JP2001283595A - 不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置および不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法

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JP2001283595A
JP2001283595A JP2000097705A JP2000097705A JP2001283595A JP 2001283595 A JP2001283595 A JP 2001283595A JP 2000097705 A JP2000097705 A JP 2000097705A JP 2000097705 A JP2000097705 A JP 2000097705A JP 2001283595 A JP2001283595 A JP 2001283595A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消去時間が短縮されたフラッシュメモリを提
供する。 【解決手段】 ブロック単位で消去パルスを印加する前
に消去パルスを印加してさらに消去前一括書込を行なう
ステップS2,S3の処理を行なう。これによりしきい
値電圧の分布幅が狭くなり、オーバイレースベリファイ
を行なわなければならないメモリトランジスタの数が減
少するため、合計の消去時間を少なくすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、不揮発性半導体
記憶装置に関し、より特定的には、フラッシュ型の不揮
発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュ型の不揮発性半導体記憶装置
すなわち、フラッシュメモリは、機能的には、一括消去
型の電気的に書込消去が可能な不揮発性半導体記憶装置
であるが、その低コスト性、電気的消去機能を有するこ
とから携帯機器等に大きな需要があり、近年最も盛んに
研究開発が行なわれている不揮発性半導体記憶装置であ
る。フラッシュメモリは、メモリセルとして、フローテ
ィングゲートを有し、しきい値電圧を変化させることが
できるトランジスタ(以下、メモリトランジスタと称す
る)を使用する。
【0003】現在、フラッシュメモリの主流となってい
るのはNOR型のフラッシュメモリである。NOR型の
フラッシュメモリは、たとえばDINOR型などと比べ
ると、チャネルホットエレクトロンで書込を行なうた
め、書込速度が速いという利点がある。
【0004】NOR型のフラッシュメモリは、消去時に
は、メモリトランジスタのしきい値電圧を高から低に変
化させる。一方、DINOR型は、消去時にはメモリト
ランジスタのしきい値電圧を低から高へ変化させる。し
たがって、DINOR型のフラッシュメモリは、消去時
にはメモリトランジスタがしきい値電圧が低くなり過ぎ
ることによるデプレッション型トランジスタになること
はなく、消去速度が速いという利点がある。
【0005】NOR型のフラッシュメモリの中でも現在
主流となっているのは、消去時にフローティングゲート
の電子をソース領域に引き抜くエッジ引抜き型のフラッ
シュメモリであるが、本発明では例としてチャネル全面
に電子を引抜いて消去を行なうNOR型のフラッシュメ
モリの場合の印加電圧を示している。かかるチャネル全
面引抜き型消去のNOR型フラッシュメモリは、従来の
エッジ引抜き型のフラッシュメモリに比べセルサイズを
スケーリングできる、つまり比例縮小できるという利点
がある。
【0006】図47は、従来のフラッシュメモリの最も
シンプルな消去シーケンスの例を示したフローチャート
である。
【0007】図47を参照して、ステップS101にお
いて消去コマンドが入力されると、続くステップS10
2において所定のパルス幅を有する消去パルスがメモリ
トランジスタに印加される。
【0008】そして、その後ステップS103において
消去されたかどうかを判定するイレースベリファイ機能
による判定が行なわれる。
【0009】ステップS103においてメモリセルの保
持情報が消去されていないと判断された場合には、ステ
ップS102に戻り、メモリトランジスタのしきい値電
圧が消去判定電圧以下となるまでステップS102、S
103を繰返し通ることにより消去パルスの印加とイレ
ースベリファイを繰返し行なう。
【0010】ステップS103においてメモリトランジ
スタのしきい値電圧が消去判定電圧以下になったときに
はステップS104に進み消去動作が終了する。
【0011】図48は、図47におけるステップS10
2で行なわれる消去パルスを与えている時の印加電圧を
説明するためのメモリブロックの回路図である。
【0012】図48を参照して、このメモリブロックに
は、n行m列に配置された各々がフローティングゲート
を有するメモリトランジスタが示されている。消去パル
スを印加するときには、ソース線電位VSLおよびウェル
電位Vwellはともに8Vに設定される。そして、各行の
メモリトランジスタを活性化するワード線はすべて−1
0Vに設定される。また、各列のメモリトランジスタか
らデータを読出すためのビット線BL1〜BLmはすべ
て開放状態に設定される。
【0013】図49は、消去パルスが印加されている場
合のメモリトランジスタに印加されている電圧を説明す
るための図である。
【0014】図49を参照して、メモリトランジスタの
ソースに与えられるソース線電位V SLおよびメモリトラ
ンジスタの基板部に与えられるウエル電位Vwellはとも
に8Vに設定される。メモリトランジスタを選択するた
めのワード線に印加されるワード線電位VWLは−10V
に設定される。メモリトランジスタのドレインはこのと
きは開放状態にされている。ゲートとソース間だけでな
く、ゲートと基板間にも高電界が印加されているので、
メモリトランジスタのチャネル全面に電子が引抜かれ、
消去が行なわれる。
【0015】図50は、図47に示したシーケンスにお
いてステップS103で行なわれるイレースベリファイ
の場合に印加される電圧を説明するための回路図であ
る。
【0016】図50を参照して、ウェル電位Vwellおよ
びソース線電位VSLはともに0Vに設定される。選択ビ
ットに対応するメモリトランジスタを選択するワード線
WLiは3.5Vに設定され、他のワード線はすべて0
Vに設定される。選択ビットに対応するメモリトランジ
スタに接続されたビット線BLjは1.0Vに設定さ
れ、他のビット線はすべて0Vに設定される。このよう
な電位に設定し、メモリトランジスタに流れる電流を確
認することにより、メモリトランジスタMT(i,j)
の消去が行なわれたか否かが確認される。
【0017】図51は、図50の選択ビットに対応した
メモリトランジスタに印加される電圧を示した図であ
る。
【0018】図51を参照して、選択されたメモリトラ
ンジスタMT(j,i)のソースおよびウェルはともに
0Vに設定される。メモリトランジスタのゲートには
3.5Vが与えられドレインには1.0Vが与えられ
る。
【0019】次に、従来のフラッシュメモリにおけるリ
ード時の電圧設定を説明しておく。図52は、従来のフ
ラッシュメモリのリード時の電圧設定を説明するための
回路図である。
【0020】図52を参照して、選択ビットに対応する
メモリトランジスタのゲートに接続されるワード線WL
iは4.5Vに設定され、他にワード線はすべて0Vに
設定される。このとき、ソース線電位VSLおよびウェル
電位Vwellはともに0Vに設定されている。
【0021】図53は、図52に示したリード時の選択
されたメモリトランジスタに与えられる電位を示した図
である。
【0022】図53を参照して、選択ビットに相当する
メモリトランジスタのソースおよびウェルはともに0V
に設定されている。そしてドレインには1.0Vが与え
られゲートには4.5Vが与えられる。このときに、メ
モリトランジスタのしきい値電圧が高いとドレインから
ソースへは電流が流れず、逆にメモリトランジスタのし
きい値電圧が低い場合には、ドレインからソースに電流
が流れる。この電流を検出することによりメモリトラン
ジスタにデータが書込まれているか否かが判別できる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図47に示した従来の
フラッシュメモリの消去シーケンスを使用すると、メモ
リトランジスタの一部が過消去状態となってしまうとい
う問題が生じる。以降この過消去状態について説明す
る。
【0024】図54は、消去パルス印加前のしきい値電
圧の分布を示す図である。図54を参照して、図47の
ステップS101において消去コマンドが入力される直
前の状態、つまり消去時における初期状態では、プログ
ラム状態すなわちメモリトランジスタに“0”が記憶さ
れている状態とイレース状態すなわちメモリトランジス
タに“1”が記憶されている状態とが存在する。図の縦
軸は、メモリブロックにおいて各しきい値電圧を保持し
ているメモリトランジスタの数を示している。
【0025】なお、NOR型フラッシュメモリでは、し
きい値電圧が高い状態にある場合がプログラム状態、す
なわち、“0”を保持している状態に対応している。一
方、しきい値電圧が低い状態がイレース状態、すなわ
ち、“1”を保持している状態に対応している。
【0026】図54で示した状態は、それまでのシーケ
ンスによりメモリブロックにデータが記憶されている状
態であり、その記憶状態に応じてプログラム状態、イレ
ース状態のメモリトランジスタ数が定まっている。ま
た、プログラム状態のメモリトランジスタは、しきい値
電圧が5.5V以上に分布しており、イレース状態のメ
モリトランジスタはしきい値電圧が3.5V以下に分布
している。
【0027】図55は、図47の消去シーケンスにおい
て消去パルスが印加されても、完全に全ビットのデータ
が消去されていない不完全な消去状態を示した図であ
る。
【0028】図47、図55を参照して、ステップS1
02では、所定の幅の消去パルスをメモリブロック内の
メモリトランジスタに一括して与えることにより、FN
(ファウラーノルドハイム)トンネル電流を用いてメモ
リブロック単位で消去が行なわれる。したがって、図5
4で示したように1ブロックの中にイレース状態のメモ
リトランジスタとプログラム状態のメモリトランジスタ
がある場合に、ブロック単位で消去パルスが印加される
と、イレース状態のメモリセルもプログラム状態のメモ
リセルもともに図54においてしきい値電圧が低くなる
方にシフトしていく。
【0029】図56は、図47のステップS103にお
いてイレースベリファイが完了した場合のしきい値電圧
の分布を示した図である。
【0030】図56を参照して、イレースベリファイが
完了すると、メモリブロック中のメモリトランジスタの
しきい値電圧は、すべて3.5V以下になっている。し
かし、メモリブロックにおける各メモリトランジスタの
しきい値電圧は、この場合にはかなりばらつきが生じて
いることがわかる。すなわち、図56において、しきい
値電圧の分布幅が広くなってしまっている。
【0031】その結果、しきい値電圧が1V以下である
メモリセル、つまり、過消去状態にあるメモリトランジ
スタが存在することが斜線部に示されている。過消去状
態では、メモリトランジスタは、ゲート電圧が0Vであ
ってもドレイン電流が流れるデプレッション型トランジ
スタとなってしまう場合がある。
【0032】このばらつきは、図54においてイレース
状態にあるメモリトランジスタのしきい値電圧のばらつ
きおよびプログラム状態にあるメモリトランジスタのし
きい値電圧のばらつきにも起因するが、イレース状態に
あるメモリトランジスタとプログラム状態にあるメモリ
トランジスタに同じ消去パルスを印加することによっ
て、さらに、ばらつきが増大する。
【0033】図57は、消去状態の各しきい値電圧を有
するメモリトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の
特性を表わした図である。
【0034】図57を参照して、しきい値電圧が1.5
Vおよび3.5Vの場合、ゲート電圧Vgが0Vのとき
には、ドレイン電流は判定値よりも小さい。しかし、し
きい値電圧が0Vの場合には、ゲート電圧Vgが0Vの
場合にも、メモリトランジスタに所定の判定値に等しい
電流が流れてしまう。さらに、しきい値電圧が−1.0
Vのメモリトランジスタでは、ゲート電圧をかなり負電
位に設定しないとドレイン電流が流れてしまう状態が起
こっている。
【0035】このような過消去のメモリトランジスタと
正常な消去状態のメモリトランジスタを比較すると、過
消去状態のメモリトランジスタがデプレッショントラン
ジスタとなってゲート電圧が0Vの場合つまり、メモリ
トランジスタが非選択状態にある場合にもリーク電流が
多く流れることがわかる。
【0036】このような過消去状態のメモリトランジス
タが存在すると、図51、図53で示した電圧でベリフ
ァイおよびリードを行なうときに同一ビット線上に非選
択の過消去状態のメモリトランジスタによるリーク電流
が多く流れてしまい、このリーク電流の総和で選択され
たメモリトランジスタの電流値がわからなくなってしま
う。つまり、読出不能になってしまう。そのため、正確
なベリファイおよびリードができなくなってしまうとい
う問題点があった。
【0037】図58は、図47で示した消去シーケンス
の過消去の問題に対する対策を施したフローを示したフ
ローチャートである。
【0038】図58を参照して、ステップS111で消
去コマンドが入力されると、ステップS112でメモリ
ブロックに一括して消去パルスが印加されFNトンネル
電流によるしきい値電圧の変更が行なわれる。続いて、
ステップS113でイレースベリファイが実行される。
すべてのメモリセルのイレースが確認されるまでステッ
プS113とS112とが繰返される。ステップS11
3ですべてのメモリセルのイレースが確認されるとステ
ップS114に進む。
【0039】ステップS114ではメモリトランジスタ
が過消去状態になっていないかを確認するオーバイレー
スベリファイが行なわれる。すなわち、消去ベリファイ
が完了した後に、しきい値電圧がある値(たとえば1.
5V)以下になっているメモリトランジスタを検出す
る。過消去状態にあるメモリトランジスタを検出すると
ステップS115に進み、ビットごとのオーバイレース
リカバーが行なわれる。オーバイレースリカバーとは、
ビットごとにチャネルホットエレクトロン(CHE)を
用いてデータを書き戻す機能、つまり、メモリトランジ
スタ毎にしきい値電圧を正方向に大きくする機能であ
る。そしてステップS116に進み、再び過消去状態に
あるメモリトランジスタがあるかどうかが判定される。
【0040】次に過消去状態のメモリトランジスタが存
在しないことが確認されたらステップS117に進む。
ステップS117では、ステップS115において行な
われたオーバイレースリカバー機能により過剰に書き戻
された「過書き戻し」の可能性があるため再び過書き戻
しベリファイが行なわれる。過書き戻しが検出される
と、再びステップS112に進む。一方過書き戻しのメ
モリトランジスタが存在しない場合にはステップS11
8に進み消去が終了する。
【0041】図59は、図58のステップS114にお
いて実行されたオーバイレースベリファイ時にメモリブ
ロックに与えられる電圧を説明するための回路図であ
る。
【0042】図59を参照して、オーバイレースベリフ
ァイ時には、選択ビットに対応するメモリトランジスタ
を選択するためのワード線WLiには1.5Vが与えら
れ、他のワード線には0Vが与えられる。一方、選択ビ
ットに対応するメモリトランジスタのドレインに接続さ
れるビット線BLjには1.0Vが与えられ、他のビッ
ト線には0Vが与えられる。ソース線電位VSLおよびウ
ェル電位Vwellは0Vに設定されている。
【0043】図60は、オーバイレースベリファイ時に
おける選択ビットに対応するメモリトランジスタに与え
られる電圧を示した図である。
【0044】図60を参照して、選択ビットのメモリト
ランジスタは、そのソースおよび基板部には0Vが与え
られる。そしてゲートには1.5Vが与えられ、ドレイ
ンには1.0Vが与えられる。
【0045】このように、読出時よりもやや低い電圧を
ゲートに与えてソースドレイン間に電流が流れるか否か
を検出することにより過消去状態にあるメモリトランジ
スタを検出することができる。
【0046】図61は、図58のステップS115に示
したビット毎オーバイレースリカバー時におけるメモリ
ブロックに与える電圧を示した回路図である。
【0047】図61を参照して、ビット毎オーバイレー
スリカバー時には、選択ビットに対応するメモリトラン
ジスタを選択するワード線WLiには7Vが与えられ、
他のワード線には0Vが与えられる。一方、選択ビット
に対応するメモリトランジスタのドレインに接続される
ビット線BLjには4Vが与えられ、他のビット線は0
Vに設定される。ソース線電位VSLおよびウェル電位V
wellはともに0Vに設定される。
【0048】ゲート電圧を通常読み出し時(たとえば
4.5V)より高く設定すれば、しきい値電圧が通常の
“0”状態にあるメモリトランジスタにもドレイン電流
が流れる。このような電圧を選択ビットに対応するメモ
リトランジスタに与えた場合に電流が流れないことを検
出することで、過消去状態になったメモリトランジスタ
を検出することができる。
【0049】以上、図58で示した消去シーケンスの場
合には、過消去のメモリトランジスタに対しては書き戻
しを行なうため、正確なベリファイおよびリードはでき
るが、その代わり、ビットごとに行なうオーバイレース
リカバー動作およびそのベリファイに時間を要するた
め、合計の消去時間が長くなってしまうという問題点が
あった。
【0050】図62は、図58の消去シーケンスの消去
時間をさらに短縮する消去シーケンスを説明するための
フローチャートである。
【0051】図62を参照して、ステップS111にお
いて消去コマンドが入力されると、次にステップS12
1に進みチャネルホットエレクトロンを用いた消去前の
ビット毎書込を行なう。この消去前ビット毎書込は、図
54で示したようなイレース状態にあるビットを最初に
書込状態にして消去パルスが印加される前のしきい値電
圧を揃えておくためのものであり、チャネルホットエレ
クトロンを用いてしきい値電圧の変更が行なわれる。こ
れにより、消去ベリファイが完了した後にしきい値電圧
の分布幅が狭くなり、オーバイレースリカバーの対象と
なるメモリトランジスタの数が少なくなる。したがっ
て、合計の消去時間が短くなる。ステップS112〜S
118は、図58で示した場合と同様な動作であるので
説明は繰返さない。
【0052】しかしながら、図62で示した消去前ビッ
ト毎書込を行なう消去シーケンスの場合でも、消去前ビ
ット毎書込にかかる時間が多く、それほどトータルの消
去時間は短くならないという問題点があった。
【0053】図63は、図62に示した消去シーケンス
の消去時間のさらなる短縮を図ったフローチャートであ
る。
【0054】図63を参照して、この消去シーケンスに
は、図62に示したフローチャートのステップS121
に代えてステップS131が設けられる。ステップS1
31では、消去パルスを与える前にメモリブロック単位
で消去前の一括書込が実施される。
【0055】このようにすれば、図62に示したような
ビットごとの書込を行なわないため消去時間を短縮する
ことができる。
【0056】図64は、図63のステップS131にお
ける消去前一括書込を行なう場合のメモリブロックに与
える電圧を説明するための回路図である。
【0057】図64を参照して、ソース線電位VSLおよ
びウェル電位Vwellはともに−8Vに設定される。ワー
ド線WL1〜WLnはすべて+10Vに設定される。ま
たビット線BL1〜BLmはすべて開放状態とされる。
【0058】図65は、図64に示した消去前一括書込
時においてメモリトランジスタに印加される電圧を説明
するための図である。
【0059】図65を参照して、メモリトランジスタの
ソースおよびウェルには−8Vが与えられ、ゲートには
+10Vが与えられる。またドレインは開放状態にされ
る。このように設定すれば、トランジスタのチャネル部
とゲートとの間に高電界がかかるため、チャネル部から
フローティングゲートに対して電子が注入され、しきい
値電圧が大きくなり、メモリブロックのメモリトランジ
スタに一括して書込が行なわれることになる。
【0060】図66は、図63の消去シーケンスにおい
てステップS131の消去前一括書込を行なう前のしき
い値電圧の分布を示した図である。
【0061】図66を参照して、“1”を記憶している
メモリトランジスタはしきい値が3.5V以下になって
いる。一方、“0”を記憶しているメモリトランジスタ
はしきい値電圧が5.5V〜7Vの間に分布している。
【0062】図67は、消去前一括書込をしている途中
のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布を示した図
である。
【0063】図67を参照して、消去前一括書込が実施
されると、図66に示した“1”を保持しているメモリ
トランジスタのしきい値と“0”を保持しているメモリ
トランジスタのしきい値はともに大きくなる方向にシフ
トする。
【0064】図68は、消去前一括書込が終了した後の
しきい値電圧の分布を示した図である。
【0065】すべてのメモリトランジスタのしきい値電
圧が5.5V以上になったときには、しきい値電圧のば
らつきにより、しきい値電圧が9V程度に高くなってし
まっているメモリトランジスタも存在していることがわ
かる。このようなしきい値電圧が高くなってしまったメ
モリトランジスタは、メモリセルのトンネル酸化膜に非
常に高電界がかかるため、信頼性を劣化させてしまうと
いう問題点があった。
【0066】本発明は、これらの従来のフラッシュメモ
リの消去シーケンスの問題点を解決するためになされた
発明であって、トータルの消去時間の短縮および高信頼
性の確保を実現することができる不揮発性半導体記憶装
置を提供することを目的とする。
【0067】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の不揮発
性半導体記憶装置は、行列状に配置される不揮発性の複
数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メモ
リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メモ
リトランジスタの列に対応して設けられる複数のビット
線と、複数のワード線、複数のビット線、複数のメモリ
トランジスタの基板部およびソースに与える電位を発生
する電位発生部と、電位発生部の発生する電位を制御し
メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制御部と
を備え、書込消去制御部は、メモリブロックが保持する
情報を消去する際に、複数のメモリトランジスタに一括
して第1の消去パルスを与えた後に複数のメモリトラン
ジスタに一括して書込を行ない、さらに複数のメモリト
ランジスタが消去状態になるまで第2の消去パルスを複
数のメモリトランジスタに一括して繰り返し与え、消去
状態が確認されると、過消去状態になったメモリトラン
ジスタに対して、選択的に書き戻し動作を行なう。
【0068】請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に
おいて、メモリトランジスタは、フローティングゲート
を有するMOSトランジスタであり、第1の消去パルス
の印加によるメモリトランジスタのしきい値電圧のシフ
ト量は、第2の消去パルスを一括して繰り返し与えるこ
とによるメモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量
よりも少ない。
【0069】請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に
おいて、第1の消去パルスは、メモリブロックが保持す
る情報を一回消去する際に一回与えられる。
【0070】請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に
おいて、メモリトランジスタはN型であり、書込消去制
御部は、メモリトランジスタのドレイン−ソース間に電
位差を与えて流れる電流を検出することによって消去状
態を確認する際に、メモリトランジスタのサブスレッシ
ョルド電流を小さくする負電位を基板部に与える。
【0071】請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、行列状に配置された不揮発性の複数のメモリトラン
ジスタを含むメモリブロックと、メモリトランジスタの
行を選択する複数のワード線と、メモリトランジスタの
列に対応して設けられる複数のビット線と、複数のワー
ド線、複数のビット線、メモリトランジスタの基板部お
よびソースに与える電位を発生する電位発生部と、電位
発生部を制御してメモリブロックのデータ消去を行なう
書込消去制御部とを備え、書込消去制御部は、メモリブ
ロックが保持する情報を消去する際に、複数のメモリト
ランジスタに消去パルスを一括して与えた後書込パルス
を一括して与える動作を複数のメモリトランジスタが消
去状態になるまで繰り返し、消去状態が確認されると、
過消去状態になったメモリトランジスタに対して、選択
的に書き戻し動作を行なう。
【0072】請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に
おいて、メモリトランジスタは、フローティングゲート
を有するMOSトランジスタであり、書込パルスの印加
によるメモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量
は、消去パルスの印加によるメモリトランジスタのしき
い値電圧のシフト量よりも少ない。
【0073】請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の構成に
おいて、メモリトランジスタはN型であり、書込消去制
御部は、メモリトランジスタのドレイン−ソース間に電
位差を与えて流れる電流を検出することによって消去状
態を確認する際に、メモリトランジスタのサブスレッシ
ョルド電流を小さくする負電位を基板部に与える。
【0074】請求項8に記載の不揮発性半導体記憶装置
のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の複
数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メモ
リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メモ
リトランジスタの列に対応して設けられる複数のビット
線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラン
ジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する電
位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックのデ
ータ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモリ
トランジスタに一括して第1の消去パルスを与えた後に
複数のメモリトランジスタに一括して書込を行なうステ
ップと、複数のメモリトランジスタが消去状態になるま
で第2の消去パルスを複数のメモリトランジスタに一括
して繰り返し与えるステップと、消去状態が確認される
と、過消去状態になったメモリトランジスタに対して、
選択的に書き戻し動作を行なうステップとを備える。
【0075】請求項9に記載の不揮発性半導体記憶装置
のデータ消去方法は、請求項8に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリトラ
ンジスタは、フローティングゲートを有するMOSトラ
ンジスタであり、第1の消去パルスの印加によるメモリ
トランジスタのしきい値電圧のシフト量は、第2の消去
パルスを一括して繰り返し与えることによるメモリトラ
ンジスタのしきい値電圧のシフト量よりも少ない。
【0076】請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモ
リトランジスタに消去パルスを一括して与えた後書込パ
ルスを一括して与える動作を複数のメモリトランジスタ
が消去状態になるまで繰り返すステップと、消去状態が
確認されると、過消去状態になったメモリトランジスタ
に対して、選択的に書き戻し動作を行なうステップとを
備える。
【0077】請求項11に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項10に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、書込パルスの印加によるメモリト
ランジスタのしきい値電圧のシフト量は、消去パルスの
印加によるメモリトランジスタのしきい値電圧のシフト
量よりも少ない。
【0078】請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモ
リトランジスタに対して一括して第1の消去パルスを与
えるステップと、複数のメモリトランジスタに対して、
一括して書込パルスを与えた後に一括して第2の消去パ
ルスを与える動作を複数のメモリトランジスタが消去状
態になるまで繰り返すステップと、過消去状態になった
メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し動作を
行なうステップとを備える。
【0079】請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項12に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、第2の
消去パルスは、複数のメモリトランジスタが消去状態に
なるまでに、段階的に強度が強められる。
【0080】請求項14に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項13に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、書込パ
ルスは、複数のメモリトランジスタが消去状態になるま
でに、段階的に強度が強められる。
【0081】請求項15に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモ
リトランジスタに対して一括して第1の消去パルスを与
える動作を複数のメモリトランジスタが消去状態になる
まで繰り返すステップと、複数のメモリトランジスタに
対して、一括して第1の書込パルスを与えた後に一括し
て第2の消去パルスを与えるステップと、過消去状態に
なったメモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し
動作を行なうステップとを備える。
【0082】請求項16に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項15に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、第2の消去パルスの印加によるメ
モリトランジスタのしきい値電圧のシフト量は、最後に
与えられた第1の消去パルスの印加によるメモリトラン
ジスタのしきい値電圧のシフト量以下である。
【0083】請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、一括して複
数のメモリトランジスタに対して第1の消去パルスを与
える動作を複数のメモリトランジスタが第1の消去状態
になるまで繰り返すステップと、第1の消去状態にある
複数のメモリトランジスタに対して一括して書込パルス
を与えるステップと、書込みパルスが印加された後に、
一括して複数のメモリトランジスタに対して第2の消去
パルスを与える動作を複数のメモリトランジスタが第2
の消去状態になるまで繰り返すステップと、第2の消去
状態が確認されると、過消去状態になったメモリトラン
ジスタに対して、選択的に書き戻し動作を行なうステッ
プとを備える。
【0084】請求項18に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項17に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、第1の
消去パルスを与える動作を繰返すステップに先立って、
複数のメモリトランジスタに対して一括して消去前の予
備書込を行なう予備書込パルスを与えるステップをさら
に備える。
【0085】請求項19に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項18に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、書込みパルスの印加によるメモリ
トランジスタのしきい値電圧のシフト量は、予備書込み
パルスの印加によるメモリトランジスタのしきい値電圧
のシフト量よりも小さい。
【0086】請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項17に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、第1の消去状態は、メモリトラン
ジスタのしきい値電圧が第1の値以下となる状態であ
り、第2の消去状態は、メモリトランジスタのしきい値
電圧が第1の値より小さい第2の値以下となる状態であ
る。
【0087】請求項21に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項17に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、第1の
消去パルスは、複数のメモリトランジスタが第1の消去
状態になるまでに、段階的に強度が強められる。
【0088】請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項21に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、第2の
消去パルスは、複数のメモリトランジスタが第2の消去
状態になるまでに、段階的に強度が強められる。
【0089】請求項23に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項22に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、最初に与えられた第2の消去パル
スの印加によるメモリトランジスタのしきい値電圧のシ
フト量は、最後に与えられた第1の消去パルスの印加に
よるメモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量以下
である。
【0090】請求項24に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモ
リトランジスタに対して一括して第1の消去パルスを与
える動作を複数のメモリトランジスタが第1の消去状態
になるまで繰り返すステップと、第1の消去状態にある
複数のメモリトランジスタに対して、一括して書込パル
スを与えた後に一括して第2の消去パルスを与える動作
を第2の消去状態になるまで繰返すステップと、第2の
消去状態が確認されると、過消去状態になったメモリト
ランジスタに対して、選択的に書き戻し動作を行なうス
テップとを備える。
【0091】請求項25に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項24に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、第1の消去状態は、メモリトラン
ジスタのしきい値電圧が第1の値以下となる状態であ
り、第2の消去状態は、メモリトランジスタのしきい値
電圧が第1の値より小さい第2の値以下となる状態であ
る。
【0092】請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、行列状に配置された不揮発性の
複数のメモリトランジスタを含むメモリブロックと、メ
モリトランジスタの行を選択する複数のワード線と、メ
モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
ト線と、複数のワード線、複数のビット線、メモリトラ
ンジスタの基板部およびソースに与える電位を発生する
電位発生部と、電位発生部を制御してメモリブロックの
データ消去を行なう書込消去制御部とを備える不揮発性
半導体記憶装置のデータ消去方法であって、複数のメモ
リトランジスタに対して一括して第1の消去パルスを与
える動作を複数のメモリトランジスタが第1の消去状態
になるまで繰り返すステップと、第1の消去状態にある
複数のメモリトランジスタに対して、所定の書き戻し状
態になるまで一括して書込パルスを繰り返し与えるステ
ップと、第1の書き戻し状態にある複数のメモリトラン
ジスタに対して、一括して第2の消去パルスを与える動
作を複数のメモリトランジスタが第2の消去状態になる
まで繰り返すステップと、第2の消去状態が確認される
と、過消去状態になったメモリトランジスタに対して、
選択的に書き戻し動作を行なうステップとを備える。
【0093】請求項27に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項26に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、所定の書き戻し状態は、メモリト
ランジスタのしきい値電圧が第1の値以上となる状態で
あり、過消去状態は、メモリトランジスタのしきい値電
圧が、第1の値より大きい第2の値より小さくなる状態
である。
【0094】請求項28に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項26に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、所定の書き戻し状態は、複数のメ
モリトランジスタのうちのしきい値電圧が第1の値より
小さいメモリトランジスタの数が所定の数より少ない状
態である。
【0095】請求項29に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項26に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、第1の
消去パルスを与える動作を繰返すステップに先立って、
複数のメモリトランジスタに対して一括して消去前の予
備書込を行なう予備書込パルスを与えるステップをさら
に備える。
【0096】請求項30に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項29に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の構成において、メモリ
トランジスタは、フローティングゲートを有するMOS
トランジスタであり、書込みパルスの印加によるメモリ
トランジスタのしきい値電圧のシフト量は、予備書込み
パルスの印加によるメモリトランジスタのしきい値電圧
のシフト量よりも小さい。
【0097】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中
同一符号は同一または相当部分を示す。
【0098】[実施の形態1]図1は、本発明の不揮発
性半導体記憶装置1の概略構成を示すブロック図であ
る。
【0099】図1を参照して、不揮発性半導体記憶装置
1は、内部にROMを用い、このROMに保持している
プログラムコードに基づき書込および消去の制御を行な
う書込&消去制御部2と、書込&消去制御部2からスタ
ンバイ信号CXHRDYおよびチャージポンプ活性化信
号PPUMPE、リセット信号RSTEを受けてこれら
に応じて出力電位Vout+、Vout−、VWLを発生
して出力する電圧発生部3と、外部からアドレス信号A
DRを受けるアドレスバッファ16と、アドレスバッフ
ァ16から内部アドレス信号を受け電圧発生部3から電
位の供給を受けセレクトゲート線SGL、ワード線WL
0,WL1,ソース線SLおよびウェルの各電位を決定
するXデコーダ18と、データ入出力信号DIOを授受
するための入出力バッファ22と、アドレスバッファ1
6からアドレス信号を受けデコードするYデコーダ20
と、Yデコーダ20の出力に応じてデータ入出力信号に
対応しメインビット線MBLに高電圧を印加するY系制
御回路24とを含む。
【0100】電圧発生部3は、書込&消去制御部2から
スタンバイ信号CXHRDYおよびチャージポンプ活性
化信号PPUMPE、リセット信号RSTEを受けてこ
れらに応じて出力電位Vout+を発生させる正電圧発
生回路4と、スタンバイ信号CXHRDY、リセット信
号RSTEおよびチャージポンプ活性化信号NPUMP
Eを受けて出力電位Vout−を発生させる電圧発生回
路8と、ワード線電位VWLを発生させるWLブースト回
路12と、書込&消去制御部2によって制御され出力電
位Vout+、Vout−およびワード線電位VWLを受
けて各内部回路に分配するディストリビュータ14とを
含む。
【0101】Xデコーダは、図示しないが、ワード線を
選択するためのWLデコーダと、セレクトゲートを選択
するためのSGデコーダと、選択されたメモリブロック
に対応するウェル領域を選択するWELLデコーダと、
ソース線を選択するためのSLデコーダとを含む。
【0102】Y系制御回路24は、読出時にカラム選択
を行ないセンスアンプで読出作業を行なうYG&センス
アンプとラッチ回路と、ラッチしているデータに基づき
書込時のメインビット線MBLに高電位を印加するかど
うかを決定するページバッファとを含む。
【0103】WLブースト回路12は、高速アクセスを
実現するために読出時に選択されたワード線WLおよび
選択されたセレクトゲートSGに与える昇圧電位を発生
する回路である。
【0104】不揮発性半導体記憶装置1は、さらに、メ
モリアレイ26を含む。メモリアレイ26は、それぞれ
が分離されたウェルの内部に形成されるメモリブロック
BLOCK0〜BLOCKnを含む。
【0105】メモリブロックBLOCK0は、メモリセ
ル30,32と、セレクトゲート28とを含む。メモリ
ブロックBLOCK0では、Xデコーダ18によって選
択されたセレクトゲート線SGL、ワード線WL0,W
L1およびソース線SLに対応するメモリセルが選択さ
れ、メインビット線MBLからデータに対応する信号を
受けてデータ保持が行なわれる。図1では、選択された
セレクトゲート線SGL、ワード線WL0,WL1およ
びソース線SLに対応するセレクトゲート28、メモリ
セル30,32が代表的に図示されている。
【0106】図2は、図1の書込&消去制御部2が制御
するフラッシュメモリの消去シーケンスを示したフロー
チャートである。
【0107】図2を参照して、ステップS1において消
去コマンドが入力される。続くステップS2において
は、後に説明するブロック単位でFNトンネル電流を用
いた消去パルスが印加される。その後、ステップS3に
おいてFNトンネル電流を用いてブロック単位で一括書
込を行なう消去前一括書込が実施される。この消去前一
括書込時には、たとえば、図64で説明した電圧がメモ
リブロックに与えられる。
【0108】続いて、ステップS4においてFNトンネ
ル電流を用いてブロック単位で消去を行なうために所定
のパルス幅の消去パルスが印加される。この消去パルス
印加時には、たとえば、図48で説明した電圧がメモリ
ブロックに与えられる。
【0109】そして、ステップS5においてメモリブロ
ックのすべてのメモリトランジスタのデータ消去が実施
されたか否かを確認するためのイレースベリファイが行
なわれる。このイレースベリファイ時には、たとえば、
図50で説明した電圧がメモリブロックに与えられる。
【0110】消去が完了していないときは、再びステッ
プS4に戻り消去パルスの印加が行なわれる。
【0111】一方、メモリトランジスタのデータ消去が
確認されると、ステップS6に進みオーバイレースベリ
ファイが実施される。オーバイレースベリファイではす
べてのメモリセルが過消去状態になっていないかが確認
される。このオーバイレースベリファイ時には、たとえ
ば、図59で説明した電圧がメモリブロックに与えられ
る。
【0112】過消去状態にあるメモリトランジスタが存
在する場合には、ステップS7に進みビット毎オーバイ
レースリカバーが行なわれる。ビット毎オーバイレース
リカバーでは、チャネルホットエレクトロンを用いてメ
モリトランジスタを選択的に書き戻す作業、すなわち、
低くなりすぎたしきい値電圧を高くする作業が行なわれ
る。
【0113】実際には、バイト単位(8bit)または
ワード単位(16bit)でベリファイの読出を行な
い、過消去状態にあるか否かが判断される。過消去状態
にあると判断されたビットについて書き戻し動作が行な
われる。書き戻し動作のばあいでもベリファイ時と同様
にバイト単位またはワード単位で選択処理が行なわれ、
そのうち書き戻し対象となったビットに書き戻しのため
の電圧が印加される。
【0114】このビット毎オーバイレースリカバーを行
なう時には、たとえば、図61で説明した電圧がメモリ
ブロックに与えられる。
【0115】そして、ステップS8に進みオーバイレー
スベリファイが行なわれる。オーバイレースベリファイ
ではステップS6と同様にブロック内のすべてのメモリ
トランジスタが過消去状態になっていないかがチェック
される。過消去状態にあるメモリトランジスタが残って
いるときには、再びステップS7に戻る。
【0116】一方、過消去状態のメモリトランジスタが
存在していない場合には、ステップS9に進み過書き戻
しベリファイが行なわれ、過書き戻しになっているメモ
リトランジスタがあるかどうかが確認される。過書き戻
しのメモリトランジスタがあった場合には、再びステッ
プS4に戻り消去パルスの印加が行なわれる。
【0117】一方、過書き戻しのメモリトランジスタが
なかった場合には、ステップS10に進み消去が終了す
る。
【0118】実施の形態1のフローチャートの特徴は、
図63で示した従来の消去シーケンスの場合に比べてス
テップS2において消去前一括書込の前にブロック単位
でFNトンネル電流を用いた消去パルスを印加すること
である。
【0119】図3は、図2の消去シーケンスにおいてス
テップS1の消去コマンド入力前のしきい値電圧の分布
を示した図である。
【0120】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、NO
R型フラッシュメモリを例として示している。しきい値
電圧が5.5V以上のメモリトランジスタは“0”を保
持することに対応する。一方、しきい値電圧が3.5V
以下のメモリトランジスタは“1”を保持していること
に対応している。また、“1”の状態がイレース状態に
対応し“0”の状態がプログラム状態に対応する。また
“1”の状態から“0”の状態にすることを書込と呼
ぶ。
【0121】図4は、図2におけるステップS2が実施
された後の消去パルス印加後のメモリブロック内のしき
い値電圧の分布を示した図である。
【0122】図4を参照して、消去パルスを印加する
と、図3に示したプログラム状態にあったメモリトラン
ジスタがイレース状態に近づく。また、イレース状態に
なったメモリトランジスタはしきい値電圧がより小さく
なる方向にシフトする。
【0123】しかしながら、ステップS2で与えられる
消去パルスは、メモリトランジスタのしきい値のシフト
量がステップS4、S5が完了した場合のシフト量に比
べて少ない。つまり、メモリブロックの“0”の状態に
あるメモリトランジスタ全体が完全に消去されるまでパ
ルスが印加されるわけではないのでデプレッション状態
にあるメモリトランジスタは存在していない。つまり、
図2のステップS4で使用される消去パルスをたとえば
一回のみ印加することで、このようなしきい値電圧の分
布を実現することができる。さらに、消去パルス幅を小
さくすることでしきい値電圧のシフト量を小さくしても
よい。
【0124】図2に示したステップS2における消去パ
ルスの印加の電圧は、図48に示した消去パルスの印加
電圧と同じ電圧で実現することができるが、さらに、異
なる電圧でも構わない。たとえば、フローティングゲー
トから電子の引き抜きが少しずつ行なわれるように、ゲ
ート電位を−10Vよりもソース電位に近づけても良
い。
【0125】図5は、図2のステップS3が終了し、消
去前一括書込が終わった後のメモリトランジスタのしき
い値分布を示した図である。
【0126】図5を参照して、メモリトランジスタのし
きい値電圧の分布は、図68に示した従来の消去シーケ
ンスの一括書込終了後のしきい値電圧の分布と比べる
と、しきい値電圧が非常に高くなってしまったメモリト
ランジスタの存在がなくなり、メモリトランジスタのト
ンネル酸化膜にかかる電圧を低く抑えることができ信頼
性が向上する。
【0127】以上説明したように、消去前一括書込の前
にブロック単位で消去パルスを印加することにより、消
去パルス印加後のしきい値電圧の分布幅が狭くなるの
で、オーバイレースリカバーの処理がされる対象となる
メモリトランジスタが少なくなり、合計の消去時間を短
くすることができる。
【0128】[実施の形態2]図6は、実施の形態2の
不揮発性半導体記憶装置において行なわれる消去シーケ
ンスを示したフローチャートである。
【0129】図6を参照して、この消去シーケンスのフ
ローチャートは、図2で示した実施の形態1において用
いられる消去シーケンスのフローチャートにおいてステ
ップS2の消去パルス印加に代えてステップS4とステ
ップS5の間に一括書込パルスを与えるステップS20
を備える点が異なる。他の点は図2に示した消去シーケ
ンスのフローチャートと同様な処理が行なわれるので説
明は繰返さない。
【0130】ステップS20では、ステップS4の消去
パルス印加後にブロック単位のFNトンネル電流を用い
た一括書込パルスを印加することが行なわれる。
【0131】図7は、消去パルス印加後のしきい値電圧
の分布を示した図である。図7を参照して、消去パルス
印加後では、しきい値電圧はかなりばらついており、グ
ラフの形は裾野が広い山形になっている。
【0132】図8は、図6のステップS20の一括書込
パルスを与えた後のしきい値電圧の分布を示した図であ
る。
【0133】図8を参照して、一括書込パルスを印加す
ると、図7に示されたしきい値電圧の分布のうちしきい
値電圧が低い部分に分布していたメモリトランジスタの
しきい値は、しきい値電圧が高くなるように書き戻しが
行なわれることになる。したがって、しきい値電圧の分
布幅は図7と比べると狭くなる。ただし、この状態で
は、図6のステップS5に進むと3.5Vよりしきい値
電圧が大きいメモリトランジスタが多数存在し、イレー
スベリファイが完了しないため、再びステップS6に戻
り消去パルスが印加されることになる。
【0134】図9は、再びステップS4で消去パルスが
印加された後のしきい値電圧分布を示した図である。
【0135】図9を参照して、消去パルスが印加された
ことにより、しきい値電圧が3.5Vより大きいメモリ
トランジスタは存在しなくなっている。
【0136】図10は、図9に示したしきい値電圧の分
布をとっていたメモリブロックにさらにステップS20
の一括書込パルスを与え、ステップS5のイレースベリ
ファイが完了した後のメモリトランジスタのしきい値電
圧の分布を示した図である。
【0137】図10を参照して、ステップS20の一括
書込パルスを印加しているので、一括書込パルスを加え
ない場合に比べてしきい値電圧の分布幅が狭くなってい
ることがわかる。したがって、過消去になっているメモ
リトランジスタの数も少ないので、オーバイレースリカ
バーの処理の対象となるメモリトランジスタの数が少な
くなり、合計の消去時間が短くなる。
【0138】このときのステップS20の一括書込パル
スの印加電圧は、通常のデータ書込み時よりもしきい値
電圧のシフト量が少なくなるように設定されている。通
常は、ステップS4の消去パルス印加によるしきい値電
圧のシフト量よりもシフト量は少ない。したがって、ス
テップS4の消去パルス印加後にステップS20におい
て一括書込パルスを印加してもステップS4の消去パル
ス印加前よりしきい値電圧が大きくなってしまう可能性
は少ない。
【0139】このときの印加電圧は、ステップS3の消
去前一括書込時の電圧と同じでもよいが、異なる電圧を
印加しても実現は可能である。たとえば、しきい値電圧
のシフト量を小さくするために、ワード線電位を10V
からソース電位にすこし近づけても良い。さらに、書込
パルス幅を小さくすることでしきい値電圧のシフト量を
小さくしてもよい。
【0140】以上説明したように、一回の消去パルスを
印加するごとにFNトンネル電流を用いた一括書込パル
スによる軽い書込を実施することにより、FNトンネル
電流を用いた一括消去を実施して広くなったしきい値電
圧の分布幅を一回の消去パルスを印加するごとに狭くす
る。したがって、オーバイレースリカバーの処理の対象
となるメモリトランジスタの数が少なくなるとともに、
オーバイレースリカバーの対象となったメモリトランジ
スタに対しては、チャネルホットエレクトロンにより高
速で書き戻すことができるので、合計の消去シーケンス
の完了時間を短くすることが可能となる。
【0141】[実施の形態3]図11は、実施の形態3
においてイレースベリファイ時にメモリブロックに印加
される電圧の設定を説明するための回路図である。
【0142】図11を参照して、このメモリブロックに
は、n行m列に配置された各々がフローティングゲート
を有するメモリトランジスタが示されている。各行のメ
モリセルを選択するためにワード線WL1〜WLnが設
けられている。各列のメモリトランジスタのドレインは
列毎にそれぞれビット線BL1〜BLmに接続されてい
る。
【0143】また、メモリブロックに含まれるメモリト
ランジスタのソースはすべてソース線SLに接続され、
ソース線SLにはソース線電位VSLが与えられる。一つ
のメモリブロック内のメモリトランジスタは、共通した
ウエル内に形成されており、このウエルにはウェル電位
Vwellが与えられる。
【0144】選択ビットに対応するメモリトランジスタ
を選択するためのワード線WLiには3.5Vが与えら
れる。その他のワード線には0Vが与えられる。選択ビ
ットに対応するメモリトランジスタのドレインに接続さ
れるビット線BLjには1.0Vが与えられ他のビット
線には0Vが与えられる。そして、ソース線電位VSL
0Vに設定され、ウェル電位Vwellは−1.5Vに設定
される。
【0145】図12は、図11の回路図の選択されたメ
モリトランジスタに与えられる電位を説明するための図
である。
【0146】図12を参照して、選択されたメモリトラ
ンジスタのゲートには3.5Vが与えられ、ソースには
0Vが与えられ、ドレインには1.0Vが与えられる。
そして、基板部には−1.5Vが与えられる。
【0147】すなわち、ベリファイリード時に基板部の
電位、すなわち、ウェル電位Vwellを0Vよりも小さく
設定することが特徴となっている。
【0148】図13は、実施の形態3におけるオーバイ
レースベリファイ時のメモリブロックの電圧設定を説明
するための回路図である。
【0149】図13を参照して、選択ビットに対応する
メモリトランジスタを選択するためのワード線WLiに
は1.5Vが与えられ、他のワード線には0Vが与えら
れる。一方、選択ビットに対応するメモリトランジスタ
のドレインに接続されているビット線BLjには1.0
Vが与えられ、他のビット線には0Vが与えられてい
る。またソース線電位VSLとして0Vが与えられ、ウェ
ル電位Vwellは−1.5Vに設定される。
【0150】図14は、図13に示した選択ビットに対
応するメモリトランジスタの設定電位を説明するための
図である。
【0151】図14を参照して、選択されたメモリトラ
ンジスタのゲートには1.5Vが与えられ、ソースには
0Vが与えられ、ドレインには1.0Vが与えられる。
そして、ウェルには−1.5Vが与えられている。
【0152】図15は、実施の形態3におけるリード時
の電圧設定を説明するための回路図である。
【0153】図15を参照して、選択ビットに対応する
メモリトランジスタを選択するためのワード線WLiに
は4.5Vが与えられ、他のワード線には0Vが与えら
れている。また、選択ビットに対応するメモリトランジ
スタのドレインに接続されているビット線BLjには
1.0Vが与えられ、他のビット線には0Vが与えられ
ている。また、ソース線電位VSLとして0Vが与えら
れ、ウェル電位Vwellは−1.5Vに設定される。
【0154】図16は、リード時の選択ビットに対応す
るメモリトランジスタの設定電位を説明するための図で
ある。
【0155】図16を参照して、リード時には、選択さ
れたメモリトランジスタのゲートには4.5Vが与えら
れ、ソースには0Vが与えられ、ドレインには1.0V
が与えられる。そして、ウェルには−1.5Vが与えら
れている。
【0156】図17は、しきい値電圧Vthを2.0V
に設定した場合のメモリトランジスタのゲート電位とド
レイン電流の基板電位の依存性を示した図である。
【0157】図18は、図17の縦軸を対数表示にした
図である。図17、図18を参照して、基板部分に負電
位を与えることにより、サブスレッショルド係数(S. f
actor)が小さくなることが示される。
【0158】図19、図20は、基板電位Vbが0Vの
状態でしきい値電圧Vthを2.0Vにした場合と、基
板電位Vbが−1.5Vの状態でしきい値電圧Vthを
2.0Vにした場合のゲート電位とドレイン電流の関係
を示す図である。
【0159】図19、図20を参照すると、基板電位V
bを負にした場合には、基板電位Vbが0Vの場合より
もサブスレッショルド係数が小さいため、同じしきい値
電圧でもオフリーク電流、すなわちゲート電位が0Vの
ときのドレイン電流Idは小さくなることがわかる。
【0160】これにより、従来例の課題であった同一ビ
ット線上にある非選択セルのオフリーク電流の総和によ
るベリファイおよびリードの誤動作を回避することがで
きる。
【0161】また、実施の形態1、2と併せて用いれ
ば、イレースベリファイ時のしきい値電圧の分布幅も狭
くなるので、オーバイレースリカバーおよびそのベリフ
ァイに要する時間を短縮することができ、トータルの消
去完了時間を短くすることができる。
【0162】以上はN型フラッシュメモリの場合の例を
示したが、P型フラッシュメモリにおいては、基板部分
すなわちウェルには正の電位を印加することで同様な効
果を得ることができる。
【0163】以上説明したように、基板部分に負電位を
印加することで、メモリセルのゲート電位−ドレイン電
流特性におけるサブスレッショルド係数が小さくなるの
で、同じしきい値電圧でもオフリークを抑制することが
できる。
【0164】これにより、しきい値電圧が低いメモリト
ランジスタをベリファイおよびリードする際に、同一ビ
ット線上にある非選択メモリトランジスタのオフリーク
の総和によって生じるオーバイレースリカバーの誤動作
を防ぐことができる。また、しきい値電圧の分布幅も狭
くすることができるのでオーバイレースリカバーおよび
そのベリファイに要する時間を短縮でき、トータルの消
去完了時間を短くすることができる。
【0165】[実施の形態4]実施の形態1〜3では、
動作の基本として、消去しようとするメモリセル領域
(ブロック)に対して消去前書込と呼ばれる動作を行な
うことを説明した。この動作は、消去をするために選択
したブロックのメモリセルに対して、一括して書込時に
与える電圧に相当する電圧を印加することで行なう。消
去前書込の動作により、消去状態にあったメモリセルを
消去パルスを印加する前に書込状態にすることで、消去
パルスが印加されたときにしきい値電圧Vthが下がり
すぎ、過消去状態になりにくくすることができる。
【0166】さらに、実施の形態2においては、図6に
示したように消去前一括書込よりは弱い強度の電圧パル
スを消去パルスと組合せて与え、消去状態を確認しつつ
与えるというステップを繰返している。
【0167】この消去パルスと一括書込パルスとを組合
せて与える動作により、従来から行なわれている消去パ
ルスのみを印加する場合と比べて、しきい値電圧が低く
なりすぎた過消去状態のメモリセルの数を大きく減らす
ことができる。
【0168】しかし、過消去状態のメモリセル数を削減
するために図6のステップS4,S20を繰返しても、
メモリセル特性のばらつきによりすべてのメモリトラン
ジスタのしきい値電圧を設定した範囲内に入れるのは困
難な場合もあり得る。
【0169】図21は、設定したしきい値電圧の範囲内
に入れるのが困難なメモリトランジスタのしきい値電圧
の変化を説明するための図である。
【0170】図6、図21を参照して、時刻t1におい
て、消去コマンドが入力される前には、メモリセルは消
去状態、すなわちしきい値電圧が低い状態あった場合に
ついて説明する。
【0171】ステップS3の消去前一括書込によって時
刻t2においては、メモリトランジスタは、しきい値電
圧が消去判定電圧の上限値であるVmax(3.5V)
よりかなり高い状態になる。続いて、ステップS4にお
いて消去パルスがそのメモリトランジスタに印加される
と、時刻t3において、しきい値電圧はやや低くなり消
去判定電圧の上限値であるVmax(3.5V)に近づ
く。
【0172】次に、ステップS20において一括書込パ
ルスが印加されると、時刻t4においてしきい値電圧は
再び大きくなり消去判定電圧Vmaxから遠ざかる。そ
してステップS5においてイレースベリファイが行なわ
れるが、このメモリトランジスタの存在により、イレー
スベリファイの結果は未消去であるという判定となる。
【0173】そして、再びステップS4の消去パルスが
印加されると、しきい値電圧は小さくなり、一旦は判定
電圧であるVmaxよりも小さくなる。しかし、ステッ
プS20において一括書込パルスが印加されるため、時
刻t6において再びしきい値電圧は判定電圧であるVm
axを超えてしまう。そしてステップS5のイレースベ
リファイが実施され、消去が未完了であると判定され
る。
【0174】メモリトランジスタは、製造ばらつきによ
り、トンネル効率やフローティングゲートに蓄積される
電荷量がさまざまであるため、ステップS4の消去パル
スの印加によるしきい値電圧の低下と、ステップS20
の一括書込パルス印加によるしきい値電圧の上昇とが判
定電位であるVmax付近で均衡してしまうメモリトラ
ンジスタが存在する。このようなメモリトランジスタ
は、時刻t6で消去未完了と判定されると、ステップS
4,ステップS20を経て再び時刻t8で消去未完了と
判定され、最悪の場合には、ステップS4,S20,S
5のループを何度も繰返す、いわゆる無限ループ状態に
陥ってしまう。
【0175】図22は、実施の形態4の不揮発性半導体
記憶装置において行なわれる消去のシーケンスを示した
フローチャートである。
【0176】図22のフローチャートは、図6に示した
実施の形態2の場合の消去シーケンスのフローチャート
において、ステップS3,S4,S20,S5に代えて
ステップS30〜S34を備える。ステップS6〜S1
0は、図6に示したフローチャートと同様であるため説
明は繰返さない。
【0177】図23は、図22に示したフローチャート
のシーケンスによって消去する場合に、メモリトランジ
スタのゲート電圧すなわちワード線電位VWLの変化を示
した波形図である。
【0178】図24は、図22のフローチャートに従う
消去シーケンスにおけるメモリトランジスタのしきい値
電圧の変化を示した図である。
【0179】図23、図24を参照して、時刻t1にお
いて、図22のステップS30の消去前一括書込によっ
てメモリトランジスタのゲート電位は10Vに設定され
る。このとき、たとえば図65によって示したように、
ソース電位およびウェル電位は−8Vに設定され、ビッ
ト線はオープンに設定されている。この書込パルスの印
加によって、図24の時刻t1〜t2に示されるよう
に、しきい値電圧は、イレースベリファイの消去判定電
圧であるVmaxよりも大きくなる。ここで、図24に
おいて、Aで示したのは、消去されるメモリブロックに
おいてしきい値電圧が変化しにくいメモリトランジスタ
のしきい値電圧の挙動であり、Bで示したのは、同じメ
モリブロック中のしきい値電圧が変化しやすいメモリト
ランジスタのしきい値電圧の挙動である。
【0180】再び図23を参照して、時刻t2において
図22のステップS31に示される消去パルスの印加が
開始される。このとき、たとえば図49によって示した
ように、ワード線電位は−10Vに設定され、ソース電
位およびウェル電位は8Vに設定され、ビット線はオー
プンに設定される。
【0181】消去パルスの印加に応じて、図24の時刻
t2〜t3において、しきい値電圧は小さくなる。
【0182】時刻t3において、一括書込パルスがステ
ップS32で印加される。この一括書込パルスは、ステ
ップS3の消去前一括書込より強度が弱い。一括書込パ
ルスの印加により、図24の時刻t3〜t4に示される
ように、再びしきい値電圧は上昇する。
【0183】時刻t4では、ステップS33に示される
消去パルスの印加がなされる。この消去パルスの印加に
より、図24の時刻t4〜t5に示すように、しきい値
電圧は再び小さくなる。
【0184】時刻t5においては、ステップS34のイ
レースベリファイが実施される。イレースベリファイで
は、たとえば、図51において説明したように、ワード
線の電位は3.5Vに設定され、ソース電位およびウェ
ル電位は0Vに設定され、ビット線の電位は1.0Vに
設定されている。しかしながら、図24のAで示される
メモリトランジスタのしきい値電圧は、判定値であるV
maxよりもまだ大きいため、図22のフローチャート
に従い再びステップS32が実施される。
【0185】時刻t6においては、ステップS32の一
括書込パルスの印加が開始される。図24の時刻t6〜
t7に示されるように、一括書込パルスの印加によっ
て、再びしきい値電圧は大きくなる。続いて時刻t7に
おいて、ステップS33の消去パルスの印加がなされる
と、図24の時刻t7〜t8に示されるように、しきい
値電圧は、再び小さくなり、Aで示されるメモリトラン
ジスタもステップS34のイレースベリファイをパスす
ることになる。なおBで示されるメモリトランジスタは
判定電圧Vmin(1.5V)を下回っているため後に
選択的にオーバーイレースリカバーが行なわれることに
なる。
【0186】他にも、消去されにくいメモリトランジス
タが存在し、ベリファイ時に判定電圧Vmaxよりもそ
のメモリトランジスタのしきい値電圧が大きい場合に
は、図23の時刻t10以降に示すように一括書込パル
スと消去パルスおよびイレースベリファイのためのパル
スの印加が繰返され、消去するメモリブロック内のメモ
リトランジスタの大部分のしきい値電圧が消去半定電位
Vmax以下となるまでステップS32〜S34の処理
が続けられる。
【0187】このように、一括書込パルスをステップS
32で与えた後にステップS33で消去パルスを与え、
そしてステップS34においてイレースベリファイを実
施するようにすれば、図21に示したような判定値Vm
ax付近でしきい値電圧が上下を繰返してしまうような
メモリトランジスタの場合でも、ステップS34のイレ
ースベリファイをパスすることになる。
【0188】したがって、消去コマンドの入力がされて
からイレースベリファイが完了するまでのパルス印加数
を少なくすることができ、消去時間を短縮することがで
きる。
【0189】[実施の形態4の変形例]図25は、実施
の形態4の不揮発性半導体記憶装置の消去シーケンスの
変形例を示すフローチャートである。
【0190】図25に示したフローチャートは、図22
に示した実施の形態4のフローチャートにおいて、ステ
ップS34のイレースベリファイが消去未完了と判定さ
れた場合において、パルス強度変更を行なうステップS
35をさらに有する。他の部分は、図22で示したフロ
ーチャートと同様であるため説明は繰返さない。
【0191】図26は、図25のフローチャートに従っ
た消去動作を説明するためのワード線電位の変化を示し
た波形図である。
【0192】図25、図26を参照して、時刻t2にお
いてステップS31で印加される消去パルスは、たとえ
ば、ワード線電位が−5V程度に設定される。そしてス
テップS32の一括書込パルス印加を経て、時刻t4に
おいてステップS33の消去パルスが印加される場合に
は、この消去パルスはステップS31で印加されたパル
スに比べて、たとえば0.5V程度絶対値が大きく設定
される。ステップS34においてイレースベリファイが
消去未完了と判定されると、ステップS35においてパ
ルス強度がさらに0.5V程度絶対値が大きくなるよう
に設定され、応じて次のステップS33における消去パ
ルス印加時には、時刻t7に示されるようにさらに消去
パルスの強度が強く設定される。このように、ステップ
S34のイレースベリファイにおいて消去未完了と判定
されると、ステップS35において次に印加される消去
パルスの強度がさらに強く設定され、時刻t10,t1
3,t16,t19に示されるように段階的に消去パル
スの強度が大きくなる。このようにして、消去パルスを
段階的に強くすることで、繰返し与えるパルスの合計回
数を少なくすることができる。したがって、さらに不揮
発性半導体記憶装置の消去時間の短縮をすることができ
る。
【0193】図27は、図26の波形においてさらに、
一括書込パルスを段階的に強くした場合の波形を示す図
である。
【0194】図27には、時刻t3以降に繰返し印加さ
れるステップS32の一括書込パルスを消去パルスの強
度の変化に応じて段階的に強くすることが示されてい
る。消去時間の短縮を図るとともに、一括書込パルスの
強度を調節することでステップS34のイレースベリフ
ァイ完了後におけるメモリトランジスタのしきい値電圧
の分布幅のより狭帯化をすることができる。
【0195】このように、ステップS35において一括
書込パルスの強度と消去パルスの強度とを同時に段階的
に強度を強くすることによってしきい値電圧の分布が狭
くなるため、ステップS6のオーバイレースベリファイ
においてビットごとオーバイレースリカバーに分岐する
メモリセルの数が減り、合計の消去時間を短縮すること
ができる。
【0196】[実施の形態5]図28は、実施の形態5
の不揮発性半導体記憶装置における消去シーケンスを説
明するためのフローチャートである。
【0197】図29は、図28のフローチャートに従い
消去動作を行なった場合のワード線電位の変化を示した
波形図である。
【0198】図28、図29を参照して、実施の形態5
における消去フローは、図6に示した消去動作のフロー
チャートにおいてステップS3,S4,S20,S5に
代えて、ステップS40〜S44を備える点が異なる。
ステップS6〜S10は図6に示したフローチャートと
同様であり説明は繰返さない。
【0199】時刻t1において消去コマンドが入力され
ると、ステップS40の一括書込パルスが印加される。
【0200】続いて時刻t2においてステップS41の
消去パルスが印加される。続いて時刻t3においてステ
ップS42の消去ベリファイが行なわれる。消去が指定
されたブロックの消去が完了していないため、時刻t4
〜時刻t10では、ステップS41の消去パルスの印加
とステップS42の消去ベリファイとが繰返し行なわれ
る。
【0201】そして、時刻t11においてステップS4
2の消去ベリファイが行なわれ、消去が指定されたブロ
ックの消去が完了したと判定されると、ステップS43
に進み時刻t12において一括書込パルスが印加され
る。この一括書込パルスの印加により、ステップS4
1,S42の消去動作によって消去ベリファイ電圧以下
において広く分布していたメモリブロック中のメモリト
ランジスタのしきい値電圧は、分布幅が狭くなる。
【0202】時刻t13においてステップS44の消去
パルスが印加されるが、この消去パルスの強度を適切な
強度に設定しておけば、時刻t14においてステップS
6のオーバイレースベリファイにおいて過消去と判定さ
れ、ステップS7以降のビットごとオーバイレースリカ
バーの処理がなされるメモリセルの数を少なくすること
ができる。
【0203】以上説明したように、実施の形態5におい
て示した消去動作のシーケンスは、ステップS40〜S
42において、まず消去動作を先に完了させておき、そ
の後、ステップS43、ステップS44のパルス印加に
よって過消去状態にばらついたメモリセルの分布を狭め
る。このようにして、ビットごとのオーバイレースリカ
バーの処理をしなければならないメモリセルの数を減ら
すことにより、時間短縮を図るものである。ステップS
41,S42の消去動作の中に一括書込パルスを印加す
るステップがないため、ステップS42の消去ベリファ
イが完了するまでの時間の短縮を図ることができる。
【0204】[実施の形態5の変形例]図30は、実施
の形態5の変形例における消去動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【0205】図31は、図30に示したフローチャート
に従った消去動作を説明するためのワード線電位の変化
を示す波形図である。
【0206】図30に示したフローチャートは、図28
に示したフローチャートにおいて、ステップS42の消
去ベリファイにおいて消去が未完了であると判定された
場合に、消去パルスの強度を変更するステップS45を
さらに備える点が異なる。他の部分は図28に示したフ
ローチャートと同様であり、説明は繰返さない。
【0207】図30に示したフローチャートの消去シー
ケンスに従うと、図31の時刻t2において第1回目に
与えられるステップS41の消去パルスの強度を小さく
設定しておき、消去ベリファイがパスしない場合にステ
ップS45においてパルス強度を変更し、時刻t4にお
いてはさらに強い消去パルスを与えている。このよう
に、消去ベリファイがパスしない場合にはさらに強い消
去パルスを次に印加するため、ステップS42の消去ベ
リファイにおいてパスするまでに印加する消去パルスの
数を少なくすることができ、時間短縮を図ることができ
る。
【0208】図32は、図31に示した波形で表わされ
る消去シーケンスの変形例を示した波形図である。
【0209】図31、図32を参照して、図31では、
時刻t13において印加されるステップS44の消去パ
ルスは、ステップS42の消去ベリファイがパスした場
合におけるステップS41の消去パルスの強度と同じで
ある。これに対して、図32の波形においては、時刻t
13において印加されるステップS44の消去パルスの
強度は、消去ベリファイが完了した場合における最後に
与えられたステップS41の消去パルスの強度よりも弱
く設定されている。
【0210】これは、一旦消去が完了したメモリブロッ
クに対してステップS43の一括書込が行なわれた際
に、一括書込によりしきい値電圧が消去判定電圧を再び
超してしまうメモリトランジスタは、フローティングゲ
ートのカップリングが他のセルよりもよく、消去もされ
やすいので、時刻t10において印加されていた消去パ
ルスの強度よりも時刻t3で印加する消去パルスの強度
を弱くしても、しきい値電圧の分布の狭帯化に十分効果
を発揮するためである。
【0211】[実施の形態6]図33は、実施の形態6
の不揮発性半導体記憶装置の消去シーケンスを示すフロ
ーチャートである。
【0212】図33に示したフローチャートは、図6に
示した実施の形態2の消去シーケンスを示すフローチャ
ートにおいて、ステップS3,S4,S20,S5に代
えて、ステップS40〜S46を備える点が異なる。ス
テップS6〜S10は図6に示したフローチャートと同
様であるので説明は繰返さない。
【0213】図34は、図33に示したフローチャート
の動作を説明するためのワード線電位の変化を示した波
形図である。
【0214】図33、図34を参照して、時刻t1にお
いてステップS40に示す消去コマンドが入力された後
の一括書込パルスの印加が開始される。
【0215】続いて時刻t2においてステップS41に
おける消去パルスの印加が開始される。そして、時刻t
3において消去ベリファイが行なわれ(ステップS4
2)、メモリブロックの消去が完了していないと判定さ
れ、再び時刻t4においてステップS41の消去パルス
の印加がなされる。以降、時刻t5〜t13までは消去
ベリファイと消去パルス印加が繰返し実施される。
【0216】そして、時刻t13の消去ベリファイ(ス
テップS41)においてメモリブロックの消去が完了し
たと判定されると、時刻t14においてステップS43
の一括書込パルスが印加される。この書込パルスはステ
ップS40において印加された書込パルスよりも強度が
弱い。ステップS43の一括書込パルスの印加によって
しきい値電圧の分布がかなり狭帯域化されることがわか
っている。たとえば、しきい値電圧が1.5V以下のメ
モリトランジスタの数も従来と比べてかなり減ってい
る。
【0217】続いて時刻t15においてステップS44
の消去パルスが印加され、時刻t16において消去ベリ
ファイが行なわれる。そして、消去ベリファイがパスす
るまでステップS44とステップS46が繰返される
(時刻t17〜t20)。
【0218】すなわち、実施の形態6の消去シーケンス
においては、時間の短縮のため、一括書込パルスは消去
ベリファイのループの中には入れず、ステップS43に
示すようにステップS42の消去ベリファイの後に1回
だけ実施する。その後の消去パルスの印加の効果をステ
ップS46の消去ベリファイを実施することにより、確
認する。したがって、実施の形態5に示した消去シーケ
ンスよりもさらに高精度にしきい値電圧を制御すること
ができる。
【0219】また、図34では、時刻t3〜t14の間
に与えられるステップS42の消去ベリファイ時のワー
ド線電位は4.0V程度に設定され、一方、時刻t16
〜t20において与えられるステップS46の消去ベリ
ファイ時のワード線電位は3.5V程度に設定されてい
る。
【0220】これにより、時刻t14において印加開始
されるステップS43の一括書込パルス印加前には、メ
モリブロックに含まれるメモリトランジスタのしきい値
電圧が4.0V以下になる程度まで消去が行なわれる。
その後、ステップS43の一括書込によりメモリブロッ
ク内のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布を狭く
する。その後、さらに、しきい値電圧が3.5V以下と
なるように消去パルスの印加(ステップS44)と消去
ベリファイ(ステップS46)とが行なわれる。
【0221】このように2段階に制御することにより、
しきい値電圧の分布を狭めつつ、高精度にしきい値電圧
の制御を行なうことができる。
【0222】図35は、図34に示したワード線電位の
変化を示す波形の変形例を示した図である。
【0223】図35に示した波形は、時刻t2〜t13
の間に印加されるステップS41の消去パルスの強度が
やや弱く設定され、時刻t15〜t20で与えられるス
テップS44の消去パルスの強度の方が強く設定されて
いる点が、消去パルスの強度に特に変化を付けられてい
ない図34に示した波形と異なる。
【0224】つまり、ベリファイを行なう判定電圧付近
までしきい値電圧を変化させるために、ベリファイを行
なう判定電圧に対応して最適と思われる強度に消去パル
スの強度を変化させて与えても良い。
【0225】[実施の形態6の変形例]図36は、実施
の形態6の変形例の消去シーケンスを示したフローチャ
ートである。
【0226】図36に示したフローチャートは、図33
に示したフローチャートの構成において、ステップS4
2の消去ベリファイにおいて消去が未完了であると判定
された場合にパルス強度を変更するステップS47と、
ステップS46の消去ベリファイにおいて消去が未完了
であると判定された場合に、パルス強度を変更するステ
ップS48とをさらに備える点が異なる。他のステップ
は図33に示したフローチャートと同様であり、説明は
繰返さない。
【0227】図37は、図36に示したフローチャート
に従う消去シーケンスの動作を説明するためにワード線
電位の変化を示した第1の波形図である。
【0228】図37を参照して、ステップS41の消去
パルスが第1回目に印加される時刻t2においては、消
去パルスの強度は弱く設定され、時刻t2〜t14にお
いてステップS42の消去ベリファイで消去未完了と判
定されるたびごとに、消去パルスの強度がステップS4
7において増加される。
【0229】このようにすることにより、過消去になる
メモリセルを最小限に抑えつつもステップS42の消去
ベリファイが完了するまでの時間を短縮することができ
る。そして、この波形例においては、時刻t15におい
て印加されるステップS44の消去パルスは、時刻t1
2において印加された消去パルスよりもやや強い強度に
設定され、時刻t15〜t20では、ステップS16の
消去ベリファイにおいて消去未完了と判定されるたびご
とにステップS48においてパルス強度が強くなるよう
に変更されている。このようにすることにより、ステッ
プS46の消去ベリファイが完了する時間も短縮するこ
とができ、かつ、ステップS6において過消去と判定さ
れるメモリセルの数も減らすことができる。
【0230】図38は、図36に示したフローチャート
に従う消去シーケンスの第2の波形例を示した図であ
る。
【0231】図38に示した波形では、時刻t5以降に
印加されるステップS44の消去パルスの初期値が、時
刻t2において第1回目に印加されるステップS41の
消去パルスの強度と同じ強度から再び印加開始される点
が、消去パルスの強度が連続的に増加する図37に示し
た波形と異なる。このように変更することにより、図3
7に示した波形を印加する場合よりもステップS6にお
いて過消去と判定されるメモリトランジスタの数を減ら
すことができる。
【0232】図39は、図36のフローチャートに従う
消去シーケンスの第3の波形例を示した図である。
【0233】図39に示した波形では、時刻t15にお
いて与えられるステップS44の消去パルスの第1回目
の強度は、ステップS41において第1回目に与えられ
る消去パルスの強度よりもさらに小さく設定される点が
図38の波形の場合と異なっている。このように設定す
ることにより、ステップS41、S42においては大ま
かに速く消去を完了させ、ステップS44、S46では
高精度にしきい値電圧を制御しつつ消去動作を完了させ
ることができる。
【0234】[実施の形態7]図40は、実施の形態7
の不揮発性半導体記憶装置の消去シーケンスのフローチ
ャートである。
【0235】図40に示したフローチャートは、図6に
示した実施の形態2の消去シーケンスのフローチャート
において、ステップS3,S4,S20,S5に代えて
ステップS50〜S56を備える点が図6に示したフロ
ーチャートと異なる。ステップS6〜S10について
は、図6に示したフローチャートと同様であるので説明
は繰返さない。
【0236】図41は、図40に示したフローチャート
に従う消去シーケンスを説明するためのワード線電位の
変化を示す波形図である。
【0237】図40、図41を参照して、ステップS1
において消去コマンドが入力され、時刻t1において一
括書込パルスが与えられる(ステップS50)。
【0238】続いて時刻t2においてステップS51の
消去パルスの印加がされる。そして、ステップS52の
消去ベリファイのために時刻t3において3.5V程度
の電位がワード線に印加される。以降、時刻t4〜t1
2まではステップS51、ステップS52が繰返され
る。
【0239】時刻t11の消去ベリファイにおいてしき
い値電圧が3.5V以下になったことが確認されると、
ステップS53に進み時刻t12において一括書込パル
スが与えられる。そして、時刻t13においてステップ
S54の書き戻しベリファイが実施される。このときに
は、ステップS52の消去ベリファイの場合よりも低い
1.5V程度のゲート電位が与えられる。
【0240】そして、時刻t15において書き戻しベリ
ファイが完了した場合には、時刻t16においてステッ
プS55の消去パルスが印加される。そしてステップS
56の消去ベリファイが完了するまで繰返しステップS
55の消去パルスの印加がされる。
【0241】以上説明したように、ステップS51、ス
テップS52においてまず消去を完了する。そして、ス
テップS53、ステップS54において過消去状態とな
ったメモリトランジスタの書き戻しが実行されたことを
確認する。そして、再びステップS55、ステップS5
6においてメモリブロック内のメモリトランジスタの消
去が完了したことを確認する。このようにすることによ
り、より確実にメモリブロック内のメモリトランジスタ
のしきい値電圧の分布幅を狭めることができ、ステップ
S6においてビットごとオーバイレースリカバーの実行
を行なわなければならないメモリトランジスタの数を減
らすことができ、全体的には消去時間の短縮を行なうこ
とができる。
【0242】さらに、ステップS54の書き戻しベリフ
ァイの判定条件をメモリトランジスタの数で規定するこ
とも可能である。
【0243】すなわち、通常は、メモリブロックに書込
みパルスを印加し、しきい値電圧がたとえば1.5Vよ
り小さい過消去状態にあるメモリトランジスタがメモリ
ブロック内になくなったときに、書き戻しベリファイが
完了したと判定する。
【0244】これに対して、過消去状態にあるメモリト
ランジスタの数を調べる。この過消去状態にあるメモリ
トランジスタの数が所定の数より少なければ書き戻しベ
リファイが完了したと判定することも可能である。
【0245】たとえば、ステップS7〜S9のメモリセ
ルのオーバイレースリカバーに1ビットあたり10μs
程度かかるとすると、通常の消去動作を行った後に1万
ビットの過消去のメモリセルがあった場合には、100
msの処理時間が必要となる。このときステップS54
の判定条件として、たとえば、所定の数として100ビ
ットを設定したときには、100ビットまでの過消去状
態のメモリトランジスタが容認され、オーバイレースリ
カバーの処理時間は1msに減ることになる。
【0246】つまり、ステップS54の処理をある程度
で切り上げたとしても合計の消去時間の短縮には十分効
果がある。したがって、ステップS54において、過消
去のメモリセルをすべて書き戻すのに要する時間との兼
ね合いによって、所定数の過消去状態のメモリトランジ
スタを容認するようにしても良い。
【0247】図42は、実施の形態7の変形例のフロー
チャートである。図42のフローチャートは、図40の
フローチャートの構成に加えて、ステップS52におい
て消去未完了と判定された場合にパルス強度を変更する
ステップS57と、ステップS54において書き戻しが
未完了と判定された場合にパルス強度を変更するステッ
プS58と、ステップS56において消去が未完了と判
定された場合にパルス強度を変更するステップS59を
さらに備える。他のステップは、図40に示したフロー
チャートと同様であるため説明は繰返さない。
【0248】図43、図44は、図42に示したフロー
チャートの動作を説明するために、ワード線電位の変化
を示した第1、第2の波形図である。
【0249】図43を参照して、まずステップS57に
よって時刻t2〜t11の間に印加される消去パルス
は、ステップS52において消去ベリファイが未完了で
あると判定されるたびごとに強くなるように段階的に強
度が変更される。このようにすることにより、過消去と
なるメモリトランジスタ数を抑制しつつ、消去時間の短
縮を図ることができる。
【0250】また、時刻t16〜t22において印加さ
れる消去パルスは、ステップS56の消去ベリファイに
おいて消去未完了と判定されるたびごとに、ステップS
59においてパルス強度が段階的に強くされる。したが
って、過消去となるメモリトランジスタ数を抑制しつつ
も、ステップS56の消去ベリファイが完了するまでの
所要時間を短くすることができる。
【0251】さらに、図44においては、時刻t12〜
t15において印加されるステップS53の一括書込パ
ルスも、ステップS54の書き戻しベリファイにおいて
書き戻しが未完了であると判定されるたびごとに、ステ
ップS58においてパルス強度が強く段階的に設定され
るため、過剰に書込戻されるメモリトランジスタの数を
抑制しつつ、ステップS54の書き戻しベリファイが完
了する時間を短くすることができる。
【0252】[実施の形態8]図45は、実施の形態8
の不揮発性半導体記憶装置の消去シーケンスを示したフ
ローチャートである。
【0253】図46は、図45のフローチャートの動作
を説明するための、ワード線電位の変化を示した波形図
である。
【0254】図45に示したフローチャートは、図6に
示したフローチャートの構成においてステップS3,S
4,S20,S5に代えて、ステップS60〜S65を
備える点が図6に示したフローチャートと異なる。ステ
ップS6〜S16については図6に示したフローチャー
トと同様であり説明は繰返さない。
【0255】図45、図46を参照して、消去コマンド
がステップS1において入力されると、時刻t1におい
て消去前の一括書込が実施される(ステップS60)。
そして、時刻t2において消去パルスが印加される(ス
テップS61)。
【0256】続いて、時刻t3においてステップS62
の消去ベリファイのためにパルスが印加される。このパ
ルスは4.0V程度の電位をワード線に与えるパルスで
ある。そして、このベリファイが完了するまで繰返しス
テップS61の消去パルスが時刻t4〜t12の間印加
される。
【0257】時刻t12においてステップS62の消去
ベリファイにおいて消去が完了されたと判定されると、
時刻t14においてステップS63の一括書込パルスが
印加される。そして時刻t15においてステップS64
の消去パルスが印加され、時刻t16においてステップ
S65の消去ベリファイが実施される。ステップS65
の消去ベリファイにおいてはワード線の電位は3.5V
程度に設定され、完全に消去されたか否かが判定され
る。そして時刻t17〜時刻t20においてはステップ
S65の消去ベリファイが完了するまでステップS6
3、ステップS64の一括書込パルス、消去パルスの印
加が繰返し実施されることになる。
【0258】このような構成にすることにより、ステッ
プS61、S62において第1回目の消去パルスによる
消去を実施し、その後さらに高精度にしきい値電圧を小
さくする消去動作をステップS63〜S65で行なう。
実施の形態8に示した消去シーケンスでも、実施の形態
6、7と同様に、従来に比べてしきい値電圧の分布幅を
狭くしつつ消去時間を短縮することができる。
【0259】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0260】
【発明の効果】請求項1〜3に記載の不揮発性半導体記
憶装置は、消去前一括書込の前にブロック単位で消去パ
ルスを印加することにより、消去パルス印加後のしきい
値電圧の分布幅が狭くなるので、オーバイレースリカバ
ーの処理がされる対象となるメモリトランジスタが少な
くなり、合計の消去時間を短くすることができる。
【0261】請求項4に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の奏する
効果に加えて、しきい値電圧が低いメモリトランジスタ
をベリファイおよびリードする際に、同一ビット線上に
ある非選択メモリトランジスタのオフリークの総和によ
って生じるオーバイレースリカバーの誤動作を防ぐこと
ができる。
【0262】請求項5、6に記載の不揮発性半導体記憶
装置は、一回の消去パルスを印加するごとに一括書込パ
ルスによる軽い書込を実施することにより、FNトンネ
ル電流を用いた一括消去を実施して広くなったしきい値
電圧の分布幅を一回の消去パルスを印加するごとに狭く
する。したがって、オーバイレースリカバーの処理の対
象となるメモリトランジスタの数が少なくなるととも
に、オーバイレースリカバーの対象となったメモリトラ
ンジスタに対しては、チャネルホットエレクトロンによ
り高速で書き戻すことができるので、合計の消去シーケ
ンスの完了時間を短くすることが可能となる。
【0263】請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置
は、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の奏する
効果に加えて、しきい値電圧が低いメモリトランジスタ
をベリファイおよびリードする際に、同一ビット線上に
ある非選択メモリトランジスタのオフリークの総和によ
って生じるオーバイレースリカバーの誤動作を防ぐこと
ができる。
【0264】請求項8、9に記載の不揮発性半導体記憶
装置のデータ消去方法は、消去前一括書込の前にブロッ
ク単位で消去パルスを印加することにより、消去パルス
印加後のしきい値電圧の分布幅が狭くなるので、オーバ
イレースリカバーの処理がされる対象となるメモリトラ
ンジスタが少なくなり、合計の消去時間を短くすること
ができる。
【0265】請求項10、11に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、一回の消去パルスを印加
するごとに一括書込パルスによる軽い書込を実施するこ
とにより、FNトンネル電流を用いた一括消去を実施し
て広くなったしきい値電圧の分布幅を一回の消去パルス
を印加するごとに狭くする。したがって、オーバイレー
スリカバーの処理の対象となるメモリトランジスタの数
が少なくなるとともに、オーバイレースリカバーの対象
となったメモリトランジスタに対しては、チャネルホッ
トエレクトロンにより高速で書き戻すことができるの
で、合計の消去シーケンスの完了時間を短くすることが
可能となる。
【0266】請求項12に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、判定値Vmax付近でしきい値
電圧が上下を繰返してしまうようなメモリトランジスタ
の場合でも、イレースベリファイをパスする可能性が増
し、消去コマンドの入力がされてからイレースベリファ
イが完了するまでのパルス印加数を少なくすることがで
き、消去時間を短縮することができる。
【0267】請求項13、14に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、請求項12に記載の不揮
発性半導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加
えて、消去時に印加するパルス数を少なくできるので、
さらに消去時間を短縮することができる。
【0268】請求項15、16に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、まず消去動作を先に完了
させておき、パルス印加によって過消去状態にばらつい
たメモリセルの分布を狭めるので、ビットごとのオーバ
イレースリカバーの処理をしなければならないメモリセ
ルの数を減らすことができ、時間短縮を図ることができ
る。
【0269】請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、2段階にわたり消去ベリファイ
を行なうので、より高精度なしきい値電圧の制御が可能
である。
【0270】請求項18、19に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、請求項17に記載の不揮
発性半導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加
えて、消去パルスを最初に加える前に予備書込を行なう
ので、さらに消去時間の短縮を図ることができる。
【0271】請求項20に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項19に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加えて、
予備書込パルスに対して消去パルスを与えた後に印加す
る書込パルスは、印加によって生ずるメモリトランジス
タのしきい値電圧のシフト量が小さいので、より高精度
なしきい値電圧の制御が可能である。
【0272】請求項21〜23に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、請求項17に記載の不揮
発性半導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加
えて、消去時に印加するパルス数を少なくできるので、
さらに消去時間を短縮することができる。
【0273】請求項24、25に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、2段階にわたり消去ベリ
ファイを行ない、消去ベリファイ時に書込パルスと消去
パルスを組合せて印加するので、より高精度なしきい値
電圧の制御が可能である。
【0274】請求項26〜28に記載の不揮発性半導体
記憶装置のデータ消去方法は、2段階にわたり消去ベリ
ファイを行ない、その間に書き戻しベリファイも併せて
行なうため、より高精度なしきい値電圧の制御が可能で
ある。
【0275】請求項29に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項26に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加えて、
消去パルスを最初に加える前に予備書込を行なうので、
さらに消去時間の短縮を図ることができる。
【0276】請求項30に記載の不揮発性半導体記憶装
置のデータ消去方法は、請求項29に記載の不揮発性半
導体記憶装置のデータ消去方法の奏する効果に加えて、
予備書込パルスに対して消去パルスを与えた後に印加す
る書込パルスは、印加によって生ずるメモリトランジス
タのしきい値電圧のシフト量が小さいので、より高精度
なしきい値電圧の制御が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の不揮発性半導体記憶装置1の概略構
成を示すブロック図である。
【図2】 図1の書込&消去制御部2が制御するフラッ
シュメモリの消去シーケンスを示したフローチャートで
ある。
【図3】 図2の消去シーケンスにおいてステップS1
の消去コマンド入力前のしきい値電圧の分布を示した図
である。
【図4】 図2におけるステップS2が実施された後の
消去パルス印加後のメモリブロック内のしきい値電圧の
分布を示した図である。
【図5】 図2のステップS3が終了し、消去前一括書
込が終わった後のメモリトランジスタのしきい値分布を
示した図である。
【図6】 実施の形態2の不揮発性半導体記憶装置にお
いて行なわれる消去シーケンスを示したフローチャート
である。
【図7】 消去パルス印加後のしきい値電圧の分布を示
した図である。
【図8】 図6のステップS20の一括書込パルスを与
えた後のしきい値電圧の分布を示した図である。
【図9】 再びステップS4で消去パルスが印加された
後のしきい値電圧分布を示した図である。
【図10】 図9に示したしきい値電圧の分布をとって
いたメモリブロックにさらにステップS20の一括書込
パルスを与え、ステップS5のイレースベリファイが完
了した後のメモリトランジスタのしきい値電圧の分布を
示した図である。
【図11】 実施の形態3においてイレースベリファイ
時にメモリブロックに印加される電圧の設定を説明する
ための回路図である。
【図12】 図11の回路図の選択されたメモリトラン
ジスタに与えられる電位を説明するための図である。
【図13】 実施の形態3におけるオーバイレースベリ
ファイ時のメモリブロックの電圧設定を説明するための
回路図である。
【図14】 図13に示した選択ビットに対応するメモ
リトランジスタの設定電位を説明するための図である。
【図15】 実施の形態3におけるリード時の電圧設定
を説明するための回路図である。
【図16】 リード時の選択ビットに対応するメモリト
ランジスタの設定電位を説明するための図である。
【図17】 しきい値電圧Vthを2.0Vに設定した
場合のメモリトランジスタのゲート電位とドレイン電流
の基板電位の依存性を示した図である。
【図18】 図17の縦軸を対数表示にした図である。
【図19】 基板電位Vbが0Vの状態でしきい値電圧
Vthを2.0Vにした場合と、基板電位Vbが−1.
5Vの状態でしきい値電圧Vthを2.0Vにした場合
のゲート電位とドレイン電流の関係を示す図である。
【図20】 図19の縦軸を対数表示にした図である。
【図21】 設定したしきい値電圧の範囲内に入れるの
が困難なメモリトランジスタのしきい値電圧の変化を説
明するための図である。
【図22】 実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置に
おいて行なわれる消去のシーケンスを示したフローチャ
ートである。
【図23】 図22に示したフローチャートのシーケン
スによって消去する場合に、メモリトランジスタのゲー
ト電圧すなわちワード線電位VWLの変化を示した波形図
である。
【図24】 図22のフローチャートに従う消去シーケ
ンスにおけるメモリトランジスタのしきい値電圧の変化
を示した図である。
【図25】 実施の形態4の不揮発性半導体記憶装置の
消去シーケンスの変形例を示すフローチャートである。
【図26】 図25のフローチャートに従った消去動作
を説明するためのワード線電位の変化を示した波形図で
ある。
【図27】 図26の波形においてさらに、一括書込パ
ルスを段階的に強くした場合の波形を示す図である。
【図28】 実施の形態5の不揮発性半導体記憶装置に
おける消去シーケンスを説明するためのフローチャート
である。
【図29】 図28のフローチャートに従い消去動作を
行なった場合のワード線電位の変化を示した波形図であ
る。
【図30】 実施の形態5の変形例における消去動作を
説明するためのフローチャートである。
【図31】 図30に示したフローチャートに従った消
去動作を説明するためのワード線電位の変化を示す波形
図である。
【図32】 図31に示した波形で表わされる消去シー
ケンスの変形例を示した波形図である。
【図33】 実施の形態6の不揮発性半導体記憶装置の
消去シーケンスを示すフローチャートである。
【図34】 図33に示したフローチャートの動作を説
明するためのワード線電位の変化を示した波形図であ
る。
【図35】 図34に示したワード線電位の変化を示す
波形の変形例を示した図である。
【図36】 実施の形態6の変形例の消去シーケンスを
示したフローチャートである。
【図37】 図36に示したフローチャートに従う消去
シーケンスの動作を説明するためにワード線電位の変化
を示した第1の波形図である。
【図38】 図36に示したフローチャートに従う消去
シーケンスの第2の波形例を示した図である。
【図39】 図36のフローチャートに従う消去シーケ
ンスの第3の波形例を示した図である。
【図40】 実施の形態7の不揮発性半導体記憶装置の
消去シーケンスのフローチャートである。
【図41】 図40に示したフローチャートに従う消去
シーケンスを説明するためのワード線電位の変化を示す
波形図である。
【図42】 実施の形態7の変形例のフローチャートで
ある。
【図43】 図42に示したフローチャートの動作を説
明するために、ワード線電位の変化を示した第1の波形
図である。
【図44】 図42に示したフローチャートの動作を説
明するために、ワード線電位の変化を示した第2の波形
図である。
【図45】 実施の形態8の不揮発性半導体記憶装置の
消去シーケンスを示したフローチャートである。
【図46】 図45のフローチャートの動作を説明する
ための、ワード線電位の変化を示した波形図である。
【図47】 従来のフラッシュメモリの最もシンプルな
消去シーケンスの例を示したフローチャートである。
【図48】 図47におけるステップS102で行なわ
れる消去パルスを与えている時の印加電圧を説明するた
めのメモリブロックの回路図である。
【図49】 消去パルスが印加されている場合のメモリ
トランジスタに印加されている電圧を説明するための図
である。
【図50】 図47に示したシーケンスにおいてステッ
プS103で行なわれるイレースベリファイの場合に印
加される電圧を説明するための回路図である。
【図51】 図50の選択ビットに対応したメモリトラ
ンジスタに印加される電圧を示した図である。
【図52】 従来のフラッシュメモリのリード時の電圧
設定を説明するための回路図である。
【図53】 図52に示したリード時の選択されたメモ
リトランジスタに与えられる電位を示した図である。
【図54】 消去パルス印加前のしきい値電圧の分布を
示す図である。
【図55】 図47の消去シーケンスにおいて消去パル
スが印加されても、完全に全ビットのデータが消去され
ていない不完全な消去状態を示した図である。
【図56】 図47のステップS103においてイレー
スベリファイが完了した場合のしきい値電圧の分布を示
した図である。
【図57】 消去状態の各しきい値電圧を有するメモリ
トランジスタのゲート電圧とドレイン電流の特性を表わ
した図である。
【図58】 図47で示した消去シーケンスの過消去の
問題に対する対策を施したフローを示したフローチャー
トである。
【図59】 図58のステップS114において実行さ
れたオーバイレースベリファイ時にメモリブロックに与
えられる電圧を説明するための回路図である。
【図60】 オーバイレースベリファイ時における選択
ビットに対応するメモリトランジスタに与えられる電圧
を示した図である。
【図61】 図58のステップS115に示したビット
毎オーバイレースリカバー時におけるメモリブロックに
与える電圧を示した回路図である。
【図62】 図58の消去シーケンスの消去時間をさら
に短縮する消去シーケンスを説明するためのフローチャ
ートである。
【図63】 図62に示した消去シーケンスの消去時間
のさらなる短縮を図ったフローチャートである。
【図64】 図63のステップS131における消去前
一括書込を行なう場合のメモリブロックに与える電圧を
説明するための回路図である。
【図65】 図64に示した消去前一括書込時において
メモリトランジスタに印加される電圧を説明するための
図である。
【図66】 図63の消去シーケンスにおいてステップ
S131の消去前一括書込を行なう前のしきい値電圧の
分布を示した図である。
【図67】 消去前一括書込をしている途中のメモリト
ランジスタのしきい値電圧の分布を示した図である。
【図68】 消去前一括書込が終了した後のしきい値電
圧の分布を示した図である。
【符号の説明】
1 不揮発性半導体記憶装置、2 消去制御部、3 電
圧発生部、4 正電圧発生回路、8 電圧発生回路、1
2 WLブースト回路、14 ディストリビュータ、1
6 アドレスバッファ、18 Xデコーダ、20 Yデ
コーダ、22入出力バッファ、24 Y系制御回路、2
6 メモリアレイ、28 セレクトゲート、BL1〜B
Lm ビット線、BLOCK0〜BLOCKn メモリ
ブロック、MBL メインビット線、MT メモリトラ
ンジスタ、S1〜S131 ステップ、SG セレクト
ゲート、SGL セレクトゲート線、SL ソース線、
WL0〜WLn ワード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮脇 好和 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B025 AA03 AB01 AC01 AD04 AD05 AD08 AD15 AE05 AE08

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置される不揮発性の複数のメ
    モリトランジスタを含むメモリブロックと、 前記メモリトランジスタの行を選択する複数のワード線
    と、 前記メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数
    のビット線と、 前記複数のワード線、前記複数のビット線、前記複数の
    メモリトランジスタの基板部およびソースに与える電位
    を発生する電位発生部と、 前記電位発生部の発生する電位を制御し前記メモリブロ
    ックのデータ消去を行なう書込消去制御部とを備え、 前記書込消去制御部は、前記メモリブロックが保持する
    情報を消去する際に、前記複数のメモリトランジスタに
    一括して第1の消去パルスを与えた後に前記複数のメモ
    リトランジスタに一括して書込を行ない、さらに前記複
    数のメモリトランジスタが消去状態になるまで第2の消
    去パルスを前記複数のメモリトランジスタに一括して繰
    り返し与え、前記消去状態が確認されると、過消去状態
    になった前記メモリトランジスタに対して、選択的に書
    き戻し動作を行なう、不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリトランジスタは、フローティ
    ングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記第1の消去パルスの印加による前記メモリトランジ
    スタのしきい値電圧のシフト量は、前記第2の消去パル
    スを一括して繰り返し与えることによる前記メモリトラ
    ンジスタのしきい値電圧のシフト量よりも少ない、請求
    項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の消去パルスは、前記メモリブ
    ロックが保持する情報を一回消去する際に一回与えられ
    る、請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メモリトランジスタはN型であり、 前記書込消去制御部は、前記メモリトランジスタのドレ
    イン−ソース間に電位差を与えて流れる電流を検出する
    ことによって前記消去状態を確認する際に、前記メモリ
    トランジスタのサブスレッショルド電流を小さくする負
    電位を前記基板部に与える、請求項1に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 行列状に配置された不揮発性の複数のメ
    モリトランジスタを含むメモリブロックと、 前記メモリトランジスタの行を選択する複数のワード線
    と、 前記メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数
    のビット線と、 前記複数のワード線、前記複数のビット線、前記メモリ
    トランジスタの基板部およびソースに与える電位を発生
    する電位発生部と、 前記電位発生部を制御して前記メモリブロックのデータ
    消去を行なう書込消去制御部とを備え、 前記書込消去制御部は、前記メモリブロックが保持する
    情報を消去する際に、前記複数のメモリトランジスタに
    消去パルスを一括して与えた後書込パルスを一括して与
    える動作を前記複数のメモリトランジスタが消去状態に
    なるまで繰り返し、前記消去状態が確認されると、過消
    去状態になった前記メモリトランジスタに対して、選択
    的に書き戻し動作を行なう、不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリトランジスタは、フローティ
    ングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記書込パルスの印加による前記メモリトランジスタの
    しきい値電圧のシフト量は、前記消去パルスの印加によ
    る前記メモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量よ
    りも少ない、請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 前記メモリトランジスタはN型であり、 前記書込消去制御部は、前記メモリトランジスタのドレ
    イン−ソース間に電位差を与えて流れる電流を検出する
    ことによって前記消去状態を確認する際に、前記メモリ
    トランジスタのサブスレッショルド電流を小さくする負
    電位を前記基板部に与える、請求項5に記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 行列状に配置された不揮発性の複数のメ
    モリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモリ
    トランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記メ
    モリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビッ
    ト線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、前
    記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える電
    位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御して
    前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制御
    部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法
    であって、 前記複数のメモリトランジスタに一括して第1の消去パ
    ルスを与えた後に前記複数のメモリトランジスタに一括
    して書込を行なうステップと、 前記複数のメモリトランジスタが消去状態になるまで第
    2の消去パルスを前記複数のメモリトランジスタに一括
    して繰り返し与えるステップと、 前記消去状態が確認されると、過消去状態になった前記
    メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し動作を
    行なうステップとを備える、不揮発性半導体記憶装置の
    データ消去方法。
  9. 【請求項9】 前記メモリトランジスタは、フローティ
    ングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記第1の消去パルスの印加による前記メモリトランジ
    スタのしきい値電圧のシフト量は、前記第2の消去パル
    スを一括して繰り返し与えることによる前記メモリトラ
    ンジスタのしきい値電圧のシフト量よりも少ない、請求
    項8に記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法。
  10. 【請求項10】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 前記複数のメモリトランジスタに消去パルスを一括して
    与えた後書込パルスを一括して与える動作を前記複数の
    メモリトランジスタが消去状態になるまで繰り返すステ
    ップと、 前記消去状態が確認されると、過消去状態になった前記
    メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し動作を
    行なうステップとを備える、不揮発性半導体記憶装置の
    データ消去方法。
  11. 【請求項11】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記書込パルスの印加による前記メモリトランジスタの
    しきい値電圧のシフト量は、前記消去パルスの印加によ
    る前記メモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量よ
    りも少ない、請求項10に記載の不揮発性半導体記憶装
    置のデータ消去方法。
  12. 【請求項12】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 前記複数のメモリトランジスタに対して一括して第1の
    消去パルスを与えるステップと、 前記複数のメモリトランジスタに対して、一括して書込
    パルスを与えた後に一括して第2の消去パルスを与える
    動作を前記複数のメモリトランジスタが消去状態になる
    まで繰り返すステップと、 過消去状態になった前記メモリトランジスタに対して、
    選択的に書き戻し動作を行なうステップとを備える、不
    揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  13. 【請求項13】 前記第2の消去パルスは、前記複数の
    メモリトランジスタが消去状態になるまでに、段階的に
    強度が強められる、請求項12に記載の不揮発性半導体
    記憶装置のデータ消去方法。
  14. 【請求項14】 前記書込パルスは、前記複数のメモリ
    トランジスタが消去状態になるまでに、段階的に強度が
    強められる、請求項13に記載の不揮発性半導体記憶装
    置のデータ消去方法。
  15. 【請求項15】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 前記複数のメモリトランジスタに対して一括して第1の
    消去パルスを与える動作を前記複数のメモリトランジス
    タが消去状態になるまで繰り返すステップと、 前記複数のメモリトランジスタに対して、一括して第1
    の書込パルスを与えた後に一括して第2の消去パルスを
    与えるステップと、 過消去状態になった前記メモリトランジスタに対して、
    選択的に書き戻し動作を行なうステップとを備える、不
    揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  16. 【請求項16】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記第2の消去パルスの印加による前記メモリトランジ
    スタのしきい値電圧のシフト量は、最後に与えられた前
    記第1の消去パルスの印加による前記メモリトランジス
    タのしきい値電圧のシフト量以下である、請求項15に
    記載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  17. 【請求項17】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 一括して前記複数のメモリトランジスタに対して第1の
    消去パルスを与える動作を前記複数のメモリトランジス
    タが第1の消去状態になるまで繰り返すステップと、 前記第1の消去状態にある前記複数のメモリトランジス
    タに対して一括して書込パルスを与えるステップと、 前記書込みパルスが印加された後に、一括して前記複数
    のメモリトランジスタに対して第2の消去パルスを与え
    る動作を前記複数のメモリトランジスタが第2の消去状
    態になるまで繰り返すステップと、 前記第2の消去状態が確認されると、過消去状態になっ
    た前記メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し
    動作を行なうステップとを備える、不揮発性半導体記憶
    装置のデータ消去方法。
  18. 【請求項18】 第1の消去パルスを与える動作を繰返
    すステップに先立って、前記複数のメモリトランジスタ
    に対して一括して消去前の予備書込を行なう予備書込パ
    ルスを与えるステップをさらに備える、請求項17に記
    載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  19. 【請求項19】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記書込みパルスの印加による前記メモリトランジスタ
    のしきい値電圧のシフト量は、前記予備書込みパルスの
    印加による前記メモリトランジスタのしきい値電圧のシ
    フト量よりも小さい、請求項18に記載の不揮発性半導
    体記憶装置のデータ消去方法。
  20. 【請求項20】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記第1の消去状態は、前記メモリトランジスタのしき
    い値電圧が第1の値以下となる状態であり、 前記第2の消去状態は、前記メモリトランジスタのしき
    い値電圧が前記第1の値より小さい第2の値以下となる
    状態である、請求項17に記載の不揮発性半導体記憶装
    置のデータ消去方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の消去パルスは、前記複数の
    メモリトランジスタが第1の消去状態になるまでに、段
    階的に強度が強められる、請求項17に記載の不揮発性
    半導体記憶装置のデータ消去方法。
  22. 【請求項22】 前記第2の消去パルスは、前記複数の
    メモリトランジスタが第2の消去状態になるまでに、段
    階的に強度が強められる、請求項21に記載の不揮発性
    半導体記憶装置のデータ消去方法。
  23. 【請求項23】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 最初に与えられた前記第2の消去パルスの印加による前
    記メモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量は、最
    後に与えられた前記第1の消去パルスの印加による前記
    メモリトランジスタのしきい値電圧のシフト量以下であ
    る、請求項22に記載の不揮発性半導体記憶装置のデー
    タ消去方法。
  24. 【請求項24】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 前記複数のメモリトランジスタに対して一括して第1の
    消去パルスを与える動作を前記複数のメモリトランジス
    タが第1の消去状態になるまで繰り返すステップと、 前記第1の消去状態にある前記複数のメモリトランジス
    タに対して、一括して書込パルスを与えた後に一括して
    第2の消去パルスを与える動作を第2の消去状態になる
    まで繰返すステップと、 前記第2の消去状態が確認されると、過消去状態になっ
    た前記メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し
    動作を行なうステップとを備える、不揮発性半導体記憶
    装置のデータ消去方法。
  25. 【請求項25】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記第1の消去状態は、前記メモリトランジスタのしき
    い値電圧が第1の値以下となる状態であり、 前記第2の消去状態は、前記メモリトランジスタのしき
    い値電圧が前記第1の値より小さい第2の値以下となる
    状態である、請求項24に記載の不揮発性半導体記憶装
    置のデータ消去方法。
  26. 【請求項26】 行列状に配置された不揮発性の複数の
    メモリトランジスタを含むメモリブロックと、前記メモ
    リトランジスタの行を選択する複数のワード線と、前記
    メモリトランジスタの列に対応して設けられる複数のビ
    ット線と、前記複数のワード線、前記複数のビット線、
    前記メモリトランジスタの基板部およびソースに与える
    電位を発生する電位発生部と、前記電位発生部を制御し
    て前記メモリブロックのデータ消去を行なう書込消去制
    御部とを備える不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方
    法であって、 前記複数のメモリトランジスタに対して一括して第1の
    消去パルスを与える動作を前記複数のメモリトランジス
    タが第1の消去状態になるまで繰り返すステップと、 前記第1の消去状態にある前記複数のメモリトランジス
    タに対して、所定の書き戻し状態になるまで一括して書
    込パルスを繰り返し与えるステップと、 前記第1の書き戻し状態にある前記複数のメモリトラン
    ジスタに対して、一括して第2の消去パルスを与える動
    作を前記複数のメモリトランジスタが第2の消去状態に
    なるまで繰り返すステップと、 前記第2の消去状態が確認されると、過消去状態になっ
    た前記メモリトランジスタに対して、選択的に書き戻し
    動作を行なうステップとを備える、不揮発性半導体記憶
    装置のデータ消去方法。
  27. 【請求項27】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記所定の書き戻し状態は、前記メモリトランジスタの
    しきい値電圧が第1の値以上となる状態であり、 前記過消去状態は、前記メモリトランジスタのしきい値
    電圧が、前記第1の値より大きい第2の値より小さくな
    る状態である、請求項26に記載の不揮発性半導体記憶
    装置のデータ消去方法。
  28. 【請求項28】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記所定の書き戻し状態は、前記複数のメモリトランジ
    スタのうちのしきい値電圧が第1の値より小さい前記メ
    モリトランジスタの数が所定の数より少ない状態であ
    る、請求項26に記載の不揮発性半導体記憶装置のデー
    タ消去方法。
  29. 【請求項29】 第1の消去パルスを与える動作を繰返
    すステップに先立って、前記複数のメモリトランジスタ
    に対して一括して消去前の予備書込を行なう予備書込パ
    ルスを与えるステップをさらに備える、請求項26に記
    載の不揮発性半導体記憶装置のデータ消去方法。
  30. 【請求項30】 前記メモリトランジスタは、フローテ
    ィングゲートを有するMOSトランジスタであり、 前記書込みパルスの印加による前記メモリトランジスタ
    のしきい値電圧のシフト量は、前記予備書込みパルスの
    印加による前記メモリトランジスタのしきい値電圧のシ
    フト量よりも小さい、請求項29に記載の不揮発性半導
    体記憶装置のデータ消去方法。
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