JPH106371A - 中空樹脂製品の製造方法 - Google Patents

中空樹脂製品の製造方法

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JPH106371A
JPH106371A JP16173096A JP16173096A JPH106371A JP H106371 A JPH106371 A JP H106371A JP 16173096 A JP16173096 A JP 16173096A JP 16173096 A JP16173096 A JP 16173096A JP H106371 A JPH106371 A JP H106371A
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JP
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core
injection
resin product
hollow resin
resin
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JP16173096A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsuzaki
勉 松崎
Yasuhiro Sasaki
康裕 佐々木
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/40Removing or ejecting moulded articles
    • B29C45/44Removing or ejecting moulded articles for undercut articles
    • B29C45/4478Removing or ejecting moulded articles for undercut articles using non-rigid undercut forming elements, e.g. elastic or resilient

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低融点合金を用いることなく簡便に中空樹脂
製品を得ること。 【解決手段】 ゴム材料から成る中子10,13,15
を射出成形用金型20内に配設し、射出成形用金型20
と中子10,13,15との間に樹脂を射出した後、射
出成形された樹脂硬化体30から中子10,13,15
を取り出す。中子10を冷却固化して射出成形用金型2
0内に配設する。中子10を軟化して射出成形された樹
脂硬化体30からを取り出す。中子10は、ノルボルネ
ン系ゴムから成る中実体で構成されている。中子13,
15は、耐熱性の高い汎用性ゴムから成る中空体で構成
されている。中子13にガス又は液体による圧力制御用
金具40を備え、中子13にガス又は液体により内圧を
かけながら、射出成形時に射出圧力と内圧とを同期さ
せ、内外の差圧を無くしながら射出成形する。中子13
を収縮させて射出成形された樹脂硬化体30からを取り
出す。中子15にキャップ50を取り付け、中子15の
形状を保持しながら、低圧射出で成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のキャブレ
ータとエンジンとを接続する樹脂製インテークマニホー
ルド、ターボチャージャで加圧された空気をエンジンの
吸気側に導く樹脂管、ラジエータとヒーターコアとを繋
ぐ樹脂管等の中空樹脂製品の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の中空樹脂製品としては、
例えば、特開平4−229236号公報、実公平7−6
97号公報等に記載されるものが知られている。図4は
中空樹脂製品の一例を示す。この種の中空樹脂製品4
は、3次元形状をなしているので、通常の射出成形で成
形することができない。
【0003】そこで、従来では、低融点中子法が採用さ
れている。先ず、中子鋳造機によってBi57−Sn4
3合金(融点138℃、比重8.7)等の低融点合金で
中子1を作る。次に、これを射出成形金型2内には配置
し、例えば、ナイロン66又はナイロン6にガラス繊維
を30重量%混入したナイロン樹脂、ポリプロピレン樹
脂等を、射出成形用金型2と中子1との間に射出し、中
子1の周囲に樹脂層3を形成する。
【0004】次に、周囲に樹脂層3を形成した中子1を
取り出し、中子1の溶出槽(図示せず)で加熱処理し
て、中子1を溶出し、中空樹脂製品4とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、低融点
中子法では、低融点合金で中子1を作るため、下記のよ
うな問題点がある。
【0006】例えば、500gの樹脂製デュアルダクト
を製造するのに10Kg以上の中子1を必要とする。而
も、中子1は、射出成形金型2内に固定するために、両
端部に幅木部5を必要とする。そのため、重量が更に増
大する。中子1の中子鋳造機からの取出、射出成形機へ
のセットに、大型ロボットを必要とし、設備が大型化す
る。
【0007】射出成形後に中子入り成形品を取り出すの
にも、大型ロボットを必要とする。中子溶出時に、10
Kg相当の中子1の場合、180℃で40分かかるた
め、多量の電気エネルギーを必要とする。中子材が高価
なため、99.9%以上を回収再利用する必要がある
が、中子1の量が多いため、ロス分が多くなるという問
題がある。
【0008】本発明は斯かる従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、低融点合金を用いる
ことなく簡便に中空樹脂製品を得ることができる製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ゴム
材料から成る中子を射出成形用金型内に配設し、射出成
形用金型と中子との間に樹脂を射出した後、射出成形さ
れた樹脂硬化体から中子を取り出すことを特徴とするも
のである。
【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の中空樹
脂製品の製造方法において、中子を冷却固化して射出成
形用金型内に配設することを特徴とするものである。請
求項3の発明は、請求項1記載の中空樹脂製品の製造方
法において、中子を軟化して射出成形された樹脂硬化体
から取り出すことを特徴とするものである。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載の中空樹
脂製品の製造方法において、中子は、ノルボルネン系ゴ
ムから成る中実体で構成されていることを特徴とするも
のである。請求項5の発明は、請求項1記載の中空樹脂
製品の製造方法において、中子は、耐熱性の高い汎用性
ゴムから成る中空体で構成されていることを特徴とする
ものである。
【0012】請求項6の発明は、請求項1又は請求項5
記載の中空樹脂製品の製造方法において、中子にガス又
は液体による圧力制御用金具を取り付け、中子にガス又
は液体により内圧をかけながら、射出成形時に射圧力と
内圧とを同期させ、内外の差圧を無くしながら射出成形
することを特徴とするものである。請求項7の発明は、
請求項1、請求項5及び請求項6の何れか記載の中空樹
脂製品の製造方法において、中子を収縮させて射出成形
された樹脂硬化体から中子を取り出すことを特徴とする
ものである。
【0013】請求項8の発明は、請求項1又は請求項5
記載の中空樹脂製品の製造方法において、中子にキャッ
プを取り付け、中子の形状を保持しながら、低圧射出で
成形することを特徴とするものである。
【0014】(作用)請求項1乃至請求項4の発明にお
いては、先ず、ゴム材料から成る中子を、例えば、0℃
で冷却固化する。
【0015】次いで、この中子を射出成形用金型内に配
設し、射出成形用金型と中子との間に、例えば、ナイロ
ン66又はナイロン6にガラス繊維を30重量%混入し
たナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を射出する。
【0016】射出成形後、射出成形された樹脂硬化体を
射出成形用金型から取り出す。その後、樹脂硬化体中の
中子を室温で軟化させ、樹脂硬化体から中子を引っ張り
ながら取り出す。請求項1、請求項5、請求項6及び請
求項7の発明においては、先ず、中子の端部にガス又は
液体による圧力制御用金具を取り付ける。
【0017】次いで、この中子を射出成形用金型内に配
設し、圧力制御用金具を介して中子にガス又は液体を供
給しながら、射出成形用金型と中子との間に、例えば、
ナイロン66又はナイロン6にガラス繊維を30重量%
混入したナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を射出す
ると共に、射出成形時に射圧力を圧力センサー等で計測
しながら中子の内圧と同期させ、射出圧と中子の内圧と
の差圧を無くしながら射出成形する。
【0018】射出成形後、射出成形された樹脂硬化体を
射出成形用金型から取り出す。その後、中子から圧力用
金具を取り去って、樹脂硬化体中の中子を収縮させ、樹
脂硬化体から中子を取り出す。請求項1、請求項5及び
請求項8の発明においては、先ず、中子の両端部にキャ
ップを取り付ける。
【0019】次いで、この中子を射出成形用金型内に配
設し、射出成形用金型と中子との間に、例えば、ナイロ
ン66又はナイロン6にガラス繊維を30重量%混入し
たナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等を、例えば、約
800kgf/cm2程度の低圧で射出する。射出成形
後、射出成形された樹脂硬化体を射出成形用金型から取
り出す。
【0020】その後、樹脂硬化体から中子を取り出す。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】図1は、請求項1乃至請求項4の中空樹脂
製品の製造方法の一実施形態を示す。図において、10
は紡錘形状の中子を表す。中子10は、ノルボルネン系
ゴムから成る中実体で構成されている。ノルボルネン系
ゴムは、硬化温度は0℃で、その硬度はA−スケールで
90、軟化温度は室温で、その硬度はA−スケールで5
0である。
【0023】20は射出成形用金型を表す。射出成形用
金型20は雌型21と雄型24とで構成され、雌型21
には成型品を成形するための凹部22が形成され、雄型
24には雌型21の凹部22に対してその開口部23を
閉鎖すると共に樹脂を射出するためのゲート26を備え
た凸部25が形成されている。次に、図1に示す工程に
従って本実施形態に係る中空樹脂製品の製造方法を説明
する。
【0024】先ず、ノルボルネン系ゴムから成る中子1
0を、0℃で冷却固化する。その硬度はA−スケールで
90であるから、中子としての機能を十分に発揮するこ
とができる。次いで、図1(イ)に示すように、この中
子10を射出成形用金型20の雌型21の凹部22内に
配設し、凹部22の開口部23を雄型24の凸部25で
閉鎖する。
【0025】次いで、図1(ロ)に示すように、射出成
形用金型20の雄型24のゲート26を介して、例え
ば、ナイロン66又はナイロン6にガラス繊維を30重
量%混入したナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹
脂31を、射出する。次いで、図1(ハ)に示すよう
に、射出成形された樹脂硬化体30を射出成形用金型2
0から取り出す。
【0026】その後、樹脂硬化体30中の中子10を室
温で軟化させ、射出成形された樹脂硬化体30から中子
10を取り出す。この際、中子10の硬度はA−スケー
ルで50であるから、中子10を引っ張ることにより任
意に弾性変形し容易に取り出すことができる。斯くし
て、図1(ニ)に示すように、中空部33を形成した中
空樹脂製品34を得ることができる。
【0027】以上のように、本実施形態によれば、0℃
で硬化したノルボルネン系ゴムから成る中実体を中子1
0としてインサート射出成形に用いるので、成形後中子
10が軟化する温度に保つことで容易に中子10を取り
出すことができる。又、低融点合金を用いた低融点中子
法に比べて、中子10の重量が遥かに軽量となると共に
中子10の取出が特別な槽等を必要としないので、設備
投資、材料費が少なく、製品コストの低減が図れる。
【0028】図2は、請求項1、請求項5、請求項6及
び請求項7の中空樹脂製品の製造方法の一実施形態を示
す。図において、13は紡錘形状のチューブ状の中子を
表す。中子13は、耐熱性の高いフッ素ゴム、シリコン
ゴム、NBR(ニトリル−ブタジエン−ラバー)等の汎
用性ゴムから成る。
【0029】中子13の端部14には、窒素ガスボンベ
(図示せず)に連絡する配管に取り付く圧力制御用金具
40が取り付けられている。この圧力制御用金具40に
は圧力センサー41が取り付けられている。20は射出
成形用金型を表す。射出成形用金型20は雌型21と雄
型24とで構成され、雌型21には成型品を成形するた
めの凹部22が形成され、雄型24には雌型21の凹部
22に対してその開口部23を閉鎖すると共に樹脂を射
出するためのゲート26を備えた凸部25が形成されて
いる。
【0030】凹部22には、圧力制御用金具40を装着
する通路27と圧力センサー28が設けてある。窒素ガ
ス供給側の圧力センサー41と射出成形用金型20内の
圧力センサー28とで計測される値は、図示しない制御
装置に夫々送られ、制御装置では、圧力センサー28で
計測される現実の射出圧力によって中子13が変形、破
損しないように、中子13の内圧と射出圧との差圧を最
小限度に抑える制御が為される。
【0031】次に、図2に示す工程に従って本実施形態
に係る中空樹脂製品の製造方法を説明する。先ず、中子
13の端部に窒素ガスによる圧力制御用金具40を取り
付ける。又、中子13にはシリコン油等の離型剤を塗布
する。次いで、図2(イ)に示すように、この中子13
を射出成形用金型20の雌型21の凹部22内に配設
し、凹部22の開口部23を雄型24の凸部25で閉鎖
する。そして、圧力制御用金具40を窒素ガスボンベ
(図示せず)に配管を介して連絡する。
【0032】次いで、図2(ロ)に示すように、射出成
形用金型20の雄型24のゲート26を介して、例え
ば、ナイロン66又はナイロン6にガラス繊維を30重
量%混入したナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹
脂31を、射出する。この射出成形時の圧力は、圧力セ
ンサー28で計測され、同時に、中子13の内圧は、圧
力制御用金具40に取り付けた圧力センサー41で計測
され、これらの値を制御装置で時事刻々監視し、両者の
値を極力近づけるように、窒素ガスの圧力を調整する。
【0033】次いで、図2(ハ)に示すように、射出成
形された樹脂硬化体30を射出成形用金型20から取り
出す。その後、中子13から圧力用金具40を取り去っ
て、樹脂硬化体30中の中子13を収縮させ、樹脂硬化
体30から中子13を取り出す。斯くして、図2(ニ)
に示すように、中空部35を形成した中空樹脂製品36
を得ることができる。
【0034】以上のように、本実施形態によれば、チュ
ーブ状のゴム製の中子13を使用してインサート射出成
形により中空樹脂成形品を作製することができるので、
成形後中子13を容易に樹脂硬化体30から取り外すこ
とができる。取り除いた中子13は、再利用可能であ
る。射出圧と中子13の内圧を同期させることで、中子
13の変形、破損が抑えられる。又、低融点合金を用い
た低融点中子法に比べて、中子13の重量が遥かに軽量
となると共に中子13の取出が特別な槽等を必要としな
いので、設備投資、材料費が少なく、製品コストの低減
が図れる。
【0035】図3は、請求項1、請求項5及び請求項8
の中空樹脂製品の製造方法の一実施形態を示す。図にお
いて、15は紡錘形状のチューブ状の中子を表す。中子
15は、耐熱性の高いフッ素ゴム、シリコンゴム、NB
R(ニトリル−ブタジエン−ラバー)等の汎用性ゴムか
ら成る。
【0036】中子15の両端部16には、樹脂製又は金
属製のキャップ50がカシメ接合されている。これによ
って、射出成形時に中子15の変形及び中子15内への
樹脂の流入を防止するようになっている。20は射出成
形用金型を表す。射出成形用金型20は雌型21と雄型
24とで構成され、雌型21には成型品を成形するため
の凹部22が形成され、雄型24には雌型21の凹部2
2に対してその開口部23を閉鎖すると共に樹脂を射出
するためのゲート26を備えた凸部25が形成されてい
る。
【0037】凹部22には、キャップ50を装着する凹
部29が設けてある。次に、図3に示す工程に従って本
実施形態に係る中空樹脂製品の製造方法を説明する。先
ず、中子15の両端部16にキャップ50を取り付け
る。又、中子15にはシリコン油等の離型剤を塗布す
る。
【0038】次いで、図3(イ)に示すように、この中
子15を射出成形用金型20の雌型21の凹部22内に
配設し、凹部22の開口部23を雄型24の凸部25で
閉鎖する。次いで、図3(ロ)に示すように、射出成形
用金型20の雄型24のゲート26を介して、例えば、
ナイロン66又はナイロン6にガラス繊維を30重量%
混入したナイロン樹脂、ポリプロピレン樹脂等の樹脂3
1を、約800kgf/cm2程度の低圧で射出する。
【0039】次いで、図3(ハ)に示すように、射出成
形された樹脂硬化体30を射出成形用金型20から取り
出す。その後、樹脂硬化体30から中子15を取り出
す。斯くして、図3(ニ)に示すように、中空部37を
形成した中空樹脂製品38を得ることができる。
【0040】以上のように、本実施形態によれば、チュ
ーブ状のゴム製の中子15を使用してインサート射出成
形により中空樹脂成形品を作製することができるので、
成形後中子15を容易に樹脂硬化体30から取り外すこ
とができる。取り除いた中子15は、再利用可能であ
る。中子15の両端部16にキャップ50を取り付ける
ことで、射出成形時に中子15の変形及び中子15内へ
の樹脂の流入が防止できる。又、低融点合金を用いた低
融点中子法に比べて、中子13の重量が遥かに軽量とな
ると共に中子13の取出が特別な槽等を必要としないの
で、設備投資、材料費が少なく、製品コストの低減が図
れる。
【0041】尚、上記各実施形態では、紡錘形状の中子
10,13,15を用いた場合について説明したが、本
発明はこれに限らず、自動車のキャブレータとエンジン
とを接続する樹脂製インテークマニホールド、ターボチ
ャージャで加圧された空気をエンジンの吸気側に導く樹
脂管、ラジエータとヒーターコアとを繋ぐ樹脂管等の中
空樹脂製品を得るための中子形状にすることは可能であ
る。
【0042】又、図2に示す実施形態では、窒素ガスに
より中子13の形状保持を行ったが、これに限らず、例
えば、空気、水等でも良い。更に、図3に示す実施形態
では、中子15の両端部16にキャップ50を機械カシ
メにより固着したが、螺子止めとし、図3(二)の段階
でキャップを外し、その後にチューブ状の中子15を取
り除いても良い。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1乃至請求項4の
発明によれば、所定温度で硬化したノルボルネン系ゴム
から成る中実体を中子としてインサート射出成形に用い
るので、成形後中子が軟化する温度に保つことで容易に
中子を取り出すことができる。又、低融点合金を用いた
低融点中子法に比べて、中子の重量が遥かに軽量となる
と共に中子の取出が特別な槽等を必要としないので、設
備投資、材料費が少なく、製品コストの低減が図れる。
【0044】請求項1、請求項5、請求項6及び請求項
7の発明によれば、チューブ状のゴム製の中子を使用し
てインサート射出成形により中空樹脂成形品を作製する
ことができるので、成形後中子を容易に樹脂硬化体から
取り外すことができる。取り除いた中子は、再利用可能
である。射出圧と中子の内圧を同期させることで、中子
の変形、破損が抑えられる。又、低融点合金を用いた低
融点中子法に比べて、中子の重量が遥かに軽量となると
共に中子の取出が特別な槽等を必要としないので、設備
投資、材料費が少なく、製品コストの低減が図れる。
【0045】請求項1、請求項5及び請求項8の発明に
よれば、チューブ状のゴム製の中子を使用してインサー
ト射出成形により中空樹脂成形品を作製することができ
るので、成形後中子を容易に樹脂硬化体から取り外すこ
とができる。取り除いた中子は、再利用可能である。中
子の両端部にキャップを取り付けることで、射出成形時
に中子の変形及び樹脂材の漏れが防止できる。又、低融
点合金を用いた低融点中子法に比べて、中子の重量が遥
かに軽量となると共に中子の取出が特別な槽等を必要と
しないので、設備投資、材料費が少なく、製品コストの
低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項4の中空樹脂製品の製造方
法の一実施形態における射出成形工程を示す説明図であ
る。
【図2】請求項1、請求項5、請求項6及び請求項7の
中空樹脂製品の製造方法の一実施形態における射出成形
工程を示す説明図である。
【図3】請求項1、請求項5及び請求項8の中空樹脂製
品の製造方法の一実施形態における射出成形工程を示す
説明図である。
【図4】従来の低融点中子法を示す説明図である。
【符号の説明】
10,13,15 中子 20 射出成形用金型 30 樹脂硬化体 34,36,38 中空樹脂製品 40 圧力制御用金具 50 キャップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム材料から成る中子(10,13,1
    5)を射出成形用金型(20)内に配設し、射出成形用
    金型(20)と中子(10,13,15)との間に樹脂
    を射出した後、射出成形された樹脂硬化体(30)から
    中子(10,13,15)を取り出すことを特徴とする
    中空樹脂製品の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中空樹脂製品の製造方法
    において、 中子(10)を冷却固化して射出成形用金型(20)内
    に配設することを特徴とする中空樹脂製品の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の中空樹脂製品の製造方法
    において、 中子(10)を軟化して射出成形された樹脂硬化体(3
    0)から取り出すことを特徴とする中空樹脂製品の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の中空樹脂製品の製造方法
    において、 中子(10)は、ノルボルネン系ゴムから成る中実体で
    構成されていることを特徴とする中空樹脂製品の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の中空樹脂製品の製造方法
    において、 中子(13,15)は、耐熱性の高い汎用性ゴムから成
    る中空体で構成されていることを特徴とする中空樹脂製
    品の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項5記載の中空樹脂製
    品の製造方法において、 中子(13)にガス又は液体による圧力制御用金具(4
    0)を備え、中子(13)にガス又は液体により内圧を
    かけながら、射出成形時に射出圧力と内圧とを同期さ
    せ、内外の差圧を無くしながら射出成形することを特徴
    とする中空樹脂製品の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項5及び請求項6の何れ
    か記載の中空樹脂製品の製造方法において、 中子(13)を収縮させて射出成形された樹脂硬化体
    (30)からを取り出すことを特徴とする中空樹脂製品
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1又は請求項5記載の中空樹脂製
    品の製造方法において、 中子(15)にキャップ(50)を取り付け、中子(1
    5)の形状を保持しながら、低圧射出で成形することを
    特徴とする中空樹脂製品の製造方法。
JP16173096A 1996-06-21 1996-06-21 中空樹脂製品の製造方法 Pending JPH106371A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013520332A (ja) * 2010-06-04 2013-06-06 ハン,ユンジョン 光拡散ポリカーボネート用ブロアタイプの射出金型と射出方法
CN110228212A (zh) * 2019-07-08 2019-09-13 西安奥若特材料技术有限公司 一种基于气囊的复合材料成型模具及其成型方法
WO2019233636A1 (de) * 2018-06-05 2019-12-12 Magna Powertrain Bad Homburg GmbH Pumpe

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