JP2001261811A - 高分子量ポリカーボネートジオールの製造法 - Google Patents

高分子量ポリカーボネートジオールの製造法

Info

Publication number
JP2001261811A
JP2001261811A JP2001079254A JP2001079254A JP2001261811A JP 2001261811 A JP2001261811 A JP 2001261811A JP 2001079254 A JP2001079254 A JP 2001079254A JP 2001079254 A JP2001079254 A JP 2001079254A JP 2001261811 A JP2001261811 A JP 2001261811A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonate
diol
derived
compound
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001079254A
Other languages
English (en)
Inventor
Franco Mizia
フランコ、ミツィア
Franco Rivetti
フランコ、リベッティ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Enichem SpA
Original Assignee
Enichem SpA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Enichem SpA filed Critical Enichem SpA
Publication of JP2001261811A publication Critical patent/JP2001261811A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • C08G64/30General preparatory processes using carbonates
    • C08G64/305General preparatory processes using carbonates and alcohols

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子量ポリカーボネートジオールの製造法
の提供。 【解決手段】 連続する2反応工程を含んでなる高分子
量ポリカーボネートジオール(PCD)の製造法であっ
て、第一工程では、分子量が500〜2000であるP
CDを合成し、第二工程ではPCDの分子量を所望の値
に増加させる方法。ポリカーボネートジオールは、サー
モエラストマー状ポリウレタン製品である塗料、接着剤
および合成皮革の分野に効果的に使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、連続する2反応工程を含んでな
る高分子量ポリカーボネートジオール(PCD)の製造
法であって、第一工程では、分子量が500〜2000
であるPCDを合成し、第二工程ではPCDの分子量を
所望の値に増加させる方法に関するものである。
【0002】ポリカーボネートジオールは、塗料、接着
剤およびシールの製造に使用されるサーモエラストマー
状ポリウレタンの製造に有用な、イソシアネート官能基
を有するプレポリマーの合成に使用されるオリゴマー状
ポリオールの一群である。
【0003】特に、分子量が高い、すなわち2000を
超えるPCDは、反応性ホットメルト型(HMR湿分硬
化)ポリウレタン接着剤を製造するための処方物、並び
に例えば合成皮革製造における様なエマルジョン重合製
造法に使用され、得られるポリウレタンの凝固速度を増
加させ、それによって引裂き強度が改良される。
【0004】必要に応じて適当な触媒の存在下で、カル
ボニル化剤で脂肪族グリコールをカルボニル化させるこ
とによるポリカーボネートジオールの製造は、この分野
で公知である。
【0005】例えば、米国特許第2,789,964号
および第3,000,849号各明細書には、カルボニ
ル化剤としてアルキルカーボネートの使用が開示されて
いる。しかし、これらの製法により操作しても、適切な
ヒドロキシル官能性を有するPCDを得ることは困難で
ある。この問題は、例えば2000を超える(数平均
で)高分子量PCDの合成で特に重大である。
【0006】第二の方法では芳香族カーボネートを使用
している(米国特許第3,544,524号明細書)
が、その著しい反応性により、エステル交換反応を触媒
なしで行なうことができる。この製法は、高分子量を有
し、適切なヒドロキシル官能性を有するPCDが製造さ
れる。
【0007】しかし、カルボニル化剤として使用する芳
香族カーボネートの分子量が高いので、反応器の空間収
率が下がり、フェノール蒸留物の流れが形成されるため
に、この製造法は経済的な重要性がほとんど無い。
【0008】別の方法では、毒性の化学薬品であり、適
切な工業区域でのみ合成され、使用できるホスゲンを使
用している(米国特許第4,533,729号明細
書)。その上、高い酸性度のために得られるPCDの品
質が低下し、それを調整するために酸受容体を使用する
必要がある。
【0009】ここで、高分子量および適切なヒドロキシ
ル官能性を有するポリカーボネートジオールを製造する
ための、上記の公知の技術の欠点を解決する経済的な方
法が開発された。
【0010】本発明の目的は、2000を超える分子量
を有する、一般式(I) HO−R’−[OCOOR’]−OH (I) (式中、nは5〜40の整数または小数であり、R’
は、ジオールから2個のヒドロキシルが失われて誘導さ
れる2価のアルキレン基である)を有するポリカーボネ
ートジオールの製造法であって、(a)分子量500〜
2000の、一般式(II) HO−R’−[OCOOR’]n’−OH (II) (式中、n’は<nで、2〜20の整数または小数であ
り、R’は上記の意味を有する)を有するポリカーボネ
ートジオールを製造する第一反応工程[該一般式(II)の
ポリカーボネートジオールは、式(III) RO−CO−OR (III) (式中、RはC〜C直鎖または分岐鎖アルキル基で
ある)を有するアルキルカーボネートを、式(IV) HO−R’−OH (IV) (式中、R’は上記の意味を有する)を有する脂肪族ジ
オールと、エステル交換反応触媒の存在下で、反応さ
せ、反応混合物からアルコールを除去することにより製
造する]、および(b)第一工程で得た、式(II)を有す
る化合物を含む混合物を、アリールカーボネートArO
−CO−OAr(V)と反応させる第二工程を含んでな
ることを特徴とする方法に関する。
【0011】工程a この工程では、ジオール(IV)とカーボネート(III)を、
エステル交換反応触媒の存在下で、下記の式(i) n’RO−CO−OR + (n’+1)HO−R’−OH−−−−→ HO−R’−[OCOOR’]n’−OH + 2n’R−OH (i) (式中、R、R’およびn’は上記の意味を有する)に
従って反応させる。
【0012】ジオール(IV)およびカーボネート(III)
は、モル比2/1〜1.05/1、好ましくは1.2/
1〜1.07/1で使用する。
【0013】式(I)の化合物では、R’は、下記の群
から選択される。 1.3〜14個の炭素原子を含む直線状または分岐アル
キレン基またはシクロアルキレン基(該基は、必要に応
じて、エステル交換反応反応を妨害しない1個以上の置
換基を有することができる)。 2.式(V) HO−[(CHR)−O]−H (V) (式中、dは2〜4の数であり、xは1〜25の数であ
り、RはHおよび/またはCHでよい)を有するポリ
エーテルジオールに由来する2価基。 3.式(VI) HO−[(CHR”)−COO−(CH−O]−H (VI) (式中、fは3〜6の数であり、gは3〜14の数であ
り、yは1〜10の数であり、R”はHおよび/または
CHでよい)を有するポリエステルジオール(該ポリ
エステルジオールは、ラクトンと直線状脂肪族ジオール
の縮合から誘導される)に由来する2価基。 4.1〜3項に挙げた基から選択された、2個以上の2
価基の混合物。
【0014】R’基の例は、下記のジオール、すなわち
1,6−ヘキサンジオール(HD)、1,3−プロパン
ジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル
−1,3−プロパンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,4−ビス(ヒドロキシメチル−シクロヘキサ
ン)、ジエチレングリコール(DEG)、トリエチレン
グリコール(TEG)、ポリエチレングリコール(PE
G/Mn200〜400)、ジプロピレングリコール
(DPG)、ポリ−プロピレングリコール(PPG/M
n200〜400)、ポリテトラメチレングリコール
(PTMEG/Mn250)、カプロラクトンと1,6
−ヘキサンジオールの縮合から誘導されるジオール、か
ら誘導される基である。1,6−ヘキサンジオールが好
ましい。
【0015】R基の例は、下記のカーボネート、すなわ
ちジメチルカーボネート(DMDC)、ジエチルカーボ
ネート(DEC)、ジプロピルカーボネート(dnp
c)、ジイソプロピルカーボネート(dipc)、ジブ
チルカーボネート(dnbc)、ジイソブチルカーボネ
ート(dibc)、から誘導される基である。ジメチル
カーボネートが好ましい。
【0016】この目的に適当なエステル交換反応触媒
は、一般的にIVB族の4価状態にある金属、例えばチタ
ン、ジルコニウムおよびスズ、を基剤とする有機金属化
合物からなる。チタンおよびスズの化合物が好ましい。
【0017】チタン化合物の例は、エチル、プロピル、
イソプロピル、ブチル、イソ−オクチルおよびフェニル
のテトラアルコラートである。
【0018】スズ化合物の例は、ジ−ラウリン酸ジブチ
ルスズ、オクタン酸ジブチルスズおよびシュウ酸スズで
ある。
【0019】使用する触媒の量は、活性中心を形成する
金属に関して、一般的に1〜1000 mg/kgジオール、
好ましくは5〜100 mg/kgジオール、である。
【0020】反応は、温度150〜200℃で、操作圧
における沸騰条件下で行ない、エステル交換反応により
共製造されるアルコールR−OHは、それが形成された
時に除去される。
【0021】上記の下限より低い温度も使用できるが、
反応速度が低すぎるので好ましくなく、上限より高い温
度は、二次反応、例えば重合体鎖中のカーボネートブリ
ッジの脱カルボキシル化によるエーテルブリッジの形
成、あるいは単量体状ジオールの構造に関して、同じ単
量体状ジオールに由来する環状エーテルの除去、を起こ
し易い。
【0022】好ましくは、温度180〜195℃を使用
する。
【0023】反応を行なう圧力は、反応に関して示した
温度における反応混合物の蒸気圧によって異なり、いず
れの場合も、エステル交換反応により共製造されたアル
コールを沸騰により除去できる様な圧力である。
【0024】DMCを使用する場合、メタノールは、カ
ーボネート自体との共沸混合物の形態で除去する。この
場合、ジオールと反応させるために反応混合物に投入し
た量のDMCに、蒸留によりメタノールと共に除去され
る量と等しい量のDMCを加える。
【0025】DMCを使用する場合に採用する圧力は、
一般的に1〜5バールである。
【0026】反応は、ジアルキルカーボネートを完全に
転化する様な時間、一般的に1〜12時間、行なう。
【0027】エステル交換反応は、バッチ式で、または
半連続式に、すなわち反応により消費される量のジアル
キルカーボネートを反応器に漸進的に供給することによ
り、行なうことができる。この操作手順により、バッチ
式で行なう操作に必要とされる圧力よりも低い圧力で反
応を行なうことができる。
【0028】続いて、合成温度を予め選択した範囲内に
維持し、系の圧力を1〜200mbar、好ましくは10〜
100mbar、に漸進的に下げることにより、PCD(II)
中の残留アルキルカーボネート末端が、水酸化物末端と
の反応により、定量的に転化され、その結果、下記の反
応(ii) R-[OCOO-R’]-OH + HO-R’-[OCOO
-R’]-OH−−−→HO-R’-[OCOO-R’]
(s+t)-OH + R-OH (式中、(s+t)=式(II)中のn’であり、Rおよび
R’は上記の意味を有する)に従ってアルコールがさら
に放出される。
【0029】工程a)のこの第二段階は、1〜20時
間、好ましくは3〜10時間、の間で行なわれる。この
様にして、PCD(II)が、水酸化物官能性=2で得ら
れ、その分子量は使用するジオール/ジ−アルキルカー
ボネート比に応じて異なる。
【0030】反応は、共製造されるROHアルコールを
除去するための精留カラムを備えた反応器中で行なうこ
とができる。第二段階の際は、カラムを取り外し、反応
器を、カラムの下流に位置する、真空調整機構を備えた
コンデンサーに直接接続する。
【0031】工程b) 第一工程から来る、PCD(II)および触媒を含む反応混
合物をアリールカーボネート(V)と、下記の式(iii) aHO-R’-[OCOOR’]n’-OH + bArO-
CO-OAr−−−→cHO-R’-[OCOOR’]-O
H + 2bArOH [式中、n>n’およびc<aであり、R’は上記の意
味を有し、Arは、下記のカーボネート、すなわちジフ
ェニルカーボネート(DPC)、ジニトロフェニルカー
ボネートおよびジクロロフェニルカーボネート(ジフェ
ニルカーボネートが好ましい)に由来する基から選択さ
れた芳香族基である]に従って反応させる。
【0032】PCD(II)とジアリールカーボネートのモ
ル比1.1/1〜6/1を使用し、温度は120〜15
0℃、好ましくは130〜140℃、である。
【0033】上記の下限より低い温度は、反応速度が低
過ぎ、分子量の増加と共に反応混合物の粘度が高くなり
過ぎ、機械的な困難が生じるので、不利である。
【0034】上限より高い温度は、生成物が変色し易く
なるので好ましくない。
【0035】反応は、バッチ式で、攪拌している反応器
に予め入れたPCD(II)材料にアリールカーボネートを
供給し、次いで予め選択した温度条件に調節する。操作
圧は、沸騰条件を採用しないので、特に重要ではなく、
好ましくは大気圧である。
【0036】反応時間は、アリールカーボネートが完全
に転化される様な時間であるが、一般的に1〜10時
間、典型的には2〜4時間である。
【0037】続いて、合成温度を維持し、系の圧力を1
〜200mbar、好ましくは10〜100mbar、に漸進的
に下げることにより、共製造されるArOHが反応混合
物から除去され、同時に、PCD(I)中の残留アリー
ルカーボネート末端が、水酸化物末端との反応により、
定量的に転化され、その結果、下記の反応(iv) Ar-[OCOO-R’]-OH + HO-R’-[OCO
O-R’]-OH−−→HO-R’-[OCOO-R’]
(v+w)-OH + Ar-OH (式中、(v+w)=式(I)中のnである)に従って
ArOHがさらに放出される。
【0038】上記の条件下で操作することにより、エス
テル交換反応は1〜20時間、好ましくは3〜10時
間、で完了し、PCD(I)が、水酸化物官能性=2で
得られ、その分子量は、使用するPCD(II)/アリール
カーボネート比に関連し、2000を超え、一般的に2
500〜5000である。
【0039】本発明の製法により、反応器の空間収率お
よびエステル交換反応製法の経済性を最適化する高分子
量を有するPCD(I)が得られる。
【0040】下記の諸例は、例示のためのものであっ
て、本発明を制限するものではない。これらの例では、
攪拌機、滴下漏斗、温度計、および還流比を調整するた
めの同期バルブで調整される液相(L/D)中試料採取
ヘッドを有するプレート蒸留カラム(公称20段)を備
えた3リットルジャケット付きフラスコを使用する。加
熱機構は油浴からなる。
【0041】例1 A)1,6−ヘキサンジオール1681.5g(14.
25モル)およびチタンテトラ−イソプロピレート11
9.35mg(0.42モル)を溶融状態でフラスコに入
れ、窒素で不活性化する。
【0042】フラスコを大気圧で内部温度190℃に加
熱し、次いでジメチルカーボネート1372g(15.
24モル)を滴下漏斗を通して徐々に供給する。
【0043】190℃に維持した反応混合物を沸騰させ
るDMCの総アリコートを供給し、カラムを、カラムの
ヘッドにおける温度が、大気圧におけるメタノール/D
MC(重量で70/30)の共沸混合物に対応する65
℃に等しくなるまで完全還流に維持する。
【0044】この時点で、反応混合物およびカラムヘッ
ドの温度を上記のそれぞれの値に維持する様に、製造さ
れた共沸混合物を除去し、DMCを供給し、供給流量を
調整する。
【0045】DMCの供給が終了した時点で、合成温度
を徐々に195℃に引き上げ、カラムのヘッドにおける
温度上昇がメタノール生成の終了を示すまで蒸留を継続
する。
【0046】この段階中に、エステル交換反応により共
製造された総メタノールの約80%(784g)が集め
られる。この段階は完了するまで約6時間を要する。
【0047】反応の最終部分は、圧力を25mbarに漸進
的に下げ、合成温度を195℃に維持することにより行
なう。この様にして、反応混合物から発生したメタノー
ルをストリッピングすることにより、残留アルキルカー
ボネート末端の変換が完了する。数平均分子量Mnが1
000に等しいPCD2000gが得られる。
【0048】B)精留カラムを取り外し、42℃に調整
したコンデンサーに反応フラスコを直接接続する以外
は、工程A)で使用した装置を使用する。
【0049】工程A)から来る混合物を135℃に冷却
し、大気圧下で攪拌しながら、81℃で融解させたジフ
ェニルカーボネート(DPC)283g(1.32モ
ル)を供給する。得られた混合物をこれらの条件下に少
なくとも2時間保持し、DPCを完全に転化させる。次
いで、系の圧力を25mbarの最小値に徐々に下げること
により、形成されたフェノールを除去する。
【0050】合計248.5g(2.64モル)のフェ
ノールがストリッピングされ、分子量3000のPCD
2034g(0.67モル)が得られる。
【0051】試薬1.64kgから出発してPCD1.0
kgが得られる。
【0052】例2(比較) 分子量Mn3000のポリカーボネートジオールの直接
製造を、1,6−ヘキサンジオール(HD)およびDP
Cから出発して行なう。
【0053】HD1681.5g(14.25モル)を
溶融状態で上記の装置に供給し、DPCの融点(81
℃)に加熱する。
【0054】続いて、溶融状態にあるDPC2906g
(13.57モル)を供給する。反応器を内部温度19
0℃に大気圧で加熱し、混合物を少なくとも2時間攪拌
する。次いで、系の圧力を25mbarの最小値に下げるこ
とにより、形成されたフェノールを蒸留する。
【0055】合計2553g(27.17モル)のフェ
ノールが除去され、分子量Mnが3000のPCD20
34g(0.67モル)が得られる。
【0056】試薬2.26kgから出発してPCD1.0
kgが得られる。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2000を超える分子量を有する、一般式
    (I) HO−R’−[OCOOR’]−OH (I) (式中、nは5〜40の整数または小数であり、R’
    は、ジオールから2個のヒドロキシルが失われて誘導さ
    れる2価のアルキレン基である)を有するポリカーボネ
    ートジオールの製造法であって、(a)分子量500〜
    2000の、一般式(II) HO−R’−[OCOOR’]n’−OH (II) (式中、n’は<nで、2〜20の整数または小数であ
    り、R’は上記の意味を有する)を有するポリカーボネ
    ートジオールを製造する第一反応工程[ここで、前記一
    般式(II)のポリカーボネートジオールは、式(III) RO−CO−OR (III) (式中、RはC〜C直鎖または分岐鎖アルキル基で
    ある)を有するアルキルカーボネートを、式(IV) HO−R’−OH (IV) (式中、R’は上記の意味を有する)を有する脂肪族ジ
    オールと、エステル交換反応触媒の存在下で、反応さ
    せ、反応混合物からアルコールを除去することにより製
    造する]、および(b)第一工程で得た、式(II)を有す
    る化合物を含む混合物を、アリールカーボネートArO
    −CO−OAr(V)と反応させる第二工程を含んでな
    ることを特徴とするポリカーボネートジオールの製造
    法。
  2. 【請求項2】式(I)の化合物で、R’が、 1. 3〜14個の炭素原子を含む直線状または分岐ア
    ルキレン基またはシクロアルキレン基(前記基は、必要
    に応じて、エステル交換反応反応を妨害しない1個以上
    の置換基を有することができる)、 2. 式(V) HO−[(CHR)−O]−H (V) (式中、dは2〜4の数であり、xは1〜25の数であ
    り、RはHおよび/またはCHでよい)を有するポリ
    エーテルジオールに由来する2価基、 3. 式(VI) HO−[(CHR”)−COO−(CH−O]−H (VI) (式中、fは3〜6の数であり、gは3〜14の数であ
    り、yは1〜10の数であり、R”はHおよび/または
    CHでよい)を有するポリエステルジオール(前記ポ
    リエステルジオールは、ラクトンと直線状脂肪族ジオー
    ルの縮合から誘導される)に由来する2価基、および 4. 前記1〜3項に挙げた基から選択された、2個以
    上の2価基の混合物から選択される、請求項1に記載の
    方法。
  3. 【請求項3】基R’がジオール、すなわち1,6−ヘキ
    サンジオール(HD)、1,3−プロパンジオール、
    1,4−ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−
    プロパンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,4
    −ビス(ヒドロキシメチル−シクロヘキサン)、ジエチ
    レングリコール(DEG)、トリエチレングリコール
    (TEG)、ポリエチレングリコール(PEG/Mn2
    00〜400)、ジプロピレングリコール(DPG)、
    ポリ−プロピレングリコール(PPG/Mn200〜4
    00)、ポリテトラメチレングリコール(PTMEG/
    Mn250)、カプロラクトンと1,6−ヘキサンジオ
    ールの縮合から誘導されるジオール、から誘導される、
    請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】R’が1,6−ヘキサンジオールである、
    請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】基Rがカーボネート、すなわちジメチルカ
    ーボネート(DMDC)、ジエチルカーボネート(DE
    C)、ジプロピルカーボネート(dnpc)、ジイソプ
    ロピルカーボネート(dipc)、ジブチルカーボネー
    ト(dnbc)、ジイソブチルカーボネート(dib
    c)、から誘導される、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】Rがジメチルカーボネートから誘導され
    る、請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】式(V)を有する化合物の、Arが、ジフ
    ェニルカーボネート(DPC)、ジニトロフェニルカー
    ボネートおよびジクロロフェニルカーボネートから誘導
    される基から選択された芳香族基である、請求項1に記
    載の方法。
  8. 【請求項8】Arがジフェニルカーボネートから誘導さ
    れる、請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】工程(a)で、ジオール(IV)とカーボネー
    ト(III)がモル比2/1〜1.05/1で使用される、
    請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】ジオール(IV)とカーボネート(III)がモ
    ル比1.2/1〜1.07/1で使用される、請求項9
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】工程b)で、PCD(II)とアリールカー
    ボネート(V)のモル比1.1/1〜6/1が使用され
    る、請求項1に記載の方法。
  12. 【請求項12】工程(a)で、エステル交換反応触媒
    が、IVB族の4価状態にある金属、例えばチタン、ジル
    コニウムおよびスズ、を基剤とする有機金属化合物から
    なる、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】触媒がチタンおよびスズの化合物からな
    る、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】チタン化合物が、エチル、プロピル、イ
    ソプロピル、ブチル、イソ−オクチルおよびフェニルの
    テトラアルコラートである、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】スズ化合物が、ジ−ラウリン酸ジブチル
    スズ、オクタン酸ジブチルスズおよびシュウ酸スズであ
    る、請求項13に記載の方法。
  16. 【請求項16】使用する触媒の量が、活性中心を形成す
    る金属に関して、1〜1000 mg/kgジオールである、
    請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】使用する触媒の量が、活性中心を形成す
    る金属に関して、5〜100 mg/kgジオールである、請
    求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】工程(a)が、(a’)エステル交換反
    応を、温度150〜200℃で、操作圧における沸騰条
    件下で、エステル交換反応により共製造される対応する
    アルコールR−OHをそれが形成される時に除去しなが
    ら、1〜12時間行なう第一段階、および(a”)系の
    圧力を、1〜20時間かけて1〜200mbarに漸進的に
    下げる段階を含んでなる、請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】温度が180〜195℃である、請求項
    18に記載の方法。
  20. 【請求項20】段階(a”)で、系の圧力を、3〜10
    時間かけて1〜100mbarに下げる、請求項18に記載
    の方法。
  21. 【請求項21】段階(a’)がバッチ式または半連続式
    で行なわれる、請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】工程(b)が、(b’)エステル交換反
    応が温度120〜150℃、大気圧で、1〜10時間行
    なわれる第一段階、および(b”)系の圧力を、1〜1
    0時間かけて1〜200mbarに漸進的に下げ、反応で共
    製造されるArOHアルコールを除去する第二段階を含
    んでなる、請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】段階(b’)が温度130〜140℃で
    2〜4時間行なわれる、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】段階(b”)で、系の圧力を、3〜10
    時間かけて1〜100mbarに下げる、請求項22に記載
    の方法。
  25. 【請求項25】段階(b’)がバッチ式で行なわれる、
    請求項22に記載の方法。
JP2001079254A 2000-03-17 2001-03-19 高分子量ポリカーボネートジオールの製造法 Pending JP2001261811A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT2000A000549 2000-03-17
IT2000MI000549A IT1318397B1 (it) 2000-03-17 2000-03-17 Procedimento per la preparazione di policarbonato dioli ad elevatopeso molecolare.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001261811A true JP2001261811A (ja) 2001-09-26

Family

ID=11444492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001079254A Pending JP2001261811A (ja) 2000-03-17 2001-03-19 高分子量ポリカーボネートジオールの製造法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US6384178B2 (ja)
EP (1) EP1134248B1 (ja)
JP (1) JP2001261811A (ja)
AT (1) ATE301148T1 (ja)
DE (1) DE60112347T2 (ja)
ES (1) ES2246262T3 (ja)
IT (1) IT1318397B1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010013579A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 宇部興産株式会社 ポリカ-ボネートジオール及びポリカーボネートジオール共重合体
WO2014104134A1 (ja) 2012-12-26 2014-07-03 三菱化学株式会社 ポリカーボネートジオールおよびそれを用いたポリウレタン
JP2019503414A (ja) * 2015-12-22 2019-02-07 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー ポリカーボネートを生成するための方法
JP2019503413A (ja) * 2015-12-22 2019-02-07 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー 溶融ポリカーボネートを生成するための方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10219028A1 (de) 2002-04-29 2003-11-06 Bayer Ag Herstellung und Verwendung von hochmolekularen aliphatischen Polycarbonaten
SE531577C2 (sv) * 2006-12-04 2009-05-26 Perstorp Specialty Chem Ab Förfarande för att uppnå ökad molekylvikt hos en polymer samt användning av nämnd polymer
JP4642882B2 (ja) * 2007-07-19 2011-03-02 花王株式会社 ポリエーテルポリカーボネート
WO2013076099A1 (de) 2011-11-24 2013-05-30 Bayer Intellectual Property Gmbh Herstellung und verwendung von hochmolekularen aliphatischen polycarbonaten
KR101326916B1 (ko) 2012-11-09 2013-11-11 아주대학교산학협력단 고분자량의 지방족 폴리카보네이트 공중합체 및 이의 제조 방법
KR101346516B1 (ko) 2013-01-18 2013-12-31 아주대학교산학협력단 염기 촉매를 이용하여 제조된 고분자량의 지방족 폴리카보네이트
EP3141574B1 (en) * 2014-05-07 2019-07-10 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Polycarbonate/polyoxy ethylene block copolymer for aqueous compositions, and aqueous composition, aqueous coating composition, aqueous ink composition, and aqueous tackifier composition comprising the same
EP3393659B1 (en) 2015-12-21 2022-02-09 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Method for preparing a hydrogenation catalyst
TW201730145A (zh) * 2015-12-22 2017-09-01 蜆殼國際研究所 用於製造寡聚物之方法
US11142705B2 (en) 2015-12-23 2021-10-12 Shell Oil Company Process for preparing a base oil having a reduced cloud point
WO2017109191A1 (en) 2015-12-23 2017-06-29 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Residual base oil
US11078430B2 (en) 2016-12-23 2021-08-03 Shell Oil Company Haze-free base oils with high paraffinic content
MY192909A (en) 2016-12-23 2022-09-14 Shell Int Research Fischer-tropsch feedstock derived haze-free base oil fractions
CN110167991B (zh) * 2017-01-10 2022-06-28 三菱化学株式会社 聚碳酸酯二醇、含有聚碳酸酯二醇的组合物、聚碳酸酯二醇的制造方法和聚氨酯
EP3502158A1 (de) * 2017-12-19 2019-06-26 Covestro Deutschland AG Polycarbonatpolyole, polyisocyanatprepolymere und polyurethan- und polyurethanharnstoffelastomere auf deren basis
CN109957101B (zh) * 2017-12-21 2020-07-28 万华化学集团股份有限公司 一种聚碳酸酯多元醇及其合成方法和应用
CN109107207B (zh) * 2018-07-18 2021-07-23 万华化学集团股份有限公司 一种带有外循环系统的反应精馏装置及其应用
CN113292714B (zh) * 2021-06-01 2023-01-31 山东元利科技有限公司 一种聚碳酸酯二醇的制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1694080B1 (de) * 1966-10-13 1971-09-30 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von vernetzten polyurethanen auf grundlage von hydroxylpolykohlensaeureestern
DE4102174A1 (de) * 1991-01-25 1992-07-30 Basf Ag Verfahren zur herstellung von zelligen polyurethan-elastomeren unter verwendung von polyethercarbonatdiolen als ausgangskomponente
EP0754714B1 (en) * 1994-04-08 1999-11-03 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Process for producing hydroxyl-terminated polycarbonate
IT1283314B1 (it) * 1996-03-28 1998-04-16 Enichem Spa Processo per la preparazione di policarbonati copolieteri polioli

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010013579A1 (ja) * 2008-08-01 2010-02-04 宇部興産株式会社 ポリカ-ボネートジオール及びポリカーボネートジオール共重合体
JP5803107B2 (ja) * 2008-08-01 2015-11-04 宇部興産株式会社 ポリカ−ボネートジオール及びポリカーボネートジオール共重合体
WO2014104134A1 (ja) 2012-12-26 2014-07-03 三菱化学株式会社 ポリカーボネートジオールおよびそれを用いたポリウレタン
KR20150099531A (ko) 2012-12-26 2015-08-31 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 폴리카보네이트디올 및 그것을 사용한 폴리우레탄
EP3241858A1 (en) 2012-12-26 2017-11-08 Mitsubishi Chemical Corporation Polycarbonate diol and polyurethane using same
KR20190027954A (ko) 2012-12-26 2019-03-15 미쯔비시 케미컬 주식회사 폴리카보네이트디올 및 그것을 사용한 폴리우레탄
KR20190109566A (ko) 2012-12-26 2019-09-25 미쯔비시 케미컬 주식회사 폴리카보네이트디올 및 그것을 사용한 폴리우레탄
EP3683250A1 (en) 2012-12-26 2020-07-22 Mitsubishi Chemical Corporation Polycarbonate diol and polyurethane using same
JP2019503414A (ja) * 2015-12-22 2019-02-07 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー ポリカーボネートを生成するための方法
JP2019503413A (ja) * 2015-12-22 2019-02-07 シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー 溶融ポリカーボネートを生成するための方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE60112347T2 (de) 2006-05-24
ATE301148T1 (de) 2005-08-15
EP1134248A1 (en) 2001-09-19
US20010047073A1 (en) 2001-11-29
ITMI20000549A0 (it) 2000-03-17
ITMI20000549A1 (it) 2001-09-17
IT1318397B1 (it) 2003-08-25
DE60112347D1 (de) 2005-09-08
ES2246262T3 (es) 2006-02-16
US6384178B2 (en) 2002-05-07
EP1134248B1 (en) 2005-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001261811A (ja) 高分子量ポリカーボネートジオールの製造法
JP4288155B2 (ja) 脂肪族オリゴカーボネートジオールの製造方法
US7420077B2 (en) Preparation of aliphatic oligocarbonate diols
US5703196A (en) Process for producing polycarbonate having terminal hydroxyl groups
JP3030779B2 (ja) コポリエステル‐ジオールポリカーボネート
US20060004176A1 (en) Oligocarbonate polyols having terminal secondary hydroxyl groups
JPH03252420A (ja) 共重合ポリカーボネートジオールの製造方法
CN107987268B (zh) 一种使用双催化剂生产聚碳酸酯多元醇的合成方法
JPH04239024A (ja) 末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートの製法
JP4961104B2 (ja) 脂肪族オリゴカーボネートポリオールの製造方法
EP2028177B1 (en) Process for preparing aminobenzoate esters
JPH04153218A (ja) 末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートの製造方法
CN112708122A (zh) 一种聚碳酸酯多元醇、制备方法及其应用
US20140378712A1 (en) Alkanolysis process
WO2000052077A1 (fr) Procede de production de polycarbonate
CN103635454A (zh) 制备碳酸二芳基酯的方法
CN111875789A (zh) 一种主链含苯环的聚碳酸酯二元醇的制备方法
JP3001862B2 (ja) テトラアルキルジフェノールの新規な製造方法
AU2001284442B2 (en) Process for producing fluoroalkanol
WO2013133377A1 (ja) ラクチドの製造方法
JP2810548B2 (ja) 末端ヒドロキシル基を有するポリカーボネートの製法
JPH10231360A (ja) ポリカーボネートジオールの製造方法
JPH02284918A (ja) 脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法
Taylor 5.3 The Use of Lipase Enzymes for the Synthesis of Polymers and Polymer Intermediates
JPH02284917A (ja) ポリカーボネートの製造方法