JP2001271570A - 電磁遮蔽ガラス - Google Patents
電磁遮蔽ガラスInfo
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- JP2001271570A JP2001271570A JP2000083140A JP2000083140A JP2001271570A JP 2001271570 A JP2001271570 A JP 2001271570A JP 2000083140 A JP2000083140 A JP 2000083140A JP 2000083140 A JP2000083140 A JP 2000083140A JP 2001271570 A JP2001271570 A JP 2001271570A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】耐久性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下を防い
だ電磁遮蔽ガラスを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明の電磁遮蔽ガラスは、金属網、導電
性フィルムあるいは透明導電膜などの導電層と躯体とを
導通させるための導電手段を、ブチルゴムを粘着剤とす
るブチルゴムテープ、ポリイソブチレンを粘着剤とする
ポリイソブチレンテープなどの耐水性テープでガラス面
に固定する。
だ電磁遮蔽ガラスを提供することを目的とする。 【解決手段】本発明の電磁遮蔽ガラスは、金属網、導電
性フィルムあるいは透明導電膜などの導電層と躯体とを
導通させるための導電手段を、ブチルゴムを粘着剤とす
るブチルゴムテープ、ポリイソブチレンを粘着剤とする
ポリイソブチレンテープなどの耐水性テープでガラス面
に固定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテリジェント
ビルの開口部などに装着される電磁遮蔽ガラスに関し、
特に合わせガラス構造の電磁遮蔽ガラスに関する。
ビルの開口部などに装着される電磁遮蔽ガラスに関し、
特に合わせガラス構造の電磁遮蔽ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA・通信分野などに代表される
ように電子機器が不可欠であり、それら機器・装置類が
発生する電磁波によって他の電子機器や電子制御機器が
誤動作を起こしたり、ノイズを発生するケースが多くな
っている。特に、高度情報化時代においては窓ガラスか
ら侵入する電磁波が、建物内のコンピューターや通信機
器等を誤動作させたり、ノイズ源になっている。また、
逆に建物内の電子機器から発生する電磁波が窓ガラスか
ら出ていき、建物の外部の電子機器等を誤動作させた
り、ノイズ源になっている。
ように電子機器が不可欠であり、それら機器・装置類が
発生する電磁波によって他の電子機器や電子制御機器が
誤動作を起こしたり、ノイズを発生するケースが多くな
っている。特に、高度情報化時代においては窓ガラスか
ら侵入する電磁波が、建物内のコンピューターや通信機
器等を誤動作させたり、ノイズ源になっている。また、
逆に建物内の電子機器から発生する電磁波が窓ガラスか
ら出ていき、建物の外部の電子機器等を誤動作させた
り、ノイズ源になっている。
【0003】このため、建物の窓に電磁遮蔽性能を付与
することが必要となり、多くの提案がなされている。
することが必要となり、多くの提案がなされている。
【0004】例えば、特開昭64−5099号報におい
て、2枚の板ガラスの少なくとも一方の板ガラスには導
電膜を備え、このような板ガラスを中間膜で接着した合
わせた電磁遮蔽ガラスが提案されている。
て、2枚の板ガラスの少なくとも一方の板ガラスには導
電膜を備え、このような板ガラスを中間膜で接着した合
わせた電磁遮蔽ガラスが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電磁遮蔽ガラスにおい
て、電磁遮蔽の性能を発揮するために、電磁遮蔽ガラス
に設けられている金属製網、導電性フィルム、あるいは
透明導電膜と窓枠とを導通させる必要がある。前述の特
開昭64−5099号報は、銀層などからなる導電層か
ら窓枠との導通を図る手段として、導電性のメッシュを
合わせガラスの外部に突出させている。
て、電磁遮蔽の性能を発揮するために、電磁遮蔽ガラス
に設けられている金属製網、導電性フィルム、あるいは
透明導電膜と窓枠とを導通させる必要がある。前述の特
開昭64−5099号報は、銀層などからなる導電層か
ら窓枠との導通を図る手段として、導電性のメッシュを
合わせガラスの外部に突出させている。
【0006】しかし、このような構造の場合、導電性の
メッシュの端部から水分が侵入して、透明導電膜が劣化
し、電磁遮蔽性能を著しく低下させてしまう。さらに、
透明導電膜と導電性被覆材の間に介在配置される金属な
どでできているメッシュを酸化させ、抵抗が上昇して、
電磁遮蔽性能を低下させるものであった。また、合わせ
ガラスに用いられるポリビニルブチラールなどの中間膜
を白濁させる恐れもあった。
メッシュの端部から水分が侵入して、透明導電膜が劣化
し、電磁遮蔽性能を著しく低下させてしまう。さらに、
透明導電膜と導電性被覆材の間に介在配置される金属な
どでできているメッシュを酸化させ、抵抗が上昇して、
電磁遮蔽性能を低下させるものであった。また、合わせ
ガラスに用いられるポリビニルブチラールなどの中間膜
を白濁させる恐れもあった。
【0007】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、電磁遮蔽ガラスの水分による劣化を防止
し、電磁遮蔽性能の低下を防ぐことを目的とする。
ものであり、電磁遮蔽ガラスの水分による劣化を防止
し、電磁遮蔽性能の低下を防ぐことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽ガラス
は、金属網、導電性フィルムあるいは透明導電膜などの
導電層が板ガラスに設けられている電磁遮蔽ガラスにお
いて、該導電層に設けられている窓枠とを導通させるた
めの手段が、耐水性テープでガラス面に固定されている
ことを特徴とする電磁遮蔽ガラスである。
は、金属網、導電性フィルムあるいは透明導電膜などの
導電層が板ガラスに設けられている電磁遮蔽ガラスにお
いて、該導電層に設けられている窓枠とを導通させるた
めの手段が、耐水性テープでガラス面に固定されている
ことを特徴とする電磁遮蔽ガラスである。
【0009】また、前記電磁遮蔽ガラスにおいて、導通
させる手段が、合わせガラスの場合は、ガラスの間から
板ガラスの端部より外に突き出された導電体であり、複
層ガラスの場合は、空気層側から板ガラスの端部より外
に突き出された導電体であり、さらに、板ガラスの端部
を跨いで板ガラスの周辺部に設けられる導電性被覆材で
あることを特徴とする。
させる手段が、合わせガラスの場合は、ガラスの間から
板ガラスの端部より外に突き出された導電体であり、複
層ガラスの場合は、空気層側から板ガラスの端部より外
に突き出された導電体であり、さらに、板ガラスの端部
を跨いで板ガラスの周辺部に設けられる導電性被覆材で
あることを特徴とする。
【0010】また、耐水性テープがブチルゴムを粘着剤
とするブチルゴムテープおよび/またはポリイソブチレ
ンを粘着剤とするポリイソブチレンテープであることを
特徴とする。
とするブチルゴムテープおよび/またはポリイソブチレ
ンを粘着剤とするポリイソブチレンテープであることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】電磁遮蔽ガラスの導電層には、金
属製網、ポリエステルテレフタレートやポリカーボネー
トなどの透明な樹脂フィルムに透明導電膜が成膜された
導電性フィルム、あるいはガラス面に成膜される透明導
電膜が採用できる。
属製網、ポリエステルテレフタレートやポリカーボネー
トなどの透明な樹脂フィルムに透明導電膜が成膜された
導電性フィルム、あるいはガラス面に成膜される透明導
電膜が採用できる。
【0012】電磁遮蔽ガラスが、ポリビニルブチラー
ル、エチレン酢酸ビニルなどの中間膜を用いる合わせガ
ラスの構成である場合は、金属製網や導電性フィルムの
導電層は、中間膜を2枚用いて、中間膜の間に配設する
ことが望ましい。また、導電層がガラス面に成膜された
透明導電膜の場合は、導電膜を内側にして合わせガラス
にすることが望ましい。
ル、エチレン酢酸ビニルなどの中間膜を用いる合わせガ
ラスの構成である場合は、金属製網や導電性フィルムの
導電層は、中間膜を2枚用いて、中間膜の間に配設する
ことが望ましい。また、導電層がガラス面に成膜された
透明導電膜の場合は、導電膜を内側にして合わせガラス
にすることが望ましい。
【0013】電磁遮蔽ガラスが、スペーサーなどを介し
て板ガラスを隔置する複層ガラスの構成である場合は、
導電層を複層ガラスの空気層側に配設することが望まし
い。
て板ガラスを隔置する複層ガラスの構成である場合は、
導電層を複層ガラスの空気層側に配設することが望まし
い。
【0014】金属製網はステンレス鋼、銅、モネルなど
の金属製ワイヤに反射防止用の黒染酸化皮膜、シリコ
ン、ネオプレン(登録商標)などの絶縁被覆をしたもの
など各種の金属製網を採用できる。
の金属製ワイヤに反射防止用の黒染酸化皮膜、シリコ
ン、ネオプレン(登録商標)などの絶縁被覆をしたもの
など各種の金属製網を採用できる。
【0015】板ガラスに形成される透明導電膜は、Ag
とZnOの膜を交互にスパッタリング法などの方法によ
り形成した複合膜あるいはITO膜、NESA膜などの
透明導電膜を配設すればよい。
とZnOの膜を交互にスパッタリング法などの方法によ
り形成した複合膜あるいはITO膜、NESA膜などの
透明導電膜を配設すればよい。
【0016】さらに、電磁遮蔽性能をより高める場合に
は、板ガラスに形成した透明導電膜を2枚のガラスの両
方の内側表面に用い、金属製網あるいは導電性フィルム
を組み合わせて配設してもよい。
は、板ガラスに形成した透明導電膜を2枚のガラスの両
方の内側表面に用い、金属製網あるいは導電性フィルム
を組み合わせて配設してもよい。
【0017】導電性被覆材は、銅、アルミニウム、SU
S、亜鉛およびスズメッキ銅などの金属のフィルムある
いはテープを用いることができる。また前記の金属フィ
ルムあるいはテープに、カーボンまたはニッケルなどの
粉体を含有させた導電性の粘着剤を積層したもの、ある
いは絶縁性粘着剤を部分的に積層したもの、さらに、前
記金属テープに多数の穴を開けて絶縁性粘着剤を積層し
たものなどを使用することができる。
S、亜鉛およびスズメッキ銅などの金属のフィルムある
いはテープを用いることができる。また前記の金属フィ
ルムあるいはテープに、カーボンまたはニッケルなどの
粉体を含有させた導電性の粘着剤を積層したもの、ある
いは絶縁性粘着剤を部分的に積層したもの、さらに、前
記金属テープに多数の穴を開けて絶縁性粘着剤を積層し
たものなどを使用することができる。
【0018】導電層に金属製網を用いる場合は、該金属
製網を板ガラスの端部より突き出させて、窓枠との導通
手段とすることが好ましい。導電層に導電性フィルムを
用いた場合も、金属製網を導電層に用いた場合と同様
に、導電性フィルムを板ガラス端部より突き出させ、窓
枠との導電手段とすることが好ましい。また、導電層が
板ガラスに形成された透明導電膜の場合は、ガラス端部
付近の透明導電膜に導電性テープを接触させ、該導電性
テープをガラス端部より突き出させて、窓枠との導通手
段とする。前述の導電性テープの代わりに金属製メッシ
ュを用いることもできる。
製網を板ガラスの端部より突き出させて、窓枠との導通
手段とすることが好ましい。導電層に導電性フィルムを
用いた場合も、金属製網を導電層に用いた場合と同様
に、導電性フィルムを板ガラス端部より突き出させ、窓
枠との導電手段とすることが好ましい。また、導電層が
板ガラスに形成された透明導電膜の場合は、ガラス端部
付近の透明導電膜に導電性テープを接触させ、該導電性
テープをガラス端部より突き出させて、窓枠との導通手
段とする。前述の導電性テープの代わりに金属製メッシ
ュを用いることもできる。
【0019】板ガラス端部より突き出ている導電手段
を、どちらかの一方の板ガラスの表面まで折り曲げ、耐
水性テープを介してガラス面に固定する。
を、どちらかの一方の板ガラスの表面まで折り曲げ、耐
水性テープを介してガラス面に固定する。
【0020】さらに、板ガラスの全ての端部を跨って、
板ガラスの一方の周辺部表面から他方の板ガラスの周辺
部表面まで、導電性被覆材を配設し、該導電性被覆材を
窓枠と導通するための導電手段とすることが望ましい。
板ガラスの一方の周辺部表面から他方の板ガラスの周辺
部表面まで、導電性被覆材を配設し、該導電性被覆材を
窓枠と導通するための導電手段とすることが望ましい。
【0021】該導電性被覆材も、耐水性テープを用いて
板ガラスの面に固定する。
板ガラスの面に固定する。
【0022】耐水性テープは、基材を塩化ビニール、ポ
リエステル、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、布などを基材にブチルゴム、ポリイソブチレ
ン、アクリル樹脂などのゴム系、エラストマー系、合成
樹脂系の粘着剤が積層されたテープを使用することがで
きる。
リエステル、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、布などを基材にブチルゴム、ポリイソブチレ
ン、アクリル樹脂などのゴム系、エラストマー系、合成
樹脂系の粘着剤が積層されたテープを使用することがで
きる。
【0023】特に、ブチルゴムを粘着剤とするブチルゴ
ムテープとポリイソブチレンを粘着剤とするポリイソブ
チレンテープは耐湿性に優れているので好ましい。
ムテープとポリイソブチレンを粘着剤とするポリイソブ
チレンテープは耐湿性に優れているので好ましい。
【0024】本発明は、このように金属製網あるいは導
電性フィルムのエッジ部を耐水性テープで固定するの
で、水分の侵入を完全に防ぐことができ、その結果合わ
せガラスあるいは複層ガラスの内面に配設された透明導
電膜への影響をなくすだけでなく、導電性テープの金属
等の酸化を防ぎ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐことができ
る。
電性フィルムのエッジ部を耐水性テープで固定するの
で、水分の侵入を完全に防ぐことができ、その結果合わ
せガラスあるいは複層ガラスの内面に配設された透明導
電膜への影響をなくすだけでなく、導電性テープの金属
等の酸化を防ぎ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐことができ
る。
【0025】さらに、電磁遮蔽ガラスが、合わせガラス
構成の場合は、水分による中間膜の白濁をも防止するこ
とが出来る。
構成の場合は、水分による中間膜の白濁をも防止するこ
とが出来る。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
明する。
【0027】実施例1 図1は、実施例1における電磁遮蔽ガラスを示す要部断
面図であり、図2は、実施例1の導電性被覆材を設ける
前の要部断面を示す図であり、また、図3は実施例1の
電磁遮蔽ガラスを用いた電磁遮蔽窓を示す要部断面図で
ある。
面図であり、図2は、実施例1の導電性被覆材を設ける
前の要部断面を示す図であり、また、図3は実施例1の
電磁遮蔽ガラスを用いた電磁遮蔽窓を示す要部断面図で
ある。
【0028】図2に示すように、2枚の板厚3mmの板
ガラス1、1’を、2枚の中間膜2、2’を用い、該中
間膜の間に導電層3を挿入して、加圧・加熱処理により
接着する。中間膜2,2’はポリビニールブチラールを
用い、導電層3には、線径が0.05mm、100メッ
シュのステンレス鋼製のワイヤを平織にしたもの(開口
率58%)に反射防止用の黒染酸化皮膜が被覆された金
属製網を使用し、導電層3は、先端を板ガラス1,1’
の端部から約8mm突出させた。
ガラス1、1’を、2枚の中間膜2、2’を用い、該中
間膜の間に導電層3を挿入して、加圧・加熱処理により
接着する。中間膜2,2’はポリビニールブチラールを
用い、導電層3には、線径が0.05mm、100メッ
シュのステンレス鋼製のワイヤを平織にしたもの(開口
率58%)に反射防止用の黒染酸化皮膜が被覆された金
属製網を使用し、導電層3は、先端を板ガラス1,1’
の端部から約8mm突出させた。
【0029】加圧・加熱処理後、4辺の周縁部分に突き
出た金属製網5’の黒染酸化皮膜被覆をサンドペーパー
で削ぎ落とし、金属面を露出させた。
出た金属製網5’の黒染酸化皮膜被覆をサンドペーパー
で削ぎ落とし、金属面を露出させた。
【0030】次いで、4辺に突出している金属製網5’
は折り曲げられて、ガラス面23に耐水性テープ4で固
定する。
は折り曲げられて、ガラス面23に耐水性テープ4で固
定する。
【0031】さらに、図1に示すように、銅のテープに
カーボンの粉体を混入した接着剤を積層したテープ状の
導電性被覆材6を、板ガラス1,1’の端部を跨いで、
板ガラス1,1’の周辺部に耐水性テープ7を用いてガ
ラス面23,23’に固定する。
カーボンの粉体を混入した接着剤を積層したテープ状の
導電性被覆材6を、板ガラス1,1’の端部を跨いで、
板ガラス1,1’の周辺部に耐水性テープ7を用いてガ
ラス面23,23’に固定する。
【0032】耐水性テープ4,7は、ブチルゴムテープ
を使用した。
を使用した。
【0033】図3は、実施例1で作製した電磁遮蔽ガラ
ス8をアルミニウムなどで作製されるサッシ9に嵌め込
んだ電磁遮蔽窓の要部断面を示したものである。図3に
示すように、サッシ9には、建物の金属枠などと導通さ
せるため、アルミニウムフィルムなどの導電性被覆材1
0を覆設し、押縁11を外しておき、その状態で先ず下
辺に、セッティングブロック12をセットし、その後一
方のバックアップ材13、例えば発泡ゴムなどを4辺全
周にわたり両面接着テープ(図示しない)などでサッシ
9に接着する。
ス8をアルミニウムなどで作製されるサッシ9に嵌め込
んだ電磁遮蔽窓の要部断面を示したものである。図3に
示すように、サッシ9には、建物の金属枠などと導通さ
せるため、アルミニウムフィルムなどの導電性被覆材1
0を覆設し、押縁11を外しておき、その状態で先ず下
辺に、セッティングブロック12をセットし、その後一
方のバックアップ材13、例えば発泡ゴムなどを4辺全
周にわたり両面接着テープ(図示しない)などでサッシ
9に接着する。
【0034】電磁遮蔽ガラス8を嵌め込み、押縁11を
取り付けた後、他方のバックアップ材13’を挿入す
る。
取り付けた後、他方のバックアップ材13’を挿入す
る。
【0035】さらに、スズメッキ銅線を編んでメッシュ
構造とした金属製導電体14を間隙部分に嵌め込み、シ
リコーン系のシーリング材15により封止して電磁遮蔽
窓を完成させる。
構造とした金属製導電体14を間隙部分に嵌め込み、シ
リコーン系のシーリング材15により封止して電磁遮蔽
窓を完成させる。
【0036】実施例2 図4に示すように、透明導電膜3’が形成された板ガラ
ス16を、実施例1に使用した金属製網17で金属面を
露出させものを挿入し、中間膜2を用いて、加圧・加熱
処理し、板ガラス1と接着する。
ス16を、実施例1に使用した金属製網17で金属面を
露出させものを挿入し、中間膜2を用いて、加圧・加熱
処理し、板ガラス1と接着する。
【0037】次いで、ガラスの外部に突出した金属製網
17を耐水性テープ7で板ガラス面23に固定する。
17を耐水性テープ7で板ガラス面23に固定する。
【0038】さらに、導電性テープ6をガラス端部を跨
って配設し、耐水性テープ7を介して板ガラス1,16
のガラス面23,23’に固定し、合わせガラスの構成
の電磁遮蔽ガラスとした。
って配設し、耐水性テープ7を介して板ガラス1,16
のガラス面23,23’に固定し、合わせガラスの構成
の電磁遮蔽ガラスとした。
【0039】実施例3 図5は、実施例3の要部の断面を示す図である。金属製
網3でできた導電層を板ガラス1’に配設し、接着材2
2で固定した。金属製網3は板ガラス端部より突き出さ
せ、折り曲げて耐水性テープ7で板ガラスのガラス面2
3に固定し、窓枠との導電手段5とする。
網3でできた導電層を板ガラス1’に配設し、接着材2
2で固定した。金属製網3は板ガラス端部より突き出さ
せ、折り曲げて耐水性テープ7で板ガラスのガラス面2
3に固定し、窓枠との導電手段5とする。
【0040】前述の導電層を配設した板ガラス1’を、
乾燥剤18が充填されているスペーサー19を介して隔
置し、接着材21により板ガラス1と一体化して複層ガ
ラスの構成にする。2枚のガラス板1,1’の間は密封
された空気層24が形成され、周辺部にできる空隙部は
シリコン系のシーリング材20で封止する。
乾燥剤18が充填されているスペーサー19を介して隔
置し、接着材21により板ガラス1と一体化して複層ガ
ラスの構成にする。2枚のガラス板1,1’の間は密封
された空気層24が形成され、周辺部にできる空隙部は
シリコン系のシーリング材20で封止する。
【0041】さらに、2枚の板ガラス1,1’の端部を
跨いで、導電性被覆材6を耐水性テープ7を用いて、ガ
ラス面23,23’に固定し、複層ガラスの構成の電磁
遮蔽ガラスとした。
跨いで、導電性被覆材6を耐水性テープ7を用いて、ガ
ラス面23,23’に固定し、複層ガラスの構成の電磁
遮蔽ガラスとした。
【0042】実施例4 図6は、実施例4の要部の断面を示す図である。板ガラ
ス16には、導電層3’として、ガラス表面に透明導電
膜が形成されている。導電層3’の周辺部に導電性テー
プ25を配設し、該導電性テープは、折り曲げてガラス
面23に耐水性テープ7を介して固定される。
ス16には、導電層3’として、ガラス表面に透明導電
膜が形成されている。導電層3’の周辺部に導電性テー
プ25を配設し、該導電性テープは、折り曲げてガラス
面23に耐水性テープ7を介して固定される。
【0043】前述の板ガラス16と板ガラス1を乾燥剤
の充填しているスペーサー19を介して、実施例3と同
様にして、板ガラス1と板ガラス16の間に密封された
空気層24が形成される、複層ガラスの構成の電磁遮蔽
ガラスを得る。
の充填しているスペーサー19を介して、実施例3と同
様にして、板ガラス1と板ガラス16の間に密封された
空気層24が形成される、複層ガラスの構成の電磁遮蔽
ガラスを得る。
【0044】実施例1から実施例4のようにして得られ
た電磁遮蔽ガラスを、JIS R3205(合わせガラ
ス)およびJIS R3209(複層ガラス)に規定さ
れる耐候性試験を行ったところ、充分な耐候性が得られ
ることを確認した。
た電磁遮蔽ガラスを、JIS R3205(合わせガラ
ス)およびJIS R3209(複層ガラス)に規定さ
れる耐候性試験を行ったところ、充分な耐候性が得られ
ることを確認した。
【0045】
【発明の効果】本発明の電磁遮蔽ガラスは、簡単な構成
により、長期間の使用に対する電磁遮蔽性能の低下を防
ぎ、さらに、合わせガラスの構成では、接着に用いられ
る中間膜の白濁を防ぐことができるものである。
により、長期間の使用に対する電磁遮蔽性能の低下を防
ぎ、さらに、合わせガラスの構成では、接着に用いられ
る中間膜の白濁を防ぐことができるものである。
【図1】実施例1の電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図で
ある。
ある。
【図2】実施例1における導電性被覆材を設ける前の要
部断面図である。
部断面図である。
【図3】実施例1の電磁遮蔽窓を示す要部断面図であ
る。
る。
【図4】実施例2の電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図で
ある。
ある。
【図5】実施例3の電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図で
ある。
ある。
【図6】実施例4の電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図で
ある。
ある。
1、1’ 板ガラス 2、2’ 中間膜 3 導電層(金属製網) 3’ 導電層(透明導電膜) 4 耐水性テープ 5 導電手段 6 導電性被覆材 7 耐水性テープ 8 電磁遮蔽ガラス 9 サッシ 10 導電性被覆材 12 セッティングブロック 14 金属製導電体 15 シーリング材 17 金属製網 23,23 ガラス面 24 空気層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DH01 FA32 GA23 GA32 GA76 GA77 HA11 HB01 HB03 HB05 HD11 HD14 HE01 LA16 5E321 AA46 BB23 BB25 BB41 BB44 CC16 GG01 GG05 GH01 GH07
Claims (5)
- 【請求項1】金属網、導電性フィルムあるいは透明導電
膜などの導電層が板ガラスに設けられている電磁遮蔽ガ
ラスにおいて、該導電層に設けられている窓枠とを導通
させるための手段が、耐水性テープでガラス面に固定さ
れていることを特徴とする電磁遮蔽ガラス。 - 【請求項2】導通させる手段が、合わせガラスのガラス
の間から板ガラスの端部より外に突き出された導電体で
あることを特徴とする請求項1に記載の電磁遮蔽ガラ
ス。 - 【請求項3】導通させる手段が、複層ガラスの空気層側
から板ガラスの端部より外に突き出された導電体である
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁遮蔽ガラス。 - 【請求項4】導通させる手段が、板ガラスの端部を跨い
で板ガラスの周辺部に設けられる導電性被覆材であるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の電磁遮蔽
ガラス。 - 【請求項5】耐水性テープがブチルゴムを粘着剤とする
ブチルゴムテープおよび/またはポリイソブチレンを粘
着剤とするポリイソブチレンテープであることを特徴と
する請求項1乃至請求項4に記載の電磁遮蔽ガラス。
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- 2000-03-24 JP JP2000083140A patent/JP2001271570A/ja active Pending
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