JP2000332485A - 透明電磁波シ−ルドフィルム - Google Patents
透明電磁波シ−ルドフィルムInfo
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- JP2000332485A JP2000332485A JP11138476A JP13847699A JP2000332485A JP 2000332485 A JP2000332485 A JP 2000332485A JP 11138476 A JP11138476 A JP 11138476A JP 13847699 A JP13847699 A JP 13847699A JP 2000332485 A JP2000332485 A JP 2000332485A
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Abstract
シ−ルド性および耐久性に優れ、従来の窓部に簡便に電
磁波シ−ルド性を持たせることが可能な透明電磁波シー
ルドフィルムの提供を目的とする。 【解決手段】透明な有機高分子フィルムの少なくとも片
面上に、金属酸化物層、金属層の順に交互に薄膜を設
け、最上層が金属酸化物層であるフィルムの周囲および
端面が導電層で覆われている透明電磁波シ−ルドフィル
ムを提供する。
Description
院、音楽ホ−ルなど、内部で使用する電磁波の外部への
漏洩、もしくは内部で使用する電子機器に対する外部か
らの有害電磁波の影響を防止する必要がある建築物で、
その窓ガラスや間仕切りなどに貼付して用いられる透明
電磁波シ−ルドフィルムに関するものである。
の普及や事業所内PHS、無線LANの利用などに伴う
情報セキュリティ、医療機器の携帯電話などからの電磁
ノイズによる誤動作防止、音楽ホ−ルなど静粛が求めら
れる場所での携帯電話やPHSの作動防止、といった点
から、その必要性が増大している。
板、金属メッシュ、金属箔などの導電性材料で部屋全体
を隙間無く囲う手法で行われてきた。窓部分について
は、金属メッシュを挟み込んだ合わせガラスやインジウ
ム錫酸化物(ITO)などの導電性酸化物をコ−ティン
グしたガラスが用いられてきた。
無く接続する必要があるため、既存の部屋を電磁波シ−
ルドル−ムに改造しようとすれば、一端窓ガラスを取り
外し、上記のような導電性処理を施した窓ガラスを電気
的導通を取って組み込む必要があり、工事が大掛かりに
なるという問題があった。
ではガラスを通しての視認性に問題があり、導電性酸化
物をコ−ティングしたガラスでは、必要な性能を得るた
めの膜厚が厚く、可視光の透過率(透明性)が低くな
る、という欠点もあった。
するものとして、金属の中で最も可視光吸収率と抵抗率
が低い銀や銀を主成分とする合金の薄膜、特に透明性を
上げる目的で酸化チタンや酸化ビスマスなどの金属酸化
物膜で挟み込んだ薄膜をコ−ティングしたものがある。
の接続に係わる問題は解決されず、さらに銀や銀合金の
経時劣化、金属酸化物膜で担持したタイプのものでは端
部断面からの劣化という問題もあった。
な従来の電磁波シ−ルド材料が有する問題点を解決する
ためのもので、特に窓部に用いられる透明性、視認性、
電磁波シ−ルド性および耐久性に優れ、既存の窓部に簡
便に電磁波シ−ルド性を持たせることが可能な材料(フ
ィルム)の提供を目的としたものである。
成するためのものであって、請求項1記載の発明は、透
明な有機高分子フィルムの少なくとも片面上に、金属酸
化物層、金属層の順に交互に設け、最上層が金属酸化物
層である透明電磁波シ−ルドフィルムの周囲および端面
が導電層で覆われていることを特徴とする透明電磁波シ
−ルドフィルムを提供するものである。
防止層として働く金属酸化物層とを積層することで、金
属層の厚みを増しても透明性が保てる為、優れた透明性
と電磁波シ−ルド性が両立出来る。
電層で覆うことで、サッシ枠などとの接地が容易に行
え、既存の窓材上に粘着剤や接着剤を介して貼付して用
いることが可能である。さらに、金属層端面が導電層で
覆われているため、端部断面からの劣化が抑えられ、耐
久性にも優れたものを得ることが出来る。
明を前提とし、その金属層が銀または銀を主成分とする
合金からなることを特徴とする透明電磁波シ−ルドフィ
ルムを提供するものである。
い銀もしくはその銀を主成分とする合金を金属層として
用いることで、透明性と電磁波シ−ルド性をさらに優れ
たものとすることが出来る。
に説明する。
ルドフィルムの一実施例の断面図を示したものであり、
図3はその平面図を示したものである。
0、20は、透明な有機高分子フィルムからなる基材1
1上に、金属酸化物層12、14、16、金属層13、
15を交互に積層し、その周囲および端面を導電層17
で覆った構成からなるものである。
属層との層数には特に制限はないが、透明性、電磁波シ
−ルド性、および生産性の点から見て、図1の様な3層
(金属酸化物層:2、金属層:1)もしくは図2の様な
5層(金属酸化物層:3、金属層:2)が好ましい層数
である。
物層として全て同一の金属酸化物を用いても良いし、そ
の内の幾つかあるいは全てが異なるものであっても良
い。
ン、酸化ビスマス、酸化錫、酸化インジウム、酸化ジル
コニウム、酸化セリウム、酸化ネオジウム、酸化アンチ
モンなど比較的高い屈折率を持つ金属酸化物から選ばれ
た1種、あるいは2種以上の化合物が透明性の点から好
ましい。
ない程度の他の成分が含まれるものであっても差し支え
ない。
フィルム上や前記金属層上に設ける手段としては、真空
蒸着法やスパッタリング法、イオンプレ−ティング法な
どの物理的蒸着法が好ましく用いられる。
については特性インピ−ダンス)Zと電磁波の反射率S
との間に、式1で表される関係があるため、Zは小さい
程良く、実用的なレベル(10MHzから1GHzの周
波数帯で約20dB以上)のシ−ルド性を得るために
は、10Ω/□以下であることが好ましい。
立させるためには、薄い膜厚でも低い面抵抗値が得られ
る様な抵抗率の低い材料、即ち、金、銀、銅、アルミニ
ウムなどが好ましく、中でも可視光吸収率と抵抗率が低
い銀もしくはその銀を主成分とする合金が好適である。
使用する材料によって若干異なるが、透明な有機高分子
フィルム上に設ける金属酸化物層と最上の金属酸化物層
については300〜600Å、その他の金属酸化物層に
ついては500〜1200Å、金属層については80〜
150Åである必要がある。
と干渉条件からずれ、透明性が低下してしまう。
と膜にならず島状構造となる恐れがあり、150Å以上
であると良好な透明性の確保が困難になる。
透明高分子フィルムの金属酸化物層を設けていない面、
および/または最上層の金属酸化物層上に、さらに保護
層や接着層などを設けることは差し支えない。
は、上記のような積層フィルムの周囲および端部を図1
の断面図と図3の平面図で表される場合や、断面を図1
のものに代えて図2の断面図で表される場合の様に導電
層で覆ったことを特徴とするものである。
炭素粒子を含有する導電性塗料などを塗布、乾燥させた
もの、あるいはアルミ箔、銅箔などの金属箔テ−プなど
が用いられる。
が取れていることである。
部の、図5はその図4のガラス板上に本発明の電磁波シ
−ルドフィルムを貼付した場合の例を示した断面図であ
り、図中の31はアルミサッシ枠、32および33はシ
−リング材、34はガラス板である。
は、その周囲および端部が導電層で覆われているため、
既存のアルミサッシを用いた窓ガラスなどに貼付する方
法においても、電気的な接続を容易に行うことが出来
る。
−ルドフィルムのどちらの面がガラス板と接するように
貼付しても良いし、また、ガラス板の両面に貼付しても
良い。
ルム(厚さ:50μm、大きさ:120mm角、東レ製
T−60)の片面上に、順次インジウム錫酸化物(IT
O、厚さ:400Å)、銀(厚さ:150Å)、インジ
ウム錫酸化物(ITO、厚さ:400Å)の薄膜をスパ
ッタリング法によって形成して積層フィルムを得た。
mm)両面と周囲断面とに銀ペ−ストを塗布し、乾燥さ
せることで本発明の透明な電磁波シ−ルドフィルムを
得、以下のような評価を行った。
部を有する150mm角のアルミ板に、上記積層フィル
ムのスパッタリング層側がアルミ板に接するようにセロ
テ−プで固定した。
パッタリング層側から電磁波が入射するように、電磁波
シ−ルド性評価装置(アドバンテスト製TR17301
A)に固定し、10MHzから3GHzの間のシ−ルド
性を測定した。
以上のシ−ルド性を持つことが分かった。
JIS A5759(窓ガラス用フィルム)に基づき、
可視光透過率(透明性)と熱線遮断性をそれぞれ式2、
式3のように定義し、350nmから2100nmまで
の光線透過率の測定値(測定装置:島津製作所製U−4
000)を用いて算出した。
%の性能を持つことが分かった。
0%RHの環境下に170時間保持し、目視評価すると
ともに電磁波シ−ルド性、透明性、熱線遮断性を上記の
方法で測定し、その変化を調べた。
は何ら変化は見られず、各測定値においてもその変化率
は全て1%以内であった。
リエチレンテレフタレ−トフィルム(厚さ:50μm、
大きさ:120mm角、東レ製T−60)の片面上に、
順次インジウム錫酸化物(ITO、厚さ:400Å)、
銀(厚さ:150Å)、インジウム錫酸化物(ITO、
厚さ:400Å)の薄膜をスパッタリング法によって形
成して積層フィルムを得た。
の塗布・乾燥を行わず、そのまま実施例と同様の各性能
の測定に用いた。
以上の高周波領域において20dB以下となり、実施例
よりは明かに劣っていた。
の接続が不十分で電気的に隙間が存在するため、特に電
磁波波長の短い高周波域において見掛けのインピ−ダン
スが上がり、式1で表される反射率が低下したものと思
われる。
例と明確な差は無かったものの、化学的耐久性に関して
は、目視でも積層フィルム端部に銀の凝集によると思わ
れる変色が見られ、各測定値においても5%から10%
の変化が確認された。
ように、本発明によって、視認性、透明性、電磁波シ−
ルド性、化学的耐久性に優れた電磁波シ−ルドフィルム
が提供できる。また周囲と端部が導電層で覆われている
ため、他の導体との電気的な接続が容易である。
に簡単に貼付して使用することが可能である。
金属層を用いているため、日射透過率が低く、副次的な
効果として、良好な熱線遮断性も合わせ持つものであ
る。
の実施の形態を示す断面図である。
の図1の例とは違う実施の形態を示す断面図である。
の実施の形態を示す平面図である。
図である。
明な電磁波シ−ルドフィルムを貼付して用いる際の一例
を示す断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】透明な有機高分子フィルムの少なくとも片
面上に、金属酸化物層、金属層の順に交互に設け、最上
層が金属酸化物層である透明電磁波シ−ルドフィルムの
周囲および端面が導電層で覆われていることを特徴とす
る透明電磁波シ−ルドフィルム。 - 【請求項2】前記金属層が、銀または銀を主成分とする
合金からなることを特徴とする請求項1記載の透明電磁
波シ−ルドフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138476A JP2000332485A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 透明電磁波シ−ルドフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11138476A JP2000332485A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 透明電磁波シ−ルドフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000332485A true JP2000332485A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15222970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11138476A Pending JP2000332485A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 透明電磁波シ−ルドフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000332485A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336514A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-26 | Toppan Label Co Ltd | 遊技機 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027623A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-12 | Toyota Motor Corp | 電磁遮蔽ウインドガラス |
JPS60156656U (ja) * | 1984-03-28 | 1985-10-18 | 協和ガス化学工業株式会社 | 電磁シ−ルド性の透光板 |
JPS62112886A (ja) * | 1985-11-12 | 1987-05-23 | 清水建設株式会社 | ガラス窓の電磁シ−ルド方法 |
JPH06164186A (ja) * | 1992-11-19 | 1994-06-10 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 電磁波遮蔽体 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11138476A patent/JP2000332485A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6027623A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-12 | Toyota Motor Corp | 電磁遮蔽ウインドガラス |
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Cited By (1)
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JP2002336514A (ja) * | 2001-05-21 | 2002-11-26 | Toppan Label Co Ltd | 遊技機 |
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A521 | Written amendment |
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A02 | Decision of refusal |
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