JP3747974B2 - 内面溝付伝熱管 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は家庭用及び業務用エアコン等の冷凍空調機器に使用される空冷式熱交換器等の凝縮器及び蒸発器に使用され、管内面に溝を形成した内面溝付伝熱管に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
空冷式熱交換器の凝縮器には、管内面に螺旋状の溝を形成して熱伝達効率を向上させた内面溝付伝熱管が使用されている。そして、この内面溝付伝熱管の伝熱効率を向上させるために、溝の深さを深くする深溝化、溝のリード角度を大きくする高リード角化及び溝の数を増やす多溝化等の手段が採用されている。
【0003】
しかし、深溝化しようとすると、内面溝付管の生産速度が低下してしまうと共に、工具寿命が短くなるという欠点がある。また、伝熱管を熱交換器に組み立てる際には、平行に配置した複数個のフィンの孔に、伝熱管を挿通した後、この伝熱管を拡開してフィンと伝熱管とを接合する。この拡開工程においては、伝熱管の内側にマンドレルを配置して伝熱管を機械的に拡管する。このため、溝の深さを深くすると、山形状がつぶれやすく、熱交換器として期待する性能を得にくい。
【0004】
また、高リード角化すると、凝縮性能は向上するものの、圧力損失が著しく増大する。このため、この熱交換器を組み込んだ空調機等の入力動力を増加させたり、空気等の温度差が小さくなる。従って、熱交換器としての性能も低下する。
【0005】
更に、多溝化は溝形状が複雑になるため、製造が煩雑である。そして、極端に多溝化した場合には、溝間に形成される凝縮液滞留可能空間の断面積が小さくなり、凝縮液の排出性が低下し、その結果、凝縮性能が低下する。
【0006】
一方、多溝化は前記溝間に滞留する媒体液の深さを深くする。このため、伝熱管を蒸発器に使用すると、蒸発時の媒体液の液膜が厚くなり、蒸発性能を低下させる。
【0007】
更にまた、溝の山形状を特定してフィンの潰れを抑制する方法がある(特開平4−260793号公報)が、山頂幅が小さく、山頂角が小さい場合は、フィンが倒れて所定の性能が得られない。一方、山頂幅を広くした場合は、必然的に溝間の断面積が小さくなり、凝縮性能及び蒸発性能が低下する。
【0008】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、凝縮及び蒸発の双方において伝熱性能が優れており、圧力損失が低く製造も容易である内面溝付伝熱管を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る内面溝付伝熱管は、管内面に管軸方向に傾斜する螺旋状の複数の平行溝を形成した内面溝付管において、溝の方向と軸方向とがなすリード角が20乃至45°であり、管内面を管円周方向にm(mは整数)等分した位置にそのm等分の位置のうちのn(nは整数)個の位置を除いて前記溝の山が形成されており、前記nは3以上であることを特徴とする。
【0010】
本発明に係る内面溝付伝熱管は、リード角を20乃至45°と大きくしたので、凝縮性能が優れている。しかし、このようにリード角を大きくすると、管内部を通流する媒体の圧力損失が大きくなるが、本発明においては、m個の位置のうち、n個の位置を間引いて溝の山が形成されている。従って、溝の数はm個の位置の全てに溝を形成した場合に比して少なく、このため、圧力損失は溝の数がm個の場合に比して軽減され、リード角を大きくした場合の圧力損失の増大を相殺する。また、本発明においては、単に、管内周面をm−n等分したのではなく、m等分した位置にm−n個の溝を配置している。このため、溝間に形成される媒体滞留可能空間の断面形状は、管内周長をLとすると、その底部の円周方向長さがL/mのものと、底部の円周方向長さが2L/mの部分とが混在している。この円周方向長さが短い方の溝は凝縮性能は十分であるが、蒸発性能が低下する。しかし、円周方向の長さが長い方の溝は蒸発液を薄く広く滞留させ、薄い液膜を形成する。このため、蒸発性能は、この円周方向の長さが長い方の溝にて確保され、結局、凝縮性能及び蒸発性能の双方が優れたものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係る内面溝付伝熱管の横断面を示す図である。管内面に2種類の溝1、2が形成されている。溝の山高さは全ての溝について共通である。管内周長をLとすると、管内周を円周方向にm等分した位置のうち、n個の位置を除いた位置に、溝の山3が形成されており、従って、m−n個の山3が管内周に沿ってL/mのピッチで形成されている。これにより、山3間に挟まれて形成される溝1は管内周方向に沿う長さでL/mのピッチで形成され、溝2は2L/mのピッチで形成されている。即ち、管内周面には、溝底部の管円周方向に沿う長さがL/mの溝1と、2L/mの溝2とが形成される。
【0012】
そして、溝1,2のリード角は20乃至45°である。図2は横軸にリード角をとり、縦軸に凝縮熱伝達率をとって、両者の関係を示すグラフ図である。図2において、□は管内周を50位置に等分し、この50位置のうちから4位置を除いて溝を配置した実施例である。一方、●は従来と同様に管内周を50位置に等分し、各位置に溝を設けた比較例である。この図2に示すように、リード角が大きくなるほど、熱伝達率は高くなる。当然、溝の数が多い比較例の方が、全てのリード角で高い凝縮熱伝達係数を示すが、従来の内面溝付伝熱管のリード角は13乃至18°程度である。この場合の凝縮熱伝達係数に比して、本発明においては、リード角を大きくすることにより凝縮熱伝達係数の上昇を図っている。リード角が20°未満では従来の50個の溝を有する内面溝付管(比較例)より凝縮熱伝達率が劣り、リード角が45°を超えると、生産性が低下するという欠点がある。このため、リード角は20乃至45°とする。
【0013】
図3は横軸に溝深さをとり、縦軸に凝縮熱伝達率をとって、溝深さと凝縮熱伝達率との関係を示すグラフ図である。図中、●はリード角が25°の場合の実施例、□はリード角が15°の場合の比較例である。この図に示すように、溝深さが深くなるほど、凝縮熱伝達率が高くなる。そして、リード角が25°の場合の凝縮熱伝達率は溝深さに対する依存性が低く、全ての溝深さで安定して高い凝縮熱伝達率を有している。これは、リード角を大きくとることにより、リード角が凝縮性能に寄与する割合が溝深さが寄与する割合よりも大きくなるため、図3に示すように、凝縮熱伝達率は溝深さに依存しなくなるためである。このように、本実施例においては、凝縮熱伝達率が溝深さに依存しないので、機械的に拡管されたときに溝山が若干潰れて溝深さが浅くなっても、凝縮性能には殆ど影響しない。
【0014】
また、溝の円周方向長さが長い溝の数nは3以上であることが必要である。この間引く溝の数nが3未満である場合は、薄い液膜を形成することによる蒸発性能の向上効果が得られない。このため、nは3以上とする。
【0015】
本発明の実施例に係る内面溝付伝熱管においては、リード角を高くしているので、凝縮性能が優れていると共に、溝の山の一部を間引いているので、リード角を高くしたことによる圧力損失の増大を相殺して、圧力損失を軽減することができる。また、溝山の一部を間引くことにより溝底の円周方向長さが長い溝を一部に設けるので、溝内に液厚が薄い媒体膜を形成することができ、蒸発性能を向上させることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リード角を大きくすると共に、溝の山ピッチが小さい溝と、山ピッチの大きい溝とを混在させるので、凝縮性能が優れていると共に、蒸発性能が優れており、製造が容易である内面溝付伝熱管を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る内面溝付伝熱管の断面を示す図である。
【図2】リード角と熱伝達率との関係を示すグラフ図である。
【図3】溝深さと凝縮熱伝達率との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1、2:溝
2:山

Claims (1)

  1. 管内面に管軸方向に傾斜する螺旋状の複数の平行溝を形成した内面溝付管において、溝の方向と軸方向とがなすリード角が20乃至45°であり、管内面を管円周方向にm(mは整数)等分した位置にそのm等分の位置のうちのn(nは整数)個の位置を除いて前記溝の山が形成されており、前記nは3以上であることを特徴とする内面溝付伝熱管。
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