するパラニトロフェニル−β−グルコシ
ドを、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドに優先
して析出させることができる。種晶としては、パラニト
ロフェニル−β−グルコシドの結晶を用いるが、その構
造及び結晶形は結晶として析出するパラニトロフェニル
−β−グルコシドと似たものを用いることが好ましい。
種晶の添加量は、パラニトロフェニル−β−プリメベロ
シド溶液中のパラニトロフェニル−β−グルコシドの量
を考慮して適宜決定される。また、結晶の析出を容易に
するために、パラニトロフェニル−β−グルコシドの種
晶を添加した後、珪藻土を加えたり又は超音波装置など
を用いてパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液
に振動を与えることもできる。
【0024】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
溶液の濃縮により、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドが所定の濃度以上となったパラニトロフェニル−
β−プリメベロシド濃縮溶液から、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの結晶を析出させる。パラニトロ
フェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液からのパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド結晶の析出は、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの濃縮溶液における
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度が、飽和
濃度(溶解度)以上となるようにすることで行うことが出
来る。パラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度を
飽和濃度(溶解度)以上とする方法としては、例えば、温
度による溶解度の差を利用した方法や水以外の溶媒を添
加して溶解度を減少させる方法等を用いることができ
る。パラニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の
濃度以上である濃縮溶液を、パラニトロフェニル−β−
プリメベロシド濃度が飽和濃度(溶解度)以上となるよう
にすることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの結晶を優先的に析出させることができる。
溶液の濃縮により、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドが所定の濃度以上となったパラニトロフェニル−
β−プリメベロシド濃縮溶液から、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシドの結晶を析出させる。パラニトロ
フェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液からのパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド結晶の析出は、パラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの濃縮溶液における
パラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度が、飽和
濃度(溶解度)以上となるようにすることで行うことが出
来る。パラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃度を
飽和濃度(溶解度)以上とする方法としては、例えば、温
度による溶解度の差を利用した方法や水以外の溶媒を添
加して溶解度を減少させる方法等を用いることができ
る。パラニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定の
濃度以上である濃縮溶液を、パラニトロフェニル−β−
プリメベロシド濃度が飽和濃度(溶解度)以上となるよう
にすることで、パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの結晶を優先的に析出させることができる。
【0025】より具体的には、パラニトロフェニル−β
−プリメベロシドの濃縮溶液の調製(パラニトロフェニ
ル−β−グルコシドの析出及び除去)を、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシドの濃度が飽和濃度以下とな
る温度で行い、この溶液の温度をパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドの濃度が飽和濃度を超えるように下
げることによりパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの結晶を析出させることができる。濃縮溶液の冷却前
の温度は、濃縮溶液のパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド濃度が、上述のように、所定の濃度、例えば、
60%以上、好ましくは90%以上であることを考慮し
て、このような溶液において、パラニトロフェニル−β
−プリメベロシド濃度が飽和濃度以下となるよう設定す
ることができる。例えば、濃縮溶液の温度は、40〜1
00℃、好ましくは50〜70℃とすることができる。
また、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶
を析出させるための冷却温度は、例えば、10〜30
℃、好ましくは10〜20℃とすることができる。また
濃縮溶液の温度は、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの結晶を良好に成長させるために、徐々に下げる
こともできる。
−プリメベロシドの濃縮溶液の調製(パラニトロフェニ
ル−β−グルコシドの析出及び除去)を、パラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシドの濃度が飽和濃度以下とな
る温度で行い、この溶液の温度をパラニトロフェニル−
β−プリメベロシドの濃度が飽和濃度を超えるように下
げることによりパラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ドの結晶を析出させることができる。濃縮溶液の冷却前
の温度は、濃縮溶液のパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド濃度が、上述のように、所定の濃度、例えば、
60%以上、好ましくは90%以上であることを考慮し
て、このような溶液において、パラニトロフェニル−β
−プリメベロシド濃度が飽和濃度以下となるよう設定す
ることができる。例えば、濃縮溶液の温度は、40〜1
00℃、好ましくは50〜70℃とすることができる。
また、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶
を析出させるための冷却温度は、例えば、10〜30
℃、好ましくは10〜20℃とすることができる。また
濃縮溶液の温度は、パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの結晶を良好に成長させるために、徐々に下げる
こともできる。
【0026】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
の濃縮溶液に、水溶性溶媒を添加することによりパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる
こともできる。飽和濃度以下のパラニトロフェニル−β
−プリメベロシド溶液に水溶性溶媒を添加することによ
り、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの溶解度
が低下し、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
結晶が析出する。この場合、水溶性溶媒添加前のパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液の温度につ
いては特に限定はない。但し、操作の容易さ(水溶性溶
媒の揮発喪失等)を考慮すると、水溶性溶媒添加前のパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液の温度
は、室温であることが適当である。パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド溶液に添加する水溶性溶媒は、特
に限定されるものではなく、例えばメタノ−ル、エタノ
−ル、アセトン等の通常の水溶性溶媒を適宜添加するこ
とができる。また水溶性溶媒の添加量についても特に制
限はなく、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
溶解度を考慮して適宜決定される。
の濃縮溶液に、水溶性溶媒を添加することによりパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる
こともできる。飽和濃度以下のパラニトロフェニル−β
−プリメベロシド溶液に水溶性溶媒を添加することによ
り、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの溶解度
が低下し、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
結晶が析出する。この場合、水溶性溶媒添加前のパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液の温度につ
いては特に限定はない。但し、操作の容易さ(水溶性溶
媒の揮発喪失等)を考慮すると、水溶性溶媒添加前のパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド濃縮溶液の温度
は、室温であることが適当である。パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド溶液に添加する水溶性溶媒は、特
に限定されるものではなく、例えばメタノ−ル、エタノ
−ル、アセトン等の通常の水溶性溶媒を適宜添加するこ
とができる。また水溶性溶媒の添加量についても特に制
限はなく、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドの
溶解度を考慮して適宜決定される。
【0027】パラニトロフェニル−β−プリメベロシド
の結晶の回収率をさらに上げるために、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出除去した後に残
るパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液を、上
記と同様に再度濃縮してパラニトロフェニル−β−プリ
メベロシドの結晶の析出を行うこともできる。この場合
の濃縮条件及び析出条件は、最初の条件と同一であって
もよく、また必要に応じて適宜変更しても構わない。ま
た、温度差による溶解度の違いを利用したパラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド結晶析出法の後、溶液の組
成によっては、さらに水溶性溶媒を用いた結晶析出を行
うこともできる。
の結晶の回収率をさらに上げるために、パラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出除去した後に残
るパラニトロフェニル−β−プリメベロシド溶液を、上
記と同様に再度濃縮してパラニトロフェニル−β−プリ
メベロシドの結晶の析出を行うこともできる。この場合
の濃縮条件及び析出条件は、最初の条件と同一であって
もよく、また必要に応じて適宜変更しても構わない。ま
た、温度差による溶解度の違いを利用したパラニトロフ
ェニル−β−プリメベロシド結晶析出法の後、溶液の組
成によっては、さらに水溶性溶媒を用いた結晶析出を行
うこともできる。
【0028】析出したパラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシドの結晶は、濾斗等を用いて濾取し、必要により
通常の方法により洗浄、乾燥して、高純度のパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシドの結晶が得られる。本発
明により製造されたパラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの結晶は、高純度であるため、そのまま、二糖体
であるプリメベロ−スのアグリコンを選択的に加水分解
するプリメベロシダ−ゼの酵素活性測定における基質と
して用いることができる。
ベロシドの結晶は、濾斗等を用いて濾取し、必要により
通常の方法により洗浄、乾燥して、高純度のパラニトロ
フェニル−β−プリメベロシドの結晶が得られる。本発
明により製造されたパラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシドの結晶は、高純度であるため、そのまま、二糖体
であるプリメベロ−スのアグリコンを選択的に加水分解
するプリメベロシダ−ゼの酵素活性測定における基質と
して用いることができる。
【0029】
【実施例】以下に本発明の好適な実施例を示して、本発
明をさらに詳細する。
明をさらに詳細する。
【0030】<実施例1>パラニトロフェニル−β−D
−グルコピラノシド31.8g、D−グルコン酸δ−ラ
クトン11g、キシロビオ−ス12g、ペクチナ−ゼ
(商品名:ペクチナ−ゼG;天野製薬社製)2.9g、
アセトニトリル30ml、0.1M酢酸緩衝液(pH
4)60ml、精製水240mlを反応容器に混入し、
40℃で15時間インキュベ−トした。これを70℃で
10分加熱して反応を停止して得られたものをパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液とした。遠心分離
機(Ultra sonic USC−1;Pasoli
na社製)を用いてパラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシド溶液から不溶性物質を濾取した。次いでこの溶液
を合成吸着樹脂HP−20(三菱化学社製)を充填した
カラムにチャ−ジし、水、10%エタノ−ルの順でカラ
ムを洗浄した。次いで、この溶液を25〜30%のエタ
ノ−ルで溶出し、55℃真空下で1時間濃縮してエタノ
−ルを除去した。この濃縮液に等量のメタノ−ル及び2
0mgのパラニトロフェニル−β−グルコシドを種晶と
して添加して、4℃で3日間放置した後、析出したパラ
ニトロフェニル−β−グルコシドの結晶を濾取した。分
蜜液は再度濃縮し、同様な操作を2回繰り返し、最終的
に温度50℃で濃度60%まで濃縮した分蜜液を、放置
して30℃まで温度を下げることによりパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶2.3g(純度100
%)を得た。この結果、パラニトロフェニル−β−グル
コシド31.8gとキリロビオ−ス145.8gからパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド及びパラニトロ
フェニル−β−グルコシドを合わせた34gを回収し
た。また、収率(回収率)は、92%であった。
−グルコピラノシド31.8g、D−グルコン酸δ−ラ
クトン11g、キシロビオ−ス12g、ペクチナ−ゼ
(商品名:ペクチナ−ゼG;天野製薬社製)2.9g、
アセトニトリル30ml、0.1M酢酸緩衝液(pH
4)60ml、精製水240mlを反応容器に混入し、
40℃で15時間インキュベ−トした。これを70℃で
10分加熱して反応を停止して得られたものをパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシド溶液とした。遠心分離
機(Ultra sonic USC−1;Pasoli
na社製)を用いてパラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシド溶液から不溶性物質を濾取した。次いでこの溶液
を合成吸着樹脂HP−20(三菱化学社製)を充填した
カラムにチャ−ジし、水、10%エタノ−ルの順でカラ
ムを洗浄した。次いで、この溶液を25〜30%のエタ
ノ−ルで溶出し、55℃真空下で1時間濃縮してエタノ
−ルを除去した。この濃縮液に等量のメタノ−ル及び2
0mgのパラニトロフェニル−β−グルコシドを種晶と
して添加して、4℃で3日間放置した後、析出したパラ
ニトロフェニル−β−グルコシドの結晶を濾取した。分
蜜液は再度濃縮し、同様な操作を2回繰り返し、最終的
に温度50℃で濃度60%まで濃縮した分蜜液を、放置
して30℃まで温度を下げることによりパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶2.3g(純度100
%)を得た。この結果、パラニトロフェニル−β−グル
コシド31.8gとキリロビオ−ス145.8gからパ
ラニトロフェニル−β−プリメベロシド及びパラニトロ
フェニル−β−グルコシドを合わせた34gを回収し
た。また、収率(回収率)は、92%であった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の製造方法に
よれば、高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロ
シドの結晶を高い収率で製造することができる。また本
発明の製造方法では、パラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド溶液の濃縮と析出を行うので、従来のカラム分
画を主とする製造法に比べて分離精製が簡便であり、か
つ、カラム等に要する費用も減少できるので、製造コス
トの低廉化を図ることができる。
よれば、高純度のパラニトロフェニル−β−プリメベロ
シドの結晶を高い収率で製造することができる。また本
発明の製造方法では、パラニトロフェニル−β−プリメ
ベロシド溶液の濃縮と析出を行うので、従来のカラム分
画を主とする製造法に比べて分離精製が簡便であり、か
つ、カラム等に要する費用も減少できるので、製造コス
トの低廉化を図ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 9/02 606 B01D 9/02 606 608 608A 611 611Z 615 615A 618 618A (72)発明者 碓氷 泰市 静岡県静岡市大谷836 (72)発明者 岡田 正紀 神奈川県横浜市神奈川区高島台27−1 Fターム(参考) 4B064 AF41 CA21 DA16
Claims (10)
- 【請求項1】 パラニトロフェニル−β−プリメベロシ
ド及びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有する
溶液からパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結
晶を製造する方法であって、 前記溶液をパラニトロフェニル−β−プリメベロシドが
所定の濃度以上になるまで濃縮し、次いでこの濃縮溶液
からパラニトロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を
析出させることを特徴とする製造方法。 - 【請求項2】 前記パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシド及びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有
する溶液が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキ
シロ−ス供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させ
てパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを生成させ
ることで得られる溶液である請求項1記載の製造方法。 - 【請求項3】 前記パラニトロフェニル−β−プリメベ
ロシド及びパラニトロフェニル−β−グルコシドを含有
する溶液が、パラニトロフェニル−β−グルコシドとキ
シロ−ス供与体とを含む溶液にペクチナ−ゼを作用させ
てパラニトロフェニル−β−プリメベロシドを生成さ
せ、次いで前記ペクチナ−ゼとキシロース供与体とを除
去することで得られる溶液である請求項1記載の製造方
法。 - 【請求項4】 前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド濃度が60%以上となるように行
う請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項5】 前記溶液の濃縮を、パラニトロフェニル
−β−プリメベロシド濃度が90%以上となるように行
う請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項6】 前記溶液の濃縮を、溶液に含まれるパラ
ニトロフェニル−β−グルコシドを結晶として析出さ
せ、かつ析出したパラニトロフェニル−β−グルコシド
結晶を溶液から除去することで行う請求項1〜5のいず
れか1項に記載の製造方法。 - 【請求項7】 パラニトロフェニル−β−グルコシド結
晶の析出の際にパラニトロフェニル−β−グルコシドの
種晶を用いる請求項6に記載の製造方法。 - 【請求項8】 前記濃縮溶液が、飽和濃度以下のパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを含有する溶液であ
り、かつこの溶液の温度を下げることでパラニトロフェ
ニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる請求項1
〜7のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項9】 前記濃縮溶液が、飽和濃度以下のパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドを含有する溶液であ
り、かつこの溶液に水溶性溶媒を添加することでパラニ
トロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる
請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法。 - 【請求項10】 パラニトロフェニル−β−プリメベロ
シドの結晶を析出させ、析出した結晶を除去した後の溶
液を、パラニトロフェニル−β−プリメベロシドが所定
の濃度にまで濃縮し、次いでこの濃縮溶液からパラニト
ロフェニル−β−プリメベロシドの結晶を析出させる請
求項1〜9のいずれか1項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111815A JP2001292793A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | パラニトロフェニル−β−プリメベロシド結晶の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000111815A JP2001292793A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | パラニトロフェニル−β−プリメベロシド結晶の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001292793A true JP2001292793A (ja) | 2001-10-23 |
Family
ID=18624086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000111815A Pending JP2001292793A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | パラニトロフェニル−β−プリメベロシド結晶の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001292793A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2000
- 2000-04-13 JP JP2000111815A patent/JP2001292793A/ja active Pending
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