JPH05237867A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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Publication number
JPH05237867A
JPH05237867A JP4317992A JP4317992A JPH05237867A JP H05237867 A JPH05237867 A JP H05237867A JP 4317992 A JP4317992 A JP 4317992A JP 4317992 A JP4317992 A JP 4317992A JP H05237867 A JPH05237867 A JP H05237867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
shape memory
memory alloy
occurrence
outer cylinder
Prior art date
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Pending
Application number
JP4317992A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Ishizaki
章夫 石崎
Hiroshi Shimizu
弘 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP4317992A priority Critical patent/JPH05237867A/ja
Publication of JPH05237867A publication Critical patent/JPH05237867A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ばりの発生を減少させる。 【構成】 上型11や下型12の内筒1や外筒2に対す
る当接部に形状記憶合金17を配設し、形状記憶合金1
7の擬弾性効果によって型合わせ面に隙間を生じること
なく内筒1や外筒2が上型11と下型12に常に密接す
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インサート物の側面に
他部材を一体成形する金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンマウントは図
3に示すように内筒1と外筒2が設けられ、これら両筒
1,2間に防振用のゴム材3が一体に設けられている。
このようなエンジンマウントを製造する場合、内筒1と
外筒2を金型装置の内部にインサート物としてセット
し、この状態で型内にゴム材3を充填して、加硫後に両
筒1,2とゴム材3が一体化されたものを取り出すよう
にしている。
【0003】尚、関連する従来の技術としては、実公平
2−22259号公報に示されるようなものが知られて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したエンジンマウ
ントの製造のようなインサート物の側面に他部材を一体
成形する場合に用いられる金型装置は、インサート物の
側面だけに他部材が付着するようにインサート物の上下
端を型内壁に当接させるようになっているため、インサ
ート物の寸法のばらつきによって型合わせ面の間(イン
サート物の寸法が長い場合)やインサート物と型内壁と
の間(インサート物の寸法が短い場合)に隙間が生じ、
この隙間がばりの発生原因となり易いという不具合があ
る。
【0005】そこで本発明は、型合わせ面に隙間を生じ
ることなくインサート物と型内壁が常に確実に密接する
ようにしてばりの発生の少ない金型装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、インサート物の側面に他部
材を一体成形する金型装置において、型内の前記インサ
ート物に対する当接部に形状記憶合金を配設するように
した。
【0007】
【作用】形状記憶合金は母相への変態終了温度以上の加
熱状態で応力を付与するとこの応力によって歪変形し、
応力を除去すると元の形状に戻るという所謂擬弾性効果
を有する。このため、型内にインサート物をセットして
その型を所定温度(母相への変態終了温度以上の温度)
に加熱し、この状態で型閉めを行うと、インサート物に
対する当接部に設けた形状記憶合金がインサート物の寸
法に応じて歪変形し、型合わせ面に隙間を生じることな
くインサート物と型内が密接する。そして、成形終了後
に型を開くと当接部の形状記憶合金はもとの形状に戻
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0009】図1,図2において、10は、本発明にか
かる金型装置であり、この金型装置10は、図3に示し
たような自動車用エンジンマウント、即ち、内筒1と外
筒2の間に防振用のゴム材3が一体成形されて成るエン
ジンマウントを製造するものである。尚、この実施例の
場合、内筒1と外筒2が本発明におけるインサート物を
構成し、ゴム材3が本発明における他部材を構成してい
る。
【0010】金型装置10は、上型11、下型12、中
型13の三つの型を備え、これらによってキャビティ1
4が形成されるようになっている。このキャビティ14
には、成形時に内筒1と外筒2がセットされるが、上型
11の内壁のうちの内筒1と外筒2の各上端が当接する
部分と、下型12の内壁のうちの内筒1と外筒2の各下
端が当接する部分には環状溝15a、15bと16a、
16bが夫々形成されている。そして、各環状溝15
a、15b、16a、16bには、Fe−Mn−Si系
の形状記憶合金17が嵌着されている。一般に、形状記
憶合金は、母相への変態終了温度以上の加熱状態で応力
を付与するとこの応力によって歪変形し、応力を除去す
ると元の形状に戻るという所謂擬弾性効果を備えている
が、ここで用いるFe−Mn−Si系の形状記憶合金1
7は母相への変態終了温度が120〜180℃であるた
め、この温度以上の加熱によって前記擬弾性効果が現れ
る。尚、下型12に配設した形状記憶合金17と上型1
1に配設した形状記憶合金17の間隔(内側に配設した
もの同士、外側に配設したもの同士の間隔)は内筒1や
外筒2の軸方向の設計寸法よりも小さくなるように設定
されている。
【0011】このような構成において、実際に自動車用
エンジンマウントを製造する場合には、キャビティ14
の内部に内筒1と外筒2をセットし、型11、12、1
3を180〜200℃以上に加熱した後に型締めを行
う。ここで、上型11と下型12が形状記憶合金17の
変態終了温度120〜180℃以上に加熱されると上型
11と下型12の夫々に配設された形状記憶合金17が
前記擬弾性効果を持つようになるため、この状態で型締
めが行われると、各形状記憶合金17は内筒1や外筒2
の端部にならって歪変形する。また、内筒1や外筒2は
常に設計寸法通りに成形することは不可能で、必ずプラ
ス方向、または、マイナス方向の誤差を含んでいるた
め、前記各形状記憶合金17の歪変形量は内筒1や外筒
2の実際の軸方向の寸法に応じて変化する。つまり、例
えば、内筒1の軸方向の設計寸法がL1で誤差dを含ん
だ実際の軸方向の寸法がL2であるとすると(図2参
照)、上下の各形状記憶合金17は、内筒1の軸方向の
寸法が設計寸法通りの場合に比較して夫々d1、d2(d
1+d2=d)だけ軸方向に多く(誤差dがプラスの場
合)、或は、少なく(誤差dがマイナス方向のものの場
合)歪変形する。このため、内筒1や外筒2は、軸方向
の寸法に誤差を含んでいても型合わせ面c1、c2に隙間
を生じることもなく常に上下の端面が形状記憶合金17
に密接することとなる。
【0012】そして、こうして型締めを完了した後に
は、キャビティ14(内筒1と外筒2に挟まれた空間)
に加熱溶融したゴム材3を射出し、ゴム材3がキャビテ
ィ14内で加硫された後に型11、12、13を開い
て、両筒1、2とゴム材3が一体化されたものをその内
部から取り出す。尚、各形状記憶合金17は、型開きに
伴う応力の解除によって元の形状に戻る。
【0013】この金型装置10の場合、型締めの際に型
合わせ面c1、c2に隙間を生じることなく内筒1や外筒
2を常に型11や12に密接されることが出来るため、
ゴム材3の漏れによるばりの発生が極めて小さくなり、
ばり取りに要する時間を大幅に削減することが可能にな
る。
【0014】尚、以上で説明した実施例では、母相への
変態終了温度がゴム材の成形温度(180℃前後)に近
く擬弾性効果が顕著に現れ易いという理由でFe−Mn
−Si系の形状記憶合金を使用したが、形状記憶合金1
7としてはこの他にTi−Ni系やCu−Zu−Al−
Ni系(両者共に変態終了温度は120℃前後)を使用
することも可能である。また、以上の実施例では上型1
1側と下型12側の両方に形状記憶合金17を配設する
ようにしたが、上型11側と下型12側のいずれか一方
側だけに形状記憶合金17を配設するようにしても良
い。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明は、型内のインサー
ト物に対する当接部に形状記憶合金を配設し、形状記憶
合金の所謂擬弾性効果によって型合わせ面に隙間を生じ
ることなくインサート物と型内が常に密接するようにし
たため、ばりの発生を極めて少なく抑えることが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】同実施例を示す断面図。
【図3】一般の自動車用エンジンマウントを示す断面
図。
【符号の説明】
1…内筒(インサート物)、2…外筒(インサート
物)、3…ゴム材(他部材)、10…金型装置、17…
形状記憶合金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 43/18 7365−4F 43/36 7365−4F 45/26 7179−4F // B29K 105:20

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インサート物の側面に他部材を一体成形
    する金型装置において、型内の前記インサート物に対す
    る当接部に形状記憶合金を配設したことを特徴とする金
    型装置。
JP4317992A 1992-02-28 1992-02-28 金型装置 Pending JPH05237867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4317992A JPH05237867A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4317992A JPH05237867A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 金型装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05237867A true JPH05237867A (ja) 1993-09-17

Family

ID=12656666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4317992A Pending JPH05237867A (ja) 1992-02-28 1992-02-28 金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05237867A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5811135A (en) * 1996-08-22 1998-09-22 Yugenkaisha Aiko Molding apparatus
WO2005102649A1 (en) * 2004-04-23 2005-11-03 Husky Injection Molding Systems Ltd. Method and apparatus for mold component locking using active material elements
WO2006011231A1 (ja) * 2004-07-30 2006-02-02 Toyo Tire & Rubber Co.,Ltd. 液封入式防振装置用仕切り部材及びその液封入式防振装置用仕切り部材の製造方法
JP2009137070A (ja) * 2007-12-04 2009-06-25 Kurashiki Kako Co Ltd 成形用金型

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