JP2004345686A - 易開封容器 - Google Patents

易開封容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2004345686A
JP2004345686A JP2003144830A JP2003144830A JP2004345686A JP 2004345686 A JP2004345686 A JP 2004345686A JP 2003144830 A JP2003144830 A JP 2003144830A JP 2003144830 A JP2003144830 A JP 2003144830A JP 2004345686 A JP2004345686 A JP 2004345686A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flange portion
container
cutting line
container body
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003144830A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanao Emoto
政直 柄本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LINING CONTAINER KK
Original Assignee
LINING CONTAINER KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by LINING CONTAINER KK filed Critical LINING CONTAINER KK
Priority to JP2003144830A priority Critical patent/JP2004345686A/ja
Publication of JP2004345686A publication Critical patent/JP2004345686A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Package Specialized In Special Use (AREA)
  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】基材と剥離層を有する複合材で容器本体を形成し、フランジ部に蓋材を接合した容器において、フランジ部と蓋材との接合を容易にできるようにし、フランジ部の表面の広い範囲を蓋材との接合に用いることができるようにする。
【解決手段】容器本体10は、基材21と剥離層22との複合材20で形成されており、フランジ部14よりも一段低い棚部15に剥離層22を分離する切断線23が形成され、フランジ部14において、剥離層22と蓋材30とがヒートシールされている。蓋材30を剥がすと剥離層22が一緒に基材21から剥がれる。フランジ部14に切断線23が設けられていないため、フランジ部14と蓋材30との接合が容易であり、また接合領域を広く確保することができる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、容器本体が剥離層を有する複合材で形成され、前記剥離層に接合された蓋材を開封するときに、この蓋材と共に前記剥離層が容器本体から剥がれるようにした易開封容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
レトルト食品やデザートなどの各種食品を封入した容器として、凹状の容器本体と、前記容器本体のフランジ部の表面に接合された蓋材とを有するものが知られている。この主の容器では、開封前は蓋材が容器本体から容易に剥がれることがなく、例えばレトルト食品を電子レンジなどで加熱して内部圧力が上昇したときでも密封性を維持でき、しかも開封時には、前記蓋材を比較的弱い力で容易に剥がすことができるものが望まれている。
【0003】
そこで、以下の特許文献1ないし特許文献6には、基材と剥離層との複合材で形成された容器本体と、前記容器本体の前記剥離層に接合された蓋材とを有する容器が開示されている。図8は前記容器の概要を示す部分断面図である。
【0004】
容器本体1は凹状に形成されており、この容器本体1を形成する複合材2は、合成樹脂材料で形成された基材3と、この基材3の表面に積層されて前記基材3から剥離可能な剥離層4を有している。前記容器本体1は、開口部5の周囲において外側へ張り出すフランジ部6を有しており、このフランジ部6の平坦な表面6aと、容器本体1の凹状の内面1aに前記剥離層4が現れている。前記フランジ部6の表面6aに重ねられている前記剥離層4には、切断線4aが切り込み形成されており、この切断線4aは、フランジ部6の外縁6bから内側へ間隔を開け且つフランジ部6の内縁6cよりも外側において、フランジ部6の全長に亙って形成されている。
【0005】
容器本体1の開口部5を覆う蓋材7は樹脂フィルムで形成されており、この蓋材7の内面すなわち接合面7aにはシーラント層が設けられている。前記フランジ部6の表面6aでは、前記剥離層4と前記蓋材7とが、幅寸法Waの範囲においてヒートシールされて接合されている。
【0006】
この容器は、フランジ部6の表面6aにおいて、蓋材7と容器本体1とがヒートシールされて接合されているため、容器本体1と蓋材7との接合強度を高く維持でき、容器本体1の内部の密封度を常に高く維持できる。また、開封時には、図8において矢印で示すように、蓋材7を、その縁部を180度近い角度まで反転させながら開口部5に沿うように引き剥がしていくと、蓋材7の接合面7aに接合されている剥離層6が基材3から層間剥離して剥がされる。その結果、蓋材7を容器本体1から比較的弱い力で確実に剥ぎ取ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−86296号公報
【特許文献2】
特開平10−146926号公報
【特許文献3】
特開平10−202801号公報
【特許文献4】
特開平10−225980号公報
【特許文献5】
特公平5−64592号公報
【特許文献6】
特公平5−63385号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図8に示すような従来の容器では、フランジ部6の表面6aにおいて、前記切断線4aが、ヒートシール領域よりも内側に外れて位置していることが必要である。もし切断線4aがヒートシール領域内に位置していると、蓋材7を剥がすときに、切断線4aよりも内側に位置している剥離層4が蓋材7と接合されたまま引き上げられて、容器本体1の内面1aに位置している剥離層4も基材3から剥がれようとし、蓋材7を容器本体1から確実に剥ぎ取ることができなくなる。
【0009】
さらに、容器本体1と蓋材7との十分なシール強度を得るためには、ヒートシール領域の幅寸法Waを十分に大きく確保することが必要である。そのため、フランジ部6の狭い表面6aにおいて、前記切断線4aを、ヒートシール領域に可能な限り接近させて配置することが必要である。
【0010】
このように、切断線4aとヒートシール領域を確実に離し、且つ接近させて形成するためには、ヒートシール領域を形成する手段と切断線4aを形成する手段とが組み合わされた特殊なシールヘッドが必要となる。しかも、容器の形状が相違する製品のそれぞれの種別に対応させて、前記シールヘッドを個別に準備することが必要になる。
【0011】
また、従来の容器では、フランジ部6の表面6aに、十分な幅寸法Waのヒートシール領域と、このヒートシール領域から離れた切断線4aを形成することが必要であるため、フランジ部6の幅寸法を小さくするのに限界があり、その分容器が大型化し、また容器の設計の自由度を損なうことになる。
【0012】
本発明は、特殊な装置を用いることなく、蓋材を容器本体に確実に接合でき、しかも蓋材が容器本体から確実に剥がれるようにできる易開封容器を提供することを目的としている。
【0013】
また、本発明は、フランジ部を比較的小さくでき、設計の自由度を増すことができる易開封容器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、凹状に形成され開口部の周囲にフランジ部が設けられた容器本体と、前記容器本体の前記フランジ部の表面に接合されて前記開口部を塞ぐ蓋材とを有する容器において、
前記容器本体は、基材と前記基材に接合された剥離層とを有する複合材で形成されて、前記剥離層は前記フランジ部の表面および凹部の内面に位置し、前記フランジの内縁よりも内側で且つ前記フランジ部の表面よりも底部側に下がった位置に、前記剥離層を分離する切断線が形成されており、
前記蓋材は、前記フランジ部の表面に接合されていることを特徴とするものである。
【0015】
本発明では、剥離層を分離する切断線が、フランジ部の表面よりも底部側に位置しているため、フランジ部の表面と蓋材との接合領域と、剥離層の切断線とを離して配置できる。よって、蓋材とフランジ部とを接合する際に、従来のような特殊なシールヘッドを使用することが不要になる。また、フランジ部の表面のほぼ全域を蓋材との接合領域にできるため、容器本体と蓋材との接合強度を高くでき、また接合強度を維持できる範囲でフランジ部を小さくしたり、その形状を自由に変えることも可能である。
【0016】
また、前記切断線は、前記フランジ部の内縁とほぼ平行に連続的に形成されているものである。
【0017】
本発明は、前記容器には、前記フランジ部よりも内側で底部側に一段下がった棚部が形成されており、この棚部に前記切断線が設けられているものにできる。
【0018】
この場合に、前記フランジ部と前記棚部との間には、前記フランジ部の内縁から底部に向かうにしたがって徐々に容器内側へ向く傾斜面が設けられていることが好ましい。
【0019】
前記傾斜面を設けることにより、蓋材を剥離するときの抵抗力を低減できる。
また本発明は、前記切断線は、凹状の容器本体の内面に設けられているものであってもよい。
【0020】
例えば、前記容器本体の内面は、前記フランジ部の内縁から底部に向かうにしたがって徐々に容器内側へ向く傾斜面と、前記傾斜面よりも底部側に位置して前記フランジ部の表面に対する角度が前記傾斜面よりも大きい内側面とを有しており、前記切断線は前記傾斜面に設けられているものにできる。
【0021】
また、前記切断線はカッターで形成することも可能であるが、前記剥離層がレーザ光のエネルギーで切除されたものであってもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態の易開封容器を示す斜視図、図2は図1に示す易開封容器のII−II線の断面図、図3は前記易開封容器において蓋材を剥がす動作を説明する拡大断面図である。
【0023】
図1と図2に示す易開封容器は、容器本体10と蓋材30とを有している。この実施の形態の容器本体10は、円形の底部11と、底部11に向かうにしたがって内径が徐々に小さくなるように傾斜した側部12とを有している。容器本体10の開口部13の外周には、外へ向けて張り出したフランジ部14が形成されており、フランジ部14の表面14aはほぼ平坦面である。このフランジ部14の内側には、フランジ部14の内縁14bから底部11に向けて一段下がった位置に棚部15が形成されており、フランジ部14と棚部15との間にはほぼ垂直に延びる上側部16が設けられている。そして、前記棚部15の内面15aとフランジ部14の表面14aとはほぼ平行である。
【0024】
前記容器本体10は合成樹脂材料の複合材20を用いて成形されている。この成形方法は、加熱して軟化させた複合材20を金型の凹部内に圧空(圧空成形)または吸引圧(真空成形)により押し付けたものである。すなわち、圧空成形または真空成形、あるいは圧空・真空成形(圧空と真空を併用した成形)により成形される。前記複合材20は、基材21と剥離層22とに区分でき、剥離層22を基材21から引き剥がすことができる。容器本体10では、前記剥離層22が内側に位置している。すなわち底部内面11a、内側面12a、棚部15の内面15a、上側部16の内面、およびフランジ部14の表面14aに前記剥離層22が現れている。
【0025】
そして、前記棚部15の内面15aでは、剥離層22に切断線23が形成されている。図3に示すように、前記切断線23は、剥離層22を外側部分22Aと内側部分22Bとに分離可能なものであり、前記切断線23は、棚部15の内面15aにおいて、フランジ部14の内縁14bと平行となるように、前記棚部15の全長に亙って連続的に形成されている。
【0026】
図6(B)は、前記容器本体10を形成する複合材20の一例を示す拡大断面図である。
【0027】
基材21は、第1の基材層21aとガスバリヤー層21bと第2の基材層21cとの積層体であり、第1の基材層21aと第2の基材層21cはポリプロピレン(PP)、ガスバリヤー層21bはエチレン・ビリルアルコール共重合体(EVOH)などで形成されている。また、前記第1の基材層21aとガスバリヤー層21bとの界面、およびガスバリヤー層21bと第2の基材層21cとの界面は、それぞれ接着剤層により強固に接着されている。
【0028】
そして、第2の基材層21cに剥離層22が積層されており、この基材層22は高密度ポリエチレン(HDPE)で形成されている。
【0029】
複合材20は、第1の基材層21a/接着剤層/ガスバリヤー層21b/接着剤層/第2の基材層21c/剥離層22の順にラミネートされたものであり、例えば前記各層は共押し出し成形より製造される。そして複合材20では、基材21に対して剥離層22が層間剥離可能となっている。
【0030】
図6(C)に示すように、前記切断線23は、少なくとも剥離層22を分断するように形成されている。あるいは切断線23において、剥離層22が分離可能なように薄肉に形成されてもよい。
【0031】
蓋材30は合成樹脂フィルムであり、その構成例は、図6(A)に示すように、内面30aすなわち接合面に、シーラント層31が現れている。前記シーラント層31の上には、第1の基材フィルム32、ガスバリヤー層33、第2の基材フィルム34の順に積層されている。この蓋材30は、共押し出し成形法またはドライラミネート法により製造される。例えば前記シーラント層31は直鎖状低密度ポリエチレン、第1の基材フィルム32と第2の基材フィルム34は、ナイロン(Ny)や延伸ポリプロピレンフィルム(OPP)、ガスバリヤー層33はEVOHなどである。
【0032】
なお、容器本体10を形成する複合材20と蓋材30の構成材料は種々の用途に応じて選択可能であり、ガスバリヤー層は必要に応じて使用される。
【0033】
図1に示すように、蓋材30は、容器本体10のフランジ部14よりも直径がやや大きい円形であり、その外周の一部に外側へ突出する摘み片35が一体に設けられている。
【0034】
凹状の容器本体10の内部に内容物が充填された後に、前記蓋材30は、シーラント層31が、フランジ部14の表面14aに向けて重ねられ、フランジ部14の表面14aに現れている剥離層22と蓋材30とがヒートシールされて接合される。図2と図3に示すように、フランジ部14の表面14aには、剥離層22を分離する切断線23が設けられていないため、フランジ部14の表面14aの全面あるいは任意の広さの面積を、蓋材30との接合領域(ヒートシール領域)として使用することができる。したがって、フランジ部14を比較的小さくしたり、形状を任意に設計することなどが可能になる。
【0035】
また、フランジ部14の表面14aには、前記切断線23が現れておらず、ヒートシール領域と切断線23とが十分な距離を空け、また段差を介して配置されているため、剥離層22への切断線23の形成箇所と無関係に、フランジ部14と蓋材30との接合作業とを別々に行うことができる。したがって、ヒートシール領域を形成する手段と切断線を形成する手段とが組み合わされた特殊なシールヘッドを用いる必要がない。
【0036】
また、フランジ部14の面積が比較的小さくても、ヒートシール領域を広く確保できるため、容器本体10と蓋材30とのシール強度を高くでき、電子レンジで内容物を加熱したときの内圧の上昇にも耐えるように構成することができる。
【0037】
図3は、蓋材30を剥がす操作を示している。この容器を開封するときには、蓋材30の摘み片35を摘んで、蓋材30を180度近い角度まで折り返すようにして、図3において矢印で示すように、摘み片35をフランジ部14の表面14aに沿うようにして引っ張る。その結果、蓋材30に接合されている剥離層22の外側部分22Aを、基材21から比較的弱い力で層間剥離させて剥がし取ることができる。棚部15の内面15aに切断線23が形成されているため、この切断線23において剥離層22の外側部分22Aが内側部分22Bから分離され、外側部分22Aが蓋材30に接合されたまま、蓋材30を容器本体10から完全に剥がし取ることができる。
【0038】
前記容器本体10を形成している複合材20の基材21と剥離層22との層間剥離強度、すなわち剥離層22を180度反転させて引き剥がすときの強度は、図8に示すように、容器での蓋材30の剥離開始側で、剥離層22の15mm幅当たりで、4.9〜7.9N程度である。この剥離強度であると蓋材30を剥離層22と共に容易に剥がすことができる。また、容器の開口部13側からフランジ部14にかけて前記蓋材30および剥離層22を剥離するときの強度は、15mm幅当たりで22.5N以上である。この強度を得ることにより、容器内部の食品が加熱されたときの内部圧力の増強に耐えることができる。
【0039】
また、図2に示す容器本体10のフランジ部14の表面14aと棚部15の表面15aとの段差の高さ寸法Hは、5mm以下が好ましく、さらに好ましくは2mm以下である。または最小値は1mmが好ましい。高さ寸法Hが前記範囲であれば、図3に示すように蓋材30と共に剥離層22を剥離するときに、蓋材30を剥がすときの抵抗力が課題になるのを防止できる。
【0040】
次に、図4と図5は、容器本体の形状を変更した第2の実施の形態と第3の実施の形態を示す拡大断面図である。
【0041】
図4は第2の実施の形態の容器本体10Aを用いている。この容器本体10Aは、フランジ部14と棚部15との間に設けられた上側部16の内面16aが、底部11に向かうに従ってその内径が徐々に狭くなる傾斜面16aとなっている。そして棚部15の内面15aに、前記切断線23が設けられている。
【0042】
前記のように,蓋材30を剥がすときには、この蓋材30を180度近い角度に折り返し、蓋材30をフランジ部14の表面14aに沿うように引っ張って、剥離層22を基材21から徐々に剥がしていくことになる。このとき、フランジ部14の表面14aと棚部15の表面15aとの間に傾斜面16aが位置していると、剥離層22と基材21とを、内面14aから傾斜面16aを経て内面15a沿って比較的軽い力で剥離できるようになる。
【0043】
図5は第3の実施の形態の容器本体10Bを用いている。この容器本体10Bは棚部15を有しておらず、フランジ部14の内縁14bから底部11に向けて内径が徐々に小さくなる傾斜面16aを有する上側部16と、内周面12aとフランジ部14の表面14aとの角度が前記傾斜面16aよりも大きい側部12を有している。そして、前記傾斜面16aに切断線23が形成されている。
【0044】
この実施の形態では、フランジ部14の表面14aとの角度が比較的浅い傾斜面16aに切断線23が設けられているため、蓋材30を剥がすときに、剥離層22と基材21とを切断線23まで比較的軽い力で進行させることができる。
【0045】
なお、本発明では、前記棚部15と上側部16の双方を設けずに、前記切断線23を、内側面12aに設けることも可能である。
【0046】
図7は、蓋材として樹脂フィルムではなく、樹脂成形品を用いた第4の実施の形態を示す断面図である。
【0047】
第4の実施の形態の容器本体10Dは、基材21と剥離層22とがラミネートされた複合材20で形成されており、第1の実施の形態と同様にフランジ部14と、このフランジ部14の表面14aよりも一段低い棚部15が形成され、この棚部15の表面15aにおいて剥離層22を分断する切断線23が形成されている。さらに、容器本体10Dには、棚部15よりも底部側に小さな段差部18が形成されている。
【0048】
この容器本体10Dの開口部を覆う蓋材30Aは、低密度ポリエチレンなどの軟質で且つ熱融着可能な樹脂材料を用いて、圧空成形や真空成形あるいは真空・圧空成形、またはインジェクション成形などの手段で立体的に形成されているものである。この蓋材30Aは、凹部36と凹部36の外周から周囲に張り出すフランジ部37とこのフランジ部37の一部から外周に突出する摘み片35Aを有している。
【0049】
そして、前記凹部36が、容器本体20Dの開口部に嵌着されるとともに、フランジ部37が、容器本体10Dのフランジ部14の表面14aにおいて幅Wbの範囲でヒートシールされている。
【0050】
この容器においても摘み片35Aを掴んで蓋材30Aを引き剥がすと、この蓋材30Aと共に剥離層22が基材21から層間剥離して開封される。
【0051】
次に、前記容器本体10,10A,10Bまたは10Dの製造方法の一例を説明する。
【0052】
まず、前記複合材20を加熱して軟化させ、金型を用いて、圧空成形または真空成形、あるいは圧空・真空成形(圧空と真空を併用した成形)により容器本体の形状を成形する。その後に、切断線23を、フランジ部14の内縁14bよりも底部11側に位置するように成形する。さらに、フランジ部14の外周縁に沿って複合材20をトリミングして、個々の容器本体の製造を完了する。
【0053】
なお、容器本体10,10A,10Dの製造方法として、最初に平坦な状態の複合材20を変形させることなく、その表面の剥離層22に切断線23を形成し、その後に圧空成形などにより、容器本体の形状を成形してもよい。
【0054】
なお、前記のそれぞれの製造方法において、前記切断線23は、カッターを用いて剥離層22を分断することにより形成してもよいし、あるいはレーザー光のエネルギーを用いて剥離部22を分離することにより形成してもよい。
【0055】
前記容器本体が形成された後に、個々の容器本体に内容物を入れ、蓋材30をフランジ部14の表面14aに重ね、蓋材30とフランジ部14の表面14aとをヒートシールする。
【0056】
なお、前記各実施の形態では、容器本体が円筒形または裁頭円錐形であるが、容器本体が、底部と4つの側面を有する5面体であってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、容器本体のフランジ部と蓋材との接合を、簡単に行うことができ、またフランジ部の表面の任意の広さを蓋材との接合のために用いることができる。よってフランジ部を小さくしたり任意の形状に設計することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の容器を示す斜視図、
【図2】図1のII−II線の断面図、
【図3】蓋材の剥離操作を示す部分拡大断面図、
【図4】第2の実施の形態を示す部分拡大断面図、
【図5】第3の実施の形態を示す部分拡大断面図、
【図6】(A)は蓋材の拡大断面図、(B)は容器本体を形成する複合材の拡大断面図、(C)は切断線の形成状態を示す拡大断面図、
【図7】第4の実施の形態を示す部分拡大図、
【図8】従来の容器での蓋材の剥離操作を示す拡大断面図、
【符号の説明】
10,10A、10B 容器
11 底部
12 側部
12a 内側面
13 開口部
14 フランジ部
14a フランジ部の表面
14b フランジ部の内縁
15 棚部
16 上側部
16a 傾斜面
20 複合材
21 基材
22 剥離層
23 切断線
30 蓋材
31 シーラント層

Claims (7)

  1. 凹状に形成され開口部の周囲にフランジ部が設けられた容器本体と、前記容器本体の前記フランジ部の表面に接合されて前記開口部を塞ぐ蓋材とを有する容器において、
    前記容器本体は、基材と前記基材に接合された剥離層とを有する複合材で形成されて、前記剥離層は前記フランジ部の表面および凹部の内面に位置し、前記フランジの内縁よりも内側で且つ前記フランジ部の表面よりも底部側に下がった位置に、前記剥離層を分離する切断線が形成されており、
    前記蓋材は、前記フランジ部の表面に接合されていることを特徴とする易開封容器。
  2. 前記切断線は、前記フランジ部の内縁とほぼ平行に連続的に形成されている請求項1記載の易開封容器。
  3. 前記容器には、前記フランジ部よりも内側で底部側に一段下がった棚部が形成されており、この棚部に前記切断線が設けられている請求項1または2記載の易開封容器。
  4. 前記フランジ部と前記棚部との間には、前記フランジ部の内縁から底部に向かうにしたがって徐々に容器内側へ向く傾斜面が設けられている請求項3記載の易開封容器。
  5. 前記切断線は、凹状の容器本体の内面に設けられている請求項1または2記載の易開封容器。
  6. 前記容器本体の内面は、前記フランジ部の内縁から底部に向かうにしたがって徐々に容器内側へ向く傾斜面と、前記傾斜面よりも底部側に位置して前記フランジ部の表面に対する角度が前記傾斜面よりも大きい内側面とを有しており、前記切断線は前記傾斜面に設けられている請求項5記載の易開封容器。
  7. 前記切断線は、前記剥離層がレーザ光のエネルギーで切除されたものである請求項1ないし6のいずれかに記載の易開封容器。
JP2003144830A 2003-05-22 2003-05-22 易開封容器 Withdrawn JP2004345686A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003144830A JP2004345686A (ja) 2003-05-22 2003-05-22 易開封容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003144830A JP2004345686A (ja) 2003-05-22 2003-05-22 易開封容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004345686A true JP2004345686A (ja) 2004-12-09

Family

ID=33532180

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003144830A Withdrawn JP2004345686A (ja) 2003-05-22 2003-05-22 易開封容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004345686A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110119672A (ko) * 2009-01-06 2011-11-02 이데미쓰 유니테크 가부시키가이샤 용기 본체, 포장 용기, 용기 본체의 제조 방법 및 제조 장치
JP5450866B1 (ja) * 2013-04-10 2014-03-26 アンドウケミカル株式会社 包装容器
JP2015093688A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 出光ユニテック株式会社 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2019196218A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 東罐興業株式会社 容器本体およびその製造方法、容器本体の製造用工具、並びに、容器
CN113614004A (zh) * 2019-04-11 2021-11-05 东罐兴业株式会社 微波炉用容器

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20110119672A (ko) * 2009-01-06 2011-11-02 이데미쓰 유니테크 가부시키가이샤 용기 본체, 포장 용기, 용기 본체의 제조 방법 및 제조 장치
KR101690343B1 (ko) * 2009-01-06 2016-12-27 이데미쓰 유니테크 가부시키가이샤 용기 본체, 포장 용기, 용기 본체의 제조 방법 및 제조 장치
JP5450866B1 (ja) * 2013-04-10 2014-03-26 アンドウケミカル株式会社 包装容器
JP2015093688A (ja) * 2013-11-11 2015-05-18 出光ユニテック株式会社 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2019196218A (ja) * 2018-05-11 2019-11-14 東罐興業株式会社 容器本体およびその製造方法、容器本体の製造用工具、並びに、容器
JP7063715B2 (ja) 2018-05-11 2022-05-17 東罐興業株式会社 容器本体およびその製造方法、容器本体の製造用工具、並びに、容器
CN113614004A (zh) * 2019-04-11 2021-11-05 东罐兴业株式会社 微波炉用容器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4717656B2 (ja) 易開封性容器、容器本体、易開封性容器の製造方法、及び易開封性容器の製造装置
WO2015072404A1 (ja) 容器本体、容器および容器の製造方法
JP2004345686A (ja) 易開封容器
JP7062872B2 (ja) 樹脂製密閉容器
JP6505452B2 (ja) 包装体の製造方法、包装体の製造装置、および、受け体
KR20170086426A (ko) 양면접착이 가능한 고주파 유도가열 용기봉합체를 적용한 탬퍼기능을 갖는 콤팩트화장품용기
JPH11171249A (ja) 易開封性密封容器及びそれに使用される容器本体の製造方法
JP2016088593A (ja) 食品用容器の蓋材および包装体
JP4703472B2 (ja) 包装容器
EP4053029A1 (en) Recyclable tray with airtight sealing, methods of production and uses associated
JP2571569B2 (ja) 容器用落し蓋を用いた易開封性密封容器
JP2994864B2 (ja) 易開封性密封容器
JP2575709B2 (ja) 易開封性密封容器およびその製造方法
JPH1129173A (ja) 易開封性密封容器とその製造方法
JP2004359293A (ja) 易開封性包装袋およびその製造方法
JP3139601U (ja) 蓋材の剥離が容易な有底容器
JP2005219800A (ja) 積層フィルム包装体
JP2984464B2 (ja) 易開封性密封容器
KR101879659B1 (ko) 양면접착이 가능한 고주파 유도가열 용기봉합체
JPH0633110B2 (ja) 易開封性容器
JP2997127B2 (ja) 密封容器
JP2005329995A (ja) 易開封性包装体、易開封性包装体の製造方法、及びヒートシール体
JPH01124570A (ja) 容器
JP2000238846A (ja) 密封包装体
JPH054642A (ja) 蓋 材

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060801