JP2007271123A - 内面溝付伝熱管 - Google Patents

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Abstract

【課題】二酸化炭素を冷媒として用いる内面溝付伝熱管として、拡管時のフィンの潰れ及び倒れが少なく、且つ伝熱性能が優れた内面溝付伝熱管を提供する。
【解決手段】内面に螺旋状の溝4と溝間にフィン2が形成されており、外径Dが3乃至7mm、フィン2の高さhが0.1乃至0.3mm、管軸直交断面における管周長あたりのフィン2の数nが50以上であり、溝部4における管の肉厚tが、σを管の引張強さとして、下記数式を満たす。
t≧(25.5×D)/[2×(0.8×σ+25.5)]
また、管軸直交断面におけるフィン2の山頂角αが15°以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素を冷媒として用いる内面溝付伝熱管に関し、特に、伝熱管を拡管して管外面の放熱フィンと密着させることにより熱交換器を製作する際に、拡管による管内面のフィンの潰れ及び倒れが小さく、伝熱性能が良い熱交換器を実現できる内面溝付伝熱管に関する。
近時、給湯及び床暖房用等の温水を得るために、二酸化炭素を冷媒に用いる熱交換器が使用されるようになってきた。伝熱管内を流れる二酸化炭素冷媒は通流速度が大きく、熱伝達率が大きいことから、このような熱交換の蒸発器及び凝縮器用の伝熱管としては平滑管が多く用いられている。最近、熱交換器のCOP(Coefficient Of Performance、投入エネルギーに対する取り出したエネルギーの比)の向上が求められ、伝熱管に対しても一層の熱交換性能向上が必要になってきた。このような要求に対し、二酸化炭素冷媒用の伝熱管として次のような内面溝付伝熱管が提案されている。
例えば、特許文献1には、二酸化炭素が冷媒として内部を通流する二酸化炭素用の伝熱管であって、内面にフィンが螺旋状に形成されたシームレス管が開示されている。そして、この二酸化炭素用伝熱管においては、前記フィンは、そのねじれ角θが0°<θ≦3°であると共に、その長手方向で複数に分断されている。
また、特許文献2には、管内面にフィンが形成されている内面溝付伝熱管において、第1のフィンが高さ0.10〜0.22mm、頂角が20〜60°、頂部の曲率半径と高さとの比が5以上であり、第2のフィンの頂角が20〜60°であり、第2のフィンの高さと第1のフィンの高さとの比が0.5〜0.9であり、管の肉厚tは0.4mm以上で、且つ管の外径Dとの比t/Dが0.04〜0.25である熱交換器用内面溝付伝熱管が提案されている。
特開2005−188789 特開2005−257160
しかしながら、これらの従来技術は、以下に示す問題点がある。先ず、特許文献1の内面溝付伝熱管は、管内面のフィンが長手方向に分断されているため、伝熱面積が増し、核沸騰の核が増加するという利点はあるが、このような分断部分を形成するためには、内面にフィンを形成した後、この内面溝付伝熱管を複数回空引きする必要があり、生産性が悪く、またフィンのねじれ角が小さいため、管内の二酸化炭素を攪拌する効果が小さい。この空引きとは、管を管の外径より小さい内径を有するダイス(縮径ダイス)を通すことにより、管の外径を縮径することをいう。空引きにより、管の外径はダイス内径にほぼ等しくなり、管の長さは長くなる。また、内面溝付管の場合、管軸方向に管が伸張する結果、溝のリード角が小さくなる。そして、この空引きにより、管軸方向に張力が作用し、管が塑性変形で伸びるとき、管の外表面の伸び方と管内面のフィンの伸び方が異なり、フィン部に歪みによるくびれ(延性破壊)が生じ、フィンが分断される。
特許文献2の内面溝付伝熱管は、底肉厚の厚い内面溝付伝熱管内に高さの異なる二種類のフィンを形成することにより、拡管時のフィン倒れを防止するものであるが、特殊な形状の溝付プラグが必要になり、製造コストが高くなりやすく、管の底肉厚が厚く転造加工が難しい等の問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、二酸化炭素を冷媒として用いる内面溝付伝熱管として、拡管時のフィンの潰れ及び倒れが少なく、且つ伝熱性能が優れた内面溝付伝熱管を提供することを目的とする。
本発明に係る内面溝付伝熱管は、二酸化炭素を冷媒として使用する内面溝付伝熱管であって、内面に螺旋状の溝と前記溝間にフィンが形成されており、外径Dが3乃至7mm、前記フィンの高さhが0.1乃至0.3mm、管軸直交断面における管周長あたりの前記フィンの数nが50以上であり、前記溝部における管の肉厚tが、σを管の引張強さとして、下記数式1を満たすものであることを特徴とする。
Figure 2007271123
この場合に、管軸直交断面における前記フィンの山頂角αが15°以上であることが好ましい。
本発明によれば、拡管により管外面にフィンを装着して蒸発器等の熱交換器を製作した場合も、拡管時のフィンの潰れ及び倒れが少ないことから、二酸化炭素を冷媒として用いる内面溝付伝熱管として、優れた伝熱性能を維持することができる。このため、管の底肉厚を必要以上に厚くする必要がないため、単位長さあたりの内面溝付伝熱管の質量が大きくなりすぎず、熱交換器の軽量化が可能になる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本実施形態に係る内面溝付伝熱管を示す管軸直交断面の一部を示す断面図であり、図2はこの内面溝付伝熱管の製造工程を示す管軸平行断面図であり、図3はこの内面溝付伝熱管を拡管して管外面にフィンを装着し、蒸発器を製作するときの管軸平行断面図である。
本実施形態の内面溝付伝熱管1は、図1に示すように、管軸直交断面において、管内面に螺旋状の溝4が形成されており、この溝4間にフィン2が形成されている。このフィン2の山頂角はα、管外径はD、溝4における管の肉厚はt、フィンの高さはhである。
そして、これらは、外径Dが3乃至7mm、フィンの高さhが0.1乃至0.3mmである。また、管軸直交断面における管周長あたりのフィン2の数nが50以上である。更に、溝部4における管の肉厚tが、σを管の引張強さとして、前記数式1を満たす。更に、管軸直交断面におけるフィン2の山頂角αが15°以上であることが好ましい。
この本実施形態の伝熱管は、図2に示す製造方法により製造することができる。伝熱管素管8内に、外面に螺旋状の溝が形成された溝付プラグ10を挿入する。この溝付プラグ10は、フローティングプラグ9に連結棒11を介してその中心軸の周りに回転可能に連結されており、フローティングプラグ9を管外に配置したダイス12によりこのダイス配置位置に保持することにより、連結棒11を介して溝付プラグ10を一定位置に保持する。そして、この溝付プラグ10に整合する位置の管外面に転圧回転体5を配置し、転圧回転体5により管の外面を押圧しながら、管を長手方向に引抜くと、連結棒11を介してフローティングプラグ9に保持された状態で、溝付プラグ10が回転し、溝付プラグ10の溝が管内面に転写される。これにより、管内に連続した溝6が形成される。このようにして管内に溝6を形成された管は所定の外径を有するダイス7に通されることにより目的とする外径に成形される。
このようにして製作された内面溝付伝熱管は拡管及び曲げ加工の加工性を良くするために通常焼鈍が行われ、軟質材とされる。焼鈍した内面溝付伝熱管を所定の長さに切断後、U字状に曲げ、図3に示すように、管外径の103〜105%程度の直径を有する孔をプレス打抜き加工したアルミニウム薄板積層体16にU字曲げ管15を挿入する。このとき、管15とアルミニウム薄板積層体16の孔との間には、隙間16aがあるが、その後、内面溝付伝熱管15内に拡管ビレット17を挿入し、管15を拡管することにより、内面溝付伝熱管15とアルミニウム薄板積層体16とを一体化させる。次いで、内面溝付伝熱管の開放端をU字曲げした短尺管で連結し、ろう付けすることによりプレートフィンチューブ型熱交換器が製作される。
以下、本発明の各構成要件における数値限定理由について説明する。
「フィン高さhが0.1〜0.3mm」
フィン高さhが低いと、冷媒蒸気が接触するフィンの長さが短くなるため、蒸発性能が小さくなる。また、凝縮伝熱時にはフィン先端まで冷媒液で覆われやすくなり、凝縮性能も小さくなる。一方、フィン高さhが高くなるほど、蒸発及び凝縮性能が向上するが、拡管時のフィン2の潰れ及び倒れが発生しやすくなる。したがって、フィン高さhは0.1〜0.3mmとする。なお、望ましいフィン高さhは0.15〜0.27mmである。
「フィン数nが50以上」
フィン数が多いほど管内の表面積が増大するが、溝部の断面積が小さくなるため、伝熱性能に対してはプラス面とマイナス面がある。また、フィン数が多いほどフィン1個あたりにかかる拡管治具の圧力が小さくなるので、拡管時のフィンの潰れ及び倒れがおきにくくなる。これらのバランスを考慮し、本発明の内面溝付伝熱管においては、管軸直交断面における管周長あたり、フィン数を50以上とした。なお、望ましいフィン数nは管の外径が7.0mmの場合は、50〜70、同6mmの場合は50〜65、同3〜5mmの場合は50〜60である。
「外径Dが3〜7mm」
二酸化炭素を用いる熱交換器ユニットには小型化が求められており、それに対応するため本発明の内面溝付伝熱管の外径も7mm以下であることが必要になる。管外径が小さい内面溝付伝熱管を作るには、(a)外径の小さい素管に溝付転造加工を行うか、又は(b)外径の大きい素管に溝付転造加工し、その後比較的大きい縮径率で縮径する方法がある。(a)の方法によると、管外径が3mmより小さい内面溝付伝熱管を作るには、素管の外径が小さくなり、それに伴って溝付プラグの外径も小さくなり、溝付プラグの製作そのものが難しく、またその価格が高価なものとなる。また、(b)の方法によると、縮径時には溝部の肉厚が増加するため、溝付転造加工の縮径率が大きくなると底肉厚の増加量が大きくなり、そのため内面溝付伝熱管の単位長さあたりの質量が大きくなってしまう。以上のような理由から、外径Dを3〜7mmとする。なお、望ましい管外径は4〜6mmである。
「溝部における管の肉厚t」
二酸化炭素冷媒を用いる熱交換器の運転圧力はエアコン等に用いられるフロン系冷媒に比べて大きく、本発明の内面溝付伝熱管においては、耐圧強度の点から溝部の肉厚をフロン系冷媒のものより大きくする必要がある。必要な肉厚tは次式で示される。
t≧(P×D)/[2×(0.8×σ+P)]
但し、Pは耐圧強度(設計圧力)、Dは管外径、σは管の引張強さである。
前記耐圧強度は、運転圧力の3倍の値を用いる。ここで、二酸化炭素を蒸発器に用いる場合、管内を流れる二酸化炭素の圧力は8.5MPaであるため、設計圧力は前記運転圧力の3倍の値25.5MPaとなる。従って、炭酸ガスの蒸発器用伝熱管として必要な肉厚tは、上記の式でt=25.5とおいて、t≧(25.5×D)/[2×(0.8×σ+25.5)]と求まる。これが前述の数式1である。
目標とする管の肉厚は、使用する材料の軟質材の強度により予め設定しておけばよい。例えば、JISH3300のC1220(りん脱酸銅)を用いて外径6mmの内面溝付伝熱管を製作し、焼鈍後の引張り強さσが230MPaであった場合、前記数式に当てはめて計算すると、必要な肉厚tの下限値は0.359mmとなる。また、同外径の内面溝付管をCu−0.65質量%Sn−0.03質量%P合金で製作し、焼鈍後の引張り強さが315MPaであると、必要な肉厚の下限値は0.271mmである。なお、肉厚tの下限値(最小値)は、上記の式において、t=(25.5×D)/[2×(0.8×σ+25.5)]とすることにより求められるが、その上限値は、単位長さあたりの質量低減のためには、前記下限値の1.3倍以下であることが望ましい。
「管軸直交断面におけるフィンの山頂角αが15°以上」
山頂角αが小さいほどフィン形状が鋭角的になり、フィン2の斜面間の距離が大きくなるので、蒸発伝熱時には液膜が薄くなり、蒸発伝熱性能が向上する。また、凝縮伝熱時には、フィン2の先端で凝縮した凝縮冷媒液の排出が行われやすくなり、凝縮伝熱性能が向上する。一方、山頂角αが小さくなると、転造加工によるフィンの形成が行いにくくなる。また、特に、二酸化炭素冷媒用の厚肉溝付伝熱管においては、拡管時のフィン2の潰れ及び倒れが大きくなり、熱交換器としての伝熱性能が低下する。本発明の形状の内面溝付伝熱管においては、これらの点を考慮してフィン2の山頂角αを15°以上とする。伝熱性能を維持しながら、フィン2の潰れ量及びフィンの倒れを少なくするには、フィン2の山頂角αを25°以上とすることが望ましく、30°以上とすることが更に望ましい。
「その他の因子」
「材質」
本発明の内面溝付伝熱管には、熱伝導性、耐圧強度、曲げ加工性及びろう付け性等が必要とされる。これらの特性を満足する材料としては、銅又は銅合金が望ましい。例えば、JISH3300に規定されている無酸素銅(C1020)、りん脱酸銅(C1201、C1220)等の純銅系材料、又はCu−(0.1〜1.0)質量%Sn−(0.01〜0.04)質量%P等の合金を用いても良い。
「溝形状」
溝形状としては、三角状及び台形状が知られているが、本発明の内面溝付伝熱管においては、管内表面積が大きく、伝熱性能向上に有利であり、単位長さあたりの質量低減が可能である台形状であることが望ましい。
「フィンのねじれ角」
フィンのねじれ角が大きいほど管内を流れる冷媒が攪拌され、単位長さあたりの管内表面積が大きくなるため、内面溝付伝熱管の伝熱性能が大きくなる。このため、フィンのねじれ角は5°以上であることが望ましい。なお、フィンのねじれ角は15°以上であることがより望ましく、また25°以上であることが更に望ましい。
「溝底部の曲率半径R」
転造加工を行いやすくするため、フィン根元部と溝底部とが円弧で滑らかに接続される形状であることが望ましい。この部分の円弧形状は、その曲率半径Rが大きいほど加工が行いやすくなるが、同時に内面溝付伝熱管の単位質量も大きくなる。このため、曲率半径Rはフィン高さhの1/3未満、望ましくは1/4未満であることが望ましい。
「結晶粒径」
内面溝付伝熱管の結晶粒径が大きいと、曲げ加工及び拡管を行った際、表面に肌荒れ及び割れ等が発生し、管内を流れる二酸化炭素冷媒の圧力変動に長時間さらされると、前記肌荒れ及び割れを基点にして管が破壊するおそれがあることから、内面溝付管の平均結晶粒径(管軸平行断面で比較法で測定)は50μm以下、望ましくは30μm以下であることが望ましい。
以下本発明の効果を実証するための実施例比較例について具体的に説明する。
(第1の実施例)
外径と肉厚が異なるりん脱酸銅(JIS H 3300のC1220)軟質素管を、種々の形状の溝付プラグを用いて転造加工することにより、下記表1に示す実施例1〜12及び比較例1〜5の内面溝付伝熱管を製作した。内面溝付伝熱管の外径D、ねじれ角θ、フィン高さh、管軸直交断面におけるフィンの山頂角α、フィン数n、管軸直交断面におけるフィン先端部の曲率半径r、溝部の肉厚tと管の外径との比t/Dを前記表1に示す。転造加工においては、ねじれ角、フィン高さh、フィンの山頂角α、フィン数n等により転造ボールの公転速度及び管の引抜き速度を変化させた。また、フィンと溝底部とをつなぐ円弧の曲率半径Rはフィン高さhに対して1/3未満(管軸直交断面)とした。このようにして製作した内面溝付伝熱管をレベルワウンドコイルに巻回し、適当な条件で焼鈍して軟質材とした。なお、いずれの試料においても、焼鈍後の引張り強さσは220〜225MPaであった。
上述の内面溝付伝熱管の軟質材レベルワウンドコイルより調査用の試料を採取し、フィン形成状況(フィンが正しい形状に形成されているか)を確認し、拡管試験を行って管内のフィンのつぶれ及び倒れの状況を観察した。
拡管試験
内面溝付伝熱管の内径に合わせて種々の径の拡管ビレットを準備し、管内に前記拡管ビレットを挿入して拡管率105%で拡管し、拡管後の内面溝付伝熱管の管軸直交断面を光学顕微鏡で観察し、内面フィンのつぶれ量を調査した。なお、拡管率は、下記の式により算出した。
[{(拡管後の管の外径)−(拡管前の管の外径)}/(拡管前の管の外径)]×100(%)
そして、フィン高さの減少量が0.02mm以下のものを○、0.02mmを超えるものを×とした。
耐圧試験
拡管率105%で拡管した実施例及び比較例の銅管に一端を密閉し、開放端をポンプに接続して管内に水を供給し、徐々に加圧を行い、25.5MPaまで加圧した状態で保持した。なお、拡管により、管の外径は拡大するが、管の肉厚も2〜4%程度小さくなる。しかし、25.5MPaの水圧を印加しているため、耐圧試験としては少し厳しい試験となっている。この耐圧試験結果を下記表2に示す。
本実施例1〜12の内面溝付伝熱管は、いずれも、所定形状のフィンが正しく転造加工され、また、拡管後のフィンの倒れ及び潰れが小さく、良好な伝熱性能を有するプレートフィンチューブ型熱交換器を製作することができた。
一方、比較例1及び3の内面溝付伝熱管はフィン高さhが本発明の範囲の上限値より大きく、フィンの潰れ量が0.02mmを超えた。比較例2及び4の内面溝付伝熱管はフィン数nが本発明の範囲の下限値より小さいため、フィンの潰れ量が0.02mmを超えた。また、比較例5の内面溝付伝熱管は肉厚tの値が所定の値より小さいため、耐圧試験により管が破壊した。実施例及び比較例の内面溝付伝熱管の平均結晶粒径は15〜30μmであった。
Figure 2007271123
Figure 2007271123
(第2の実施例)
外径と肉厚の異なるCu−0.65Sn−0.03P合金の軟質素管を、種々の形状の溝付プラグを用いて転造加工することにより、下記表3に示す実施例13〜18及び比較例6〜9の内面溝付伝熱管を製作した。このようにして製作した内面溝付伝熱管のレベルワウンドコイルを焼鈍して、第1の実施例と同様にフィン潰れ量を評価した。なお、焼鈍後の引張り強さは315〜325MPaであった。
本発明の実施例13〜18の内面溝付伝熱管は、いずれも、所定形状のフィンが正しく転造加工され、また、拡管後のフィンの倒れ及び潰れが小さく、良好な伝熱性能を有するプレートフィンチューブ型熱交換器を製作することができた。
一方、比較例6及び8の内面溝付伝熱管はフィン高さが本発明の範囲の上限値より大きく、フィンの潰れ量が0.02mmを超えた。比較例7及び9の内面溝付伝熱管はフィン数が本発明の範囲の下限値より小さいため、フィンの潰れ量が0.02mmを超えた。
なお、引張強さが315MPaのとき、(25.5×D)/[2×(0.8×σ+25.5)]は、Dが6.0mmの場合0.276、Dが4.0mmの場合0.184mmとなる。
Figure 2007271123
本実施形態に係る内面溝付伝熱管を示す管軸直交断面の一部を示す断面図である。 この内面溝付伝熱管の製造工程を示す管軸平行断面図である。 この内面溝付伝熱管を拡管して管外面にフィンを装着し、蒸発器を製作するときの管軸平行断面図である。
符号の説明
1:内面溝付伝熱管
2:フィン
4:溝
9:フローティングプラグ
10:溝付プラグ

Claims (2)

  1. 二酸化炭素を冷媒として使用する内面溝付伝熱管であって、内面に螺旋状の溝と前記溝間にフィンが形成されており、外径Dが3乃至7mm、前記フィンの高さhが0.1乃至0.3mm、管軸直交断面における管周長あたりの前記フィンの数nが50以上であり、前記溝部における管の肉厚tが、σを管の引張強さとして、下記数式を満たすものであることを特徴とする内面溝付伝熱管。
    t≧(25.5×D)/[2×(0.8×σ+25.5)]
  2. 管軸直交断面における前記フィンの山頂角αが15°以上であることを特徴とする請求項1に記載の内面溝付伝熱管。

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