JP2001274634A - オーディオ装置 - Google Patents

オーディオ装置

Info

Publication number
JP2001274634A
JP2001274634A JP2000088359A JP2000088359A JP2001274634A JP 2001274634 A JP2001274634 A JP 2001274634A JP 2000088359 A JP2000088359 A JP 2000088359A JP 2000088359 A JP2000088359 A JP 2000088359A JP 2001274634 A JP2001274634 A JP 2001274634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
temperature
signal amplifier
predetermined
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000088359A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3444837B2 (ja
Inventor
Kazunori Adachi
和則 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kenwood KK
Original Assignee
Kenwood KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kenwood KK filed Critical Kenwood KK
Priority to JP2000088359A priority Critical patent/JP3444837B2/ja
Publication of JP2001274634A publication Critical patent/JP2001274634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3444837B2 publication Critical patent/JP3444837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】対熱保護装置の作動によりユーザが感じる不便
感、あるいは不快感を少なくしたオーディオ装置を提供
する。 【解決手段】制御信号に応じて増幅度を制御するための
電子ボリューム29を有する音響信号増幅器19と、該
音響信号増幅器の出力を増幅してスピーカに与える出力
増幅回路21とを備えたオーディオ装置において、前記
オーディオ装置の内部温度を温度検出器13で検出し、
該検出温度が予め定めた所定温度以上である状態が第1
の時間継続したとき、前記音響信号増幅器の増幅度をゼ
ロより大きい所定値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーディオ装置内の
温度が所定温度以上に上昇した場合に装置を保護する対
熱保護装置を有するオーディオ装置に関し、特に対熱保
護装置の作動によりユーザが感じる不便感、あるいは不
快感を少なくしたオーディオ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク再生装置等のオーディオ装置
では、音響出力が大なる時に出力増幅回路等の発熱部か
ら発生する熱が装置動作に影響を与え、極端な場合には
オーディオ装置自体を破損せしめることもある。例え
ば、増幅器からの熱により、信号処理用のICや制御用
マイクロプロセッサ(以下、MPUとも記す)の正確な
動作が保証できなくなり、スピンドルモータの回転駆動
が不安定になったり、スピーカから出力される音響が劣
化したりする。特に、車載用のオーディオ装置では、オ
ーディオ装置が使用される環境の温度が、外気やエンジ
ンの発熱などによって高温になり易く、オーディオ装置
を熱から保護することが重要な課題となる。
【0003】このような熱による半導体素子の破壊、信
号の劣化、不安定なモータ回転等の問題を解決するた
め、従来のオーディオ装置では、該オーディオ装置内に
温度検出素子を設けておき、検出された温度が許容値
(所定値)以上に上昇したときに、即座にオーディオ装
置の動作を停止させる状態である"HEAT"状態に設定
している。また、検出温度が高温から許容値以下に下が
ったときにも、即座に"HEAT"状態を解除して再生状
態としている。
【0004】前記した従来のオーディオ装置の対熱保護
装置では、オーディオ装置内の温度が許容値以下になる
と直ちに再生状態になり、許容値以上になると直ちに"
HEAT"状態、すなわち対熱保護装置の動作状態にな
るために、再生状態と"HEAT"状態との切り替えが許
容温度近傍で頻繁に繰り返されることとなり、オーディ
オ装置の動作が不安定となるという問題があった。
【0005】このために、従来のオーディオ装置の対熱
保護装置においても、温度が許容値以上になった後、所
定時間経過後に"HEAT"状態(対熱保護装置の動作状
態)にして再生音響の出力を停止し、オーディオ装置内
の温度が許容値(所定値)以下になって所定時間経過後
に再生音響を出力可能とし、再生状態と"HEAT"状態
とが頻繁に繰り返されることを防止するような技術も提
案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オーディオ装置の対熱保護装置では、オーディオ装置内
で検出した検出温度が許容値以上のときは"HEAT"状
態にして音響出力を停止し、検出温度が許容値以下のと
き"HEAT"状態を解除して、従前のボリューム位置の
ままで音響を出力している。したがって、前記"HEA
T"状態では音楽などを全く聴くことができず、また、
動作停止状態での無音状態から、ユーザの意図しない時
点で"HEAT"状態が解除され、スピーカから突然大音
響が出力されることになる。このように対熱保護装置が
作動中に、ユーザは音響が出力されない不便さと、突然
の大音量に驚き不快感を覚えることとなり、自動車を運
転中の場合には事故が発生する恐れもある。
【0007】本発明は前記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、対熱保護装置の作動によりユーザ
が感じる不便感、あるいは不快感を少なくしたオーディ
オ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルテレ
ビ放送受信装置は前記課題を解決するためになされたも
のであり、第1の発明は、制御信号に応じて増幅度を制
御するための電子ボリュームを有する音響信号増幅器
と、該音響信号増幅器の出力を増幅してスピーカに与え
る出力増幅回路とを備えたオーディオ装置において、前
記オーディオ装置の内部温度を検出し、該検出温度が予
め定めた所定温度以上である状態が第1の時間継続した
とき、前記音響信号増幅器の増幅度をゼロより大きい所
定値まで下げるようにしたオーディオ装置である。
【0009】本発明のオーディオ装置によれば、装置内
の温度が所定温度以上である状態が所定時間継続して対
熱保護装置が作動状態となったとき、音響信号増幅器の
増幅度をゼロより大きい所定値まで下げ熱に対して保護
状態にすることにより、保護状態と、保護解除状態とが
前記所定温度(許容温度)付近で頻繁に繰り返されこと
によりオーディオ装置の動作が不安定になるのを防止す
ることができる。また対熱保護装置が作動状態になって
いる場合においても、音響信号増幅器の増幅度はゼロと
ならずスピーカからの音響出力は停止されないから、ユ
ーザはスピーカから音響情報を継続して得ることがで
き、また保護状態と保護解除状態とで音響出力の変化を
少なくできるから、前記2状態の切り替え時においてユ
ーザが受けるショックを小さくすることができる。
【0010】第2の発明は、制御信号に応じて増幅度を
制御するための電子ボリュームを有する音響信号増幅器
と、該音響信号増幅器の出力を増幅してスピーカに与え
る出力増幅回路とを備えたオーディオ装置において、前
記オーディオ装置の内部温度を検出し、該検出温度が予
め定めた所定温度以上である状態が第1の時間継続した
とき、前記出力増幅回路の出力をゼロより大きい所定値
に制限し、その後、前記検出温度が前記所定温度以下で
ある状態が第2の時間継続したとき、前記制限を解除す
るようにしたオーディオ装置である。
【0011】本発明のオーディオ装置によれば、オーデ
ィオ装置内の温度が所定温度以上である状態が第1の時
間継続して対熱保護装置が作動状態になったとき、前記
出力増幅回路の出力をゼロより大きい所定値に制限し、
前記検出温度が前記所定温度以下である状態が第2の時
間継続したとき、前記制限を解除することにより、保護
状態と、保護解除状態とが前記所定温度(許容温度)付
近で頻繁に繰り返されことによりオーディオ装置の動作
が不安定になるのを防止することができる。また対熱保
護装置が作動状態になっている場合においても、発熱に
大きく寄与しない信号、すなわち振幅が小さい音響信号
については対熱保護装置の影響を受けずに出力され、大
振幅の信号部分だけが影響を受けるようにすることもで
きるから、ユーザはスピーカからある程度の音量の音響
情報を継続して得ることができ、また保護状態と保護解
除状態とで音響出力の変化を少なくできるから、前記2
状態の切り替え時においてユーザが受けるショックを小
さくすることができる。
【0012】第3の発明は、第1の発明又は第2の発明
のオーディオ装置において、前記検出温度が予め定めた
所定温度以上である状態が第1の時間継続したとき、前
記電子ボリュームにより前記音響信号増幅器の増幅度を
予め定めたゼロより大きい所定値まで下げ、その後、前
記検出温度が前記所定温度以下である状態が第2の時間
継続したとき、前記音響信号増幅器の増幅度を元の値に
戻すようにしたオーディオ装置である。
【0013】本発明のオーディオ装置では、対熱保護装
置が作動中に設定される電子ボリュームの位置、すなわ
ち音響信号増幅器の増幅度は予め決められており、異常
な音響信号が入力されない限り、装置内の温度が十分許
容温度以下になるような増幅度に設定される。そして対
熱保護装置の作動が解除されると元の増幅度に戻される
から、ユーザは対熱保護装置の作動後も音響信号増幅器
の増幅度を再調節する必要がない。
【0014】第4の発明は、第1の発明のオーディオ装
置において、前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
ある状態が第1の時間継続したとき、前記電子ボリュー
ムにより前記音響信号増幅器の増幅度を予め定めた所定
値まで下げ、その後、前記検出温度が前記所定温度以下
である状態が第2の時間継続した後も、前記音響信号増
幅器の増幅度を前記所定値のままにするオーディオ装置
である。
【0015】本発明のオーディオ装置によれば、音響信
号増幅器に入力される信号源が同一であれば、一旦対熱
保護装置が作動し該作動が解除されたあとも、オーディ
オ装置内の温度は許容されている所定温度以内に維持さ
れるという効果を奏する。
【0016】第5の発明は、第1の発明又は第2の発明
のオーディオ装置において、前記検出温度が予め定めた
所定温度以上である状態が第1の時間継続したとき、前
記出力増幅回路のダイナミックレンジを予め定めた所定
値で制限し、その後、前記検出温度が前記所定温度以下
である状態が第2の時間継続したとき、前記ダイナミッ
クレンジの制限を解除するようにしたオーディオ装置で
ある。
【0017】本発明のオーディオ装置によれば、対熱保
護装置が作動状態になっている場合においても、発熱に
大きく寄与しない信号、すなわち振幅が小さい音響信号
については対熱保護装置の影響を受けずに出力されるか
ら、ユーザはスピーカから音響情報を継続して得ること
ができ、また保護状態と保護解除状態とで音響出力の変
化を少なくできるから、前記2状態の切り替え時におい
てユーザが受けるショックを小さくすることができる。
【0018】第6の発明は、第5の発明のオーディオ装
置において、前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
ある状態が第1の時間継続したとき、前記音響信号増幅
器における音響信号の平均振幅を所定期間計測し、該計
測値が所定値以上の範囲では、計測値が大きくなるに伴
ない前記音響信号増幅器の増幅度を小さくするようにし
たオーディオ装置である。
【0019】本発明のオーディオ装置によれば、対熱保
護装置が作動状態になっている場合においては、音響信
号の振幅が所定値以下の範囲では音響出力は対熱保護装
置の影響を受けず、音響信号の振幅が所定値以上の範囲
では、音響信号増幅器の増幅度が小さくされて音響出力
が小さくなるが、音響信号の信号波形は変化しないか
ら、対熱保護装置に起因する歪みが発生しないという効
果を奏する。
【0020】第7の発明は、第1の発明又は第2の発明
のオーディオ装置において、前記検出温度が予め定めた
所定温度以上である状態が第1の時間継続したとき、前
記電子ボリュームにより前記音響信号増幅器の増幅度を
予め定めたゼロより大きい所定値まで下げ、且つ前記音
響信号増幅器におけるダイナミックレンジを予め定めた
所定値に制限し、その後、前記検出温度が前記所定温度
以下である状態が第2の時間継続したとき、前記増幅度
は前記所定値のままで、前記ダイナミックレンジの制限
を解除するようにしたオーディオ装置である。
【0021】本発明のオーディオ装置によれば、一旦対
熱保護装置が作動し該作動が解除されたあとに、ダイナ
ミックレンジの制限を解除し、音響信号増幅器の増幅度
は下げたままにすることにより、ダイナミックレンジを
抑制しない音響を出力しつつも、前記電子ボリュームの
位置、すなわち音響信号増幅器の増幅度は、再度対熱保
護装置が作動する可能性の低い増幅度に設定することが
できる。
【0022】第8の発明は、第1の発明のオーディオ装
置において、前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
ある状態が第1の時間継続したとき、前記音響信号増幅
器の増幅度をゼロより大きい所定値まで下げ、その後
は、前記音響信号増幅器の増幅度をゼロと前記所定値と
の間で設定可能にしたオーディオ装置である。
【0023】本発明のオーディオ装置によれば、対熱保
護装置が作動している間にも、スピーカ出力の音量を調
節することが可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のオーディオ装置は、オー
ディオ装置の内部温度が予め定めた所定温度(許容温
度)以上である状態が第1の時間継続したとき、前記音
響信号増幅器の増幅度をゼロより大きい所定値まで下げ
て対熱保護装置を作動状態にするオーディオ装置であ
る。この対熱保護装置の作動状態で前記音響信号増幅器
の増幅度を決定する電子ボリュームの位置は予め決めら
れており、異常な音響信号が入力されない限り、装置内
の温度が十分許容温度以下になるような増幅度に設定さ
れる。しかし、対熱保護装置の作動中であってもスピー
カからの音響出力は停止されずに継続される。
【0025】また本発明のオーディオ装置は、オーディ
オ装置内部の温度が所定温度(許容温度)以上である状
態が第1の時間継続したときは、前記出力増幅回路の出
力を予め定めた所定値に制限し、その後、前記検出温度
が前記所定温度以下である状態が第2の時間継続したと
き、前記制限を解除するようにしたオーディオ装置であ
る。出力増幅回路の出力を所定値で制限する方法として
は、音響信号増幅器の増幅度を下げて音響信号の振幅を
低減させる方法と、音響信号のうち振幅が大きい部分に
ついて振幅制限を加えてダイナミックレンジ(以下、D
レンジとも記す)を制限する方法と、前記2つの方法を
混合する方法とがある。
【0026】次に、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。図1は本発明オーディオ装置の一実
施例を示すブロック図である。図1において、再生手段
17は例えば光ディスクを再生する再生手段であり、そ
の出力は音響信号増幅器19で信号増幅される。音響信
号増幅器19は、制御信号により音響信号増幅器の増幅
度を制御するための電子ボリュームを有する。音響信号
増幅器19で増幅された音響信号は出力増幅回路21で
電力増幅され、出力増幅回路21の出力によりスピーカ
23が駆動される。
【0027】15はオーディオ装置10全体を制御する
マイクロプロセッサ(MPU)であり、CPU、入力ポ
ート、出力ポート、RAM、ROMなどにより構成され
る。MPU15はCPUなどにより構成されるAタイ
マ、Bタイマを有する。該Aタイマはオーディオ装置1
0内の温度が予め定めた所定温度(許容温度)以上に達
した時点以降の経過時間を計測し、Bタイマはオーディ
オ装置10内の温度が予め定めた所定温度以下に達した
時点以降の経過時間を計測する。前記Aタイマによる計
測はオーディオ装置10内の温度が所定温度以上であれ
ば所定時間経過するまで継続され、Bタイマはオーディ
オ装置10内の温度が予め定めた所定温度以下であれば
所定時間経過するまで継続される。
【0028】MPU15には入力装置11を介してユー
ザからコマンドが入力されたり、メニューが選択された
りする。温度検出器13はオーディオ装置10の内部温
度を計測し、その結果をMPU15に与える。表示器2
5はオーディオ装置10の動作状態などを表示するため
の表示器であり、MPU15から与えられる表示情報に
基づいて、"HEAT"などと表示してユーザに対熱保護
装置が作動中であることを知らせる。 MPU15は再生手段17に制御信号Pを与えて、再生
手段17の再生制御を行う。音響信号増幅器19の増幅
度を決定する電子ボリューム29の位置はMPU15に
より制御される。
【0029】前記したよにオーディオ装置10では、温
度検出器13により装置内の温度を検出し、検出温度を
入力ポートを介してMPU15に与える。MPU15で
は、CPUがROMに格納されているプログラムに従っ
て動作し、入力装置11から入力されるキーデータ信号
で指定された動作を制御するとともに、出力ポートを介
して表示器25に表示データを送出して、例えばエラー
状況を知らせるための"HEAT"状態を示す表示を行な
う。CPUは、入力ポートを介して与えられた温度信号
等の各種のデータをRAMに格納し、後述する処理手順
に従った処理を経て、出力ポートを介して再生手段17
に制御信号Pを送出して再生手段17の再生開始や再生
停止などを制御し、また、制御信号Vにより電子ボリュ
ーム29を制御してスピーカ23の出力を適当な音量に
調節する。
【0030】図2は本発明実施例における対熱保護の処
理手順を示すフローチャートである。図2に示す対熱保
護処理においては、ステップS11において、音声出力
が動作中か?と問われる。この場合出力増幅回路21が
動作中であればYesでありステップS13へ進み、N
oであればステップS11へ戻る。ステップS13で
は、保護フラグが1か?と問われる。ここに保護フラグ
は再生動作のスタート時には0にセットされ、温度上昇
により対熱保護が必要となったときには1にセットされ
るものである。ステップS13でYesならステップS
15へ進み、NoならステップS41へ進む。ステップ
S41では、装置内の温度が所定値より高いか?と問わ
れ、YesであればステップS45へ進み、Noであれ
ばステップS43へ進む。ステップS43ではAタイマ
がクリアされステップS41へ戻る。
【0031】ステップS45では、Aタイマがすでに計
時中であるか?と問われ、YesであればステップS4
9へ進み、NoであればステップS47へ進む。ステッ
プS47では、Aタイマでの計時を開始し、ステップS
49へ進む。ステップS49では、Aタイマで計時を開
始してから所定時間(例えば1分)経過したか?、と問
われ、YesであればステップS51へ進み、Noであ
ればステップS41へ戻る。 ステップS51では、MPUにより電子ボリュームを所
定の位置に、すなわち音響信号増幅器の増幅度を所定値
に設定し、ステップS53へ進む。ステップS53で
は、出力増幅回路21におけるダイナミックレンジ(D
レンジ)を所定値以下に制限し、ステップS55へ進
む。 ステップS55では、表示器25に、HEATと表示し
ステップS57へ進む。ステップS57では、保護フラ
グを1にセットしてステップS13へ戻る。
【0032】ステップS15では、装置内の温度が所定
値(許容温度)より低いか?と問われ、Yesであれば
ステップS19へ進み、NoであればステップS17へ
進む。ステップS17ではBタイマがクリアされステッ
プS15へ戻る。
【0033】ステップS19では、Bタイマがすでに計
時中であるか?と問われ、YesであればステップS2
3へ進み、NoであればステップS21へ進む。ステッ
プS21では、Bタイマでの計時を開始し、ステップS
23へ進む。ステップS23では、Bタイマで計時を開
始してから所定時間(例えば1分)経過したか?、と問
われ、YesであればステップS25へ進み、Noであ
ればステップS15へ戻る。 ステップS25では、出力増幅回路21におけるDレン
ジの制限を解除して元々のDレンジへ復帰させ、ステッ
プS27へ進む。このとき電子ボリュームの位置は変更
しない。
【0034】ステップS27では、表示器25にある、
HEATという表示を消去しステップS29へ進む。ス
テップS29では、保護フラグを0にセットしてステッ
プS31へ進む。ステップS31ではBタイマをクリア
し、ステップS11へ戻る。 前記ステップS51では、対熱保護動作状態に移行し、
音響信号増幅器19の増幅度を所定の増幅度まで下げる
ために電子ボリュームの位置が所定位置まで下げられる
が、その後は、ユーザは音響信号増幅器19の増幅度を
ゼロと前記所定値との間で、調節することが可能とされ
る。これにより、ユーザは対熱保護装置が作動中であっ
ても、スピーカ23から出力される音響出力を調節する
ことができる。
【0035】前記ステップS53におけるDレンジの制
限装置について、図3を用いて一例を説明する。図3は
Dレンジを所定値以内にした実施例のブロック図を示
す。図3と図1とで同一機能、同一作用の要素には同一
の符号を付しその説明を省略する。図3に示すオーディ
オ装置20では、振幅計測手段27が設けられている点
が図1に示すオーディオ装置10と異なる。振幅計測手
段27では音響信号増幅器19の出力の振幅を所定時間
計測し、計測結果を、直接あるいは電子ボリューム29
を介してMPU15に与える。MPU15は音響信号増
幅器19の出力の最大振幅が予め定めた所定値以内にな
るように制御信号Vを電子ボリューム29に与える。
【0036】前記音響信号増幅器19の増幅度が急激に
変化すると、スピーカ23から出力される音響信号が不
自然なものとなるから、MPUは電子ボリューム29の
位置を徐々に変更する。Dレンジの制限は、前記したよ
うに出力増幅回路21に印加される音響信号の最大振幅
を制限することにより実現できるが、音響信号増幅器1
9の増幅度を振幅計測手段27の出力に応じて制御して
もよい。
【0037】例えば、音響信号増幅器19の入力信号の
振幅が所定値以上である場合には、入力Xに対してその
出力がlog(X)となるような対数関数の特性を持た
せて音響信号増幅器19を構成することも可能である。
この場合は、音響信号の振幅が大なるときにスピーカ2
3から出力される音響は歪みを有することになるが、小
振幅の信号では影響を受け難いという特徴を有する。 前記したDレンジの制限は、対熱保護装置の作動が解除
されると、自動的に制限が解除される。
【0038】なお、オーディオ装置内の温度の検出は、
例えば出力トランジスタの如き特に温度上昇が大きい素
子、又は該素子の近傍の温度を検出することによって行
ってもよく、あるいは特に熱に弱い素子又はその近傍の
温度を検出することによって行ってもよく、この場合、
温度の上昇や下降の検出が高速に行えるから、より安全
な対熱保護装置を構築することができる。
【0039】以上詳述したように、本発明によるオーデ
ィオ装置によれば、装置内の温度が許容温度まで上昇し
た後に熱に対する保護装置が作動しても、保護状態と保
護解除状態が頻繁に繰り返されることがなく、オーディ
オ装置の動作が不安定になるのを防止することができ
る。 また、熱に対する保護(対熱保護)状態においても、出
力増幅回路21の動作を停止せず音響信号の振幅を小さ
くしてオーディオ装置内の温度を下げるようにしている
から、熱に対する保護と保護解除との2状態の切り替え
時においても音量が急激に変化せず、ユーザが音量の急
激な変化により受けるショックを軽減できる。ユーザが
車両の運転中である場合には、前記ショックに伴なう運
転ミスの危険が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明オーディオ装置の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図2】本発明実施例における対熱保護の処理手順を示
すフローチャートである。
【図3】Dレンジを所定値以内にした実施例のブロック
図である。
【符号の説明】
11 入力装置 13 温度検出器 15 マイクロプロセッサ(MPU) 17 再生手段 19 音響信号増幅器 21 出力増幅回路 23 スピーカ 25 表示器 27 振幅計測手段 29 電子ボリューム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】制御信号に応じて増幅度を制御するための
    電子ボリュームを有する音響信号増幅器と、該音響信号
    増幅器の出力を増幅してスピーカに与える出力増幅回路
    とを備えたオーディオ装置において、前記オーディオ装
    置の内部温度を検出し、該検出温度が予め定めた所定温
    度以上である状態が第1の時間継続したとき、前記音響
    信号増幅器の増幅度をゼロより大きい所定値まで下げる
    ことを特徴とするオーディオ装置。
  2. 【請求項2】制御信号に応じて増幅度を制御するための
    電子ボリュームを有する音響信号増幅器と、該音響信号
    増幅器の出力を増幅してスピーカに与える出力増幅回路
    とを備えたオーディオ装置において、前記オーディオ装
    置の内部温度を検出し、該検出温度が予め定めた所定温
    度以上である状態が第1の時間継続したとき、前記出力
    増幅回路の出力をゼロより大きい所定値以下に制限し、
    その後、前記検出温度が前記所定温度以下である状態が
    第2の時間継続したとき、前記制限を解除することを特
    徴とするオーディオ装置。
  3. 【請求項3】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記電子ボリュー
    ムにより前記音響信号増幅器の増幅度を予め定めたゼロ
    より大きい所定値まで下げ、その後、前記検出温度が前
    記所定温度以下である状態が第2の時間継続したとき、
    前記音響信号増幅器の増幅度を元の値に戻すことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載のオーディオ装置。
  4. 【請求項4】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記電子ボリュー
    ムにより前記音響信号増幅器の増幅度を予め定めたゼロ
    より大きい所定値まで下げ、その後、前記検出温度が前
    記所定温度以下である状態が第2の時間継続した後も、
    前記音響信号増幅器の増幅度を前記所定値のままにする
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のオーディ
    オ装置。
  5. 【請求項5】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記出力増幅回路
    のダイナミックレンジを予め定めた所定値で制限し、そ
    の後、前記検出温度が前記所定温度以下である状態が第
    2の時間継続したとき、前記ダイナミックレンジの制限
    を解除することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    のオーディオ装置。
  6. 【請求項6】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記音響信号増幅
    器における音響信号の平均振幅を所定期間計測し、該計
    測値が所定値以上の範囲では、計測値が大きくなるに伴
    ない前記音響信号増幅器の増幅度を小さくすることを特
    徴とする請求項5記載のオーディオ装置。
  7. 【請求項7】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記電子ボリュー
    ムにより前記音響信号増幅器の増幅度を予め定めたゼロ
    より大きい所定値まで下げ、且つ前記音響信号増幅器に
    おけるダイナミックレンジを予め定めた所定値に制限
    し、その後、前記検出温度が前記所定温度以下である状
    態が第2の時間継続したとき、前記増幅度は前記所定値
    のままで、前記ダイナミックレンジの制限を解除するこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のオーディオ
    装置。
  8. 【請求項8】前記検出温度が予め定めた所定温度以上で
    ある状態が第1の時間継続したとき、前記音響信号増幅
    器の増幅度をゼロより大きい所定値まで下げ、その後
    は、前記音響信号増幅器の増幅度をゼロと前記所定値と
    の間で設定可能にしたことを特徴とする請求項1記載の
    オーディオ装置。
JP2000088359A 2000-03-28 2000-03-28 オーディオ装置 Expired - Lifetime JP3444837B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088359A JP3444837B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 オーディオ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000088359A JP3444837B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 オーディオ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001274634A true JP2001274634A (ja) 2001-10-05
JP3444837B2 JP3444837B2 (ja) 2003-09-08

Family

ID=18604248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000088359A Expired - Lifetime JP3444837B2 (ja) 2000-03-28 2000-03-28 オーディオ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3444837B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004120754A (ja) * 2002-09-23 2004-04-15 Harman Internatl Industries Inc 増幅器の出力段のための熱保護システム
JP2006287847A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Roland Corp 過熱防止装置
JP2007300609A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 増幅器熱管理のための方法とシステム
JP2007300457A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Victor Co Of Japan Ltd 音響装置
JP2008005643A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Kenwood Corp 半導体保護回路装置
JP2008022512A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Micro-Star Internatl Co Ltd 音量制御方法
EP1971024A2 (en) 2007-03-06 2008-09-17 Funai Electric Co., Ltd. Television set and audio output unit
KR20190049298A (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 삼성전자주식회사 스피커를 포함하는 전자 장치

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004120754A (ja) * 2002-09-23 2004-04-15 Harman Internatl Industries Inc 増幅器の出力段のための熱保護システム
JP2006287847A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Roland Corp 過熱防止装置
JP2007300609A (ja) * 2006-04-27 2007-11-15 Harman Becker Automotive Systems Gmbh 増幅器熱管理のための方法とシステム
US8385564B2 (en) 2006-04-27 2013-02-26 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Amplifier thermal management
US8610505B2 (en) 2006-04-27 2013-12-17 Harman Becker Automotive Systems Gmbh Amplifier thermal management
JP2007300457A (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Victor Co Of Japan Ltd 音響装置
JP2008005643A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Kenwood Corp 半導体保護回路装置
JP2008022512A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Micro-Star Internatl Co Ltd 音量制御方法
US7907739B2 (en) 2006-07-12 2011-03-15 Micro-Star Int'l Co., Ltd. Method of volume controlling
EP1971024A2 (en) 2007-03-06 2008-09-17 Funai Electric Co., Ltd. Television set and audio output unit
KR20190049298A (ko) * 2017-11-01 2019-05-09 삼성전자주식회사 스피커를 포함하는 전자 장치
KR102388712B1 (ko) 2017-11-01 2022-04-21 삼성전자주식회사 스피커를 포함하는 전자 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3444837B2 (ja) 2003-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100975059B1 (ko) 오디오 앰프의 온도 제어 장치
JP2001274634A (ja) オーディオ装置
JP2006301263A (ja) プロジェクタおよびその制御方法
US20120106759A1 (en) Speaker system and method for optimizing output of speaker thereof
JP4160437B2 (ja) 音響機器、オフセット電圧検出方法、そのプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体
US10630240B2 (en) Amplifier, audio device and control method
KR100342700B1 (ko) 오디오시스템의음량설정장치및그방법
JP2000112710A (ja) 音量制御装置及び方法及び記憶媒体
JP2004040694A (ja) 音声出力装置および音声出力装置における回路保護方法
JP3102740B2 (ja) オーディオ装置の温度上昇保護装置
JPH0993056A (ja) 電子式音量調整装置
JP2000004137A (ja) 信号抑圧装置
KR970003042B1 (ko) 파워온시 음성출력기기의 초기음량 워밍업방법
JP2005167498A (ja) 音量制御装置
JP2006180199A (ja) デジタルアンプ搭載装置
JPH10163769A (ja) 電力増幅器
JPH098562A (ja) 保護回路装置
JPH05283958A (ja) 音量制御システム
JP2001092476A (ja) 音響再生装置
JPH11118966A (ja) 電子機器の冷却装置
JPH0969038A (ja) 音声出力装置
JP2000151314A (ja) オーディオ装置
JP3275376B2 (ja) 留守番電話装置
KR950003957Y1 (ko) 자동 음량 조절 회로
JP2002026669A (ja) カーオーディオ装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090627

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 7