JP2001032645A - 電磁遮蔽ガラス - Google Patents

電磁遮蔽ガラス

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JP2001032645A
JP2001032645A JP11208545A JP20854599A JP2001032645A JP 2001032645 A JP2001032645 A JP 2001032645A JP 11208545 A JP11208545 A JP 11208545A JP 20854599 A JP20854599 A JP 20854599A JP 2001032645 A JP2001032645 A JP 2001032645A
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JP
Japan
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glass
electromagnetic shielding
conductive
transparent conductive
conductive film
Prior art date
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Pending
Application number
JP11208545A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Katano
正昭 片野
Fumiyoshi Yoshikawa
文義 吉川
Hidenori Aonuma
英則 青沼
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】耐久性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐ
複層ガラス構造の電磁遮蔽ガラスを提供することを目的
とする。 【解決手段】少なくとも一方のガラス1の内面には透明
導電膜2が配設された2枚のガラス板1をスペーサー4
により所定の間隔で保持するとともに、前記透明導電膜
2に接触、板ガラス1の端面から表面まで跨って導電性
テープ3を配設し、2枚の板ガラス1周縁端部を封着し
た電磁遮蔽ガラスにおいて、板ガラス表面側の前記導電
性テープ3のエッジ部が硬化型シール材6により被覆さ
れてなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の電磁遮蔽窓に
用いられる、複層ガラス構造の電磁遮蔽ガラスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、OA・通信機器などに代表される
電子機器が不可欠であり、それら機器・装置類が発生す
る電磁波によって他の電子機器や電子制御機器が誤動作
を起こしたり、ノイズを発生するケースが多くなってい
るので、高度情報化時代においては窓ガラスから侵入す
る電磁波が建物内の電子機器等を誤動作させたり、ノイ
ズ源になり、窓ガラスから出ていく電磁波も外部の電子
機器等を誤動作させたり、ノイズ源になるので、窓に電
磁遮蔽性能を付与する必要があり、この分野の出願も多
数行われている。
【0003】その中で2枚の板ガラスをスペーサーで間
隔保持し、周縁端部を封着して複層ガラス構造として透
明導電膜を板ガラスの内面側に配設したものとして特開
昭64−5099号など数多くの出願がされている。
【0004】また、内面に形成された透明導電膜と外部
の導電物と接続させるための実開平3−83996号な
ども提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複層ガラス構造の場合
において、板ガラス内部の透明導電膜を外部の導電構造
物と導通させてアースさせる必要がある。実開平3−8
3996号は複層ガラス内面の透明導電膜が、ガラスに
形成された導電層および複層ガラス周縁部に一体となっ
て覆設された導電性被覆材によって、アースされるもの
であり、導電層および導電性被覆材は接着層付き金属箔
からなる。このような構造では、水分の侵入に対する配
慮がなく、金属箔の周辺部から水分が侵入して、透明導
電膜中の銀層などを劣化せしめ、電磁遮蔽性能を著しく
低下させてしまうだけでなく、ガラス内面の透明導電膜
と導電性被覆材の間に介在配置される導電層の金属等を
酸化させ、抵抗が上昇し、この面でも電磁遮蔽性能を低
下させるものであった。
【0006】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであり、耐久性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下を
防ぐ電磁遮蔽ガラスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁遮蔽ガラス
は、少なくとも一方の板ガラスの内面には透明導電膜が
配設された2枚のガラス板をスペーサーにより所定の間
隔で保持するとともに、前記透明導電膜に接触させ、か
つ板ガラスの端面から表面まで跨って導電性テープを配
設し、2枚の板ガラス周縁端部を封着した電磁遮蔽ガラ
スにおいて、板ガラス表面側の前記導電性テープのエッ
ジ部分が硬化型シール材で封止されてなることを特徴と
する電磁遮蔽ガラスである。
【0008】
【発明の実施の形態】電磁遮蔽ガラスは2枚の板ガラス
をスペーサーにより所定の間隔に保持して周縁端部を封
着した周知の複層ガラス構造であり、どちらか一方の板
ガラス、あるいは両方の板ガラスの内側表面にAgとZ
nOの膜を交互にスパッタリング法などの方法により形
成した複合膜あるいはITO膜、NESA膜などの透明
導電膜を配設する。
【0009】導電性テープは、銅、アルミ、SUS、亜
鉛などの金属箔に、カーボンなどを含有した導電性の粘
着剤を積層したもの、あるいは前記金属箔に孔を開けた
絶縁性粘着剤を積層したものなどを使用することができ
る。
【0010】硬化型シール材は、反応硬化型シール材あ
るいは熱硬化型シール材などを用いる。このようなシー
ル材は、ポリサルファイド系、変性ポリサルファイド
系、反応性ポリイソブチレン系、ポリウレタン系、シリ
コーン系、変性シリコーン系、アクリルウレタン系、ア
クリル系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系、エポキ
シウレタン系、エポキシシリコーン系、エポキシポリサ
ルファイド系、あるいはそれらの混合したもの、さらに
は導電材料を混ぜて導電性を付与したものなどである。
【0011】なおブチルゴム、ポリイソブチレンなどの
合成ゴムは、常温では未硬化のため、封止部位が変形す
る欠点があり、本発明の硬化型シーリング材による封止
はこの欠点をなくしたものである。
【0012】複層ガラスの導電膜の接続構造について、
実施例に示すように、透明導電膜に接触、板ガラスの端
面から表面まで跨って導電性テープを配設し、その導電
性テープのエッジ部を硬化型シール材で封止すればよ
く、サッシなどへのさらに外側の導電物との導通はこの
導電性テープと導電物との間にワイヤメッシュなどを介
挿して行う。
【0013】また、実施例1の複層ガラスの導電性テー
プの外側に、実施例2で示すように、実開平3−839
96号の構造と同様に導電性被覆材を覆設して、この導
電性被覆材と外側の導電物と導通するようにワイヤメッ
シュなどを介挿させる構造にしてもよく、この場合には
導電性テープと導電性被覆材の両方のエッジ部を硬化型
シール材で封止すればよい。
【0014】本発明は、このように導電性テープのエッ
ジ部を硬化型シール材で封止するので、水分の侵入を完
全に防ぐことができ、その結果複層ガラス内面に配設さ
れた透明導電膜への影響をなくすだけでなく、導電性テ
ープの金属等の酸化を防ぎ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐ
ことができる。
【0015】さらに、硬化型シール材の外側に導電性テ
ープを被覆して導電性部分の接触面積を大きくしてもよ
い。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明を詳細に説
明する。
【0017】図1、図2は、それぞれ本発明の実施例1
における電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図と電磁遮蔽ガ
ラスを応用した電磁遮蔽窓を示す要部断面図であり、図
3は実施例2における電磁遮蔽ガラスを示す要部断面図
である。
【0018】実施例1 図1に示すように、2枚の板ガラス1、1’の両方の板
ガラスの内側には、AgとZnOの膜を交互にスパッタ
リング法などの方法により形成した複合膜あるいはIT
O膜、NESA膜などの透明導電膜2、2’を設け、さ
らにそれぞれの板ガラスの4辺の周縁部分において、粘
着銅テープなどの断面コ字形状の導電性テープ3、3’
を覆設し、内部の透明導電膜2と導電性テープ3および
透明導電膜2’と導電性テープ3’を導通させる。
【0019】次いで、透明導電膜と導電性テープが覆設
された2枚の板ガラスをスペーサー4により所定の間隔
に保持し、周縁部分をシーリング材5により封着する。
【0020】さらに複層ガラスの両側の導電性テープの
エッジ部に、シリコーン系シーリング材を塗布し硬化さ
せて、前記導電性テープのエッジ部を封止する。
【0021】このようにして得られた電磁遮蔽複層ガラ
スをJIS R 3209に規定される耐候試験を行っ
たところ充分な耐候性が得られることを確認した。
【0022】図2は前記電磁遮蔽ガラスを用いた電磁遮
蔽窓である。アルミ箔などの導電性被覆材14をサッシ
7に覆設し、押縁9を外しておき、その状態で先ず下辺
に、セッティングブロック10をセットし、その後一方
のバックアップ材11、例えば発泡ゴムなどを4辺全周
にわたり両面接着テープ(図示しない)などでサッシ7
に接着する。
【0023】次いで、前記電磁遮蔽ガラスを嵌め込み、
押縁9を取り付けた後、他方のバックアップ材11’を
挿入する。
【0024】次いで、一方の間隙部分に全体を例えばモ
ネルメタル、スズメッキ銅、鉄、アルミニュウムなどの
金属線を編んでメッシュ構造とした金属製導電体12を
嵌め込み、シリコーン系のシーリング材13、13’に
より封止して電磁遮蔽窓を完成させる。
【0025】実施例2 図3に示すように、複層ガラスの両方の板ガラス1、
1’の内面に透明導電膜2、2’を形成し、それぞれ断
面コ字形状エレメントの導電性テープ3、3’により外
部に導通させるとともに、さらに導電性テープなどから
なる断面コ字形状の導電性被覆材14をさらに導電性テ
ープ3、3’の外側に被覆するように接着した構造であ
り、この場合には、硬化型シール材を前記導電性テープ
3、3’と導電性被覆材14のエッジ部分を被覆するよ
うに塗布すればよい。
【0026】このようにして得られた電磁遮蔽複層ガラ
スも実施例1と同様の耐候性が得られることを確認し
た。
【0027】
【発明の効果】本発明の電磁遮蔽ガラスは、簡単な構成
により、耐候性を向上させ、電磁遮蔽性能の低下を防ぐ
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における電磁遮蔽ガラスを示
す要部断面図である。
【図2】実施例1の電磁遮蔽ガラスを応用した電磁遮蔽
窓を示す要部断面図である。
【図3】本発明の実施例2における電磁遮蔽ガラスを示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 板ガラス 2、2’ 透明導電膜 3、3’ 導電性テープ 4 スペーサー 5 シーリング材 6、6’ 硬化型シール材 7 サッシ 8 導電性被覆材 9 押縁 10 セッティングブロック 11、11’ バックアップ材 12、12’ 金属製導電体 13、13’ シーリング材 14 導電性被覆材
フロントページの続き (72)発明者 青沼 英則 三重県松阪市大口町字新地1565−1 三重 硝子工業株式会社内 Fターム(参考) 2E039 AC01 4G061 AA29 BA01 CB05 CD02 CD24 CD25 DA14 DA46 5E321 AA46 BB23 BB44 CC16 GG01 GG05 GH01 GH07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも一方の板ガラスの内面には透明
    導電膜が配設された2枚のガラス板をスペーサーにより
    所定の間隔で保持するとともに、前記透明導電膜に接触
    させ、かつ板ガラスの端面から表面まで跨って導電性テ
    ープを配設し、2枚の板ガラス周縁端部を封着した電磁
    遮蔽ガラスにおいて、板ガラス表面側の前記導電性テー
    プのエッジ部が硬化型シール材で封止されてなることを
    特徴とする電磁遮蔽ガラス。
JP11208545A 1999-07-23 1999-07-23 電磁遮蔽ガラス Pending JP2001032645A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002338309A (ja) * 2001-05-21 2002-11-27 Nippon Sheet Glass Co Ltd 電磁波遮蔽複層ガラス
WO2004039743A1 (ja) * 2002-10-30 2004-05-13 Nippon Sheet Glass Company, Limited 電磁波シールドガラスパネル
JP2006272876A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Takiron Co Ltd 導電体

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