JPH0347728A

JPH0347728A - 樹脂成形品のブロー成形法

Info

Publication number: JPH0347728A
Application number: JP1183301A
Authority: JP
Inventors: Keita Sasaki; 圭太佐々木; Yasuto Watanabe; 康人渡辺
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1989-07-14
Filing date: 1989-07-14
Publication date: 1991-02-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本願発明は′、例えば車両用シートなどの所定の樹脂製
構造体をブロー成形する樹脂成形品のブロー成形法に関
するものである。

（従来の技術）例えば実開昭６２−７５９１６号公報に示されているよ
うに最近の自動車のシートは、合成樹脂のブロー成形品
によって構成されることが多くなってきている。

ところが、該ブロー成形品そのままの構成では機械的強
度が不足するために、成形に際してスティールパイプ部
材等の補強用フレームを一体的に鋳ぐるむのが一般的で
ある。

（発明が解決しようとする課題）しかし、上記従来のブロー成形法の場合、該補強フレー
ムを予じめ成形型内の最終的な成形位置（本来の鋳ぐる
み内包位置）に正確に固定しておいて合成樹脂をブロー
成形して行く成形法を採用しているために、パリソン側
のブロー圧力が低かったり、成形型壁面との早期の接触
により冷却硬化されて必ずしも十分にパリソンが補強フ
レームの背後に回り込まず、したがって確実な内包状態
での鋳ぐるみが難しくなると言う問題があった。

（課題を解決するための手段）本願発明は、上記の問題を解決することを目的としてな
されたもので、所定構造の樹脂成形品の成形部内に当該
成形品を補強する補強フレームを一体成形するようにし
てなる樹脂成形品のブロー成形法において、成形初期に
は上記補強フレームを成形型のブロー方向手前側に寄せ
て配置し、ブロー成形の進行による樹脂の補強フレーム
背後への回り込み状態に応じて成形型の成型壁面側に移
動させ、該成型壁面に到達した時点で最終的に当該成形
型の型締めを行うようにしたことを特徴とするものであ
る。

（作　用）上記本願発明の樹脂成形品のブロー成形法では、所定構
造の樹脂成形品の成形部内に当該成形品を補強する補強
フレームを一体成形するようにしてなる樹脂成形品のブ
ロー成形法において、成形初期には上記補強フレームを
成形型のブロー方向手前側に寄せて配置し、ブロー成形
の進行による樹脂の補強フレーム背後への回り込み状態
に応じて成形型の成型壁面側に移動させ、該成型壁面に
到達した時点で最終的な当該成形型の型締めを行わせる
ようになっている。

従って、該成形法の場合、パリソンの粘度が高かったり
、ブロー圧力が少々低かったような場合にもパリソンが
十分に補強フレームの背後に回り込むようになり略々完
全な内包状態での鋳ぐるみが実現されるようになる。

（発明の効果）従って、本願発明の樹脂成形品のブロー成形法によると
、補強フレームが本来の鋳ぐるみ位置内に確実に一体成
形されることから、強度が向上し、信頼性の高い樹脂成
形品を提供し得るようになる。

（実施例）第１図〜第４図（ａ）〜（ｄ）は、本願発明の実施例に
係る樹脂成形品の構造及びそのブロー成形法を示してい
る。

先ず第１図〜第３図は、本願発明のブロー成形法によっ
て成形製造すべき樹脂成形品である自動車用シートのシ
ートバック部を示している。

該シートバック１は、例えばランバーサポートタイプの
ものとなっており、背板部１ａと該背板部１ａより前方
に所定幅突出して設けられたサイド・サポート部１　ｂ
、　１　ｂとから構成されている。

そして、上記背板部１ａの上下、左右各局縁部内側には
、例えば第２図に示すように樹脂壁２の一部に鋳ぐるん
だ状態で貫装されたエンドレス構造の補強フレーム３に
よって補強されている。゛該補強フレーム３は、例えば
第３図に示すように、左右両側に配置される第１、第２
フレーム３１゜３２が大径の中空パイプによって端部を
コ字状に曲げて形成されている一方、他方上下両端に配
置される第３、第４フレーム３３．３４は当該節１、第
２フレームの端部にスライド可能に嵌合される小径のス
トレートな中空パイプによって形成されている。従って
、当該自動車用シートバックの成形が完了するまでの間
、上記左右両側の第１１第２フレーム３１．３２は第３
図に矢印で示すように相互にスライド可能となっている
。

次に、本発明実施例における上記構造の自動車用シート
バックｌのブロー成形法について第４図（ａ）〜（ｄ）
を参照して詳細に説明する。

すなわち、先ず第４図（ａ）において、符号５ａ。

５ｂは上記自動車用シートの背板部１ａをブロー成形す
る前後一対の成形型であり、該成形型５ａ、５ｂは成形
初期（少なくとも第４図（ａ）〜第４図（ｂ）の段階）
においては、図示のように前後方向に所定幅相互に離間
（開放）されている。そして、該離間状態において、先
ず上記成形型５　ａ、　５　ｂの型キャビティー面６　
ａ、　６　ｂよりも所定距離！たけ内側（ブロー方向手
前側）に寄せた位置に上記補強フレーム３の第１、第２
フレーム３１．３２を保持する。

該保持は、当該成形型５ａ、５ｂを支持する成形装置の
図示しないエキスパンダーピンに嵌合させることによっ
て実現する。

この状態で第１次のブロー成形が開始される。

該第１次のブロー成形が開始されると、第４図（ａ）に
示すように合成樹脂パリソン７が矢印で示すように成形
型５　ａ、　５　ｂ内を膨出して行って次第に上記補強
フレーム３に近付いて行く。

そして、該第４図（ａ）の状態から更に所定時間第１次
ブローが継続されると、やがて第４図（ｂ）に示すよう
にパリソン７が上記補強フレーム３の背後（成形型キャ
ビティー面６ａ、６ｂ側）に効果的に回り込むようにな
る。これは、上記のように補強フレーム３が本来の成形
固定位置よりもも内側に寄せて保持されていること、ま
た、それにより早期にキャビティー面６　ａ、　６　ｂ
にパリソン７が接触して冷却硬化されるようなことがな
いこと、成形型５ａ、５ｂが分割部で十分に離間されて
いて外周側からの十分なパリソンの回り込み量が取れる
こと等の３つの理由によって特に効果的に実現される。

次に、該第４図（ｂ）の状態において、上記パリソン７
が上記補強フレーム３を略々完全に巻き込んだ状態にな
ると、今度は第２次ブロー成形に移る。第２次ブロー成
形に際しては、先ず第４図（ｃ）に示すように上記補強
フレーム３がスライド可能な嵌合構造になっていること
を利用して上記エキスパンダービンを上記成形型５ａ、
５ｂの型分割線に沿って外側（成形型キャビティー面６
　ａ、　６　ｂ側）に次第に移動させるとともに、それ
に合せて型締めを開始し、やがて本来の成形固定位置に
達し成形型５ａ、５ｂのキャビティー面６　ａ、　６　
ｂと所定の肉厚の側部樹脂壁８を介して当接した時点で
第４図（ｄ）に示す如く完全に型締めを完了する。

この結果、上記第２図に示すように、補強フレーム３（
具体的には第２フレーム３２に該当）を十分な肉厚の側
部樹脂壁８で鋳ぐるんだ補強強度の高い樹脂成形自動車
用シートバック製品が実現されることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本願発明の実施例に係る樹脂成形品のブロー
成形法により製造された自動車用シートバックの構造を
示す斜視図、第２図は、同シートバックの要部の構造を
示す一部切欠斜視図、第３図は、同シートバック内に一
体成形されるシート補強フレームの構成を示す斜視図、
第４図（ａ）〜（ｄ）は、本願発明の実施例によるブロ
ー成形法を示す成形工程図である。 ■　・　・２　・　・３　・　・５ａ、　５ｂ６ａ、　６ｂ７　・　・８　・　・３１　・３２　・３３　・３４　・・・・自動車用シートバック・・・樹脂壁・・轡補強フレーム・・・成形型・・・成形型キャビティー面００．パリソン・・・側部樹脂壁・・・第１フレーム・・・第２フレーム・・・第３フレーム・・・第４フレーム１１２ＷＪ１１ｉ４ｔ− 第３図

Claims

【特許請求の範囲】

１、所定構造の樹脂成形品の成形部内に当該成形品を補
強する補強フレームを一体成形するようにしてなる樹脂
成形品のブロー成形法において、成形初期には上記補強
フレームを成形型のブロー方向手前側に寄せて配置し、
ブロー成形の進行による樹脂の補強フレーム背後への回
り込み状態に応じて成形型の成型壁面側に移動させ、該
成型壁面に到達した時点で最終的に当該成形型の型締め
を行うようにしたことを特徴とする樹脂成形品のブロー
成形法。