JP2001288323A - 樹脂組成物ペレットおよびその用途 - Google Patents

樹脂組成物ペレットおよびその用途

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JP2001288323A
JP2001288323A JP2000102341A JP2000102341A JP2001288323A JP 2001288323 A JP2001288323 A JP 2001288323A JP 2000102341 A JP2000102341 A JP 2000102341A JP 2000102341 A JP2000102341 A JP 2000102341A JP 2001288323 A JP2001288323 A JP 2001288323A
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resin composition
copolymer
olefin
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unsaturated carboxylic
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Hidefumi Onishi
英史 大西
Kenji Nimiya
賢二 仁宮
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Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロングラン成形性とロングラン成形後の成形
物の耐屈曲疲労性に優れた樹脂組成物ペレット及びその
用途を提供すること。 【解決手段】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/
又はオレフィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
(B)および脂肪酸金属塩(C)を含有してなる樹脂組
成物ペレットで、かつ該ペレットの内部及び外部表面に
それぞれ脂肪酸金属塩(C)が存在してなる樹脂組成物
ペレットおよびその成形物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物を主成分とする樹脂組成物ペレッ
ト及びその用途(成形物)に関し、更に詳しくは、ロン
グラン成形性と、ロングラン成形後の成形物の耐屈曲疲
労性に優れた樹脂組成物ペレット及びその用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エチレン−酢酸ビニル共重合体
ケン化物(以下、EVOHと略記する)は、透明性、帯
電防止性、耐油性、耐溶剤性、ガスバリア性、保香性な
どに優れているが、耐衝撃性、耐屈曲疲労性、延伸性、
熱成形性、ヒートシール性、吸湿又は吸水時のガスバリ
ア性は低いという欠点も有する材料である。このため、
包装材料を目的とする用途においては、EVOH層の表
裏両面にポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポ
リエステルなどの熱可塑性樹脂層を積層することによっ
てガスバリア性、香気保持性、食品の変色防止性などの
EVOHの特性を維持しながら、耐屈曲疲労性、熱成形
性、ヒートシール性、防湿性などのEVOHの欠点を補
って各種包装用途に利用されているのが実情である。
【0003】そして、かかる包装用途の一つとして、最
近では、ワインやジュース等の飲料用液体やサラダ油な
どの液体を輸送・保存するためのガスバリア性を有する
包装用容器として、バッグインボックスやバッグインカ
ートン等の内容器に代表されるフレキシブルな積層包装
材にも多く利用されている。
【0004】かかる積層包装材に要求される性能として
は、輸送時における屈曲疲労、振動疲労に対しても優れ
たガスバリア性を保持することができること(耐屈曲疲
労性、耐振動疲労性)、および取扱中における落下や衝
突に対しても優れたガスバリア性を保持することができ
ること(耐衝撃性)などが挙げられ、更に高度な耐屈曲
疲労性、耐振動疲労性、耐衝撃性が要求されるのであ
る。
【0005】かかる対策として、例えば、EVOHとエ
チレン−アクリル酸エステル共重合体からなる樹脂組成
物層を有する積層包装材(特開昭61−220839号
公報、特開昭62−152847号公報)、EVOHと
エチレン−不飽和カルボン酸アイオノマー等からなる樹
脂組成物層を有する包装材料(特開平8−217934
号公報、特開平9−77945号公報、特開平9−32
8592号公報、特開平11−140244号公報、
等)、EVOHと(メタ)アクリル酸共重合体からなる
樹脂組成物層を有する積層包装材(特開平11−910
43号公報)等が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報開示技術では、耐屈曲疲労性の向上はある程度認
められるものの、積層包装材等の成形物の生産を目的と
して長時間に渡って連続して製膜などの溶融成形を行っ
た場合、径が0.5mm以上の異物が頻繁に発生して生
産性が著しく低下する、いわゆるロングラン成形性に劣
るという欠点を有することが分かり、更にロングラン成
形して得られた積層包装材等の成形物についても耐屈曲
疲労性が低下することがあることが判明し、ロングラン
成形性及びロングラン成形後の成形物の耐屈曲疲労性に
優れた樹脂組成物(ペレット)が望まれるところであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはか
かる問題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、EVO
H(A)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び
/又はオレフィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
(B)及び脂肪酸金属塩(C)を含有してなる樹脂組成
物ペレットで、かつ該ペレットの内部及び外部表面にそ
れぞれ脂肪酸金属塩(C)が存在してなる樹脂組成物ペ
レットが、上記の課題を解決できることを見出し、更に
は脂肪酸金属塩(C)が、炭素数12〜30の脂肪族モ
ノカルボン酸の1種又は2種以上と、マグネシウム、カ
ルシウム、亜鉛から選ばれる金属からなることにより、
本発明の効果がより顕著に得られることを見出し、本発
明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。
【0009】本発明に用いられるEVOH(A)として
は、特に限定されないが、エチレン含量10〜70モル
%(更には20〜60モル%、特には25〜50モル
%)で、酢酸ビニル成分のケン化度が90モル%以上
(更には95モル%以上、特には99モル%以上)のも
のが用いられ、該エチレン含有量が10モル%未満では
高湿時のガスバリア性や溶融成形性が低下し、逆に70
モル%を越えると充分なガスバリア性が得られず、また
ケン化度が90モル%未満ではガスバリア性、熱安定
性、耐湿性等が低下して好ましくない。
【0010】また、EVOH(A)のメルトフローレー
ト(MFR)は、0.5〜50g/10分(210℃、
2160g荷重)が好ましく、更には1〜35g/10
分(同左)が好ましい。かかるMFRが0.5g/10
分(同左)未満では、粘度が高くなり過ぎて溶融押出し
が困難となることがあり、逆に50g/10分(同左)
を越えると、製膜性が不安定となることがあり好ましく
ない。
【0011】該EVOH(A)は、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体をケン化することによって得られ、該エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体は、公知の任意の重合法、例え
ば、溶液重合、懸濁重合、エマルジョン重合などにより
製造され、エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化も公
知の方法で行い得る。
【0012】また、本発明では、本発明の効果を阻害し
ない範囲で共重合可能なエチレン性不飽和単量体を共重
合していてもよく、かかる単量体としては、プロピレ
ン、1−ブテン、イソブテン等のオレフィン類、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、(無水)フタル酸、
(無水)マレイン酸、(無水)イタコン酸等の不飽和酸
類あるいはその塩あるいは炭素数1〜18のモノまたは
ジアルキルエステル類、アクリルアミド、炭素数1〜1
8のN−アルキルアクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、2−アクリルアミドプロパンスルホン酸
あるいはその塩、アクリルアミドプロピルジメチルアミ
ンあるいはその酸塩あるいはその4級塩等のアクリルア
ミド類、メタクリルアミド、炭素数1〜18のN−アル
キルメタクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルア
ミド、2−メタクリルアミドプロパンスルホン酸あるい
はその塩、メタクリルアミドプロピルジメチルアミンあ
るいはその酸塩あるいはその4級塩等のメタクリルアミ
ド類、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミ
ド、N−ビニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類、
アクリルニトリル、メタクリルニトリル等のシアン化ビ
ニル類、炭素数1〜18のアルキルビニルエーテル、ヒ
ドロキシアルキルビニルエーテル、アルコキシアルキル
ビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン、臭化
ビニル等のハロゲン化ビニル類、トリメトキシビニルシ
ラン等のビニルシラン類、酢酸アリル、塩化アリル、ア
リルアルコール、ジメチルアリルアルコール、トリメチ
ル−(3−アクリルアミド−3−ジメチルプロピル)−
アンモニウムクロリド、アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸等が挙げられる。又、本発明の趣旨を
損なわない範囲で、ウレタン化、アセタール化、シアノ
エチル化、チオール化等、後変性されても差し支えな
い。
【0013】本発明に用いられるオレフィン−不飽和カ
ルボン酸共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボ
ン酸エステル共重合体(B)とは、オレフィンを主成分
として不飽和カルボン酸及び/又は不飽和カルボン酸エ
ステルを共重合した重合体のことであり、更にカルボン
酸成分が金属イオンにより(部分)中和された、いわゆ
るアイオノマーであってもよい。該共重合体中のオレフ
ィンとしては、例えばエチレン、プロピレン、ブチレ
ン、スチレン等が挙げられ、このうちエチレンが最も好
適に用いられる。
【0014】オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体
(B)中の不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸などのエ
チレン性不飽和モノカルボン酸や、フマール酸、イタコ
ン酸、マレイン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸
モノエチル、無水マレイン酸などのエチレン性不飽和ジ
カルボン酸やその無水物、ハーフエステル等が挙げら
れ、このうちアクリル酸又はメタクリル酸が最も好適に
用いられる。
【0015】該共重合体中の不飽和カルボン酸の含有量
は、1〜30重量%(更には2〜25重量%、特には3
〜20重量%)のものが好ましく用いられ、該不飽和カ
ルボン酸含有量が1重量%未満では、得られる積層包装
材の耐屈曲疲労性等が不充分となることがあり、逆に3
0重量%を越えると、得られる樹脂組成物(ペレット)
の熱安定性が低下する傾向にあり好ましくない。該共重
合体(B)のメルトフローレート(MFR)は、0.5
〜100g/10分(190℃、2160g荷重)、更
には1〜50g/10分(同左)、特には2〜25g/
10分(同左)が、EVOH(A)との相溶性に優れる
点で好ましい。
【0016】更に上記のアイオノマー(B)としては、
上記のオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体のカルボ
ン酸成分が金属イオンにより(部分)中和されたもので
あり、金属イオンとしては、具体的には亜鉛、ナトリウ
ム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウム、
リチウム等が挙げられ、このうち亜鉛、ナトリウム、カ
リウムが最も好適に用いられる。カルボン酸成分の金属
イオンによる中和度は、5〜100%(更には10〜9
0%、特には30〜70%)が好ましい。該アイオノマ
ー(B)のメルトフローレート(MFR)は、0.5〜
100g/10分(210℃、2160g荷重)、更に
は1〜50g/10分(同左)、特には1.2〜25g
/10分(同左)が、EVOH(A)との相溶性に優れ
る点で好ましい。
【0017】本発明においては、更にアイオノマー
(B)とEVOH(A)の相溶性を向上させるために、
第三成分として、ポリアミド系樹脂を配合することも、
EVOH(A)中のアイオノマー(B)の分散状態が良
好となり、本発明の効果をより顕著に発現できうる点で
好ましく、かかるポリアミド系樹脂としては、ポリカプ
ラミド(ナイロン6)、ポリ−ω−アミノヘプタン酸
(ナイロン7)、ポリ−ω−アミノノナン酸(ナイロン
9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラ
ウリルラクタム(ナイロン12)、ポリエチレンジアミ
ンアジパミド(ナイロン26)、ポリテトラメチレンア
ジパミド(ナイロン46)、ポリヘキサメチレンアジパ
ミド(ナイロン66)、ポリヘキサメチレンセバカミド
(ナイロン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド
(ナイロン612)、ポリオクタメチレンアジパミド
(ナイロン86)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイ
ロン108)、カプロラクタム/ラウリルラクタム共重
合体(ナイロン6/12)、カプロラクタム/ω−アミ
ノノナン酸共重合体(ナイロン6/9)、カプロラクタ
ム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート共重合体
(ナイロン6/66)、ラウリルラクタム/ヘキサメチ
レンジアンモニウムアジペート共重合体(ナイロン12
/66)、エチレンジアミンアジパミド/ヘキサメチレ
ンジアンモニウムアジペート共重合体(ナイロン26/
66)、カプロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウ
ムアジペート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケー
ト共重合体(ナイロン66/610)、エチレンアンモ
ニウムアジペート/ヘキサメチレンジアンモニウムアジ
ペート/ヘキサメチレンジアンモニウムセバケート共重
合体(ナイロン6/66/610)、ポリヘキサメチレ
ンイソフタルアミド、ポリヘキサメチレンテレフタルア
ミド、ヘキサメチレンイソフタルアミド/テレフタルア
ミド共重合体あるいはこれらのポリアミド系樹脂をメチ
レンベンジルアミン、メタキシレンジアミン等の芳香族
アミンで変性したものやメタキシリレンジアンモニウム
アジペート等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が
用いられ、更にはこれらの中でも、融点が240℃以
下、特に融点が110〜230℃のポリアミド系樹脂
が、相溶性改善と熱安定性のバランスに優れる点で好ま
しく、具体的にはポリカプラミド(ナイロン6)、ポリ
ラウリルラクタム(ナイロン12)、カプロラクタム/
ラウリルラクタム共重合体(ナイロン6/12)、カプ
ロラクタム/ヘキサメチレンジアンモニウムアジペート
共重合体(ナイロン6/66)等が好適に用いられる。
【0018】これらのポリアミド系樹脂は、分子末端の
カルボキシル基及び/又はアミノ基が、アルキルモノカ
ルボン酸、アルキルジカルボン酸、アルキルモノアミ
ン、アルキルジアミン等で調整(変性)されたものであ
ってもよい。
【0019】かかるポリアミド系樹脂を含有させるにあ
たっては、EVOH(A)とアイオノマー(B)の溶融
混練等の混合時に同時に加えたり、予めEVOH(A)
又はアイオノマー(B)に溶融混練等により混合してお
くこともできる。また、かかるポリアミド系樹脂の含有
量は特に限定されないが、アイオノマー(B)100重
量部に対して1〜100重量部(更には5〜80重量
部、特に20〜50重量部)であることが好ましく、か
かる含有量が1重量部よりも少ないときは相溶性の向上
効果に乏しく、逆に100重量部より多いときは、得ら
れる樹脂組成物(ペレット)の熱安定性が悪くなること
があり好ましくない。
【0020】また、オレフィン−不飽和カルボン酸エス
テル共重合体(B)中の不飽和カルボン酸エステルとし
ては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸2−エチルヘ
キシル、メタクリル酸シクロヘキシル、フマール酸モノ
メチルエステル、フマール酸モノエチルエステル等が挙
げられ、このうちアクリル酸メチル、アクリル酸エチル
が最も好適に用いられる。
【0021】該共重合体(B)中の不飽和カルボン酸エ
ステルの含有量は、2〜50重量%(更には4〜40重
量%、特には5〜30重量%)のものが好ましく用いら
れ、該不飽和カルボン酸エステル含有量が2重量%未満
では、得られる積層包装材の耐屈曲疲労性等が不充分と
なることがあり、逆に50重量%を越えると、得られる
樹脂組成物(ペレット)の熱安定性が低下する傾向にあ
り好ましくない。該共重合体(B)のメルトフローレー
ト(MFR)は、0.5〜100g/10分(190
℃、2160g荷重)、更には1〜50g/10分(同
左)、特には1.5〜25g/10分(同左)が、EV
OH(A)との相溶性に優れる点で好ましい。
【0022】本発明においては、更に、オレフィン−不
飽和カルボン酸エステル共重合体(B)とEVOH
(A)の相溶性を向上させるために、第三成分として、
不飽和カルボン酸又はその無水物をオレフィン系重合体
に付加反応やグラフト反応等により化学的に結合させて
得られるカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重
合体を配合することも、EVOH(A)中のオレフィン
−不飽和カルボン酸エステル共重合体(B)の分散状態
が良好となり、本発明の効果をより顕著に発現できうる
点で好ましく、かかる不飽和カルボン酸又はその無水物
としては、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、ア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸等が挙げられ、
中でも、無水マレイン酸が好適に用いられる。具体的に
は、無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸
変性ポリプロピレン、無水マレイン酸変性エチレン−プ
ロピレン共重合体、無水マレイン酸変性エチレン−アク
リル酸メチル共重合体、無水マレイン酸変性エチレン−
アクリル酸エチル共重合体、無水マレイン酸変性エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等から選ばれた1種又は2種以
上の混合物が好適なものとして挙げられ、このときの、
変性オレフィン系重合体に含有される不飽和カルボン酸
又はその無水物の量は、0.001〜5重量%(更には
0.01〜3重量%、特には0.03〜1重量%)が好
ましく、該変性物中の変性量が少ないと相溶性の向上効
果に乏しく、逆に多いと得られる樹脂組成物(ペレッ
ト)の熱安定性が悪くなることがあり好ましくない。
【0023】かかる変性オレフィン系重合体を含有させ
るにあたっては、EVOH(A)とオレフィン−不飽和
カルボン酸エステル共重合体(B)の溶融混練等の混合
時に同時に加えたり、予めEVOH(A)又はオレフィ
ン−不飽和カルボン酸エステル共重合体(B)に溶融混
練等により混合しておくこともできる。また、かかる変
性オレフィン系重合体の含有量は特に限定されないが、
オレフィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体(B)
100重量部に対して1〜100重量部(更には5〜8
0重量部、特に20〜50重量部)であることが好まし
く、かかる含有量が1重量部よりも少ないときは相溶性
の向上効果に乏しく、逆に100重量部より多いときは
得られる樹脂組成物(ペレット)の熱安定性が悪くなる
ことがあり好ましくない。
【0024】本発明に用いられる脂肪酸金属塩(C)と
しては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ラウリル酸、トリ
デシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン
酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ヒドロキシステア
リン酸、ノナデカン酸、オレイン酸、カプリン酸、ベヘ
ニン酸、リノール酸、アジピン酸等の有機酸の、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、バリウム、亜鉛、銅、コバルト、鉄、マンガン等の
金属塩を挙げることができ、特にかかる(C)成分が、
炭素数12〜30の脂肪族モノカルボン酸の1種又は2
種以上と、マグネシウム、カルシウム、亜鉛から選ばれ
る金属からなる脂肪酸金属塩である場合、本発明の効果
をより顕著に得られる点で好ましい。
【0025】本発明の樹脂組成物ペレットは、上記の如
きEVOH(A)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重
合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸エステル
共重合体(B)およびび脂肪酸金属塩(C)を含有して
なるものであるが、本発明においては、該脂肪酸金属塩
(C)が樹脂組成物ペレットの内部及び外部表面にそれ
ぞれ存在することを最大の特徴とするもので、かかる
(C)成分が配合されない場合や、かかる(C)成分が
樹脂組成物ペレットの内部のみ又は外部表面のみに存在
する場合は、本発明の作用効果を得ることが困難とな
る。
【0026】その理由は定かではないが、EVOH
(A)とオレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/
又はオレフィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
(B)からなる樹脂組成物の溶融成形時の熱劣化に対し
て、ペレット内部及び外部表面に存在する脂肪酸金属塩
(C)がそれぞれ異なる機構により作用を施し、その相
乗効果により本発明の作用効果が得られるのではないか
と推定される。
【0027】尚、ここで言う(C)成分が樹脂組成物ペ
レットの内部に存在するとは、(C)成分が該ペレット
中に(好ましくは均一に)分布して含有されてなること
を意味し、具体的には後述の通り、溶融混練等により樹
脂組成物中にブレンドすることにより得られるものであ
り、(C)成分が樹脂組成物ペレットの外部表面に存在
するとは、(C)成分が該ペレットの表面に付着してい
る状態を意味し、具体的には後述の通り、混合機等によ
り機械的に該ペレット表面に付着(添着)せしめること
により得られるものである。
【0028】また、該樹脂組成物ペレットの形状は、特
に限定されないが、通常は、円筒形が好ましく、その大
きさは、直径1.0〜5.0mm(更には1.5〜4.
0mm)が好ましく、かかる直径が1.0mm未満で
は、ペレットのフィード性(押出機への食い込み性)が
大きくなりすぎて押出機のトルクの上昇を招きやすく、
逆に5.0mmを越えると、溶融成形時のペレットのフ
ィード性が不安定となって好ましくなく、また、長さは
2.0〜5.0mm(更には2.5〜4.0mm)が好
ましく、かかる長さが2.0mm未満では、ペレットの
フィード性(押出機への食い込み性)が大きくなりすぎ
て押出機のトルクの上昇を招きやすく、逆に5.0mm
を越えると、溶融成形時のペレットのフィード性が不安
定となって好ましくない。
【0029】本発明においては、少なくとも該ペレット
外部表面に存在する(C)成分が上記脂肪族モノカルボ
ン酸の亜鉛やマグネシウム等の金属塩であることが好ま
しく、該ペレットの内部と外部表面に存在する(C)成
分が共に上記脂肪族モノカルボン酸の亜鉛やマグネシウ
ム等の金属塩であることが、本発明の効果をより顕著に
得られる点で最も好ましい。
【0030】また(C)成分としては種類(脂肪酸種や
金属種)の異なる少なくとも2種以上のものを併用して
用いることも可能であり、更に樹脂組成物ペレットの内
部と外部表面に存在する(C)成分の種類は同じでも異
なっていてもよい。
【0031】本発明の樹脂組成物ペレットは、上記の
(A)〜(C)成分からなるものであり、その配合割合
は特に限定されないが、オレフィン−不飽和カルボン酸
共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸エス
テル共重合体(B)については、EVOH(A)100
重量部に対して1〜100重量部(更には3〜70重量
部、特には5〜50重量部)とすることが好ましく、か
かる配合量が1重量部未満では、得られる積層包装材の
耐屈曲疲労性等が不充分となり、逆に100重量部を越
えるとガスバリア性が不足することとなって好ましくな
い。
【0032】また、脂肪酸金属塩(C)の配合割合も特
に限定されないが、樹脂組成物ペレット内部に存在せし
めた脂肪酸金属塩(C1)については、(A)成分と
(B)成分の合計量100重量部に対して0.002〜
0.06重量部(更には0.005〜0.05重量部、
特には0.01〜0.03重量部)とすることが好まし
く、かかる配合量が0.002重量部未満ではロングラ
ン成形性やロングラン成形後の耐屈曲疲労性の改善効果
に乏しく、逆に0.06重量部を越えると溶融成形時の
臭気が大きくなる傾向にあり好ましくない。
【0033】更に樹脂組成物ペレット外部表面に存在せ
しめた脂肪酸金属塩(C2)については、(A)成分と
(B)成分の合計量100重量部に対して0.005〜
0.05重量部(更には0.01〜0.03重量部、特
には0.015〜0.025重量部)とすることが好ま
しく、かかる配合量が0.005重量部未満ではロング
ラン成形性やロングラン成形後の耐屈曲疲労性の改善効
果に乏しく、逆に0.05重量部を越えると溶融成形時
のペレットのフィード性(押出機への食い込み性)が不
安定になることがあり好ましくない。
【0034】本発明の樹脂組成物ペレットの製造方法に
ついては特に限定されず、要は(C)成分が樹脂組成物
ペレットの内部と外部表面にそれぞれ存在しておれば良
いのであるが、通常は上記の(A)、(B)、(C1)
成分を(溶融)ブレンドしたペレットを作製し、その外
部表面に更に(C2)成分を付着させれば良い。上記の
(A)、(B)、(C1)成分をブレンドしてペレット
を作製するには、具体的には、(A)、(B)、(C
1)成分を一括で混合した後に溶融混練する方法、
(A)成分及び(B)成分を溶融混練した後に(C1)
成分を添加して更に溶融混練する方法、(A)成分に
(C1)成分を含有させた後に(B)成分を溶融混練す
る方法、(B)成分に(C1)成分を含有させた後に
(A)成分を溶融混練する方法、(A)及び(B)両
成分にそれぞれ(C1)成分を含有させた後に両者を溶
融混練する方法、(A)〜(C1)成分を溶解可能な
溶剤中で均一に溶解して混合した後に該溶剤を除去する
方法等を挙げることができ、工業上好適にはまたは
の方法が用いられ、かかる方法について更に詳細に説明
をするが、これに限定されるものではない。
【0035】の方法については、(A)、(B)、
(C1)成分を一括で混合した後に溶融混練するのであ
るが、その手段としては、例えば、ニーダールーダー、
押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサー、プラ
ストミルなどの公知の溶融混練装置を使用して行うこと
ができ、通常は150〜300℃(更には180〜28
0℃)で、1分〜20分間程度溶融混練することが好ま
しく、特に単軸又は二軸の押出機を用いることが容易に
ペレットが得られる点で工業上有利であり、また必要に
応じて、ベント吸引装置、ギヤポンプ装置、スクリーン
装置等を設けることも好ましい。特に、水分や副生成物
(熱分解低分子量物等)を除去するために、押出機に1
個以上のベント孔を設けて減圧下に吸引したり、押出機
中への酸素の混入を防ぐために、ホッパー内に窒素等の
不活性ガスを連続的に供給したりすることにより、熱着
色や熱劣化が軽減された品質の優れた樹脂組成物ペレッ
トを得ることができる。
【0036】また、供給方法についても特に限定され
ず、1)(A)、(B)、(C1)成分をドライブレン
ドして一括して押出機に供給する方法、2)(A)及び
(C1)成分を押出機に供給して溶融させたところに固
体状の(B)成分を供給する方法(ソリッドサイドフィ
ード法)、3)(A)及び(C1)成分を押出機に供給
して溶融させたところに溶融状態の(B)成分を供給す
る方法(メルトサイドフィード法)等を挙げることがで
きるが、中でも、1)の方法が装置の簡便さ、ブレンド
物のコスト面等で実用的である。
【0037】の方法については、(A)成分に(C
1)成分を含有させた後に(B)成分を溶融混練するの
であるが、(A)成分に(C1)成分を含有させるにあ
たっては、a)上記の押出機等による溶融混練法の他、
b)(A)成分を含有した溶液に(C1)成分を添加し
て混合後、溶液中の溶剤を除去する方法、c)(C1)
成分を含有した溶液に(A)成分を投入して含浸後乾燥
する方法等を挙げることができるが、中でも、b)及び
c)の方法が(C1)成分の分散性に優れる点で好まし
い。(C1)成分を含有させた(A)成分と(B)成分
の溶融混練にあたっては、上記に記載の通り、押出機
等を用いて行うことができる。
【0038】かくして(A)、(B)、(C1)成分か
らなる樹脂組成物ペレット((C1)成分が該ペレット
内部に存在)が得られるのであるが、続いて該ペレット
の外部表面に更に(C2)成分を付着させるに当たって
は、特に限定されず、最終的に該ペレットの表面に(C
2)成分が付着(存在)していれば良く、(1)含水率
0.1〜5重量%の樹脂組成物ペレットに(C2)成分
をブレンドする方法、(2)加熱した樹脂組成物ペレッ
トに溶融させた(C2)成分をブレンドする方法、
(3)少量のシリコンオイルを混ぜた樹脂組成物ペレッ
トに(C2)成分をブレンドする方法、(4)液状可塑
剤を含ませた樹脂組成物ペレットに(C2)成分をブレ
ンドする方法、(5)樹脂組成物ペレットに少量の溶媒
に溶解させた(C2)成分をブレンドする方法等を挙げ
ることが出来るが、工業上好適には(1)の方法が採用
され、かかる方法について更に具体的に説明するが、こ
れに限定されるものではない。
【0039】樹脂組成物ペレットの表面に(C2)成分
を付着させるに当たっては、(C2)成分の付着性を向
上させるために、かかるペレットの含水率を0.1〜5
重量%(更には0.5〜4重量%、特には1〜3重量
%)に調整しておくことが好ましく、かかる含水率が
0.1重量%未満では(C2)成分が脱落しやすく付着
(添着)分布が不均一となり、逆に5重量%を越えると
(C2)成分が凝集してこの時も付着(添着)分布が不
均一となって好ましくない。
【0040】尚、ここで言う樹脂組成物ペレットの含水
率については、以下の方法により測定・算出されるもの
である。 [含水率の測定方法]樹脂組成物ペレットを電子天秤に
て秤量(W1:単位g)後、150℃に維持された熱風
オーブン型乾燥器に入れ、5時間乾燥させてから、更に
デシケーター中で30分間放冷させた後の重量を同様に
秤量(W2:単位g)して、以下の(1)式から算出す
る。
【0041】 含水率(%)={(W1−W2)/W1}×100 ・・・(1) また、ブレンドには、ロッキングミキサー、リボンブレ
ンダー、スーパーミキサー、ラインミキサー等の公知の
混合装置を用いて付着させることが出来る。
【0042】本発明においては、かかる樹脂組成物ペレ
ット中に酢酸、ホウ酸、リン酸等の酸類やそのアルカリ
金属、アルカリ土類金属、遷移金属等の金属塩を含有さ
せることも、樹脂組成物の熱安定性、ロングラン成形
性、積層体としたときの接着性樹脂との層間接着性、加
熱延伸成形性等が向上する点で好ましく、好適には酢
酸、ホウ酸、リン酸、酢酸塩、リン酸塩、リン酸水素塩
であり、特にはホウ酸と酢酸ナトリウム(但し、ペレッ
ト内部に存在する脂肪酸金属塩(C1)とは別に)が効
果的である。
【0043】ホウ酸の含有量は、EVOH(A)100
重量部に対してホウ素換算で0.001〜1重量部(更
には0.002〜0.5重量部、特には0.005〜
0.2重量部)が好ましく、0.001重量部未満では
その添加効果に乏しく、逆に1重量部を越えると最終的
に得られる成形物の外観性が低下して好ましくない。ま
た、酢酸ナトリウムの含有量は、EVOH(A)100
重量部に対してナトリウム金属換算で0.005〜0.
025重量部(更には0.007〜0.02重量部、特
には0.01〜0.015重量)が好ましく、0.00
5重量部未満ではその添加効果に乏しく、逆に0.02
5重量部を越えると最終的に得られる成形物の外観性が
低下して好ましくない。ホウ酸及び酢酸ナトリウムを併
用する場合はそれぞれの含有量が上記の条件を満足する
ことが好ましい。
【0044】樹脂組成物ペレット中に酸類やその金属塩
を含有させる方法については、特に限定されず、予めE
VOH(A)に含有させておいたり、EVOH(A)と
オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/又はオレ
フィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体(B)のブ
レンド時に同時に含有させたり、EVOH(A)とオレ
フィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/又はオレフィ
ン−不飽和カルボン酸エステル共重合体(B)のブレン
ド後の樹脂組成物に含有させたり、これらの方法を組み
合わせたりすることができる。その効果をより顕著に得
るためには、予めEVOH(A)に含有させておく方法
が、酸類やその金属塩の分散性に優れる点で好ましい。
【0045】予めEVOH(A)に含有させておく方法
としては、ア)含水率20〜80重量%のEVOH
(A)の多孔性析出物を、酸類やその金属塩の水溶液と
接触させて、酸類やその金属塩を含有させてから乾燥す
る方法、イ)EVOH(A)の均一溶液(水/アルコー
ル溶液等)に酸類やその金属塩を含有させた後、凝固液
中にストランド状に押し出し、次いで得られたストラン
ドを切断してペレットとして、更に乾燥処理をする方
法、ウ)EVOH(A)と酸類やその金属塩を一括して
混合してから押出機等で溶融混練する方法、エ)EVO
H(A)の製造時において、ケン化工程で使用したアル
カリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)を酢酸等
の酸類で中和して、残存する酢酸等の酸類や副生成する
酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等のアルカリ金属塩の量
を水洗処理により調整したりする方法等を挙げることが
できる。その効果をより顕著に得るためには、酸類やそ
の金属塩の分散性に優れるア)、イ)またはエ)の方法
が好ましい。
【0046】更に、本発明においては、かかる樹脂組成
物に本発明の目的を阻害しない範囲において、飽和脂肪
族アミド(例えばステアリン酸アミド等)、不飽和脂肪
酸アミド(例えばオレイン酸アミド等)、ビス脂肪酸ア
ミド(例えばエチレンビスステアリン酸アミド等)、低
分子量ポリオレフィン(例えば分子量500〜10,0
00程度の低分子量ポリエチレン、又は低分子量ポリプ
ロピレン等)などの滑剤、無機塩(例えばハイドロタル
サイト等)、可塑剤(例えばエチレングリコール、グリ
セリン、ヘキサンジオール等の脂肪族多価アルコールな
ど)、酸素吸収剤(例えば無機系酸素吸収剤として、還
元鉄粉類、更にこれに吸水性物質や電解質等を加えたも
の、アルミニウム粉、亜硫酸カリウム、光触媒酸化チタ
ン等が、有機化合物系酸素吸収剤として、アスコルビン
酸、更にその脂肪酸エステルや金属塩等、ハイドロキノ
ン、没食子酸、水酸基含有フェノールアルデヒド樹脂等
の多価フェノール類、ビス−サリチルアルデヒド−イミ
ンコバルト、テトラエチレンペンタミンコバルト、コバ
ルト−シッフ塩基錯体、ポルフィリン類、大環状ポリア
ミン錯体、ポリエチレンイミン−コバルト錯体等の含窒
素化合物と遷移金属との配位結合体、テルペン化合物、
アミノ酸類とヒドロキシル基含有還元性物質の反応物、
トリフェニルメチル化合物等が、高分子系酸素吸収剤と
して、窒素含有樹脂と遷移金属との配位結合体(例:M
XDナイロンとコバルトの組合せ)、三級水素含有樹脂
と遷移金属とのブレンド物(例:ポリプロピレンとコバ
ルトの組合せ)、炭素−炭素不飽和結合含有樹脂と遷移
金属とのブレンド物(例:ポリブタジエンとコバルトの
組合せ)、光酸化崩壊性樹脂(例:ポリケトン)、アン
トラキノン重合体(例:ポリビニルアントラキノン)等
や、更にこれらの配合物に光開始剤(ベンゾフェノン
等)や過酸化物補足剤(市販の酸化防止剤等)や消臭剤
(活性炭等)を添加したものなど)、熱安定剤、光安定
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、
界面活性剤、抗菌剤、アンチブロッキング剤(例えばタ
ルク微粒子等)、スリップ剤(例えば無定形シリカ
等)、充填材(例えば無機フィラー等)、他樹脂(例え
ばポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル等)など
を配合しても良い。
【0047】また、EVOH(A)として、異なる2種
以上のEVOHを用いることも可能で、このときは、エ
チレン含有量が5モル%以上異なり、及び/又はケン化
度が1モル%以上異なり、及び/又はMFRの比が2以
上であるEVOHのブレンド物を用いることにより、ガ
スバリア性や耐屈曲疲労性を保持したまま、更に柔軟
性、熱成形性(高延伸時の延伸性、真空圧空成形や深絞
り成形などの2次加工性)、製膜安定性等が向上するの
で有用である。異なる2種以上のEVOHの製造方法は
特に限定されず、例えばケン化前のEVAの各ペースト
を混合後ケン化する方法、ケン化後の各EVOHのアル
コール又は水とアルコールの混合溶液を混合後ペレット
化する方法、各EVOHペレットを混合後溶融混練する
方法などが挙げられる。
【0048】かくして得られた本発明の樹脂組成物ペレ
ットは、成形物の用途に多用され、溶融成形等によりフ
ィルム、シート、容器、繊維、棒、管、各種成形品等に
成形され、又、これらの粉砕品(回収品を再使用する時
など)を用いて再び溶融成形に供することもでき、かか
る溶融成形方法としては、押出成形法(T−ダイ押出、
インフレーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、異型押
出等)、射出成形法が主として採用される。溶融成形温
度は、150〜300℃の範囲から選ぶことが多い。
【0049】また、本発明の樹脂組成物ペレットは、単
体の成形物として用いることができるが、特に積層体の
成形物に供した時に本発明の作用効果を十分に発揮する
ことができ、具体的には該樹脂組成物からなる層の少な
くとも片面に熱可塑性樹脂層等を積層して多層積層体な
る成形物として用いることが有用である。
【0050】該積層体(成形物)を製造するに当たって
は、該樹脂組成物からなる層の片面又は両面に他の基材
を積層するのであるが、積層方法としては、例えば該樹
脂組成物からなるフィルムやシートに熱可塑性樹脂を溶
融押出する方法、逆に熱可塑性樹脂等の基材に該樹脂組
成物を溶融押出する方法、該樹脂組成物と他の熱可塑性
樹脂とを共押出する方法、更には本発明の樹脂組成物か
らなるフィルムやシートと他の基材のフィルム、シート
とを有機チタン化合物、イソシアネート化合物、ポリエ
ステル系化合物、ポリウレタン化合物等の公知の接着剤
を用いてドライラミネートする方法等が挙げられる。本
発明の樹脂組成物ペレットは、前述のようにロングラン
成形性に優れているので、特に共押出成形に供した時に
本発明の作用効果を十分に発揮することができる。
【0051】共押出の場合の相手側樹脂としてはポリオ
レフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、共重合ポリアミド、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化
ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹脂、
ビニルエステル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポ
リウレタンエラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化
ポリプロピレン、芳香族および脂肪族ポリケトン、脂肪
族ポリアルコール等が挙げられ、好適にはポリオレフィ
ン系樹脂が用いられる。
【0052】かかるポリオレフィン系樹脂としては、具
体的に直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密
度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン
(VLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高
密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、アイオノマー、エチレン−プロピ
レン(ブロック又はランダム)共重合体、エチレン−ア
クリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メ
タクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレン、プロピ
レン−α−オレフィン(炭素数4〜20のα−オレフィ
ン)共重合体、ポリブテン、ポリペンテン、ポリメチル
ペンテン等のオレフィンの単独又は共重合体、或いはこ
れらのオレフィンの単独又は共重合体を不飽和カルボン
酸又はそのエステルでグラフト変性したものやこれらの
ブレンド物などの広義のポリオレフィン系樹脂を挙げる
ことができ、なかでも、直鎖状低密度ポリエチレン(L
LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密
度ポリエチレン(VLDPE)、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(EVA)、アイオノマーが、得られる積層包
装材の耐屈曲疲労性、耐振動疲労性等に優れる点で好ま
しい。
【0053】特に、密度0.86〜0.95g/cm3
のエチレン−α−オレフィン共重合体からなる直鎖状低
密度ポリエチレンが好ましく用いられ、密度が上記範囲
より小さいときは、積層包装材の機械的諸物性が不足し
たり、ブロッキングが発生したりする。逆に、大きいと
きは、耐屈曲疲労性や耐振動疲労性等が不充分となるこ
とがあり好ましくない。尚、ここで言う密度とは、20
℃においてJIS K6760によって測定される値で
あり、エチレン−α−オレフィンとは、エチレンとブテ
ン−1,ペンテン−1,4−メチルペンテン−1,ヘキ
セン−1,オクテン−1等の炭素数18以下の共重合物
である。これらの中でも炭素数が4〜8のオレフィンを
用いたエチレン−α−オレフィン共重合体が好適に用い
られる。
【0054】上記の直鎖状低密度ポリエチレンにおいて
は、更に、シングルサイト触媒の存在下に製造されたエ
チレン−α−オレフィン共重合体であることが、本発明
の効果をより発現できうる点で好ましい。シングルサイ
ト触媒とは、現行のチーグラー触媒やフィリップス触媒
が活性点が不均一でマルチサイト触媒と呼ばれているの
に対し、活性点が均一(シングルサイト)である特徴を
有する触媒のことであり、代表的なものとしてメタロセ
ン系触媒等が挙げられる。具体的な商品名としては、
「カーネル」(日本ポリケム社製)、「エボリュー」
(三井化学社製)、「エグザクト」(エクソンケミカル
社製)、「アフィニティー」(ダウケミカル社製)など
が挙げられる。
【0055】更に、本発明の樹脂組成物ペレットから一
旦フィルムやシート等の成形物を得、これに他の基材を
押出コートしたり、他の基材のフィルム、シート等を接
着剤を用いてラミネートする場合、前記の熱可塑性樹脂
以外に任意の基材(紙、金属箔、無延伸、一軸又は二軸
延伸プラスチックフィルム又はシート及びその無機物蒸
着体、織布、不織布、金属綿状、木質等)が使用可能で
ある。
【0056】積層体(成形物)の層構成は、本発明の樹
脂組成物(ペレット)からなる層をa(a1、a2、・・
・)、他の基材、例えば熱可塑性樹脂層をb(b1
2、・・・)とするとき、フィルム、シート、ボトル
状であれば、a/bの二層構造のみならず、b/a/
b、a/b/a、a1/a2/b、a/b1/b2、b2
1/a/b1/b2、b1/b2/a/b3/b4、a1/b
1/a2/b2等任意の組み合わせが可能であり、フィラ
メント状ではa、bがバイメタル型、芯(a)−鞘
(b)型、芯(b)−鞘(a)型、或いは偏心芯鞘型等
任意の組み合わせが可能である。
【0057】尚、上記の層構成において、それぞれの層
間には、必要に応じて接着性樹脂層を設けることがで
き、かかる接着性樹脂としては、種々のものを使用する
ことができ、bの樹脂の種類によって異なり一概に言え
ないが、不飽和カルボン酸又はその無水物をオレフィン
系重合体(上述の広義のポリオレフィン系樹脂)に付加
反応やグラフト反応等により化学的に結合させて得られ
るカルボキシル基を含有する変性オレフィン系重合体を
挙げることができ、具体的には、無水マレイン酸グラフ
ト変性ポリエチレン、無水マレイン酸グラフト変性ポリ
プロピレン、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−プ
ロピレン(ブロック又はランダム)共重合体、無水マレ
イン酸グラフト変性エチレン−エチルアクリレート共重
合体、無水マレイン酸グラフト変性エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等から選ばれた1種または2種以上の混合物
が好適なものとして挙げられる。このときの、オレフィ
ン系重合体に含有される不飽和カルボン酸又はその無水
物の量は、0.001〜3重量%が好ましく、更に好ま
しくは0.01〜1重量%、特に好ましくは0.03〜
0.5重量%である。該変性物中の変性量が少ないと、
接着性が不充分となることがあり、逆に多いと架橋反応
を起こし、成形性が悪くなることがあり好ましくない。
またこれらの接着性樹脂には、本発明の樹脂組成物や他
のEVOH、ポリイソブチレン、エチレン−プロピレン
ゴム等のゴム・エラストマー成分、更にはb層の樹脂等
をブレンドすることも可能である。特に、接着性樹脂の
母体のポリオレフィン系樹脂と異なるポリオレフィン系
樹脂をブレンドすることにより、接着性が向上すること
があり有用である。
【0058】積層体の各層の厚みは、層構成、bの種
類、用途や容器形態、要求される物性などにより一概に
言えないが、通常は、a層は5〜500μm(更には1
0〜200μm)、b層は5〜5000μm(更には3
0〜1000μm)、接着性樹脂層は5〜400μm
(更には10〜150μm)程度の範囲から選択され
る。a層が5μm未満ではガスバリア性が不足し、また
その厚み制御が不安定となり、逆に500μmを越える
と耐屈曲疲労性が劣り、かつ経済的でなく好ましくな
く、またb層が5μm未満では剛性が不足し、逆に50
00μmを越えると耐屈曲疲労性が劣り、かつ重量が大
きくなり好ましくなく、接着性樹脂層が5μm未満では
層間接着性が不足し、またその厚み制御が不安定とな
り、逆に400μmを越えると重量が大きくなり、かつ
経済的でなく好ましくない。また、本発明の積層包装材
の各層には、成形加工性や諸物性の向上のために、前述
の各種添加剤や改質剤、充填材、他樹脂等を本発明の効
果を阻害しない範囲で添加することもできる。
【0059】該積層体(成形物)は、そのまま各種形状
のものに使用されるが、更に該積層体(成形物)の物性
を改善するためには延伸処理を施すことも好ましく、か
かる延伸については、一軸延伸、二軸延伸のいずれであ
ってもよく、できるだけ高倍率の延伸を行ったほうが物
性的に良好で、延伸時にピンホールやクラック、延伸ム
ラ、デラミ等の生じない延伸フィルムや延伸シート、延
伸容器、延伸ボトル等の成形物が得られる。
【0060】延伸方法としては、ロール延伸法、テンタ
ー延伸法、チューブラー延伸法、延伸ブロー法等の他、
深絞成形、真空圧空成形等のうち延伸倍率の高いものも
採用できる。二軸延伸の場合は同時二軸延伸方式、逐次
二軸延伸方式のいずれの方式も採用できる。延伸温度は
60〜170℃、好ましくは80〜160℃程度の範囲
から選ばれる。
【0061】延伸が終了した後、次いで熱固定を行うこ
とも好ましい。。熱固定は周知の手段で実施可能であ
り、上記延伸フィルムを緊張状態を保ちながら80〜1
70℃、好ましくは100〜160℃で2〜600秒間
程度熱処理を行う。
【0062】また、生肉、加工肉、チーズ等の熱収縮包
装用途に用いる場合には、延伸後の熱固定は行わずに製
品フィルムとし、上記の生肉、加工肉、チーズ等を該フ
ィルムに収納した後、50〜130℃、好ましくは70
〜120℃で、2〜300秒程度の熱処理を行って、該
フィルムを熱収縮させて密着包装をする。
【0063】かくして得られた積層体(成形物)の形状
としては任意のものであってよく、フィルム、シート、
テープ、ボトル、パイプ、フィラメント、異型断面押出
物等が例示される。又、得られる積層体(成形物)は必
要に応じ、熱処理、冷却処理、圧延処理、印刷処理、ド
ライラミネート処理、溶液又は溶融コート処理、製袋加
工、深絞り加工、箱加工、チューブ加工、スプリット加
工等を行うことができる。
【0064】かくして得られた積層体(成形物)は、チ
ューブ状や袋状などの形態に加工されて、食品、飲料、
医薬品、化粧品、工業薬品、農薬、洗剤等各種の包装材
料として有用であり、広範囲の用途に使用することが可
能であるが、特にバッグインボックス又はバッグインカ
ートン用途に用いることが好ましい。以下、バッグイン
ボックス・バッグインカートン用内容器について説明す
るが、本発明の積層包装材の用途としてこれに限定され
るものではない。
【0065】バッグインボックス又はバッグインカート
ンとは、折り畳み可能なプラスチックの薄肉内容器と積
み重ね性、持ち運び性、内容器保護性、印刷適性を有す
る外装ダンボール箱(バッグインボックス)又は紙カー
トン(バッグインカートン)とを組み合わせた容器のこ
とである。更に外装の基材としては板紙やダンボールの
他にプラスチックや金属であってもよく、形状について
もボックスやカートン(直方体)の他にドラム(円柱)
等であってもよい。以下、これらを総称してバッグイン
ボックスと称する。該バッグインボックス用の内容器
は、主に、ヒートシール法及びブロー成形法により製造
することができる。
【0066】ヒートシール法では、共押出法等により製
膜(インフレーション法又はTダイキャスト法)された
積層体をそのまま、あるいは必要に応じて2重又は3重
に重ね合わせて、液体注入口の密封取り付け用の穴を打
ち抜き、その穴に、予め射出成形で成形した液体注入口
の密封栓をヒートシール法で融着させる。そのときに、
該積層体と打ち抜き処理のしていない別の積層体とを合
わせて四方ヒートシールしてバッグインボックス等の内
容器とすることができる。
【0067】ブロー成形法では、複数の押出機から共押
出法により押し出された円筒状の上記の積層体(パリソ
ン)を金型で型締めして成形する。液体注入口の密封栓
は、予め射出成形で成形したものを金型内にセットして
おき、ブロー成形時に成形容器と融着させる。その後、
液体注入口をあけることによりバッグインボックス等の
内容器とすることができる。
【0068】かくして得られたバッグインボックス用の
内容器は、ワイン、ジュース、みりん、醤油、ソース、
麺つゆ、牛乳、ミネラルウォーター、日本酒、焼酎、コ
ーヒー、紅茶、各種食用油等の食料品や液体肥料、次亜
塩素酸ソーダ、現像液、バッテリー液、他の工業用薬品
等の非食品などの輸送、保管、陳列等に用いることがで
きる。
【0069】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0070】尚、実施例中「部」、「%」とあるのは特
に断りのない限り重量基準を示す。
【0071】また、実施例中の(C)成分と酢酸ナトリ
ウムの含有量は、EVOH又は樹脂組成物ペレットを灰
化後、塩酸水溶液に溶解し原子吸光分析法により各金属
を定量することにより算出した。更にEVOH中のホウ
酸の含有量は、EVOHペレットをアルカリ溶融してI
CP発光分光分析法によりホウ素を定量することにより
算出した。
【0072】実施例1 EVOH(A)[エチレン含有量34モル%、ケン化度
99.7モル%、MFR6g/10分(210℃,21
60g荷重)、酢酸ナトリウム含有量0.039部(ナ
トリウムとして0.011部)]100部に、エチレン
−メタクリル酸共重合体のアイオノマー(B)[メタク
リル酸含有量8モル%、イオン種Zn2+、中和度40
%、MFR1.5g/10分(210℃、2160g荷
重)]16部と、ナイロン6[融点225℃]5部及び
ステアリン酸亜鉛(C1)0.015部(但し、(A)
と(B)の合計量100部に対して)を配合し、30m
mφ同方向二軸押出機(L/D=28)により温度24
0℃で溶融混練を行い、樹脂組成物ペレットを得た。但
し、EVOH(A)中の酢酸ナトリウムについては、E
VOH製造時におけるケン化工程で副生成した酢酸ナト
リウムの量を水洗処理により調整することにより含有せ
しめた。
【0073】上記で得られた樹脂組成物ペレット(形
状:円筒形、直径2.5mm、長さ3.0mm)100
部に水2部を加えロッキングミキサーで10分間ブレン
ドを行い、含水率2%の樹脂組成物ペレットを得た。次
いで、かかるペレット100部を別途ロッキングミキサ
ーに投入し、更にステアリン酸亜鉛(C2)0.016
部を投入してブレンドを行って、樹脂組成物ペレットの
表面にステアリン酸亜鉛(C2)0.015部(但し、
(A)と(B)の合計量100部に対して)を付着せし
めた。更に100℃の乾燥機で10時間乾燥し、目的と
する本発明の樹脂組成物ペレット(含水率0.3%)を
得た。
【0074】次いで、共押出多層インフレーション製膜
装置を用いて、直鎖状低密度ポリエチレン[日本ポリケ
ム社製「カーネルKF270」、MFR2.0g/10
分(190℃、2160g荷重)、密度0.907g/
cm3]層/接着性樹脂[無水マレイン酸変性LLDP
E、三菱化学社製「モディック−AP M503」、M
FR1.7g/10分(190℃、2160g荷重)、
密度0.92g/cm 3]層/樹脂組成物ペレットから
なる層/接着性樹脂層[同左]/直鎖状低密度ポリエチ
レン層[同左]の層構成(厚み35/7/10/7/3
5μm)を有する5層共押出多層インフレーションフィ
ルムを得た。かかる製膜を7日間連続して行って、ロン
グラン成形性及びロングラン成形後の成形物の耐屈曲疲
労性について、以下の要領で評価を行った。
【0075】(ロングラン成形性)上記多層インフレー
ションフィルムの外観を経時的に目視観察して、以下の
通り評価した。 ○ −−− 製膜開始後、7日間経過しても異物、ゲル
又はサージングの発生はほとんど認められなかった △ −−− 製膜開始後、3〜6日で異物、ゲル又はサ
ージングが発生した × −−− 製膜開始後、3日未満で異物、ゲル又はサ
ージングが発生した
【0076】(ロングラン成形後の成形物の耐屈曲疲労
性)製膜開始1時間後及び7日後に得られた多層インフ
レーションフィルム(A4サイズに裁断)を、ゲルボフ
レックテスター(理学工業社製)を用いて、23℃、5
0%RHの雰囲気中で、440°捻り(3.5インチ)
+直進(2.5インチ)の繰り返し往復運動を500回
行った後、該多層インフレーションフィルムについて、
酸素透過度測定装置(MOCON社製「OXTRAN1
0/50」)を用いて、23℃、50%RHの条件下で
酸素透過度(cc/m2・day・atm)を測定した。
【0077】実施例2 実施例1において、(C1)成分としてステアリン酸マ
グネシウムを0.01部、(C2)成分としてステアリ
ン酸亜鉛を0.013部(いずれも(A)と(B)の合
計量100部に対して)となるように同様にして樹脂組
成物ペレットを得て、同様に共押出多層インフレーショ
ンフィルムの製膜を行って、同様に評価した。
【0078】実施例3 実施例1において、(C1)成分として酢酸カルシウム
を0.024部、(C2)成分としてステアリン酸カル
シウムを0.022部(いずれも(A)と(B)の合計
量100部に対して)となるように同様にして樹脂組成
物ペレットを得て、同様に共押出多層インフレーション
フィルムの製膜を行って、同様に評価した。但し、酢酸
カルシウム(C1)については、EVOH製造時におけ
るケン化工程後のEVOHの水/メタノール溶液を水槽
にストランド状に押し出して凝固させてカッターで切断
して得たペレット状の多孔性析出物を水洗後、酢酸カル
シウム(C1)を含有した水溶液に投入して撹拌するこ
とにより、予めEVOHに含有せしめておいた。
【0079】実施例4 EVOH(A)[エチレン含有量44モル%、ケン化度
99.5モル%、MFR4g/10分(210℃,21
60g荷重)、酢酸ナトリウム含有量0.043部(ナ
トリウムとして0.012部)]100部に、エチレン
−メタクリル酸共重合体[メタクリル酸含有量9重量
%、密度0.93g/cm3、MFR8g/10分(1
90℃、荷重2160g)]13部及びステアリン酸亜
鉛(C1)0.015部(但し、(A)と(B)の合計
量100部に対して)を配合し、30mmφ同方向二軸
押出機(L/D=28)により温度220℃で溶融混練
を行い、樹脂組成物ペレットを得た。ただし、EVOH
(A)中の酢酸ナトリウムについては、EVOH製造時
におけるケン化工程で副生成した酢酸ナトリウムの量を
水洗処理により調整することにより含有せしめた。
【0080】上記で得られた樹脂組成物ペレット(形
状:円筒形、直径2.5mm、長さ3.0mm)100
部に水2部を加えロッキングミキサーで10分間ブレン
ドを行い、含水率2%の樹脂組成物ペレットを得た。次
いで、かかるペレット100部を別途ロッキングミキサ
ーに投入し、更にステアリン酸亜鉛(C2)0.016
部を投入してブレンドを行って、樹脂組成物ペレットの
表面にステアリン酸亜鉛(C2)0.015部(但し、
(A)と(B)の合計量100部に対して)を付着せし
めた。更に100℃の乾燥機で10時間乾燥し、目的と
する本発明の樹脂組成物ペレット(含水率0.3%)を
得た。得られた樹脂組成物ペレットについて、実施例1
と同様の評価を行った。
【0081】実施例5 EVOH(A)[エチレン含有量44モル%、ケン化度
99.5モル%、MFR6g/10分(210℃,21
60g荷重)、酢酸ナトリウム含有量0.043部(ナ
トリウムとして0.012部)]100部に、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体[アクリル酸エチル含有量
25重量%、密度0.94g/cm3、MFR5g/1
0分(190℃、荷重2160g)]8部と、無水マレ
イン酸変性エチレン−アクリル酸エチル共重合体[アク
リル酸エチル含有量13重量%、無水マレイン酸変性量
2重量%、密度0.94g/cm3、MFR3g/10
分(190℃、荷重2160g)]3部及びステアリン
酸亜鉛(C1)0.015部(但し、(A)と(B)の
合計量100部に対して)を配合し、30mmφ同方向
二軸押出機(L/D=28)により温度220℃で溶融
混練を行い、樹脂組成物ペレットを得た。但し、EVO
H(A)中の酢酸ナトリウムについては、EVOH製造
時におけるケン化工程で副生成した酢酸ナトリウムの量
を水洗処理により調整することにより含有せしめた。
【0082】上記で得られた樹脂組成物ペレット(形
状:円筒形、直径2.5mm、長さ3.0mm)100
部に水2部を加えロッキングミキサーで10分間ブレン
ドを行い、含水率2%の樹脂組成物ペレットを得た。次
いで、かかるペレット100部を別途ロッキングミキサ
ーに投入し、更にステアリン酸亜鉛(C2)0.016
部を投入してブレンドを行って、樹脂組成物ペレットの
表面にステアリン酸亜鉛(C2)0.015部(但し、
(A)と(B)の合計量100部に対して)を付着せし
めた。更に100℃の乾燥機で10時間乾燥し、目的と
する本発明の樹脂組成物ペレット(含水率0.3%)を
得た。得られた樹脂組成物ペレットについて、実施例1
と同様の評価を行った。
【0083】実施例6 EVOH(A)[エチレン含有量38モル%、ケン化度
99.5モル%、MFR15g/10分(210℃,2
160g荷重)、ホウ酸含有量0.062部(ホウ素と
して0.011部)]100部に、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体[アクリル酸エチル含有量19重量
%、密度0.94g/cm3、MFR5g/10分(1
90℃、荷重2160g)]12部と、無水マレイン酸
変性エチレン−酢酸ビニル共重合体[酢酸ビニル含有量
10重量%、無水マレイン酸変性量0.5重量%、密度
0.93g/cm3、MFR2g/10分(190℃、
荷重2160g)]3.5部及びステアリン酸マグネシ
ウム(C1)0.01部(但し、(A)と(B)の合計
量100部に対して)を配合し、30mmφ同方向二軸
押出機(L/D=28)により温度230℃で溶融混練
を行い、樹脂組成物ペレットを得た。ただし、ホウ酸に
ついては、EVOH製造時におけるケン化工程後のEV
OHの水/メタノール溶液を水槽にストランド状に押し
出して凝固させてカッターで切断して得たペレット状の
多孔性析出物を水洗後、ホウ酸を含有した水溶液に投入
して撹拌することにより含有せしめた。
【0084】上記で得られた樹脂組成物ペレット(形
状:円筒形、直径2.5mm、長さ3.0mm)100
部に水2部を加えロッキングミキサーで10分間ブレン
ドを行い、含水率2%の樹脂組成物ペレットを得た。次
いで、かかるペレット100部を別途ロッキングミキサ
ーに投入し、更にステアリン酸亜鉛(C2)0.012
部を投入してブレンドを行って、樹脂組成物ペレットの
表面にステアリン酸亜鉛(C2)0.015部(但し、
(A)と(B)の合計量100部に対して)を付着せし
めた。更に100℃の乾燥機で10時間乾燥し、目的と
する本発明の樹脂組成物ペレット(含水率0.3%)を
得た。得られた樹脂組成物ペレットについて、実施例1
と同様の評価を行った。
【0085】比較例1 実施例1において、(C1)及び(C2)成分を配合し
なかった以外は同様に行って、実施例1と同様の評価を
行った。
【0086】比較例2 実施例1において、(C1)成分を配合しなかった以外
は同様に行って、実施例1と同様の評価を行った。
【0087】比較例3 実施例1において、(C2)成分を配合しなかった以外
は同様に行って、実施例1と同様の評価を行った。
【0088】比較例4 実施例1において、(B)成分及びナイロン6を配合し
なかった以外は同様に行って、実施例1と同様の評価を
行った。
【0089】実施例、比較例のそれぞれの評価結果を表
1にまとめて示す。
【0090】 〔表1〕 ロングラン成形性 ロングラン成形後の耐屈曲疲労性1) 製膜1時間後 製膜7日後 実施例1 ○ 1.5 1.5 〃 2 ○ 1.5 1.5 〃 3 ○ 1.5 1.7 〃 4 ○ 3.8 3.9 〃 5 ○ 3.7 3.7 〃 6 ○ 2.4 2.5 比較例1 × 1.7 * 〃 2 △ 1.5 * 〃 3 △ 1.5 * 〃 4 ○ 1.5 * 1)耐屈曲疲労試験後の酸素透過度(単位:cc/m2・day・atm)の測定値 *は酸素透過度が50cc/m2・day・atm以上であることを表す
【0091】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物ペレットは、上記の
如き(A)〜(C)成分からなり、かつ(C)成分が該
ペレットの内部及び外部表面にそれぞれ存在するため、
ロングラン成形性と、ロングラン成形後の成形物の耐屈
曲疲労性に優れ、各種の成形物とすることができ、食品
や医薬品、農薬品、工業薬品包装用のフィルム、シー
ト、チューブ、袋、ボトル、カップやトレーなどの容器
等の用途に非常に有用で、特に、バッグインボックスや
バッグインカートンに代表されるフレキシブル積層包装
材としての成形物に好適に用いることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年2月9日(2001.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】 〔表1〕 ロングラン成形性 ロングラン成形後の耐屈曲疲労性1) 製膜1時間後 製膜7日後 実施例1 ○ 1.5 1.5 〃 2 ○ 1.5 1.5 〃 3 ○ 1.5 1.7 〃 4 ○ 3.8 3.9 〃 5 ○ 3.7 3.7 〃 6 ○ 2.4 2.5 比較例1 × 1.7 * 〃 2 △ 1.5 * 〃 3 △ 1.5 * 〃 4 ○ 1)耐屈曲疲労試験後の酸素透過度(単位:cc/m2・day・atm)の測定値 *は酸素透過度が50cc/m2・day・atm以上であることを表す
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/098 C08K 5/098 C08L 23/08 C08L 23/08 23/26 23/26 Fターム(参考) 4F071 AA15X AA20X AA28X AA29X AA32X AA33X AA78 AC09 AH19 BA01 BB06 BC01 BC02 4J002 BB07X BB07Y BB08X BB14X BB14Y BB17Y BB18X BB22W BB24X BC04X BC04Y BC07X BC07Y BE03W EG026 EG036 EG046 EG056 FB296 FD020 FD170 FD200 GF00 4J100 AA02P AA03P AA04P AA06P AB02P AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AK32Q AL36Q CA04 HA31 JA00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)、オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体及び/
    又はオレフィン−不飽和カルボン酸エステル共重合体
    (B)および脂肪酸金属塩(C)を含有してなる樹脂組
    成物ペレットで、かつ該ペレットの内部及び外部表面に
    それぞれ脂肪酸金属塩(C)が存在してなることを特徴
    とする樹脂組成物ペレット。
  2. 【請求項2】 脂肪酸金属塩(C)が、炭素数12〜3
    0の脂肪族モノカルボン酸の1種又は2種以上と、マグ
    ネシウム、カルシウム、亜鉛から選ばれる金属からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の樹脂組成物ペレット。
  3. 【請求項3】 樹脂組成物ペレットの外部表面に存在す
    る脂肪酸金属塩(C)の含有量が、エチレン−酢酸ビニ
    ル共重合体ケン化物(A)とオレフィン−不飽和カルボ
    ン酸共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸
    エステル共重合体(B)の合計量100重量部に対して
    0.005〜0.05重量部であることを特徴とする請
    求項2記載の樹脂組成物ペレット。
  4. 【請求項4】 樹脂組成物ペレットの内部に存在する脂
    肪酸金属塩(C)の含有量が、エチレン−酢酸ビニル共
    重合体ケン化物(A)とオレフィン−不飽和カルボン酸
    共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸エス
    テル共重合体(B)の合計量100重量部に対して0.
    002〜0.06重量部であることを特徴とする請求項
    1〜3いずれか記載の樹脂組成物ペレット。
  5. 【請求項5】 オレフィン−不飽和カルボン酸共重合体
    (B)が、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体又は
    エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体のアイオノマー
    であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の樹
    脂組成物ペレット。
  6. 【請求項6】 オレフィン−不飽和カルボン酸エステル
    共重合体(B)が、エチレン−アクリル酸メチル共重合
    体又はエチレン−アクリル酸エチル共重合体であること
    を特徴とする請求項1〜4いずれか記載の樹脂組成物ペ
    レット。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の樹脂組成物
    ペレットを用いて溶融成形されてなることを特徴とする
    成形物。
  8. 【請求項8】 少なくとも樹脂組成物ペレットからなる
    層と熱可塑性樹脂からなる層を含んでなる積層体である
    ことを特徴とする請求項7記載の成形物。
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