JP2003152387A - 電磁遮蔽パネル - Google Patents

電磁遮蔽パネル

Info

Publication number
JP2003152387A
JP2003152387A JP2001350981A JP2001350981A JP2003152387A JP 2003152387 A JP2003152387 A JP 2003152387A JP 2001350981 A JP2001350981 A JP 2001350981A JP 2001350981 A JP2001350981 A JP 2001350981A JP 2003152387 A JP2003152387 A JP 2003152387A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic shielding
conductive film
transparent conductive
tio
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001350981A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Katano
正昭 片野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Glass Co Ltd filed Critical Central Glass Co Ltd
Priority to JP2001350981A priority Critical patent/JP2003152387A/ja
Publication of JP2003152387A publication Critical patent/JP2003152387A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】透明板状体に透明導電膜を形成し、電磁遮蔽性
能が−10〜−20dBであるような安価な電磁遮蔽パ
ネルを提供する。 【解決手段】本発明の電磁遮蔽パネルは、透明板状体に
透明導電膜を形成して電磁遮蔽を行う。透明導電膜は透
明板状体からTiO/Cr/SnO、TiO/ステンレ
ス鋼/SnO、ステンレス鋼/TiN、ステンレス鋼/
TiO、TiN/TiOの多層膜、またはTiNの単層
膜をスパッタリング法などで形成する。該透明導電膜の
面積抵抗は30〜300Ω/□の範囲である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インテリジェント
ビルの開口部や間仕切りなどに装着される電磁遮蔽パネ
ルに関し、特に単板で用いる電磁遮蔽パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA・通信分野などに代表される
ように電子機器が不可欠であり、それら機器・装置類が
発生する電磁波によって他の電子機器や電子制御機器が
誤動作を起こしたり、ノイズを発生するケースが多くな
っている。特に、高度情報化時代においては窓ガラスか
ら侵入する電磁波が、建物内のコンピューターや通信機
器等を誤動作させたり、ノイズ源になっている。また、
逆に建物内の電子機器から発生する電磁波が窓ガラスか
ら出ていき、建物の外部の電子機器等を誤動作させた
り、ノイズ源になっている。
【0003】建物内の電算機システムの外部電磁波によ
る誤動作や、外部に対する盗聴を防止するために、ー3
0dB以上の電磁遮蔽性能が必要とされている。
【0004】このため、建物の窓に電磁遮蔽性能を付与
する、多くの提案がなされている。
【0005】例えば、特開昭64−5099号報におい
て、2枚の板ガラスの少なくとも一方の板ガラスには導
電膜を備え、このような板ガラスを中間膜で接着した合
わせた電磁遮蔽ガラスが提案されている。
【0006】実開昭60−183497号報おいては、
2枚のガラスを対向配置し、2枚のガラスで形成される
空気層側に透明導電フィルムを設ける電磁遮蔽パネルが
提案されている。また、実開平3−83996号報にお
いて、複層ガラスの空気層側のガラス面に透明導電膜を
形成したものが開示されている。
【0007】また、特開昭62−112886号報、特
開平1−171297号報および特開2000ー119
047号報には、金属網あるいは透明導電膜をガラスの
間に挿入した電磁遮蔽パネルが開示されている。金属網
あるいは透明導電膜を2枚のガラスの間に設けるのは、
金属網あるいは透明導電膜を物理的あるいは化学的に保
護するためである。近年、通信における周波数が20G
Hz程度までの高周波域になると、透明導電膜の電気抵
抗を下げるため金属膜が用いられているので、湿気など
による透明導電膜の変質を防ぐため、透明導電膜を設け
た透明板状体は、合わせガラスや複層ガラスの構成にし
て、合わせガラスのガラスの間や、あるいは複層ガラス
の空気層側に配置することが重要である。従って、例え
ば、電磁遮蔽ガラスは、通常の開口部に用いられるガラ
スに比べ高価となってしまう。
【0008】他方、ノイズ源の電磁波の強度は、最大レ
ベルが140dBであり、建物壁面においては、ノイズ
源の電磁波の強度は、減衰して120dB程度になる。
【0009】建物内の電算機システムの誤動作は、装置
の誤動作の許容レベルまでにノイズ源の電波強度を低減
させればよく、電磁波ノイズに対する誤動作をしない許
容レベルは、汎用コンピューターで110〜120d
B、パーソナルコンピューターで130dB程度であ
る。
【0010】従って、電磁遮蔽性能がー10〜ー20d
Bあれば、電磁遮蔽パネルとして使用することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】電磁遮蔽性能が−10
〜−20dBであるような安価な電磁遮蔽パネルを提供
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽パネル
は、透明板状体に透明導電膜を形成して電磁遮蔽を行う
電磁遮蔽パネルにおいて、透明導電膜が透明板状体から
TiO/Cr/SnO、TiO/ステンレス鋼/Sn
O、ステンレス鋼/TiN、ステンレス鋼/TiO、T
iN/TiOの多層膜、またはTiNの単層膜のいずれ
かであり、該透明導電膜の面積抵抗を30〜300Ω/
□の範囲であることを特徴とする電磁遮蔽パネルであ
る。
【0013】また、前述の電磁遮蔽パネルにおいて、面
積抵抗が100Ω/□以下であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の電磁遮蔽パネルは、図1
に示すように透明板状体1に透明導電膜2を形成した電
磁遮蔽パネルである。
【0015】透明板状体1には、透明な板ガラスやアク
リルあるいはポリカーボネートなどの樹脂板を使用する
ことが好ましい。
【0016】透明板状体1に形成する透明導電膜2は、
TiO/Cr/SnOの3層膜、TiO/ステンレス鋼
/SnOの3層膜、ステンレス鋼/TiNの2層膜、ス
テンレス鋼/TiOの2層膜、TiN/TiOの2層
膜、TiNの単層膜のいずれかである。
【0017】これらの透明導電膜を形成する手段として
は、特定するものではないが、物理蒸着法(スパッタリ
ング法、真空蒸着法など)や化学蒸着法を、選択して用
いることができる。
【0018】透明導電膜2の面積抵抗は、30〜300
Ω/□の範囲であることが好ましく、望ましくは30〜
100Ω/□の範囲である。
【0019】前述する透明導電膜は、電磁遮蔽の性能を
ー10〜ー20dBとするもので、電磁遮蔽の性能を−
30dB以上にするための透明導電膜に比べると、透明
導電膜の厚みが薄くなるので、電磁遮蔽パネルの可視光
透過率は大きく、製造費も少なくなる等の好ましい結果
を得ることとなる。
【0020】図2は、枠12に嵌め込まれた電磁遮蔽パ
ネルの要部断面図である。透明導電膜2の面積抵抗が1
00Ω/□を越える場合は、枠12は、アルミニウム製
やステンレス製等の金属で作製された導電性の枠を用
い、さらに、透明導電膜2と枠12とを導通させること
が好ましい。
【0021】透明導電膜2の面積抵抗が100Ω/□以
下である場合は、透明導電膜2と枠12とを導通させな
くてもよい。
【0022】透明導電膜2と枠12との導通は、シ−リ
ング材11あるいは/およびバックアップ材13に導電
性を有するものを用いる。
【0023】導電性を有するバックアップ材13とし
て、金属網や金属フィルムをパイプ状にしたものが使用
でき、導電性を有するシーリング材11として、金属や
カーボン等の導電性材料の粉体をポリサルファイド系接
着剤やシリコーン系接着剤に混入せしめたものが使用で
きる。
【0024】透明導電膜2と枠体12との導通を向上さ
せるために、図3に示すように、透明導電膜2を形成し
た透明板状体1の辺部を導電性被覆材3で囲繞すること
が好ましい。
【0025】導電性被覆材3は、銅、アルミニウム、ス
テンレス鋼、亜鉛およびスズメッキ銅などの金属のフィ
ルムあるいはテープを用いることができる。また前記の
金属フィルムあるいはテープに、カーボンまたはニッケ
ルなどの粉体を含有させた導電性の粘着剤を積層したも
の、あるいは絶縁性粘着剤を部分的に積層したもの、さ
らに、前記金属テープに多数の穴を開けて絶縁性粘着剤
を積層したものなどを使用することができる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0027】実施例1 図1に示す断面図の電磁遮蔽パネルを作製した。透明板
状体1には、厚み6mmの板ガラスを用い、透明導電膜
2はステンレス鋼/TiOの2層膜をスパッタリング法
で、面積抵抗が150Ω/□になるように形成した。
【0028】作製した電磁遮蔽パネルを図2に示すよう
に、バックアップ材13にステンレス鋼の細線で出来た
網を筒状にして用いて枠体に嵌め込み電磁遮蔽窓とした
ところ、0.1MHz〜20GHzの周波数範囲におい
て、ー19dBの電磁遮蔽の性能が得られた。なお、シ
ーリング材11にはカーボンを含有させたシリコーン系
接着剤(東レ・ダウコーニング・シリコーン製RTV:
SE5085)を用いた。
【0029】実施例2 実施例1と同じ2層の透明導電膜2を、透明な厚み6m
mのフロ−ト板ガラスに面積抵抗が50Ω/□で形成
し、電磁遮蔽パネルとした。この電磁遮蔽パネルを枠と
導通させずに枠に嵌め込んだ。電磁遮蔽性能は、実施例
1と同様であった。
【0030】
【発明の効果】本発明の電磁遮蔽パネルは、建物内部の
コンピューターの誤動作を防ぐための、簡単な構成の安
価な電磁遮蔽パネルを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】透明板状体に透明導電膜を形成した性電磁遮蔽
パネルの断面図である。
【図2】窓枠に嵌め込まれた電磁遮蔽パネルの断面図で
ある。
【図3】導電被覆材を設けた電磁遮蔽パネルの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 透明板状体 2 透明導電膜 3 導電被覆材 11 シーリング材 13 バックアップ材 12 枠 14 セッティングブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明板状体に透明導電膜を形成して電磁遮
    蔽を行う電磁遮蔽パネルにおいて、透明導電膜が透明板
    状体からTiO/Cr/SnO、TiO/ステンレス鋼
    /SnO、ステンレス鋼/TiN、ステンレス鋼/Ti
    O、 TiN/TiOの多層膜、またはTiNの単層膜
    のいずれかであり、該透明導電膜の面積抵抗を30〜3
    00Ω/□の範囲であることを特徴とする電磁遮蔽パネ
    ル。
  2. 【請求項2】面積抵抗が100Ω/□以下であることを
    特徴とする請求項1に記載の電磁遮蔽パネル。
JP2001350981A 2001-11-16 2001-11-16 電磁遮蔽パネル Abandoned JP2003152387A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350981A JP2003152387A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 電磁遮蔽パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001350981A JP2003152387A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 電磁遮蔽パネル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003152387A true JP2003152387A (ja) 2003-05-23

Family

ID=19163370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001350981A Abandoned JP2003152387A (ja) 2001-11-16 2001-11-16 電磁遮蔽パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003152387A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006135031A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Central Glass Co Ltd 電磁波吸収板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006135031A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Central Glass Co Ltd 電磁波吸収板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4824171B2 (ja) 航空機窓用の絶縁用多重ガラス
KR0130472B1 (ko) 전자파 차폐 투명체
US4874903A (en) Shielding panel
US20080118762A1 (en) Electromagnetic wave shielding film and protective plate for plasma display panel
CA2022948A1 (en) Electromagnetic shielding panel
WO2010055787A1 (ja) 電磁遮蔽合わせガラス
JP2003152387A (ja) 電磁遮蔽パネル
JP2004241718A (ja) 電磁遮蔽ガラス
JP4359451B2 (ja) 電磁遮蔽パネルおよび電磁遮蔽窓
JP2005188059A (ja) 電磁遮蔽パネル
JP2001271570A (ja) 電磁遮蔽ガラス
JPH09321484A (ja) 電磁遮蔽ガラス
JP3924846B2 (ja) 透明導電フィルム
JPH06120690A (ja) 電磁遮蔽体
JP3065412B2 (ja) 電磁波遮蔽窓
JP3278322B2 (ja) 電磁遮蔽窓
JP2004346555A (ja) 電磁遮蔽パネル
JP2010118570A (ja) 電磁遮蔽合わせガラス
JPH0685473B2 (ja) 電磁波遮蔽複層透明体
JP2002271085A (ja) 電磁遮蔽パネル
JPH11177276A (ja) 電磁波遮蔽透明体
JP2003152388A (ja) 電磁遮蔽パネル
JPH06310895A (ja) 電磁波遮蔽窓
JP2000332485A (ja) 透明電磁波シ−ルドフィルム
JP3565759B2 (ja) 電磁遮蔽窓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040715

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060421

A762 Written abandonment of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762

Effective date: 20060803