JP2001289585A - 内面溝付きアルミニウム管およびこれを用いた熱交換器 - Google Patents

内面溝付きアルミニウム管およびこれを用いた熱交換器

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JP2001289585A JP2000103658A JP2000103658A JP2001289585A JP 2001289585 A JP2001289585 A JP 2001289585A JP 2000103658 A JP2000103658 A JP 2000103658A JP 2000103658 A JP2000103658 A JP 2000103658A JP 2001289585 A JP2001289585 A JP 2001289585A
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Yoshifumi Kawanishi
祥文 川西
Akira Inamura
明 稲村
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Mitsubishi Aluminum Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換器の伝熱管として有用で、銅管と同等
あるいはそれ以上の伝熱特性を有するアルミニウム管を
得ること、また分解しやすく、リサイクルしやすいオー
ルアルミニウムの熱交換器を得る。 【解決手段】 管本体21の内面に、管の長手方向に延
在する突条型の拡管用フィン24が複数、管本体21の
内周方向に略均等に形成され、それぞれの拡管用フィン
24と拡管用フィン24との間に、拡管用フィン24よ
りも高さが低く管の長手方向に延在する突条型の放熱フ
ィン22が1条または複数条形成されなり、これらの拡
管用フィン24および放熱フィン22により管本体21
の内面に複数のフィン溝23が形成されたことを特徴と
する内面溝付きアルミニウム管を提供し、これを熱交換
器の伝熱管に用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱交換器に組み込
まれる伝熱管として用いられるリサイクルに有用な内面
溝付きアルミニウム管とこれを備えた熱交換器に関する
ものであり、詳しくは、熱交換器に組み込む際の拡管時
の加工性が良好で、かつ高い熱交換率を有するアルミニ
ウム管と、これを備えた熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用や業務用のルームエアコン
等の熱交換器の普及は目覚ましく、日常生活における快
適さの実現にはなくてはならないものとなっている。こ
のような熱交換器は、主に、図15に示すような薄い板
状に加工された複数のプレートフィン5、5…と、この
複数のプレートフィン5、5…を貫通して設けられた伝
熱管1…により構成されている。なお、この図15は一
部の構造を示す概略図であり、実際にはプレートフィン
同士の間隔は、図15に示すものよりも狭くされるとと
もに、伝熱管1が複数設けられ、これらの伝熱管1同士
が端部において接続されて、その内部を冷媒が循環する
構成とされている。
【0003】上記プレートフィン5としては、軽量性、
加工性及び熱伝導性に優れるという点からアルミニウム
やアルミニウム合金が広く用いられる。プレートフィン
5においては、薄肉化、高強度化が進められるととも
に、表面処理技術の進歩による表面の親水性、耐食性の
向上等の研究が進められて高機能化が促進されている。
また、伝熱管1は、主に熱伝達性、加工性、強度等が優
れていることから銅管が広く用いられている。この銅管
においては、高伝熱性能が実現され、細径化、薄肉化等
が進められて高機能化が促進されている。
【0004】このようなプレートフィン5と伝熱管1
は、拡管工程により一体化されて熱交換器に組み込まれ
る。このような拡管工程は、図16および図17に示す
ようにして行われる。まず、伝熱管1が通りやすい程度
に伝熱管1の外径よりも直径が大きくされたプレートフ
ィン5、5…の固定穴5a、5a…に、伝熱管1を貫通
させる。ついで、伝熱管1の内径よりも大きい外径を有
する球状部6を備えた拡開ロッド7を、伝熱管1の内部
に通過させることによって、伝熱管1を内部から押し広
げて拡径し(拡管)、上記固定穴5a、5a…との隙間
をなくして、複数のプレートフィン5、5…に伝熱管1
を固着し、伝熱管1が抜けないようにして完了する。
【0005】また、伝熱管1として用いられる銅管とし
ては、図18および図19に示すようなものが知られて
いる。この銅管10の内面には、突条型の放熱フィン2
を多数、管の内面に沿って周方向に形成することで溝3
…が形成されており、このような構造を有することによ
って管内面の表面積を大きくし、また冷媒の凝集性、流
れ性を高めて熱交換率を向上させている。このように、
銅管10においては、その内面構造を工夫することによ
って熱交換率を向上させる研究が進められている。
【0006】一方、近年、地球環境保全の重要性が社会
の共通認識となり、新製品開発においては、製品の高品
質、高機能商品化とともに、省資源、省エネルギー、省
スペース等の環境を配慮した設計が求められている。ま
た、これらの環境保全の観点から、近年施行予定の特定
家庭用機器再商品化法(リサイクル法)では、使用済み
家電(エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機)をメーカー
が引き取り、リサイクルを促進することが義務づけられ
る。このように、今後の熱交換器の開発には、さらなる
コストダウン、軽量化、高品質化、高機能化を目的とし
ながらも、環境負荷の低減を目的として、分解しやす
く、リサイクルしやすい製品の開発が不可欠となってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱交換器に
求められる高品質化や高機能化の研究をさらに進めると
ともに、このような熱交換器における環境負荷の低減を
目指し、そのために、リサイクルのしやすさ、分解のし
やすさ等を兼ね備えた熱交換器を得ることを最終目的と
している。そして、このためには、伝熱管をアルミニウ
ムから作製し、オールアルミニウム製の熱交換器を開発
することが有効とされる。このようなオールアルミニウ
ムの熱交換器を得るためには、まず伝熱管として、銅管
と同等あるいはそれ以上の伝熱性能を有するアルミニウ
ム管を得ることが必要である。
【0008】しかしながら、アルミニウムは、銅と比較
し変形抵抗が低く変形しやすいため、銅管と同様の断面
形状の加工を施して、上記銅管と同等あるいはそれ以上
の伝熱特性を得ることは種々の問題があり、不可能であ
った。例えば、図20に示すように、アルミニウム管1
1において、銅管10と同様にして、放熱フィン2と同
形状の放熱フィン12を内面に形成したとしても、上述
の拡管工程時に、拡開ロッド7による押圧により、放熱
フィン12、12…の頭部、あるいは全部が押しつぶさ
れて変形してしまい、拡管後に、フィン溝13、13…
に冷媒が入り込めず、銅管10のような伝達面積向上の
効果は得られにくいという問題があった。
【0009】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、熱交換器の伝熱管として有用で、銅管と同等あるい
はそれ以上の伝熱特性を有するアルミニウム管を得るこ
と、また分解しやすく、リサイクルしやすいオールアル
ミニウムの熱交換器を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明においては、管本体の内面に、管の長手方向
に延在する拡管用フィンが3条以上、管本体の内周方向
に沿って間隔をあけて略均等に形成され、これらの拡管
用フィンにより管本体の内面に複数のフィン溝が形成さ
れるとともに、管本体が拡管用フィンを介して径を大き
くするように拡径されて使用されるものとされた内面溝
付きアルミニウム管を提供する。
【0011】また、管本体の内面に、管の長手方向に延
在する突条型の拡管用フィンが複数条、管本体の内周方
向に略均等に形成され、それぞれの拡管用フィンと拡管
用フィンとの間に、拡管用フィンよりも高さが低く、管
の長手方向に延在する突条型の放熱フィンが1条または
複数条形成され、これらの拡管用フィンおよび放熱フィ
ンにより管本体の内面に複数のフィン溝が形成された内
面溝付きアルミニウム管を提供する。このとき、管本体
の内面に上記拡管用フィンが3〜18条形成され、これ
らの拡管用フィンと拡管用フィンとの間に放熱フィンが
1〜5条形成されている内面溝付きアルミニウム管が好
ましい。
【0012】また、このような内面溝付きアルミニウム
管は、前記管本体の内部を拡開ロッドを通過させて径を
大きくするように拡径して使用され、拡管用フィンが拡
開ロッド通過時の変形抵抗負担用とされていることが望
ましい。さらに、本発明は、上記内面溝付きアルミニウ
ム管を伝熱管として備えてなる熱交換器を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1および図2は、本発明における内面溝付きア
ルミニウム管の断面形状の一例を示したものである。こ
の内面溝付きアルミニウム管は、管本体21と、その内
面に形成された大型突起型の拡管用フィン24、24…
と、小型の放熱フィン22、22…とから構成されてい
る。
【0014】管本体21の断面形状は真円であり、その
内面には、管本体21の長手方向に延在する突条型の拡
管用フィン24、24…が3条以上(図1では10
条)、管内面の周方向に略均等に形成され、それぞれの
拡管用フィン24と拡管用フィン24との間に、拡管用
フィン24よりも高さが低い突条型の放熱フィン22、
22…が1条または複数条形成され、これらの拡管用フ
ィン24および放熱フィン22により管本体21の内面
には、複数のフィン溝23、23…が形成されている。
【0015】管本体21は、アルミニウムあるいは、ア
ルミニウム合金からなり、このアルミニウムまたはアル
ミニウム合金に特に制限はないが、JISで規定される
1050,1100,1200等の純アルミ系、あるい
はこれに0.2〜1.8%のMnを添加した3000系
アルミニウム合金が好ましい。また、リサイクルの観点
から、熱交換器に使用されるプレートフィンと材質的に
近いアルミニウムまたはアルミニウム合金であることが
好ましい。また、上記管本体21の外径(図中符号d2
で示す)は、3〜15mm、好ましくは、4〜10mm
程度とされる。3mm未満であると、押し出し成形によ
る加工が困難となり内面に拡管用フィン24を形成でき
なくなり、15mmを越えると、熱交換器用伝熱管とし
て組み込む際、装置が大きくなりすぎて実用に適さない
ため不都合となる。
【0016】上記拡管用フィン24、24…は、管本体
21内面に、拡管時の変形抵抗負担用として設けられた
ものであり、管本体21の拡管時に拡開ロッドと接し、
この拡開ロッドからの押圧を受けて、管本体21を押し
広げるとともに、放熱フィン22、22…が、拡管時に
押しつぶされないように保護するためのものである。こ
のような拡管用フィン24、24…は、アルミニウム管
の外径d2にもよるが、管本体21の拡管時に、拡開ロ
ッドからの押圧が均一に管本体21に伝わって拡管され
るように、つまり、拡管後の管本体21がより真円に近
い状態とされるように設けられる。管本体21が、真円
に近い状態で拡管されれば、プレートフィンとの接触面
の円周方向に均一な押付力が得られ、しっかりとプレー
トフィンを固着することができる。
【0017】このために、拡管用フィン24、24…
は、管本体21の長手方向に延在され、その内周方向に
沿って間隔をあけて略均等に、つまり、拡管用フィン2
4の頂点と管本体21の中心とを結ぶ直線がなす角(R
1で示す)同士がほぼ等しくなるように形成されること
が望ましい。なお、ここで用いた管本体21の内周方向
に略均等という表現は、管本体21の内周方向に、拡管
用フィン24が完全に均等に配置されている場合と、完
全に均等な位置から数mm程度(管の内径d1に合わせ
て0.1〜5mm程度)ずれたものを含むものとする。
このように拡管用フィン24が形成されることによっ
て、拡管時に拡開ロッドから受ける押圧が管本体21に
均一に伝わって、管本体21を真円に近い状態で拡管す
ることができる。そして、その数は、管本体21の外径
d2、濡縁長さの必要量にもよるが、3〜18条、好ま
しくは、8〜12条設けられることが望ましい。
【0018】また、拡管用フィン24の形状としては突
条型であることが望ましい。突条型とは、例として図3
に示すように、その横断面形状が左右対称のほぼ三角形
状を呈し、その頂角部分が曲線状のものを示し、その形
状は、図3に示すように、フィン底幅(図中符号Bで示
す)、フィン高さ(図中符号h1で示す)、頂角(後述
の符号r1で定義する)により表すことができる。
【0019】前記拡管用フィン24の高さh1は、放熱
フィン22の高さh2より高くされ、この放熱フィン2
2の高さ(図中符号h2で示す)、管本体21の外径d
2、内径d1、また拡管時の拡開ロッドの大きさにもよ
り適宜調整される。例えば、管本体21の外径d2が7
mmである場合には、拡管用フィン24の高さは、0.
4〜0.6mmの範囲であることが望ましい。高さh1
が0.4mm未満であると、管本体21の拡管時に、放
熱フィン22を保護する効果がなく、放熱フィン22も
拡管時に押しつぶされてしまい、熱伝達率を向上させる
効果がなくなる。また0.6mmを越えると拡管が困難
となる。
【0020】また、拡管用フィン24の底幅Bは、拡管
時の拡開ロッドから受ける押圧により管本体21が真円
に近い状態で十分に押し広げられるようにされるととも
に、後述の管本体21の液瑠面積を低下させない範囲と
され、上記高さh1、管本体の外径d2、また放熱フィ
ン22の形成数などにより適宜調整される。例えば、、
管本体21の外径d2が7mmである場合には、底幅B
は、0.4〜0.6mmの範囲であることが望ましい。
【0021】上記拡管用フィン24の頂角を示すr1
は、頂角に接する最大円の半径によって定義する。頂角
r1は、図4に示すように拡管後の拡管用フィン24に
おいて、そのつぶされた先端部が左右に押し出されない
ような形状となるようにされる。例えば、管本体21の
外径d2が7mmである場合には、この頂角r1は、
0.1〜0.2mmとするのが好ましい。拡管用フィン
24をこのような形状とすることにより、拡管後の形
状、すなわち拡開ロッドから受ける押圧により頭部が押
しつぶされて変形した状態が台形型となり、押しつぶさ
れた部分が拡管用フィン24の左右にはみ出す(図20
に示すような形状)ことがない。よって、伝熱管として
用いた場合に冷媒がフィン溝23に入り込むことができ
る。
【0022】上記放熱フィン22、22…は、管本体2
1内面の表面積を大きくして、熱交換率を向上させるた
めに設けられたものである。この放熱フィン22、22
…は、上記拡管用フィン24と拡管用フィン24との間
に、管本体21の長手方向に、管本体21の内周方向に
略均等となるように、つまり、放熱フィン22の頂点と
管本体21の中心とを結ぶ直線がなす角(図中符号R2
で示す)同士が等しくなるように形成されることが望ま
しい。また、拡管用フィン24と、隣接する放熱フィン
22との間隔は、放熱フィン22、22同士の間隔より
も、多少大きくなるように形成されることが好ましい。
つまり、図2に示す角R3が、角R2より大きくなるよ
うにされることが好ましい。このようにすれば、拡管用
フィン24、24…が拡管時に変形しても、放熱フィン
22、22…がその影響を受けにくく変形することがな
い。また、各拡管用フィン24、24…の間に形成され
る放熱フィン22、22…の数は同数であることが望ま
しい。
【0023】放熱フィン22、22…の数は、管本体2
1の外径d2(または内径d1)、また拡管用フィン2
4の間隔にもよるが、各外径d2の管本体21におい
て、表面積ができるだけ大きくなるように設けられると
ともに、アルミニウム管の押し出し加工性や、冷媒の流
れ性等を考慮に入れて設計される。具体的にその数は、
拡管用フィン24と拡管用フィン24との間に、それぞ
れ1〜5条形成されることが望ましい。1条未満である
と、管本体21の熱伝達の向上率が少なくなり、6条以
上であると押し出し加工性が困難となり、あるいは冷媒
が流れにくくなる。
【0024】放熱フィン22、22…の形状としては、
管本体21の内面の表面積をできるだけ大きくするため
に、なるべく高くて細い構造が適しているが、管本体2
1は押し出し加工により形成されるため、あまり細くて
は加工が困難となる。また放熱フィン22があまり高す
ぎると、拡管時に押しつぶされることとなり、好ましく
ない。よって、この放熱フィン22、22…としては、
上述の突条型が好ましく、その形状は、図2および図3
に示すように、フィン底幅(bで示す)、フィン高さ
(h2で示す)、頂角(後述のr2で定義する)により
表すことができる。
【0025】前記放熱フィン22のフィン底幅bとして
は、例えば、管本体21の外径d2が、7mmのとき、
0.1〜0.2mmとされるのが好ましい。また放熱フ
ィン22の高さh2は、拡管用フィン24の高さh1よ
りも低くされ、管本体21の外径d2および内径d1に
より適宜調整される。例えば、管本体の外径d2が7m
mのとき、高さh2は、0.2〜0.3mmとされるの
が好ましい。また、放熱フィン22の頂角r2は、拡管
用フィン24の頂角r1と同様にして定義し、放熱フィ
ン22の頂角に接する最大円の半径を示す。例えば、管
本体21の外径d2が7mmのとき、この頂角r2は、
0.05〜0.07mmとされることが好ましい。この
頂角r2が0.05mm未満であると、放熱フィンの先
端が細くなりすぎて押し出し加工が困難になり、0.0
7mmを越えると、放熱フィンの先端が太くなり、冷媒
の通過が困難となる。
【0026】上記拡管用フィン24、24…と放熱フィ
ン22、22…により、管本体21の内面にはフィン溝
23、23…が形成される。管本体21が熱交換器に組
み込まれて伝熱管として用いられる際には、このフィン
溝23、23…に冷媒が流れ込む。フィン溝23、23
…の数は、管本体21の外径d2によるが、4〜60で
あることが望ましい。例えば、管本体21の外径d2が
7mmのときには40〜50であることが好ましい。こ
のフィン溝23、23…の形状は、上記拡管用フィン2
4と放熱フィン22の形状に左右されるが、その形状と
しては、図3に示すように、溝底幅(図中符号Wで示
す)、また濡縁長さ(図中符号ΔLで示す)、液瑠面積
(図中符号Δs1で示す)によって表すことができる。
【0027】前記濡縁の長さΔLは、管本体21断面に
おけるフィン溝23の冷媒との接触長さを示し、このΔ
Lに、フィン溝23、23…の数(nで示す)をかけた
ものnΔLが、管本体21における濡れ縁の長さ(下記
表1中符号Lで示す)となる。この濡れ縁の長さLが大
きいほど管本体21の管内蒸発熱伝達率は向上する。ま
た液溜面積Δs1は、管本体21の断面におけるフィン
溝23の面積を示し、このΔs1にnをかけたものnΔ
s1が、管本体21の液溜面積(下記表1中符号s1で
示す)であり、この液溜面積s1が大きいほど、管本体
21の凝集熱伝達率が向上する。よって、フィン溝23
の濡縁長さΔLと液溜面積Δs1がなるべく大きくなる
ように、つまり、管本体21の濡縁長さLと液溜面積s
1が、バランスよく、なるべく大きくなるようにされる
ことが好ましい。
【0028】前記フィン溝23の溝底幅Wは、放熱フィ
ン22のフィン底幅bに対して、その比W:bが3:1
〜2:1となるようにされるのが好ましい。例えば管本
体21の外径d2が7mm、フィン溝が40の場合、フ
ィン溝23の濡縁長さΔLは、0.8〜0.9mmの範
囲が好ましい。また液溜面積Δs1は、0.08〜0.
09mm2 が好ましい。このような濡縁長さΔLおよび
液溜面積Δs1であれば、銅と同程度あるいはそれ以上
の管内蒸発熱伝達率および凝縮熱伝達率を有するアルミ
ニウム管を得ることができる。
【0029】上記管本体21の外径d2、内径d1、内
径d0、拡管用フィン24の数、フィン高h1、フィン
底幅B、頂角r1、放熱フィン22の数、フィン高h
2、フィン底幅b、頂角r2、フィン溝23の数、溝底
幅W、濡縁長さΔL、液溜面積Δs1はいうまでもなく
相関関係にある。これらの値は、管本体21内面の表面
積をできるだけ大きくして、管内蒸発熱伝達率および凝
縮熱伝達率等の熱伝達率を向上させるように、また、こ
の効果が拡管後も保持されるように、さらに、アルミニ
ウム管の押し出し加工性、強度、冷媒の圧力損失を最小
限に押さえること等の種々の条件を満たすようにして定
められる。
【0030】例えば、外径d2が7mmのアルミニウム
管においては、図1に示した構造の内面構造を形成する
のが好ましく、拡管用フィン24は、10条等分割で形
成され、放熱フィンは、拡管用フィン24、24…のそ
れぞれの間に、3条形成され、フィン溝23、23…が
40形成されたものが、管本体21の加工性、強度に優
れ、また、拡管時にも、真円に近い状態で拡管できると
ともに、拡管後にフィン溝23が良好に形成されて、内
面の表面積を大きくすることができる。よって、このよ
うな管本体21は、銅管と同等あるいはそれ以上の伝熱
特性を有するものとなる。
【0031】また、外形d2が4mm以下のアルミニウ
ム管においては、拡管用フィンだけを設ける構造のもの
が適している。拡管用フィンは、上述のような形状のた
め、拡管時にも上部だけが押しつぶされ、冷媒の流れ性
を確保できるためである。また、このような細径のアル
ミニウム管においては、拡管用フィンだけで、熱交換率
を向上させる効果は十分であり、放熱フィンを設ける必
要はない。
【0032】このような管本体21の拡管は、上述の図
16および図17に示した拡管工程と同様にして、その
内部に拡開ロッド7を挿通させることによって行われ
る。このとき、管本体21と、プレートフィン5、5…
とを固着させるには、管本体21は、拡管前の外径より
もおよそ、5%程度大きくなるように拡管されるのが好
ましい。例えば、外径7mmの伝熱管においては、通常
7.35mm程度に拡管されることが望ましい。このと
きのプレートフィンの初期固定穴の穴径は7.26mm
とされる。
【0033】なお、本発明の溝付きアルミニウム管の実
施の形態の例としては、図5に示すような、管本体31
の内周面に、横断面形状が三角形の拡管用フィン34を
4条、略均等に設け、これらの拡管用フィン34、34
…の間に、放熱フィン32、32…を9条形成した構造
のようなものも挙げられる。
【0034】このように、内面に、拡管用フィン24、
24…が形成された管本体21であれば、管本体21の
拡管時にフィン頭部が押しつぶされても、冷媒の凝集
性、流動性が阻害されることなく、アルミニウム管内面
の表面積を大きくして熱伝導率を向上させることができ
る。また、内面に、上述の拡管用フィン24、24…
と、放熱フィン22、22…が形成されたものであれ
ば、管本体21の拡管時に、拡管用フィン24、24の
フィン頭部だけが押しつぶされ、放熱フィン22、22
…は、押しつぶされずにその形状を保つので、管本体2
1の内面の表面積が向上する。また、この拡管用フィン
24…と、放熱フィン22、22…とによって形成され
るフィン溝23は、上述のように濡縁長さLが長く、液
溜面積Sが大きいものであるので、これを伝熱管として
用いれば、冷媒の凝集性が高く、その流れ性も良好とな
る。よって、管内蒸発熱伝達率および凝縮熱伝達率等が
銅管と同等あるいはそれ以上のものとなる。また、この
ようなものであれば、アルミニウム管の押し出し加工性
も良好で、伝熱管として用いるのに十分な強度を有す
る。さらには、コスト的にも銅管よりも優れる。よっ
て、熱交換器の伝熱管として用いるに優れたものとな
る。また、このような構造のアルミニウム管は、従来伝
熱管として用いられている外径7mmの銅管よりも肉厚
にすることも可能で、伝熱管として用いた場合に、その
冷媒の使用量(充填量)を少なくできるので、冷媒コス
トを削減することができる。
【0035】本発明の熱交換器は、図15に示すよう
な、薄い板状に加工された複数のプレートフィン5、5
…と、この複数のプレートフィン5、5…を貫通して設
けられるとともに、冷媒を流通させる伝熱管1…により
構成されているものであり、その伝熱管1として、上記
説明した本発明の溝付きアルミニウム管、すなわち、管
本体の内面に、管の長手方向に延在する突条型の拡管用
フィンが3条以上、管本体の内周方向に沿って間隔をあ
けて略均等に形成され、これらの拡管用フィンにより管
本体の内面に複数のフィン溝が形成されるとともに、管
本体が拡管用フィンを介して径を大きくするように拡径
されて使用されるものとされた内面溝付きアルミニウム
管を伝熱管1に用いたものである。または、本発明の管
本体の内面に、管の長手方向に延在する突条型の拡管用
フィンが複数、管本体の内周方向に略均等に形成され、
それぞれの拡管用フィンと拡管用フィンとの間に、拡管
用フィンよりも高さが低く管の長手方向に延在する突条
型の放熱フィンが1条または複数条形成されてなり、こ
れらの拡管用フィンおよび放熱フィンにより管本体の内
面に複数のフィン溝が形成された内面溝付きアルミニウ
ム管を伝熱管として用いたものである。
【0036】このような熱交換器であれば、伝熱管1に
上述の熱伝達率が向上された溝付きアルミニウム管を用
いたものであるので、熱交換率に優れ、また、その内部
をオールアルミニウム構造とすることがでるので、分解
しやすく、リサイクルしやすいものとなる。よって、高
性能化とともに環境負荷の低減が実現されるものであ
る。
【0037】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。 1、アルミニウム管と銅管との比較 (実施例1)表1に示すような、管本体21の外径d
2、内径d1、内径d0、肉厚t、拡管用フィン24の
フィン高h1、フィン底幅B、頂角r1、放熱フィン2
2のフィン高h2、フィン底幅b、頂角r2、フィン溝
23の溝底幅Wとなるように、図1(または図6)に示
す構造の断面構造を有する管本体21を押し出し成形に
より作製した。このとき、拡管用フィン24、24…を
10条、放熱フィン22、22…を、拡管用フィン2
4、24…の間に3条、全体で30条形成した。また、
拡管用フィン24、24…の間隔は、R1が36°とな
るように、放熱フィン12、12…の間隔は、R2が
7.5°となるように、また、拡管用フィン14と放熱
フィン22との間隔は、R3が10.5°となるように
成形した。アルミニウム管本体21としては、引張特性
として耐力49MPa、引張強さ91MPaであるアル
ミニウム1050材を用いた。
【0038】(比較例1、2)図18および図19に示
す、内部に50条の放熱フィン2、2…が形成された構
造の銅管を比較例1として用いた。このときの銅管10
の外径d2、内径d1、内径d0、肉厚t、放熱2のフ
ィン高h2、フィン底幅b、頂角γ、溝3の溝底幅W、
表1に示す。また、内部に65条の放熱フィンが形成さ
れた銅管を比較例2とした。このときの比較例2の銅管
の外径d2、内径d1、内径d0、肉厚t、放熱2のフ
ィン高h2、フィン底幅b、頂角r、溝3の溝底幅W、
表1に示す。なお、銅管においては、頂角は図19に示
す角γで表したものとする。
【0039】これらの実施例1のアルミニウム管と、比
較例1、2の銅管において、その特性を比較するため、
各管における濡縁長さΔL、液溜面積Δs1を測定し
て、実施例1のアルミニウム管、および比較例1、2の
銅管における濡縁長さL、液溜面積s1の比較を行っ
た。また、管内面積を下記のように分析した。これらの
結果を表1にあわせて示す。
【0040】
【表1】
【0041】(管内面積の評価) h2・・・放熱フィンの高さ。 Δs1、s1・・・管のフィン溝における液溜面積。 ΔS2、S2・・・管のフィン溝の液溜面積を除いた管
内面積を示す。 s1+S2・・・管内面積を示す。この面積が減少すれ
ば冷媒の使用量が減る。 s1/S2・・・液溜面積s1と管内面積S2の相対液
溜面積を示す。 L/πd2・・・濡縁の長さLの外周に対する拡大率を
示す。
【0042】また、表1の結果をわかりやすく分析する
ために、拡大率L/πd2と相対液溜面積s1/S2の
比較を図12のグラフに、濡れ縁長さLと液溜面積のs
1の比較を図13のグラフに、内径d0と管内面積s1
+S2の比較を図14のグラフに示した。これらのグラ
フ中、○は比較例1の銅管を、□は比較例2の銅管を、
●は実施例1のアルミニウム管を示す。
【0043】この結果から、アルミニウム管(実施例
1)においては、濡縁長さL、液溜面積s1が銅管(比
較例1、2)よりも大きくなっている。よって、蒸発熱
伝達率および凝縮熱伝達率ともに比較例のものより向上
していると考えられる。すなわちこの例のアルミニウム
管は、銅管と同等、またはそれ以上の熱伝達率の向上が
期待されるものである。
【0044】2、実施例1のアルミニウム管における拡
管試験 実施例1のアルミニウム管を用いて、実際に熱交換器用
のプレートフィンに組み込んで拡管を行い、拡管後の特
性を調べた。このときのプレートフィンは、50枚を1
mm間隔で配置したものを用いた。実施例1のアルミニ
ウム管を、アルミニウムからなるプレートフィンのフィ
ン孔に挿入し、拡開ロッドの直径を表2に示すように変
えて、実施例1のアルミニウム管の拡管を実施した。拡
開ロッドの外径(球状部の外径)が5.71mmである
ときのアルミニウム管の断面を図4に示す。また、この
ときのプレートフィンのフィン孔の直径は、平均7.1
9mm、アルミニウム管の直径は、7.05mmであっ
た。なお、拡管後のアルミニウム管は真円に近い状態で
はあるが、その外径は一定とはならないので、最大外径
と最小外径を測定し、またそれらの差を示した。
【0045】
【表2】
【0046】図4から明らかなように、実施例1のアル
ミニウム管においては、拡管後も、拡管用フィン24、
24…はつぶれているものの、この拡管用フィン24、
24…に保護されて、放熱フィン22、22…は、つぶ
れずに、拡管前の形状を保っていることがわかる。ま
た、最大外径と最小外径の径差は、どれも0.03mm
程度と実用に問題がない値で十分にプレートフィンを固
定できるものであった。通常、伝熱管は拡管率5%で拡
管され、例えば外径7mmの管では、外径が0.35m
m拡管される。今回の拡管試験における径差は、通常外
径拡大量0.35mmの10%以下の範囲となってい
る。
【0047】これらの結果から、実施例1のアルミニウ
ム管においては、拡管時に、放熱フィンがつぶされず
に、その形状を保つことができるものである。
【0048】3、 実施例2、3のアルミニウム管の拡
管試験 (実施例2)図8に示すようなその内面に拡管用フィン
44が6条形成され、それらの間に放熱フィン42が5
条形成された内面溝付きアルミニウム管41を製造し
た。 (実施例3)また、図10に示すようなその内面に拡管
用フィン54が12条、それらの間に、放熱フィン52
が3条形成された構造の内面溝付きアルミニウム管51
を製造した。このときの実施例2、3における管本体4
1、51の外径d2、内径d1、内径d0、肉厚t、拡
管用フィン44、54のフィン高h1、フィン底幅B、
頂角r1、放熱フィン42、52のフィン高h2、フィ
ン底幅b、頂角r2、フィン溝の溝底幅Wが表3に示す
ようなものとなるようにした。また、アルミニウム管の
材料としては、引張特性として耐力49MPa、引張強
さ91MPaであるアルミニウム1050材を用いた。
【0049】
【表3】
【0050】実施例1、2、3のアルミニウム管の拡管
後の断面(一部)をそれぞれ図7、9、11に示す。上
記測定の結果をそれぞれ表4〜6に示す。また、拡管用
フィン、放熱フィンの高さの測定は、図中、A〜Dの符
号を伏したものについて測定した。
【0051】
【表4】
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】これらの結果から、拡管後の放熱フィン4
2、52の高さは変わらず、これらの放熱フィン42、
52は、拡管用フィン44、54により保護されている
ことが確認できた。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内面溝付
きアルミニウム管においては、管本体の内面に、管の長
手方向に延在する拡管用フィンが3条以上、管本体の内
周方向に沿って間隔をあけて略均等に形成され、これら
の拡管用フィンにより管本体の内面に複数のフィン溝が
形成されるとともに、管本体が拡管用フィンを介して径
を大きくするように拡径されて使用されるものとされた
ものである。よって、その拡管工程において、真円に近
い状態で拡管されるとともに、拡管用フィンが形成され
ていないアルミニウム管よりも、内表面積が大きくする
ことができ、熱伝達率を向上させることができる。よっ
て、熱交換器の伝熱管として優れた特性を有するものと
なる。
【0056】また、本発明は、管本体の内面に、管の長
手方向に延在する突条型の拡管用フィンが複数、管内面
の周方向に略均等に形成され、それぞれの拡管用フィン
と拡管用フィンとの間に、拡管用フィンよりも高さが低
い突条型の放熱フィンが1条または複数条形成され、こ
れらの拡管用フィンおよび放熱フィンにより管本体の内
面に複数のフィン溝が形成された内面溝付きアルミニウ
ム管である。よって、その拡管時においては、真円に近
い状態で拡管されるとともに、拡管用フィンの頭部だけ
が押しつぶされ、放熱フィンにおいては押しつぶされず
にその形状が保たれる。したがって、このアルミニウム
管内面の表面積を大きくすることが可能となり、管内蒸
発熱伝達率、および凝縮熱伝達率ともに高いものとな
る。また、このものにおいては、押し出し加工性も良好
で、熱交換器の伝熱管に要求される強度を有するもので
ある。従って、熱交換器用伝熱管として有用なものとな
る。
【0057】また、上記内面溝付きアルミニウム管にお
いて、管本体の内面に上記拡管用フィンが3〜18条形
成され、これらの拡管用フィンと拡管用フィンとの間に
放熱フィンが1〜5条形成されたものであれば、拡管時
にも、真円に近い状態で拡管されるとともに、熱伝達率
が向上され、アルミニウムの押し出し加工性や強度等が
保たれるといった、各効果のバランスがとれた内面溝付
きアルミニウム管を得ることができる。
【0058】また、上記内面溝付きアルミニウム管にお
いて、前記管本体の内部を拡開ロッドを通過させて径を
大きくするように拡径して使用され、拡管用フィンが拡
開ロッド通過時の変形抵抗負担用とされたものであれ
ば、拡管時に、拡管用フィンだけが、拡管時のアルミニ
ウム管の変形抵抗を受けるので、放熱フィンが押しつぶ
されずに保護され、拡管後も、内表面積が向上され、冷
媒の流れ性が確保された内面溝付きアルミニウム管を得
ることができる。
【0059】さらに、本発明の熱交換器は、上述の熱伝
達率に優れる本発明の内面溝付きアルミニウム管を伝熱
管としてその内部に組み込んだものであるので、熱交換
率が高く、また、その内部構造をすべてアルミニウムで
構成することができる。よって、分解しやすく、リサイ
クルしやすいものとなり、環境負荷が低減されたものと
して、今後有用性の高いものとなることが予想される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の一例を
示す断面図である。
【図2】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の一例を
示す断面図である。
【図3】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の一例に
おける拡管用フィンと放熱フィンの一例を示した断面図
である。
【図4】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の一例に
おける拡管後の断面図である。
【図5】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の一例を
示す断面図である。
【図6】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施例
1における拡管前の断面図である。
【図7】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施例
1における拡管後の断面図である。
【図8】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施例
2における拡管前の断面図である。
【図9】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施例
2における拡管後の断面図である。
【図10】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施
例3における拡管前の断面図である。
【図11】 本発明の内面溝付きアルミニウム管の実施
例3における拡管後の断面図である。
【図12】 実施例および比較例における濡縁長さの拡
大率L/πd2と相対液溜面積s1/S2との関係を示
したグラフである。
【図13】 実施例および比較例における濡れ縁長さL
と液溜面積のs1との関係を示したグラフである。
【図14】 実施例および比較例における内径d0と管
内面積s1+S2との関係を示したものである。
【図15】 銅管とプレートフィンを示した概略図であ
る。
【図16】 拡管方法を説明するための概略図である。
【図17】 拡管工程におけるプレートフィンのフィン
穴部分の一例を示した概略断面図である。
【図18】 銅管の一例を示す断面図である。
【図19】 銅管の一例を示す断面図である。
【図20】 拡管後の内面溝付きアルミニウム管の一例
を示した断面図である。
【符号の説明】 21、31、41、51…管本体 22、32、42、52…放熱フィン 23…フィン溝 24、34、44、54…拡管用フィン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管本体の内面に、管の長手方向に延在す
    る突条型の拡管用フィンが3条以上、管本体の内周方向
    に沿って間隔をあけて略均等に形成され、これらの拡管
    用フィンにより管本体の内面に複数のフィン溝が形成さ
    れるとともに、管本体が拡管用フィンを介して径を大き
    くするように拡径されて使用されるものとされたことを
    特徴とする内面溝付きアルミニウム管。
  2. 【請求項2】 管本体の内面に、管の長手方向に延在す
    る突条型の拡管用フィンが複数条、管本体の内周方向に
    略均等に形成され、それぞれの拡管用フィンと拡管用フ
    ィンとの間に、拡管用フィンよりも高さが低く管の長手
    方向に延在する突条型の放熱フィンが1条または複数条
    形成されなり、これらの拡管用フィンおよび放熱フィン
    により管本体の内面に複数のフィン溝が形成されたこと
    を特徴とする内面溝付きアルミニウム管。
  3. 【請求項3】 管本体の内面に上記拡管用フィンが3〜
    18条形成され、これらの拡管用フィンと拡管用フィン
    との間に放熱フィンが1〜5条形成されたことを特徴と
    する請求項2に記載の内面溝付きアルミニウム管。
  4. 【請求項4】 前記管本体の内部を拡開ロッドを通過さ
    せて径を大きくするように拡径して使用され、拡管用フ
    ィンが拡開ロッド通過時の変形抵抗負担用とされたこと
    を特徴とする請求項2または3に記載の内面溝付きアル
    ミニウム管。
  5. 【請求項5】 複数のプレートフィンと、これらのプレ
    ートフィンに貫通して設けられた伝熱管とを備えてなる
    熱交換器であって、前記伝熱管として、請求項1〜4の
    いずれか一項に記載の内面溝付きアルミニウム管を用い
    たことを特徴とする熱交換器。
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