JP2001036283A - 電磁遮蔽ガラス - Google Patents

電磁遮蔽ガラス

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JP2001036283A
JP2001036283A JP11208546A JP20854699A JP2001036283A JP 2001036283 A JP2001036283 A JP 2001036283A JP 11208546 A JP11208546 A JP 11208546A JP 20854699 A JP20854699 A JP 20854699A JP 2001036283 A JP2001036283 A JP 2001036283A
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JP
Japan
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glass
electromagnetic shielding
conductive film
conductive
film
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Pending
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JP11208546A
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English (en)
Inventor
Masaaki Katano
正昭 片野
Fumiyoshi Yoshikawa
文義 吉川
Hidenori Aonuma
英則 青沼
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐久性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐ
合わせガラス構造の電磁遮蔽ガラスを提供することを目
的とする。 【解決手段】2枚の中間膜の間に、金属製網あるいは導
電性フィルムを挿入するか、あるいは板ガラス内面に透
明導電膜を形成した導電層から断面がコ字形状の導電性
テープにより合わせガラス表面に導通させた電磁遮蔽ガ
ラスにおいて、導電性テープのエッジ部が硬化型シール
材により被覆されてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の電磁遮蔽窓に
用いる、合わせガラス構造の電磁遮蔽ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA・通信機器などに代表される
電子機器が不可欠であり、それら機器・装置類が発生す
る電磁波によって他の電子機器や電子制御機器が誤動作
を起こしたり、ノイズを発生するケースが多くなってい
るので、高度情報化時代においては窓ガラスから侵入す
る電磁波が建物内の電子機器等を誤動作させたり、ノイ
ズ源になり、窓ガラスから出ていく電磁波も外部の電子
機器等を誤動作させたり、ノイズ源になるので、窓に電
磁遮蔽性能を付与する必要があり、この分野の出願も多
数行われている。
【0003】その中で2枚の板ガラスの少なくとも一方
の板ガラスには導電膜を備え、このような板ガラスを中
間膜で接着した合わせガラス構造の電磁遮蔽ガラスが特
開昭64−5099号などとして数多くの出願がされて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】合わせガラス構造の場
合において、合わせ面内部の金属製網、導電性フィル
ム、あるいは透明導電膜から外部の導電物と導通させて
アースさせる必要があり、前述の特開昭64−5099
号は銀層などからなる導電層から導電性の網あるいは金
属箔を合わせガラスの外部に突出させている。
【0005】しかしこのような構造の場合、網や金属箔
のエッジ部から水分が侵入して、透明導電膜が形成され
ている場合には膜中の銀層などを劣化せしめ、電磁遮蔽
性能を著しく低下させてしまうだけでなく、ガラス内面
の透明導電膜と導電性被覆材の間に介在配置される導電
層の金属等を酸化させ、抵抗が上昇し、この面でも電磁
遮蔽性能を低下させるものであった。また、ポリビニー
ルブチラールなどの中間膜を白濁させる恐れもあった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、耐久性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下だ
けでなく、中間膜の白濁を防ぐ合わせガラス構造の電磁
遮蔽ガラスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽ガラス
は、2枚の板ガラスを接着する2枚の中間膜の間に、金
属製網あるいは導電性フィルムを挿入して、先端を端部
から突出させ、どちらかの一方の板ガラスの表面まで折
り曲げるとともに、該一方の板ガラス表面と反対側の他
方の板ガラスの表面に跨り、前記一方の板ガラスの表面
に折り曲げられた金属製網あるいは導電性フィルムを被
覆するように導電性テープを両方の板ガラスの表面に接
着した電磁遮蔽ガラスにおいて、該導電性テープのエッ
ジ部を硬化型シール材で被覆したことを特徴とする電磁
遮蔽ガラスである。
【0008】また、少なくとも一方の板ガラスの表面に
透明導電膜が形成された2枚の板ガラスを、該透明導電
膜が内側になるように中間膜により接着するとともに、
該透明導電膜に接触させ、板ガラスの端面から表面まで
跨って導電性テープを配設した電磁遮蔽ガラスにおい
て、板ガラス表面側の前記導電性テープのエッジ部を硬
化型シール材で被覆したことを特徴とする電磁遮蔽ガラ
スである。
【0009】
【発明の実施の形態】電磁遮蔽ガラスは2枚の板ガラス
をポリビニールブチラール、エチレン酢酸ビニルなどの
中間膜の間に、金属製網、導電性フィルムなどを介挿さ
せたもの、あるいは少なくともどちらかの板ガラスに透
明導電膜を形成したものが採用できる。
【0010】金属製網はステンレス製、銅、モネルメタ
ルなどの金属製ワイヤに反射防止用の黒染酸化皮膜、シ
リコン、ネオプレンなどの絶縁被覆をしたものなど各種
の金属製網を採用できる。
【0011】また、導電性フィルムはポリエチレンテレ
フタレートなどのプラスチックフィルムに各種の導電膜
を形成したものを採用できる。
【0012】また、少なくともどちらかの板ガラスに形
成される導電性膜は、板ガラスの内側(合わせ面側)表
面にAgとZnOの膜を交互にスパッタリング法などの
方法により形成した複合膜あるいはITO膜、NESA
膜などの透明導電膜を配設すればよい。
【0013】さらに、電磁遮蔽性能をより高める場合に
は、板ガラスに形成した透明導電膜と、金属製網あるい
は導電性フィルムを組み合わせて配設してもよい。
【0014】導電性テープは、銅、アルミ、SUS、亜
鉛などの金属箔に、カーボンなどを含有した導電性の粘
着剤を積層したもの、あるいは前記金属箔に孔を開けた
絶縁性粘着剤を積層したものなどを使用することができ
る。
【0015】硬化型シール材は、反応硬化型シール材あ
るいは熱硬化型シール材などを用いる。このようなシー
ル材は、ポリサルファイド系、変性ポリサルファイド
系、反応性ポリイソブチレン系、ポリウレタン系、シリ
コーン系、変性シリコーン系、アクリルウレタン系、ア
クリル系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系、エポキ
シウレタン系、エポキシシリコーン系、エポキシポリサ
ルファイド系、あるいはそれらの混合したもの、さらに
は導電材料を混ぜて導電性を付与したものなどである。
【0016】なおブチルゴム、ポリイソブチレンなどの
合成ゴムは、常温では未硬化のため、封止部位が変形す
る欠点があり、本発明の硬化型シーリング材はこの欠点
をなくしたものである。
【0017】合わせガラスの導電層の接続構造につい
て、金属製網あるいは導電性フィルムを2枚の中間膜に
介挿する場合には、実施例1に示すように、先端を端部
から突出させ、どちらかの一方の板ガラスの表面まで折
り曲げた状態で、該一方の板ガラス表面と反対側の他方
の板ガラスの表面に跨るように導電性テープを接着する
ので、該導電性テープの両側のエッジ部を硬化型シール
材で被覆する。
【0018】また、板ガラスの少なくともどちらかの板
ガラスに透明導電膜を形成する場合には、実施例2に示
すように、記透明導電膜に接触、板ガラスの端面から表
面まで跨って導電性テープを配設するので、透明導電膜
が形成された板ガラスの表面の導電性テープのエッジ部
を硬化型シール材で被覆すればよい。
【0019】本発明は、このように導電性テープのエッ
ジ部を硬化型シール材で被覆するので、水分の侵入を完
全に防ぐことができ、その結果合わせガラス内面に配設
された透明導電膜への影響をなくすだけでなく、導電性
テープの金属等の酸化を防ぎ、電磁遮蔽性能の低下を防
ぐことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0021】図1、図2は、それぞれ本発明の実施例1
における電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図と電磁遮蔽ガ
ラスを応用した電磁遮蔽窓を示す要部断面図であり、図
3は実施例2における電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図
である。
【0022】実施例1 導電層として金属製網を使用した例であり、図1に示す
ように、電磁遮蔽ガラスは2枚の例えば板厚3mmの板
ガラス1、1’を接着する2枚のポリビニールブチラー
ルなどの中間膜2、2’の間に、例えば線径が0.05
mm、100メッシュのステンレス製のワイヤを平織に
したもの(開口率58%)に反射防止用の黒染酸化皮膜
が被覆された金属製網3を挿入して、先端を端部から約
8mm(板ガラスの端面と接する部分が約3mm、板ガ
ラスの表面と接する部分が約5mm)突出させた状態
で、通常の合わせ処理をし、その後4辺の周縁部分にお
いて、金属製ワイヤの被覆をサンドペーパーなどで金属
がほぼ露出する程度に研磨する。
【0023】次いで、残余の対向する2辺について突出
している金属製網を折り曲げて、粘着銅テープなどの導
電性テープ4によりガラス面に接着する。
【0024】さらに合わせガラス両側の導電性テープの
エッジ部に、シリコーン系シール材を塗布し、硬化させ
て、導電性テープのエッジ部を封止した。
【0025】次いで、このようにして作製した電磁遮蔽
ガラスをサッシ6に嵌め込むときには、図2に示すよう
に躯体などと導通させるために、アルミ箔などの導電性
被覆材7をサッシ6に覆設し、押縁8を外しておき、そ
の状態で先ず下辺に、セッティングブロック9をセット
し、その後一方のバックアップ材10、例えば発泡ゴム
などを4辺全周にわたり両面接着テープ(図示しない)
などでサッシ6に接着する。
【0026】電磁遮蔽ガラスを嵌め込み、押縁8を取り
付けた後、他方のバックアップ材10’を挿入する。
【0027】さらに、全体を例えばモネルメタル、スズ
メッキ銅、鉄、アルミニュウムなどの金属線を編んでメ
ッシュ構造とした金属製導電体11、11’を間隙部分
に嵌め込み、シリコーン系のシーリング材12、12’
により封止して電磁遮蔽窓を完成させる。
【0028】本実施例の電磁遮蔽ガラスをJISに規定
される耐候試験を行ったところ充分な耐候性が得られる
ことを確認した。
【0029】実施例2 図3に示すように、合わせガラスの一方の板ガラス1の
内面に透明導電膜3’を形成し、断面コ字形状エレメン
トの導電性テープ4により外部に導通させ、他方のガラ
ス1’とともに中間膜2により通常の合わせ処理をして
接着する。
【0030】次いで、導電性テープ4のエッジ部を硬化
型シール材5により封止する。
【0031】このようにして得られた電磁遮蔽合わせガ
ラスも実施例1と同様の耐候性が得られることを確認し
た。
【0032】
【発明の効果】本発明の電磁遮蔽ガラスは、簡単な構成
により、電磁遮蔽性能の低下を防ぎ、しかも中間膜の白
濁も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電磁遮蔽ガラスを示
す要部断面図である。
【図2】実施例1の電磁遮蔽ガラスを応用した電磁遮蔽
窓を示す要部断面図である。
【図3】本発明の実施例2における電磁遮蔽ガラスを示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 板ガラス 2、2’ 中間膜 3 金属製網 3’ 透明導電膜 4 導電性テープ 5 硬化型シール材 6 サッシ 7 導電性被覆材 8 押縁 9 セッティングブロック 10、10’ バックアップ材 11、11’ 金属製導電体 12、12’ シーリング材
フロントページの続き (72)発明者 青沼 英則 三重県松阪市大口町字新地1565−1 三重 硝子工業株式会社内 Fターム(参考) 5E321 AA46 BB23 BB41 CC16 GG01 GG05 GH01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の板ガラスを接着する2枚の中間膜の
    間に、金属製網あるいは導電性フィルムを挿入して、先
    端を端部から突出させ、どちらかの一方の板ガラスの表
    面まで折り曲げるとともに、該一方の板ガラス表面と反
    対側の他方の板ガラスの表面に跨り、前記一方の板ガラ
    スの表面に折り曲げられた金属製網あるいは導電性フィ
    ルムを被覆するように導電性テープを両方の板ガラスの
    表面に接着した電磁遮蔽ガラスにおいて、該導電性テー
    プのエッジ部を硬化型シール材で封止したことを特徴と
    する電磁遮蔽ガラス。
  2. 【請求項2】少なくとも一方の板ガラスの表面に透明導
    電膜が形成された2枚の板ガラスを、該透明導電膜が内
    側になるように中間膜により接着するとともに、該透明
    導電膜に接触させ、板ガラスの端面から表面まで跨って
    導電性テープを配設し、2枚の板ガラス周縁端部を封着
    した電磁遮蔽ガラスにおいて、板ガラス表面側の前記導
    電性テープのエッジ部を硬化型シール材で封止したこと
    を特徴とする電磁遮蔽ガラス。
JP11208546A 1999-07-23 1999-07-23 電磁遮蔽ガラス Pending JP2001036283A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118570A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Central Glass Co Ltd 電磁遮蔽合わせガラス

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010118570A (ja) * 2008-11-14 2010-05-27 Central Glass Co Ltd 電磁遮蔽合わせガラス

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