JP2001270412A - エアバッグ収納用ケース - Google Patents

エアバッグ収納用ケース

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JP2001270412A
JP2001270412A JP2000089029A JP2000089029A JP2001270412A JP 2001270412 A JP2001270412 A JP 2001270412A JP 2000089029 A JP2000089029 A JP 2000089029A JP 2000089029 A JP2000089029 A JP 2000089029A JP 2001270412 A JP2001270412 A JP 2001270412A
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airbag
wall portion
case
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peripheral wall
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JP2000089029A
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Rie Ichino
りえ 市野
Kazumi Ichimaru
和己 一丸
Muneaki Sasajima
宗昭 笹島
Hiroyuki Ogawa
裕之 小川
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアバッグ展開膨張時の強度を確保しても、イ
ンストルメントパネルの内部方向に衝撃力が作用した際
に、その衝撃力のエネルギーを円滑に吸収することがで
きる合成樹脂製のエアバッグ収納用ケースを提供するこ
と。 【解決手段】エアバッグ収納用ケース20は、合成樹脂
製として、インストルメントパネルの内部に配置され
て、展開膨張時にインストルメントパネルから突出する
エアバッグを収納する。ケース20は、折り畳まれたエ
アバッグの周囲を囲む周壁部22を備える。周壁部22
は、インパネ内部に向かうような周壁部22の高さ方向
Hに略沿う上方から下方への衝撃力の作用時に、高さ寸
法を縮小可能に塑性変形する脆弱部28を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、助手席前方のイン
ストルメントパネル(以下、インパネと略す)に配置さ
れる助手席用エアバッグ装置に使用する合成樹脂製のエ
アバッグ収容用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、助手席用エアバッグ装
置では、折り畳まれて収納されるエアバッグと、エアバ
ッグに膨張用ガスを供給するシリンダタイプのインフレ
ーターと、エアバッグ及びインフレーターを収納保持す
るケースと、を備えて構成されていた(特開平11−2
68602号公報等参照)。
【0003】ケースは、通常、折り畳まれたエアバッグ
を収納する上部室と、上部室の下方に配置されて、エア
バッグに膨張用ガスを供給するためのインフレーターを
収納する下部室と、を備えて構成されていた。下部室に
は、エアバッグ装置をボディに搭載する際のボディに固
定するための連結ブラケット等の固定部が配設されてい
た。
【0004】そして、従来の助手席用エアバッグ装置で
は、軽量化のために、折り畳まれたエアバッグを収納す
るケースを、板金製とせずに、射出成形等により形成さ
れる合成樹脂製とする場合があった(特開平6−227
352号公報等参照)。
【0005】しかし、ケースを合成樹脂製とする場合に
は、エアバッグの展開膨張時の強度を確保するために、
ある程度の剛性が必要となることから、逆に、インパネ
の内部方向に衝撃力が作用した際、容易に変形せず、そ
の衝撃力を効果的に吸収できなかった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、エアバッグ展開膨張時の強度を確保しても、インパ
ネの内部方向に衝撃力が作用した際に、その衝撃力のエ
ネルギーを円滑に吸収することができる合成樹脂製のエ
アバッグ収納用ケースを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るエアバッグ
収納用ケースは、インパネの内部に配置されて、展開膨
張時に前記インパネから突出するエアバッグを収納する
ための合成樹脂製のエアバッグ収納用ケースであって、
折り畳まれた前記エアバッグの周囲を囲む周壁部を備
え、該周壁部に、該周壁部の高さ方向に略沿う上方から
下方への衝撃力の作用時に、高さ寸法を縮小可能に塑性
変形する脆弱部が、配設されていることを特徴とする。
【0008】前記脆弱部は、前記周壁部の外周面側を凹
ませた肉盗み部を複数設けて構成することが望ましい。
【0009】また、前記脆弱部が、前記周壁部の周方向
に屈曲するコーナ部まで配設されている場合には、その
コーナ部には、内外周を貫通する貫通孔を設けて構成す
ることが望ましい。
【0010】
【発明の効果】本発明に係るエアバッグ収納用ケースで
は、エアバッグの周囲を囲む周壁部の部位に、高さ寸法
を縮小可能に塑性変形する脆弱部が、配設されている。
そのため、インパネ内部に向うような周壁部の高さ方向
に略沿う上方から下方への衝撃力が周壁部に作用する
際、周壁部の高さ寸法を小さくするように、脆弱部が塑
性変形するため、その衝撃力のエネルギーを円滑に吸収
することができる。
【0011】また、周壁部の高さ方向に略沿う方向に作
用する衝撃力は、エアバッグの展開膨張時の周壁部に対
して略直交方向の外方へ向う膨張力と、作用方向が相違
している。そのため、脆弱部の部位において、周壁部の
高さ方向に略沿う方向の剛性を低く、エアバッグの展開
膨張時に外方へ膨らんでも破損しない程度の周壁部の曲
げ剛性を高くするように、脆弱部自体の厚さや脆弱部に
設ける肉盗み部の凹部の大きさ・深さ・配置位置・数等
の設定をすることにより、エアバッグ展開膨張時の強度
確保が可能となる。
【0012】したがって、本発明に係るエアバッグ収納
用ケースでは、エアバッグ展開膨張時の強度を確保して
も、インパネ内部に向うような周壁部の高さ方向に略沿
う下向きの衝撃力が作用した際に、その衝撃力のエネル
ギーを円滑に吸収することができる。
【0013】そして、請求項2に記載したように、脆弱
部が、周壁部の外周面側を凹ませた肉盗み部を複数設け
て、構成されれば、周壁部の外周面側の表面積が、凹ん
だ肉盗み部によって、周壁部の内周面側の表面積より、
大きくなり、エアバッグの展開膨張時に、エアバッグの
膨張力によって、脆弱部が外方へ押し出されるように曲
げ変形して、脆弱部の内周面側が延び、脆弱部の外周面
側がさらに延びても、円滑に弾性変形して、脆弱部にク
ラックが発生することを抑えることができる。
【0014】また、脆弱部が、周壁部の外周面側を凹ま
せた肉盗み部を複数設けて、構成されており、周壁部の
内周面側を平滑にすることができることから、展開膨張
時、エアバッグが脆弱部の内周面側と接触しても、脆弱
部がエアバッグを傷付ける虞れが生じない。
【0015】さらに、請求項3に記載したように、脆弱
部が、周壁部の周方向に屈曲するコーナ部まで配設され
ている場合に、そのコーナ部に、内外周を貫通する貫通
孔を設けて構成しておけば、コーナ部の剛性を低くする
ことができ、コーナ部やその近傍に衝撃力が作用して
も、円滑に、脆弱部が、高さ寸法を低くするように、塑
性変形することができる。なお、周壁部の内周面側に開
口する貫通孔を設けても、その開口が、周壁部の隅とな
るコーナ部であり、展開膨張するエアバッグと接触し難
く、脆弱部がエアバッグを傷付ける虞れは低い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】実施形態のエアバッグ収納用ケース20が
使用される助手席用エアバッグ装置Mは、図1・2に示
すように、助手席前方のインパネ1に配置されている。
このエアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ11
と、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレー
ター16と、エアバッグ11を収納するエアバッグ収納
用ケース20と、エアバッグ11をケース20に取り付
けるためのリテーナ13と、折り畳まれたエアバッグ1
1を覆う蓋体45と、蓋体45をケース20に強固に連
結するための二つの押え部材44と、を備えて構成され
ている。
【0018】なお、実施形態の場合、ケース20は、エ
アバッグ11を収納して保持するとともに、インフレー
ター16も収納して保持している。また、蓋体45は、
インパネ1の開口2に配置されているが、インパネ1と
一体的に形成しても良い。
【0019】エアバッグ11は、下部に膨張用ガスを流
入させる略長方形状の開口11aを備えた袋状として、
ポリエステルやポリアミド等の織布から形成されてい
る。開口11aの周縁11bは、図3に示すように、リ
テーナ13の外周縁に対応するように、略四角環状に形
成されている。そして、開口周縁11bには、車両の前
後方向両側に配置される部位に、エアバッグ11をケー
ス20に取り付けるための複数(実施形態では三個ず
つ)の取付孔11cが形成されている。
【0020】エアバッグ11をケース20に取り付ける
リテーナ13は、板金製として、図1〜3に示すよう
に、略四角環状の本体13aと、本体13aの長辺側の
縁付近で下方に延びる複数(実施形態では、車両の前後
方向の部位に三個ずつ)のボルト13bと、を備えて構
成されている。リテーナ13は、各ボルト13bをエア
バッグ11の取付孔11cから突出させるようにエアバ
ッグ11内に配置させて、各ボルト13bをケース20
の後述する取付孔32aに挿通させて、各ボルト13b
にナット14を螺合させることにより、エアバッグ11
をケース20に取り付けることとなる。
【0021】インフレーター16は、シリンダタイプと
して、円柱状の本体部16aと、本体部16aの右側端
部に配置されるフランジ部16cと、本体部16aの左
側端面に配置される雄ねじ部16dと、を備えて構成さ
れ、本体部16aには、膨張用ガスを吐出する複数のガ
ス吐出口16bが形成されている。このインフレーター
16は、雄ねじ部16d側を、ケース20の後述する右
側壁部39の貫通孔39a側から挿入するとともに、左
側壁部38の貫通孔38aから突出させ、さらに、フラ
ンジ部16cを貫通孔39aの周縁に当接させるととも
に、ナット17を、貫通孔38a周縁に当接させるよう
に、雄ねじ部16dに螺合させれば、ケース20に収納
保持させることができる。
【0022】蓋体45は、ポリオレフィン系やポリエス
テル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、ケ
ース20の後述する上部室21の上方の開口部21aを
塞ぐように配置される略長方形状の天井壁部46と、天
井壁部46の周縁から下方へ延びる略四角筒形状の側壁
部49と、から構成されている。
【0023】天井壁部46には、側壁部49に囲まれた
部位に、周囲に薄肉の破断予定部48を配置させて、二
つの扉部47・47を、配設させている。破断予定部4
8は、天井壁部46の上方から見て、略H字形状に配置
されており、膨張時のエアバッグ11に押されて破断し
た際、扉部47・47を図1の二点鎖線で示すように、
観音扉を開かせるように、車両の前後方向に開かせるこ
ととなる。また、天井壁部46には、インパネ開口2の
周縁に設けられたフランジ部3に係止させる係止脚46
aが形成されている。
【0024】側壁部49の車両の前後方向の部位には、
それぞれ、車両の前後方向に貫通する複数(実施形態で
は三個)の係止孔49aが、形成されている。側壁部4
9は、押え部材44・44を使用して、ケース20の上
部室21に連結されることとなる。
【0025】各押え部材44は、板金から形成されて、
基部44aと、基部44aの左右方向の両端を内側に屈
曲させて形成した連結部44c・44cと、を備えた帯
状のコ字形状として、ケース20の車両の前後方向の部
位に、それぞれ、配置されている。そして、各基部44
aには、上縁側に、ケース20の後述する各挿通孔27
aに挿通可能な挿入部44bが、櫛刃状に形成され、各
連結部44cには、押え部材44をケース20に取り付
けるためのボルト42を挿通させる貫通孔44dが形成
されている。
【0026】ケース20は、フィラー入りのポリプロピ
レン・ポリアミド等を使用して射出成形した合成樹脂製
として、折り畳まれたエアバッグ11を収納する上部室
21と、上部室21の下方に配置されて、エアバッグ1
1に膨張用ガスを供給するためのインフレーター16を
収納する下部室34と、の二室を備えて、一体的に形成
されている。
【0027】下部室34は、図1〜4に示すように、上
部室21の後述する四角環状の底壁部32の内周縁から
下方に延びる略四角筒形状の周壁部35と、周壁部35
の下方を覆う半割り円筒状の底壁部43と、を備えて構
成されている。周壁部35は、車両の前後方向で対向す
る位置に配置される前・後側壁部36・37と、車両の
左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部38
・39と、から構成され、左側壁部38には、インフレ
ーター16の雄ねじ部16dを挿通可能として、ナット
17を挿通不能とする貫通孔38aが形成され、右側壁
部39には、インフレーター16の本体部16aを挿通
可能として、フランジ部16cを挿通不能とする貫通孔
39aが形成されている。
【0028】また、下部室34には、下方へ延びる二つ
の固定部40・40が左右方向に離れて形成されてい
る。各固定部40は、エアバッグ装置Mを車両のボディ
5から延びるブラケット5bにボルト6止めされて固定
されるものであり、下端に、ボルト6を挿通させる取付
孔40aを貫通させて構成されるとともに、止め部材7
を嵌着させている。止め部材7は、各固定部40の下端
に嵌着させてボルト6を挿通させる断面U字形の板金製
の挟持部7aと、挟持部7aに固着されてボルト6を螺
合させるナット7bと、を備えて構成されている。な
お、5aは、ブラケット5bを連結させたボディ5側の
リンフォースである。
【0029】上部室21は、上方を開口させた直方体形
状として、略四角筒形状の周壁部22と、周壁部22の
下部に配置される底壁部32と、から構成されている。
【0030】周壁部22は、車両の前後方向で対向する
位置に配置される前・後側壁部23・24と、車両の左
右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部25・
26と、から構成されている。前・後側壁部23・24
には、蓋体45における側壁部49の各係止孔49aに
挿入される係止突起27が、外側に突出するように、形
成されている。また、各係止突起27には、係止孔49
aへの挿入時における側壁部49から突出する部位に、
上下方向に貫通する挿通孔27aが形成されている。
【0031】底壁部32は、略四角環状として、前後方
向両側に配置される部位に、リテーナ13の各ボルト1
3bを挿通させるための取付孔32aを配設させてい
る。
【0032】そして、実施形態の場合、周壁部22が、
底壁部32を基準とする後側壁部24の高さ寸法を、前
側壁部23の高さ寸法より高くするように構成されて、
後側壁部24と、後側壁部24と左・右側壁部25・2
6との交差部位であるコーナ部CL・CR付近と、にお
ける係止突起27より上方部位を、インパネ1の内部に
向うような後側壁部24の高さ方向H(図1・4参照)
に略沿う下向きの衝撃力F1が作用した際に、高さ寸法
を縮小可能に塑性変形させる脆弱部28としている。
【0033】脆弱部28は、後側壁部24の外周面側を
凹ませた肉盗み部29を複数設けて構成されるととも
に、コーナ部CL・CRでは、内外周を貫通するスリッ
ト状の複数の貫通孔30を設けて構成されている。実施
形態の場合、脆弱部28における高さ方向Hの剛性を低
下させるように、肉盗み部29は、底壁部32に沿うよ
うに、横長に延びて、千鳥状に、上下方向に複数段(実
施形態では二段)設けていおり、貫通孔30も、横長に
延びて、上下方向に複数段(実施形態では四段)設けて
いる。
【0034】さらに、脆弱部28は、乗員が、蓋体45
を介在させて、上方から押圧しても破損しない程度の強
度を維持して、後側壁部24の高さ方向Hに略沿う方向
の剛性を低くし、かつ、エアバッグ11の展開膨張時に
外方へ膨らんでも破損しない程度の後側壁部24の曲げ
剛性を高くするように、脆弱部28自体の厚さ、肉盗み
部29の凹部の面積・深さ・配置位置・数、貫通孔30
の開口面積等を、適宜、設定しておく。なお、後側壁部
24の高さ方向Hの剛性を向上させずに、エアバッグ1
1の展開膨張時に外方へ膨らんでも破損しない程度の後
側壁部24の曲げ剛性を高くするため、後側壁部24の
外周面側に、底壁部32に沿うような補強用リブを、一
つ若しくは複数設けても良い。
【0035】また、左・右側壁部25・26の外側面に
は、各押え部材44の連結部44cをボルト42止めす
るための取付孔41aを備えた取付ボス部41が形成さ
れている。
【0036】実施形態の助手席用エアバッグ装置Mの組
み立てを説明すると、予め、各取付孔11cからボルト
13bを突出させるように、内部にリテーナ13を配設
させた状態で、エアバッグ11を折り畳み、さらに、折
り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ11を、破
断可能なラッピングシート10でくるんでおく。
【0037】また、雄ねじ部16d側を、ケース本体下
部室34における右側壁部39の貫通孔39a側から挿
入するとともに、左側壁部38の貫通孔38aから突出
させ、さらに、フランジ部16cを貫通孔39aの周縁
に当接させるとともに、ナット17を、貫通孔38a周
縁に当接させるように、雄ねじ部16dに螺合させて、
インフレーター16をケース20の下部室34内に保持
させておく。なお、インフレーター16は、エアバッグ
11をケース20に収納させた後に、ケース下部室34
に、組み付けるようにしても良い。
【0038】そして、リテーナ13の各ボルト13bを
上部室21の取付孔32aから突出させるように、折り
畳んだエアバッグ11を上方の開口21aから上部室2
1内に収納させるとともに、さらに、上方から、蓋体4
5の側壁部49を上部室21に外装し、側壁部49の各
係止孔49aに前・後側壁部23・24の係止突起27
を挿入させる。
【0039】ついで、各挿入部44bを、側壁部49か
ら突出している係止突起27の挿通孔27aに下方から
挿通させるとともに、各連結部44の貫通孔44dを経
て、ボルト42を取付ボス部41の取付孔41aに締結
させて、ケース20の前後部位に押え部材44・44を
配置させれば、エアバッグ装置Mを組立てることができ
る。
【0040】そして、このように組み立てた助手席用エ
アバッグ装置Mは、車両に組み付けた状態のインパネ1
の開口2から挿入させ、蓋体45の係止脚46aをイン
パネ1のフランジ部3に係止させるとともに、ブラケッ
ト5bの連結孔5cと固定部40の取付孔40aとを経
て、止め部材7のナット7bにボルト6を螺合させて、
各固定部40をボディ5に連結固定し、インフレーター
16に作動用の図示しないリード線を結線すれば、車両
に搭載することができる。
【0041】エアバッグ装置Mの車両への搭載後、イン
フレーター16のガス吐出口16bから膨張用ガスが吐
出されれば、エアバッグ11は、膨張して、ラッピング
シート10を破断するとともに、蓋体45の破断予定部
48を破断させて扉部47・47を図1の二点鎖線に示
すように開かせることにより、ケース上部室21の開口
21aから、大きく突出することとなる。このエアバッ
グ11の展開膨張時、ケース周壁部22における脆弱部
28を配設させた後側壁部24に対して、略直交方向の
外方へ向う膨張力F2が作用しても、後側壁部24の脆
弱部28の部位では、曲げ剛性を高くするように設定さ
れているため、大きく弾性変形せずに、円滑にエアバッ
グ11を上方へ突出させることができる。
【0042】そして、インフレーター16の非作動時、
図1に示すように、乗員の頭部等がインパネ1や蓋体5
1に干渉して、インパネ1の内部に向かうような後側壁
部24の高さ方向Hに略沿う下向きの衝撃力F1が、後
側壁部24に作用する際には、後側壁部24の高さ寸法
を小さくするように、図1の二点鎖線で示すように、後
側壁部24の上部側の脆弱部28が塑性変形する。その
ため、その衝撃力F1のエネルギーを円滑に吸収するこ
とができる。
【0043】したがって、実施形態のエアバッグ収納用
ケース20では、エアバッグ11の展開膨張時の強度を
確保しても、インパネ1の内部に向かうような後側壁部
24の高さ方向Hに略沿う下向きの衝撃力F1が作用し
た際に、その衝撃力F1のエネルギーを円滑に吸収する
ことができる。
【0044】また、実施形態では、脆弱部28が、後側
壁部24の外周面側を凹ませた肉盗み部29を複数設け
て、構成されている。すなわち、後側壁部24の外周面
側の表面積が、凹んだ肉盗み部29によって、後側壁部
24の内周面側の表面積より、大きいことから、エアバ
ッグ11の展開膨張時に、脆弱部28が外方へ押し出さ
れるように曲げ変形して、脆弱部28の内周面側が延
び、脆弱部28の外周面側がさらに延びても、円滑に弾
性変形して、脆弱部28にクラックが発生することを抑
えることができる。
【0045】さらに、脆弱部28が、後側壁部24の外
周面側を凹ませた肉盗み部29を複数設けて、構成され
ており、後側壁部24の内周面側を平滑にすることがで
きる。そのため、展開膨張時、エアバッグ11が脆弱部
28の内周面側と接触しても、脆弱部28がエアバッグ
11を傷付ける虞れが生じない。
【0046】さらにまた、実施形態では、脆弱部28
が、周壁部22の周方向に屈曲する左・右側壁部25・
26とのコーナ部CL・CR付近まで配設されていて
も、それらのコーナ部CL・CRに、内外周を貫通する
複数のスリット状の貫通孔30が形成されている。その
ため、貫通孔30によって、コーナ部CL・CRの高さ
方向の剛性を低くすることができ、コーナ部CL・CR
やその近傍に衝撃力F1が作用しても、円滑に、脆弱部
28が、高さ寸法を低くするように、塑性変形すること
ができて、衝撃力F1のエネルギーを吸収することがで
きる。
【0047】なお、コーナ部CL・CRに内周面側に開
口する貫通孔30を設けても、その開口が、周壁部22
の隅となるコーナ部CL・CRであり、展開膨張するエ
アバッグ11と接触し難く、脆弱部28がエアバッグ1
1を傷付ける虞れは低い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態のケースが使用される
助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向
の縦断面図であり、図2のI−I部位に対応する。
【図2】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の使用態
様を示す車両左右方向の縦断面図であり、図1のII−II
部位に対応する。
【図3】同実施形態のエアバッグ装置の概略分解斜視図
である。
【図4】同実施形態のケースの斜視図である。
【符号の説明】
1…(イストルメントパネル)インパネ、 11…エアバッグ、 20…ケース、 22…周壁部、 24…後側壁部、 28…脆弱部、 29…肉盗み部、 30…貫通孔、 CL・CR…コーナ部、 F1…衝撃力、 M…助手席用エアバッグ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹島 宗昭 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 小川 裕之 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 3D044 BA07 BB01 BC15 3D054 AA03 AA14 BB08 BB10 BB12 BB13 BB16 BB23 BB26 DD14 DD15 FF14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルの内部に配置さ
    れて、展開膨張時に前記インストルメントパネルから突
    出するエアバッグを収納するための合成樹脂製のエアバ
    ッグ収納用ケースであって、 折り畳まれた前記エアバッグの周囲を囲む周壁部を備
    え、 該周壁部に、該周壁部の高さ方向に略沿う上方から下方
    への衝撃力の作用時に、高さ寸法を縮小可能に塑性変形
    する脆弱部が、配設されていることを特徴とするエアバ
    ッグ収納用ケース。
  2. 【請求項2】 前記脆弱部が、前記周壁部の外周面側を
    凹ませた肉盗み部を複数設けて構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のエアバッグ収納用ケース。
  3. 【請求項3】 前記脆弱部が、前記周壁部の周方向に屈
    曲するコーナ部まで配設されて、該コーナ部の部位に、
    内外周を貫通する貫通孔を設けて構成されていることを
    特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッ
    グ収納用ケース。
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