JPH0735639Y2 - シリンダブロックのライナ鋳込み金型 - Google Patents

シリンダブロックのライナ鋳込み金型

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JPH0735639Y2
JPH0735639Y2 JP1990003699U JP369990U JPH0735639Y2 JP H0735639 Y2 JPH0735639 Y2 JP H0735639Y2 JP 1990003699 U JP1990003699 U JP 1990003699U JP 369990 U JP369990 U JP 369990U JP H0735639 Y2 JPH0735639 Y2 JP H0735639Y2
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liner
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cylinder block
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清 柴田
修二 小林
憲治 宮本
淳 大橋
修歩 伊藤
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はシリンダブロックを鋳込む際シリンダライナを
共に鋳込むようにした鋳込み金型において、鋳込時にシ
リンダライナに発生する残留応力や歪等の不具合を無く
すようにしたライナ鋳込み金型に関する。
(従来の技術) 従来、例えば車両用エンジンのシリンダブロックを鋳造
するような場合、金型に円筒状のシリンダライナを設置
してその外周に溶湯を充填し、シリンダライナごと鋳込
む方法が採られる。
このためライナ鋳込み金型には、シリンダライナを挿嵌
せしめて保持し且つ前面が型合せ面となったライナ支持
ピンが突設されており、このライナ支持ピンの長さは、
常温において挿嵌されたシリンダライナの先端面と略一
致するように形成されている。このため型締めした際、
ライナ支持ピンの前面とシリンダライナの先端面が略一
直線となって対向する金型に当接することとなってい
た。
(考案が解決しようとする課題) しかし従来の場合、常温時にライナ支持ピンの突出面と
シリンダライナの先端面が共に型合せ面に臨んでいるた
め、周囲に溶湯を充填して加熱されるとシリンダライナ
は熱膨張し、長さ方向の熱膨張荷重と型締めによる圧縮
荷重によってシリンダライナに歪が発生することがあっ
た。又残留応力を蓄積させる要因ともなっていた。
そこでこのような状態で鋳造されたシリンダブロックの
エンジンを実機運転すると、発生熱によって蓄積した残
留応力が解放されて真円度、円筒度、ピストンとの適正
クリアランス等といったシリンダ内径精度を悪化させる
という不具合があった。一方かかるシリンダライナの
歪、応力を無くすため、特公平1-12584のような鋳造方
法も提唱されており、この場合はシリンダライナをコレ
ット部材のような拡径部材によって支持し、溶湯充填圧
による変形を防止するとともに、溶湯が凝固してシリン
ダライナが未だ高温のうちに拡径力を除去してシリンダ
バレルの断面形状に倣うよう無理なく変形させて応力発
生を防止しようとしている。しかしこの方法でもシリン
ダライナの長さ方向型締めに起因する応力発生を抑制す
ることは出来なかった。又同方法では大がかりな装置に
なるという問題もあった。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するために本考案は、シリンダライナ
を挿嵌せしめるライナ支持ピンの前面が型合せ面とされ
るシリンダブロックのライナ鋳込み金型において、鋳込
み時のシリンダライナの熱膨張を逃すための隙間を、型
締時に前記シリンダライナの先端面と前記型合せ面との
間に設けたことを特徴とする。
(作用) 型合せ面とライナ先端面との間の間隙によって、ライナ
の熱膨張による長さ伸び方向にクリアランスが設けられ
ることとなり、型締めによる圧縮荷重が低減する。又ラ
イナ支持ピンが型合せ面に当接して圧縮されることによ
り、ライナに拡径力を与えライナにかかる溶湯充填圧を
キャンセルすることが出来る。このため歪、残留応力共
軽減して実機運転でもシリンダ内径精度が悪化しない。
(実施例) 本考案のライナ鋳込み金型の実施例について添付した図
面に基づいて説明する。
第1図は本ライナ鋳込み金型の型合せ面を示す縦断面
図、第2図は第1図のA部拡大図である。
第1図に示すように本考案のライナ鋳込み金型は、図中
右方の固定型(1)に対し左方の可動型(2)が離接自
在とされ、可動型(2)前面中央部には円筒状のライナ
支持ピン(3)が突設されるとともに、その周囲にはス
ライドプレート(4)を介して可動型(2)前面を摺動
する分割摺動型(5)が設けられている。そして固定型
(1)、ライナ支持ピン(3)、摺動型(5)の型合せ
によってシリンダブロックのキャビティ(6)を形成
し、図中(P)ラインが型合せ面とされる。尚ライナ支
持ピン(3)と摺動型(5)の間には、可動型(2)か
らキャビティ(6)内に向けて突出するウォータージャ
ケット形成用の中子型(7)が設けられている。
一方、キャビティ(6)内に溶湯を注入するための注湯
口(8)は、固定型(1)側に設けられており、下図示
のブランジャー等によって加圧された溶湯は、この注湯
口(8)を経由してキャビティ(6)内へと充填され
る。
こうして構成された金型でシリンダブロックを鋳込む際
は、各ショットごとにシリンダライナ(10)が共に鋳込
まれる。すなわちこのシリンダライナ(10)は、型開き
している間にライナ支持ピン(3)に挿嵌され次いで型
締めして溶湯を充填してシリンダブロックとして一体に
成形される。そしてライナ支持ピン(3)の前面と固定
型(1)の当接面、すなわち型合せ面(P)がシリンダ
スカート面として形成されることとなる。
ライナ支持ピン(3)とシリンダライナ(10)の長さ関
係は、第2図に示すとおりである。この第2図のライナ
支持ピン(3)に挿嵌したシリンダライナ(10)は常温
状態のものを示し、シリンダライナ(10)を図右から左
へ奥まで挿入した時、右方の先端面がライナ支持ピン
(3)の前面から僅かに奥まった位置となり、型合せ面
(P)から僅小の隙間(l)が得られるよう構成してい
る。つまりライナ(10)が熱膨張によって伸びて安定し
た時、丁度固定型(1)と当接するよう設定され、実施
例の場合常温時で0.3mm〜0.5mm位としている。勿論この
値はライナ(10)の材質、サイズ、溶湯温度等によって
異なるものである。
一方、ライナ支持ピン(3)はライナ(10)の先端面よ
り突出して常温時から固定型(1)に密着し、型締め力
並びに熱膨張によって更に密着性を高め、シリンダスカ
ート面へのバリの発生を防止する。又、このライナ支持
ピン(3)の突出量を調整することによって、ライナ
(10)に一様な拡径力を与えることが出来る。すなわち
固定型(1)との間の型締め力によって、ライナ支持ピ
ン(3)は前後方向に圧縮荷重を受け、外径方向に膨張
しようとしてライナ(10)に内圧を加える。このため、
ライナ支持ピン(3)とライナ(10)間にガタがなくな
るばかりでなく、溶湯充填圧によって、ライナ(10)に
加わる外力との均衡を図ることが出来、歪、残留応力の
発生防止に一層効果がある。
(考案の効果) 以上のように本考案のライナ鋳込み金型は、ライナ支持
ピンを僅かに突出させるという至って簡単な構成によっ
て、特公平−12584の鋳込方法と同様の効果を得ること
が出来、安価で極めて実用的である。
そしてこのような金型で鋳込まれたシリンダブロック
は、エンジンの実機運転においてもシリンダ内径精度が
悪化するようなことはなく、確実な品質が保証されると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本ライナ鋳込金型の型合せ面を示す縦断面図、
第2図は第1図のA部拡大図である。 尚同図中、(1)は固定型、(2)は可動型、(3)は
ライナ支持ピン、(5)は摺動型、(6)はキャビテ
ィ、(10)はシリンダライナ、(l)は隙間、(P)は
型合せ面を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大橋 淳 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (72)考案者 伊藤 修歩 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−169454(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナを挿嵌せしめるライナ支持
    ピンの前面が型合せ面とされるシリンダブロックのライ
    ナ鋳込み金型において、このライナ鋳込み金型は、鋳込
    み時のシリンダライナの熱膨張を逃すための隙間を、型
    締時に前記シリンダライナの先端面と前記型合せ面との
    間に設けたことを特徴とするシリンダブロックのライナ
    鋳込み金型。
JP1990003699U 1990-01-19 1990-01-19 シリンダブロックのライナ鋳込み金型 Expired - Fee Related JPH0735639Y2 (ja)

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JPH0395148U JPH0395148U (ja) 1991-09-27
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03169454A (ja) * 1989-11-28 1991-07-23 Mazda Motor Corp 軽合金製シリンダブロックの鋳造方法

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