JP2001246645A - マグネット・ローターの製造用金型 - Google Patents

マグネット・ローターの製造用金型

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JP2001246645A
JP2001246645A JP2000060841A JP2000060841A JP2001246645A JP 2001246645 A JP2001246645 A JP 2001246645A JP 2000060841 A JP2000060841 A JP 2000060841A JP 2000060841 A JP2000060841 A JP 2000060841A JP 2001246645 A JP2001246645 A JP 2001246645A
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JP
Japan
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magnet
rotor
cavity
mold
inner diameter
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JP2000060841A
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Hiroshi Koizumi
洋 小泉
Mamoru Inoue
守 井上
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Canon Electronics Inc
Original Assignee
Canon Electronics Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】射出成形圧力によるローターの破損を防止する
と共に、成形後の後加工も不要にすることができるマグ
ネット・ローターの製造用金型を提供する。 【解決手段】円筒状のマグネット1を射出成形用金型内
のキャビティ2a内に挿入し、マグネット1の内径部に
樹脂を充填して、マグネット1に軸部を一体成形するた
めのマグネット・ローターの製造用金型であって、キャ
ビティ2aを、2分割以上のマグネットの外径方向に移
動可能な駒2で形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモーターやシャッタ
ー羽根、絞り羽根等を駆動するためのマグネット・ロー
ターを製造するためのマグネット・ローターの製造用金
型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モーターやシャッター羽根、絞り
羽根等を駆動するためのマグネット・ローターの製造方
法としては、例えば、特公昭58−36581号公報に
開示されているように、ローターを全型のキャビティ内
に挿入し、残された空隙に樹脂を充填して内径部に樹脂
の軸部を形成する時、外周部にも樹脂を巡らせ、成形時
の樹脂圧力によるローターの膨張・破損を防止するよう
にした方式が知られている。また、特開昭58−112
449号公報に開示されているように、ローター内径部
にゴムなどの弾性リングを嵌挿して、成形時の樹脂圧力
を吸収し、ローターの膨張・破損を防止するようにした
方式もある。
【0003】また、ローターの外径寸法と全型キャビテ
ィとのクリアランスを出来るだけ少なくすると同時に、
高流動性の樹脂を出来るだけ低い圧力で充填し、マグネ
ットの膨張・破損を防ぐ方法も用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例では、射出圧力によるローターの膨張を防止する
ことで、ローターの破損を防止しているが、外周部に樹
脂を巡らせる方法では、後行程での除去が必要になり、
コスト高になる。
【0005】また、弾性部材を嵌挿した場合、当然なが
ら弾性部材のコスト、嵌挿のためのコストが発生しコス
ト高になる。
【0006】また、全型キャビティとローターのクリア
ランスを小さくした場合、マグネットの挿入が困難にな
り、また高流動性の材料を出来るだけ低い圧力で充填す
る必要があり、使用材料が限定されると同時にマグネッ
ト外径寸法のバラツキ、射出成形圧力のバラツキにより
確実にローターの破損を防止できず、後からの検査が必
要となり、コスト高になってしまう。また射出圧力が低
いためショートの発生する恐れもある。
【0007】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、射出成形圧力によるロ
ーターの破損を防止すると共に、成形後の後加工も不要
にすることができるマグネット・ローターの製造用金型
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わるマグネット・ロ
ーターの製造用金型は、円筒状のマグネットを射出成形
用金型内のキャビティ内に挿入し、前記マグネットの内
径部に樹脂を充填して、前記マグネットに軸部を一体成
形するためのマグネット・ローターの製造用金型であっ
て、前記キャビティを、2分割以上の前記マグネットの
外径方向に移動可能な駒で形成したことを特徴としてい
る。
【0009】また、この発明に係わるマグネット・ロー
ターの製造用金型において、前記キャビティを形成する
駒が内径方向に全閉した状態において、前記キャビティ
の内径寸法の一部もしくは全てを、前記マグネットの弾
性変形量内寸法だけ小さくすることにより、前記マグネ
ットを内径方向に圧縮することを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わるマグネット・ロー
ターの製造用金型において、前記キャビティを形成する
駒が内径方向に全閉した状態において、前記キャビティ
の形状を前記マグネットの圧縮方向に接する形状と、圧
縮による前記マグネットの変形を外径方向に逃がす形状
で構成したことを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わるマグネット・ロー
ターの製造用金型において、前記キャビティを形成する
駒の前記マグネットに接する面のエッジ部にR面取り又
はC面取りを施したことを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は本発明の一実施形態に係わる射出成
形用全型の可動側型板部を正面から見た図である。同図
において、1はキャビティ2aに挿入されたマグネット
・ローター(円筒状のマグネット)を示す。2はキャビ
ティ部2aが形成された移動可能な駒である。3は移動
可能な駒2の開き方向を示す矢印である。
【0014】図1に示すように、移動可能な駒2が開い
た状態では、マグネット・ローター1の外径寸法とキャ
ビティ2aの内径寸法のクリアランスは充分大きく取れ
るためローターの挿入は簡便になる。
【0015】図2は、図1のA−A断面図であり、射出
された溶融樹脂はスプール7を介して、軸形状部4に充
填され軸形状を形成する。5は固定側の型板を示す。
【0016】6は、成形品を全型キャビティより突き出
すためのエジェクター・ピンである。
【0017】図3は、移動可能な駒2が閉じられた状態
を示す図である。
【0018】8は閉じ方向を示す矢印である。
【0019】図4は、ローター1が移動可能な駒2によ
り、圧縮変形した状態を示す拡大図である。9はロータ
ーを圧縮する方向を示す矢印である。10はローターが
圧縮されることにより、圧縮方向に直交する方向への変
形を示す矢印である。
【0020】11は移動可能な駒2に形成されたR面取
り形状である。圧縮方向のキャビティ内径寸法は、ロー
ター2の外径寸法よりもローター2の可逆的な弾性変量
内で小さく設定されている。
【0021】ローター変形方向10のキャビティ内径寸
法は、ローター2の外径寸法よりも大きく設定し、圧縮
による変形によりローター2の外周面がクリアランスな
く接するようにキャビティを設計する。
【0022】上記により、ローター2に樹脂が高圧に充
填されても、ローター2は外径方向に膨張することはな
く、破損を防止できる。
【0023】Nd−Fe−B系ボンド磁石、外径φ4m
m、内径φ1.9mmのローター形状でテストした結
果、使用材料PBT−GF30%の材料を用いた場合、
従来方式ではローターの破損、ショートの発生により安
定した良品成形条件を得ることができなかった。これに
対し、本実施形態では、射出成形圧力で300kg/cm
2の条件幅を得ることが可能になり、非常に安定した成
形が可能となった。
【0024】図5は、本発明の他の実施形態を示す図で
あり、12は金属シャフトを示す。
【0025】13は、ローター14と金属シャフト12
の間に充填される樹脂を示す。この方式により、ロータ
ー2の破損の心配なく金属シャフト12と結合出来る。
【0026】図6は、従来の全型構造を示す図である。
15は可動側型板、16は型板15に形成されたキャビ
ティである。
【0027】ローター1と、キャビティ16はローター
挿入が可能な範囲でクリアランスを設けているが、射出
圧力によりローター1が外径方向に膨張し、完全にはロ
ーター1の破損を防止できなかった。またクリアランス
が小さいためローター1のキャビティ16への挿入は困
難であった。
【0028】以上説明したように、上記の実施形態によ
れば、ローターが挿入されるキャビティを外径方向に2
分割以上の移動可能な駒で構成することにより、ロータ
ー挿入時、キャビティとのクリアランスを大きくとれる
ため、挿入作業が簡易になり、挿入の自動化を厳密な位
置合わせを必要とすることなく達成でき、多数個成形に
も容易に対応出来るようになった。
【0029】また、キャビティを構成する駒が内径方向
に閉じた状態で、キャビティ内径寸法の一部もしくはす
べてをローター外径寸法よりも、ローターの弾性変形量
内で小さくしたことにより、ローター内径方向への圧縮
力が働き、射出圧力によるローターの外径方向への膨張
を防止することが可能になり、ローターの破損を防止で
き、従来より大幅に射出成形圧力の条件幅を大きく取る
ことができた。これにより流動性の悪い材料も使用可能
になった。
【0030】また、キャビティの形状を圧縮方向に接す
る形状と、圧縮によるローターの変形を外径方向に逃が
す形状で構成したことにより、ローターの変形を吸収す
ることが可能になり、充分な圧縮量を得ることができ
た。
【0031】また、移動可能なキャビティを構成する駒
のローターに接する面のエッジ部に、R面取り又はC面
取り形状を形成することにより、移動可能な駒が閉じる
途中、ローター外周面を傷つけることを防止することが
可能になった。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
射出成形圧力によるローターの破損を防止すると共に、
成形後の後加工も不要にすることができるマグネット・
ローターの製造用金型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる射出成形用全型の
可動側型板部を正面から見た図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】移動可能な駒が閉じた状態を示す図である。
【図4】ローターが圧縮され、変形した状態を示す図で
ある。
【図5】他の実施形態を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 マグネット・ローター 2 移動可能な駒 3 駒の開き方向を示す矢印 4 樹脂で形成される軸部 5 固定側型板 6 エジェクター・ピン 7 スプール 8 駒の閉じ方向を示す矢印 9 ローターの圧縮方向を示す矢印 10 ローターの外周方向の変形方向を示す矢印 11 R面取り形状 12 金属シャフト 13 樹脂 14 可動側型板 15 キャビティ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AD12 AH04 CA11 CB01 CB12 CK18 CK43 CK52 4F206 AD12 AH04 JA07 JB12 JM05 JN25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のマグネットを射出成形用金型内
    のキャビティ内に挿入し、前記マグネットの内径部に樹
    脂を充填して、前記マグネットに軸部を一体成形するた
    めのマグネット・ローターの製造用金型であって、 前記キャビティを、2分割以上の前記マグネットの外径
    方向に移動可能な駒で形成したことを特徴とするマグネ
    ット・ローターの製造用金型。
  2. 【請求項2】 前記キャビティを形成する駒が内径方向
    に全閉した状態において、前記キャビティの内径寸法の
    一部もしくは全てを、前記マグネットの弾性変形量内寸
    法だけ小さくすることにより、前記マグネットを内径方
    向に圧縮することを特徴とする請求項1に記載のマグネ
    ット・ローターの製造用金型。
  3. 【請求項3】 前記キャビティを形成する駒が内径方向
    に全閉した状態において、前記キャビティの形状を前記
    マグネットの圧縮方向に接する形状と、圧縮による前記
    マグネットの変形を外径方向に逃がす形状で構成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマグネット・ローター
    の製造用金型。
  4. 【請求項4】 前記キャビティを形成する駒の前記マグ
    ネットに接する面のエッジ部にR面取り又はC面取りを
    施したことを特徴とする請求項1に記載のマグネット・
    ローターの製造用金型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014040063A (ja) * 2012-08-23 2014-03-06 Minebea Co Ltd ロータの成形方法、ロータおよび成形金型
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CN110653999A (zh) * 2019-08-28 2020-01-07 湖南航天磁电有限责任公司 一种水泵电机转子注塑模具

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Effective date: 20070605