JP2789145B2 - 多気筒シリンダブロック - Google Patents
多気筒シリンダブロックInfo
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- F02F—CYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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- F02F7/0002—Cylinder arrangements
- F02F7/0007—Crankcases of engines with cylinders in line
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- F02F1/00—Cylinders; Cylinder heads
- F02F1/02—Cylinders; Cylinder heads having cooling means
- F02F1/10—Cylinders; Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
- F02F1/108—Siamese-type cylinders, i.e. cylinders cast together
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/16—Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
- F02B75/18—Multi-cylinder engines
- F02B2075/1804—Number of cylinders
- F02B2075/1816—Number of cylinders four
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多気筒内燃機関用シリン
ダブロック、特に軽合金製シリンダブロック本体内に鉄
製多連シリンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒シリンダ
ブロックに関するものである。
ダブロック、特に軽合金製シリンダブロック本体内に鉄
製多連シリンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒シリンダ
ブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来軽合金製シリンダブロック本体に鋳
鉄製シリンダライナを鋳ぐるんでなる内燃機関用多気筒
シリンダブロックは公知である(実公平1−28289
号公報参照)。
鉄製シリンダライナを鋳ぐるんでなる内燃機関用多気筒
シリンダブロックは公知である(実公平1−28289
号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記シリンダ
ブロックはダイカスト等の高圧鋳造により鋳造成形され
るが、シリンダブロックの母体となる、軽合金製シリン
ダブロック本体はシリンダの連設されるシリンダバレル
部と、クランク軸を支承する複数の軸受壁を形成したク
ランクケース部を有して複雑な形状に形成され、薄肉の
部分と厚肉部分とを有しているため、その鋳造時におけ
る冷却速度を全域にわたって均一にするのが難しく、た
とえばクランク軸を支承する軸受壁部の基部分は肉厚に
形成されて他の部分よりも容積が大であるため、凝固収
縮作用により引け等の鋳造欠陥を招くという課題があ
る。
ブロックはダイカスト等の高圧鋳造により鋳造成形され
るが、シリンダブロックの母体となる、軽合金製シリン
ダブロック本体はシリンダの連設されるシリンダバレル
部と、クランク軸を支承する複数の軸受壁を形成したク
ランクケース部を有して複雑な形状に形成され、薄肉の
部分と厚肉部分とを有しているため、その鋳造時におけ
る冷却速度を全域にわたって均一にするのが難しく、た
とえばクランク軸を支承する軸受壁部の基部分は肉厚に
形成されて他の部分よりも容積が大であるため、凝固収
縮作用により引け等の鋳造欠陥を招くという課題があ
る。
【0004】そこでこのような鋳造欠陥を防ぐには別途
に冷し金、その他の部分冷却手段を用いて部分的に冷却
をはやめる手段が考えられるが、このようにすれば、鋳
造設備、鋳造工程が複雑化してコスト高を招くという別
の課題がある。
に冷し金、その他の部分冷却手段を用いて部分的に冷却
をはやめる手段が考えられるが、このようにすれば、鋳
造設備、鋳造工程が複雑化してコスト高を招くという別
の課題がある。
【0005】本発明はかゝる実情にかんがみてなされた
もので、軽合金製シリンダブロック本体内に鋳ぐるまれ
る鉄製の多連シリンダライナの一部を鋳造時の冷し金に
利用できるようにして前記課題を解決できるようにした
新規な多気筒シリンダブロックを提供することを目的と
する。
もので、軽合金製シリンダブロック本体内に鋳ぐるまれ
る鉄製の多連シリンダライナの一部を鋳造時の冷し金に
利用できるようにして前記課題を解決できるようにした
新規な多気筒シリンダブロックを提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、本
発明の特徴とするところは、軽合金製シリンダブロック
本体内に、複数のシリンダボアを形成する、鉄製多連シ
リンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒シリンダブロック
において、前記多連シリンダライナは、複数のシリンダ
ライナ単体を共通の境界壁を介して直列に連設してな
り、各境界壁に、冷却フィンを有する冷し金部を一体に
延設し、該冷し金部を、前記シリンダブロック本体の肉
厚壁部に鋳ぐるんでなる。
発明の特徴とするところは、軽合金製シリンダブロック
本体内に、複数のシリンダボアを形成する、鉄製多連シ
リンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒シリンダブロック
において、前記多連シリンダライナは、複数のシリンダ
ライナ単体を共通の境界壁を介して直列に連設してな
り、各境界壁に、冷却フィンを有する冷し金部を一体に
延設し、該冷し金部を、前記シリンダブロック本体の肉
厚壁部に鋳ぐるんでなる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
について説明する。
について説明する。
【0008】先ず、本発明方法によって製造されるシリ
ンダブロックBC の構造を説明するに、図1は、そのシ
リンダブロックの平面図、図2は、図1の2−2線に沿
う断面図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図、図4
は、図1の4−4線に沿う断面図である。
ンダブロックBC の構造を説明するに、図1は、そのシ
リンダブロックの平面図、図2は、図1の2−2線に沿
う断面図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図、図4
は、図1の4−4線に沿う断面図である。
【0009】直列四気筒内燃機関用シリンダブロックB
C は、鋳鉄製ウエット式多連シリンダライナLW を有し
てオープンデッキ型に構成され、その主体部をなすシリ
ンダブロック本体1は、アルミ合金のダイカスト鋳造に
より構成される。
C は、鋳鉄製ウエット式多連シリンダライナLW を有し
てオープンデッキ型に構成され、その主体部をなすシリ
ンダブロック本体1は、アルミ合金のダイカスト鋳造に
より構成される。
【0010】前記シリンダブロック本体1は、そのアッ
パ部、すなわちシリンダバレル部1 U と、そのロアー
部、すなわちクランクケース部1L とよりなり、前記ア
ッパ部1U にはシリンダブロック本体1のデッキ面2に
開放する四連のバレル孔3が開設され、このバレル孔3
内には、後に詳述する鋳鉄製のウエット式多連シリンダ
ライナLW が一体に鋳ぐるみ形成される。ウエット式多
連シリンダライナLW は四つのシリンダライナ単体4が
連設してなり、各シリンダライナ単体4にはそれぞれ図
示しないピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボア
21が形成される。
パ部、すなわちシリンダバレル部1 U と、そのロアー
部、すなわちクランクケース部1L とよりなり、前記ア
ッパ部1U にはシリンダブロック本体1のデッキ面2に
開放する四連のバレル孔3が開設され、このバレル孔3
内には、後に詳述する鋳鉄製のウエット式多連シリンダ
ライナLW が一体に鋳ぐるみ形成される。ウエット式多
連シリンダライナLW は四つのシリンダライナ単体4が
連設してなり、各シリンダライナ単体4にはそれぞれ図
示しないピストンが摺動自在に嵌合されるシリンダボア
21が形成される。
【0011】ウエット式多連シリンダライナLW の外壁
面と、前記バレル孔3の内壁面間には、デッキ面2に開
放するウオータジャケット5が形成され、このウオータ
ジャケット5内には通常のように冷却水が循環される。
面と、前記バレル孔3の内壁面間には、デッキ面2に開
放するウオータジャケット5が形成され、このウオータ
ジャケット5内には通常のように冷却水が循環される。
【0012】またシリンダバレル部1U の外壁には、そ
のデッキ面2上に、図示しないシリンダヘッドを取付け
るためのボルト孔6、潤滑油の流れるオイル通路7等が
穿設される。
のデッキ面2上に、図示しないシリンダヘッドを取付け
るためのボルト孔6、潤滑油の流れるオイル通路7等が
穿設される。
【0013】シリンダブロック本体1のロアー部分を構
成するクランクケース部1L は、前記シリンダバレル部
1U の下部から一体に下方に延びる左右スカート壁8,
9及びシリンダバレル部1U の長手方向両端壁10,1
1および相隣れるシリンダライナ単体4間のくびれ部1
2を有する共通の境界壁20から下方に延設されて前記
左右スカート壁8,9を一体に連絡結合する複数の軸受
壁13とを備え、各軸受壁13に、ウエット式多連シリ
ンダライナLW に一体に形成される、後述の補強壁27
が鋳ぐるまれてそこにクランク軸SL の半円状軸受孔1
4およびその下面に軸受キャップ(図示せず)を取付け
るための一対のボルト孔15等が形成される。
成するクランクケース部1L は、前記シリンダバレル部
1U の下部から一体に下方に延びる左右スカート壁8,
9及びシリンダバレル部1U の長手方向両端壁10,1
1および相隣れるシリンダライナ単体4間のくびれ部1
2を有する共通の境界壁20から下方に延設されて前記
左右スカート壁8,9を一体に連絡結合する複数の軸受
壁13とを備え、各軸受壁13に、ウエット式多連シリ
ンダライナLW に一体に形成される、後述の補強壁27
が鋳ぐるまれてそこにクランク軸SL の半円状軸受孔1
4およびその下面に軸受キャップ(図示せず)を取付け
るための一対のボルト孔15等が形成される。
【0014】図4に明瞭に示すようにウエット式多連シ
リンダライナLW の各境界壁20と、補強壁27間とを
連接する冷し金部28は、シリンダブロックBC の幅方
向に肉厚に形成されて同方向に略水平に延長される複数
条の冷却フィン29が対称的に形成されている。
リンダライナLW の各境界壁20と、補強壁27間とを
連接する冷し金部28は、シリンダブロックBC の幅方
向に肉厚に形成されて同方向に略水平に延長される複数
条の冷却フィン29が対称的に形成されている。
【0015】次に図5〜11を参照して前記シリンダブ
ロックBC のダイカスト鋳造時に、アルミ合金製シリン
ダブロック本体1内に一体に鋳ぐるまれる前記鋳鉄製ウ
エット式多連シリンダライナLW の構造を詳細に説明す
る。
ロックBC のダイカスト鋳造時に、アルミ合金製シリン
ダブロック本体1内に一体に鋳ぐるまれる前記鋳鉄製ウ
エット式多連シリンダライナLW の構造を詳細に説明す
る。
【0016】図5はウエット式多連シリンダライナLW
の正面図、図6は、図5の6−6線に沿う一部横断平面
図、図7は、図6の7−7線に沿う断面図、図8は、図
5の8−8線に沿う端面図、図9は、図5の9−9線に
沿う断面図、図10は、図9の10−10線に沿う断面
図、図11は、図5の11−11線に沿う一部横断底面
図である。
の正面図、図6は、図5の6−6線に沿う一部横断平面
図、図7は、図6の7−7線に沿う断面図、図8は、図
5の8−8線に沿う端面図、図9は、図5の9−9線に
沿う断面図、図10は、図9の10−10線に沿う断面
図、図11は、図5の11−11線に沿う一部横断底面
図である。
【0017】ウエット式多連シリンダライナLW は円筒
状の四つのシリンダライナ単体4を連設して構成され、
相隣れるシリンダライナ単体4同士は共通の境界壁20
を介して接続され、このウエット式多連シリンダライナ
LW は所謂サイアミーズに構成される。そして各シリン
ダライナ単体4内には、それぞれ図示しないピストンが
摺動自在に嵌合されるシリンダボア21が形成される。
状の四つのシリンダライナ単体4を連設して構成され、
相隣れるシリンダライナ単体4同士は共通の境界壁20
を介して接続され、このウエット式多連シリンダライナ
LW は所謂サイアミーズに構成される。そして各シリン
ダライナ単体4内には、それぞれ図示しないピストンが
摺動自在に嵌合されるシリンダボア21が形成される。
【0018】図5,8および9に明瞭に示すようにウエ
ット式多連シリンダライナLW の下部外周には、シリン
ダ軸線l−lと略直交する方向に略水平にその全周にわ
たってシールフランジ22が一体に突設され、このシー
ルフランジ22の上面は平坦なシール面221 に形成さ
れ、このシール面221 上に後述するダイカスト金型M
の、ウオータジャケット形成用ジャケットピン45の自
由端が溶湯密に衝合されるようになっている。
ット式多連シリンダライナLW の下部外周には、シリン
ダ軸線l−lと略直交する方向に略水平にその全周にわ
たってシールフランジ22が一体に突設され、このシー
ルフランジ22の上面は平坦なシール面221 に形成さ
れ、このシール面221 上に後述するダイカスト金型M
の、ウオータジャケット形成用ジャケットピン45の自
由端が溶湯密に衝合されるようになっている。
【0019】また前記シールフランジ22よりも上方に
おいて、ウエット式多連シリンダライナLW の外周に
は、補強兼スペーサ用の縦,横リブ23,24が縦横に
一体に突設され、これらのリブ23,24は前記シール
フランジ22よりも低く形成される。さらにウエット式
多連シリンダライナLW の、前記シールフランジ22よ
りも下部には、そのシールフランジ22と略平行な複数
の補強用小リブ30が一体に突設されている。
おいて、ウエット式多連シリンダライナLW の外周に
は、補強兼スペーサ用の縦,横リブ23,24が縦横に
一体に突設され、これらのリブ23,24は前記シール
フランジ22よりも低く形成される。さらにウエット式
多連シリンダライナLW の、前記シールフランジ22よ
りも下部には、そのシールフランジ22と略平行な複数
の補強用小リブ30が一体に突設されている。
【0020】ウエット式多連シリンダライナLW の長手
方向の両端壁25,26および相隣れるシリンダライナ
単体4間の境界壁20の下部には互いに平行な複数の補
強壁27が下向きに一体に並設され、これらの補強壁2
7は、鋳造により、アルミ合金製シリンダブロック本体
1の、前記軸受壁13に一体に鋳ぐるまれる。そしてこ
れらの補強壁27の下面には、軸受キャップ(図示せ
ず)を接合するための接合面31および前記軸受孔1
4、ボルト孔15等が形成される。
方向の両端壁25,26および相隣れるシリンダライナ
単体4間の境界壁20の下部には互いに平行な複数の補
強壁27が下向きに一体に並設され、これらの補強壁2
7は、鋳造により、アルミ合金製シリンダブロック本体
1の、前記軸受壁13に一体に鋳ぐるまれる。そしてこ
れらの補強壁27の下面には、軸受キャップ(図示せ
ず)を接合するための接合面31および前記軸受孔1
4、ボルト孔15等が形成される。
【0021】図10に示すように、ウエット式多連シリ
ンダライナLW の前記境界壁20と、前記補強壁27と
は冷し金部28で接続され、この冷し金部28は比較的
大きな体積を確保すべく幅方向に肉厚に形成されてお
り、該冷し金部28の外周にはシリンダ軸線l−lと直
交して外方に延びる比較的長い複数条の冷却フィン29
が突設される。而してボリュームの大な前記冷し金部2
8は、アルミ合金製シリンダブロックBC をダイカスト
鋳造する際、アルミ溶湯の冷却時の熱引きを良好にすべ
く所謂冷し金の作用をするようにしてある。
ンダライナLW の前記境界壁20と、前記補強壁27と
は冷し金部28で接続され、この冷し金部28は比較的
大きな体積を確保すべく幅方向に肉厚に形成されてお
り、該冷し金部28の外周にはシリンダ軸線l−lと直
交して外方に延びる比較的長い複数条の冷却フィン29
が突設される。而してボリュームの大な前記冷し金部2
8は、アルミ合金製シリンダブロックBC をダイカスト
鋳造する際、アルミ溶湯の冷却時の熱引きを良好にすべ
く所謂冷し金の作用をするようにしてある。
【0022】次に図12〜14を参照して前記シリンダ
ブロックBC をダイカスト鋳造するための金型およびそ
の鋳造過程について説明する。
ブロックBC をダイカスト鋳造するための金型およびそ
の鋳造過程について説明する。
【0023】図12〜14には、ダイカスト金型Mによ
るシリンダブロックBC の鋳造過程が示され、これらの
図において、前記金型Mは固定型40、相互に接近、離
間できるように上下方向に移動可能な上,下面可動型4
1,42、および前記固定型40に対して横移動可能な
側面可動型43とより構成され、前記固定型40には凸
状の成形面401 が形成され、前記上,下面可動型4
1,42には互いに対向して成形面411 ,421 が形
成され、さらに前記側面可動型43には前記固定型40
の成形面401 に対向して成形面431 が形成され、該
成形面431 には前記シリンダボア21を形成するため
の円筒状のボアピン44が縦列して一体形成されるとと
もに、このボアピン44を環状間隙46を存して囲繞す
るように中空円筒状のジャケットピン45が一体に形成
され、このジャケットピン45はボアピン44の途中ま
で延びている。
るシリンダブロックBC の鋳造過程が示され、これらの
図において、前記金型Mは固定型40、相互に接近、離
間できるように上下方向に移動可能な上,下面可動型4
1,42、および前記固定型40に対して横移動可能な
側面可動型43とより構成され、前記固定型40には凸
状の成形面401 が形成され、前記上,下面可動型4
1,42には互いに対向して成形面411 ,421 が形
成され、さらに前記側面可動型43には前記固定型40
の成形面401 に対向して成形面431 が形成され、該
成形面431 には前記シリンダボア21を形成するため
の円筒状のボアピン44が縦列して一体形成されるとと
もに、このボアピン44を環状間隙46を存して囲繞す
るように中空円筒状のジャケットピン45が一体に形成
され、このジャケットピン45はボアピン44の途中ま
で延びている。
【0024】図12に示すように各ボアピン44には、
ウエット式多連シリンダライナLW のシリンダボア21
に嵌合され、またその縦,横リブ23,24を突設した
外周面はジャケットピン45の内周面に嵌合され、該ジ
ャケットピン45の自由端は、前記シールフランジ22
のシール面221 上に衝合され、その衝合面は、鋳造時
の溶湯が流通しないように溶湯密のシール面に形成され
る。
ウエット式多連シリンダライナLW のシリンダボア21
に嵌合され、またその縦,横リブ23,24を突設した
外周面はジャケットピン45の内周面に嵌合され、該ジ
ャケットピン45の自由端は、前記シールフランジ22
のシール面221 上に衝合され、その衝合面は、鋳造時
の溶湯が流通しないように溶湯密のシール面に形成され
る。
【0025】ボアピン44とシリンダライナ単体4の内
面間には、僅かな間隙(0.2 〜0.3mm)が形成され、ま
たシリンダライナ単体4の縦,横リブ23,24の外面
はジャケットピン45の内周面に僅かな間隙(0.2 〜0.
3 mm)を存して対面あるいは衝合される。そしてそれら
の間には縦,横リブ23,24によってアルミ溶湯の流
入しない空隙48が形成される。
面間には、僅かな間隙(0.2 〜0.3mm)が形成され、ま
たシリンダライナ単体4の縦,横リブ23,24の外面
はジャケットピン45の内周面に僅かな間隙(0.2 〜0.
3 mm)を存して対面あるいは衝合される。そしてそれら
の間には縦,横リブ23,24によってアルミ溶湯の流
入しない空隙48が形成される。
【0026】前述のようにボアピン44にウエット式多
連シリンダライナLW のシリンダライナ単体4をそれぞ
れ嵌合した後、上,下面可動型41,42を閉方向に移
動し、次いで側面可動型43を閉方向に移動すれば、図
13に示すように金型Mは閉型され、該金型Mの成形面
と前記ウエット式多連シリンダライナLW とよりキャビ
ティ49が形成され、このキャビティ49内に湯口50
を通してアルミ溶湯を所定圧力の下で注湯し、これを冷
却すれば、アルミ合金マトリックス内にウエット式多連
シリンダライナLW が一体に鋳ぐるまれて前記シリンダ
ブロックBC が成形される。
連シリンダライナLW のシリンダライナ単体4をそれぞ
れ嵌合した後、上,下面可動型41,42を閉方向に移
動し、次いで側面可動型43を閉方向に移動すれば、図
13に示すように金型Mは閉型され、該金型Mの成形面
と前記ウエット式多連シリンダライナLW とよりキャビ
ティ49が形成され、このキャビティ49内に湯口50
を通してアルミ溶湯を所定圧力の下で注湯し、これを冷
却すれば、アルミ合金マトリックス内にウエット式多連
シリンダライナLW が一体に鋳ぐるまれて前記シリンダ
ブロックBC が成形される。
【0027】ところで前記鋳造工程においてキャビティ
49内にアルミ溶湯が充填される際にシールフランジ2
2のシール面221 上にジャケットピン45の自由端が
衝合されていることにより、それら間には溶湯が浸入す
ることがなく、ジャケットピン45と各シリンダライナ
単体4間には溶湯の流入しない空隙48が保持され、こ
の空隙48は金型Mの離型後にウオータジャケット5の
一部を構成する。
49内にアルミ溶湯が充填される際にシールフランジ2
2のシール面221 上にジャケットピン45の自由端が
衝合されていることにより、それら間には溶湯が浸入す
ることがなく、ジャケットピン45と各シリンダライナ
単体4間には溶湯の流入しない空隙48が保持され、こ
の空隙48は金型Mの離型後にウオータジャケット5の
一部を構成する。
【0028】また溶湯のキャビティ49内への加圧注湯
により図14矢印aに示すようにジャケットピン45の
外周面に側圧が作用するが、この側圧はシリンダライナ
単体4を介して剛性の大なボアピン44に伝達されるこ
とにより、ジャケットピン45、およびシリンダライナ
単体4の変形が防止される。
により図14矢印aに示すようにジャケットピン45の
外周面に側圧が作用するが、この側圧はシリンダライナ
単体4を介して剛性の大なボアピン44に伝達されるこ
とにより、ジャケットピン45、およびシリンダライナ
単体4の変形が防止される。
【0029】溶湯の冷却後、図14に示すように金型M
を離型し、成形完了のシリンダブロックBC は金型Mか
ら取出される。そして前記ジャケットピン45および空
隙とでデッキ面2に開口するウオータジャケット5が形
成される。
を離型し、成形完了のシリンダブロックBC は金型Mか
ら取出される。そして前記ジャケットピン45および空
隙とでデッキ面2に開口するウオータジャケット5が形
成される。
【0030】そして、前述のように金型Mおよびウエッ
ト式多連シリンダライナLW が構成されることにより、
各シリンダライナ単体4の外周面にアンダカット部Cが
存在していても中子を用いることなくウオータジャケッ
ト5の成形が可能となる。
ト式多連シリンダライナLW が構成されることにより、
各シリンダライナ単体4の外周面にアンダカット部Cが
存在していても中子を用いることなくウオータジャケッ
ト5の成形が可能となる。
【0031】ところで前述のように鋳造されるシリンダ
ブロックBC は、相隣れるシリンダボア21間の境界壁
20と軸受壁13との接続部分はシリンダブロックBC
の他の部分よりもボリュームが大で肉厚に成形される
が、この接続部分は、図4に示すようにウエット式多連
シリンダライナLW の、冷却フィン29を有する冷し金
部28が鋳ぐるまれるので、この冷し金部28が所謂鋳
造時の冷し金の作用をなして、その周りのアルミ合金の
マトリックスの冷却をはやめることができ、この肉厚の
接続部分の冷却速度をそれよりも薄い他の部分の冷却速
度と略均等にすることができ、引けによる鋳造欠陥を招
くことがない。しかも冷却フィン29を有する冷し金部
28と、これを鋳ぐるむアルミ合金とのアンカー効果を
高めることができる。
ブロックBC は、相隣れるシリンダボア21間の境界壁
20と軸受壁13との接続部分はシリンダブロックBC
の他の部分よりもボリュームが大で肉厚に成形される
が、この接続部分は、図4に示すようにウエット式多連
シリンダライナLW の、冷却フィン29を有する冷し金
部28が鋳ぐるまれるので、この冷し金部28が所謂鋳
造時の冷し金の作用をなして、その周りのアルミ合金の
マトリックスの冷却をはやめることができ、この肉厚の
接続部分の冷却速度をそれよりも薄い他の部分の冷却速
度と略均等にすることができ、引けによる鋳造欠陥を招
くことがない。しかも冷却フィン29を有する冷し金部
28と、これを鋳ぐるむアルミ合金とのアンカー効果を
高めることができる。
【0032】なお、前記実施例では、本発明を四気筒シ
リンダブロックに実施した場合を説明したが、これを他
の多気筒シリンダブロックに実施してもよく、またシリ
ンダブロック本体をアルミ合金製のほか他の軽合金製
に、さらにウエット式多連シリンダライナを鋳鉄製のほ
か、他の鉄製にしてもよく、前記ウエット式多連シリン
ダライナはウエット式のほかドライ式としてもよい。さ
らにまた前記ウエット式多連シリンダライナはシリンダ
ボアを有するシリンダ部に冷し金部を延設するのみでも
よい。
リンダブロックに実施した場合を説明したが、これを他
の多気筒シリンダブロックに実施してもよく、またシリ
ンダブロック本体をアルミ合金製のほか他の軽合金製
に、さらにウエット式多連シリンダライナを鋳鉄製のほ
か、他の鉄製にしてもよく、前記ウエット式多連シリン
ダライナはウエット式のほかドライ式としてもよい。さ
らにまた前記ウエット式多連シリンダライナはシリンダ
ボアを有するシリンダ部に冷し金部を延設するのみでも
よい。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、軽合金製
シリンダブロック本体内に、複数のシリンダボアを形成
する、鉄製多連シリンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒
シリンダブロックにおいて、前記多連シリンダライナ
は、複数のシリンダライナ単体を共通の境界壁を介して
直列に連設してなり、各境界壁に、冷却フィンを有する
冷し金部を一体に延設し、該冷し金部を、前記シリンダ
ブロック本体の肉厚壁部に鋳ぐるんでなるので、軽合金
製シリンダブロック本体内に鋳ぐるまれる多連シリンダ
ライナの一部を、鋳造時の冷し金として利用して鋳造欠
陥の発生を防止するとともに前記冷却フィンはシリンダ
ブロック本体と多連シリンダライナとのアンカー作用を
なし、全体として高精度、高品位の多気筒シリンダを低
コストで提供することができる。
シリンダブロック本体内に、複数のシリンダボアを形成
する、鉄製多連シリンダライナを鋳ぐるんでなる多気筒
シリンダブロックにおいて、前記多連シリンダライナ
は、複数のシリンダライナ単体を共通の境界壁を介して
直列に連設してなり、各境界壁に、冷却フィンを有する
冷し金部を一体に延設し、該冷し金部を、前記シリンダ
ブロック本体の肉厚壁部に鋳ぐるんでなるので、軽合金
製シリンダブロック本体内に鋳ぐるまれる多連シリンダ
ライナの一部を、鋳造時の冷し金として利用して鋳造欠
陥の発生を防止するとともに前記冷却フィンはシリンダ
ブロック本体と多連シリンダライナとのアンカー作用を
なし、全体として高精度、高品位の多気筒シリンダを低
コストで提供することができる。
【図1】シリンダブロックの平面図
【図2】図1の2−2線に沿う断面図
【図3】図1の3−3線に沿う断面図
【図4】図1の4−4線に沿う断面図
【図5】ウエット式多連シリンダライナの正面図
【図6】図5の6−6線に沿う一部横断平面図
【図7】図6の7−7線に沿う断面図
【図8】図5の8−8線に沿う端面図
【図9】図5の9−9線に沿う断面図
【図10】図9の10−10線に沿う断面図
【図11】図5の11−11線に沿う一部横断底面図
【図12】金型によるシリンダブロックの鋳造過程を示
す図
す図
【図13】金型によるシリンダブロックの鋳造過程を示
す図
す図
【図14】金型によるシリンダブロックの鋳造過程を示
す図
す図
1 シリンダブロック本体 4 シリンダライナ単体 21 シリンダボア 28 冷し金部 29 冷却フィン LW 多連シリンダライナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 19/00 F02F 1/00
Claims (1)
- 【請求項1】 軽合金製シリンダブロック本体(1)内
に、複数のシリンダボア(21)を形成する、鉄製多連
シリンダライナ(LW )を鋳ぐるんでなる多気筒シリン
ダブロックにおいて、 前記多連シリンダライナ(LW )は、複数のシリンダラ
イナ単体(4)を共通の境界壁(20)を介して直列に
連設してなり、各境界壁(20)に、冷却フィン(2
9)を有する冷し金部(28)を一体に延設し、該冷し
金部(28)を、前記シリンダブロック本体(1)の肉
厚壁部に鋳ぐるんでなることを特徴とする多気筒シリン
ダブロック。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4002474A JP2789145B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 多気筒シリンダブロック |
DE69218395T DE69218395T2 (de) | 1992-01-06 | 1992-12-30 | Zylinderblock |
EP96114173A EP0751289B1 (en) | 1992-01-06 | 1992-12-30 | A process for casting a cylinder block |
DE69228954T DE69228954T2 (de) | 1992-01-06 | 1992-12-30 | Gussverfahren eines Zylinderblockes |
EP92122170A EP0554575B1 (en) | 1992-01-06 | 1992-12-30 | Cylinder block |
US08/000,456 US5357921A (en) | 1992-01-06 | 1993-01-04 | Cylinder block and a process for casting the same |
CA002087622A CA2087622C (en) | 1992-01-06 | 1993-01-05 | Cylinder block and a process for casting the same |
US08/298,754 US5462108A (en) | 1992-01-06 | 1994-08-31 | Process for casting a cylinder block |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4002474A JP2789145B2 (ja) | 1992-01-09 | 1992-01-09 | 多気筒シリンダブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177335A JPH05177335A (ja) | 1993-07-20 |
JP2789145B2 true JP2789145B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=11530331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4002474A Expired - Fee Related JP2789145B2 (ja) | 1992-01-06 | 1992-01-09 | 多気筒シリンダブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2789145B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5711365A (en) * | 1995-04-03 | 1998-01-27 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Shell molding apparatus |
US5732761A (en) * | 1995-04-03 | 1998-03-31 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Shell mold for casting a cylindrical product, apparatus for molding the shell mold, and casting method using the shell mold |
KR101028564B1 (ko) * | 2008-10-27 | 2011-04-11 | 기아자동차주식회사 | 실린더블록 헤드볼트부 수축 방지를 위한 금형 구조 |
-
1992
- 1992-01-09 JP JP4002474A patent/JP2789145B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05177335A (ja) | 1993-07-20 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |