JPH049078Y2 - - Google Patents

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JPH049078Y2
JPH049078Y2 JP6546683U JP6546683U JPH049078Y2 JP H049078 Y2 JPH049078 Y2 JP H049078Y2 JP 6546683 U JP6546683 U JP 6546683U JP 6546683 U JP6546683 U JP 6546683U JP H049078 Y2 JPH049078 Y2 JP H049078Y2
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casting
hole
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、鋳造品に鋳抜き穴を形成する鋳抜き
ピンを備えた金型装置に関するものである。
(従来技術) 一般にダイキヤスト鋳造法は、分割した金型、
すなわち固定金型および可動金型を型閉じして構
成したキヤビテイに溶湯を加圧供給して鋳造を行
なうものである。そしてこの鋳造法においては、
固定金型から可動金型を開いて可動金型に鋳造品
を残し、エジエクトピンで可動金型から鋳造品を
離型している。可動金型に鋳造品が残るのは、溶
湯が冷却する際に収縮し、凸部形状になつている
可動金型の方に抱き着くからである。しかし鋳造
品の形状によつては、可動金型の凸部を偏つて設
ける場合があり、このような場合には、可動金型
を開いて鋳造品をエジエクトピンで離型させる
時、可動金型の凸部では鋳造品が抱き着き離れま
いとするため、鋳造品に歪み変形が生じ、実開昭
57−21467号公報に示すような鋳抜きピンを、可
動金型に固定させて、鋳造品に鋳抜き穴を形成さ
せる際には、上記歪み変形によつて鋳抜き穴の芯
ずれが生じる。この芯ずれは、金型を長期間使用
すると可動金型の凸部等に局部摩耗が生じるため
鋳造品の歪み変形も変化し、鋳抜き穴の芯ずれも
変化する。
また、ダイキヤスト鋳造装置を長期的に使用す
る間、金型の冷却能力が低下したり、また鋳造サ
イクルを短くしたりした際には、可動金型から離
型される鋳造品の温度が高くなるため、鋳造品の
冷却による収縮量が多くなり、これによつても鋳
抜き穴の芯ずれが生じる。
上記のように鋳抜き穴の芯ずれが生じると、こ
の鋳抜き穴を鋳造品の基準面に基づいてドリル等
で穴開け加工する際、鋳抜き穴のセンターとドリ
ルのセンターがずれるため、所定の穴が形成され
ず曲つた穴になつたり、またひどい場合にはドリ
ルが破損するという問題がある。
(考案の目的) 本考案は上記問題点に鑑み、鋳造品の歪み変形
等により鋳抜き穴の芯ずれが生じるのを防止して
上記従来の問題点を解消することを目的とするも
のである。
(考案の構成) すなわち、本考案は、金型内のキヤビテイに突
出する突出部を有する鋳抜きピンを備えてなる金
型装置において、上記鋳抜きピンを有する鋳抜き
部材の回転により鋳抜きピンの突出部をその軸心
と直角方向に移動可能に鋳抜き部材を金型に支持
し、上記鋳抜き部材と金型との間に鋳抜き部材の
回転を規制する廻り止め部材を設け、鋳抜き穴の
芯ずれに対応して鋳抜き部材を回転することによ
り、鋳抜きピンの突出部の軸心を芯ずれと反対の
方向に移動させて鋳抜き穴の芯ずれを修正し、鋳
抜き部材の回転を廻り止め部材で規制するように
構成したことを特徴とするものである。
(実施例) 以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1実施例 第1図ないし第5図は本考案の第1実施例を示
し、図において1は金型であり、該金型1は固定
金型2と可動金型3とからなつている。可動金型
3は凸部形状の成形面3aと凹部形状の成形面3
bとを備えており、これらの成形面3a,3bの
形状は鋳造品の一方の表面形状と同一になつてい
る。一方、固定金型2は可動金型3の各成形面3
a,3bの形状に対応して凹部形状の成形面2a
と凸部形状の成形面2bとを備えており、これら
の成形面2a,2bの形状は鋳造品の他方の表面
形状と同一となつている。そして上記可動金型3
を第1図および第2図に示すように左方に移動し
て型を閉じた場合、上記両金型2,3の各々の成
形面2a,2b,3a,3bにより鋳造品の形状
と同一のキヤビテイ4を構成するようになつてい
る。
また、上記両金型2,3の下部、すなわち第1
図下方には両金型2,3によつてランナー5が構
成されており、該ランナー5は溶湯を上記キヤビ
テイに導く通路となつている。
6は射出スリーブであり、該射出スリーブ6内
に供給した溶湯を射出プランジヤ(図示せず)で
加圧することにより溶湯をランナー5を介してキ
ヤビテイ4に供給するようになつている。
7は鋳抜き部材であり、該鋳抜き部材7は円柱
状の第1鋳抜きピン8と筒状の第2鋳抜きピン9
と筒状のガイドスリーブ10と鋳抜きピン支持ロ
ツド11とから構成されている。上記第1鋳抜き
ピン8は第2鋳抜きピン9の挿入孔9aに挿入さ
れて該第2鋳抜きピン9とねじ結合され、第2鋳
抜きピン9から突出した突出部8aがキヤビテイ
4に突出するようになつている。第2鋳抜きピン
9は可動金型3の後述する挿入孔12に対して偏
心したガイドスリーブ10の挿入孔10a(第3
図参照)に軸心方向へ移動可能に挿入され、キヤ
ビテイ4に若干突出する突出部9bを備えてい
る。ガイドスリーブ10は可動金型3の挿入孔1
2に回転可能に挿入されており、そのつば部10
bには廻り止めピン13が固定されている。ガイ
ドスリーブ10を回転させることにより偏心した
挿入孔10aに挿入されている第1および第2鋳
抜きピン8,9の軸心Xをその軸心Xと直角な方
向へ移動させることができる。上記ガイドスリー
ブ10のつば部10b外周の可動金型3には第3
図に示す如く廻り止めピン13が嵌挿される廻り
止め溝14が複数設けてある。上記廻り止めピン
13と廻り止め溝14とでガイドスリーブ10の
廻り止め部材15を構成している。16は廻り止
めピン13を廻り止め溝14に嵌挿した状態でガ
イドスリーブ10を可動金型3に保持する保持板
であり、該保持板16は第2鋳抜きピン9が挿通
する貫通孔16aが設けてある。上記鋳抜きピン
支持ロツド11は一端が第2鋳抜きピン9にねじ
結合されており、他端が金型ホルダー17に固定
された駆動シリンダ18のロツド18aにねじ結
合されている。該駆動シリンダ18を作動させる
ことにより第1および第2鋳抜きピン8,9の突
出部8a,9bをキヤビテイ4に突出させること
ができる。
第1図に示す19,20,21は固定金型2に
固定した第3および第4,第5鋳抜きピンであ
り、一方22,23は可動金型3に固定した第6
および第7鋳抜きピンである。24,25は鋳造
品を可動金型3が押し出して離型させるエジエク
トピンである。26は冷却水の通路であり、27
は該冷却水通路26に冷却水を供給する冷却管で
ある。
次に作動について説明する。先ず可動金型3を
固定金型2に当接せしめて第1図および第2図に
示す状態に金型を閉じ、エジエクトピン24,2
5も第1図に示す位置まで移動してキヤビテイ4
を構成する。一方第1および第2鋳抜きピン8,
9も駆動シリンダ18により各々の突出部8a,
9bが第2図に示すようにキヤビテイ4に突出す
る。その後、ランナー5から溶湯を加圧導入して
キヤビテイ4に溶湯が充填される。そしてキヤビ
テイ4内の溶湯は冷却されて凝固収縮する。この
収縮は、鋳造品の略中心に向つて収縮しようとす
るため可動金型3の凸部形状の成形面3aと固定
金型2の凸部形状の成形面2bとに抱き着く。そ
の後可動金型3を開くと鋳造品28が成形面3a
に抱き着く力と鋳造品28に入り込んでいる第1
および第2鋳抜きピン8,9とにより、鋳造品2
8は第4図および第5図に示すように可動金型3
に付着したまま残る。
そして、可動金型3の型開き後、第5図に示す
ように駆動シリンダ18を作動させて第1および
第2鋳抜きピン8,9を引つ込めてガイドスリー
ブ10内に没入させ、可動金型3に付着している
鋳造品28をエジエクトピン24,25で押し出
して離型させる。このように鋳造品28を離型す
る場合、可動金型3の凸部成形面3aの第4図に
示す上側は鋳造品28の大きな抱き着き力が作用
するので鋳造品28のこの部分は離型しにくく鋳
造品28に若干の歪み変形が生じる。これによつ
て鋳抜き穴29に若干の芯ずれが生じるため、こ
れを防止するために第1および第2鋳抜きピン
8,9の軸心Xの所定の位置に設定されている。
しかし、上記両金型2,3を長期間使用してい
ると両金型2,3の成形面2a,2b,3a,3
bに局部摩耗が生じ、特に可動金型3の凸部成形
面3aの第4図に示す上側は摩耗が激しい。これ
によつて鋳造品28の歪み変形が大きくなり、鋳
抜き穴29の芯ずれも大きくなる。なお、鋳造品
28の歪み変形は製品としての許容範囲内であ
る。上記のように鋳抜き穴29の芯ずれが生じる
ようになると、鋳抜きピン支持ロツド11を第2
鋳抜きピン9から外し、かつ保持板16も可動金
型3から外す。そしてガイドスリーブ10を可動
金型3の挿入孔12から抜いて廻り止めピン13
と廻り止め溝14との係合を外し、ガイドスリー
ブ10を回転して第1および第2鋳抜きピン8,
9の軸心Xを芯ずれを防止できる位置まで第2図
中右方に移動させ、この状態で対応する所定の廻
り止め溝14に廻り止めピン13を嵌挿するよう
にしてガイドスリーブ10を挿入孔12に挿入す
る。その後、保持板16を可動金型3に取付ける
とともに鋳抜きピン支持ロツド11を第2鋳抜き
ピン9にねじ結合する。これによつて第1および
第2鋳抜きピン8,9の軸心Xを鋳抜き穴29の
芯ずれを防止する位置まで移動させた状態に設定
できるため、鋳抜き穴29の芯ずれは防止でき
る。
なお、鋳抜き穴29の芯ずれは鋳造品28の凝
固収縮量によつても変化するので、これに対応し
てガイドスリーブ10を回転させ第1および第2
鋳抜きピン8,9の軸心Xを移動して鋳抜き穴2
9の芯ずれを防止することもできる。
第2実施例 第6図は本考案の第2実施例を示し、上記第1
実施例の第1図に示した第5鋳抜きピン21に本
考案を適用した例を示すものである。
なお、他の部分は第1実施例と同じ構成である
ため、同一符号を付してこれ以上の説明を省略す
る。
30は鋳抜き部材であり、該鋳抜き部材30は
鋳抜きピン31のみからなつている。該鋳抜きピ
ン31はキヤビテイ4に突出する突出部31aと
固定金型2の挿入孔32に回転可能に挿入された
本体部31bと頭部31cとからなつており、突
出部31aの軸心Xは本体部31bの軸心Yに対
してlの長さ偏心している。一方頭部31cには
廻り止めピン33が固定されている。固定金型2
には廻り止めピン33が嵌挿する廻り止め溝34
が鋳抜きピン31の頭部31c外周に複数設けて
ある。上記廻り止めピン33と廻り止め溝34と
で廻り止め部材35を構成する。なお、36は鋳
抜きピン31の頭部31cを保持する保持ロツド
である。
上記の構成により、鋳造品の歪み変形により鋳
抜き穴に芯ずれが生じると、保持ロツド36を外
して鋳抜きピン31を挿入孔32から抜き、そし
て鋳抜きピン31を回転して鋳抜き穴の芯ずれを
防止する位置まで突出部31aの軸心Xをその軸
心Xと直角な方向へ移動させ、この状態で対応す
る廻り止め溝34に廻り止めピン33を嵌挿しな
がら鋳抜きピン31を挿入孔32に挿入する。そ
して保持ロツド36で鋳抜きピン31の頭部31
cを保持する。これによつて鋳抜き穴の芯ずれを
防止できる位置に鋳抜きピン31の突出部31a
を設定できる。
なお、各実施例の廻り止め部材15,35は必
ずしも廻り止めピンと廻り止め溝とである必要は
なく他の手段であつてもよい。
(考案の効果) 以上の説明により本考案によれば、金型内のキ
ヤビテイに突出する突出部を有する鋳抜きピンを
備えてなる金型装置において、上記鋳抜きピンを
有する鋳抜き部材の回転により鋳抜きピンの突出
部をその軸心と直角方向に移動可能に鋳抜き部材
を金型に支持し、上記鋳抜き部材と金型との間に
鋳抜き部材の回転を規制する廻り止め部材を設け
たことにより、鋳抜き穴の芯ずれが生じた際、鋳
抜き部材を回転して鋳抜きピンの突出部を上記芯
ずれに対応させて移動設定できるため、鋳抜き穴
の芯ずれを防止でき、鋳抜き穴をドリル等で穴開
け加工する場合、加工穴が曲つたり、ドリルが破
損したりすることを実質的に防止できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の第1実施例を示
し、第1図は金型装置の縦断面図、第2図は第1
図の−線要部断面図、第3図は第1および第
2鋳抜きピンを取り除いてガイドスリーブを可動
金型の挿入孔に挿入した状態の平面図、第4図は
鋳造後可動金型を開いた際の縦断面図、第5図は
第4図の−線要部縦断面図、第6図は本考案
の第2実施例を示す要部縦断面図である。 2……固定金型、3……可動金型、4……キヤ
ビテイ、8……第1鋳抜きピン、9……第2鋳抜
きピン、8a……突出部、9b……突出部、13
……廻り止めピン、14……廻り止め溝、31…
…鋳抜きピン、31a……突出部、33……廻り
止めピン、34……廻り止め溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金型内のキヤビテイに突出する突出部を有する
    鋳抜きピンを備えてなる金型装置において、上記
    鋳抜きピンを有する鋳抜き部材を金型に対し、そ
    の軸心を中心として回転可能に支持し、該鋳抜き
    部材に対し上記鋳抜きピンの突出部をその軸心を
    上記鋳抜き部材の軸心に対して偏心して設け、上
    記鋳抜き部材と金型との間に鋳抜き部材の回転を
    規制する廻り止め部材を設けたことを特徴とする
    鋳抜きピンを備えた金型装置。
JP6546683U 1983-04-30 1983-04-30 鋳抜きピンを備えた金型装置 Granted JPS59180845U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6546683U JPS59180845U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 鋳抜きピンを備えた金型装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6546683U JPS59180845U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 鋳抜きピンを備えた金型装置

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Publication Number Publication Date
JPS59180845U JPS59180845U (ja) 1984-12-03
JPH049078Y2 true JPH049078Y2 (ja) 1992-03-06

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ID=30195666

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JP6546683U Granted JPS59180845U (ja) 1983-04-30 1983-04-30 鋳抜きピンを備えた金型装置

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JPS59180845U (ja) 1984-12-03

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