JP3489311B2 - 深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品 - Google Patents
深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品Info
- Publication number
- JP3489311B2 JP3489311B2 JP35350195A JP35350195A JP3489311B2 JP 3489311 B2 JP3489311 B2 JP 3489311B2 JP 35350195 A JP35350195 A JP 35350195A JP 35350195 A JP35350195 A JP 35350195A JP 3489311 B2 JP3489311 B2 JP 3489311B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- molding
- blow
- main body
- molds
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C49/00—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
- B29C49/20—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements
- B29C2049/2017—Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements outside the article
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製品のブロー
成形法、ブロー成形用の成形型及び同成形品に関する。
成形法、ブロー成形用の成形型及び同成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】前記樹脂製品のブロー成形法、成形型に
ついては、本出願人の出願に係る平成7年特許願第10
0551号があり、またブロー成形品については、特開
平6−99480号公報に記載された技術がある。前者
は、樹脂バンパなどの樹脂製品において、凹所を成形す
るための成形金型の凸形状部分に対応する部分にエアが
溜って密着性を悪くする不具合をなくすため、前記金型
の凸形状をなす部分を割り型として形成し、割り型と金
型の間に隙間を設けてこれを通気口で外部に連通したも
のであるが、前者中には樹脂バンパを例にした基本的な
ブロー成形法、成形型が示されている。また後者には、
樹脂パイプと、樹脂パイプのブロー成形時に樹脂パイプ
に合体された一対の半割れ体からなるフランジ部を有す
るフランジ付ブロー成形品が開示されている。
ついては、本出願人の出願に係る平成7年特許願第10
0551号があり、またブロー成形品については、特開
平6−99480号公報に記載された技術がある。前者
は、樹脂バンパなどの樹脂製品において、凹所を成形す
るための成形金型の凸形状部分に対応する部分にエアが
溜って密着性を悪くする不具合をなくすため、前記金型
の凸形状をなす部分を割り型として形成し、割り型と金
型の間に隙間を設けてこれを通気口で外部に連通したも
のであるが、前者中には樹脂バンパを例にした基本的な
ブロー成形法、成形型が示されている。また後者には、
樹脂パイプと、樹脂パイプのブロー成形時に樹脂パイプ
に合体された一対の半割れ体からなるフランジ部を有す
るフランジ付ブロー成形品が開示されている。
【0003】図12はトラックのキャブの左側面図であ
るが、図のキャブ1のドア2は、その下端にドアフェン
ダ3を取り付けている。このドアフェンダ3は樹脂製品
で、ドア2の一部をこのような樹脂製品とすると、デザ
イン上の変化を生じさせることができるとともに、泥よ
けとして軽量化も図れ、更にドアフェンダ3の形状、寸
法を種々用意することによってドア開口部の異なるキャ
ブに対応できる利点がある。
るが、図のキャブ1のドア2は、その下端にドアフェン
ダ3を取り付けている。このドアフェンダ3は樹脂製品
で、ドア2の一部をこのような樹脂製品とすると、デザ
イン上の変化を生じさせることができるとともに、泥よ
けとして軽量化も図れ、更にドアフェンダ3の形状、寸
法を種々用意することによってドア開口部の異なるキャ
ブに対応できる利点がある。
【0004】ところで、従来の前記ドアフェンダ3はイ
ンジェクション成形品であり、図13及び図14に示す
ように、上端付近をクリップ4によりドア本体2aの下
端よりやや上に取付けるとともに、下端付近をブロー成
形品のプロテクタパネル5の下端とタッピングスクリュ
ウ6により連結し、ドアフェンダ3とプロテクタパネル
5の上部でドア本体2a下端を挾むようにして、プロテ
クタパネル5の上部をドア本体2a下端に小ねじ7によ
り取付けている。上記のようにドアフェンダ3は、ドア
本体2aの内側で、別部材のプロテクタパネル5を必要
とし、ドアフェンダ3とプロテクタパネル5の組付け及
びプロテクタパネル5とドア本体2aへの取付け等、組
付け及び取付けの工数が増加し、それとともに重量が増
加する。また、組付け・取付けコスト及び金型投資等の
コストがかかり好ましくない。
ンジェクション成形品であり、図13及び図14に示す
ように、上端付近をクリップ4によりドア本体2aの下
端よりやや上に取付けるとともに、下端付近をブロー成
形品のプロテクタパネル5の下端とタッピングスクリュ
ウ6により連結し、ドアフェンダ3とプロテクタパネル
5の上部でドア本体2a下端を挾むようにして、プロテ
クタパネル5の上部をドア本体2a下端に小ねじ7によ
り取付けている。上記のようにドアフェンダ3は、ドア
本体2aの内側で、別部材のプロテクタパネル5を必要
とし、ドアフェンダ3とプロテクタパネル5の組付け及
びプロテクタパネル5とドア本体2aへの取付け等、組
付け及び取付けの工数が増加し、それとともに重量が増
加する。また、組付け・取付けコスト及び金型投資等の
コストがかかり好ましくない。
【0005】そこで、インジェクション成形品であるド
アフェンダ3も、プロテクタパネル5と一体的にブロー
成形すれば、両者は1つの部品となり、上記問題も解決
できる筈である。しかしながら、図15に示すように、
ドアフェンダ相当部分3’とプロテクタパネル相当部分
5’とを一体的にブロー成形して成形品8を得ようとす
ると、両相当部分3’、5’間に深い凹部(インバース
部)8aがあり、通常ブロー成形に用いる2分割の金型
では成形できない。また、図15のイの部分は、袋状の
中間で半径の小さいヘアピン状になっているため、ブロ
ー成形時に肉厚が薄くなって切れてしまう事故が起きや
すい。
アフェンダ3も、プロテクタパネル5と一体的にブロー
成形すれば、両者は1つの部品となり、上記問題も解決
できる筈である。しかしながら、図15に示すように、
ドアフェンダ相当部分3’とプロテクタパネル相当部分
5’とを一体的にブロー成形して成形品8を得ようとす
ると、両相当部分3’、5’間に深い凹部(インバース
部)8aがあり、通常ブロー成形に用いる2分割の金型
では成形できない。また、図15のイの部分は、袋状の
中間で半径の小さいヘアピン状になっているため、ブロ
ー成形時に肉厚が薄くなって切れてしまう事故が起きや
すい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記プロテ
クタパネルのような、枝分かれした板状体(これを岐板
部という)を、ブロー成形するドアフェンダ等のブロー
成形樹脂製品の所定個所に、該樹脂製品のブロー成形時
に一体化する成形方法、その成形型及び同成形品を得る
ことを発明の課題として案出されたものである。
クタパネルのような、枝分かれした板状体(これを岐板
部という)を、ブロー成形するドアフェンダ等のブロー
成形樹脂製品の所定個所に、該樹脂製品のブロー成形時
に一体化する成形方法、その成形型及び同成形品を得る
ことを発明の課題として案出されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明は、ブロー成形樹脂製品本体に深い凹部を隔て
て岐板部を一体に成形するに当たり、前記本体及び岐板
部の各表面外形を成形する一対の金型と、該金型の一方
に接離可能に支持され、前記深い凹部及び前記本体背面
の外形を成形する割り型とを備えた成形型により、前記
金型を開いた状態で、割り型と岐板部側を成形する金型
との間の所定位置に、予め用意した岐板部に相当する部
材を挾持し、この状態で両金型間に前記本体となるパリ
ソンを装入し、その後金型を締めて前記本体のブロー成
形を行い、賦形とともに前記本体と岐板部を一体化する
ことを特徴とする深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の
成形法に係る発明と、ブロー成形樹脂製品本体に深い凹
部を隔てて岐板部を一体に成形する成形型であって、前
記本体及び岐板部の各表面外形を成形する一対の金型
と、該金型の一方に接離可能に支持され、前記深い凹部
及び前記本体背面の外形を成形する割り型とを備えたこ
とを特徴とする成形型に係る発明と、ブロー成形樹脂製
品本体である自動車用キャブのドアフェンダと、該フェ
ンダの成形時に、深い凹部を隔てて前記フェンダと一体
化された岐板部であるインサートとからなることを特徴
とする深い凹部をもつブロー成形樹脂製品に係る発明と
からなる。
の本発明は、ブロー成形樹脂製品本体に深い凹部を隔て
て岐板部を一体に成形するに当たり、前記本体及び岐板
部の各表面外形を成形する一対の金型と、該金型の一方
に接離可能に支持され、前記深い凹部及び前記本体背面
の外形を成形する割り型とを備えた成形型により、前記
金型を開いた状態で、割り型と岐板部側を成形する金型
との間の所定位置に、予め用意した岐板部に相当する部
材を挾持し、この状態で両金型間に前記本体となるパリ
ソンを装入し、その後金型を締めて前記本体のブロー成
形を行い、賦形とともに前記本体と岐板部を一体化する
ことを特徴とする深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の
成形法に係る発明と、ブロー成形樹脂製品本体に深い凹
部を隔てて岐板部を一体に成形する成形型であって、前
記本体及び岐板部の各表面外形を成形する一対の金型
と、該金型の一方に接離可能に支持され、前記深い凹部
及び前記本体背面の外形を成形する割り型とを備えたこ
とを特徴とする成形型に係る発明と、ブロー成形樹脂製
品本体である自動車用キャブのドアフェンダと、該フェ
ンダの成形時に、深い凹部を隔てて前記フェンダと一体
化された岐板部であるインサートとからなることを特徴
とする深い凹部をもつブロー成形樹脂製品に係る発明と
からなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、前記ドア
フェンダとプロテクタパネルを成形する場合を例とし
て、図1乃至図11により詳細に説明する。図1乃至図
5は、本発明成形型をもつ成形装置とその作動を示す図
である。11、12は、それぞれ移動装置13、14に
取り付けられた一対の金型で、金型11は、ブロー成形
樹脂製品本体である後記ドアフェンダ21の表面外形2
1aを成形するもの、また金型12は、岐板部である後
記インサート22及びドアフェンダ21の裏面側下方外
形21bを成形するものである。15は割り型で、その
断面形状は、一側15aがドアフェンダ21の裏面の上
方21cを成形するように、また下端15bは深い凹部
(インバース部)23を成形するように突状にそれぞれ
形成されており、他側15cに立てたガイドピン16
を、この図示の例では、金型12の上方にあけたピン孔
12a内に摺動自在に配設して支持せしめ、割り型15
上面及び金型12上面間に渡して設置したシリンダ機構
17によって、金型12と密着またはこれから離れる動
作を行うよう構成されている。
フェンダとプロテクタパネルを成形する場合を例とし
て、図1乃至図11により詳細に説明する。図1乃至図
5は、本発明成形型をもつ成形装置とその作動を示す図
である。11、12は、それぞれ移動装置13、14に
取り付けられた一対の金型で、金型11は、ブロー成形
樹脂製品本体である後記ドアフェンダ21の表面外形2
1aを成形するもの、また金型12は、岐板部である後
記インサート22及びドアフェンダ21の裏面側下方外
形21bを成形するものである。15は割り型で、その
断面形状は、一側15aがドアフェンダ21の裏面の上
方21cを成形するように、また下端15bは深い凹部
(インバース部)23を成形するように突状にそれぞれ
形成されており、他側15cに立てたガイドピン16
を、この図示の例では、金型12の上方にあけたピン孔
12a内に摺動自在に配設して支持せしめ、割り型15
上面及び金型12上面間に渡して設置したシリンダ機構
17によって、金型12と密着またはこれから離れる動
作を行うよう構成されている。
【0009】上記成形装置により本発明方法を実施する
ときは、まず移動装置13、14により図1の如く金型
11、12を左右に開き、同時に割り型15をシリンダ
機構17によって金型12から離しておく。この状態
で、予め用意しておいたインサート22を金型12と割
り型15の間の所定位置に置き、シリンダ機構17を戻
してインサート22を割り型15と金型12の間に挾持
する(図2)。ここで、図2のように金型11、12間
にパリソン18をマンドレル19により支持しつつ挿入
し、図3のように移動装置13、14によって金型1
1、12を閉じ、パリソン18内に高圧空気を吹き込む
と、パリソン18が膨んで金型11、12及び割り型1
5に密着し、ドアフェンダ21が形成される。これと同
時に膨んだドアフェンダ21がインサート22の下端と
溶着し、一体化する。
ときは、まず移動装置13、14により図1の如く金型
11、12を左右に開き、同時に割り型15をシリンダ
機構17によって金型12から離しておく。この状態
で、予め用意しておいたインサート22を金型12と割
り型15の間の所定位置に置き、シリンダ機構17を戻
してインサート22を割り型15と金型12の間に挾持
する(図2)。ここで、図2のように金型11、12間
にパリソン18をマンドレル19により支持しつつ挿入
し、図3のように移動装置13、14によって金型1
1、12を閉じ、パリソン18内に高圧空気を吹き込む
と、パリソン18が膨んで金型11、12及び割り型1
5に密着し、ドアフェンダ21が形成される。これと同
時に膨んだドアフェンダ21がインサート22の下端と
溶着し、一体化する。
【0010】ブロー成形が終了したら、図4の如く、ま
ず金型11、12を移動機構13、14によって開き、
次いで割り型15をシリンダ機構17によって金型12
から離せば、図5のようにインサート22と一体化した
ドアフェンダ21が成形型から外すことができ、余肉部
21dを切り落とせば図6a、図6bに示す如きインサ
ート22と一体化したドアフェンダ21が完成する。こ
のようなドアフェンダ21をドア本体2aの下端に取付
けるときは、深い凹部23にドア下端部を挿入し、ドア
フェンダ21内側をクリップ(図示せず)でドア下端部
表面に固定するとともに、インサート22の上端を小ね
じ(図示せず)でドア本体2aの裏面側に取り付ければ
よい。
ず金型11、12を移動機構13、14によって開き、
次いで割り型15をシリンダ機構17によって金型12
から離せば、図5のようにインサート22と一体化した
ドアフェンダ21が成形型から外すことができ、余肉部
21dを切り落とせば図6a、図6bに示す如きインサ
ート22と一体化したドアフェンダ21が完成する。こ
のようなドアフェンダ21をドア本体2aの下端に取付
けるときは、深い凹部23にドア下端部を挿入し、ドア
フェンダ21内側をクリップ(図示せず)でドア下端部
表面に固定するとともに、インサート22の上端を小ね
じ(図示せず)でドア本体2aの裏面側に取り付ければ
よい。
【0011】図7に示すものは、前記インサート22を
金型12の所定位置に正確且つ確実に保持するため、金
型12に突起12bを形成したものである。インサート
22に突起12bに対応する凹部を形成するのがよい
が、インサート22が軟質であれば、インサート22を
突起12bに当てて押圧するだけでもよい。図8に示す
ものは、インサート22とドアフェンダ21の一体化を
更に確実にするため、インサート22におけるドアフェ
ンダ21側に嵌合凸部22aを形成したものである。こ
れにより、ドアフェンダ21のブロー成形時に前記凸部
22aが巻き込まれ、結合が確実になる。
金型12の所定位置に正確且つ確実に保持するため、金
型12に突起12bを形成したものである。インサート
22に突起12bに対応する凹部を形成するのがよい
が、インサート22が軟質であれば、インサート22を
突起12bに当てて押圧するだけでもよい。図8に示す
ものは、インサート22とドアフェンダ21の一体化を
更に確実にするため、インサート22におけるドアフェ
ンダ21側に嵌合凸部22aを形成したものである。こ
れにより、ドアフェンダ21のブロー成形時に前記凸部
22aが巻き込まれ、結合が確実になる。
【0012】図9乃至図11に示す成形装置では、前記
と逆に割り型15を支持するガイドピン16’の一端を
金型12側にボルト24により固定するとともに、その
他端をブッシュ25を介し割り型15にあけたピン孔1
5dに挿入しており、シリンダ機構17によって割り型
15のみが移動する。
と逆に割り型15を支持するガイドピン16’の一端を
金型12側にボルト24により固定するとともに、その
他端をブッシュ25を介し割り型15にあけたピン孔1
5dに挿入しており、シリンダ機構17によって割り型
15のみが移動する。
【0013】
【発明の効果】本発明のブロー成形樹脂製品の成形法で
は、予め用意した岐板部を割り型と一方の金型との間で
挾持した状態で金型を閉じ、ブロー成形樹脂製品本体の
ブロー成形を行うようにしたので、深い凹部のある場合
でもブロー成形樹脂製品本体と岐板部が深い凹部を隔て
た状態で一体化でき、深い凹部をもつブロー成形樹脂製
品が安価に提供でき、該製品の組付けコストも従来品よ
り低下することができる。また、本発明のブロー成形樹
脂製品の成形型は、割り型を金型と接離可能に配設した
ので、割り型によって岐板部をブロー成形に先立ち所定
位置に挾持し、ブロー成形樹脂製品本体と岐板部との一
体化が確実にでき、且つ深い凹部を正確に設けることが
できる。更に、本発明による成形品は、ブロー成形樹脂
製品本体である自動車用キャブのドアフェンダと、該フ
ェンダと一体化された岐板部であるインサートとが一体
化されているので、従来のものより部品点数及び重量を
減少できるとともに、組付け・取付け工数が減少し、組
付け・取付けコスト及び部品管理並びに金型投資等の管
理コストを低下し得る効果がある。
は、予め用意した岐板部を割り型と一方の金型との間で
挾持した状態で金型を閉じ、ブロー成形樹脂製品本体の
ブロー成形を行うようにしたので、深い凹部のある場合
でもブロー成形樹脂製品本体と岐板部が深い凹部を隔て
た状態で一体化でき、深い凹部をもつブロー成形樹脂製
品が安価に提供でき、該製品の組付けコストも従来品よ
り低下することができる。また、本発明のブロー成形樹
脂製品の成形型は、割り型を金型と接離可能に配設した
ので、割り型によって岐板部をブロー成形に先立ち所定
位置に挾持し、ブロー成形樹脂製品本体と岐板部との一
体化が確実にでき、且つ深い凹部を正確に設けることが
できる。更に、本発明による成形品は、ブロー成形樹脂
製品本体である自動車用キャブのドアフェンダと、該フ
ェンダと一体化された岐板部であるインサートとが一体
化されているので、従来のものより部品点数及び重量を
減少できるとともに、組付け・取付け工数が減少し、組
付け・取付けコスト及び部品管理並びに金型投資等の管
理コストを低下し得る効果がある。
【図1】本発明の成形型を含む成形装置の、金型及び割
り型を開いた状態を示す断面図。
り型を開いた状態を示す断面図。
【図2】本発明の成形型の、割り型を閉じて岐板部をセ
ットし、パリソンを挿入した状態を示す断面図。
ットし、パリソンを挿入した状態を示す断面図。
【図3】本発明の成形型の、金型を閉じてブロー成形が
行われた状態を示す断面図。
行われた状態を示す断面図。
【図4】本発明の成形型の、ブロー成形後に金型を開い
た状態を示す断面図。
た状態を示す断面図。
【図5】本発明の成形型の割り型を開いた状態を示す断
面図。
面図。
【図6】本発明の実施により得られた、岐板部をもつブ
ロー成形製品の断面図及び斜視図。
ロー成形製品の断面図及び斜視図。
【図7】本発明の成形型の他の実施形態を岐板部ととも
に示す断面図。
に示す断面図。
【図8】本発明に係る岐板部の他の実施形態における、
ブロー成形後の状態を示す部分的断面図。
ブロー成形後の状態を示す部分的断面図。
【図9】本発明の成形型を含む成形装置の他の実施形態
における、金型及び割り型を開いた状態を示す断面図。
における、金型及び割り型を開いた状態を示す断面図。
【図10】図9における、ガイドピンの金型への取付け
状態を示す部分的詳細図。
状態を示す部分的詳細図。
【図11】図9における、ガイドピンの割り型への挿入
状態を示す部分的詳細図。
状態を示す部分的詳細図。
【図12】本発明が適用されるトラックキャブの側面
図。
図。
【図13】図12のA−A線断面矢視図。
【図14】本発明が適用される以前の複数のトラックキ
ャブ用部材を示す斜視図。
ャブ用部材を示す斜視図。
【図15】複数のキャブ用部材をブロー成形で纏めるこ
との困難性を示す断面図。 11、12 金型 13、14 移動装置 15
割り型 16 ガイドピン 17 シリンダ機構 18パリ
ソン 21 ドアフェンダ 22インサート 23 深い
凹部。
との困難性を示す断面図。 11、12 金型 13、14 移動装置 15
割り型 16 ガイドピン 17 シリンダ機構 18パリ
ソン 21 ドアフェンダ 22インサート 23 深い
凹部。
Claims (6)
- 【請求項1】ブロー成形樹脂製品本体に深い凹部を隔て
て岐板部を一体に成形するに当たり、前記本体及び岐板
部の各表面外形を成形する一対の金型と、該金型の一方
に接離可能に支持され、前記深い凹部及び前記本体背面
の外形を成形する割り型とを備えた成形型により、前記
金型を開いた状態で、割り型と岐板部側を成形する金型
との間の所定位置に、予め用意した岐板部に相当する部
材を挾持し、この状態で両金型間に前記本体となるパリ
ソンを装入し、その後金型を締めて前記本体のブロー成
形を行い、賦形とともに前記本体と岐板部を一体化する
ことを特徴とする深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の
成形法。 - 【請求項2】前記一体化がブロー成形樹脂製品本体と岐
板部の溶着により成されることを特徴とする請求項1記
載の深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法。 - 【請求項3】前記一体化がブロー成形樹脂製品本体と岐
板部の凹凸嵌合により成されることを特徴とする請求項
1記載の深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法。 - 【請求項4】ブロー成形樹脂製品本体に深い凹部を隔て
て岐板部を一体に成形する成形型であって、前記本体及
び岐板部の各表面外形を成形する一対の金型と、該金型
の一方に接離可能に支持され、前記深い凹部及び前記本
体背面の外形を成形する割り型とを備えたことを特徴と
する成形型。 - 【請求項5】成形時に岐板部に相当する部材の接する金
型及び割り型の一方に、岐板部に相当する部材の係止部
を設けたことを特徴とする請求項4記載の成形型。 - 【請求項6】ブロー成形樹脂製品本体である自動車用キ
ャブのドアフェンダと、該フェンダの成形時に、深い凹
部を隔てて前記フェンダと一体化された岐板部であるイ
ンサートとからなることを特徴とする深い凹部をもつブ
ロー成形樹脂製品 。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35350195A JP3489311B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35350195A JP3489311B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174671A JPH09174671A (ja) | 1997-07-08 |
JP3489311B2 true JP3489311B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=18431276
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35350195A Expired - Fee Related JP3489311B2 (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | 深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3489311B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101637774B1 (ko) * | 2014-12-11 | 2016-07-08 | 현대자동차주식회사 | 플랜지 일체형 프런트 필라 구조 |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP35350195A patent/JP3489311B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09174671A (ja) | 1997-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7735226B2 (en) | Structural element for a motor vehicle, corresponding motor vehicle, and method for producing one such structural element | |
US7322106B2 (en) | Method of manufacturing a node for connecting vehicle frame members | |
US7422272B2 (en) | Modular underbody for a motor vehicle | |
EP1425201B1 (en) | Stamped folded bumper beam background of the invention | |
US7823910B2 (en) | Vibration welding method, vibration welded structure, and airbag apparatus | |
CN1073009C (zh) | 气囊装置外壳的制造方法 | |
US6592173B2 (en) | Method of making fused film plastic parts and parts made by such methods | |
JP3489311B2 (ja) | 深い凹部をもつブロー成形樹脂製品の成形法、同成形型及び成形品 | |
JP4107361B2 (ja) | スティフナ付きパネル状製品の製造方法 | |
CN209888806U (zh) | 一种粘接式雷达支架安装结构 | |
JP3601343B2 (ja) | 車体パネル構造及び車体パネル構造体の製造方法 | |
JPS59146826A (ja) | 合成樹脂成形品の製造方法 | |
JPH115125A (ja) | 液圧バルジ成形方法 | |
US20020121714A1 (en) | Automobile interior components that satisfy impact standards and a method for manufacturing the same | |
JP3637529B2 (ja) | 板状構造体 | |
GB1581791A (en) | Bumper of a polymeric material for motor vehicles | |
JP2004175031A (ja) | 開口を有する射出成形品及びその成形方法 | |
CN113428239B (zh) | 一种平台化的发舱后纵梁结构 | |
KR100203420B1 (ko) | 자동차의 에어백용 리테이너의 수지 사출 방법 | |
JP3080299B2 (ja) | 自動車用内装部品の芯材及びその成形装置 | |
US20060261513A1 (en) | Manufacturing method of carrier | |
KR100314052B1 (ko) | 자동차용 에어덕트와 인서트부재의 결합구조 | |
JP2007062558A (ja) | 自動車用ル−フレ−ル | |
KR0112543Y1 (ko) | 자동차 시작품 휀다의 판금 작업장치 | |
KR200189306Y1 (ko) | 차량의 윈도우패널 모울딩구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091107 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |