JP2001253456A - シーラント押出し容器用天蓋及びシーラント押出し容器 - Google Patents

シーラント押出し容器用天蓋及びシーラント押出し容器

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JP2001253456A
JP2001253456A JP2000071129A JP2000071129A JP2001253456A JP 2001253456 A JP2001253456 A JP 2001253456A JP 2000071129 A JP2000071129 A JP 2000071129A JP 2000071129 A JP2000071129 A JP 2000071129A JP 2001253456 A JP2001253456 A JP 2001253456A
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cylinder
top plate
sealant
outflow
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JP2000071129A
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English (en)
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Takeaki Hiraiwa
武昭 平岩
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NIPPON UIRINGU KK
Original Assignee
NIPPON UIRINGU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造で使用後の廃棄処理が容易なシーラ
ント押出し容器用天蓋を提供することにある。 【解決手段】紙質からなる天板部20の周縁に胴部体に
対する固定用の囲壁21を設け、天板部20の中央域に
ノズル取り付け壁を兼ねた紙質の流出管22を立設して
いる。この流出筒22は天蓋本体1に一体形成されるか
または別の筒を接着することで得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシーラント押出し容
器用天蓋とこれを使用したシーラント押出し容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】シーラント押出し容器は従来では胴部が
紙製であったが、天蓋が金属であったため、使用後に廃
棄する場合に問題があり、本発明者は特許第28673
18号において、板紙により胴部体と天蓋本体とを構成
したものを提案している。しかし、このシーラント容器
においては、天蓋本体が紙製であるため廃棄が容易とな
ったが、天蓋本体の枢要な部分をなす流出筒部分がプラ
スチック製で、これを紙製の天蓋本体と組み付ける必要
があるため製作コストが高くなり、また、使用後にいち
いち流出筒と天蓋本体とを分解して分別処理しなければ
ならず、焼却等の処理上なお問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その第1の
目的は、簡単な構造で使用後の廃棄処理が容易なシーラ
ント押出し容器用天蓋を提供することにある。本発明の
第2の目的は、特殊なノズルとの組み合わせにより、ワ
ッタッチ操作により天蓋とノズルとの確実な組み付けと
メンブラン破断を同時に実現することができ、作業性と
作業能率を向上することができるシーラント容器を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため本発明は、紙質からなる天板部の周縁に胴部体に
対する固定用の囲壁を設け、天板部の中央域にノズル取
り付け壁を兼ねた紙質の流出筒を立設していることを特
徴としている。
【0005】前記流出筒は、次の態様を含んでいる。
イ.天板部の中央域に複数の扇状片を隣接して設け、そ
れら扇状片を起立することにより流出筒を一体形成して
いる。ロ.紙質からなる天板部の周縁に胴部体に対する
固定用の囲壁を設け、天板部の中央域に紙質からなる流
出筒を接着固定している。ハ.紙質からなる天板部の周
縁に胴部体に対する固定用の囲壁を設け、天板部の中央
域に紙質からなる流出筒を接着固定している。
【0006】前記第2の目的を達成するため本発明は、
紙質からなる天板部の周縁に胴部体に対する固定用の囲
壁を設け、天板部の中央域にノズル取り付け壁を兼ねた
紙質の流出筒を立設した天蓋と、該天蓋を固定した胴部
体と、天蓋に対する差込み式ノズルとを備え、該ノズル
は、天板部に着座すべきフランジまたはこれから立ち上
がる基筒部の内径側に、先細り状のノズル部と連通しか
つフランジまたは基筒部内壁面とで前記流出筒に対する
嵌合用溝を構成するごとく内筒を一体形成していること
を特徴としている。前記ノズルの内筒は、フランジ底面
レベルよりも先に延出し、先端に切刃を有するメンブラ
ン切開用部を設けているものを含んでいる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面参
照して説明する。図1と図3は本発明によるシーラント
押出し容器用天蓋の第1実施例を示し、図2は前記天蓋
を使用したシーラント容器の一実施例を示している。1
は本発明による天蓋の全体を指しており、紙質からなる
天蓋本体2と、これの裏面側に接合されたメンブラン
(インナーシール)3とからなっている。前記天蓋本体
2は、厚さ0.5〜1.0mm程度のクラフトボールか
らなり、天板部20の周縁に容器胴部との固定のための
囲壁21を形成している。また、中央領域には後述する
ノズルの取り付け壁を兼ねた流出筒22を一体形成して
おり、この流出筒22の内側には吐出通路23が画成さ
れている。
【0008】前記流出筒22は、この実施例では、天板
部20と同心円状をなす位置において、互いに隣接する
複数(図面では8個)の扇状片2aを天板部20と直角
状に起立させることによって構成されている。メンブラ
ン3は図2(b)のように金属箔3aの両面に合成樹脂
層3b,3cをラミネートしてなり、外周領域には前記
天蓋本体2の囲壁21に対応する立上り部30が形成さ
れている。金属箔3aはガスバリア性を確実にするため
にたとえば厚さ40μmとされ、合成樹脂層3bはたと
えば厚さ30μmのPEが、合成樹脂層3cはたとえば
OPPとPE,ナイロンなどの複層からなっている。前
記メンブラン3は天蓋本体2の裏面に合成樹脂層3bに
よって熱融着されている。
【0009】前記天蓋1を得る方法は任意であるが、そ
の一例を説明すると、図3(a)ないし(c)のごとく
である。すなわち、天蓋本体2の天板部の裏面(底面)
に、天板部20と同心円状の起立用線220を刻設す
る。この起立用線220は連続した切込み線を基本とす
るが、場合によっては破線ないしミシン目であってもよ
い。起立用線220は、後述するノズルの延長部外径に
略相当する直径たとえば約24mmとする。さらに、前
記切込み線220で囲まれた円を6〜12等分するよう
に前記円の中心から放射状に分離用線221を刻設す
る。この分離用線221は実施例では破線ないしミシン
目から構成されているが、起立用線と同じように連続し
た切込み線であってもよい。
【0010】そして、前記起立用線220で囲まれた円
の中心には、孔222が打抜き形成されている。かかる
孔222は流出筒22の高さhを設定するためのもの
で、起立した流出筒22の高さが囲壁21の高さHを越
えないようにかつノズルと確実に嵌合し得るように寸法
を決定する。これらの工程が完了した状態が図3(a)
であり、この段階ではメンブラン3はいまだ接着されて
いない。
【0011】ついで、起立用線220で囲まれた円部分
に裏面(底面)から棒状の治具を当て、表面側に押圧す
る。これにより分離用線221は破断されて左右の分離
用線221で分割された複数の扇状片2aとされ、かつ
それら扇状片2aは起立用線220を支点として天板部
20から直角状に起立され、それにより複数の扇状片か
らなる流出筒22が形成される。この状態が図3(b)
であり、流出筒22は厳密には閉鎖輪郭断面とはなって
いないが、内側には天板部20を貫いた吐出通路23が
形成される。この状態でメンブラン3を天蓋本体2の裏
面に装着し、加熱により接着する。これで図3(c)と
図1に示す天蓋1が完成する。囲壁21が流出筒22の
立上り方向と同方向に形成され、かつ流出筒22の高さ
と同等か若干高いため、天蓋1を重ねて保存しておいて
も、流出筒22が不用意に倒れてしまうことはない。
【0012】図2は第1実施例の天蓋を使用したシーラ
ント押出し容器を示している。4は胴部体であり、ガス
バリア性の内層4bを有する紙管4aからなっている。
ガスバリア性の内層4bは、公知のものと同じようにア
ルミニウム箔の両面に合成樹脂層を接合した複合フイル
ムからなっている。天蓋1は前記胴部体4の上端開口部
に囲壁21をもって嵌合され、胴部体4の上端部分に
は、囲壁21とメンブランの立上り部30との接着部分
を包囲するカール部40が設けられ、メンブランの合成
樹脂層3cをガスバリア性内層4bの合成樹脂層と熱融
着させることによりガスタイトに接合している。このよ
うにして天蓋1を一体化した胴部体4にはシーラント剤
が底側から充填され、ついで、胴部体4の底側に図示し
ないプランジャーが内嵌されることにより製品とされ
る。
【0013】図5は本発明(後述する第2実施例および
第3実施例を含む)の天蓋1と組み合わされて使用され
るのに好適な差込み式ないしワンタッチ式ノズル5の一
例を示している。このノズル5は、下端に天蓋1の天板
部20に着座すべきフランジ50を有し、これから立ち
上がる基筒部51の内径側に、先細り状のノズル部52
と連通しかつ基筒部内壁面とで前記流出筒部22に対す
る嵌合用溝53を構成する内筒54が一体形成されてい
る。内筒54はさらに、フランジ底面レベルよりも前方
に延出し、先端に切刃550を有する切開用部55を設
けている。
【0014】詳しく説明すると、ノズル5は全体がポリ
エチレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂の成形体
からなっている。該ノズル5は下端に前記天板部20の
表面に当接すべき座としてのフランジ50を有してい
る。該フランジ50の内径端から所要の高さの基筒部5
1が立上り形成されており、該基筒部51の上端から内
径方向に向かう段部を介して軸方向に先すぼまり状のノ
ズル部52が連設されている。ノズル部52はこの例で
は先端が閉止されている。前記段部とノズル部52の始
端領域にはリブ56が設けられており、フランジ50の
上面側にも放射状にリブ57が設けられている。リブ5
7は、好ましくは、ノズル5を天蓋1に取り付けたとき
にカール部40の頂面レベルと略同じ高さに設定する。
【0015】前記基筒部51の内壁の径は前記天蓋1の
流出筒22の外周面の径と一致している。そして、前記
段部の内径側には、ノズル部52延長するように内筒5
4が一体形成されており、内筒54は基筒部51と同心
状をなしているため、基筒部51との間に流出筒22に
対する環状の嵌合用溝53が形成されている。詳しく
は、内筒54は前記流出筒22の内縁部に接触可能な外
周面を有しており、段部はフランジ50が天板部20に
接したときに、流出筒22の天端部に接し得る深さ位置
に形成されている。前記内筒54はフランジ50の底面
のレベルから先に突出する延長部540を有している。
延長部540は、この例では、先端に向かうほど肉厚が
次第に減ぜられしたがって内径が下端に向かうほど漸増
しており、延長部540を含む内筒54の内面はノズル
部52の内面と滑らかに整合している。
【0016】前記延長部540は、嵌合用溝53の奥端
の段部内面まで流出筒部22を嵌めたときに、流出筒2
2の基端を過ぎさらにその下のメンブラン3の肉厚をも
貫通するように先端領域に切開用部55を有している。
前記切開用部55は、この例では、延長部540の下端
に筒部軸線に対して所要の傾斜角度をもって構成され、
かつ、端面と外面との境界にナイフエッジ状の鋭い切刃
550を形成している。切開用部55の最も下位(最長
突出部分)と180度対称位置の最上位(最も突出長の
短い部分)は、嵌合用溝53の奥端の段部内面まで流出
筒22に嵌合したときにもメンブラン3に破断力がかか
らぬようにするため、フランジ50の底面レベルと略同
一かその近傍に至っている。なお、この部分は切刃55
0を形成しなくてもよい。
【0017】しかし、前記切開用部55は、必ずしも全
体が軸線に対して斜めとなっていることは必要ではな
く、部分的すなわち、口縁の円周の所要範囲、たとえば
1/2周あるいは1/2〜2/3周の範囲がフランジ5
0の底面レベルと略同一レベルまで比較的急角度で傾斜
し、残余の部分はフランジ50の底面レベルと略同一レ
ベルかその近傍に位置するように水平ないしこれに近い
角度となっていてもよい。
【0018】図6ないし図9は本発明によるシーラント
押出し容器用天蓋の第2実施例を示している。天蓋本体
2は、厚さ0.5〜1.0mm程度のクラフトボールか
らなり、天板部20の周縁に容器胴部との固定のための
囲壁21を形成している。また、中央領域には紙質から
なる流出筒22を有している。この流出筒22はたとえ
ば厚さ0.5〜1.0mm程度のクラフトボールの紙管
からなり、前記天板部20に接合固定されている。
【0019】詳しくは、天板部20の中央域には開孔2
00が形成されている。流出筒22はノズルの吐出口径
と略合致する寸法を持つ筒部22aと、筒部22aの下
端から外径方向に張り出す複数の袴部22bを有してい
る。前記袴部22bは、図8(b)のように流出筒素体
22’の下半部周面に切込み線223を刻設し、この部
分から下端に到る複数の等間隔の分割用切込み線224
を刻設したものであり、切込み線223は好ましくは連
続線,切込み線224は好ましくは不連続線(ミシン
目)である。そして、各切込み線224に沿って切断
し、その各分割片を切込み線223にしたがって直角方
向に屈曲して展開し、前記袴部22bを得たものであ
る。なお、切込み線223の流出筒上端からの位置は、
囲壁21の高さと同程度ないし若干高い位置とすること
が適当である。
【0020】前記流出筒22の筒部22aは天板部20
の下方から開孔200を貫いて嵌められ、袴部22bの
上面と孔周縁の天板部20下面とを接着剤によって接合
することで図6のように天蓋本体2と一体化している。
前記メンブラン3は第1実施例の場合と同じ構成であ
り、天蓋本体2の裏面に合成樹脂層3bによって熱融着
されている。この実施例では袴部22bがあるため、こ
の袴部22bの下面にも熱融着されている。その他は第
1実施例と同じであるから、この説明を援用する。
【0021】図9(a)(b)は第2実施例の天蓋1を
適用したシーラント押出し容器を示しており、第1実施
例と同様に、天蓋1は胴部体4の上端開口部に囲壁21
と立上り壁30をもって嵌合され、胴部体4の上端部分
のカール部40を構成しているガスバリア性内層4bの
合成樹脂層をメンブランの合成樹脂層3cと熱融着させ
ることによりガスタイトに接合している。他は第1実施
例と同じであるから、その説明を援用する。なお、図9
(a)はノズルとして慣用の差込み式のものすなわち、
内筒54がなく、基筒部51とフランジ50を有してい
る構造のものを示している。(b)は第1実施例と同じ
構造のノズル5を使用した例を示している。この場合に
は、内筒54と基筒部をその一部として含むフランジ5
0との間の嵌合用溝53に流出筒22の筒部22aが嵌
入される。
【0022】図10ないし図12は本発明による天蓋の
第3実施例を示している。この実施例は紙質の天蓋本体
2の天板部20の中央部に、流出筒4の内径と合致する
外径を有するように高さ1〜3mm程度の短筒状の立上
り壁(ボス部)201を押出形成しており、紙質の流出
筒22はこの立上り壁201に下部が嵌合するとともに
接着剤にて接合されている。この実施例において、たと
えば、ノズル5として図4に示したものを使用する場合
には、次のような仕様とする。立上り壁201の内径=
ノズル延長部外径、立上り壁201の内径+天蓋紙厚×
2=流出筒22の内径、流出筒22の内径+流出筒4の
紙厚=流出筒22の外径その他の構成は第1実施例およ
び第2実施例と同じであるから、対応する部分に同じ符
号を付し、説明は省略する。
【0023】図示するものは本発明の数例であり、これ
に限定されるものではない。 1)天蓋1の囲壁21は、場合によっては実施例と逆方
向に屈曲形成されていてもよい。 2)ノズル5は、切開用部55を有しないタイプ、すな
わち内筒54の下端がフランジ50の底面と略同レベル
で終わっている構造のものでもよい。この場合には棒状
物によってメンブラン3を突き破ればよい。 3)ノズル5の基筒部51は、フランジ50の肉厚が大
きい場合にはこれを含む概念である。
【0024】次に実施例の作用を説明する。 〔第1実施例〕天蓋1は図2のように胴部体4の上端部
に囲壁21をもって嵌合し、カール部40によって包む
とともに合成樹脂層を熱融着することにより一体化され
る。天蓋1の中央の流出筒22により吐出通路23が形
成されているが、該吐出通路23の下方は天蓋本体2に
接合されたガスバリア性のメンブラン3によって塞がれ
ている。したがって良好なガスバリア性を実現すること
ができる。
【0025】充填したシーラント剤の使用に際しては、
ノズル5のノズル部52の先端を挟みなどにより切断し
て吐出口を形成し、この状態でノズル5の切開用部55
を流出筒22の環状内縁部に臨ませ、フランジ50が天
板部50に当接するまで下方に押し込む。
【0026】こうすれば、内筒の延長部540は流出筒
22内に進入し、ついで、内筒54と基筒部51間の嵌
合用溝53が流出筒22に嵌まり始め、継続するノズル
5の下降により、内筒54の外面と基筒部51の内面と
が流出筒22を厚さ方向両側から挟持しながら嵌合され
てゆく。そして、この嵌合の終期において、内筒延長部
540の切開用部55がメンブラン3に達し、鋭い切刃
550がメンブラン3を突き破る。切開用部55はノズ
ル軸線に対して直角でなく斜めになっているので、ノズ
ル押込み時に最も突出長さの大きな部位がメンブラン3
に接して該部分を破り、以後ノズル押込みに伴って逐次
的に切断作用刃先が移動する。
【0027】切開用部55は最も突出している部位と1
80度対称位置(最上位)がフランジ50の底面レベルと
略同等か近傍位置にある。このため、当該部分はメンブ
ラン3に対する切断刃としては有効に機能せず、したが
って、メンブラン3を細片として分離せず、図5(b)
のように、一部がメンブラン主部につながった舌状部と
することができる。
【0028】このようにしてフランジ50の底面が天蓋
1に当接するまでノズル5を押し込めば、図5のよう
に、基筒部51の内面が流出筒22の外面と密接するだ
けでなく、内筒54の外面が流出筒22と密接するた
め、流出筒22は内外から強固に挟持され、しっかりと
した連結状態が形成される。それとともにメンブラン3
が一部を残して切断された状態が形成される。したがっ
てワンタッチ操作でノズル5の天蓋1への装着とメンブ
ラン3の破断を行なうことができる。
【0029】以上のようにノズル5のセットされた容器
は図5(a)のような押出しガンBに装着され、押出し
棒b1あるいは空気圧でプランジャー7を押圧移動する
ことにより、シーラント剤Aはノズル5の内筒54から
ノズル部52を通して吐出される。ノズル5のリブ57
をノズル5を天蓋1に取り付けたときにカール部40の
頂面レベルと略同じ高さに設定しておけば、リブ57が
ガンホルダーb2の先端面部b20に当接するので、後
方から加えられる吐出のための圧力によりノズル5をさ
らにしっかりと天板部20に着座させ、内筒54と基筒
部51間の嵌合用溝53を流出筒22にしっかりと嵌合
させることができる。
【0030】なお、前記切開用部550はメンブラン3
を突き破った状態に保たれているため、切開によって形
成されたメンブラン3の舌状部はシーラント剤Aの押出
し時に内圧によってめくり上げられて延長部540の開
口から押し入れられ、内筒54の内面に密接する。切開
用部55の最大突出部分が作用したメンブラン主部は延
長部540の外周に存するので、シーラント剤Aの内圧
が作用しても切開用部550の開口に侵入することなく
メンブラン主部に密接するように反転される。したがっ
て、シーラント剤Aの吐出を円滑なものとすることがで
きる。使用後はノズル5を取外し、プランジャー7を取
り出せば、残りは胴部体4と天蓋1が紙質であり、天蓋
1の流出筒22も紙質であるから、容易に一般ごみとし
て処理することができる。
【0031】〔第2実施例〕この実施例も胴部体4の上
端部に囲壁21をもって嵌合し、カール部40によって
包むとともに合成樹脂層を熱融着することにより一体化
される。使用に際しては、図9(a)のようにノズル5
の基筒部分であるフランジ内径を流出筒22に嵌めあわ
せるようにフランジ50を天板部20に当接させる。こ
れによりノズル5がセットされるので、棒状物Bによっ
てメンブラン3を突き破り、押出しガンBに装着してプ
ランジャー7を押圧し、シーラント剤Aを吐出させれば
よい。
【0032】ノズル5が前記第1実施例に示したような
ものである場合は、図9(b)のようにフランジ50の
底面が天蓋1に当接するまでノズル5を押し込めばよ
く、流出筒22は嵌合用溝53にはまって内外から強固
に挟持されて連結状態が形成されるとともに、メンブラ
ン3が一部を残して切断される。この実施例の天蓋は流
出筒22が閉鎖断面をなしており、かつ下部の袴部22
bによって天板部20の裏面に広い面積が接合されてい
るので、安定した自立性と強度を有しており、したがっ
て、比較的粘度の低いシーラント剤から比較的粘度の高
いシーラント剤まで使用可能である。他の作用は第1実
施例と同様である。
【0033】〔実施例3〕この実施例も胴部体4の上端
部に囲壁21をもって嵌合し、カール部40によって包
むとともに合成樹脂層を熱融着することにより一体化さ
れる。使用に際しては、図12(a)(b)のようにノ
ズル5をフランジ50が天板部20に当接するまで流出
筒22に嵌めあわせればよく、他は第2実施例と同様で
ある。
【0034】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、天蓋1が天板部20だけでなくノズルの取り付
け壁を兼ねた流出筒22を含めて全体が紙質で構成され
ているので、使用後にはノズルを取り外せば紙質廃棄物
となり、一般ゴミとして簡単に処理することができると
いうすぐれた効果が得られる。請求項2と3によれば、
流出筒22が天蓋本体2に一体形成されているので、何
ら別部材を要さずに流出筒付きの天蓋を簡単かつ安価に
得ることができるというすぐれた効果が得られる。
【0035】請求項4によれば、強度の良好な紙質流出
筒22を備えた天蓋とすることができるというすぐれた
効果が得られる。請求項5によれば、請求項4の効果に
加えて、安定した取り付け状態の流出筒とすることがで
き、比較的粘度の低いシーラント剤から比較的粘度の高
いシーラント剤まで使用可能であるというすぐれた効果
が得られる。請求項6によれば、強度の良好な紙質流出
筒22を備えた天蓋とすることができるというすぐれた
効果が得られる。請求項7によれば、胴部と流出筒付き
天蓋が紙質であるため廃棄処理が容易となり、環境にや
さしいシーラント容器とすることができる。さらに、流
出筒22がノズル5の内筒54と基筒部ないしフランジ
とでしっかりと厚さ方向から挟持されるため、ノズルを
確実に固定することができるというすぐれた効果が得ら
れる。請求項8によれば、請求項7の効果に加え、ワン
タッチ操作でノズル5の天蓋1への装着とメンブラン3
の破断を行なうことができるので、作業性をよくするこ
とができるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるシーラント押出し容器用天蓋の第
1実施例を示す斜視図である。
【図2】(a)は第1実施例の天蓋を適用したシーラン
ト押出し容器の要部断面図、(b)は同じくその部分的
拡大図である。
【図3】(a)(b)(c)は第1実施例の天蓋の製作
過程を段階的に示す斜視図である。
【図4】(a)は本発明に併用するのに好適なノズルの
斜視図、(b)は同じくその部分切欠側面図である。
【図5】(a)は第1実施例によるシーラント押出し容
器の使用状態を示す断面図、(b)は同じくその要部断
面図である。
【図6】本発明の天蓋の第2実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】(a)は第2実施例の断面図、(b)はその一
部拡大図である。
【図8】(a)は第2実施例の分解状態を示す斜視図、
(b)は第2実施例の流出筒素体の斜視図である。
【図9】(a)は第2実施例の使用状態を示す部分的断
面図、(b)は第2実施例の他の使用状態を示す部分的
断面図である。
【図10】本発明の天蓋の第3実施例を示す斜視図であ
る。
【図11】第3実施例の分解状態を示す斜視図である。
【図12】(a)は第3実施例の使用状態を示す部分的
断面図、(b)は第3実施例の他の使用状態を示す部分
的断面図である。
【符号の説明】
1 天蓋 2 天蓋本体 2a 扇状片 3 メンブラン 20 天板部 21 囲壁 22 流出筒 22a 筒部 22b 袴部 50 フランジ 51 基筒部 53 嵌合用溝 54 内筒 55 切開用部 200 開孔 201 立上り壁 220 起立用線 221 分離用線 222 孔 550 切刃

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙質からなる天板部20の周縁に胴部体に
    対する固定用の囲壁21を設け、天板部20の中央域に
    ノズル取り付け壁を兼ねた紙質の流出筒22を立設して
    いることを特徴とするシーラント押出し容器用天蓋。
  2. 【請求項2】天板部20の中央域に複数の扇状片2aを
    隣接して設け、それら扇状片2aを起立することにより
    流出筒22を一体形成している請求項1に記載のシーラ
    ント押出し容器用天蓋。
  3. 【請求項3】流出筒22が、天板部20と同心円状の起
    立用線220と、これに囲まれた円の中心に打ち抜いた
    孔222と、該孔から起立用線220に到るように放射
    状に形成された複数の分離用線221から構成されてい
    る請求項2に記載のシーラント押出し容器用天蓋。
  4. 【請求項4】紙質からなる天板部20の周縁に胴部体に
    対する固定用の囲壁21を設け、天板部20の中央域に
    紙質からなる流出筒4を接着固定している請求項1に記
    載のシーラント押出し容器用天蓋。
  5. 【請求項5】流出筒4が筒部40とこれの下端から外径
    方向に張り出す袴部41とを有し、前記筒部40が天板
    部20の天板部中央域に設けられた穴200を貫通する
    ように裏面側から嵌められ、袴部41が穴200の裏面
    周辺に接着されている請求項4に記載のシーラント押出
    し容器用天蓋。
  6. 【請求項6】流出筒4が筒体からなり、天板部20の中
    央域には短筒状の立上り壁201を突出させた穴200
    を有し、前記筒体が立上り壁201に外嵌され接着され
    ている請求項4に記載のシーラント押出し容器用天蓋。
  7. 【請求項7】紙質からなる天板部20の周縁に胴部体に
    対する固定用の囲壁21を設け、天板部20の中央域に
    ノズル取り付け壁を兼ねた紙質の流出筒22を立設した
    天蓋1と、該天蓋1を固定した胴部体4と、天蓋1に対
    する差込み式ノズル5とを備え、該ノズルは、天板部2
    0に着座すべきフランジ50またはこれから立ち上がる
    基筒部51の内径側に、先細り状のノズル部52と連通
    しかつフランジまたは基筒部内壁面とで前記流出筒22
    に対する嵌合用溝53を構成するごとく内筒54を一体
    形成していることを特徴とするシーラント押出し容器。
  8. 【請求項8】内筒54がフランジ底面レベルよりも先に
    延出し、先端に切刃550を有するメンブラン切開用部
    55を設けている請求項7に記載のシーラント押出し容
    器。
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WO2022224961A1 (ja) * 2021-04-19 2022-10-27 株式会社Ky7 蓋体

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