JP2008020847A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、デジタルスチルカメラ等の電子的な撮像装置に好適な自動焦点検出を行う撮像装置及び撮像方法を提供する。
【解決手段】撮影レンズを通過してきた被写体の光を受光して画像データを得る撮像装置において、撮影レンズの位置を移動させることにより得られる複数の画像データの画像データ領域の中から焦点を検出し、被写体からの測距を行う測距手段の測距結果に基づいて焦点検出により検出された焦点の中から焦点を判定するようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、デジタルスチルカメラ等の電子的な撮像装置に好適な自動焦点検出を行う撮像装置及び撮像方法に関するものである。
デジタルスチルカメラ等の電子撮像装置は、被写体に対して自動的に焦点を合わせるAF(オートフォーカス)装置を搭載しているのが一般的である。例えば、特許文献1には、AF装置におけるAF制御方法として、山登りAF制御が開示されている。この山登りAF制御は、広く用いられており、撮像素子が出力する映像信号から近接画素の輝度差の積分値を求め、この輝度差の積分値を、合焦度合いを示すAF評価値とする。合焦状態にあるときは被写体の輪郭部分がはっきりしており、近接画素間の輝度差が大きくなるのでAF評価値が大きくなる。非合焦状態のときは、被写体の輪郭部分がぼやけるため、画素間の輝度差は小さくなるので、AF評価値が小さくなる。AF動作実行時は、レンズを移動させながらこのAF評価値を順次取得していき、AF評価値が最も大きくなったところ即ちピーク位置でレンズを停止させて、その位置を合焦点とする。
また、特許文献2には、多点外部測距素子による外部AF結果を用いて、その外部AF結果の測距位置周辺で山登りAF動作を行い、精度が良くて合焦時間を短縮させるような自動合焦装置が開示されている。
また、特許文献3には、外部AF素子の結果や、被写体の明るさ、レンズの焦点距離、絞り値等の条件に応じて内部AFのサ−チ範囲及び検出エリアを可変にするような自動焦点調節装置が開示されている。
しかし、暗中のような環境の際に山登りAFを行うと、暗いため被写体像が正確に判断できずに、AF評価値にノイズが入り、ピークの検出が困難になるという問題がある。そのため、カメラによっては、補助光LEDを搭載させ、被写体に照射させることにより被写体像を浮かび上がらせるものもある。特許文献4及び5の自動焦点検出装置は、多点外部測距素子による外部AFの測距の際に、ストロボまたは補助光LEDを用いて、測距を行い、合焦精度を向上させる装置が開示されている。
特公昭39−5265号公報 特開2001−221945公報 特開2003−131121公報 特開2005−258401公報 特開平10−073757号公報
焦点距離が大きくなった望遠時の周波数特性は、低周波よりになることがわかっており、その際に山登りAFを行うとAF評価値にノイズが入り、さらに山の傾斜がなだらかになり、ピークの検出が困難になるという問題がある。それは、デジタルスチルカメラに装着されているレンズの周波数特性、またレンズの明るさによるもの、また被写体そのものが低周波よりの被写体になってしまう傾向にあることが要因であることが考えられる。そのノイズを除去するには、一般的には焦点距離に応じて周波数透過フィルタを設けるといった機構、またプログラム処理を施すことが考えられるが、実際のデジタルスチルカメラでのコスト面、処理面において問題となっている。
特許文献2及び3の自動焦点検出装置においては、偽合焦を軽減はしているが、ノイズが含まれた場合の動作は従来の通り問題があり、複数存在する山の何れを合焦位置とするか判別できずに偽合焦することが問題となっている。
図13(a)の状態は、焦点距離が小さい広角時の評価値波形、図13(b)は焦点距離が大きい望遠時で低周波よりの評価値波形である。この波形を比較すると、山が広角時に比べ、望遠時の方が非常になだらかであり、ピークの位置を検出することが難しい。ここで、被写体深度が深い場合でその偽合焦位置でも合焦したようにみえれば問題はないと判断してもよいが、遠距離のようにフォーカス位置に対する距離差が大きいような場合は焦点位置が合わない可能性が高くなる問題があった。
測距に関しては、被写体が離れているような環境下において、補助光の照射が充分でない場合もあり、特許文献5ではその信頼性を評価して焦点検出させることが開示されているが、焦点検出の精度としては不十分である。また山登りAFに関しても同様に、補助光LED、ストロボを照射しても、結果的にAF評価値はノイズが生じる可能性がある。例えば、同じ被写体に対して山登りAFを実行したとしても、図13(a)のAF評価値波形と、図13(b)のAF評価値波形とでは、図13(b)の方が明らかに山となるピークの検出が困難であり、偽合焦する可能性が高くなる問題があった。
本発明はかかる問題に鑑み、デジタルスチルカメラ等の電子的な撮像装置に好適な焦点検出の精度の高い自動焦点検出を行う撮像装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明は、撮影レンズを通過してきた被写体の光を受光して画像データを得る撮像装置において、前記撮影レンズの位置を移動させることにより得られる複数の画像データの画像データ領域の中から焦点を検出する焦点検出手段と、前記被写体からの測距を行う測距手段と、前記測距手段の測距結果に基づいて前記焦点検出手段により検出された焦点の中から焦点を判定する焦点判定手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明は、前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果と前記焦点検出手段により検出された焦点距離とに基づいて焦点を決定する請求項1に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項3に記載の本発明は、前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果が所定の距離よりも近い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項1又は2に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項4に記載の本発明は、前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果が所定の距離よりも遠い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項1又は2に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項5に記載の本発明は、前記被写体に光を照射するための補助光照射手段を備え、前記補助光照射手段により補助光を照射した状態で前記測距手段により測距を行う請求項1又は2に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項6に記載の本発明は、前記測距手段は、光を蓄積する蓄積手段と、該蓄積した状態を検出する蓄積状態検出手段と、を備え、前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段が補助光照射手段からの補助光により所定の蓄積量になる蓄積時間に基づいて焦点を決定する請求項5に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項7に記載の本発明は、前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段の蓄積時間が所定の時間よりも短い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項6に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項8に記載の本発明は、前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段の蓄積時間が所定の時間よりも長い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項6に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項9に記載の本発明は、前記焦点判定手段の判定結果に基づいて、前記撮影レンズを駆動する範囲を変更する駆動範囲変更手段を備える請求項1又は2に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項10に記載の本発明は、前記補助光照射手段は、ストロボ発光手段である請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項11に記載の本発明は、前記補助光照射手段は、LED発光手段である請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項12に記載の本発明は、前記補助光照射手段は、ランプ発光手段である請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置を特徴とする。
請求項13に記載の本発明は、撮影レンズを通過してきた被写体の光を受光して画像データを得る撮像方法において、前記撮影レンズの位置を移動させることにより得られる複数の画像データの画像データ領域の中から焦点を検出する焦点検出処理と、前記被写体からの測距を行う測距処理と、前記測距処理の測距結果に基づいて前記焦点検出処理により検出された焦点の中から焦点を判定する焦点判定処理と、を実行する撮像方法を特徴とする。
請求項14に記載の本発明は、前記焦点判定処理は、前記測距処理の測距結果が所定の距離よりも近い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項13に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項15に記載の本発明は、前記焦点判定処理は、前記測距処理の測距結果が所定の距離よりも遠い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項13に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項16に記載の本発明は、前記測距処理は、前記被写体に光を照射するための補助光照射手段により補助光を照射した状態で測距を行う請求項13に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項17に記載の本発明は、前記測距処理は、光を蓄積する蓄積処理と、該蓄積処理により蓄積した状態を検出する蓄積状態検出処理とを有し、前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理が前記補助光照射手段からの補助光により所定の蓄積量になる蓄積時間に基づいて焦点を決定する請求項16に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項18に記載の本発明は、前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理の蓄積時間が所定の時間よりも短い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項17に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項19に記載の本発明は、前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理の蓄積時間が所定の時間よりも長い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定する請求項17に記載の撮像方法を特徴とする。
請求項20に記載の本発明は、前記焦点判定処理の判定結果に基づいて、前記撮影レンズを駆動する範囲を変更する駆動範囲変更処理を実行する請求項13に記載の撮像方法を特徴とする。
本発明によれば、被写体からの測距を行う測距手段の測距結果に基づいて焦点判定手段により焦点を決定するようにしたことで、ノイズが生じたり、或いは山登りAFの山が緩やかになる場合等のようにピーク位置が検出困難な場合でも複数のエリアの山登りAF結果の内で、何れのエリアを選択するかを測距結果より判定することができるので、偽合焦しているエリアを除外することが可能になり、より精度の良い焦点検出が可能となる。
また本発明によれば、被写体に光を照射するための補助光照射手段を備え、補助光照射手段により補助光を照射した状態で測距手段により測距を行うようにしたことで、焦点検出手段による焦点検出精度の信頼性が低下した場合でも、測距手段による測距結果を基に焦点判定手段による焦点の決定や、焦点検出範囲を拡大・縮小を図ることで、焦点検出手段による焦点検出精度を高めることができ、精度の良い自動焦点機能を実現することが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の実施形態として撮像装置の一例におけるデジタルスチルカメラを示す概略図であり、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は背面図である。図1において、カメラの上面には、レリーズスイッチ101、モードダイアル102、サブ液晶ディスプレイ81が配置されている。カメラの正面には、レンズを含む鏡筒ユニット30、メモリカード装填室および電池装填室の蓋82、ストロボ発光部83、光学ファインダ84、測距ユニット(外部AFユニット)85、リモコン受光部86が配置されている。カメラの背面には、光学ファインダ84、AF用LED88、ストロボLED89、液晶ディスプレイモニタ90、電源スイッチ91、広角方向ズームスイッチ103、望遠方向ズームスイッチ104、セルフタイマの設定および解除スイッチ105、メニュースイッチ106、上移動およびストロボセットスイッチ107、右移動スイッチ108、ディスプレイスイッチ109、下移動及びマクロスイッチ110、左移動および画像確認スイッチ111、OKスイッチ112、クイックアクセススイッチ113が配置されている。
本実施形態のデジタルスチルカメラの正面には、図示しないが補助光照射手段としてAF補助光LED(LED発光手段)が設けられている。なお、補助光照射手段としてランプ発光手段を備えるようにしても良い。また、ストロボ発光部5の充電容量が充分大きいものであれば、補助光照射手段としてストロボ発光部5を用いるようにしてもよい。
図2は、本発明の実施形態としてデジタルスチルカメラ内部のシステム構成を示すブロック図である。図2において、デジタルスチルカメラの各部はプロセッサ10によって制御されるように構成されている。プロセッサ10は、第1のCCD信号処理ブロック11、第2のCCD信号処理ブロック12、CPUブロック13、ローカルSRAM14,USBブロック15、シリアルブロック16、JPEG・CODECブロック17、RESIZEブロック18、TV信号表示ブロック19、メモリカードコントローラブロック20を有し、これらは相互にバスラインで接続されている。プロセッサ10の外部には、RAW−RGB画像データ、YUV画像データ、JPEG画像データを保存するデジタル処理IC(SDRAM)21が配置されていて、プロセッサ10とバスラインによって接続されている。プロセッサ10の外部にはまた、RAM22、内蔵メモリ23、制御プログラムが格納されたROM24が配置されていて、プロセッサ10とバスラインによって接続されている。
鏡筒ユニット30は、ズームレンズ31を有するズーム光学系35、フォーカスレンズ(撮影レンズ)32を有するフォーカス光学系36、絞り33を有する絞りユニット37、及びメカニズームシャッタ34を有するメカシャッタユニット38を有する。ズーム光学系35、フォーカス光学系36、絞りユニット37、メカシャッタユニット38は、夫々ズームモータ39、フォーカスモータ40、絞りモータ41、メカシャッタモータ42によって駆動されるようになっており、これら各モータは、プロセッサ10のCPUブロック13によって制御されるモータドライバ43によって動作が制御されるように構成されている。
鏡筒ユニット30は、撮像素子であるCCD44に被写体像を結ぶレンズを有し、CCD44は上記被写体像を画像信号に変換してF/E−IC50に入力する。F/E−IC50は、CDS51、ADC52、A/D変換部53、TG(タイミングジェネレータ)54を有し、上記画像信号に夫々所定の処理を施し、デジタル信号に変換してプロセッサ10の第1のCCD信号処理ブロック11に入力する。これらの信号処理動作は、プロセッサ10の第1のCCD信号処理ブロック11から出力されるVD・HD信号によりTG54を介して制御される。
プロセッサ10の前記CPUブロック13は、音声記録回路56による音声記録動作を制御するようになっている。音声記録回路56は、マイクロホン58で変換された音声信号のマイクロホンアンプ57による増幅信号を指令に応じて記録する。上記CPUブロック13は、音声再生回路59の動作も制御する。音声再生回路59は、指令により、所要のメモリに記録されている音声信号を再生してオ−ディオアンプ60に入力し、スピーカー61から音声を出力するように構成されている。上記CPUブロック13は、ストロボ回路114の動作を制御することによってストロボ発光部3から照明光を発光させるようになっている。また、CPUブロック13は測距ユニット85の動作も制御するようになっている。
CPUブロック13は、プロセッサ10の外部に配置されたサブCPU62と接続されていて、サブCPU62は液晶ディスプレイドライバ63を介してサブ液晶ディスプレイ81による表示を制御するようになっている。サブCPU62はさらに、AFLED88、ストロボLED89、リモコン受光部86、図1においてスイッチ101〜113からなる操作キーユニット、ブザー64と接続されている。
USBブロック15はUSBコネクタ65に接続されており、前記シリアルブロック16はシリアルドライバ回路66を介してRS−232Cコネクタ67に接続されている。前記TV表示ブロック19は、液晶ディスプレイドライバ68を介して液晶ディスプレイモニタ10に接続されており、また、ビデオアンプ69を介してビデオジャック70に接続されている。前記メモリカードコントローラブロック20はメモリカードスロット71の接点と、メモリカード73接点に接続されている。
次に、本発明の実施形態におけるデジタルスチルカメラの基本的な動作概要を示す。図1に示すモードダイアル102をユーザーが記録モードに設定することで、カメラが記録モードで起動する。モードダイアル102の設定は、図1における操作部に含まれるモードスイッチの状態が記録モードONになったことをCPUブロック13が検知し、モータドライバ43を制御して、鏡胴ユニット30を撮影可能な位置に移動させる。さらにCCD44、F/E−IC50、液晶ディスプレイ10等の各部に電源を投入して動作を開始させる。各部の電源が投入されると、ファインダモードの動作が開始される。
ファインダモードでは、レンズを通して撮像素子CCD44に入射した光は、電気信号に変換されてアナログRGB信号としてCDS回路51、ADC52、A/D変換器53に送られる。A/D変換器53でデジタル信号に変換された夫々の信号は、デジタル信号処理IC21内のYUV変換部でYUV信号に変換されて、メモリコントローラによってフレームメモリに書き込まれる。このYUV信号はメモリコントローラに読み出されて、TV信号表示ブロック19を介してTVや液晶ディスプレイモニタ10へ送られて表示が行われる。この処理が1/30秒間隔で行われ、1/30秒ごとに更新されるファインダモードの表示となる。
また、デジタル信号処理IC21のCCDのI/Fブロック内に取り込まれたデジタルRGB信号より、画面の合焦度合いを示すAF評価値、露光状態を示すAE評価値が算出される。AF評価値データは、特徴データとしてCPUに読み出されて、AFの処理に利用される。この積分値は合焦状態にあるとき、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AFによる合焦検出動作時は、夫々のフォーカスレンズ位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点(ピーク位置)を検出する。また極大になる点が複数あることも考慮し、複数あった場合はピーク位置の評価値の大きさや、その周辺の評価値との下降、上昇度合いを判断し、最も信頼性のある点を合焦位置としてAFを実行する。
また、AE評価値は、デジタルRGB信号をいくつかのエリアに分割しそのエリア内の輝度データを用いる。各エリア内の画素に対して所定の閾値を超えるものを対象画素としその輝度値を加算し、対象画素数で乗算することによって求められる。各エリアの輝度分布により、適正露光量を算出し、次のフレームの取り込みに対して補正を行う。
次に、本発明の実施形態としてのデジタルスチルカメラの基本的な焦点検出方法及び測距方法について説明する。まず、基本機能としてのレリーズ半押しの状態における測距方法について説明する。
レリーズが半押し状態になるとカメラ側はフォ−カシングを開始する。ここでのフォ−カシングの処理としては、デジタルスチルカメラプロセッサ10からレリーズ半押しされる前より定期的に測距ユニット85(図2参照)へ受光命令を出し、測距ユニット85による測距結果を出力させる。そして、レリーズ半押しの状態になると、その測距結果から得られた被写体距離に対応するフォーカス位置までフォーカス光学系36を駆動して移動させる。続いて、CPUブロック13がフレームレートに同期してモータドライバ43を介してフォーカスレンズ32の駆動モータ40を駆動することにより、山登りAF(以下CCD−AFと記述する)を実行する。山登り範囲は、測距結果からのフォーカス位置周辺のみで行うことによって、AF時間を短縮している。測距不能の場合は、合焦範囲は無限から至近までの全領域とし、フォーカスレンズは至近から無限、または無限から至近までの間を移動し、デジタル信号処理IC21で作成された各フレームの各フォーカス位置におけるAF評価値をマイコンが読み出す。各フォーカス位置のAF評価値が極大になる点を合焦位置として、フォーカスレンズ32を合焦位置に移動させる。
図3は、本発明の実施形態としてCCD−AFを示した図であり、液晶ディスプレイ90の範囲内で複数のエリアを用いてCCD−AFを実現させるようにしたものである。例えば、測距可能である場合では、エリアは図3(a)のように複数のエリアを用いてCCD−AFを実行し、また測距不能である場合は、図3(b)のようにエリアを大きくすることで、AF精度を向上させている。
AF完了後にCCD44から取り出されたアナログRGB信号はデジタルRGB信号に変換され、デジタル信号処理ICを介してフレームメモリとしてのデジタル処理IC21に格納される。デジタルRGB信号は再度デジタル信号処理回路に読み込まれYUVデータに変換されて、フレームメモリに書き戻される。
スチル画像撮像時はYUV変換された画像データがデジタル信号処理IC内の画像圧縮伸張回路としてのJPEG CODECブロック17に送られる。画像圧縮伸張回路に送られたYUVデータは圧縮され、フレームメモリに書き戻される。フレームメモリの圧縮データはデジタル信号処理回路を介して読み出され、データ記憶メモリ、例えばメモリカードに格納される。
次に、測距ユニット85の構造、演算方法、その測距ユニット85からの演算結果を用いた焦点検出方法について説明する。まず、測距ユニット85の構造と演算方法について述べる。
測距ユニット85は、図示しないが左右にそれぞれライン状に並んだ電荷蓄積型の受光センサ、例えばCCDラインセンサを内蔵している。この受光センサは複数の受光エリアに分かれていて、左右のエリアは相互に対応付けされている。測距ユニット85はCPUブロック13より受光命令が送られてくると、この左右の受光センサは受光する。受光は、受光センサの中である一定以上の光量が受光されたものが1つでも存在した場合に自動的に終了する。
この受光が終了すると、受光センサの各エリアでの左右の被写体像の相関を検出し、検出された相関値を基に左右受光素子のずれ量を算出する。算出したずれ量から、三角測量法を用いて被写体までの距離を演算し、これを測距値とする。したがって、各エリアは夫々異なった測距値(距離データ)を持つことになる。実際に、カメラ側へ出力される測距ユニット85からの測距値とそのエリアは、この各エリアの測距値が他エリアより近側にあるか、またそのエリアで受光したセンサデータの有効性が高いかどうかを判断することによって決定される。このセンサデータの有効性の判断は、左右各エリア内の受光データのコントラスト、左右画像差などが規定値を満たしているか否かで行う。但し、全エリアが規定値を満たしていなかった場合、全エリアの中で測距値の有効性が一番高い(一番規定値に近い)エリアを選択する。
図4は、本発明の実施形態として測距ユニット85からの演算結果を用いた焦点検出方法を示したフロー図である。
図4において、測距ユニット85の受光に対し受光処理により電荷蓄積型受光素子に被写体の光束を受光する(S11)。次に測距演算処理を行い測距値を演算する(S12)。演算方法は上記測距ユニット85の構成と演算方法において説明とおりである。次に、ステップS13の測距判定処理において演算した各々のエリアに対する測距値のうち、有効性の高いと思われるエリアの距離を測距値として出力し、またこのときの選択されたエリアも出力する(S14)。
(第1の実施形態)
図5は、本発明の実施形態としてのデジタルスチルカメラの動作を示すフロー図である。図5において、測距ユニット85によって得られた測距結果が信頼性のあるものであるか否かを判断する(S21)。信頼性があるものであれば(S21でY)、マルチエリアCCD−AFを実行する(S22)。マルチエリアAFとは、図3(a)のように3つのエリアを用いてCCD−AFを行い、その複数の合焦結果を得るものである。また測距結果が信頼性のないものであれば(S21でN)、図3(b)のように1エリアCCD−AFを実行して1つの合焦結果を得る(S23)。マルチエリアAF時では測距結果によって、まず、その測距結果(距離)に相当する位置にフォーカスレンズを駆動し、その周辺をCCD−AFを行う。また1エリアAF時では、CCD−AF範囲は全域(無限遠位置から至近位置)までCCD−AFを行う。
次に、ステップS24において、CCD−AF結果がOK、つまり焦点検出ができていれば(S24でY)、CCD−AF判定処理を行い(S25)、焦点検出したエリアを判定、焦点位置へ移動させる(S26)。またNGであった場合(S24でN)、所定のフォーカス位置、例えば約2.5mに相当するフォーカス位置にフォーカスレンズを移動させて(S27)、動作を終了する。なお、ステップS25におけるCCD−AF判定処理については後述する。
図6は本発明の第1の実施形態としてのCCD−AF判定処理を示すフロー図である。この場合、先ず、焦点距離が所定値以上であるかを判定する(S31)。これは、デジタルカメラに備えた鏡胴ユニット30に依存するものであり、単焦点のカメラに関してはこの判定は必要ないものとしても構わない。また、所定値に関しては、予め鏡胴ユニット30が有するレンズの周波数特性で、低周波が強くなるような望遠距離が望ましい。
本実施形態のカメラでは焦点距離を105mm(35mmフィルム基準)としている。ここで、焦点距離が所定値を超えているのであれば(S31で「Y」)、次に測距ユニット85の測距結果が所定値以上かどうかを判断する(S32)。ここでの所定値は遠側の距離であり、本実施形態では10mとしている。これは被写体深度を考慮して変更することが望ましい。ここで、測距結果が所定値よりも遠側を示している場合(S32で「Y」)、遠側判定処理を行う(S33)。
一方、ステップS31及びS32において否定結果が得られた場合は近側判定処理を行う(S34)。遠側判定処理及び近側判定処理の判定結果は以降のエリア判定に用いられる。
次に、ステップS35においては、距離変化処理として、各エリアにおけるCCD−AFでの合焦したレンズフォーカス位置を検出し、その合焦位置からその合焦位置に相当する距離を算出する。距離の算出に関しては、鏡胴ユニット30が有するフォーカス曲線上に、合焦したレンズフォーカス位置を何れの距離に相当するかを見ることで可能である。
次に、エリア判定処理として、CCD−AFがマルチエリアCCD−AFであった場合、どのエリアを選択するかを判断する。1エリアCCD−AFの場合は、焦点位置は1つのみ求められるため、この条件は抜けて終了する。
このため、エリア判定処理として、先ずステップS36において、3エリア全てがOKであったか否かの判定を行う。ここで、3エリアがすべてCCD−AF結果がOKであった場合(S36で「Y」)、ステップS37に進み、3エリア判定処理として、3エリアの中で焦点位置を検出する(S37)。
ここで、先に遠側判定処理が選択されている場合では、エリアのうち最も遠側を示すエリアを選択し、近側判定処理が選択されている場合は、3エリアのうち最も近側を示すエリアを選択する。
一方、ステップS36において否定結果が得られれた場合(S36で「N」)、ステップS38に進み、2エリアがOKであるか否かの判定を行う。ここで、2エリアのCCD−AF結果がOKであった場合(S38で「Y」)、ステップS39に進み、2エリア判定処理として2エリアの中で焦点位置を検出する。この場合も、先に遠側判定処理が選択されている場合は、遠側のエリアを選択し、近側判定処理が選択されている場合は近側のエリアを選択する。なお、1エリアのみCCD−AF結果がOKならば、1エリアCCD−AF同様焦点位置は1つのみのため処理を終了する。
このようにすれば、カメラのレンズの周波数特性等によってノイズが発生して偽合焦位置になってしまうような環境下でも、測距ユニット85からの測距結果を基にして判定を行うようにしているので、正確な焦点検出が可能になる。
(第2の実施形態)
図7は本発明の第2の実施形態としてのCCD−AF判定処理を示すフロー図である。この場合、先ず、焦点距離が所定値以上であるかを判定する(S41)。ここで、焦点距離が所定値を超えているのであれば(S41でY)、次に測距ユニット85の測距結果が所定値以上かどうかを判断する(S42)。ここで、測距結果が所定値よりも遠側を示している場合(S42でY)、測距結果優先処理を行う(S43)。
一方、ステップS41及びS42において否定結果が得られた場合はCCD−AF優先処理を行う(S44)。測距結果優先処理及びCCD−AF優先処理の判定結果は以降のエリア判定に用いられる。次に、ステップS45において前記したような距離変化処理を行う。
次に、エリア判定処理として、CCD−AFがマルチエリアCCD−AFであった場合、どのエリアを選択するかを判断する。1エリアCCD−AFの場合は、焦点位置は1つのみ求められるため、この条件は抜けて終了する。
このため、エリア判定処理として、先ずステップS46において、3エリア全てがOKであったか否かの判定を行う。ここで、3エリアがすべてCCD−AF結果がOKであった場合(S46で「Y」)、ステップS47に進み、3エリア判定処理として、3エリアの中で焦点位置を検出する(S47)。
ここで、先に測距結果優先処理が選択されている場合では、エリアのうち最も測距結果に短い距離を示すエリアを選択し、CCD−AF優先処理が選択されている場合は、3エリアで最短の距離を示すエリアを選択する。
一方、ステップS46において否定結果が得られれた場合(S46で「N」)、ステップS48に進み、2エリアがOKであるか否かの判定を行う。ここで、2エリアのCCD−AF結果がOKであった場合(S48で「Y」)、ステップS49に進み、2エリア判定処理として2エリアの中で焦点位置を検出する。この場合も、先に測距結果優先処理が選択されている場合は、エリアのうち最も測距結果の短い距離を示すエリアを選択し、CCD−AF優先処理が選択されている場合は、エリアで最短の距離を示すエリアを選択する。なお、1エリアのみCCD−AF結果がOKならば、1エリアCCD−AF同様焦点位置は1つのみのため処理を終了する。
このようにした場合も、カメラのレンズの周波数特性等によってノイズが発生して偽合焦位置になってしまうような環境下でも、測距ユニット85からの測距結果を基にして判定を行うようにしているので、正確な焦点検出が可能になる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
先ず、測距ユニット85の構造、演算方法、及び測距ユニット85からの演算結果を用いた焦点検出方法について説明しておく。先ず、測距ユニット85の構造と演算方法について説明しておく。
この場合も測距ユニット85は、図示しないが左右にそれぞれライン状に並んだ電荷蓄積型の受光センサ、例えばCCDラインセンサを内蔵している。この受光センサは複数の受光エリアに分かれていて、左右のエリアは相互に対応付けされている。測距ユニット85はCPUブロック13より受光命令が送られると、この左右の受光センサは受光する。受光は、受光センサの中である一定以上の光量が受光されたものが1つでも存在した場合に自動的に終了する。
また、暗中や低コントラストのような環境下では一定以上の光量にならない場合も存在するので、そういった場合は所定の時間で終了するようにする。この場合、測距ユニット85では約500ms受光しても一定以上にならない場合は、強制的に終了するようにしてある。また、後述するように第3の実施形態では、この受光に要した受光時間は記憶できるようにしておく。この受光が終了すると、受光センサの各エリアでの左右の被写体像の相関を検出し、検出された相関値を基に左右受光素子のずれ量を算出する。算出したずれ量から、三角測量法を用いて被写体までの距離を演算し、これを測距値とする。従って、各エリアはそれぞれ異なった測距値(距離データ)を持つことになる。実際に、カメラ側へ出力される測距ユニット85からの測距値とそのエリアは、この各エリアの測距値が他エリアより近側にあるか、またそのエリアで受光したセンサデータの信頼性が高いかどうかを判断することによって決定される。このセンサデータの信頼性の判断は、左右各エリア内の受光データのコントラスト、左右画像差などが規定値を満たしているか否かで行う。但し、全エリアが規定値を満たしていなかった場合、全エリアの中で測距値の有効性が一番高い(一番規定値に近い)エリアを選択する。
次に第3の実施形態のデジタルスチルカメラについて説明する。
図8は本発明の第3の実施形態としてのデジタルスチルカメラの動作であるAFのシーケンスの順序を示すフロー図である。
この場合は、先ず測距ユニットの測距結果に対して、再測距を行うか否かを判定する再測距判定処理を行う(S51)。次に、その判定結果を基にAF結果を判定する手段を決め、CCD−AFを実行するCCD−AF処理を行う(S52)。この後、合焦位置へフォーカス位置を移動する合焦位置移動処理を行う(S53)。
図9は、上記した測距ユニット85の再測距処理を示した示すフロー図である。この場合、レリーズが半押しされた場合にその測距結果に対して、再測距判定を行う(S61)。ここで、再測距が必要な場合とは受光データのコントラスト、左右画像差が全て規定値を満たしているか否かで判断し、一つでも満たされていないものがある場合であれば、再測距が必要であると判定する。そして続くステップS62において再測距が必要であると判断した場合(S62で「Y」)、続くステップS63において低輝度もしくは逆光であるか否かの判定を行う。ここで、被写体が低輝度の場合(S63で「Y」)は、ステップS64に進み、補助光発光LED発光処理を行う。
被写体が低輝度であるか否かは、AE評価値を用い、そこから輝度値を求め判断する。ここでは低輝度はLv4以下としている。
またステップS64における補助光LED発光処理は、補助光照射手段として備えられているAF補助光LED(LED発光手段)への出力ポートをHiにすることによって発光、Lowにすることで、発光を止めるように制御されている。ここでは、発光し続けさせるためAF補助光LEDの出力ポートをHiにする。
次に、ステップS65において、補助光が照射されている状態で再測距処理を行う。このとき、ステップS66において測距ユニット85で受光する際の受光時間を記憶する処理を実行し、その後ステップS67において再測距した結果を記憶する。
一方、ステップS62、S63において否定結果が得られた場合、ステップS67に移行して測距結果を記憶し終了する。
次に、第3の実施形態としてのデジタルスチルカメラの動作について説明する。なお、デジタルスチルカメラの基本的な動作は、図5に示した動作と同じなので、ここでは説明を省略する。
図10は本発明の第3の実施形態としてのCCD−AF判定処理を示すフロー図である。
この場合、先ず、再測距が行ったか否かを判定する(S71)。ここで、肯定結果が得られた場合(S71で「Y」)、再測距時の受光時間が第1所定時間を超えているか否かを判定する(S72)。ここで、受光時間が第1所定時間を超えている場合(S72で「Y」)、被写体はAF補助光LEDを照射しても届かないような長距離に短いところにあると判断して遠側を優先的に判定するような遠側判定処理を行う(S73)。ここで、第1所定時間は、外部AF受光時間のリミッタである500msとする。この第1所定値は変更できるようにしておくと、測距ユニット85が別のものに変更された場合にも有効となる。
一方、ステップS72において、受光時間が第1所定時間を超えていない場合(S72で「N」)、ステップS74に進み再測距時の受光時間が第2所定時間を超えているか否かを判定する。ここで、受光時間が第2所定時間よりも短い場合(S74で「Y」)、被写体は近距離側にあるものと判断して近側を優先的判定するような近側判定処理を行う(S75)。ここでの第2所定時間は1msとしている。
なお、ステップS71、及びステップS74において否定結果が得られた場合は通常判定処理を行う(S76)。また、これら通常判定処理、遠側判定処理、近側判定処理に関しては次のエリア判定に用いられる。
次に、ステップS77において距離変化処理を行う。なお、距離変化処理については、前記ステップS45において説明したのでここでは省略する。
次に、エリア判定処理として、CCD−AFがマルチエリアCCD−AFであった場合、どのエリアを選択するかを判断する。1エリアCCD−AFの場合は、焦点位置は1つのみ求められるため、この条件は抜けて終了する。
このため、エリア判定処理として、先ずステップS78において、3エリア全てがOKであったか否かの判定を行う。ここで、3エリアがすべてCCD−AF結果がOKであった場合(S78で「Y」)、ステップS79に進み、3エリア判定処理として3エリアの中で焦点位置を検出する。ここで、先の判定によって通常判定処理が選択されている場合は、測距結果に一番短いエリアを選択し、遠側判定処理が選択されている場合では、エリアのうち最も遠側を示すエリアを選択し、近側判定処理が選択されている場合は、3エリアのうち最も近側を示すエリアを選択する。
一方、ステップS78において否定結果が得られた場合、ステップS80に進み、2エリアがOKであるか否かの判定を行う。ここで、2エリアのCCD−AF結果がOKであった場合(S80で「Y」)、ステップS81に進み、2エリア判定処理として2エリアの中で焦点位置を検出する。この場合も、先に通常判定処理が選択されている場合は、測距結果に一番短いエリアを選択し、遠側判定処理が選択されている場合は、遠側のエリアを選択し、近側判定処理が選択されている場合は近側のエリアを選択する。なお、1エリアのみCCD−AF結果がOKならば、1エリアCCD−AF同様焦点位置は1つのみのため処理を終了する。
このように構成すれば、暗中のような環境下において、補助光を照射したとしても、CCD−AF精度が信頼性の低くなる場合においても、測距ユニット85の受光結果によって、その測距結果、受光時間を基にCCD−AFの判定を変更することで、CCD−AFの信頼性を補う事が可能となり、精度の良いAFを実現することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に本発明の第4の実施形態について説明する。
図11は、本発明の第4の実施形態としてのデジタルスチルカメラの動作であるAFのシーケンスの順序を示すフロー図である。
この場合は、先ず、測距ユニットの測距結果に対して、再測距を行うか否かを判定する再測距判定処理を行う(S91)。次に、その判定結果を基にCCD−AF時のフォーカス位置駆動範囲を決定するCCD−AF範囲決定処理を行う(S92)。AF結果を判定する手段を決め、CCD−AFを実行するCCD−AF処理を行う(S93)。この後、合焦位置へフォーカス位置を移動する合焦位置移動処理を行う(S94)。
なお、第4の実施形態における再測距判定処理、及びCCD−AF処理は、前記図9、及び図10に示した処理と同じであるので、ここでは説明を省略する。
図12は、本発明の第4実施形態としてCCD−AF範囲決定処理を示すフロー図である。
この場合、先ず、再測距が行ったか否かを判定する(S101)。ここで、肯定結果が得られた場合(S101で「Y」)、再測距時の受光時間が第1所定時間を超えているか否かを判定する(S102)。ここで、受光時間が第1所定時間を超えている場合(102で「Y」)、被写体はAF補助光LEDを照射しても届かないような長距離に短いところにあると判断し、通常の範囲以上の広域にわたってAFをする必要があるものとし、CCD−AF範囲を拡大する(S103)。CCD−AFの拡大範囲としては、近側の範囲を拡大するよりも遠側の範囲を拡大するような設定をすることが望ましい。ただし、CCD−AFの時間、消費電力の問題等で問題ないようであれば、近側の範囲も拡大しても良い。
一方、ステップS102において、受光時間が第1所定時間を超えていない場合(S102で「N」)、ステップS104に進み再測距時の受光時間が第2所定時間を超えているか否かを判定する。
ここで、受光時間が第2所定時間よりも短い場合(S104で「Y」)、被写体は近距離側にあるものと判断し、CCD−AF範囲を縮小する(S105)。
なお、ステップS101及びステップS104において否定結果が得られた場合は通常CCD−AFの範囲を選択する(S106)。
このように構成すれば、暗中のような環境下において、補助光を照射したとしてもCCD−AF精度が信頼性の低くなる場合においても、外部AFの受光結果によって、その測距結果、受光時間をもとに、CCD−AF結果の判定やCCD−AFの範囲を拡大、縮小することよってCCD−AFの信頼性を補う事が可能となり、精度の良いAFを実現することが可能となる。
(a)〜(c)は本発明の撮像装置の実施形態としてデジタルスチルカメラの概略図である。 本実施形態のデジタルスチルカメラの内部構成を示すブロック図である。 (a)(b)は本実施形態としてCCD−AFの説明図である。 本実施形態の測距ユニットの構成及び演算方法を示すフロー図である。 本実施形態のデジタルスチルカメラの動作を示すフロー図である。 本実施形態のCCD−AF処理を示すフロー図である。 本実施形態のCCD−AF処理を示すフロー図である。 本実施形態のデジタルスチルカメラの動作であるAFのシーケンスの順序を示すフロー図である。 本実施形態の測距ユニットの再測距処理を示すフロー図である。 本実施形態のCCD−AF判定処理を示すフロー図である。 本実施形態のAFのシーケンスの順序を示すフロー図である。 本実施形態のCCD−AF範囲決定処理を示すフロー図である。 (a)は焦点距離が小さい広角時の評価値波形、(b)は焦点距離が大きい望遠時で低周波よりの評価値波形の一例を示した図である。
符号の説明
10…プロセッサ、11…CCD1信号処理ブロック、12…CCD2信号処理ブロック、13…CPUブロック、14…ローカルSRAM、15…USBブロック、16…シリアルブロック、17…JPEG・CODECブロック、18…RESIZEブロック、19…TV信号表示ブロック、20…メモリカードコントローラブロック、21…デジタル処理IC、22…RAM、23…内蔵メモリ、24…ROM、31…ズームレンズ、32…フォーカスレンズ、33…絞り、34…メカニズームシャッタ、35…ズーム光学系、36…フォーカス光学系、37…絞りユニット、38…メカシャッタユニット、39…ズームモータ、40…フォーカスモータ、41…絞りモータ、42…メカシャッタモータ、43…モータドライバ、44…CCD、50…F/E−IC、51…CDS12…ADC、53…A/D変換部、56…音声記録回路、57…マイクロホンアンプ、58…マイクロホン、59…音声再生回路、60…オ−ディオアンプ、61…スピーカー、62…サブCPU、64…ブザー、65…USBコネクタ、66…シリアルドライバ回路、67…RS−232Cコネクタ、68…液晶ディスプレイドライバ、69…ビデオアンプ、70…ビデオジャック、71…メモリカードスロット、73…メモリカード、81…サブ液晶ディスプレイ、82…蓋、83…ストロボ発光部、84…光学ファインダ、85…測距ユニット、86…リモコン受光部、88…FLED、89…ストロボLED、101…レリーズスイッチ、102…モードダイアル、103〜113…スイッチ

Claims (20)

  1. 撮影レンズを通過してきた被写体の光を受光して画像データを得る撮像装置において、前記撮影レンズの位置を移動させることにより得られる複数の画像データの画像データ領域の中から焦点を検出する焦点検出手段と、前記被写体からの測距を行う測距手段と、前記測距手段の測距結果に基づいて前記焦点検出手段により検出された焦点の中から焦点を判定する焦点判定手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果と前記焦点検出手段により検出された焦点距離とに基づいて焦点を決定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果が所定の距離よりも近い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 前記焦点判定手段は、前記測距手段の測距結果が所定の距離よりも遠い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  5. 前記被写体に光を照射するための補助光照射手段を備え、
    前記補助光照射手段により補助光を照射した状態で前記測距手段により測距を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  6. 前記測距手段は、光を蓄積する蓄積手段と、該蓄積した状態を検出する蓄積状態検出手段と、を備え、前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段が補助光照射手段からの補助光により所定の蓄積量になる蓄積時間に基づいて焦点を決定することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段の蓄積時間が所定の時間よりも短い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記焦点判定手段は、前記蓄積状態検出手段の蓄積時間が所定の時間よりも長い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  9. 前記焦点判定手段の判定結果に基づいて、前記撮影レンズを駆動する範囲を変更する駆動範囲変更手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  10. 前記補助光照射手段は、ストロボ発光手段であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記補助光照射手段は、LED発光手段であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  12. 前記補助光照射手段は、ランプ発光手段であることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の撮像装置。
  13. 撮影レンズを通過してきた被写体の光を受光して画像データを得る撮像方法において、前記撮影レンズの位置を移動させることにより得られる複数の画像データの画像データ領域の中から焦点を検出する焦点検出処理と、前記被写体からの測距を行う測距処理と、前記測距処理の測距結果に基づいて前記焦点検出処理により検出された焦点の中から焦点を判定する焦点判定処理と、を実行することを特徴とする撮像方法。
  14. 前記焦点判定処理は、前記測距処理の測距結果が所定の距離よりも近い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  15. 前記焦点判定処理は、前記測距処理の測距結果が所定の距離よりも遠い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  16. 前記測距処理は、前記被写体に光を照射するための補助光照射手段により補助光を照射した状態で測距を行うことを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
  17. 前記測距処理は、光を蓄積する蓄積処理と、該蓄積処理により蓄積した状態を検出する蓄積状態検出処理とを有し、前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理が前記補助光照射手段からの補助光により所定の蓄積量になる蓄積時間に基づいて焦点を決定することを特徴とする請求項16に記載の撮像方法。
  18. 前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理の蓄積時間が所定の時間よりも短い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より近い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項17に記載の撮像方法。
  19. 前記焦点判定処理は、前記蓄積状態検出処理の蓄積時間が所定の時間よりも長い場合、前記複数の画像データ領域のうち、より遠い側を示す焦点検出結果から焦点を決定することを特徴とする請求項17に記載の撮像方法。
  20. 前記焦点判定処理の判定結果に基づいて、前記撮影レンズを駆動する範囲を変更する駆動範囲変更処理を実行することを特徴とする請求項13に記載の撮像方法。
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