JP5450013B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電気的書き換え可能な不揮発性半導体記憶装置に関する。
NAND型フラッシュメモリのセルアレイは、複数のメモリセルを直列接続したNANDセルユニットを配列して構成される。各NANDセルユニットの両端はそれぞれ選択ゲートトランジスタを介してビット線とソース線に接続される。
NANDセルユニット内のメモリセルの制御ゲートはそれぞれ異なるワード線に接続される。NAND型フラッシュメモリは、複数のメモリセルがソース、ドレインを共有して直列接続され、また選択ゲートトランジスタやそれらのビット線コンタクトやソース線コンタクトを複数のメモリセルで共有するため、単位メモリセルのサイズを小さくすることができ、また、ワード線やメモリセルの素子領域の形状が単純なストライプ状に近いため微細化に向いており、大容量のフラッシュメモリが実現されている。
またNAND型フラッシュメモリでは、データ書き込みと消去は、多くのセルで同時にFNトンネル電流を流すことにより行われる。具体的に、1ワード線を共有するメモリセルの集合を1ページ又は2ページとして、データ書き込みはページ単位で行われる。データ消去は、ワード線及び選択ゲート線を共有するNANDセルユニットの集合として定義されるブロック単位で行われる。
また、NAND型フラッシュメモリのブロック単位のデータ消去に際しては、一定の閾値範囲の消去状態が得られたか否かを確認するためのベリファイ読み出し(消去ベリファイ)が必要になる(例えば、特許文献1参照)。消去ベリファイ動作の結果、消去が十分になされていないと判断される場合には、消去電圧を段階的に上昇させて(ステップアップさせて)同様の消去動作、消去ベリファイ動作が繰り返される。
ところで、1つのメモリセルに対し書き込み・消去が繰り返し行われると、メモリセルのトンネル絶縁膜が徐々に劣化し、メモリの信頼性が低下するという問題がある。このため、書き込み電圧、消去電圧によりメモリセルに与えられるストレスをできるだけ緩和することが望まれている。メモリセルへのストレスを緩和することは、メモリの信頼性を高めるとともに、メモリセルの長寿命化に寄与する。
特開2000−236031号公報
本発明は、メモリセルへのストレスを緩和し、メモリの信頼性を高めることを目的とする。
本発明の一態様に係る不揮発性半導体記憶装置は、電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたメモリセルアレイと、データ消去のため前記メモリセルに対し消去パルス電圧を印加する消去動作、及びデータ消去が完了したか否かを確認する消去ベリファイ動作、及びデータ消去が完了しなかった場合に前記消去パルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作を繰り返す制御を司る制御部とを備えた不揮発性半導体記憶装置において、前記制御部は、前記消去動作において少なくとも最初に発生する第1の消去パルス電圧が、その後に発生する第2の消去パルス電圧に比べて立ち上がり時間が長くなるよう電圧制御を行うことを特徴とする。
この発明によれば、メモリセルへのストレスを緩和し、メモリの信頼性を高めることができる。
本発明の第1の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の概略構成を示している。 メモリセルMCに記憶するデータと閾値電圧の関係を示す。 一つのNANDセルユニットに着目した消去動作時の電位関係を示す。 消去ベリファイ読み出し動作時にNANDセルユニット10に印加される電圧を示す。 消去ベリファイ動作後において再度消去動作を行う場合、消去電圧Veraがステップアップする様子を示す。 電圧発生回路7において、駆動させる昇圧回路11の数を変化させることにより、消去パルス電圧Veraの立ち上がり時間(電圧変化曲線の傾き)を変化させることを説明したグラフである。 1つの消去パルス電圧Veraにおける傾きを変化させることを説明したグラフである。 本実施の形態の効果を説明する模式図である。 本実施の形態の効果を説明する模式図である。 本発明の第2の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作を示している。 本発明の第2の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作の変形例を示している。 本発明の第3の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作を示している。 本発明の第4の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作を示している。 本発明の第5の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作を示している。 本発明の第6の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の動作を示している。 本発明の第6の実施の形態の電圧を発生させるための方法の1つを示す概念図である。 本発明の第6の実施の形態の変形例の動作を示している。
次に、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態によるNAND型フラッシュメモリ21の概略構成を示している。図1に示すように、このNAND型フラッシュメモリ21は、メモリセルアレイ1と、センスアンプ回路2と、ロウデコーダ3と、コントローラ4と、入出力バッファ5と、ROMフューズ6と、電圧発生回路7から構成されている。コントローラ4は、メモリセルアレイ1に対する制御部を構成するものである。
メモリセルアレイ1は、NANDセルユニット10がマトリクス配列されて構成されている。一つのNANDセルユニット10は、複数個直列に接続されたメモリセルMC(MC0、MC1、…、MC31)と、その両端に接続される選択ゲートトランジスタS1、S2により構成されている。
図示は省略するが、1つのメモリセルMCは、周知の通り、ドレインとソースとの間に形成されたゲート絶縁膜(トンネル絶縁膜)上に電荷蓄積層としてのフローティングゲート電極を有し、そのフローティングゲート電極上に、ゲート間絶縁膜を介してコントロールゲート電極を形成したものとすることができる。コントロールゲートは、ワード線の1つに接続される。
選択ゲートトランジスタS1のソースは共通ソース線CELSRCに接続され、選択ゲートトランジスタS2のドレインはビット線BLに接続されている。
NANDセルユニット10内のメモリセルMCの制御ゲートはそれぞれ異なるワード線WL(WL0、WL1、…、WL31)に接続されている。選択ゲートトランジスタS1、S2のゲートはワード線WLと並行する選択ゲート線SG1、SG2にそれぞれ接続されている。1ワード線を共有する複数のメモリセルの集合は、1ページ或いは2ページを構成する。ワード線WLと選択ゲート線SG1、SG2を共有する複数のNANDセルユニット10の集合は、データ消去の単位となるブロックBLKを構成する。
図1に示すように、メモリセルアレイ1には、ビット線BL方向に複数のブロックBLK(BLK0、BLK1、…、BLKn)が構成される。これらの複数ブロックを含むメモリセルアレイ1は、シリコン基板の一つのセルウェル(CPWELL)内に形成されている。
メモリセルアレイ1のビット線BLには、読み出しデータをセンスし書き込みデータを保持するためのページバッファを構成する、複数のセンスアンプSAを有するセンスアンプ回路2が接続されている。センスアンプ回路2はカラム選択ゲートを有する。ロウデコーダ(ワード線ドライバを含む)3は、ワード線WL及び選択ゲート線SG1、SG2を選択して駆動する。
データ入出力バッファ5は、センスアンプ回路2と外部入出力端子との間でデータ授受を行う他、コマンドデータやアドレスデータを受け取る。コントローラ4は、書き込みイネーブル信号WEn、読み出しイネーブル信号REn、アドレスラッチイネーブル信号ALE、コマンドラッチイネーブル信号CLE等の外部制御信号を受けて、メモリ動作の全般の制御を行う。
具体的に、コントローラ4は、コマンドインタフェースやアドレス保持、転送回路を含み、供給されたデータが書き込みデータであるかアドレスデータであるかを判定する。この判定結果に応じて、書き込みデータはセンスアンプ回路2に転送され、アドレスデータはロウデコーダ3やセンスアンプ回路2に転送される。
またコントローラ4は、外部制御信号に基づいて、読み出し、書き込み・消去のシーケンス制御、印加電圧の制御等を行う。
電圧発生回路7は、複数個の昇圧回路11と、パルス発生回路12とを備えている。昇圧回路11は、それぞれ周知のチャージポンプ回路(チャージポンプ回路CP1,CP2、・・・CPn)から構成され得る。電圧発生回路7は、コントローラ4からの制御信号に基づいて、駆動される昇圧回路11の数を切替え、さらにパルス発生回路12を制御して、所望のパルス電圧を発生させる。駆動される昇圧回路11の数を切り替えるのは、後述するように、パルス電圧の立ち上がり時間(波形の鈍りの度合)を変化させるためである。
図2は、メモリセルMCに記憶するデータと閾値電圧の関係を示す。二値記憶の場合、メモリセルMCが負の閾値電圧を有している場合を論理“1”データを保持する”1”セル、正の閾値電圧を有している場合を論理“0”データを保持する”0”セルと定義する。メモリセルを“1”データ状態にする動作を消去動作、“0”状態にする動作を狭義の書き込み動作とする。NAND型フラッシュメモリでは、データ消去は通常ブロック単位で行われる。
[消去動作]
図3は、一つのNANDセルユニットに着目した消去動作時の電位関係を示す。消去動作は、ブロック単位で実行される。セルウェル(CPWELL)に消去パルス電圧Vera(10V〜30V程度)、選択ブロック内の全ワード線WLに0Vを印加して、各メモリセルのフローティングゲートの電子をセルウェル側にFNトンネル電流により引き抜いて、メモリセルの閾値電圧を低下させる。この時、選択ゲートトランジスタS1、S2のゲート酸化膜が破壊されないようにするため、選択ゲート線SG1、SG2はフローティング状態とする。
また、ビット線BL及びソース線CELSRCもフローティングとする。なお、後述するように、消去パルス電圧Veraは、消去動作後の消去ベリファイ動作の結果に従って、電圧ΔVずつステップアップされる。そのステップアップ後の電圧Vera+ΔVを用いて再度の消去動作が実行される。また、少なくとも最初に与えられる消去パルス電圧Vera0は、その後に与えられる消去パルス電圧Veraよりも立ち上がり時間が長い、いわば鈍った波形を有するパルス電圧とされる。
[書き込み動作]
書き込み動作は、ページ単位で実行される。書き込み動作中、選択ブロック内の選択されたワード線には書き込みパルス電圧Vpgm(約10V〜25V)を印加し、非選択ワード線には書き込み中間電圧Vpass(約5V〜15V)を印加し、選択ゲート線SG2には、Vddを印加する。
この書き込み動作に先立って、ビット線及びNANDセルユニットは、書き込みデータに応じてプリチャージされる。具体的に“0”データを書き込む場合には、センスアンプ回路2からビット線に0Vが印加される。このビット線電圧は、選択ゲートトランジスタS2及び非選択メモリセルを介して選択ワード線に接続されたメモリセルのチャネルまで転送される。したがって、上述の書き込み動作条件下で選択メモリセルのチャネルからフローティングゲートに電子が注入され、メモリセルの閾値電圧が正側にシフトする(”0”セル)。
“1”書き込み(即ち選択メモリセルに“0”データを書き込まない、書き込み禁止)の場合は、ビット線にVddが印加される。このビット線電圧は、選択ゲートトランジスタS2の閾値電圧分低下してNANDセルユニットのチャネルに転送され、チャネルはフローティングになる。これにより、上述した書き込みパルス電圧Vpgmや中間電圧Vpassを印加したとき、チャネル電圧が容量カップリングによって上昇し、フローティングゲートへの電子注入が行われない。従ってメモリセルは“1”データを保持する。
[読み出し動作]
データ読み出しは、NANDセルユニット10内の選択メモリセルが接続されたワード線(選択ワード線)に読み出し電圧0Vを与える一方、非選択のメモリセルが接続されたワード線(非選択ワード線)には読み出し電圧(約3V〜8V程度)を印加する。このとき、NANDせるユニット10に電流が流れるか否かをセンスアンプ回路2で検出して、データの判定を行う。
[消去ベリファイ動作]
データ読み出し時、設定された閾値状態と読み出し電圧との間には、データの信頼性を保証するマージンが必要である。したがって、データ消去動作においても書き込み動作においても、図3に示すように、“0”データの閾値の下限値Vpvおよび“1”データの閾値の上限値Vevの制御が必要となる。
そのため、データ消去モードにおいては、前述のようなデータ消去動作において消去電圧Veraをパルス電圧として印加した後に、消去セルの閾値電圧がその上限値Vev以下になっていることを確認するためのベリファイ読み出し動作(消去ベリファイ読み出し動作)を行う。書き込み動作の場合には、前述のような書き込みパルス印加動作を行った後に、“0”書き込みセルの閾値がその分布の下限値Vpv以上になっていることを確認するためのベリファイ読み出し(書き込みベリファイ)を行う。
消去ベリファイ読み出し動作時にNANDセルユニット10に印加される電圧を図4に示す。セルソース線CELSRCには電源電圧Vdd、選択ブロックの全ワード線には0V、選択ゲート線SG1、SG2は電源電圧Vddより高い中間電圧Vread(約3.0〜4.5V)を印加する。ビット線BLは、0Vにプリチャージしておく。NANDセルユニットにおける全メモリセルが閾値電圧Vth=−αV≦Vev(αは正の値)の“1”状態に消去されていれば、上述のベリファイ読み出しにより、ビット線にはメモリセルによる閾値電圧Vthの絶対値に相当するαV程度の電圧が出力される。即ち図3に示す“1”データの閾値上限値Vevを−αVとするには、センスアンプ回路2でビット線電圧がαV以上であることを検出すればよい。ビット線電圧がαV以上であることが検出されたら、NANDセルユニット内の全メモリセルの消去が十分に行われたことになり、消去動作を終了する。もしビット線電圧がαV以下であれば、消去不十分のセルがあることを示しており、再度消去動作を行う。
[ステップアップ動作]
再度消去動作を行う場合、消去電圧Veraは、初期値Vera0よりもステップアップ値ΔV(>0)だけ大きい電圧(Vera0+ΔV)に設定される(図5参照)。この再設定後の大きな消去電圧Vera=Vera0+ΔVによっても消去不十分のセルがある場合、更にステップアップ値ΔVだけ消去電圧を大きくするステップアップ動作を行い(Vera=Vera0+2ΔVとする)、以下、データ消去が完了するまで消去動作、消去ベリファイ動作、ステップアップ動作を繰り返す(繰り返し回数が多くなるほど、消去電圧VeraはΔVずつステップアップする)。なお、ステップアップ幅は均等にΔVずつに限られず、1つ前の消去電圧より大きい値であればよい。
[消去パルス電圧の立ち上がり時間の制御]
以上説明したように、消去パルス電圧Veraは、消去ベリファイ動作の結果に従って電圧ΔVずつステップアップする。そして、図5に示すように、少なくとも最初に与えられる消去パルス電圧Vera0は、その後に与えられる消去パルス電圧Veraよりも立ち上がり時間が長い、いわば鈍った波形を有するパルス電圧とされる(図5の矢印A)。電圧発生回路7は、前述の通り、複数個の昇圧回路11を有している。駆動させる昇圧回路11の数を、例えば、図6AのAからDに示すように徐々に増やすことにより、昇圧パルス電圧Veraの立ち上がり時間(電圧変化曲線の傾き)を変化させることができる。このため、例えば通常時にはDの波形を示すように多くの数(例えばL個)昇圧回路11を駆動させる一方、最初に与えられる消去パルス電圧Vera0を印加するときには、Dの波形よりも少ない数(例えばM個(L>M))の昇圧回路11を駆動させAの波形にすることができる。これにより、消去パルス電圧Vera0の波形の立ち上がりを鈍らせることができ、メモリセルのトンネル絶縁膜に与えられるストレスを緩和することができる。このストレスの緩和について、図7及び図8を参照して説明する。
図7、8は、それぞれ、消去動作において最初に印加される消去パルス電圧Vera0の立ち上がり時間(電圧変化曲線の傾き)の違いによるメモリセルMCへの影響の違いを模式的に示したものである。図7、8では、メモリセルMCの断面図を模式的に示しており、符号21〜25は、それぞれウエル、トンネル絶縁膜、フローティングゲート電極、ゲート間絶縁膜、コントロールゲート電極を示している。
図7に示すように、電圧値Vera0への立ち上がり時間が極めて短い場合、電圧値Vera0に達した時刻t1において、フローティングゲート電極23に蓄積された電子は、ほとんど排出されず残存している。このため、このような多数残存した電子により、トンネル絶縁膜22には大きな電界が発生する。一方、図8に示すように、電圧値Vera0への立ち上がり時間が長い場合、フローティングゲート電極23に蓄積された電荷は、その立ち上がりの過程においても徐々に排出され、電圧値Vera0に達した時刻t2においては、その多くが排出済みである。従って、トンネル絶縁膜22に発生する電界は、図7の場合に比べ小さくすることができる。
このように、本実施の形態では、消去動作において最初に印加される消去パルス電圧Vera0を、その後に印加される消去パルス電圧Veraに比べ、立ち上がり時間を長くする。フローティングゲート電極23への蓄積電荷が多い消去動作の初期段階において、立ち上がり時間の短い消去パルス電圧Veraを用いると、メモリセルMCのトンネル絶縁膜22へのストレスが大きくなり、メモリセルMCの劣化を早めることになる。メモリセルMCが劣化すると、データ”1”から”0”に変化しやすい(書き込まれ易い)メモリセルMCの割合を増加させ、誤書込みの虞を大きくする。図8に示すような立ち上がり時間の長い、波形の鈍った消去パルス電圧を用いることで、メモリセルMCのトンネル絶縁膜22へのストレスを緩和することができる。
なお、図5に示すように、最初に印加される消去パルス電圧Vera0のパルス幅がWp、消去パルス電圧Vera0の所定値(飽和値)までの立ち上がり曲線の部分の幅がtである場合、Wp/3≦tの関係が満たされるようにするのが、ストレス緩和の観点から好適である。ここで、幅tの立ち上がり曲線部分以降の電圧は、一定であってもよいし、徐々に上昇(飽和状態)するのでもよい。特に、この式を満たすような消去パルスを加えることにより、書き込み・消去を繰り返した後の”1”セルの閾値分布の上限を低くすることができる。すなわち、“1”セルから”0”セルへの誤書き込みを防止することができる。
また、図6Bに示すように、消去パルス電圧の立ち上がりは、時間tfまで第1の鈍り(第1の傾き)で立ち上がった後、第1の鈍りよりも鋭い第2の鈍り(第1の傾きより大きい第2の傾き)で時間tsまで立ち上がるように形成することも可能である。NAND型フラッシュメモリには書き込み電圧、中間電圧等複数の電圧を同時に発生させる必要があるため、それぞれの電圧に応じて別々の電圧発生回路7を有している場合がある。
ここで、第1の鈍りは第1電圧発生回路で形成し、第2の鈍りは第1電圧発生回路に加えて第2電圧発生回路を用いて第1の鈍りより鋭い第2の鈍りで立ち上がるようにすることも可能である。その結果、フローティングゲート電極23への蓄積電荷が多い消去動作の初期段階において、メモリセルMCのトンネル絶縁膜22へのストレスを緩和しつつ、ある程度フローティングゲート電極23の蓄積電荷が抜けた時間tf後においては立ち上がりを鋭くすることで消去時間を短くすることができる。
さらに、複数の電圧発生回路を組み合わせることにより、容易に第2の鈍りを発生させることができる。
一方、最初に印加される消去パルス電圧Vera0により、大半の蓄積電子がフローティングゲート電極23から放出された場合には、その後の消去動作(電圧Vera0+n・ΔV)では、立ち上がり時間の短い通常の消去パルス電圧を用いるのが、むしろ好ましい(図5参照)。すなわち、電圧発生回路7において、すべての昇圧回路11を駆動させて消去パルス電圧を発生させるのが好ましい。蓄積電子の大半が放出されているのであれば、立ち上がり時間の短い通常の消去パルス電圧を用いたとしても、トンネル絶縁膜22に発生する電界が強くなることはなく、大きなストレスは発生しないからである。むしろ、立ち上がり時間の短い消去パルス電圧を用いた方が、消去時間の短縮につながる。
なお、消去動作の最初の消去パルス電圧Vera0の印加において、昇圧回路11のうち何個を駆動させるかは、例えば図1に示すROMフューズ6に、電圧設定データとして格納しておくことができる。コントローラ6は、この電圧設定データに従って、駆動すべき昇圧回路11の数を決定することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図9Aを参照して説明する。この実施の形態は、最初の消去パルス電圧Vera0の印加時だけでなく、2回目の消去パルス電圧Vera0+ΔVの印加時にも鈍った波形を用いる点で、第1の実施の形態と異なっている(図9Aの符号B)。このように、鈍った波形の消去パルス電圧の回数を増やすことにより、より一層メモリセルMCのトンネル絶縁膜へのストレスを低減することができる。図9Aでは、鈍った波形の消去パルス電圧の回数を2回として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、鈍った波形の消去パルス電圧Veraの回数は、それ以上であってもかまわない。回数の指定は、上述の通りROMフューズ6に格納された制御データに従って行うことができる。あるいは、コントローラ4が、特定のブロックBLKに対する書込み/消去回数、書込み動作時のループ回数(ステップアップ回数)。消去動作時のループ回数(ステップアップ回数)等のデータを記憶しておき、これらのデータに基づいて、鈍った波形の消去パルス電圧Veraの回数を適宜制御してもよい。
また、最初の消去パルス電圧Vera0と、2回目の消去パルス電圧Vera0+ΔVとで、駆動する昇圧回路11の個数を異ならせてもよい(例えば、前者は2個、後者は4個など)。
また、図9Bに示すように、1回目及び2回目の消去パルス電圧を図6Bに示すような波形にすることも可能である。すなわち、1つの消去パルス電圧において、2通りの鈍り(A1とA2、又はB1とB2)を有するよう、電圧発生回路を制御してもよい。図9Bにおいて、1回目の消去パルス電圧は、最初に第1の鈍りA1を有し、時刻tf1以降は、この第1の鈍りA1よりも鋭い鈍りA2を有する。同様に、2回目の消去パルス電圧は、最初に第1の鈍りB1を有し、時刻tf2以降は、この第1の鈍りB1よりも鋭い鈍りB2を有する。この際、1回目の消去パルス電圧の第1の鈍りA1を、2回目の消去パルス電圧の第1の鈍りB1よりも鈍くすることも可能である。
このとき、1回目の消去パルス電圧の第1の鈍りA1は、第1電圧発生回路のうちのM個の昇圧回路(M<N)を駆動させることにより発生させる一方、2回目の消去パルス電圧の第1の鈍りB1は第1電圧発生回路のうちのL個(L>M)の昇圧回路を駆動させることにより発生させることができる。その結果、フローティングゲート電極23への蓄積電荷が多い消去動作の初期段階において、メモリセルMCのトンネル絶縁膜22へのストレスを緩和しつつ、ある程度フローティングゲート電極23の蓄積電荷が抜けた時間tf後においては立ち上がりを鋭くすることで消去時間を短くすることができる。
さらに、複数の電圧発生回路を組み合わせることにより、容易に1回目及び2回目の消去パルス電圧に第2の鈍りを発生させることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態を図10を参照して説明する。この実施の形態は、消去動作における鈍った波形の消去パルス電圧のパルス幅を、通常の波形鈍りのない消去パルス電圧のパルス幅に比べ長くする点で、前述の実施の形態と異なっている。
ここで、図10に示す消去パルス電圧は、上記の実施の形態と同様、立ち上がりから鈍った波形を有する一方、時間t3で電圧が飽和し、電圧値が一定となる部分が、前記の実施の形態に比べ長くされている。すなわち波形の鈍りがある分、電圧が飽和する部分を時刻t3以降にて長く設定し、全体としてパルス幅を長くする。その結果、高い電圧で一定時間消去動作を行うため、トンネル絶縁膜22へのストレスを緩和しつつ消去動作の完了を早めることができる。パルス幅の指定は、上述の通りROMフューズ6に格納された制御データに従って行うことができる。あるいは、コントローラ4が、特定のブロックBLKに対する書込み/消去回数、書込み動作時のループ回数(ステップアップ回数)。消去動作時のループ回数(ステップアップ回数)等のデータを記憶しておき、これらのデータに基づいて、鈍った波形の消去パルス電圧Veraのパルス幅を適宜制御してもよい。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態を図11を参照して説明する。この実施の形態は、鈍った波形の最初の消去パルス電圧Vera0による消去動作後、消去ベリファイ動作を実行せず、直ちにステップアップされた消去パルス電圧Vera0+ΔVを用いた次の消去動作に移行する点で、上述の実施の形態と異なっている。最初の消去パルス電圧Vera0のみでは、消去が完了する可能性は低いため、その後の消去ベリファイ電圧の印加を省略し、これにより消去時間の短縮を図っているものである。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施の形態を図12を参照して説明する。この実施の形態は、鈍った波形の最初の消去パルス電圧Vera0による消去動作後、消去ベリファイ動作を実行し、その後の通常の消去パルス電圧Vera0+n・ΔVの印加時は、消去ベリファイ動作は1回おきに行う点で上述の実施の形態と異なっている。これによっても、消去ベリファイ動作の時間を短縮することにより、消去時間の短縮化が可能である。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施の形態を図13を参照して説明する。この実施の形態は、最初の消去パルス電圧Vera0の印加時(図13の符号A)だけでなく、2回目以降の消去パルス電圧Vera0+nΔV(nは1以上の整数)の印加時にも、矩形パルスではなく波形の一部の立ち上がりを鈍らせている点で、第1の実施の形態と異なっている(図13の符号B〜D:以下、「上部鈍らせパルス波形」と称する場合がある)。ただし、2回目以降の消去パルス電圧Vera0+nΔVで波形の立ち上がり(傾き)が鈍っているのは、その電圧レベルがステップアップ値ΔVに相当する部分まで立ち上がった後(すなわち、nを消去パルスの数とした場合、直前において印加済みの消去パルス電圧Vera0+(n−1)・ΔVの電圧値を超える電圧値が印加される段階に達した後)である。換言すれば、ステップアップ値ΔVに達する前の段階では、波形は鈍らず、矩形パルスと同様の大きな傾きを有している。
例えば、2回目の消去パルス電圧Vera0+ΔV(符号B)では、電圧レベルが電圧Vera0を超えるまでの間は、矩形パルスの如く急峻な立ち上がりとなる(鈍っていない)。
一方、電圧Vera0を超えた後Vera0+ΔVまで立ち上がるまでの時間帯においては、波形Bの波形を鈍らせている(波形の傾きは、それ以前に比べて小さくなる)。このようにするのは、以下の理由からである。
すなわち、1回目の消去パルス電圧Vera0(符号A)によりデータ消去がされなかったメモリセルは、その後の2回目の消去パルス電圧Vera0+ΔVの印加においても、その電圧レベルがVera0を超えるまでの間は、消去動作への寄与が少ない。すなわち、消去パルス電圧Vera0の消去パルスでメモリセルMCの消去出来なかったからである。そのため、2回目の消去パルスで消去パルス電圧Vera0より大きい電圧である消去パルス電圧Vera0+ΔVを印加する。
しかし、電圧レベルが電圧Vera0を超える電圧では、メモリセルのトンネル絶縁膜に比較的大きなストレスを与える場合がある。特に、書き込み・消去動作を複数回繰り返してトンネル絶縁膜が劣化した場合にこのストレスが問題となる。一方、1回目の消去パルス電圧Vera0を加えることによりメモリセルMCのフローティングゲート電極に蓄積された電荷は有る程度排出されている。すなわち、2回目の消去パルスにおいて、電圧レベルが電圧Vera0を超えない電圧ではトンネル絶縁膜に加わるストレスは小さい。
そこで、2回目の消去パルス電圧Vera0+ΔVの印加において、その電圧レベルが電圧Vera0を超えステップアップ値ΔVに相当する部分に達した後は、波形を鈍らせることにより、トンネル絶縁膜に加わるストレスを効果的に緩和することができる。このように、波形を鈍らせる部分をステップアップ値ΔVに相当する部分に限定することにより、2回目以降の消去パルス電圧のパルス幅を短くすることができ、結果として消去動作に要する時間を短縮することができる。
また、上部鈍らせパルス波形は、トンネル絶縁膜の特性が劣化した場合のみに使用しても良い。例えば、書込み/消去回数が一定回数を超えるまでは2回目以降の消去パルス波形に矩形型の消去パルスを使用し、書込み/消去回数が一定回数を超えた場合に2回目以降の消去パルス波形に上部鈍らせパルス波形を使用する。その結果、トンネル絶縁膜の劣化が少ない状態においては高速に消去動作ができると共に、トンネル絶縁膜の劣化が進んだ状態においてはメモリセルの信頼性を向上することができる。
また、この一定回数の指定は、ROMフューズ6に格納された制御データに従って行うことができる。あるいは、コントローラ4が、特定のブロックBLKに対する書込み/消去回数、書込み動作時のループ回数(ステップアップ回数)。消去動作時のループ回数(ステップアップ回数)等のデータを記憶しておき、これらのデータに基づいて、2回目の消去パルス波形に上部鈍らせパルス波形を使用するように制御してもよい。
なお、図13の符号B〜Dのような波形は、一例として、動作させるチャージポンプ回路の数を、波形の立ち上がり当初はn個とし、その後n’個(n’<n)に減少させることにより得ることができる。
或いは、チャージポンプ回路に与えるクロックパルスCLKの波形を、図14のように変更することにより、このような波形B〜Dを得ることもできる。まず、波形Aを得る場合には、期間t1ではクロックパルスCLKを連続で発生させてチャージポンプ回路を動作させて昇圧動作を継続し、その後時間t2ではクロックパルスCLKを停止させる。そして、この期間t1とt2を波形の立ち上がりの当初から電圧値Vera0が得られるまで繰り返すことにより、波形Aのような鈍った波形を発生させることができる。
一方、波形B〜Dを得る場合には、ステップアップ前の電圧Vera+(n−1)・ΔVに達するまでの期間t3(t3>>t1)では、連続的にクロックパルスCLKを発生させて電圧を急峻に立ち上げる。一方、ステップアップ前の電圧Vera+(n−1)・ΔVに達した後は、波形Aの場合と同様に、期間t1とt2を繰り返す。
すなわち、チャージポンプの回路数を減らすことなく、波形A、または、波形B以降のΔVの部分のような鈍った波形を発生させることができる。ゆえに、それぞれのチャージポンプ回路を構成するトランジスタの特性ばらつきや、チャージポンプから供給される電圧をカットオフするトランジスタの特性ばらつきの影響受けないようにすることができる。その結果、波形A乃至Dの制御性が向上し、これらの波形を安定化することができる。
なお、図13に示した例では、全ての波形A〜Dを鈍らせているが、図15の例の如く、波形A,Bのみを鈍らせ、波形C、Dは矩形波としてもよい。
[その他]
以上、発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、追加等が可能である。また、図14に示した波形の発生方法は第1乃至第5の実施の形態にも適用することができる。
1・・・メモリセルアレイ、 2・・・センスアンプ回路、 3・・・ロウデコーダ、 4・・・コントローラ、 5・・・入出力バッファ、 6・・・ROMフューズ、 7・・・電圧発生回路、 11・・・昇圧回路、 12・・・パルス発生回路。

Claims (7)

  1. 電気的書き換え可能な不揮発性のメモリセルが配列されたメモリセルアレイと、
    データ消去のため前記メモリセルに対し消去パルス電圧を印加する消去動作、及びデータ消去が完了したか否かを確認する消去ベリファイ動作、及びデータ消去が完了しなかった場合に前記消去パルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作を繰り返す制御を司る制御部と
    を備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記制御部は、前記消去動作、前記消去ベリファイ動作、及び前記ステップアップ動作を繰り返す制御の際、最初の第1の消去動作で第1の消去パルス電圧を発生させ、その後の第2の消去動作で第2の消去パルス電圧を発生させ、
    前記第1の消去パルス電圧が、前記第2の消去パルス電圧に比べて、パルス電圧の飽和値と連続する鈍らせられた波形部分の幅が長くなり、かつ
    少なくとも前記第1の消去パルス電圧において、縦軸を電圧値、横軸を時間としたときの電圧波形が、前記鈍らされた波形部分において1通りの鈍りを有する曲線で立ち上がり、前記第1の消去パルス電圧の飽和値と連続するよう、電圧制御を行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 電気的書き換え可能な不揮発性のメモリセルが配列されたメモリセルアレイと、
    データ消去のため前記メモリセルに対し消去パルス電圧を印加する消去動作、及びデータ消去が完了したか否かを確認する消去ベリファイ動作、及びデータ消去が完了しなかった場合に前記消去パルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作を繰り返す制御を司る制御部と
    を備えた不揮発性半導体記憶装置において、
    前記制御部は、前記消去動作、前記消去ベリファイ動作、及び前記ステップアップ動作を繰り返す制御の際、最初の第1の消去動作で第1の消去パルス電圧を発生させ、前記第1の消去動作の次の第2の消去動作で第2の消去パルス電圧を発生させ、
    前記第2の消去パルス電圧が前記第1の消去パルス電圧に比べて、飽和状態における電圧値が大きく、かつ
    前記制御部は、前記第1の消去パルス電圧が前記第2の消去パルス電圧に比べて、前記飽和状態における電圧値と連続する鈍らせられた波形部分の曲線の幅が長くなるよう電圧制御を行う
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の消去パルス電圧のパルス幅をWpとし、前記第1の消去パルス電圧の所定値までの立ち上がり曲線の部分の幅をtとする場合、Wp/3≦tの関係を満たすよう電圧制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 電源電圧に基づいて昇圧電圧を発生させるN個(N≧2)の昇圧回路と、前記昇圧電圧を用いて前記消去パルス電圧を発生させるパルス発生回路とを含む電圧発生回路を更に備え、
    前記制御部は、前記第1の消去パルス電圧を発生させる場合には、M個の前記昇圧回路(M<N)を駆動させ、前記第2の消去パルス電圧を発生させる場合には、L個(L>M)の昇圧回路を駆動させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記制御部は、前記第2の消去パルス電圧を用いた消去動作の後、データ消去が完了したか否かを確認する消去ベリファイ動作を実行する一方、
    前記第1の消去パルス電圧を用いた消去動作の後、前記消去ベリファイ動作を実行せずに次の消去動作に移行する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 前記制御部は、前記第1の消去パルス電圧の後に発生する第2の消去パルス電圧が、その立ち上がりから直前に印加された消去パルス電圧の電圧値に達するまでの間は第3の傾きを有し、その後直前に印加された消去パルス電圧の電圧値を超えた後は前記第3の傾きより小さい第4の傾きを有するよう電圧制御を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 電気的書き換え可能な不揮発性メモリセルが配列されたメモリセルアレイと、
    データ消去のため前記メモリセルに対し消去パルス電圧を印加する消去動作、及びデータ消去が完了したか否かを確認する消去ベリファイ動作、及びデータ消去が完了しなかった場合に前記消去パルス電圧を所定のステップアップ電圧の分だけ上昇させるステップアップ動作を繰り返す制御を司る制御部と、
    電源電圧に基づいて昇圧電圧を発生させるN個(N≧2)の昇圧回路と、
    前記昇圧電圧を用いて前記消去パルス電圧を発生させるパルス発生回路とを含む電圧発生回路と、
    を備え、
    前記制御部は、前記消去動作において少なくとも最初に発生する第1の消去パルス電圧のパルス幅をWpとし、前記第1の消去パルス電圧の所定値までの立ち上がり曲線の部分の幅をtとする場合、Wp/3≦tの関係を満たし、
    前記第1の消去パルス電圧が、その後に発生する第2の消去パルス電圧に比べて立ち上がり時間が長くなり、
    前記第1の消去パルス電圧は、第1の傾きで立ち上がった後、この第1の傾きよりも大きい第2の傾きで立ち上がり、前記第2の消去パルス電圧は、第3の傾きで立ち上がった後、この第3の傾きよりも大きい第4の傾きで立ち上がるよう、電圧制御を行うと共に、
    前記第1の消去パルス電圧において前記第1の傾きを発生させる場合には、M個の前記昇圧回路(M<N)を駆動させ、前記第2の消去パルス電圧において前記第3の傾きを発生させる場合には、L個(L>M)の昇圧回路を駆動させる
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
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