JP2001290072A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP2001290072A
JP2001290072A JP2000108382A JP2000108382A JP2001290072A JP 2001290072 A JP2001290072 A JP 2001290072A JP 2000108382 A JP2000108382 A JP 2000108382A JP 2000108382 A JP2000108382 A JP 2000108382A JP 2001290072 A JP2001290072 A JP 2001290072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外光AFによる測距結果に基づき、山登りコ
ントラストAFによる測距動作に必要な制御パラメータ
を設定可能と構成することで、マクロモードでの撮影時
でも確実に被写体を合焦でき、高速且つ高精度のAFを
可能にする。 【解決手段】 本発明の測距装置は、撮影光学系1を介
して結像された被写体像を撮像し、画像信号を出力する
撮像素子2と、外光式測距により被写体距離を測定する
パッシブ測距部14と、前記撮像素子2から出力される
画像信号のコントラストを示す所定値が極大となるよう
に前記撮影光学系1の焦点移動を行う山登りコンチラス
トAF実行のためのAF評価値算出部21と、前記パッ
シブ測距部14の測距動作により得られる情報に基づ
き、前記AF評価値算出部21による山登りコントラス
トAFを実行する際の制御パラメータや動作モードを設
定するように制御するCOU13と、を具備して構成し
ている。これにより、マクロモードでの撮影時でも確実
に被写体を合焦でき、高速且つ高精度のAFが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ等
の電子カメラに搭載される測距装置に係り、特に外光A
F(オートフォーカス)による測距結果に基づき、コン
トラストAF(オートフォーカス)による測距動作の制
御パラメータを設定することで、高速且つ高精度のAF
を可能にする測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画像信号処理のディジタル化及び
画像信号圧縮技術の進歩に伴い、撮像した画像信号をデ
ィジタル化してメモリに記憶可能なデジタルカメラ等の
電子カメラが注目されている。
【0003】このような電子カメラにおいては、通常、
撮像素子を用いて撮像した撮像信号をディジタル撮像デ
ータとしてメモリに記憶することが可能であり、また、
再生操作を行った場合にはその記憶データをその本体に
設けられた表示部(例えば液晶表示素子:LCD)等に
表示することも可能である。このため、例えばパーソナ
ルコンピュータ等を利用して、その記憶撮像データの表
示、編集、加工を容易に行うことができることから、ユ
ーザに強い人気があり今後の需要が期待されている。
【0004】ところで、このような電子カメラにおいて
は、どんな状態の被写体でも高精細な撮像画像を得るた
めには、特にAF機能が重要である。AFの高速化且つ
高精度化を図りAF機能を向上させることにより、いか
なる撮影モードでも対応可能であり、高精細な被写体の
撮像画像を得ることが可能となる。よって、従来より如
何にAF性能を向上させる目的した提案が数多くなされ
ている。
【0005】このようなAF機能の向上化に伴い、従来
技術では、撮影レンズを通過した被写体光束を撮像素子
で受光し、撮像出力の評価値が極大になるようにフォー
カスレンズ位置を調節する山登りコントラストAFと、
撮影レンズとは異なる光路で被写体からの反射光を受光
する公知のパッシブ測距やアクティブ測距に基づくAF
を行う外光AFとの二つのAF方式を切り換えて使用す
る電子カメラが知られている。例えば、特開平10−2
93245号公報や特開平10−229516号公報に
記載の提案による電子カメラでは、状況に応じて外光A
FとTTL山登りコントラストAFとを切り換えるもの
で、検出した温度やマクロモード、絞り値、焦点距離に
応じて、いずれの方式を採用するかの切換え方法につい
て述べられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平10−293245号公報、特開平10−22
9516号公報に記載の電子カメラでは、二つのAF方
式を所定の状況に応じて選択するようにしてAFが実行
されるため、例えばマクロモードで撮影する場合には、
パララックス(ファインダー視野と撮影レンズ視野との
ずれ)のない山登りコントラストAFが選択されること
になるが、検出エリアで被写体像のコントラストが低い
場合には、この実行された山登りコントラストAFでは
合焦することができないという不都合が生じてしまう。
すなわち、このような不都合を回避するためには、上記
2つのAF方式を単に切り換えるだけではなく、2のA
F方式を組み合わせると共に連動したAF実行制御等を
行うように、これら2のAF方式を適宜併用することが
望ましいことではあるが、前述の従来技術では、そうし
たAF方式の実行制御を行うことができず、特に上記の
如くマクロモードで撮影する場合、高速且つ高精度のA
Fを行うことができないといった問題点があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、外光AFによる測距結果に基づき、山登り
コントラストAFによる測距動作に必要な制御パラメー
タを設定可能と構成することで、マクロモードでの撮影
時でも確実に被写体を合焦でき、高速且つ高精度のAF
を可能にする測距装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
測距装置は、撮影光学系を介して結像された被写体像を
撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、外光式測距に
より被写体距離を測定する第1の測距手段と、前記撮像
素子から出力される画像信号のコントラストを示す所定
値が極大となるように前記撮影光学系の焦点移動を行う
第2の測距手段と、前記第1の測距手段により得られる
情報に基づき、前記第2の測距手段の制御パラメータを
設定する設定手段と、を具備したことを特徴とするもの
である。
【0009】請求項2に記載の発明の測距装置は、請求
項1に記載の測距装置において、前記設定手段は、前記
第1の測距手段により得られる前記被写体像のコントラ
ストに関する情報に基づき前記制御パラメータの設定を
行うことを特徴とするものである。
【0010】請求項1及び請求項2の発明によれば、前
記設定手段によって、前記第1の測距手段により得られ
る情報に基づき、前記第2の測距手段の制御パラメータ
が設定され、この制御パラメータに基づき前記第2の測
距手段による測距動作が実行される。この場合、前記設
定手段は、例えば前記第1の測距手段により得られる前
記被写体像のコントラストに関する情報に基づき前記制
御パラメータの設定を行う。これにより、単に2つのA
F方式を切り換えて実行するだけでなく、連動したAF
実行制御が可能となり、例えばマクロモードでの撮影時
でも確実に被写体を合焦でき、高速且つ高精度のAFを
行うことが可能となる。
【0011】請求項3に記載の発明の測距装置は、請求
項1または請求項2に記載の測距装置において、前記制
御パラメータは、前記撮影光学系の焦点移動量、または
前記第2の測距手段の合焦判定に用いる合焦判定値であ
ることを特徴とするものである。
【0012】請求項3の発明によれば、前記請求項1,
2の発明と同様に作用する他に、設定される前記制御パ
ラメータが、前記撮影光学系の焦点移動量、または前記
第2の測距手段の合焦判定に用いる合焦判定値であるこ
とから、効率良く第2の測距手段による測距動作、つま
り山登りコントラストAFを実行することができるとと
もに、検出精度の安定化を図ることも可能となる。
【0013】請求項4に記載の発明の測距装置は、撮影
光学系を介して結像された被写体像を撮像し、画像信号
を出力する撮像素子と、外光式測距により被写体距離を
測定する第1の測距手段と、前記撮像素子から出力され
る画像信号のコントラストを示す所定値が極大となるよ
うに前記撮影光学系の焦点移動を行う第2の測距手段
と、前記第1の測距手段により得られる情報に基づき、
前記第2の測距手段の動作モードを設定する動作モード
設定手段と、を具備したことを特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明の測距装置は、請求
項4に記載の測距装置において、さらに、補助光発光手
段及び前記第1の測距手段の出力に基づき前記第2の測
距手段の測距動作時に前記補助光発光手段を発光させる
否かを判定する判定手段を具備し、前記動作モード設定
手段は、前記判定手段の判定結果に基づき、前記第2の
測距手段の測距動作時に前記補助光発光手段が補助光を
発光するモードまたは発光しないモードを設定すること
を特徴とするものである。
【0015】請求項4及び請求項5の発明によれば、前
記動作モード設定手段によって前記第1の測距手段によ
り得られる情報に基づき、前記第2の測距手段の動作モ
ードが設定され、この動作モードに基づく前記第2の測
距手段による測距動作が実行される。この場合、前記動
作モード設定手段は、例えば前記判定手段の判定結果に
基づき、前記第2の測距手段の測距動作時に前記補助光
発光手段が補助光を発光するモードまたは発光しないモ
ードを設定する。これにより、前記請求項第1,2の発
明と同様の作用、効果が得られる他に、より高精度なA
Fを実行することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 第1の実施の形態:図1乃至図9は本発明の測距装置の
第1の実施の形態を示し、図1は本発明に係る測距装置
の概念を説明するための概念図、図2は本発明の測距装
置を電子カメラに適応した場合の全体構成を示すブロッ
ク図、図3は撮影画面におけるパッシブ測距部の測距エ
リアと山登りコントラストAF測距エリアとを示す説明
図、図4は図2のパッシブ測距部の光学系光路を説明す
るための説明図、図5は本発明の特徴となるCPUの制
御動作例を示すフロチャート、図6は図4のパッシブ測
距部のパッシブAFセンサ内の各受光領域によって得ら
れるAFセンサデータの一例を示す図、図7は山登りコ
ントラストAF実行時におけるCPUのフォーカスレン
ズ駆動制御を説明するための特性図、図8は図5のルー
チンで実行される山登りコントラストAFのCPUによ
る制御動作例を示すフロチャート、図9は山登りコント
ラストAF実行時における被写体像のAF評価値に応じ
たフォーカスレンズ駆動制御を説明するための特性図で
ある。
【0017】まず、本発明の測距装置の概念について図
1を参照しながら説明する。本発明に係る測距装置を例
えばデジタルカメラ等の電子カメラに搭載した場合を考
えると、本発明に係る測距装置は、図1に示すように、
被写体像(光像)を取り込み結像する撮像光学系として
の撮影レンズ1と、該撮影レンズ1を介して結像される
光像を撮像して、画像信号を生成する撮像手段としての
撮像素子2と、撮影レンズ1とは異なる光路で被写体か
らの反射光を受光することにより、AFを行うととも
に、測距動作時の被写体距離及び被写体情報を出力する
第1の測距手段としての第1AF手段3と、撮影レンズ
1をスキャンしながら撮像素子2の出力に基づいて最も
コントラスト(AF評価値)の高いレンズ位置を見つけ
るようにしてAFを行う第2の測距手段としての第2A
F手段5と、前記第1AF手段3からの出力に基づい
て、前記第2AF手段5によるAF動作に必要な制御パ
ラメータや動作モードを変更してAF動作を実行させる
設定手段としての第1AF情報発生手段4とを含んで構
成される。
【0018】前記撮像素子2は、例えばCCDであり、
CCDによって撮影レンズ1を介して結像される光像を
撮像して画像信号を生成する。
【0019】前記第1AF手段3の具体的な構成として
は、公知の外光式の測距方式であるアクティブ方式とパ
ッシブ方式が考えられるが、本実施の形態では、パッシ
ブ方式を採用した第1AFAF手段3として構成してい
る。
【0020】また、前記第2AF手段5の具体的な構成
としては、山登りコントラストAF方式を採用した第2
AF手段5として構成し、該第2AF手段5は、撮像素
子2の出力に基づいてAF評価値を算出して山登りコン
トラストAF動作を行うものである。
【0021】前記第1AF情報発生手段4は、前記第1
AF手段3からの出力、すなわちパッシブ測距動作によ
り得られる被写体距離や被写体情報に基づいて、前記第
2AF手段5によるAF動作に必要な制御パラメータや
動作モードを変更してAF動作を実行させるように制御
する。
【0022】したがって、このように第1AF情報発生
手段4により、第1AF手段3からの出力に基づき前記
第2AF手段5の制御パラメータや動作モードの変更制
御可能な測距装置を用いることにより、例えばマイクロ
モードで被写体を撮影する場合には、単に第2AF手段
5による山登りコントラストAFを選択して実行するだ
けでなく、前記第1AF手段3からの出力に基づき制御
パラメータ等が変更された山登りコントラストAFを実
行することになるので、検出エリアで被写体像のコント
ラストが低い場合でも確実に被写体を合焦して撮影する
ことができ、高精度な撮影画像が得られることが可能と
なる。
【0023】次に、このような測距装置をデジタルカメ
ラ等の電子カメラに適応した場合の実施の形態を図2を
参照しながら説明する。 第1の実施の形態: (構成)図2に示すように、本実施の形態の測距装置が
電子カメラに搭載され、該電子カメラには、制御手段と
してのCPU13が備えられている。このCPU13
は、電子カメラ全体の各種動作全般を制御する。
【0024】また、電子カメラには、図1で説明したよ
うに撮影レンズ1が設けられ、該撮影レンズ1を介して
被写体像(光像)が取り込まれ結像された光像は、撮像
素子2に供給される。撮像素子2は、供給された光像を
撮像して画像信号(撮像映像信号)を生成して、信号処
理部12へと与える。この場合、撮像素子2は、撮像素
子駆動部11を介して、設定手段または動作モード設定
手段としてのCPU13に接続されて、該CPU13に
よって電子シャッタなどの動作タイミングが制御され
る。
【0025】信号処理部12は、撮像素子2からの画像
信号に対し、例えばA/D変換処理、γ補正、色信号処
理等の信号処理を行い、CPU13及びAF評価値算出
部21に与える。山登りコントラストAFの実行時、A
F評価値算出部21は、信号処理部12からの画像信号
に処理を施して、例えば図3に示す測距エリア31に対
応する画像出力についてのAF評価値を算出し、CPU
13に与える。
【0026】CPU13は、前記AF評価値が高くなる
方向に撮影レンズ1内のフォーカスレンズを駆動し、そ
の極大値を探索するように動作制御を行う。このときの
CPU13によるAF評価値に応じたフォーカスレンズ
駆動制御例が図7に示されている。
【0027】なお、図7において、横軸はCPU13か
らのレンズ駆動モータ18に出力される駆動パルス数、
すなわちフォーカスレンズ移動位置を示し、縦軸は駆動
パルス数に応じた各フォーカスレンズ位置における撮像
素子2の画像出力より算出されるAF評価値を示してい
る。
【0028】図7において、山登りコントラストAFに
よりフォーカスレンズを、例えば無限側位置(山登りコ
ントラストAF初期位置)から至近方向に移動させてい
くと、被写体に合焦するポイントでAF評価値は極大値
となる。つまり、CPU13は、このAF評価値が極大
値となるように、レンズ駆動部17を介してレンズ駆動
モータ18を駆動するように制御する。なお、図7に示
すようにフォーカスレンズ初期位置から山登りコントラ
ストAF開始初期位置までの期間については、極大値と
なるAF評価値の検出が高速に行うことができるように
CPU13によるフォーカスレンズの駆動が高速に実施
されるようになっている。
【0029】レンズ駆動モータ18の駆動力は、図示し
ないレンズ駆動機構を介して撮影レンズ1内のフォーカ
スレンズに伝達されて該フォーカスレンズの駆動が行わ
れる。また、レンズ駆動機構内には、レンズ位置エンコ
ーダ(図示せず)が配置され、該レンズ位置エンコーダ
によって常時撮影レンズ内のフォーカスレンズ位置が検
出され、CPU13に供給されるようになっている。
【0030】また、この電子カメラは、ズーム機能を有
している。
【0031】CPU13は、ズームスイッチ(ズームア
ップSW25、ズームダウンSW26)によるユーザ操
作を検出すると、これらのスイッチ信号に基づきズーム
駆動部23を介してズーム駆動モータ24を駆動させ
る。ズーム駆動モータ24の駆動力は、図示しないズー
ム駆動機構を介して撮影レンズ1内のズームレンズに伝
達されて該ズームレンズの駆動が行われる。また、該ズ
ーム駆動機構内には、ズームエンコーダが配置され、該
ズームエンコーダによって常時撮影レンズ内のズームレ
ンズ位置が検出され、CPU13に供給されるようにな
っている。
【0032】CPU13は、レンズ位置エンコーダ及び
ズームエンコーダからのそれぞれの検出結果からフォー
カスレンズ位置及びズームレンズ位置を認識し、これを
元に以降に行われるフォーカスレンズ駆動及びズームレ
ンズ駆動の制御を行う。つまり、フォーカスレンズ駆動
制御及びズーム連度駆動制御の高速化、精度向上化に大
きく寄与する。
【0033】また、電子カメラの前面には、パッシブ測
距部14及びAF補助光16が配置され、それぞれCP
U13に接続されてる。
【0034】パッシブ測距部14は、図4に示すように
2個の光路を有するパッシブ光学系14aと、2個の光
路に対応する受光領域14c、14dを有するパッシブ
AFセンサ14bとから構成された測距モジュールであ
る。
【0035】パッシブ測距部14は、CPU13からの
測距コマンドによりAFセンサ積分動作、AFセンサデ
ータに基づく測距演算を自動的に行う。この場合の測距
方式は、三角測量の原理に基づく公知の位相差検出方式
である。
【0036】パッシブ測距部14の測距エリアと山登り
コントラストAF測距エリアとの関係が図3に示されて
いる。図3に示すように、撮影画面30において、パッ
シブ測距部測距エリア32は、山登りコントラストAF
測距エリア31を含むように広く設定されている。さら
にパッシブ測距部測距エリア32、山登りコントラスト
AF測距エリア31は、それぞれ分割されており(32
n、31n)、それぞれ対応するように設定されてい
る。
【0037】ところで、このような外光式パッシブ測距
の場合は、パララックスが存在するので、撮影レンズ1
の焦点距離情報(ズーム)、及び被写体距離である測距
結果に基づいてパララックスの補正を行い、パッシブ測
距部測距エリア32と山登りコントラストAF測距エリ
ア31とを一致させるように両者の位置を対応づけるよ
うにしている。
【0038】このような測距エリア31、32の分割エ
リアのうちから、所定のアルゴリズムによりそれぞれ1
個または複数のエリアを選択して採用する。
【0039】AF補助光16は、LED16aの前面に
所定のパターンを有するマスク16bを配置しており、
LED16aに駆動電流を流すことによりパターンを有
する補助光を照射する。そしてAF補助光16の照射パ
ターンは、撮影画面30内においてパッシブ測距部測距
エリア32、山登りコントラストAF測距エリア31を
含むような範囲に照射され、パッシブ測距及び山登りコ
ントラストAFの両方において使用される。
【0040】CPU13は、パッシブ測距部14と通信
を行い、測距エリア毎に測距結果である被写体距離デー
タ、測距可能であるか否かを示す検出不能フラグ、測距
結果の信頼度を示す信頼度データ、被写体像のコントラ
ストを示すコントラスト値、被写体の輝度を示す輝度値
等を授受する。
【0041】また、該電子カメラには、撮像データを記
憶するためのメモリカード15が例えば着脱自在に装着
されており、撮影動作時、CPU13は、撮像素子2か
らの撮像出力が信号処理部12により処理された後、こ
の撮像データをメモリカード15に記録するように制御
する。またCPU13は、撮影時あるいは再生操作実行
時に、その撮像データに基づく画像又は記憶された画像
データに基づく画像を、その本体に設けられた表示部
(例えば液晶表示素子:LCD)22に表示するように
制御する。
【0042】また、この電子カメラは、2段式のレリー
ズスイッチが採用されており、図2に示すようにファー
ストレリーズスイッチ19(以下、1RSWと称す)、
セカンドレリーズスイッチ(以下、2RSWと称す)が
設けられている。これらの1RSW19、2RSW20
は、レリーズボタンに連動したスイッチであって、レリ
ーズボタンの第1段階の押し下げにより1RSW19が
オンし、引き続いて第2段階の押し下げで2RSW20
がオンするようなっている。各レリーズスイッチ19、
20からのスイッチ操作信号は、CPU13に供給され
る。
【0043】CPU13は、供給されたスイッチ操作信
号から1RSW19のオンを認識すると、AF,測光動
作を行うように制御し、さらに2RSW20のオンを認
識すると、撮影動作を行うように制御する。勿論、この
場合の撮影動作は、図示しない操作手段により設定され
た撮影モードに基づき実行される。
【0044】(作用)次に、上記構成の測距装置におい
て、特徴となるCPU13による制御動作例を図5を参
照しながら詳細に説明する。
【0045】いま、図2に示す電子カメラの電源スイッ
チ(図示せず)をオンし、あるいは電池挿入を行い電源
をオンしたものとする。すると、CPU13が起動して
カメラ動作を開始する。
【0046】CPU13は、まずステップS101によ
る処理で、カメラ内部の初期化動作を行い、撮影可能状
態にして、続くステップS102による判断処理で、レ
リーズスイッチ押下に伴い1RSW19がオンされたか
否か判断し、オンされるまで待機する。その後、該ステ
ップS102の判断処理で、レリーズボタンの押下に伴
い1RSW19がオンしたと判断した場合には、次のス
テップS103に処理を移行する。
【0047】1RSW19がオンしたと判断されると、
CPU13は、ステップS103による処理で、パッシ
ブ測距部14に測距コマンドを送信して測距動作を開始
させる。この指示をうけパッシブ測距部14は、積分〜
測距演算を行う。この場合、パッシブ測距部14では、
公知のアルゴリズムに従い、測距演算を行う。また、所
定のアルゴリズムに従い、測距エリア32内より主要被
写体の位置する測距エリアを選択する。
【0048】こうして、測距演算処理が完了すると、C
PU13は処理を続くステップS104に移行し、この
ステップS104による処理で、パッシブ測距部14に
よるパッシブ測距結果に基づいて山登りコントラストA
Fの制御パラメータを設定するように制御する。
【0049】この場合、この処理に先立ち、まず、CP
U13はパッシブ測距部14により出力されるコントラ
スト値、信頼度データ等の読み出しを行う。ここで、前
記コントラスト値について図6を参照しながら説明す
る。
【0050】図6には1個の分割測距エリアに相当する
パッシブAFセンサ14bの受光領域14c、14d
(図4参照)のAFセンサデータの一例が示されてい
る。
【0051】本実施の形態では、例えば、図6に示すよ
うに受光領域14d側のAFセンサデータ14fにおい
て、MAX−MINを被写体像のコントラストに相当す
るコントラスト値とする。
【0052】この場合、コントラストに相当するパラメ
ータの算出方法は種々の方法があるが、例えば隣接する
AFセンサデータの差の絶対値を測距エリア内で合計し
た値をコントラスト値としても良い。また受光領域14
c側のAFセンサデータ14eについて求めても良い
し、両方を考慮してもよい。
【0053】なお、信頼度データとは、測距精度の高さ
や測距エリア選択の適中率の高さを示すデータである。
【0054】そして、CPU13は、前記コントラスト
値や信頼度データ等のパッシブ測距部14から読み込ん
だ情報に基づき、山登りコントラストAFの制御パラメ
ータを設定する。この場合の制御パラメータについては
後述する。
【0055】その後、CPU13は、処理をステップS
105の判断処理に移行し、この判断処理で、前記信頼
度データの信頼性が高いものであるか否かを判別する。
具体的には、信頼度データを所定の判定値(しきい値)
と比較し、信頼度データが判定値より大きい場合には信
頼度が高いものと判断して処理をステップS112に移
行し、該処理で山登りコントラストAFを実行せずパッ
シブ測距の測距データを採用してレンズ駆動制御を行い
処理をステップS113に移行する。逆に、信頼度デー
タが判定値より小さい場合には信頼度が低いものと判断
して処理をステップS106に移行する。
【0056】このステップS106の判断処理では、信
頼度データの信頼度が低いものと判断された場合である
ので、前記コントラスト値が小さいものであるか否かの
判別を行う。具体的には、コントラスト値を所定の判定
値(しきい値)と比較し、コントラスト値が判定値より
低い場合には、処理をステップS107に移行し、逆に
コントラスト値が判定値以上の大きい場合には処理をス
テップS108に移行する。
【0057】コントラスト値が判定値よりも低い場合、
CPU13は、ステップS107の判断処理によって、
パッシブ測距部14による測距が可能であったか否を判
断する。この判断処理で、パッシブ測距による検出が不
可能であると判断した場合には処理をステップS108
に移行し、逆にパッシブ測距による検出が可能であると
判断した場合には山登りコントラストAFを行わずに、
ステップS112に移行し該処理でパッシブ測距の測距
データを採用してレンズ駆動制御を行い処理をステップ
S113に移行する。
【0058】そして、CPU13は、ステップS108
の処理により、設定された制御パラメータに基づいて山
登りコントラストAFを実行するように制御する。その
後、次のステップS109の判断処理で、実行された山
登りコントラストAFの結果、被写体に対して合焦でき
たか否かを判別し、合焦できた場合には処理をステップ
S113に移行し、逆に合焦できない場合には処理をス
テップS110に移行する。
【0059】山登りコントラストAFにより合焦出来な
かった場合、CPU13は、ステップS110の処理に
より、パッシブ測距部14による測距が可能であったか
否かを判別し、可能であると判別した場合には処理をス
テップS112に移行して、該処理により上記同様にパ
ッシブ測距の測距データを採用してレンズ駆動制御を行
い処理をステップS113に移行する。一方、検出不能
であると判別した場合には処理を続くステップS110
に移行する。
【0060】CPU13は、パッシブ測距が不能である
場合、ステップS110の処理で、パッシブ測距部14
により、AF補助光16の照射による被写体からの反射
光量の大きさによって測距を行う公知の光量測距動作を
行い、測距データを算出し、続くステップS112に進
み、該処理でこの算出された測距データを採用してレン
ズ駆動制御を行い処理をステップS113に移行する。
【0061】そして、CPU13は、ステップS113
の判断処理で、レリーズスイッチ押下に伴い2RSW2
0がオンされたか否か判断し、2RSW20がオンした
と判断した場合には、次のステップS115に処理を移
行し、オフであると判断した場合には、続くステップS
114の判断処理で、1RSW19がオンされたか否か
を判断し、オンされた場合には、処理を前記ステップS
113に戻して2RSW20がオンされるまで待機す
る。このステップS114の1RSW19の判断処理で
オフであると判断された場合には、前記ステップS10
2に処理を戻す。
【0062】CPU13は、2RSW20のオンがなさ
れると、ステップS115の処理で、撮像素子2による
撮像処理を行うように制御する。
【0063】その後、CPU13は、撮影が完了する
と、ステップS116による処理で、撮影した画像デー
タをメモリカード15に記録させた後、処理を前記ステ
ップS102に戻して同様の動作を繰り返すように制御
する。また、CPU13は、撮像した画像を表示部22
に表示させる。
【0064】次に、前記ステップS108による山登り
コントラストAF処理について、さらに図8を参照しな
がら詳細に説明する。本実施の形態の測距装置では、C
PU13によるメインルーチンのステップS108によ
り山登りコントラストAF処理が実行されると、例えば
図8に示す山登りコントラストAF処理ルーチンを実行
させる。すなわち、CPU13は、ステップS201の
処理に移行し、該処理でパッシブ測距部14の測距デー
タと現在のレンズ位置によりレンズ駆動方向を決定する
ように制御する。具体的には、CPU13は、パッシブ
測距部14からの測距データと現在のレンズ位置(距離
相当)を比較し、測距データの距離に近づく方向をレン
ズ駆動方向として決定する。その後処理をステップS2
02に移行する。
【0065】そして、CPU13は、ステップS202
の処理によって、パッシブ測距部14により選択された
測距エリア32nに対応する測距エリア31nを設定
し、処理を続くステップS203に移行する。
【0066】このステップS203の処理では、パッシ
ブ測距部14の測距データに基づいて、山登りコントラ
ストAFを実行するレンズ移動範囲を限定する。例え
ば、CPU13は前記測距データを中心にして至近側、
無限側に所定量に移動範囲を設定し、その後、レンズ位
置を任意のレンズ位置から前記レンズ移動範囲の端まで
高速にレンズ駆動制御し、山登りコントラストAFのレ
ンズ初期位置とする(図7参照)。
【0067】その後、CPU13は、続くステップS2
04の処理でタイマーをスタートさせ、続くステップS
205の処理で前記測距エリア31nの画像データを撮
像素子2より信号処理部12に取り込み、処理を続くス
テップS206に移行する。
【0068】ステップS206の処理では、前記画像デ
ータに基づきAF評価値算出部21によるAF評価値の
算出を行うように制御する。
【0069】この場合、CPU13は、パッシブ測距部
14からのコントラスト値に応じて、AF評価値算出部
21内部のフィルタ特性を変化させることにより、最適
なAF評価値の検出を行うように制御する。なお、本実
施の形態にて実行される山登りコントラストAFでは、
一般的に画像信号の高周波成分をハイパスフィルタによ
り抽出してAF評価値を作成している。また、図示はし
ないがAF評価値算出部内21内のハイパスフィルタ
は、その通過帯域特性(カットオフ周波数)が可変可能
に構成されたものが用いられている。その後、CPU1
3は、AF評価値算出処理を完了すると、続くステップ
S207の処理で、前記決定されたレンズ駆動方向に所
定量のレンズ駆動を行うように制御する。なお、この所
定量の値は、パッシブ測距の結果得られたコントラスト
値に基づいて設定されるようになっている。
【0070】そして、CPU13は、処理を次のステッ
プS208の判断処理に移行し、該判断処理で、レンズ
駆動端か否かを判別し、レンズ駆動端であると判別した
場合には処理をステップS211に移行し、そうでない
場合には続くステップS209の処理に移行する。
【0071】前記ステップS209の処理では、AF評
価値が極大値であるか否かを判別し、極大値であると判
別した場合には処理をステップS212に移行し、該処
理によってAF評価値の極大値を一度通り越してから戻
して極大値に正確に位置させるようにレンズ駆動処理を
行い、合焦状態としてこのルーチンを完了してリターン
する。一方、ステップS209の判断処理で、特大値で
ないと判別した場合には続くステップS210に処理を
移行する。
【0072】するとCPU13は、該ステップS210
の判断処理で、タイマーのカウントがリミット値に達し
たか否か判別し、リミット値に達していないものと判別
した場合には処理をステップS205に戻し、山登り動
作を繰り返すように制御する。一方、リミット値に達し
たものと判断した場合には、続くステップS211に処
理を移行する。
【0073】そして、CPU13は、このステップS2
11の処理により、山登りコントラストAFによる検出
ができなかったことを示す検出不能フラグをセットして
からこのルーチンを完了しリターンする。
【0074】次に、前記ステップS207の処理により
設定されるレンズ駆動量の所定量について、図9を参照
しながらさらに詳細に説明する。図9はコントラストの
高い被写体と低い被写体とのAF評価値−レンズ位置の
関係を示す特性図であり、横軸にフォーカスレンズ位
置、縦軸にAF評価値をそれぞれ示している。図9に示
すように、被写体像のコントラストが低い場合は、山登
りコントラストAFのAF評価値のレンズ移動量に対す
る変化がより小さくなることが解る。したがって、AF
評価値の所定以上の変化量を得るためにはレンズ移動量
を大きく設定する必要があり、パッシブ測距結果のコン
トラスト情報に基づいてレンズ移動量を設定することに
より、効率のよい山登りコントラストAFを行うことが
可能である。
【0075】例えば、レンズ移動量を固定とすると、コ
ントラストが小さい場合にはAF評価値の変化が小さく
ノイズに埋もれて検出できなかったり検出精度が低下し
てしまうが、本実施の形態では、上記の如くパッシブ測
距結果のコントラスト情報に基づいてレンズ移動量を設
定するようにしているので、このような問題を解決する
ことができる。また、図11に示すようにパッシブ測距
のコントラストに応じて、山登りコントラストAFの合
焦判定値を設定することにより高速化することができ
る。
【0076】また、山登りコントラストAF制御におけ
るレンズ駆動方向(前記ステップSS201参照)は、
パッシブ測距部14からの測距データと現在のレンズ位
置(距離相当)を比較し、測距データに近づく方向に駆
動するので、レンズを無限、至近の両方向に駆動してA
F評価値の高くなる方向を探す動作が不要となり、タイ
ムラグを減少させることができる。
【0077】また、山登りコントラストAF制御を行う
測距エリア31n(前記ステップS202参照)は、パ
ッシブ測距部14の選択したエリアに対応する測距エリ
アを採用するので、測距エリア毎にAF評価値を算出す
るタイムラグを減少させることができる。
【0078】さらに、パッシブ測距部14の測距結果に
基づいて、山登りコントラストAFを行うレンズ移動範
囲を限定するとともに、このレンズ移動範囲外は高速レ
ンズ駆動を行うのでタイムラグを減少させることができ
る。
【0079】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上述したように外光測距結果の情報に基づいて、山
登りコントラストAFの制御パラメータを設定して山登
りコントラストAFを実行するように制御するので、山
登りコントラストAFをより効率的に、また高精度に行
うことが可能となる。また外光測距結果の情報に基づい
て、山登りコントラストAFが有効ではない場合を判別
し、その場合は山登りコントラストAFを実行せず外光
測距結果を採用するように制御するので、余計なタイム
ラグを発生することなく高速なAFが可能となる。よっ
て、マクロモードでの撮影時でも確実に被写体を合焦で
き、高速且つ高精度のAFを可能にする測距装置の実現
が可能となる。
【0080】第2の実施の形態:次に、本発明に係る測
距装置の第2の実施の形態を図10を参照しながら説明
する。図10は本発明に係る測距装置の第2の実施の形
態を示し、本実施の形態の特徴となるCPUの制御動作
例を示すフロチャートである。
【0081】(構成)本実施の形態では、前記第1の実
施の形態の測距装置と略同様に構成されるが、前記第1
の実施の形態にて実行されたプログラム(図8参照)に
改良を施すことにより、より高精度なAFを実行できる
ように構成したことが前記実施の形態と異なる点であ
る。
【0082】具体的には、本実施の形態の測距装置にお
けるCPU13は、パッシブ測距の結果に基づいて、A
F補助光を照射しながら山登りコントラストAFを実行
する場合と、AF補助光を照射せずに実行する場合の動
作モードを選択し設定するように制御する。
【0083】(作用)いま、前記第1の実施の形態と同
様に、図2に示す電子カメラの電源スイッチ(図示せ
ず)をオンし、あるいは電池挿入を行い電源をオンした
ものとする。すると、CPU13が起動してカメラ動作
を開始する。
【0084】すると、CPU13は、図10に示すルー
チンを実行し、まずステップS301による処理で、カ
メラ内部の初期化動作を行い、撮影可能状態にして、続
くステップS302による判断処理で、レリーズスイッ
チ押下に伴い1RSW19がオンされたか否か判断し、
オンされるまで待機する。その後、該ステップS302
の判断処理で、レリーズボタンの押下に伴い1RSW1
9がオンしたと判断した場合には、次のステップS30
3に処理を移行する。
【0085】1RSW19がオンしたと判断されると、
CPU13は、ステップS303による処理で、パッシ
ブ測距部14に測距コマンドを送信して測距動作を開始
させる。この指示をうけパッシブ測距部14は、積分〜
測距演算を行う。この場合、パッシブ測距部14では、
公知のアルゴリズムに従い、移動被写体に合焦するよう
に動体予測演算を行う。また、所定のアルゴリズムに従
い、測距エリア32内より主要被写体の位置する測距エ
リアを選択する。
【0086】こうして、測距演算処理が完了すると、C
PU13は、処理を続くステップS304に移行し、こ
のステップS304による処理で、前記実施の形態と同
様にパッシブ測距部14によるパッシブ測距結果に基づ
いて山登りコントラストAFの制御パラメータを設定す
るように制御する。
【0087】この場合、この処理に先立ち、まず、CP
U13はパッシブ測距部14により出力されるコントラ
スト値、信頼度データ等の読み出しを行う。
【0088】そして、CPU13は、前記コントラスト
値や信頼度データ等のパッシブ測距部14から読み込ん
だ情報に基づき、山登りコントラストAFの制御パラメ
ータを設定する。
【0089】その後、CPU13は、処理をステップS
305の判断処理に移行し、この判断処理で、前記コン
トラスト値が小さいものであるか否かの判別を行う。具
体的には、コントラスト値を所定の判定値(しきい値)
と比較し、コントラスト値が判定値より低い場合には、
処理をステップS307に移行し、逆にコントラスト値
が判定値以上の大きい場合には処理をステップS306
に移行する。
【0090】このステップS306の判断処理では、コ
ントラスト値が判定値以上の大きいものと判断された場
合であるので、CPU13はパッシブ測距部14より出
力される輝度データを所定の判定値(しきい値)と比較
し、該輝度データが判定値以下である場合には処理をス
テップS307に移行する。逆に、輝度データが判定値
より大きい場合には処理をステップS308に移行す
る。すなわち、この場合はAF補助光を照射せずに実行
する場合の動作モードが選択された場合を示している。
コントラスト値が判定値よりも低い場合、CPU13
は、ステップS307の処理によって、AF補助光をオ
ンするように制御して、続くステップS308の処理に
移行する。すなわち、この場合は、AF補助光を照射し
ながら山登りコントラストAFを実行する場合の動作モ
ードが選択された場合を示している。
【0091】そして、CPU13は、ステップS308
の処理により、設定された制御パラメータに基づいて山
登りコントラストAFを実行するように制御する。その
後、次のステップS310の判断処理で、実行された山
登りコントラストAFの結果、被写体に対して合焦でき
たか否かを判別し、合焦できた場合には処理をステップ
S312に移行し、逆に合焦できない場合には処理をス
テップS311に移行する。
【0092】山登りコントラストAFにより合焦出来な
かった場合、CPU13は、ステップS311の処理に
より、パッシブ測距部14のパッシブ測距により得られ
た測距データを採用してレンズ駆動制御を行い処理をス
テップS312に移行する。
【0093】そして、CPU13は、ステップS312
の判断処理で、レリーズスイッチ押下に伴い2RSW2
0がオンされたか否か判断し、2RSW20がオンした
と判断した場合には、次のステップS314に処理を移
行し、オフであると判断した場合には、続くステップS
313の判断処理で、1RSW19がオンされたか否か
を判断し、オンされた場合には、処理を前記ステップS
312に戻して2RSW20がオンされるまで待機す
る。このステップS313の1RSW19の判断処理で
オフであると判断された場合には、前記ステップS30
2に処理を戻す。
【0094】CPU13は、2RSW20のオンがなさ
れると、ステップS314の処理で、撮像素子2による
撮像処理を行い、その後、撮影が完了すると、ステップ
S315による処理で、撮影した画像データをメモリカ
ード15に記録させた後、処理を前記ステップS302
に戻して同様の動作を繰り返すように制御する。また、
CPU13は、撮像した画像を表示部22に表示させ
る。
【0095】(効果)したがって、本実施の形態によれ
ば、上記の如くCPU13により、パッシブ測距の結果
に基づいて、AF補助光を照射しながら山登りコントラ
ストAFを実行する場合と、AF補助光を照射せずに実
行する場合の動作モードを選択するように制御するの
で、前記第1の実施の形態よりもより高精度なAFを行
うことが可能となる。その他の効果は前記第1の実施の
形態と同様である。
【0096】なお、本発明に係る第1,第2の実施の形
態においては、前記AF補助光としてLEDの他にラン
プやストロボ装置を使用しても同様な効果が得られる。
また、外光測距部としてアクティブ三角測距方式を採用
しても同様な効果が得られる。
【0097】また、外光測距部のかわりにTTL位相差
検出による測距装置を使用しても良い。
【0098】さらに本発明は、上述した第1,第2の実
施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の組
み合わせや応用も本発明に適用される。
【0099】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
外光測距方式の測距動作により発生する情報に基づいて
山登りコントラストAFの制御パラメータや動作モード
を設定するように制御することができるので、マクロモ
ードでの撮影時でも確実に被写体を合焦でき、高速且つ
高精度のAFを可能にする測距装置を提供することが可
能となる。よって、該測距装置を電子カメラに搭載して
構成すれば、電子カメラの機器性能向上に大きく寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測距装置の第1の実施の形態を示し、
該測距装置の概念を説明するための概念図。
【図2】本発明の測距装置を電子カメラに適応した場合
の全体構成を示すブロック図。
【図3】撮影画面におけるパッシブ測距部の測距エリア
と山登りコントラストAF測距エリアとを示す説明図。
【図4】図2のパッシブ測距部の光学系光路を説明する
ための説明図。
【図5】本発明の特徴となるCPUの制御動作例を示す
フロチャート。
【図6】図4のパッシブ測距部のパッシブAFセンサ内
の各受光領域によって得られるAFセンサデータの一例
を示す図。
【図7】山登りコントラストAF実行時におけるCPU
のフォーカスレンズ駆動制御を説明するための特性図。
【図8】図5のルーチンで実行される山登りコントラス
トAFのCPUによる制御動作例を示すフロチャート。
【図9】山登りコントラストAF実行時における被写体
像のAF評価値に応じたフォーカスレンズ駆動制御を説
明するための特性図。
【図10】本発明の測距装置の第2の実施の形態を示
し、改良が施された本実施の形態の特徴となるCPUの
制御動作例を示すフロチャート。
【図11】パッシブ測距のコントラストに応じて合焦判
定値が設定される山登りコントラストAF実行時のフォ
ーカスレンズ駆動制御を説明するための特性図。
【符号の説明】
1…撮影レンズ、 2…撮像素子、 11…撮像素子駆動部、 12…信号処理部、 13…CPU、 14…パッシブ測距部、 15…メモリカード、 16…AF補助光、 17…レンズ駆動部、 18…レンズ駆動モータ、 19…1RSW、 20…2RSW、 21…AF評価値算出部、 22…表示部(LCD)、 23…ズーム駆動部、 24…ズーム駆動モータ、 25…ズームアップスイッチ、 26…ズームダウンスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 7/30 G02B 7/11 A G03B 13/36 G03B 3/00 A Fターム(参考) 2F065 AA02 AA06 DD03 DD09 DD10 FF09 GG10 HH02 JJ03 JJ05 JJ26 QQ03 QQ36 QQ38 2F112 AC03 AC06 BA06 CA02 CA12 FA03 FA07 FA36 FA38 2H011 BA01 BA31 BB03 DA08 2H051 AA00 BA47 BA70 BB07 CC17 CE14 DA02 DB02 EB19 FA48

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系を介して結像された被写体像
    を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、 外光式測距により被写体距離を測定する第1の測距手段
    と、 前記撮像素子から出力される画像信号のコントラストを
    示す所定値が極大となるように前記撮影光学系の焦点移
    動を行う第2の測距手段と、 前記第1の測距手段により得られる情報に基づき、前記
    第2の測距手段の制御パラメータを設定する設定手段
    と、 を具備したことを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、前記第1の測距手段に
    より得られる前記被写体像のコントラストに関する情報
    に基づき前記制御パラメータの設定を行うことを特徴と
    する請求項1に記載の測距装置。
  3. 【請求項3】 前記制御パラメータは、前記撮影光学系
    の焦点移動量、または前記第2の測距手段の合焦判定に
    用いる合焦判定値であることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の測距装置。
  4. 【請求項4】 撮影光学系を介して結像された被写体像
    を撮像し、画像信号を出力する撮像素子と、 外光式測距により被写体距離を測定する第1の測距手段
    と、 前記撮像素子から出力される画像信号のコントラストを
    示す所定値が極大となるように前記撮影光学系の焦点移
    動を行う第2の測距手段と、 前記第1の測距手段により得られる情報に基づき、前記
    第2の測距手段の動作モードを設定する動作モード設定
    手段と、 を具備したことを特徴とする測距装置。
  5. 【請求項5】 さらに、補助光発光手段及び前記第1の
    測距手段の出力に基づき前記第2の測距手段の測距動作
    時に前記補助光発光手段を発光させる否かを判定する判
    定手段を具備し、 前記動作モード設定手段は、前記判定手段の判定結果に
    基づき、前記第2の測距手段の測距動作時に前記補助光
    発光手段が補助光を発光するモードまたは発光しないモ
    ードを設定することを特徴とする請求項4記載の測距装
    置。
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