JP3065412B2 - 電磁波遮蔽窓 - Google Patents

電磁波遮蔽窓

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JP3065412B2 JP3355034A JP35503491A JP3065412B2 JP 3065412 B2 JP3065412 B2 JP 3065412B2 JP 3355034 A JP3355034 A JP 3355034A JP 35503491 A JP35503491 A JP 35503491A JP 3065412 B2 JP3065412 B2 JP 3065412B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁波遮蔽窓に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近代的なオフィスビルであるインテリジ
ェントビルでは、複合電子交換機やコンピュータ等の情
報通信設備を共同利用し、ビル内や、外部との情報通信
を行うが、情報に対する価値観の高まり、情報に対する
ニーズの多様化、個性化とともに、より迅速で的確な情
報の提供が大規模ビルにおける一つの大きな課題となっ
ている。インテリジェントビルにおいてこのような課題
に応えるものとして、光ファイバー・ケーブルや同軸ケ
ーブルを利用したデータハイウェイ方式による情報ネッ
トワークが、検討され、提案されている。
【0003】しかし、光ファイバーケーブルや同軸ケー
ブルを利用したデータハイウェイ方式では、光ファイバ
ーや同軸ケーブルをインテリジェントビル内の隅々にま
で張りめぐらさなければならず、工費や工期などがケー
ブル敷設のために余分にかかる。
【0004】また、ビル内の情報通信に電波を利用すれ
ば、ケーブル敷設の必要はないが、この場合、外部へノ
イズ電波を放出することから、一定範囲の周波数では、
電波法上の規制を受ける。また、外部からの電波や内部
のテレビ中間周波、ワイヤレスマイクの電波等によりシ
ステムが誤動作するという問題が生じる。
【0005】今後、需要が大きく伸びると思われる無線
通信は、ビル内の相互干渉防止の意味から電磁波ノイズ
を入れない、逆に他ビルに対しては影響を与えないため
に電磁波を出さない技術が求められる。また、精密電子
機器を扱うコンピュータセンターや病院、AV会議室で
も電波を出さない、入れない技術が必要である。特に最
近ではコンピュータやディスプレイから放射される電磁
波ノイズは比較的簡単な装置で容易にキャッチできるこ
とが判ったため、コンピュータ等の情報を扱う電子機器
から漏れる電波の盗聴が問題にされるようになってき
た。
【0006】上記のように近年、電磁波によるノイズが
大きな社会問題になっている。社会は、電波を出さな
い、入れないという技術を必要としており、電波を出さ
ないEMI(エレクトロ・マグネティック・インターフ
ェアレンス)技術の開発が進められている。
【0007】また、電波を入れない方では、イミュニテ
ィー(外部の電磁波ノイズによって、機器が障害を受け
る)の面から、外部の電磁波を建物に入れない技術の開
発も進められている。外部のノイズ源となる電車や高圧
線等に近い電磁環境の悪い場所では、これらの電磁波を
入れない建物(電磁波遮蔽ビル)が必要となる。
【0008】電磁波遮蔽部材を使用して、躯体および窓
や出入口などの開口部を構成し、ビル全体を電磁波遮蔽
構造にすることによって電波によるビル内の通信を可能
にしたインテリジェントビルは既に知られている。この
インテリジェントビルでは、ビルの開口となる窓や出入
口についてもメッシュ入りのガラスや導電性フィルムを
張り付けたガラスなどを使うことによってビル全体の電
磁波遮蔽を行うようにしている。メッシュ入りガラスや
導電性フィルムを粘着したガラスなどを使用して窓の電
磁波シールド性能を確保する場合の例(特開昭62−1
12886号公報)を以下に説明する。
【0009】図は従来の電磁波遮蔽窓の一例を説明す
る断面図である。
【0010】図において窓ガラス13は、中にメッシ
ュやフィルムなどの導電性部材からなる電磁波遮蔽層1
4を有し、電磁波遮蔽層14の端部に導電性塗料15が
塗布されたものである。導電性ゴム16は、導電性の窓
枠7に窓ガラス13を圧縮固定するものであり、この導
電性塗料15、導電性ゴム16により、窓ガラス13の
電磁波遮蔽層14と窓枠7との間の導電性が確保され
る。
【0011】特に、導電性ゴム16により窓ガラス13
を圧縮固定することにより、電磁波遮蔽層14に電気的
に接続されている導電性塗料15と導電性ゴム16との
間の接触圧が充分大きくなり、また同様に窓枠7と導電
性ゴム16との間の接触圧も充分大きくなるので接触抵
抗が小さくなり充分な導電性を得ることができる。
【0012】図は一般に施工されている電磁波遮蔽窓
の一例を説明する断面図である。図中、1は電磁波遮蔽
材料、3は導電性材料、4はバックアップ材、7は窓
枠、8はセッティングブロック、9は押縁、11は導電
性シーリング材を示す。
【0013】図において電磁波遮蔽材料1は、メッシ
ュ、フィルムまたはコーティングの電磁波遮蔽層を有
し、屋内側の導電性シーリング材11と、該導電性シー
リング材11のさらに屋内側にある押縁9と、導電性材
料3とを介して窓周辺部に電気的に接続され、電磁波シ
ールド性能を確保しようとしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁波遮蔽窓
は、周囲を導電性材料で覆い、導電性シーリング材で窓
枠に固定した電磁波遮蔽材料からなるものが一般的であ
る。この場合、電磁波遮蔽材料と窓枠の間の導電性シー
リング材は、カーボン粉を充填剤として導電性の機能を
持たせているため、通常のシーリング材本来の機能であ
る弾性および耐久性が損なわれ、シーリング材として
は、不充分なものである。
【0015】また、ニッケル等の金属粉を充填剤とした
ものについては、導電性は非常に高いものの、金属粉が
直に表に露出するため耐久性の面で問題がある。
【0016】さらに、電磁波遮蔽材料と、窓枠の電気良
導体からなる部材とを、カーボン粉を充填剤とし前記電
気良導体に比べ抵抗の高い材料で電気的に接続しても、
電磁波遮蔽材料単体の電磁波シールド性能を保つことは
非常に困難であり、電磁波遮蔽窓として要求される電磁
波シールド性能を満たすために、電磁波遮蔽材料の電磁
波シールド性能の低下分を考慮した電磁波遮蔽材料を選
択しなければならない。また、押縁9は酸化皮膜、複合
皮膜、フッ素膜などの導電性の低い表面皮膜が付いたア
ルミニウム等からなるが、電気良導体に比べ電気抵抗が
高いため、電気的に接続しても電磁波遮蔽材料単体の電
磁波シールド性能を保つことは困難であった。
【0017】本発明は、上記の問題点を解決するもので
あって、電磁波遮蔽材料単体のシールド性能を保持し、
通常の窓と同等の耐久性を得ることができる電磁波遮蔽
窓の提供を目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、窓枠に電磁波
遮蔽材料が設置された電磁波遮蔽窓において、電磁波遮
蔽材料の屋内側には導電性バックアップ材が配置されて
おり、導電性バックアップ材の屋内側には表面に導電性
材料が貼付または塗布されたアルミニウムからなる押縁
が配置されており、電磁波遮蔽材料、導電性バックアッ
プ材および導電性材料が電気的に接続されていることを
特徴とする電磁波遮蔽窓を提供する。
【0019】
【作用】本発明の電磁波遮蔽窓では、電磁波遮蔽材料
を、導電性バックアップ材と、表面に導電性材料が貼付
または塗布された押縁とを用いて、窓周辺部の壁、天
井、床等のシールド部に電気的に接続することにより、
電磁波シールド性能を確保できる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、実施例を説明す
る。図1は、本発明の電磁波遮蔽窓の実施例を示す断面
図である。図1において、1は電磁波遮蔽材料、2はシ
ーリング材、3、12は導電性材料、4はバックアップ
材、5は導電性バックアップ材、7は窓枠、8はセッテ
ィングブロック、9は押縁(酸化皮膜、複合皮膜、フッ
素皮膜等の導電性の低い表面皮膜付アルミニウムからな
るもの)を示す。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】図は、電気良導体からなる導電性材料1
2と押縁9との組合せ例を示す。
【0028】図に示す例は、導電性を持たない押縁で
も、押縁9の表面に導電性金属箔、導電性塗料等の導電
性材料12を貼付または塗布し、さらに導電性材料12
に導電性材料3を接続することにより、導電性バックア
ップ材5を介して電磁波遮蔽材料1を窓枠7に電気的に
接続している。図の例優れた電磁波遮蔽性能を確保
できる。また、本発明においては、導電性材料3は窓周
辺部全体(四辺)にわたって周囲のシールド部に接続す
るのが好ましい。
【0029】本発明において、電磁波遮蔽材料として
は、板ガラス、プラスチック板等の透明体の表面に銀、
銅、アルミニウム等の導電性金属を含む導電性ガラスフ
リットペーストまたは導電性塗料をプリント印刷し、次
いで焼き付けまたは硬化させて形成したプリント線、ま
たは透明体の表面に電磁波遮蔽膜を形成したもの、また
はこの両方を重ね合わせて形成したものであってもよ
い。なおこの場合両者が電気的に導通するように形成す
るのが好ましい。
【0030】上記電磁波遮蔽膜としては、酸化インジウ
ム、酸化錫、酸化亜鉛等の金属酸化物を主成分とする透
明導電膜、銀等の導電性薄膜を酸化亜鉛等の酸化物膜と
積層して構成した透明導電膜、またはこれらの透明導電
膜と熱線反射膜や色合調整膜とを積層した導電膜などが
使用できる。
【0031】ところで、例えば板ガラス、プラスチック
板等からなる透明体の表面に電磁波遮蔽膜として形成さ
れる金属膜、金属酸化物膜またはこれら膜の積層体は、
その種類、厚さ、処理方法等により、様々な色合いと反
射色を持ち、ガラス本来のもつ透明感、光の透過率、反
射率が異なってくる。このような状態のまま建物の窓に
使用すると、電磁波遮蔽ビルとしての機能は維持される
が、室内の居住環境を悪くし、建物本来の意匠上の意図
に合致しない場合がある。このような場合には、前述の
ように、色合調整膜等を利用して、建物の計画意図にあ
った色調、透過・反射性能を持たせることができる。
【0032】
【発明の効果】電磁波遮蔽ビルを構築する際、電磁波シ
ールド性能を確保する上で窓が最も弱点となりやすい部
位である。例えばシールドルームと呼ばれる高度な電磁
波シールド性能が要求される建物では、窓において充分
な電磁波遮蔽が確保できないため、窓のない建物になっ
ていた。しかし、以上の説明から明らかなように、本発
明によれば、電磁波遮蔽材料と窓周辺部が電気的に一体
化し、さらに建物と電気的に接続されているため、電磁
波遮蔽材料自体の電磁波シールド性能を損なわない電磁
波遮蔽窓が構築できる。
【0033】また、押縁と電磁波遮蔽材料の間は導電性
バックアップ材の上から一般シーリング材を施工するた
め、導電性シーリング材を使用した場合に比べて、シー
リング材としての耐久性、耐候性も従来の窓と同等の性
能を確保できるとともに、カーボン粉を充填剤とした導
電性シーリング材に比べて、シーリング作業を容易に行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電磁波遮蔽窓の構成例の断面
【図2】従来の電磁波遮蔽窓の断面図
【図3】従来の電磁波遮蔽窓の断面
【符号の説明】
1 電磁波遮蔽材料 2 シーリング材 3、12 導電性材料 4 バックアップ材 5 導電性バックアップ 窓枠 8 セッティングブロック 9 押 1 導電性シーリング材 13 窓ガラス 14 電磁波遮蔽層 15 導電性塗料 16 導電性ゴム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−131094(JP,A) 特開 平1−290297(JP,A) 特開 昭64−90596(JP,A) 実開 昭63−31598(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窓枠に電磁波遮蔽材料が設置された電磁波
    遮蔽窓において、電磁波遮蔽材料の屋内側には導電性バ
    ックアップ材が配置されており、導電性バックアップ材
    の屋内側には表面に導電性材料が貼付または塗布された
    アルミニウムからなる押縁が配置されており、電磁波遮
    蔽材料、導電性バックアップ材および導電性材料が電気
    的に接続されていることを特徴とする電磁波遮蔽窓。
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