JP2738020B2 - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造方法

Info

Publication number
JP2738020B2
JP2738020B2 JP13038989A JP13038989A JP2738020B2 JP 2738020 B2 JP2738020 B2 JP 2738020B2 JP 13038989 A JP13038989 A JP 13038989A JP 13038989 A JP13038989 A JP 13038989A JP 2738020 B2 JP2738020 B2 JP 2738020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cylinder liner
end surface
cylinder block
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13038989A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02307657A (ja
Inventor
慶二 吉良
良司 牧野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP13038989A priority Critical patent/JP2738020B2/ja
Publication of JPH02307657A publication Critical patent/JPH02307657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2738020B2 publication Critical patent/JP2738020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鋳ぐるみ構造のシリンダライナーを有する
シリンダブロックを圧力鋳造法(ダイカスト鋳造法また
はプレッシャダイカスト法)によって製造する方法に関
する。
従来の技術とその課題 内燃機関のシリンダブロックとしてオープンデッキ方
式もしくはフルオープン・ウォータージャケット方式と
称されるタイプのものが知られている。このシリンダブ
ロックは第6図に示すように、鋳鉄製のシリンダライナ
ー2を鋳ぐるみによってアルミニウム合金製のシリンダ
ボア部3と一体化したもので、シリンダライナー2の上
端面(シリンダヘッドと接する面)2aはシリンダブロッ
ク1の上端面(同じくシリンダヘッドと接する面)1aに
露出している。4はウォータージャケットである。
この構造においては、上記のようにシリンダライナー
2が鋳ぐるみによって一体化されているとはいうもの
の、アルミニウム合金と鋳鉄とではその熱膨張率が異な
ることから、機関運転に伴う昇温によってその伸び量の
違いのためにシリンダブロック1の上端面1aとシリンダ
ライナー2の上端面2aとの間に段差が生じ、これが内燃
機関の騒音,振動対策の上で悪影響を及ぼすことが危惧
されている。ここで、上記の段差が発生する理由は、熱
膨張率が高いシリンダボア部3の受熱部が膨張して余分
に突出しようとするにも拘わらず、実際にはその上端面
1aがシリンダヘッドにより拘束されているために突出し
ようにもしきれず、それ故、シリンダボア部3が変形し
その分だけシリンダライナー2が押し出されて突出する
結果、上記の段差の発生に至るのである。
したがって、シリンダブロック1の上端面1aの面一性
を長期的に維持するためには、シリンダライナー2の上
端面2aをシリンダブロック1の上端面1aに露出させるこ
となく、アルミニウム合金で被覆してシリンダライナー
2の上端面2aまでも実質的に鋳ぐるみしてしまうことが
望ましい。
しかしながら、シリンダライナー2の上下の両端面2
a,2bは鋳造時の位置決め基準面として金型に密着させる
必要があることから、この位置決め基準面となるシリン
ダライナー2の上端面2aをアルミニウム合金で被覆する
ことは事実上不可能であった。
すなわち、従来のライナー鋳ぐるみ構造のシリンダブ
ロック1の製造方法においては、第7図に示すようにシ
リンダライナー2の上下の両端面2a,2bを基準としてシ
リンダライナー2を下型51と可動式の上型52とにより軸
心方向に圧締して位置決めした上、シリンダライナー2
の周囲の製品部空間Rにアルミニウム合金の溶湯を充填
することでシリンダライナー2がシリンダブロック1と
一体化される(例えば、特開昭59−232654号公報参
照)。53は横方向に移動可能な可動型、54は下型51と一
体のボア型、55は上型52と一体のウォータージャケット
中子である。
この場合、圧力鋳造法の特殊性として他の金型鋳造法
と比べて溶湯の充填圧力が高いことから、シリンダライ
ナー2を位置決めしつつ鋳ばりの発生を防止するために
はシリンダライナー2の上下両端面2a,2bを金型に密着
させた状態で鋳造を行わなければならない。その結果、
シリンダライナー2の上端面2a側に溶湯を回り込ませた
上で鋳造することは不可能で、第6図に示すようにシリ
ンダブロック1の上端面1aにシリンダライナー2の上端
面2aが露出するように鋳造せざるを得ないのが実情であ
る。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、シリンダライナーのうち
シリンダヘッド側の端面の位置決め基準面としての機能
を保ちつつ、この端面側に溶湯を回り込ませた上で鋳造
できるようにした方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、前述したようにシリンダライナーを鋳ぐる
みしたシリンダブロックを圧力鋳造法により製造する方
法であって、シリンダヘッド側の端面に予め突起部を形
成したシリンダライナーを、前記突起部の端面と反シリ
ンダヘッド側の端面とを基準として金型により軸心方向
に圧締して位置決めし、シリンダライナーのうち前記突
起部を除くシリンダヘッド側の端面を溶湯を充填すべき
製品部空間に臨ませた状態で鋳造することを特徴として
いる。
作用 この方法によると、シリンダライナーのシリンダヘッ
ド側の端面のうち突起部の先端面のみが位置決め基準面
として金型に圧接し、残余の端面には溶湯が回り込んだ
上で鋳造されることになるので、結果的にシリンダライ
ナーのシリンダヘッド側の端面のうち突起部を除く部分
はアルミニウム合金で覆われて鋳ぐるみされることにな
る。
実施例 第2図〜第4図は本発明方法によって鋳造されたシリ
ンダブロックの一例を示す図で、第3図は第2図のIII
−III線断面に対応している。
第2図〜第4図に示すように、シリンダブロック1の
シリンダボア部3に鋳ぐるみされた鋳鉄製のシリンダラ
イナー12の上端面12aすなわちシリンダヘッド側の端面1
2aには、予め四つの突起部5が形成されており、突起部
5の先端面5aがシリンダブロック1の上端面(シリンダ
ヘッドと接する面)1aと同一平面をなして該シリンダヘ
ッド1の上端面1aに露出する一方、突起部5を除く上端
面12aはシリンダボア部3を形成するアルミニウム合金
によって被覆されている。4はウォータージャケットで
ある。
次に上記のシリンダブロック1の製造方法の一実施例
を第1図および第5図に基づいて説明する。
同図に示すように、クランクケース型6が一体に固定
された金型Mの下型7の上に予め突起部5(第4図)が
形成されたシリンダライナー12を載せ、ボア型8が固定
された可動式の上型9を下降させてシリンダライナー12
を位置決めする。
すなわち、ボア型8の下端部をシリンダライナー12の
内周部に挿入して、クランクケース型6の凹部6aにボア
型8の突部8aを嵌合させることでシリンダライナー12の
径方向の位置決めを行う。同時に、シリンダライナー12
の下端面12bと突部部5の先端面5aとを基準としてクラ
ンクケース型6とボア型8とでシリンダライナー12を軸
心方向に圧締してその軸心方向の位置決めを行う。その
結果、シリンダライナー12の上端面12aのうち突部部5
を除く部分は、クランクケース型6,ボア型8および可動
型10,11で画成される製品部空間(キャビティ)Rに臨
むかたちとなる。
ここで、可動型10,11は上型9に対し水平方向に移動
可能に取り付けられている。
そして、スリーブ13に内挿されたプランジャ14の上部
にアルミニウム合金の溶湯Qを導いた上、プランジャ14
を押し上げて溶湯Qを製品部空間Rに充填する。これに
より、溶湯Qは突部部5を除くシリンダライナー12の上
端面12a側にも満遍なく回り込み、第3図に示すように
上端面12aが溶湯Qで覆われた状態で鋳造される。その
結果、第2図〜第4図に示したように突部部5の先端面
5aのみがシリンダブロック1の上端面1aに露出したかた
ちでシリンダライナー12が鋳ぐるみされる。
なお、鋳造されたシリンダブロック1は、型開きに際
してエジェクタピン15によりボア型8から離型される。
発明の効果 以上のように本発明によれば、シリンダライナーに予
め形成した突部部の端面に位置決め基準面としての機能
を持たせたことにより、シリンダライナーのシリンダヘ
ッド側の端面のうち突部部を除く部分については製品部
空間に臨ませた状態で鋳造できることから、上記のシリ
ンダヘッド側の端面までも溶湯を回り込ませて鋳ぐるみ
できるようになる。その結果、従来は製法上の制約から
困難とされていたいわゆるライナー端面被覆タイプのシ
リンダブロックを提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図で第5図の要部拡大
図、第2図は本発明方法によって製造されたシリンダブ
ロックの平面図、第3図は第2のIII−III線に沿う断面
図、第4図はシリンダライナーの斜視図、第5図は本発
明方法の一実施例を示す金型の断面図、第6図は従来の
ライナー鋳ぐるみタイプのシリンダブロックの断面図、
第7図は従来のシリンダブロックの製造方法の一例を示
す説明図である。 1……シリンダブロック、1a……上端面、5……突起
部、5a……先端面、6……クランクケース型、7……下
型、8……ボア型、9……上型、12……シリンダライナ
ー、12a……上端面、12b……下端面、M……金型、R…
…製品部空間、Q……溶湯。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナーを鋳ぐるみしたシリンダ
    ブロックを圧力鋳造法により製造する方法であって、 シリンダヘッド側の端面に予め突起部を形成したシリン
    ダライナーを、前記突起部の端面と反シリンダヘッド側
    の端面とを基準として金型により軸心方向に圧締して位
    置決めし、 シリンダライナーのうち前記突起部を除くシリンダヘッ
    ド側の端面を、溶湯を充填すべき製品部空間に臨ませた
    状態で鋳造することを特徴とするシリンダブロックの製
    造方法。
JP13038989A 1989-05-24 1989-05-24 シリンダブロックの製造方法 Expired - Fee Related JP2738020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13038989A JP2738020B2 (ja) 1989-05-24 1989-05-24 シリンダブロックの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13038989A JP2738020B2 (ja) 1989-05-24 1989-05-24 シリンダブロックの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02307657A JPH02307657A (ja) 1990-12-20
JP2738020B2 true JP2738020B2 (ja) 1998-04-08

Family

ID=15033152

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13038989A Expired - Fee Related JP2738020B2 (ja) 1989-05-24 1989-05-24 シリンダブロックの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2738020B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040043803A (ko) * 2002-11-20 2004-05-27 현대자동차주식회사 알루미늄 실린더 블록 주조방법
CN111054901A (zh) * 2019-12-31 2020-04-24 西安西工大超晶科技发展有限责任公司 一种解决zl210a合金铸件线性冷铁下端流线缺陷的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02307657A (ja) 1990-12-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0751289B1 (en) A process for casting a cylinder block
JPH09216046A (ja) 内燃機関のシリンダブロック製造方法
JP2738020B2 (ja) シリンダブロックの製造方法
JP3173060B2 (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法
JPH0712532B2 (ja) シリンダブロックの製造方法
US6415848B1 (en) Metal mold arrangement for producing cylinder block
JP2596955B2 (ja) 圧力鋳造用中子
JPS59189057A (ja) ダイカスト鋳造方法
JPS6118668B2 (ja)
JP2603085B2 (ja) 鋳造用中子
JP2789145B2 (ja) 多気筒シリンダブロック
JP2002349338A (ja) 内燃機関用構成部材及びその鋳造方法とそれに用いられる鋳型
JPH06265B2 (ja) シリンダブロツクの鋳造法
JPH08276244A (ja) シリンダーヘッド鋳型用中子
JPH05177334A (ja) シリンダブロックの鋳造方法
JPH0735639Y2 (ja) シリンダブロックのライナ鋳込み金型
JP3344818B2 (ja) 鋳造用砂鋳型及び砂鋳型の造型方法
JPH06190504A (ja) シリンダスリーブ集合体成形用砂型の製造方法及び製造装置
JP3180598B2 (ja) エンジンのシリンダブロックおよびその製造方法
JPH0421633Y2 (ja)
JP2599668B2 (ja) シリンダブロック半製品、シリンダブロックの製造方法及びシリンダブロック半製品の成形型
JPH049078Y2 (ja)
JPH1015642A (ja) ウオータジャケット用中子の支持構造
JPH03204163A (ja) 湯口部の急冷による鋳造方法及び装置
JPH09126048A (ja) エンジンのシリンダブロック

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees