JP2008164245A - 熱交換器 - Google Patents

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Takashi Shirai
崇 白井
Akihiko Ishibashi
明彦 石橋
Junichi Nakadoi
淳一 中土居
Yoshishige Ito
由滋 伊藤
Tetsuo Uchida
哲夫 内田
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    • F28F21/085Heat exchange elements made from metals or metal alloys from copper or copper alloys

Abstract

【課題】伝熱性能が優れた熱交換器を提供する。さらに、熱交換器における騒音の発生を防止し、また、環境に優しく、生産性に優れた熱交換器を提供する。
【解決手段】外管2と、外管2内に配置される内管3とからなる伝熱管4を備える熱交換器1であって、内管3が、外管2内にらせん状に配置され、屈曲して配置され、または、一平面内において屈曲して配置され、そして、外管2の流路断面積を、内管3の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする。また、内管3のらせん径、屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管3の凹凸高さ、または、一平面内における屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管3の凹凸高さを、外管2の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、大径管と、小径管のそれぞれを流れる冷媒が互いに熱交換を行う熱交換器に係り、特に、外管内に内管を配置した二重管式の熱交換器に関する。
従来、冷蔵庫、製氷機、自動販売機、アイスクリームケース、ショーケース(寿司ねたケース)、ビールサーバー等においては、二酸化炭素やフロン等の冷媒を用いて熱交換を行わせるために熱交換器が使用されている。このような熱交換器としては、大径管である外管の内部に小径管である内管を配置した二重管を使用し、大径管および小径管を流れる冷媒と冷媒(例えば、水等)との間で熱交換を行わせるものや、冷媒が流れる大径管および小径管を並設し、大径管と小径管の外面同士を接触させることにより、冷媒と冷媒との間で熱交換を行わせるものがある。
前記した外管の内部に内管を配置した二重管としては、内管をひねる(ねじる)ことにより、この内管を外管内にスパイラル状に形成し、内管の伝熱面積を増加させ、また、このスパイラルの形状によって冷媒の流れを乱すことにより、伝熱性能の向上を図ったものが開示されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
大径管および小径管を並設した伝熱管としては、大径管であるサクションパイプと小径管であるキャピラリーチューブを互いに熱的に接触するように、はんだにより接合し、サクションパイプやキャピラリーチューブの内表面に溝を設けたものが開示されている(例えば、特許文献4参照)。この伝熱管では、内表面に溝を設けることにより内表面積が増加すると共に、内部を流れる冷媒が内表面に設けられた溝により攪拌されることにより、内表面における伝熱面積および熱伝達率が増加する。この作用により、サクションパイプ内を流れる冷媒とキャピラリーチューブ内を流れる冷媒との熱交換量を増加させ、冷凍効率を向上させている。
また、大径管および小径管を並設した伝熱管として、大径パイプの円周壁の一部を中空部内方向に凹入させ、大径パイプを円周壁の一部に欠円形凹部を有する形状とし、この欠円形凹部内に、小径パイプを一体状に嵌め込み、この小径パイプの外周面を欠円形凹部の内周面により密着包囲させたものが開示されている(例えば、特許文献5参照)。この伝熱管では、このような形状とすることで、大径パイプおよび小径パイプの接触範囲を広くし、熱交換率を向上させている。
特開昭56−27891号公報(第2頁左下欄3行目〜13行目、図5) 特開2006−170571号公報(段落0024〜0026、図1(b)) 実開平02−140170号公報(請求項1、図1) 特開2005−265269号公報(段落0027〜0030、図1) 特開2002−181465号公報(段落0009、図3)
しかしながら、従来の伝熱管を用いた熱交換器には以下に示す問題点があった。
近年、熱交換器が使用される電気機器等においては、小型化、コンパクト化、コストダウン等が進められており、熱交換器においても、容積を小さくしつつ、伝熱性能を向上させることが望まれている。
ここで、熱交換器に使用される特許文献1〜5に記載の伝熱管においては、伝熱性能のレベルは向上しているが、小型化、コンパクト化、コストダウン等を図るため、熱交換器における伝熱性能のさらなる改善が望まれている。
また、特許文献1〜3に記載の技術では、冷媒の流れやコンプレッサー等の機器振動により、外管の内壁に内管がぶつかることで騒音が発生するという問題や、外管の内壁に内管がぶつかることで、外管および内管が摩耗し、損傷を起こしやすいという問題があった。
さらに特許文献4に記載の技術では、大径管と小径管を、はんだにより接合するが、はんだは、鉛やカドミウム公害の素因となるため、人体や環境へ悪影響を及ぼす恐れがあるという問題や、はんだを使用することによりリサイクル性に乏しくなるという問題があった。
そして、特許文献5に記載の技術では、大径管の凹部の形成や、大径管の凹部への小径管のはめ込み等により、製造工程に手間がかかるため、生産性が悪いという問題や、大径管の凹部の肉厚を確保するため、大径管の肉厚を厚くしなければならないという問題があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、伝熱性能が優れた熱交換器を提供することを目的とする。さらに、熱交換器における騒音の発生を防止し、また、環境に優しく、生産性に優れた熱交換器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る熱交換器は、外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、前記内管が、前記外管内にらせん状に配置され、前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする。
このような構成によれば、内管を外管内にらせん状に配置することで、内管の伝熱面積が増加すると共に、外管および内管内を流れる冷媒の流れが乱れ、伝熱性能が向上する。また、外管の流路断面積と内管の外径より求めた断面積との関係を規定することで、外管および内管の熱交換器における伝熱面積が適切となり、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、前記内管が、前記外管内に屈曲して配置され、前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする。
このような構成によれば、内管を外管内に屈曲して配置することで、内管の伝熱面積が増加すると共に、外管および内管内を流れる冷媒の流れが乱れ、伝熱性能が向上する。また、内管をらせん状に配置することに比べ、伝熱管の製造が容易となり、生産性が向上する。さらに、外管の流路断面積と内管の外径より求めた断面積との関係を規定することで、外管および内管の熱交換器における伝熱面積が適切となり、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、前記内管が、前記外管内に一平面内において屈曲して配置され、前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする。
このような構成によれば、内管を外管内に一平面内において屈曲して配置することで、内管の伝熱面積が増加すると共に、外管および内管内を流れる冷媒の流れが乱れ、伝熱性能が向上する。また、内管をらせん状に配置することに比べ、伝熱管の製造が容易となり、生産性が向上する。さらに、外管の流路断面積と内管の外径より求めた断面積との関係を規定することで、外管および内管の熱交換器における伝熱面積が適切となり、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記伝熱管において、前記内管のらせん径を、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする。
このような構成によれば、内管のらせん径と外管の内径との関係を規定することで、内管が外管の内壁に接近するか、あるいは接触して固定される。
本発明に係る熱交換器は、前記伝熱管において、前記屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの前記内管の凹凸高さを、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする。
このような構成によれば、屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管の凹凸高さと外管の内径との関係を規定することで、内管が外管の内壁に接近するか、あるいは接触して固定される。
本発明に係る熱交換器は、前記伝熱管において、前記一平面内における屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの前記内管の凹凸高さを、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする。
このような構成によれば、一平面内における屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管の凹凸高さと外管の内径との関係を規定することで、内管が外管の内壁に接近するか、あるいは接触して固定される。
本発明に係る熱交換器は、前記伝熱管の少なくとも一部に、曲げ部を形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、曲げ部において、伝熱管が扁平し、外管の内壁に内管が接触して固定される。
本発明に係る熱交換器は、前記伝熱管において、前記内管の全長を、前記外管の全長で割った値が1.05〜5.0であることを特徴とする。
このような構成によれば、外管の全長と内管の全長との関係を規定することで、内管の伝熱面積が増加し、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記外管および/または前記内管が内面溝付管であることを特徴とする。
このような構成によれば、外管および/または内管に設けられた溝により、管の内表面積が増加すると共に、管内を流れる冷媒が攪拌されて、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記外管および/または前記内管が、銅または銅合金であることを特徴とする。
このような構成によれば、外管および/または内管を銅または銅合金として構成することで、伝熱性能が向上すると共に、加工性、耐食性、耐久性等が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記外管内を流れる流体と、前記内管内を流れる流体が対交流であることを特徴とする。
このような構成によれば、外管内を流れる流体(冷媒)と、内管内を流れる流体(冷媒)を平交流とする場合に比べ、熱交換の効率が良くなり、伝熱性能が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記外管の管端の少なくとも一方に、バルジ加工部および/またはスウェージング加工部を形成したことを特徴とする。
このような構成によれば、外管の管端にバルジ加工部および/またはスウェージング加工部を形成することで、ろう付箇所が減少し、生産性、信頼性が向上する。
本発明に係る熱交換器は、前記外管の断面形状が、扁平形状であることを特徴とする。
このような構成によれば、扁平形状である外管の短軸方向において、内管が外管の内壁に接近するか、あるいは接触して固定される。
本発明に係る熱交換器は、前記外管内に配置される前記内管が2本以上であることを特徴とする。
このような構成によれば、外管内に内管を2本以上配置することで、伝熱面積が増加し、伝熱性能が向上する。
本発明によれば、熱交換器の伝熱性能を向上させることができる。また、熱交換器に用いられる外管の内壁に内管がぶつかることで起きる騒音の発生を防止することができると共に、伝熱管の損傷を防ぐことができる。さらに、管の接合のために、はんだやテープを使用しないため、人体や環境に悪影響を及ぼさない。そして、生産性の向上も図ることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る熱交換器について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、熱交換器の構成を示す模式図、図2は、図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図、図3(a)は、図1のX−X線における伝熱管(溝付管)の端面図、(b)は、図3(a)における部分拡大図、図4(a)は、外管の流路断面積を示す伝熱管(平滑管)の端面図、(b)は、内管の外径より求めた断面積を示す伝熱管(平滑管)の端面図、図5(a)は、内管をらせん状に配置した場合の外管内部を示す模式図、(b)は、内管を屈曲して配置(波状に配置)した場合の外管内部を示す模式図、(c)は、内管を一平面内において屈曲して配置(凹凸状に配置)した場合の外管内部を示す模式図である。
[第1実施形態]
まず、本発明に係る熱交換器の第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、熱交換器1は、外管2と、この外管2内に配置される内管3とからなる伝熱管4を備えたものであり、内管3は、外管2内にらせん状に配置されている(図5(a)参照)。そして、図4(a)、(b)に示すように、外管2の流路断面積S1を、内管3の外径D2より求めた断面積S2で割った値(S1/S2)を1〜10として構成したものである。
以下、各構成について説明する。
≪伝熱管≫
<外管>
図2に示すように、伝熱管4を構成する外管2は、流体として冷媒が流れる管であり、管の寸法としては、伝熱性能(熱伝達率)や圧力損失、耐久性(強度)等、伝熱管としての特性を確保する観点から、外径D1を4〜16mm、肉厚を0.3〜1.0mmとすることが好ましい。また、外管2としては、平滑管を用いることができるが、図3(a)に示すような、溝付管(内面溝付管)を用いてもよい。外管2を内面溝付管とすることにより、外管2の内表面積が増加すると共に、外管2に流れる冷媒が攪拌され、伝熱性能が向上する。
外管2を内面溝付管とする場合は、伝熱性能、圧力損失等の観点から、図3(b)に示すように、溝形状として、リード角δが0〜45°、フィン5の数が40〜70、フィン高さhが0.05〜0.3mmであることが好ましい。
<内管>
図2に示すように、伝熱管4を構成する内管3は、流体として冷媒が流れる管であり、管の寸法としては、伝熱性能(熱伝達率)や圧力損失、耐久性(強度)等、伝熱管としての特性を確保する観点から、外径D2を1.0〜12.7mm、肉厚を0.3〜1.0mmとすることが好ましい。また、内管3としては、平滑管を用いることができるが、図3(a)に示すような、溝付管(内面溝付管)を用いてもよい。内管3を内面溝付管とすることにより、内管3の内表面積が増加すると共に、内管3に流れる冷媒が攪拌され、伝熱性能が向上する。
内管3を内面溝付管とする場合は、伝熱性能、圧力損失の観点から、図3(b)に示すように、溝形状として、リード角δが0〜45°、フィン5の数が40〜70、フィン高さが0.05〜0.3mmであることが好ましい。
(内管の配置の形状)
図5(a)に示すように、伝熱管4において、内管3は、外管2内にらせん状に配置する。内管3をらせん状に配置することで、内管3の伝熱面積が増加し、かつ、外管2および内管3内を流れる冷媒の流れを乱すことができるため、伝熱性能を向上させることができる。内管3のらせん形状としては、伝熱性能(熱伝達率)や圧力損失、製造上の問題等の観点から、らせんピッチL1を5〜30mm、らせん径D5を2〜14mmとすることが好ましい。
<伝熱管(外管および内管)の材質>
伝熱管4を構成する外管2および内管3の材質としては、特に制限されるものではない。しかし、熱交換器1に用いられる伝熱管4には、伝熱性能、ろう付け性や曲げ等の加工性、耐食性、および耐久性等の特性が必要とされることから、銅または銅合金を材質として用いることが好ましい。銅としては、例えば、無酸素銅、りん脱酸銅等の純銅系を用いることができ、銅合金としては、例えば、Sn、P等を含有させた、Cu−0.65質量%Sn−0.03質量%P合金等を用いることができる。
≪外管の流路断面積(S1)を、内管の外径より求めた断面積(S2)で割った値(S1/S2):1〜10≫
図4(a)、(b)に示すように、外管2の流路断面積S1とは、冷媒が外管2内を流れる部分の断面積のことであり、外管2の内径D3より求めた面積から内管3の外径D2より求めた断面積S2を除いた部分の断面積である。
また、内管3の外径D2より求めた断面積S2とは、冷媒が内管3内を流れる部分と内管3の肉厚部分を足した部分の断面積である。
なお、図4(a)、(b)では、平滑管を例にして示しているが、外管2を内面溝付管とした場合(図3(a)参照)でも、外管2の流路断面積とは、冷媒が外管2内を流れる部分の断面積のことである。
外管2の流路断面積S1と内管3の外径D2より求めた断面積S2との関係を前記のように規定することで、外管2および内管3の熱交換における伝熱面積が適切となり、伝熱性能を向上させることができる。この値が1未満では、伝熱性能が低下し、10を超えても伝熱性能が低下する。なお、冷媒の良好な流れを確保しつつ、伝熱性能をさらに向上させるため、好ましくは、4〜8、より好ましくは、6〜8とする。
≪その他≫
熱交換器は、前記構成の他、以下に説明する構成としてもよい。
図5(a)に示すように、らせん状に配置した内管3のらせん径D5と外管2の内径D3との関係において、内管3のらせん径D5を、外管2の内径D3で割った値(D5/D3)を0.8〜1.0とすることが好ましい。
なお、内管3のらせん径D5は、らせん状の内管3における外管2の内壁側(内管3の外側)を基準にしたものである。
らせん状の内管3のらせん径D5と外管2の内径D3との関係を前記のように規定することで、内管3が外管2の内壁に接近するか、あるいは接触して固定されるため、コンプレッサーの振動や冷媒の流れにより、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生を防止することができると共に、伝熱管4の損傷を防ぐことができる。この値が0.8未満では、外管2と内管3の間隔(外管2の内壁と内管3の外壁の間隔)が開きすぎるため、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生および伝熱管4の損傷を防止しにくい。なお、前記効果を向上させるため、好ましくは、0.9〜1.0とする。
また、外管2を内面溝付管とする場合には、外管2の内径とは、図3(a)に示すように、外管2の最小内径D4のことをいう。
また、図1に示すように、熱交換器1において、伝熱管4の少なくとも一部(一箇所)に曲げ部Aを形成してもよい。
曲げ部Aを形成することにより、この曲げ部Aにおいて、伝熱管4が扁平し、外管2の内壁に内管3が接触して固定される。このような作用により、前記した騒音の発生および伝熱管4の損傷を防止する効果をさらに向上させることができる。曲げ部Aにおいては、冷媒の良好な流れを確保するため、また熱交換器1のコンパクト化(小型化)を図るため、曲げ半径(曲率半径)を12〜80mmとすることが好ましい。
曲げ半径が12mm未満では、曲げ部Aのしわ発生や扁平が大きくなり過ぎ、場合によっては座屈する等、加工に不具合が生じやすく、80mmを超えると、熱交換器1のコンパクト化(小型化)を図りにくい。
なお、曲げ部Aは、伝熱管4の少なくとも一部に形成されていればよいが、内管3の固定をより強固にするため、また熱交換器1のコンパクト化(小型化)を図るため、図1に示すように、曲げ部Aを複数箇所に形成することが好ましい。また、図示しないが、伝熱管4は、コイル状に形成してもよい。コイル状にすることで、伝熱管4がコイル部分で湾曲するため、内管3が外管2内で固定され、前記の効果を得ることができる。なお、コイル状にした場合、冷媒の良好な流れを確保するため、また熱交換器1のコンパクト化(小型化)を図るため、コイル外径は、50〜400mmとすることが好ましい。
さらに、熱交換器1の伝熱管4における外管2と内管3との関係において、内管3の全長を、外管2の全長で割った値(内管3の全長/外管2の全長)が、1.05〜5.0であることが好ましい。
外管2の全長と内管3の全長との関係を前記のように規定することで、内管3の伝熱面積が増加し、伝熱性能がさらに向上する。この値が1.05未満では、伝熱性能向上の寄与率が少なく、5.0を超えると、外管2の流路断面積が縮小し、圧力損失が増加しやすい。
なお、伝熱性能、圧力損失等の観点から、熱交換器1における伝熱管4の長さ(熱交換部の長さ)は、200〜4000mmであることが好ましい。伝熱管4の長さが200mm未満では、十分な伝熱性能が得られにくく、4000mmを超えると、熱交換器1のコンパクト化(小型化)を図りにくい。
また、外管2の流路断面積S1(図4(a)参照)と内管3の流路断面積との関係において、外管2の流路断面積S1を、内管3の流路断面積S3(図示省略)で割った値(S1/S3)が、2.5〜75であることが好ましい。S1/S3が2.5未満では、外管2の圧力損失が大きくなりやすく、また、内管3の内側の熱が十分に伝わらず、伝熱性能を十分に向上できない場合がある。一方、75を超えると、内管3の圧力損失が大きくなりやすく、また、外管2の外側の熱が十分に伝わらず、伝熱性能を十分に向上できない場合がある。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る熱交換器の第2の実施形態について説明する。
図1に示すように、熱交換器1は、外管2と、この外管2内に配置される内管3とからなる伝熱管4を備えたものであり、内管3は、外管2内に屈曲して配置されている(図5(b)参照)。そして、図4(a)、(b)に示すように、外管2の流路断面積S1を、内管3の外径D2より求めた断面積S2で割った値(S1/S2)を1〜10として構成したものである。
以下、各構成について説明する。
なお、内管3が屈曲して配置されたことに関する事項以外については、前記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
≪伝熱管≫
<内管>
(内管の配置の形状)
図5(b)に示すように、伝熱管4において、内管3は、外管2内に屈曲させて配置する。内管3を屈曲させて配置することで、内管3の伝熱面積が増加し、かつ、外管2および内管3内を流れる冷媒の流れを乱すことができるため、伝熱性能を向上させることができる。また、らせん状に配置する場合に比べ、加工が容易であるため、生産性の向上を図る場合に適している。
ここで、「屈曲させて配置する」とは、内管3が屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返すことで曲線の凹凸となるように配置することをいい、例えば、図5(b)に示すような波状の状態をいう。なお、ここでの波状とは、例えば、正弦波、三角波、またはこれらに類似する形状のことをいう。
内管3の屈曲形状(波形状)としては、伝熱性能(熱伝達率)や圧力損失、製造上の問題等の観点から、凹凸ピッチ(波ピッチ)L2を10〜30mm、凹凸高さ(波高さ)H1を2〜14mmとすることが好ましい。
≪その他≫
図5(b)に示すように、屈曲させて配置した内管3の凹凸高さ(波高さ)H1と外管2の内径D3との関係において、屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管3の凹凸高さH1を、外管2の内径D3で割った値(H1/D3)を0.8〜1.0とすることが好ましい。
なお、内管3の凹凸高さH1とは、内管3の屈曲部分における外管2の内壁側(内管3の外側)と、これに対向する側の、内管3の屈曲部分における外管2の内壁側との距離である。
屈曲させて配置した内管3の凹凸高さH1と外管2の内径D3との関係を前記のように規定することで、内管3が外管2の内壁に接近するか、あるいは接触して固定されるため、コンプレッサーの振動や冷媒の流れにより、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生を防止することができると共に、伝熱管4の損傷を防ぐことができる。この値が0.8未満では、外管2と内管3の間隔が開きすぎるため、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生および伝熱管4の損傷を防止しにくい。なお、前記効果を向上させるため、好ましくは、0.9〜1.0とする。
また、外管2を内面溝付管とする場合には、外管2の内径とは、図3(a)に示すように、外管2の最小内径D4のことをいう。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る熱交換器の第3の実施形態について説明する。
図1に示すように、熱交換器1は、外管2と、この外管2内に配置される内管3とからなる伝熱管4を備えたものであり、内管3は、外管2内に一平面内において屈曲して配置されている(図5(c)参照)。そして、図4(a)、(b)に示すように、外管2の流路断面積S1を、内管3の外径D2より求めた断面積S2で割った値(S1/S2)を1〜10として構成したものである。
以下、各構成について説明する。
なお、内管が一平面内において屈曲して配置されたことに関する事項以外については、前記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
≪伝熱管≫
<内管>
(内管の配置の形状)
図5(c)に示すように、伝熱管4において、内管3は、外管2内に一平面内において屈曲させて配置する。内管3を一平面内において屈曲させて配置することで、内管3の伝熱面積が増加し、かつ、外管2および内管3内を流れる冷媒の流れを乱すことができるため、伝熱性能を向上させることができる。また、らせん状に配置する場合に比べ、加工が容易であるため、より生産性の向上を図る場合に適している。
ここで、「一平面内において屈曲させて配置する」とは、内管3が屈曲を繰り返したときに、管軸方向(冷媒の流路方向)と平行な直線部分(直線部)を有する凹凸となるように配置することをいい、例えば、図5(c)に示すような凹凸状の状態をいう。
内管3の屈曲形状(凹凸形状)としては、伝熱性能(熱伝達率)や圧力損失、製造上の問題等の観点から、直線部長さ(外側の長さ)L3を10〜100mm、凹凸の切り替わり部位(内管3の曲がり部分の内角)の角度θを30〜90°、凹凸高さH2を2〜14mmとすることが好ましい。
≪その他≫
図5(c)に示すように、一平面内において屈曲させて配置した内管3の凹凸高さH2と外管2の内径D3との関係において、屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの内管3の凹凸高さH2を、外管2の内径D3で割った値(H2/D3)を0.8〜1.0とすることが好ましい。
なお、内管3の凹凸高さH2とは、内管3の管軸方向と平行な直線部における外管2の内壁側(内管3の外側)と、これに対向する側の、内管3の管軸方向と直線部における外管2の内壁側との距離である。
一平面内において屈曲させて配置した内管3の凹凸高さH2と外管2の内径D3との関係を前記のように規定することで、内管3が外管2の内壁に接近するか、あるいは接触して固定されるため、コンプレッサーの振動や冷媒の流れにより、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生を防止することができると共に、伝熱管4の損傷を防ぐことができる。この値が0.8未満では、外管2と内管3の間隔が開きすぎるため、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生および伝熱管4の損傷を防止しにくい。なお、前記効果を向上させるため、好ましくは、0.9〜1.0とする。
また、外管2を内面溝付管とする場合には、外管2の内径とは、図3(a)に示すように、外管2の最小内径D4のことをいう。
以上のように構成された熱交換器は、冷蔵庫、製氷機、自動販売機、アイスクリームケース、ショーケース(寿司ねたケース)、ビールサーバー等の熱交換器および給湯器の水熱交換器と内部熱交換器として用いることができる。以下、一例として、熱交換器を用いた冷蔵庫の冷凍サイクルについて、説明する。
図6は、熱交換器を備えた機器(冷蔵庫)の冷凍サイクルを示す模式図である。
図6に示すように、冷凍サイクル10では、圧縮器11で圧縮された冷媒が、高温高圧ガスとなって凝縮器12に送られ、ここで放熱して液化される。凝縮器12内の冷媒温度は、例えば外気温30℃のとき40℃程度の温度となる。液化された40℃程度の冷媒は、熱交換器13内の内管3(図2参照)を通って減圧されて蒸発器14に送られ、ここで蒸発することに伴い周囲の熱を奪い、この結果周囲の空気を冷却する。蒸発した冷媒は熱交換器13内の外管2(図2参照)を通って圧縮器11に戻り、再び圧縮され、冷凍サイクル10を達成する。そして、熱交換器13内で外管2と内管3とが熱交換を行い、冷凍サイクル10の効率を向上させている。
外管2内および内管3内を流れる流体(冷媒)としては、HFC系冷媒(例えば、R134a、R22、R23、R404a)、水、炭酸ガス、炭化水素(イソブタン、プロパン)等を用いることができるがこれらに限定されるものではない。
ここで、外管2内を流れる流体(冷媒)と、内管3内を流れる流体(冷媒)は、対交流であることが好ましい。
冷媒の流れを対交流とすることで、平交流とする場合に比べ、熱交換の効率が良くなり、伝熱性能がより向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。例えば、熱交換器を構成する伝熱管の外管および内管の形状等について、以下のような構成としてもよい。
図7(a)は、外管の管端の一形態を示す模式図、(b)は、外管の断面形状を扁平形状とした場合の図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図、(c)は、内管を2本配置した場合の図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図である。
図7(a)に示すように、伝熱管4において、外管2の管端の少なくとも一方に、バルジ加工を施すことにより形成するバルジ加工部Bや、スウェージング加工を施すことにより形成するスウェージング加工部Cを形成してもよい。
なお、バルジ加工とは、加工物(この場合は管)の内側に流体を流し込み、その圧力で加工物を外側から押さえた型に成形することであり、加工物にでっぱりを作り、その部位を切断して、分流の機構を作るような成形をすることである。
スウェージング加工とは、冷間および温間鍛造の一種に分類される加工であり、叩きながら引き伸ばす加工のことである。管に適用する場合、図7(a)に示すように、先端が細くなるような加工のことをいう。
外管2の管端にバルジ加工部Bやスウェージング加工部Cを形成することにより、管端にキャップやティーズ等を使用する必要がないため、ろう付箇所を減らすことができ、生産性の向上を図ることができる。また、ろう付箇所が多い場合、品質の信頼性が懸念されるが、ろう付箇所を減らすことで、その信頼性の向上も図ることができる。
なお、バルジ加工部B、スウェージング加工部Cは、これらを両方形成することが好ましいが、必要に応じて、どちらか一方でもよい。また、バルジ加工部B、スウェージング加工部Cは、外管2の管端のどちらか一方に形成してもよく、両方に形成してもよい。
また、図7(b)に示すように、伝熱管4において、外管2の形状を変形させることで、外管2の断面形状を扁平形状としてもよい。
外管2の断面形状を、例えば楕円のような扁平形状とすることにより、楕円の短軸方向において、内管が外管の内壁に接近するか、あるいは接触して固定される。そのため、内管3が外管2の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生や伝熱管4の損傷の防止効果をさらに向上させることができる。
なお、前記したとおり、例えば、内管3をらせん状に配置した場合、内管3のらせん径D5を、外管2の内径D3(ここでは、D6)で割った値(D5/D3(D6))を0.8〜1.0とすることが好ましいが、外管2の断面形状を扁平形状とする場合、ここでの外管2の内径とは、短軸方向における外管2の内径D6とする。
さらに、図7(c)に示すように、伝熱管4において、外管2内に内管3を2本配置してもよい。
外管2内に内管3を2本配置することにより、伝熱面積を増加させることができ、伝熱性能のさらなる向上を図ることができる。
なお、図示しないが、外管2内に配置する内管3は、適宜、必要に応じて2本以上の複数本としてもよい。
以下、本発明の要件を満たす実施例および本発明の要件を満たさない比較例について、具体的に説明する。
表1に示す構成を備える伝熱管を作製し、この伝熱管を直管の状態で用いて、熱交換器とし、単管性能試験を行うことで伝熱性能を評価した。
また、表1に示す構成を備える伝熱管に曲げ加工(曲げ半径(曲げR)45mmで3箇所のL曲げ(90°曲げ))を施して熱交換器とし、騒音の発生を評価した。
なお、表1において、本発明の構成を満たさないもの等については、数値等に下線を引いて示す。
<伝熱性能の評価>
単管性能試験は、前記伝熱管を直管の状態で用いた熱交換器を用いて、外管および内管に、冷媒としてHFC系冷媒であるR134aを、冷媒循環量を0.9kg/hに設定して流通させ、外管および内管それぞれの入り口と出口における冷媒の温度差を測定することにより行った。本実施例では、外管および内管それぞれの温度差より総括熱伝達率を算出した値の比を求めた。なお、表2の数値は、この値の比である。
外管と内管をはんだ付けにより並設した熱交換器である比較例1の伝熱性能を100として規定し、これを基準に、105以上ものを伝熱性能が良好であるとした。
<騒音の発生の評価>
騒音の発生の評価は、前記曲げ加工を施した熱交換器を用いて、汎用の冷凍サイクル装置を構成し、この装置を運転することで、熱交換器における騒音の発生の有無を確認することで行った。
熱交換器の外管および内管に、冷媒としてHFC系冷媒であるR134aを、冷媒循環量を0.9kg/h、1.8kg/hの2通りに設定して流通させた。
騒音の発生は、熱交換器の近傍において、騒音を聞き取り、内管が外管に接触することにより発生する騒音を、前記2通りとも確認できない場合を騒音の発生が無いもの(無)とし、少なくともどちらか一方から騒音が確認できた場合を騒音が発生したもの(有)とした。
以上の結果を表2に示す。
Figure 2008164245
Figure 2008164245
表2に示すように、実施例1〜4の熱交換器は、熱交換器の構成が本発明の範囲内であるため、熱伝達率を向上させることが可能であり、伝熱性能が良好であった。
また、騒音の発生を確認できなかったため、内管が外管の内壁にぶつかることで起きる騒音の発生を防止できるものであると判断できた。
比較例1の熱交換器は、外管と内管をはんだ付けにより並設した熱交換器であり、実施例1〜4に比べ、伝熱性能が劣った。なお、外管と内管をはんだ付けにより並設しているため、騒音の発生はなかった。
比較例2の熱交換器は、外管の流路断面積を、内管の外径より求めた断面積で割った値が本発明の範囲を満たさないため、伝熱性能が不良であった。
また、内管のらせん径を、外管の内径で割った値(らせん径/外管の内径)が小さいため、1.8kg/hのときに騒音が発生した。
比較例3の熱交換器は、外管の流路断面積を、内管の外径より求めた断面積で割った値は本発明の範囲を満たす。しかし、内管の形状が直管のものであるため、外管と内管をはんだ付けにより並設した比較例1の熱交換器に比べると、伝熱性能は良好であったが、実施例1〜4の熱交換器に比べ、伝熱性能に劣った。なお、内管の形状が直管であるため、内管が外管の内壁にぶつかることがなく、騒音の発生はなかった。
なお、熱交換器に使用する伝熱管の内管としては、実施例1では、波状(前記第2実施形態に対応)、実施例2では、凹凸状(前記第3実施形態に対応)、実施例3、4、比較例2では、らせん状(前記第1実施形態に対応)のものを使用したが、熱交換器の製造においては、らせん状のものに比べ、波状、凹凸状の内管を用いるほうが、生産が容易であり、波状、凹凸状の内管は、らせん状に比べ、生産性に優れていることがわかった。
また、比較例1の熱交換器では、外管と内管をはんだ付けにより接合しているが、本発明に係る熱交換器である実施例1〜4は、はんだ(あるいはテープ)を使用しないため、人体や環境に悪影響を及ぼさないものであり、また、リサイクル性に優れたものであるといえる。
以上、本発明に係る熱交換器について最良の実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することができることはいうまでもない。
熱交換器の構成を示す模式図である。 図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図である。 (a)は、図1のX−X線における伝熱管(溝付管)の端面図、(b)は、図3(a)における部分拡大図である。 (a)は、外管の流路断面積を示す伝熱管(平滑管)の端面図、(b)は、内管の外径より求めた断面積を示す伝熱管(平滑管)の端面図である。 (a)は、内管をらせん状に配置した場合の外管内部を示す模式図、(b)は、内管を屈曲して配置(波状に配置)した場合の外管内部を示す模式図、(c)は、内管を一平面内において屈曲して配置(凹凸状に配置)した場合の外管内部を示す模式図である。 熱交換器を備えた機器(冷蔵庫)の冷凍サイクルを示す模式図である。 (a)は、外管の管端の一形態を示す模式図、(b)は、外管の断面形状を扁平形状とした場合の図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図、(c)は、内管を2本配置した場合の図1のX−X線における伝熱管(平滑管)の端面図である。
符号の説明
1 熱交換器
2 外管
3 内管
4 伝熱管
5 フィン
10 冷凍サイクル
11 圧縮器
12 凝縮器
13 熱交換器
14 蒸発器
A 曲げ部
B バルジ加工部
C スウェージング加工部
D1 外管の外径
D2 内管の外径
D3 外管の内径
D4 外管(溝付管)の最小内径
D5 らせん径
D6 外管(扁平形状)の内径
H1 凹凸高さ(波高さ)
H2 凹凸高さ
S1 外管の流路断面積
S2 内管の外径より求めた断面積

Claims (14)

  1. 外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、
    前記内管が、前記外管内にらせん状に配置され、
    前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする熱交換器。
  2. 外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、
    前記内管が、前記外管内に屈曲して配置され、
    前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする熱交換器。
  3. 外管と、前記外管内に配置される内管とからなる伝熱管を備える熱交換器であって、
    前記内管が、前記外管内に一平面内において屈曲して配置され、
    前記外管の流路断面積を、前記内管の外径より求めた断面積で割った値が1〜10であることを特徴とする熱交換器。
  4. 前記伝熱管において、
    前記内管のらせん径を、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記伝熱管において、
    前記屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの前記内管の凹凸高さを、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  6. 前記伝熱管において、
    前記一平面内における屈曲を所定の凹凸形状のピッチで繰り返したときの前記内管の凹凸高さを、前記外管の内径で割った値が0.8〜1.0であることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器。
  7. 前記伝熱管の少なくとも一部に、曲げ部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の熱交換器。
  8. 前記伝熱管において、
    前記内管の全長を、前記外管の全長で割った値が1.05〜5.0であることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の熱交換器。
  9. 前記外管および/または前記内管が内面溝付管であることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の熱交換器。
  10. 前記外管および/または前記内管が、銅または銅合金であることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の熱交換器。
  11. 前記外管内を流れる流体と、前記内管内を流れる流体が対交流であることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の熱交換器。
  12. 前記外管の管端の少なくとも一方に、バルジ加工部および/またはスウェージング加工部を形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の熱交換器。
  13. 前記外管の断面形状が、扁平形状であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか一項に記載の熱交換器。
  14. 前記外管内に配置される前記内管が2本以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか一項に記載の熱交換器。
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