JPH1129173A - 易開封性密封容器とその製造方法 - Google Patents

易開封性密封容器とその製造方法

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JPH1129173A
JPH1129173A JP20218097A JP20218097A JPH1129173A JP H1129173 A JPH1129173 A JP H1129173A JP 20218097 A JP20218097 A JP 20218097A JP 20218097 A JP20218097 A JP 20218097A JP H1129173 A JPH1129173 A JP H1129173A
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広史 岸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内容物側からの強度がレトルト殺菌処
理や輸送時等の落下衝撃などに耐える程度に強く、容器
を外側から開封する際には、手で開封できる程度の強さ
に保たれる易開封性密封容器およびその製造方法を提供
することを目的とするものである。 【解決手段】 上端にフランジを有する容器本体と前記
フランジ表面に接着されて前記容器本体を密封する蓋体
とからなり、前記容器本体の前記フランジ表面に周状の
表層材が着設され、前記表層材の内周端から下方に周状
の突出部が形成されると共に、前記突出部が前記容器本
体の胴部上端部内周表面に着設され、前記容器本体に設
けられた前記表層材が前記容器本体と剥離可能に接着す
ると共に、前記蓋体と強固に接着していることを特徴と
する易開封性密封容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易開封性密封容器
およびその製造方法に関し、さらに詳しくは、容器の内
容物側からの剥離強度がレトルト殺菌、あるいは、輸送
時等の落下衝撃などに耐える程度に強く、かつ、容器の
外側からの開封が手により可能な程度の強さに保たれて
いる易開封性密封容器およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、易開封性密封容器は食品包装等の
多くの分野で広く使用されている。特に、内容物にレト
ルト殺菌処理を施すものでは、熱接着部の接着強度が2.
3kg/15mm巾以上であることが、昭和57年度厚生省告示20
号「容器包装詰加圧加熱殺菌食品の容器包装」の中で規
定されていて、この規定を満足しようとすると、蓋体と
容器本体との熱接着部の強度は、もはや手による剥離が
困難な程度に強固なものとなる。
【0003】そこで、この種の問題を解決するために、
種々の易開封性密封容器が提案され、たとえば、1990年
発行の「特殊印刷とコンバーティング」の618 〜619 頁
(加工技術協会)には容器本体の最内層と第二層との層
間が剥離可能にコントロールされ、容器本体のフランジ
部の熱接着部よりも容器の内容物側のこの最内層にあら
かじめ切れ目を入れておき、容器本体のフランジ部の熱
接着部で蓋体とは強固な接着を行う。これにより、容器
の内容物側からの接着強度は切れ目から一定距離の接着
端部に応力が集中し、強い接着強度(2.3kg/15mm巾以
上)が得られる一方、容器本体の外側からの開封強度は
容器本体の最内層と第二層との層間剥離強度(500 〜80
0g/15m巾)となり容易に開封することができる易開封性
密封容器が提案されている。
【0004】上記の易開封性密封容器は容器本体の内容
物側からの剥離強度を2.3kg/15mm巾以上に保ちながら、
容器本体の外側からの開封強度を手で開封できる程度の
強度にしたものとして価値あるものであるが、容器本体
に切れ目加工を行うことが必須となることや、蓋体との
熱接着部に位置規制が必要であることや、容器本体自体
に要求される諸物性、たとえば、内容物を保護する層や
機械的な強度を持たせる層などの他に、容器本体に層間
を剥離可能にコントロールされた最内層と第二層が必須
となるといったコスト高や過剰包装的な容器に繋がる結
果となり、好ましいものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、容器の内容物側からの剥離強度が、2.3kg/15mm巾以
上のように、レトルト殺菌処理や輸送時等の落下衝撃な
どに耐える程度に強く、かつ、容器を外側から開封する
際には、手で開封できる程度の強さに保たれる構造が単
純で、製造が容易な易開封性密封容器およびその製造方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記のよ
うな問題点を解決すべく種々研究した結果、請求項1に
記載の発明の易開封性密封容器は、上端にフランジを有
する容器本体と前記フランジ表面に接着されて前記容器
本体を密封する蓋体とからなり、前記容器本体の前記フ
ランジ表面に周状の表層材が着設され、前記表層材の内
周端から下方に周状の突出部が形成されると共に、前記
突出部が前記容器本体の胴部上端部内周表面に着設さ
れ、前記容器本体に設けられた前記表層材が前記容器本
体と剥離可能に接着すると共に、前記蓋体と強固に接着
していることを特徴とするものである。このような構成
とすることにより、容器の内容物側からの剥離強度は容
器本体の胴部上端部内周表面と前記胴部上端部内周表面
に着設された表層材の突出部との層間の剪断力となり、
レトルト殺菌処理や輸送時等の落下衝撃などに耐える程
度に強い強度とすることができる一方、容器を外側から
開封する際には、容器本体のフランジ表面に設けられた
表層材と容器本体との層間の剥離強度となり、手で開封
できる程度の強さにすることができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載する易開封性密封容器において、前記表層材の突
出部が0.3mm 〜1.5mm の長さを有することを特徴とする
ものである。このような構成とすることにより、加工適
性が向上すると共に安定した剪断力を確保することがで
きる。
【0008】また、請求項3に記載の発明は、請求項
1、2に記載する易開封性密封容器において、前記表層
材が微細な孔を有し、前記微細な孔を埋めるように前記
容器本体が形成されていることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることにより、表層材と容器本
体との接触面積が増大し容器本体の胴部上端部内周表面
と前記胴部上端部内周表面に着設された表層材の突出部
との層間の剪断力が大きくなると共に、容器本体のフラ
ンジ表面に設けられた表層材と容器本体との層間の剥離
強度も強くなる。また、表層材に設けられた微細な孔に
容器本体がくさび状に突出した形に形成され、物理的に
も前記剪断力や前記層間の剥離強度が大きくなる。ま
た、表層材に設ける微細な孔の数を変えることにより、
前記剪断力や前記層間の剥離強度を任意に決定すること
ができる。
【0009】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
〜3に記載する易開封性密封容器において、前記表層材
が前記表層材の前記容器本体と接する側の面に微細な凹
凸が形成されていることを特徴とするものである。この
ような構成とすることにより、請求項3記載の効果と同
じ効果を得ることができる。
【0010】次に、請求項5に記載の発明は、上端にフ
ランジを有する容器本体と前記フランジ表面に接着され
て前記容器本体を密封する蓋体とからなり、前記容器本
体の前記フランジ表面に周状の表層材が着設され、前記
表層材の内周端から下方に周状の突出部が形成されると
共に、前記突出部が前記容器本体の胴部上端部内周表面
に着設され、前記容器本体に設けられた前記表層材が前
記容器本体と剥離可能に接着すると共に、前記蓋体と強
固に接着している易開封性密封容器の製造方法であっ
て、前記表層材を所定形状にする工程と、所定形状にさ
れた前記表層材を容器本体を射出成型する金型に挿入し
て容器本体を射出成型する工程と、射出成型された表層
材が形成された容器本体に内容物を充填する工程と、内
容物を充填した容器本体を前記容器本体のフランジ表面
の接着領域で蓋体を熱接着させる工程とからなることを
特徴とするものである。このようにすることにより、容
器を外側から開封する際の剥離界面となる表層材と容器
本体との層間が容器を作る際に形成されるために、安定
した剥離強度を得ることができると共に、内容物を充填
した容器を蓋体で密封する際には、完全密封のみを考慮
した熱接着条件を選んで熱接着すればよく、充填時の作
業効率を向上させることができる。また、前記各工程は
バッチであっても連続であって、また、部分的に連続で
あっても構わない。
【0011】次に、請求項6に記載の発明は、上端にフ
ランジを有する容器本体と前記フランジ表面に接着され
て前記容器本体を密封する蓋体とからなり、前記容器本
体の前記フランジ表面に周状の表層材が着設され、前記
表層材の内周端から下方に周状の突出部が形成されると
共に、前記突出部が前記容器本体の胴部上端部内周表面
に着設され、前記容器本体に設けられた前記表層材が前
記容器本体と剥離可能に接着すると共に、前記蓋体と強
固に接着している易開封性密封容器の製造方法であっ
て、容器本体を射出成型する工程と、射出成型された容
器本体のフランジ表面に表層材を射出成型する工程と、
表層材が形成された容器本体に内容物を充填する工程
と、内容物を充填した容器本体を前記容器本体のフラン
ジ表面の接着領域で蓋体を熱接着させる工程とからなる
ことを特徴とするものである。このようにすることによ
り、容器を外側から開封する際の剥離界面となる表層材
と容器本体との層間が容器を作る際に形成されるため
に、安定した剥離強度を得ることができると共に、内容
物を充填した容器を蓋体で密封する際には、完全密封の
みを考慮した熱接着条件を選んで熱接着すればよく、充
填時の作業効率を向上させることができる。
【0012】次に、請求項7に記載の発明は、上端にフ
ランジを有する容器本体と前記フランジ表面に接着され
て前記容器本体を密封する蓋体とからなり、前記容器本
体の前記フランジ表面に周状の表層材が着設され、前記
表層材の内周端から下方に周状の突出部が形成されると
共に、前記突出部が前記容器本体の胴部上端部内周表面
に着設され、前記容器本体に設けられた前記表層材が前
記容器本体と剥離可能に接着すると共に、前記蓋体と強
固に接着している易開封性密封容器の製造方法であっ
て、表層材を射出成型する工程と、射出成型された表層
材に容器本体を射出成型する工程と、表層材が形成され
た容器本体に内容物を充填する工程と、内容物を充填し
た容器本体を前記容器本体のフランジ表面の接着領域で
蓋体を熱接着させる工程とからなることを特徴とするも
のである。このようにすることにより前項と同じ効果を
得ることができる。
【0013】また、請求項8に記載の発明は、請求項6
に記載する易開封性密封容器の製造方法において、上端
にフランジを有する容器本体を射出成型する工程の前記
フランジ表面を形成する金型部分に微細な凹部が設けら
れている、あるいは、微細な凹凸が形成されている、の
少なくともいずれかであることを特徴とするものであ
る。このようにすることにより、容器本体の前記フラン
ジ表面と表層材との層間と、容器本体の胴部上端部内周
表面に着設された表層材と容器本体との層間とに設ける
微細な凹部、あるいは、微細な凹凸を任意に設けること
ができる。
【0014】また、請求項9に記載の発明は、請求項7
に記載する易開封性密封容器の製造方法において、表層
材を射出成型する工程の表層材の容器本体と接着する面
を形成する金型部分に微細な凸部が設けられている、あ
るいは、微細な凹凸が形成されている、の少なくともい
ずれかであることを特徴とするものである。このように
することにより前項と同じ効果を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。図1は本発明の易開
封性密封容器の第1の実施形態の一部断面図、図2は図
1の開口直前の状態を示す図、図3は図1の開口直後の
状態を示す図、図4は図1に示す易開封性密封容器と内
圧による力の関係を示す図、図5は本発明の易開封性密
封容器の第2の実施形態の一部断面図、図6は本発明の
易開封性密封容器の第3の実施形態の一部断面図、図7
は本発明に用いる表層材の一実施例を示す斜視図、図8
〜10は本発明の表層材が一体成型された容器の要部断面
図であり、1、1'、1"は易開封性密封容器、2は蓋体、
3は容器本体、3aは容器、4はフランジ、5、5'、5"は
表層材、6は界面、7は突出部、10は剥離可能接着領
域、11は強固な接着領域、20は開封用舌片、30は開口端
をそれぞれ示す。
【0016】まず、図1は本発明の易開封性密封容器の
第1の実施形態の一部断面図であって、本発明の易開封
性密封容器1は、上端開放の容器本体3の開口端30を一
周するフランジ4の表面と前記容器本体3の胴部上端部
内周表面に着設された前記容器本体3と剥離可能な表層
材5のフランジ4の接着領域11で蓋体2と接着されて容
器3aが密封されたものである。また、本発明の易開封性
密封容器1を開封するための開封用舌片20が蓋体2の外
周縁の所定箇所に設けられている。
【0017】このように蓋体2と容器3aを接着する前記
容器本体3のフランジ4に設けられた表層材5との接着
領域11は、図4に示すように易開封性密封容器1に内圧
Fがかかった場合に、内圧は専らフランジ4の表層材5
と蓋体2との境目、すなわち接着領域11の容器内側の位
置Aに応力が集中するが、接着領域11は熱接着により、
強固に接着しているので剥離することはなく、また、剥
離可能な接着領域10は表層材5が容器本体3のフランジ
4の表面に周状に着設されると共に、前記表層材5の内
周端から下方に周状の突出部7が形成され、前記突出部
7が前記容器本体3の胴部上端部内周表面に着設されて
おり、この表層材5の突出部7と容器本体3の胴部上端
部内周表面との界面6は内圧Fの応力が位置Aに集中し
た際には、界面6の剪断力で抗することになり、たとえ
ば、界面6を90度ないしは180 度剥離した場合の数倍か
ら十数倍の強度を得ることができるために、レトルト殺
菌処理、あるいは、輸送中等の落下衝撃などに充分に耐
えることができる。この界面6の剪断力は界面6の長さ
がながくなれば、これに比例して強くなるものではな
く、むしろ加工適性等を考慮して決めるべきものであ
り、0.3mm 〜1.5mm の長さが適当である。
【0018】また、図2は図1の開口直前の状態を示す
図、図3は図1の開口直後の状態を示す図であって、本
発明の易開封性密封容器1を開封する場合には、蓋体2
に設けられた開封用舌片20を開封方向Kに引き上げる操
作を行うと、容器本体3のフランジ表面に形成された表
層材5と容器本体3の層間の剥離可能接着領域10で剥離
し始める。剥離がさらに進むと容器本体3の胴部上端部
内周表面に着設された表層材5の箇所が容器本体3から
剥離し、易開封性密封容器1が開封される。なお、本説
明図において、前記容器本体3の胴部上端部内周表面に
着設された表層材5の容器内側面は容器本体3の胴部内
側面と面一で示されているが、これは一実施例を示した
にすぎず、容器本体3の胴部内側面より容器内側に突出
していてもよいし、また、容器本体3の胴部内側面より
凹んでいてもよい。
【0019】ところで、蓋体2および容器本体3の表層
材5と接着する層に用いる材料は、特に制限はなく、ポ
リオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、エラストマー等の一種、
あるいは、それ以上からなるものを用いることができ
る。
【0020】また、容器本体3は、単層材料からなるも
のであっても、多層材料からなるものであってもよい。
また、容器本体3の形状については特に制限はなく、た
とえば、円形状、四角形状などをしたカップ状、あるい
は、トレー状のものであって、この容器本体3のフラン
ジ4表面に形成された表層材5と前記フランジに沿って
環状に蓋体2と熱接着される。また、フランジ4の形状
については、図5、6に示す第2、第3の実施形態のも
のであってもよい。
【0021】また、蓋体2の基材についても特に制限は
なく、蓋体2に求められる諸物性を満足できればよいの
であって、たとえば、単層のシートであっても、多層の
シートであってもよく、また、必要に応じて金属箔や紙
などが積層されたものであってもよい。
【0022】一方、表層材5の材料についても特に制限
はなく、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エラストマー
等の一種、あるいは、それ以上からなるものを用いるこ
とができるが、容器本体3の前記表層材5との層間とは
剥離可能に接着すると共に、蓋体2の前記表層材5との
層間とは強固に接着する必要があり、蓋体2の前記表層
材5と接着する層と、容器本体3の前記表層材5と接着
する層と、前記表層材5とに用いる材料は適宜選ぶ必要
がある。
【0023】すなわち、容器本体3の前記表層材5との
層間とは剥離可能に接着すると共に、蓋体2の前記表層
材5との層間とは強固に接着することを実現するために
は、たとえば、蓋体2の前記表層材5と接着する層と、
容器本体3の前記表層材5と接着する層と、前記表層材
5とを次のように選ぶことにより可能となる。
【0024】たとえば、1実施例として、容器本体3の
前記表層材5と接着する層にポリプロピレン系樹脂、あ
るいは、高密度ポリエチレン系樹脂を用いた場合には、
表層材5と蓋体2の前記表層材5と接着する層とには、
ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂との混合樹
脂を用いることができる。また、容器本体3の前記表層
材5と接着する層にポリプロピレン系樹脂とポリエチレ
ン系樹脂との混合樹脂を用いた場合には、表層材5と蓋
体2の前記表層材5と接着する層とには、高密度ポリエ
チレン系樹脂、あるいは、ポリプロピレン系樹脂を用い
ることができる。
【0025】前記ポリプロピレン系樹脂としては、たと
えば、高結晶性のプロピレン単独重合体の他に、エチレ
ン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー
1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとの
ランダム共重合体や、これらの混合物などである。な
お、ランダム共重合体としては、多段重合で得られるホ
モポリプロピレンとの混合物であってもよい。
【0026】また、前記混合樹脂に用いられるポリエチ
レン系樹脂としては、たとえば、高圧法低密度ポリエチ
レン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン
および高密度ポリエチレン等のいずれのエチレン単独重
合体を使用することができる他に、プロピレン、ブテン
ー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4ーメチ
ルペンテンー1などのαーオレフィン、または、酢酸ビ
ニルとの結晶性、あるいは、低結晶性ないし非結晶性の
ランダムもしくはブロック共重合体、あるいは、これら
の混合物などを用いることができる。
【0027】また、前記高密度ポリエチレン系樹脂とし
ては、たとえば、エチレン単独重合体の他に、プロピレ
ン、ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー
1、4ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとの
共重合体などを用いることができる。
【0028】ところで、容器本体3の前記表層材5と接
着する層に用いるポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエ
チレン系樹脂、あるいは、ポリプロピレン系樹脂とポリ
エチレン系樹脂との混合樹脂は、そのまま用いて容器本
体3を構成してもよいが、ガスバリヤー性や容器の剛性
を向上させるために、外層に他の材料を用いることもで
きる。前記外層に用いる他の材料としては、たとえば、
エチレンービニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレートなどの
樹脂やアルミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の
無機物の蒸着層などである。
【0029】また、容器本体3の厚さとしては、使用さ
れる用途、目的等により適宜決定すればよいが、容器本
体3の前記表層材5と接着する層の厚さは、20〜100 μ
mの範囲が適当であり、好ましくは30〜60μmである。
【0030】一方、蓋体2の前記表層材5と接着する層
に用いるポリプロピレン系樹脂、高密度ポリエチレン系
樹脂、あるいは、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン
系樹脂との混合樹脂は、そのままフィルム化したものを
用いて蓋体2を構成してもよいが、ガスバリヤー性や意
匠性、遮光性等を向上させるために、基材に他の材料を
用いることもできる。前記基材に用いる他の材料として
は、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフ
タレート等をフィルム化したもの、あるいは、これらの
フィルム化したものにアルミニウムや酸化アルミニウ
ム、酸化珪素等の無機物を蒸着したもの、あるいは、ア
ルミニウム等の金属箔、あるいは、これらを積層したも
のなどである。
【0031】また、蓋体2の厚さとしては、使用される
用途、目的等により適宜決定すればよいが、蓋体2の前
記表層材5と接着する層の厚さは、20〜100 μmの範囲
が適当であり、好ましくは30〜60μmである。
【0032】また、表層材5の厚さは、前記表層材5と
容器本体3に設けられた前記表層材5と接着する層との
層間で剥離可能に接着すると共に、前記表層材5と蓋体
2に設けられた前記表層材5と接着する層との層間では
強固に接着する必要がある点で重要であり、加工適性等
を考慮すると、20〜60ミクロンが好適である。
【0033】また、たとえば、他の実施例として、容器
本体3の前記表層材5と接着する層にポリスチレン系樹
脂を用いた場合には、表層材5と蓋体2の前記表層材5
と接着する層とには、ポリオレフィン系樹脂とポリスチ
レン系樹脂との混合樹脂を用いることができる。また、
容器本体3の前記表層材5と接着する層にポリオレフィ
ン系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂を用いた場
合には、表層材5と蓋体2の前記表層材5と接着する層
とには、ポリスチレン系樹脂を用いることができる。
【0034】前記ポリスチレン系樹脂としては、たとえ
ば、高結晶性のスチレン単独重合体の他に、エチレン、
ブテンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4
ーメチルペンテンー1などのαーオレフィンとのランダ
ム共重合体や、これらの混合物などである。なお、ラン
ダム共重合体としては、多段重合で得られるホモポリプ
ロピレンとの混合物であってもよい。
【0035】また、前記混合樹脂に用いられるポリオレ
フィン系樹脂としては、たとえば、高圧法低密度ポリエ
チレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ンおよび高密度ポリエチレン等のいずれのエチレン単独
重合体を使用することができる他に、プロピレン、ブテ
ンー1、ペンテンー1、3ーメチルブテンー1、4ーメ
チルペンテンー1などのαーオレフィン、または、酢酸
ビニルとの結晶性、あるいは、低結晶性ないし非結晶性
のランダムもしくはブロック共重合体、あるいは、これ
らの混合物などを用いることができる。
【0036】ところで、容器本体3の前記表層材5と接
着する層に用いるポリスチレン系樹脂、あるいは、ポリ
オレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂
は、そのまま用いて容器本体3を構成してもよいが、ガ
スバリヤー性や容器の剛性を向上させるために、外層に
他の材料を用いることもできる。前記外層に用いる他の
材料としては、たとえば、エチレンービニルアルコール
共重合体、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、ポリエチ
レンテレフタレートなどの樹脂やアルミニウム、酸化ア
ルミニウム、酸化珪素等の無機物の蒸着層などである。
また、ポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂との
混合樹脂は、ブレンド系のものであってもポリマーアロ
イのタイプのものであっても構わない。
【0037】また、容器本体3の厚さとしては、使用さ
れる用途、目的等により適宜決定すればよいが、容器本
体3の前記表層材5と接着する層の厚さは、20〜100 μ
mの範囲が適当であり、好ましくは30〜60μmである。
【0038】一方、蓋体2の前記表層材5と接着する層
に用いるポリスチレン系樹脂、あるいは、ポリオレフィ
ン系樹脂とポリスチレン系樹脂との混合樹脂は、そのま
まフィルム化したものを用いて蓋体2を構成してもよい
が、ガスバリヤー性や意匠性、遮光性等を向上させるた
めに、基材に他の材料を用いることもできる。前記基材
に用いる他の材料としては、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエチレンテレフタレート等をフィルム化したも
の、あるいは、これらのフィルム化したものにアルミニ
ウムや酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機物を蒸着し
たもの、あるいは、アルミニウム等の金属箔、あるい
は、これらを積層したものなどである。
【0039】また、蓋体2の厚さとしては、使用される
用途、目的等により適宜決定すればよいが、蓋体2の前
記表層材5と接着する層の厚さは、20〜100 μmの範囲
が適当であり、好ましくは30〜60μmである。
【0040】また、表層材5の厚さは、前記表層材5と
容器本体3に設けられた前記表層材5と接着する層との
層間で剥離可能に接着すると共に、前記表層材5と蓋体
2に設けられた前記表層材5と接着する層との層間では
強固に接着する必要がある点で重要であり、加工適性等
を考慮すると、20〜60ミクロンが好適である。
【0041】
【製造方法の説明】次に、以上述べた易開封性密封容器
の製造方法について説明する。まず、第1の製造方法
は、表層材5に用いる樹脂を周知のTダイ法、あるい
は、インフレーション法等よりフィルム化したシートを
用い、このフィルム化したシートを周知の真空成型機あ
るいは圧空成型機等により所定形状に成型し、さらに所
定形状に型抜きすることにより図5に示す表層材5を容
易に得ることができる。この場合に用いるシートは連続
状であってもよいし、枚葉状であってもよい。
【0042】前記所定形状に型抜きされた表層材5を容
器本体3を作製する射出成型金型に挿入して、周知のイ
ンサート成型することにより図6に示すような容器本体
3のフランジ4表面に表層材5が一体成型された容器を
得ることができる。また、図6に示すような容器本体3
のフランジ4表面に表層材5が一体成型された容器を得
る他の方法としては、表層材5を図5に示すような形状
に成型せずに、単にリング状に型抜きしただけのものを
用いてもよく、その場合にはリング状に型抜きした表層
材を射出成型金型のコア型側(雄型)から挿入し、キャ
ビティ型(雌型)にて金型を閉じた際に、該キャビティ
型のフランジ部に押されて自動的に表層材が容器本体の
フランジ部にセットされる。その後、容器本体の樹脂を
射出すれば、樹脂の熱と圧力とにより、表層材がコア型
の表面にきれいに沿い、結果的には予め型抜きした表層
材5を挿入した場合と同一のものを得ることができる。
【0043】また、表層材5に用いるフィルム化したシ
ートには、微細な孔や微細な凹凸を設けたシートを用い
てもよい。前記シートに微細な孔を設ける方法として
は、周知の孔開け加工法、たとえば、加熱した針を押し
つけるニードルパンチ法やエンボスロール法、研磨ロー
ル法、砥石、研磨テープ法等を用いてフィルムを溶融
し、穿孔する熱溶融穿孔法、ナイフ、カッター等を用い
る物理的穿孔法、レーザービーム加工、コロナ放電、プ
ラズマ放電等の加工法等の方法で微細な孔を設けること
ができるし、あるいは、微細な凹凸を設ける方法として
は、周知のエンボス加工法、たとえば、ロールプレスま
たは平プレス等のエンボス加工法で微細な凹凸を設ける
ことができる。微細な孔や微細な凹凸の数や形状は任意
である。このような微細な孔や微細な凹凸を有するシー
トを用いた表層材5'、5"を金型にインサートして容器本
体3を射出成型することにより、図7、図8に示す容器
を得ることができる。
【0044】また、本発明の易開封性密封容器の第2の
製造方法は、所定形状の金型を用いて容器本体3を形成
する樹脂を射出成型して後に、射出成型された容器本体
3のフランジ4表面に表層材5を形成する樹脂を射出成
型する、いわゆる、2色成型により容器本体3のフラン
ジ4表面に表層材5が一体成型された図6に示す容器を
得るものである。この場合、容器本体3を射出成型する
金型の前記容器本体3のフランジ表面を形成する金型部
分に微細な凹部を設けることにより、あるいは、微細な
凹凸を形成することにより、前記容器本体3のフランジ
4表面に表層材を形成する樹脂を射出成型すると、図
7、図8に示す表層材5'、あるいは、表層材5"が一体成
型された容器を得ることができる。この場合の微細な凹
部や微細な凹凸の数や形状は任意である。
【0045】一方、蓋体2は、たとえば、前記蓋体2の
基材と前記基材の表層材5、5'、5"と接着する面に表層
材5と強固に接着する層とからなり、前記蓋体2の表層
材5、5'、5"と強固に接着する層と前記表層材5、5'、
5"とは、通常、同じ樹脂が用いられる。前記蓋体2の基
材としては、商品名や訴求効果のある印刷が施される層
と、必要に応じてガスバリヤー性やその他の物性を持た
せる層を設けることができ、たとえば、前記印刷が施さ
れる層としては、2軸延伸されたポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレン
フィルム等を用いることができ、ガスバリヤー性やその
他の物性を持たせる層としては、アルミニウム箔等の金
属箔、ポリ塩化ビニリデンフィルム、エチレンービニル
アルコール共重合体、あるいは、ポリエチレンテレフタ
レートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレン
フィルム等にポリ塩化ビニリデンを塗工したものやアル
ミニウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機物を蒸
着したもの、あるいは、ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム、ポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルム
等を用いることができる。蓋体2の製造方法としては、
前記の各層を、たとえば、周知のドライラミネーション
法やエクストルージョンラミネーション法、あるいは、
他のラミネーション法を適宜用いることができる。
【0046】上記の第1、および、第2の製造方法で得
られた容器に内容物を充填して後に、上記蓋体2を前記
容器本体3のフランジ表面で熱接着して本発明の易開封
性密封容器を得ることができる。なお、第1、第2の容
器製造方法の各工程、および、内容物の充填工程、およ
び、蓋体を容器に熱接着する工程は、インラインであっ
ても、オフラインであっても、また、インラインとオフ
ラインの共存であっても構わない。
【0047】
【実施例】次に、実施例により、本発明の易開封性密封
容器の製造方法を説明する。 実施例1 高結晶性のスチレン単独重合体と直鎖状低密度ポリエチ
レンと高結晶性のプロピレン単独重合体との30:50:20
の混合樹脂からなる50μmのフィルムを圧空成型により
所定形状に成型すると共に所定形状に型抜きして図5に
示すような表層材5を得、この表層材5を容器本体3を
成型する射出成型金型にインサートすると共に、高結晶
性のスチレン単独重合体を前記射出成型金型に射出して
容器本体3のフランジ4表面に表層材5を有する容器を
インサート成型により製造し、次に、印刷された12μm
の2軸延伸ポリエチレンテレフタレートの印刷面に高結
晶性のスチレン単独重合体と直鎖状低密度ポリエチレン
と高結晶性のプロピレン単独重合体との30:50:20の混
合樹脂からなる50μmのフィルムをドライラミネーショ
ン法で積層した蓋体2を前記容器本体3のフランジ表面
で熱接着して本発明の易開封性密封容器を得た。このよ
うにして得られた易開封性密封容器の蓋体と表層材との
内容物側からの層間剥離強度は3Kg/15mm巾であり、表
層材と容器本体との容器外側からの層間剥離強度は600
〜800g/15mm巾であり、蓋体に形成された開封用舌片を
摘んで持ち上げることにより容易に開封することができ
た。 実施例2 高結晶性のプロピレン単独重合体を所定形状の射出成型
金型に射出して容器本体を作製し、次に前記容器本体の
フランジ表面に高結晶性のプロピレン単独重合体と直鎖
状低密度ポリエチレンとの80:20の混合樹脂を射出して
表層材を有する容器を製造し、得られた容器に水を充填
して後に、印刷された12μmの2軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートの印刷面に高結晶性のプロピレン単独重合
体と直鎖状低密度ポリエチレンとの80:20の混合樹脂の
50μmのフィルムをドライラミネーション法で積層した
蓋体2を前記容器本体3のフランジ表面で熱接着して本
発明の易開封性密封容器を得た。このようにして得られ
た易開封性密封容器の蓋体と表層材との内容物側からの
層間剥離強度は3.5Kg /15mm巾であり、表層材と容器本
体との容器外側からの層間剥離強度は700 〜800g/15mm
巾であり、蓋体に形成された開封用舌片を摘んで持ち上
げることにより容易に開封することができた。また、上
記で作製した易開封性密封容器を120 ℃で30分間レトル
ト殺菌処理を施したが、処理中に各層間が剥離すること
はなく、良好な結果得られた。
【0048】
【発明の効果】本発明の易開封性密封容器は、密封性に
優れると共に、レトルト殺菌処理にも耐えることができ
るものであり、かつ、容器を開封する際には手で開封で
きる程度の剥離強度に保たれるといった効果を奏するも
のである。また、容器を開封する際の剥離界面を容器を
射出成型により成型するときに形成するものであり、極
めて安定した剥離強度を得ることができると共に、内容
物を充填した容器を蓋体で密封する際には、容器と蓋体
との完全密封のみを考慮した熱接着条件を選んで熱接着
すればよく、充填時の作業効率を向上させるといった効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる易開封性密封容器の第1の実
施形態の一部断面図である。
【図2】 図1の開口直前の状態を示す図である。
【図3】 図1の開口直後の状態を示す図である。
【図4】 図1に示す易開封性密封容器と内圧による力
の関係を示す図である。
【図5】 本発明にかかる易開封性密封容器の第2の実
施形態の一部断面図である。
【図6】 本発明にかかる易開封性密封容器の第3の実
施形態の一部断面図である。
【図7】 本発明に用いる表層材の一実施例を示す斜視
図である。
【図8】 本発明の表層材が一体成型された容器の要部
断面図である。
【図9】 本発明の表層材が一体成型された容器の要部
断面図である。
【図10】 本発明の表層材が一体成型された容器の要部
断面図である。
【符号の説明】
1、1'、1" 易開封性密封容器 2 蓋体 3 容器本体 4 フランジ 5、5'、5" 表層材 6 界面 10 剥離可能接着領域 11 強固な接着領域 20 開封用舌片 30 開口端

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端にフランジを有する容器本体と前記
    フランジ表面に接着されて前記容器本体を密封する蓋体
    とからなり、前記容器本体の前記フランジ表面に周状の
    表層材が着設され、前記表層材の内周端から下方に周状
    の突出部が形成されると共に、前記突出部が前記容器本
    体の胴部上端部内周表面に着設され、前記容器本体に設
    けられた前記表層材が前記容器本体と剥離可能に接着す
    ると共に、前記蓋体と強固に接着していることを特徴と
    する易開封性密封容器。
  2. 【請求項2】 前記表層材の突出部が0.3mm 〜1.5mm の
    長さを有することを特徴とする請求項1記載の易開封性
    密封容器。
  3. 【請求項3】 前記表層材が微細な孔を有し、前記微細
    な孔を埋めるように前記容器本体が形成されていること
    を特徴とする請求項1、2記載の易開封性密封容器。
  4. 【請求項4】 前記表層材が前記表層材の前記容器本体
    と接する側の面に微細な凹凸が形成されていることを特
    徴とする請求項1〜3記載の易開封性密封容器。
  5. 【請求項5】 上端にフランジを有する容器本体と前記
    フランジ表面に接着されて前記容器本体を密封する蓋体
    とからなり、前記容器本体の前記フランジ表面に周状の
    表層材が着設され、前記表層材の内周端から下方に周状
    の突出部が形成されると共に、前記突出部が前記容器本
    体の胴部上端部内周表面に着設され、前記容器本体に設
    けられた前記表層材が前記容器本体と剥離可能に接着す
    ると共に、前記蓋体と強固に接着している易開封性密封
    容器の製造方法であって、前記表層材を所定形状にする
    工程と、所定形状にされた前記表層材を容器本体を射出
    成型する金型に挿入して容器本体を射出成型する工程
    と、射出成型された表層材が形成された容器本体に内容
    物を充填する工程と、内容物を充填した容器本体を前記
    容器本体のフランジ表面の接着領域で蓋体を熱接着させ
    る工程とからなることを特徴とする易開封性密封容器の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 上端にフランジを有する容器本体と前記
    フランジ表面に接着されて前記容器本体を密封する蓋体
    とからなり、前記容器本体の前記フランジ表面に周状の
    表層材が着設され、前記表層材の内周端から下方に周状
    の突出部が形成されると共に、前記突出部が前記容器本
    体の胴部上端部内周表面に着設され、前記容器本体に設
    けられた前記表層材が前記容器本体と剥離可能に接着す
    ると共に、前記蓋体と強固に接着している易開封性密封
    容器の製造方法であって、容器本体を射出成型する工程
    と、射出成型された容器本体のフランジ表面に表層材を
    射出成型する工程と、表層材が形成された容器本体に内
    容物を充填する工程と、内容物を充填した容器本体を前
    記容器本体のフランジ表面の接着領域で蓋体を熱接着さ
    せる工程とからなることを特徴とする易開封性密封容器
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 上端にフランジを有する容器本体と前記
    フランジ表面に接着されて前記容器本体を密封する蓋体
    とからなり、前記容器本体の前記フランジ表面に周状の
    表層材が着設され、前記表層材の内周端から下方に周状
    の突出部が形成されると共に、前記突出部が前記容器本
    体の胴部上端部内周表面に着設され、前記容器本体に設
    けられた前記表層材が前記容器本体と剥離可能に接着す
    ると共に、前記蓋体と強固に接着している易開封性密封
    容器の製造方法であって、表層材を射出成型する工程
    と、射出成型された表層材に容器本体を射出成型する工
    程と、表層材が形成された容器本体に内容物を充填する
    工程と、内容物を充填した容器本体を前記容器本体のフ
    ランジ表面の接着領域で蓋体を熱接着させる工程とから
    なることを特徴とする易開封性密封容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 上端にフランジを有する容器本体を射出
    成型する工程の前記フランジ表面を形成する金型部分に
    微細な凹部が設けられている、あるいは、微細な凹凸が
    形成されている、の少なくともいずれかであることを特
    徴とする請求項6記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 表層材を射出成型する工程の表層材の容
    器本体と接着する面を形成する金型部分に微細な凸部が
    設けられている、あるいは、微細な凹凸が形成されてい
    る、の少なくともいずれかであることを特徴とする請求
    項7記載の製造方法。
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