JPH0712532B2 - シリンダブロックの製造方法 - Google Patents

シリンダブロックの製造方法

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JPH0712532B2
JPH0712532B2 JP1130390A JP13039089A JPH0712532B2 JP H0712532 B2 JPH0712532 B2 JP H0712532B2 JP 1130390 A JP1130390 A JP 1130390A JP 13039089 A JP13039089 A JP 13039089A JP H0712532 B2 JPH0712532 B2 JP H0712532B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、鋳ぐるみ構造のシリンダライナーを有するシ
リンダブロックを圧力鋳造法(ダイカスト鋳造法または
プレッシャダイカスト法)によって製造する方法に関す
る。
従来の技術とその課題 内燃機関のシリンダブロックとしてオープンデッキ方式
もしくはフルオープン・ウォータージャケット方式と称
されるタイプのものが知られている。このシリンダブロ
ックは第5図に示すように、鋳鉄製のシリンダライナー
2を鋳ぐるみによってアルミニウム合金製のシリンダボ
ア部3と一体化したもので、シリンダライナー2の上端
面(シリンダヘッドと接する面)2aはシリンダブロック
1の上端部(同じくシリンダヘッドと接する面)1aに露
出している。4はウォータージャケットである。
この構造においては、上記のようにシリンダライナー2
が鋳ぐるみによって一体化されているとはいうものの、
アルミニウム合金の鋳鉄とではその熱膨張率が異なるこ
とから、機関運転に伴う昇温によってその伸び量の違い
のためにシリンダブロック1の上端面1aとシリンダライ
ナー2の上端面2aとの間に段差が生じ、これが内燃機関
の騒音,振動対策の上で悪影響を及ぼすことが危惧され
ている。ここで、上記の段差が発生する理由は、熱膨張
率が高いシリンダボア部3の受熱部が膨張して余分に突
出しようとするにも拘わらず、実際にはその上端面1aが
シリンダヘッドにより拘束されているために突出しよう
にもしきれず、それ故、シリンダボア部3が変形しその
分だけシリンダライナー2が押し出されて突出する結
果、上記の段差の発生に至るのである。
したがって、シリンダブロック1の上端面1aの面一性を
長期的に維持するためには、シリンダライナー2の上端
面2aをシリンダブロック1の上端面1aに露出させること
なく、アルミニウムの合金で被覆してシリンダライナー
2の上端面2aまでも実質的に鋳ぐるみにしてしまうこと
が望ましい。
しかしながら、シリンダライナー2の上下の両端面2a,2
bは鋳造時の位置決め基準面として金型に密着させる必
要があることから、この位置決め基準面となるシリンダ
ライナー2の上端面2aをアルミニウム合金で被覆するこ
とは事実上不可能であった。
すなわち、従来のライナー鋳ぐるみ構造のシリンダブロ
ック1の製造方法においては、第6図に示すようにシリ
ンダライナー2の上下の両端面2a,2bを基準としてシリ
ンダライナー2を下型51と可動式の上型52とにより軸心
方向に圧締して位置決めした上、シリンダライナー2の
周囲の製品部空間Rにアルミニウム合金の溶湯を充填す
ることでシリンダライナー2がシリンダブロック1と一
体化される(例えば、特開昭59−232654号公報参照)。
53は横方向に移動可能な可動型、54は下型51と一体のボ
ア型、55は上型52と一体のウォータージャケット中子で
ある。
この場合、圧力鋳造法の特殊性として他の金型鋳造法と
比べて溶湯の充填圧力が高いことから、シリンダライナ
ー2を位置決めしつつ鋳ばりの発生を防止するためには
シリンダライナー2の上下両端面2a,2bを金型に密着さ
せた状態で鋳造を行わなければならない。その結果、シ
リンダライナー2の上端面2a側に溶湯を回り込ませた上
に鋳造することは不可能で、第5図に示すようにシリン
ダブロック1の上端面1aにシリンダライナー2の上端面
2aが露出するように鋳造せざるを得ないのが実情であ
る。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、シリンダライナーのうちシリ
ンダヘッド側の端部の位置決め基準部としての機能を保
ちつつ、この端面側に溶湯を回り込ませた上で鋳造でき
るようにした方法を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、前述したようにシリンダライナーを鋳ぐるみ
したシリンダブロックを圧力鋳造法により製造する方法
であって、シリンダヘッド側の端部内周面に予めテーパ
部を形成したシリンダライナーを、前記テーパ部と反シ
リンダヘッド側の端面とを基準として金型により軸心方
向に圧締して位置決めし、シリンダライナーのシリンダ
ヘッド側の端面を、溶湯を充填すべき製品部空間に臨ま
せた状態で鋳造することを特徴としている。
作用 この方法によると、シリンダライナーのシリンダヘッド
側の端部内周面に予め形成したテーパ部が位置決め基準
面として金型に圧接し、シリンダライナーのシリンダヘ
ッド側の端面には溶湯が回り込んだ上で硫黄されること
になるので、結果的にシリンダライナーのシリンダヘッ
ド側の端面はアルミニウム合金で覆われて鋳ぐるみされ
ることになる。
実施例 第2図および第3図は本発明方法によって鋳造されたシ
リンダブロックの一例を示す図、第3図は第2図のIII
−III線断面に対応している。
第2図および第3図に示すように、シリンダブロック1
のシリンダボア部3に鋳ぐるみされた鋳鉄製のシリンダ
ライナー12の上端部すなわちシリンダヘッド側の端部内
周面には予めテーパ部5が形成されている一方、シリン
ダライナー12の上端面12aそのものはシリンダボア部3
を形成するアルミニウム合金によって被覆されて実質的
に上端部12aまでも鋳ぐるみされている。4はウォータ
ージャケットである。そして、上記のテーパ部5は後述
するようにシリンダライナー12を鋳ぐるみする際の位置
決め基準面として機能するもので、テーパ部5の大きさ
は内燃機関本来の機能に影響を与えないような大きさに
設定されている。
次に上記のシリンダブロック1の製造方法の一実施例を
第1図および第4図に基づいて説明する。
同図に示すように、クランクケース型6が一体に固定さ
れた金型Mの下型7の上に予めテーパ部5(第3図)が
形成されたシリンダライナー12を載せ、ボア型8が固定
された可動式の上型9を下降させてシリンダライナー12
を位置決めする。
ボア型8にはスプリングワッシャ10にて付勢力が与えら
れたライナーサポート型11が上下動可能に装着されてお
り、このライナーサポート型11にはシリンダライナー12
側のテーパ部5に対応するテーパ部11aのほか、クラン
クケース型6の凹部6aに対応する突部13が形成されてい
る。
したがって、ライナーサポート型11の下端部をシリンダ
ライナー12の内周部に挿入してクランクケース型6の凹
部6aにライナーサポート型11の突部13を嵌合させるとと
もに、テーパ部5,11a同士を圧着させることでシリンダ
ライナー12の径方向の位置決めを行う。同時に、シリン
ダライナー12の下端面12bとテーパ部5とを基準として
クランクケース型6とライナーサポート型11とでシリン
ダライナー12を軸心方向に圧締してその軸心方向の位置
決めを行う。その結果、シリンダライナー12の上端面12
aは、クランクケース型6,ボア型8,ライナーサポート型1
1および可動型14,15で画成される製品部空間(キャビテ
ィ)Rに臨むかたちとなる。ここで、可動型14,15は上
型9に対し水平方向に移動可能に取り付けられている。
そして、スリーブ16に内挿されたプランジャ17の上部に
アルミニウム合金の溶湯Qを導いた上、プランジャ17を
押し上げて溶湯Qを製品部空間Rに充填する。これによ
り、溶湯Qはシリンダライナー12の上端面12a側にも満
遍なく回り込み、第3図に示すように上端面12aが溶湯
Qで覆われた状態で鋳造される。その結果、第2図およ
び第3図に示したようにシリンダライナー12の上端面12
aまでも完全に鋳ぐるみされたシリンダブロック1が得
られる。
なお、鋳造されたシリンダブロック1は、型開きに際し
てエジェクタピン18によりボア型8およびライナーサポ
ート型11から離型される。
発明の効果 以上のように本発明によれば、シリンダライナーの端部
内周面に予め形成したテーパ部に位置決め基準面として
の機能を持たせたことにより、シリンダライナーのシリ
ンダヘッド側の端面を製品部空間に臨ませた状態で鋳造
できることから、上記のシリンダヘッド側の端面までも
溶湯を回り込ませて鋳ぐるみできるようになる。その結
果、従来は製造上の制約から困難とされていたいわゆる
ライナー端面被覆タイプのシリンダブロックを提供でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す図で第4図の要部拡大
図、第2図は本発明方法によって製造されたシリンダブ
ロックの平面図、第3図は第2のIII−III線に沿う断面
図、第4図は本発明方法の一実施例を示す金型の断面
図、第5図は従来のライナー鋳ぐるみタイプのシリンダ
ブロックの断面図、第6図は従来のシリンダブロックの
製造方法の一例を示す説明図である。 1……シリンダブロック、1a……上端面、5……テーパ
部、6……クランクケース型、7……下型、8……ボア
型、9……上型、11……ライナーサポート部、12……シ
リンダライナー、12a……上端面、12b……下端面、M…
…金型、R……製品部空間、Q……溶湯。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダライナーを鋳ぐるみしたシリンダ
    ブロックを圧力鋳造法により製造する方法であって、 シリンダヘッド側の端部内周面に予めテーパ部を形成し
    たシリンダライナーを、前記テーパ部と反シリンダヘッ
    ド側の端面とを基準として金型により軸心方向に圧締し
    て位置決めし、 シリンダライナーのシリンダヘッド側の端面を、溶湯を
    充填すべき製品部空間に臨ませた状態で鋳造することを
    特徴とするシリンダブロックの製造方法。
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