JP2825015B2 - レンズ鏡筒の成形方法 - Google Patents
レンズ鏡筒の成形方法Info
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- JP2825015B2 JP2825015B2 JP4521391A JP4521391A JP2825015B2 JP 2825015 B2 JP2825015 B2 JP 2825015B2 JP 4521391 A JP4521391 A JP 4521391A JP 4521391 A JP4521391 A JP 4521391A JP 2825015 B2 JP2825015 B2 JP 2825015B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック成形によ
って製造されるレンズ鏡筒の成形方法に関する。
って製造されるレンズ鏡筒の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のレンズを鏡筒を介して保持
し、写真カメラやビデオカメラに使用されるレンズ鏡筒
として、特開昭62−2219号公報には鏡筒を他の部
品に固定するための鍔部が一体に設けられており、そし
て別体に成形された複数のレンズが前記鏡筒に挿入する
とともに前記レンズは間隔環によって位置決めされ、螺
子環によって一方に押圧して固定されているレンズ鏡筒
が提案されている。また前記螺子環にかえて接着などに
より固定することも行われている。
し、写真カメラやビデオカメラに使用されるレンズ鏡筒
として、特開昭62−2219号公報には鏡筒を他の部
品に固定するための鍔部が一体に設けられており、そし
て別体に成形された複数のレンズが前記鏡筒に挿入する
とともに前記レンズは間隔環によって位置決めされ、螺
子環によって一方に押圧して固定されているレンズ鏡筒
が提案されている。また前記螺子環にかえて接着などに
より固定することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、別体に成形した複数のレンズを鏡筒に各々挿入した
後、螺子環或いは接着などにより固定するものであった
ため、レンズ相互の光軸を一致させる作業には熟練を要
していた。
は、別体に成形した複数のレンズを鏡筒に各々挿入した
後、螺子環或いは接着などにより固定するものであった
ため、レンズ相互の光軸を一致させる作業には熟練を要
していた。
【0004】このような問題点を解決する手段として、
ガス封入成形方法、パリソン・ブロー成形方法、或いは
消失コアを金型にインサートし、その上に被覆成形を行
う方法などが知られている。
ガス封入成形方法、パリソン・ブロー成形方法、或いは
消失コアを金型にインサートし、その上に被覆成形を行
う方法などが知られている。
【0005】しかしながら、前記手段においては、肉厚
の均一化及び寸法の制御などについて限界があったり、
また加熱溶解、洗浄などの余分な工程が必要であった。
の均一化及び寸法の制御などについて限界があったり、
また加熱溶解、洗浄などの余分な工程が必要であった。
【0006】ところで、特開昭58−98225号公報
には、溶融プラスチック樹脂を注入後固化して製品を得
るプラスチック成形用金型の円柱状の空間を有するキャ
ビティに、少なくとも1個以上の段差を有し、前記キャ
ビティに光学レンズと間隔環を交互に挿入し、前記光学
レンズと間隔環とで形成される円筒状のキャビティに溶
融プラスチックを注入して一体成形するレンズ系の製造
方法が開示されている。
には、溶融プラスチック樹脂を注入後固化して製品を得
るプラスチック成形用金型の円柱状の空間を有するキャ
ビティに、少なくとも1個以上の段差を有し、前記キャ
ビティに光学レンズと間隔環を交互に挿入し、前記光学
レンズと間隔環とで形成される円筒状のキャビティに溶
融プラスチックを注入して一体成形するレンズ系の製造
方法が開示されている。
【0007】また、実開平2−117501号のマイク
ロフィルムには、モールド成形が可能な複数枚のプラス
チックレンズ群により構成される光学系において、前記
複数枚のプラスチックレンズ群と同材質のプラスチック
でなり各プラスチックレンズを外周部で所定の位置に結
合するレンズ群間結合部を有し、前記複数枚のプラスチ
ックレンズ群と前記レンズ群間結合部とを一体にモール
ド成形することにより、前記複数枚のプラスチックレン
ズ群を所定の光学的姿勢を確保したプラスチックレンズ
構造が開示されている。さらにこの従来技術には、1つ
のモールド成形の金型に成形後の各プラスチックレンズ
1,2および3が必要な光学的姿勢を満足するように、
各プラスチックレンズ1,2および3を形成する3つの
キャビティを形成するとともに、各プラスチックレンズ
1,2及び3を形成する3つのキ ャビティの直径方向外
周部の相対向する両端位置にこれらキャビティ間を連結
するレンズ郡間結合部4を成形する一対のキャビティを
形成することが開示されている。
ロフィルムには、モールド成形が可能な複数枚のプラス
チックレンズ群により構成される光学系において、前記
複数枚のプラスチックレンズ群と同材質のプラスチック
でなり各プラスチックレンズを外周部で所定の位置に結
合するレンズ群間結合部を有し、前記複数枚のプラスチ
ックレンズ群と前記レンズ群間結合部とを一体にモール
ド成形することにより、前記複数枚のプラスチックレン
ズ群を所定の光学的姿勢を確保したプラスチックレンズ
構造が開示されている。さらにこの従来技術には、1つ
のモールド成形の金型に成形後の各プラスチックレンズ
1,2および3が必要な光学的姿勢を満足するように、
各プラスチックレンズ1,2および3を形成する3つの
キャビティを形成するとともに、各プラスチックレンズ
1,2及び3を形成する3つのキ ャビティの直径方向外
周部の相対向する両端位置にこれらキャビティ間を連結
するレンズ郡間結合部4を成形する一対のキャビティを
形成することが開示されている。
【0008】しかしながら、特開昭58−98225号
公報に記載された技術は、それぞれ別個のレンズと間隔
環との外側に鏡筒を一体に形成するものであり、複数の
レンズの光軸を一致させるための手段については何ら開
示するものではない。また、実開平2−117501号
に記載された技術は、複数のレンズとレンズ群間結合部
とが連結されら1個のキャビティを形成し、このキャビ
ティにモールド材料を注入固化させるものであるが、こ
の方法では、複雑のレンズを1個のキャビティで一度に
製造することになるので複雑で精度の高いレンズの組み
合わせに十分に対応できず実用的でないという問題点が
ある。すなわち、これら2つの従来技術を組み合わせて
も別体に形成した複数のレンズの光軸一致させた精度が
高いレンズ鏡筒を簡単に製造することはできなかった。
公報に記載された技術は、それぞれ別個のレンズと間隔
環との外側に鏡筒を一体に形成するものであり、複数の
レンズの光軸を一致させるための手段については何ら開
示するものではない。また、実開平2−117501号
に記載された技術は、複数のレンズとレンズ群間結合部
とが連結されら1個のキャビティを形成し、このキャビ
ティにモールド材料を注入固化させるものであるが、こ
の方法では、複雑のレンズを1個のキャビティで一度に
製造することになるので複雑で精度の高いレンズの組み
合わせに十分に対応できず実用的でないという問題点が
ある。すなわち、これら2つの従来技術を組み合わせて
も別体に形成した複数のレンズの光軸一致させた精度が
高いレンズ鏡筒を簡単に製造することはできなかった。
【0009】本発明は、前記問題点を解決してレンズの
光軸の偏心にたいする精度が高いレンズ鏡筒を簡単に製
造するレンズ鏡筒の成形方法を提供することを目的とす
る。
光軸の偏心にたいする精度が高いレンズ鏡筒を簡単に製
造するレンズ鏡筒の成形方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ鏡筒の成
形方法は、複数のレンズと、光軸方向を一致させて前記
レンズを鏡筒に取り付けるレンズ鏡筒の成形方法におい
て、分割面を境としてその一方に設けられた第1の成形
型により第1のレンズ及び前記第1のレンズを囲む第1
の中継筒を透光性樹脂によって成形するとともに、前記
分割面の他方に設けられた第2の成形型により第2のレ
ンズ及び前記第2のレンズを囲む第2の中継筒を透光性
樹脂によって成形した後、前記分割面を摺動面として前
記第1及び第2の成形型を相対的に型移動させて前記第
1及び第2の成形型の軸線を一致させるように型合せ
し、前記第1の成形型及び第2の成形型に前記第1の中
継筒及び第2の中継筒の外側に位置して設けられた第1
の筒状移動分割コア及び第2の筒状移動分割コアを外側
に移動することにより、前記第1及び第2の成形型に 前
記第1及び第2の中継筒の外側に各々連通するキャビテ
ィを形成し、該キャビティに非透光性樹脂を充填して鏡
筒を一体に成形するように構成したものである。
形方法は、複数のレンズと、光軸方向を一致させて前記
レンズを鏡筒に取り付けるレンズ鏡筒の成形方法におい
て、分割面を境としてその一方に設けられた第1の成形
型により第1のレンズ及び前記第1のレンズを囲む第1
の中継筒を透光性樹脂によって成形するとともに、前記
分割面の他方に設けられた第2の成形型により第2のレ
ンズ及び前記第2のレンズを囲む第2の中継筒を透光性
樹脂によって成形した後、前記分割面を摺動面として前
記第1及び第2の成形型を相対的に型移動させて前記第
1及び第2の成形型の軸線を一致させるように型合せ
し、前記第1の成形型及び第2の成形型に前記第1の中
継筒及び第2の中継筒の外側に位置して設けられた第1
の筒状移動分割コア及び第2の筒状移動分割コアを外側
に移動することにより、前記第1及び第2の成形型に 前
記第1及び第2の中継筒の外側に各々連通するキャビテ
ィを形成し、該キャビティに非透光性樹脂を充填して鏡
筒を一体に成形するように構成したものである。
【0011】
【作用】前記構成により、第1の成形型により第1のレ
ンズを成形するとともに第2の成形型により第2のレン
ズを成形した後、前記第1の成形型及び第2の成形型の
軸線を一致させることにより、第1のレンズと第2のレ
ンズの光軸を一致でき、そして第1の中継筒及び第2の
中継筒に鏡筒を一体化するものである。また、第1の成
形型及び第2の成形型に前記第1の中継筒及び第2の中
継筒の外側に位置して設けられた第1の筒状移動分割コ
ア及び第2の筒状移動分割コアを外側に移動することに
よりキャビティを形成し、このキャビティに非透光性樹
脂を充填することにより鏡筒を第1の中継筒及び第2の
中継筒の外側に確実に一体成形することができる。
ンズを成形するとともに第2の成形型により第2のレン
ズを成形した後、前記第1の成形型及び第2の成形型の
軸線を一致させることにより、第1のレンズと第2のレ
ンズの光軸を一致でき、そして第1の中継筒及び第2の
中継筒に鏡筒を一体化するものである。また、第1の成
形型及び第2の成形型に前記第1の中継筒及び第2の中
継筒の外側に位置して設けられた第1の筒状移動分割コ
ア及び第2の筒状移動分割コアを外側に移動することに
よりキャビティを形成し、このキャビティに非透光性樹
脂を充填することにより鏡筒を第1の中継筒及び第2の
中継筒の外側に確実に一体成形することができる。
【0012】
【実施例】次に本発明の一実施例を添付図を用いて具体
的に説明する。
的に説明する。
【0013】図1は本実施例により成形されるレンズ鏡
筒1を示しており、このレンズ鏡筒1は凸レンズたる第
1のレンズ2と凹レンズたる第2のレンズ3を各々の光
軸4、5を一致させたものであり、前記第1及び第2の
レンズ2、3には各々第1及び第2の中継筒6、7が一
体に成形されており、この中継筒6、7の外側に鏡筒8
が設けられている。
筒1を示しており、このレンズ鏡筒1は凸レンズたる第
1のレンズ2と凹レンズたる第2のレンズ3を各々の光
軸4、5を一致させたものであり、前記第1及び第2の
レンズ2、3には各々第1及び第2の中継筒6、7が一
体に成形されており、この中継筒6、7の外側に鏡筒8
が設けられている。
【0014】図2は第1工程を示しており、分割面9の
一方には第1の成形型10が設けられており、また分割面
9の他方には第2の成形型11が設けられている、そして
前記第1及び第2の成形型10、11は前記分割面9を摺動
面として相対的に移動できるようになっている。前記第
lの成形型10には前記第1のレンズ2及び第1の中継筒
6を成形するための第1のキャビティ12が形成され、ま
た前記第1のレンズ2の下面を成形するために前記第2
の成形型11側には第1の移動コア13が設けられている。
さらに前記第1のキャビティ12の外側には前記鏡筒8の
上部を成形するための第1の筒状移動分割コアたる第1
のリング状移動分割コア14が設けられているとともに前
記第1 のキャビティ12には射出成形用のノズル、ランナ
ー孔などの樹脂通路15が臨んで設けられている。同様に
前記第2の成形型11には前記第2のレンズ3及び第2の
中継筒7を成形するための第2のキャビティ16が形成さ
れ、前記第2のレンズ3の上面を成形するために前記第
1の成形型10側には第2の移動コア17が設けられてい
る。さらに前記第2 のキャビティ16の外側には前記鏡筒
8の下部を成形するための第2の筒状移動分割コアたる
第2のリング状移動分割コア18が設けられているととも
に前記第2のキャビティ16には樹脂通路19が臨んで設け
られている。尚、前記第1のリング状移動分割コア14に
臨んで射出成形用の樹脂通路20が設けられている。
一方には第1の成形型10が設けられており、また分割面
9の他方には第2の成形型11が設けられている、そして
前記第1及び第2の成形型10、11は前記分割面9を摺動
面として相対的に移動できるようになっている。前記第
lの成形型10には前記第1のレンズ2及び第1の中継筒
6を成形するための第1のキャビティ12が形成され、ま
た前記第1のレンズ2の下面を成形するために前記第2
の成形型11側には第1の移動コア13が設けられている。
さらに前記第1のキャビティ12の外側には前記鏡筒8の
上部を成形するための第1の筒状移動分割コアたる第1
のリング状移動分割コア14が設けられているとともに前
記第1 のキャビティ12には射出成形用のノズル、ランナ
ー孔などの樹脂通路15が臨んで設けられている。同様に
前記第2の成形型11には前記第2のレンズ3及び第2の
中継筒7を成形するための第2のキャビティ16が形成さ
れ、前記第2のレンズ3の上面を成形するために前記第
1の成形型10側には第2の移動コア17が設けられてい
る。さらに前記第2 のキャビティ16の外側には前記鏡筒
8の下部を成形するための第2の筒状移動分割コアたる
第2のリング状移動分割コア18が設けられているととも
に前記第2のキャビティ16には樹脂通路19が臨んで設け
られている。尚、前記第1のリング状移動分割コア14に
臨んで射出成形用の樹脂通路20が設けられている。
【0015】従って、樹脂通路15から溶融状態の透光性
樹脂21を第1のキャビティ12に充填、固化して第1のレ
ンズ2と第1の中継筒6を一体に成形し、また第2のラ
ンナー孔19から溶融状態の透光性樹脂22を第2のキャビ
ティ16に充填、固化して第2のレンズ5と第2の中継筒
7を一体に成形する。この後第1及び第2の移動コア1
3、17を分割面9より名々後退させるとともに型締めを
解除する。
樹脂21を第1のキャビティ12に充填、固化して第1のレ
ンズ2と第1の中継筒6を一体に成形し、また第2のラ
ンナー孔19から溶融状態の透光性樹脂22を第2のキャビ
ティ16に充填、固化して第2のレンズ5と第2の中継筒
7を一体に成形する。この後第1及び第2の移動コア1
3、17を分割面9より名々後退させるとともに型締めを
解除する。
【0016】次に図3の第2工程に示すように、第2の
成形型11を移動装置(図示せず)によって矢印A方向に
移動し、第1のレンズ2と第2のレンズ3の光軸4、5
が一致するように第1の成形型10の第1のキャビティ12
と第2の成形型11の第2のキャビティ13の軸線22、23を
一致させて型合わせした後型締めする。
成形型11を移動装置(図示せず)によって矢印A方向に
移動し、第1のレンズ2と第2のレンズ3の光軸4、5
が一致するように第1の成形型10の第1のキャビティ12
と第2の成形型11の第2のキャビティ13の軸線22、23を
一致させて型合わせした後型締めする。
【0017】次に図4の第3工程に示すように、第1及
び第2のリング状移動分割コア14、18を各々外側へ移動
装置(図示せず)を介して移動させ第1の成形型10と第
2の成形型11を連通する第3のキャビティ24を形成す
る。そして前記第3のランナー孔20から溶融状態の例え
ば、黒色などの非透光性樹脂25を樹脂通路20を通して充
填、固化することによって前記第1及び第2の中継筒
6、7の外側に非透光性樹脂25からなる鏡筒8を一体に
成形してレンズ鏡筒1を成形するものである。
び第2のリング状移動分割コア14、18を各々外側へ移動
装置(図示せず)を介して移動させ第1の成形型10と第
2の成形型11を連通する第3のキャビティ24を形成す
る。そして前記第3のランナー孔20から溶融状態の例え
ば、黒色などの非透光性樹脂25を樹脂通路20を通して充
填、固化することによって前記第1及び第2の中継筒
6、7の外側に非透光性樹脂25からなる鏡筒8を一体に
成形してレンズ鏡筒1を成形するものである。
【0018】次に図5の第4工程に示すように、前記分
割面9を境にして前記第1の成形型10と第2の成形型11
を型開きして、エジェクタピン〈図示せず)などにより
前記レンズ鏡筒1を取り出すものである。
割面9を境にして前記第1の成形型10と第2の成形型11
を型開きして、エジェクタピン〈図示せず)などにより
前記レンズ鏡筒1を取り出すものである。
【0019】以上のように前記実施例においては、第1
工程において第1の成形型10により第1のレンズ2及び
第1の中継筒6を透光性樹脂21によって成形するととも
に第2の成形型11により第2のレンズ3及び第2の中継
筒7を透光性樹脂22によって成形し、この後第2工程に
おいて第2の成形型11を移動させて各々のキャビティ1
2、16の軸線22、23を一致させることにより、光軸4、
5を一致させるように第1のレンズ2と第2のレンズ3
を配設する。この後第3工程において第1及び第2の中
継筒6、7の外側に第1のリング状移動分割コア14及び
第2の第2のリング状移動分割コア18を外側に移動する
ことにより、前記第1及び第2の成形型10,11に前記第
1及び第2の中継筒6,7の外側に各々連通する第3の
キャビティ24を設けるとともにこの第3のキャビティ24
に非透光性樹脂25を充填、固化させることによって、第
1並びに第2のレンズ2、3、第1並びに第2の中継筒
6、7及び鏡筒8を一体に設けることができる。特に第
1及び第2の中継筒6,7の外側に鏡筒8を確実かつ容
易に一体成形することができる。従って、前記キャビテ
ィ12、16の軸線22、23を一致させることにより、光軸
4、5を一致させて第1及び第2のレンズ2、3の光軸
4、5を正確に成形することができる。
工程において第1の成形型10により第1のレンズ2及び
第1の中継筒6を透光性樹脂21によって成形するととも
に第2の成形型11により第2のレンズ3及び第2の中継
筒7を透光性樹脂22によって成形し、この後第2工程に
おいて第2の成形型11を移動させて各々のキャビティ1
2、16の軸線22、23を一致させることにより、光軸4、
5を一致させるように第1のレンズ2と第2のレンズ3
を配設する。この後第3工程において第1及び第2の中
継筒6、7の外側に第1のリング状移動分割コア14及び
第2の第2のリング状移動分割コア18を外側に移動する
ことにより、前記第1及び第2の成形型10,11に前記第
1及び第2の中継筒6,7の外側に各々連通する第3の
キャビティ24を設けるとともにこの第3のキャビティ24
に非透光性樹脂25を充填、固化させることによって、第
1並びに第2のレンズ2、3、第1並びに第2の中継筒
6、7及び鏡筒8を一体に設けることができる。特に第
1及び第2の中継筒6,7の外側に鏡筒8を確実かつ容
易に一体成形することができる。従って、前記キャビテ
ィ12、16の軸線22、23を一致させることにより、光軸
4、5を一致させて第1及び第2のレンズ2、3の光軸
4、5を正確に成形することができる。
【0020】さらに前記実施例においては、前記キャビ
ティ12、16の型合わせの際、分割面9を境界として第2
の成形型12を摺動させることによって簡単に型合わせが
でき、従って前記第1及び第2のレンズ2、3の光軸
4、5の設定を正確に行うことができるとともに、簡単
に成形できる。
ティ12、16の型合わせの際、分割面9を境界として第2
の成形型12を摺動させることによって簡単に型合わせが
でき、従って前記第1及び第2のレンズ2、3の光軸
4、5の設定を正確に行うことができるとともに、簡単
に成形できる。
【0021】また、第1及び第2のレンズ2、3の外側
には第1及び第2の中継筒6、7及び鏡筒8が設けられ
ることによって強度が向上し比較的大きなレンズ鏡筒1
を成形できる。
には第1及び第2の中継筒6、7及び鏡筒8が設けられ
ることによって強度が向上し比較的大きなレンズ鏡筒1
を成形できる。
【0022】さらに鏡筒8は非透光性樹脂25により成型
したため、レンズ鏡筒における光漏れを防止できる。
したため、レンズ鏡筒における光漏れを防止できる。
【0023】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えばレンズの組み合わせ等において各種の
変形が可能である。
ではなく、例えばレンズの組み合わせ等において各種の
変形が可能である。
【0024】
【発明の効果】本発明は、複数のレンズと、光軸方向を
一致させて前記レンズを鏡筒に取り付けるレンズ鏡筒の
成形方法において、分割面を境としてその一方に設けら
れた第1の成形型により第1のレンズ及び前記第1のレ
ンズを囲む第1の中継筒を透光性樹脂によって成形する
とともに、前記分割面の他方に設けられた第2の成形型
により第2のレンズ及び前記第2のレンズを囲む第2の
中継筒を透光性樹脂によって成形した後、前記分割面を
摺動面として前記第1及び第2の成形型を相対的に型移
動させて前記第1及び第2の成形型の軸線を一致させる
ように型合せし、前記第1の成形型及び第2の成形型に
前記第1の中継筒及び第2の中継筒の外側に位置して設
けられた第1の筒状移動分割コア及び第2の筒状移動分
割コアを外側に移動することにより、前記第1及び第2
の成形型に前記第1及び第2の中継筒の外側に各々連通
するキャビティを形成し、該キャビティに非透光性樹脂
を充填して鏡筒を一体に成形するように構成したことに
より、前記第1及び第2のレンズの光軸を正確にかつ簡
単に設定してレンズ鏡筒を成形することができる。ま
た、鏡筒を第1の中継筒及び第2の中継筒の外側に確実
に一体成形することができる。
一致させて前記レンズを鏡筒に取り付けるレンズ鏡筒の
成形方法において、分割面を境としてその一方に設けら
れた第1の成形型により第1のレンズ及び前記第1のレ
ンズを囲む第1の中継筒を透光性樹脂によって成形する
とともに、前記分割面の他方に設けられた第2の成形型
により第2のレンズ及び前記第2のレンズを囲む第2の
中継筒を透光性樹脂によって成形した後、前記分割面を
摺動面として前記第1及び第2の成形型を相対的に型移
動させて前記第1及び第2の成形型の軸線を一致させる
ように型合せし、前記第1の成形型及び第2の成形型に
前記第1の中継筒及び第2の中継筒の外側に位置して設
けられた第1の筒状移動分割コア及び第2の筒状移動分
割コアを外側に移動することにより、前記第1及び第2
の成形型に前記第1及び第2の中継筒の外側に各々連通
するキャビティを形成し、該キャビティに非透光性樹脂
を充填して鏡筒を一体に成形するように構成したことに
より、前記第1及び第2のレンズの光軸を正確にかつ簡
単に設定してレンズ鏡筒を成形することができる。ま
た、鏡筒を第1の中継筒及び第2の中継筒の外側に確実
に一体成形することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す成形品の断面図であ
る、
る、
【図2】本発明の一実施例を示す第1工程を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の一実施例を示す第2工程を示す断面図
である。
である。
【図4】本発明の一実施例を示す第3工程を示す断面図
である。
である。
【図5】本発明の一実施例を示す第4工程を示す断面図
である、
である、
1 レンズ鏡筒 2 第1のレンズ 3 第2のレンズ 4、5 光軸 6 第1の中継筒 7 第2の中継筒 8 鏡筒 9 分割面 10 第1の成形型 11 第2の成形型14 第1のリング状移動分割コア(第1の筒状移動分割
コア )18 第2のリング状移動分割コア(第2の筒状移動分割
コア ) 21 透光性樹脂 22、23 軸線 24 キャビティ 25 非透光性樹脂
コア )18 第2のリング状移動分割コア(第2の筒状移動分割
コア ) 21 透光性樹脂 22、23 軸線 24 キャビティ 25 非透光性樹脂
Claims (1)
- 【請求項1】 複数のレンズと、光軸方向を一致させて
前記レンズを鏡筒に取り付けるレンズ鏡筒の成形方法に
おいて、分割面を境としてその一方に設けられた第1の
成形型により第1のレンズ及び前記第1のレンズを囲む
第1の中継筒を透光性樹脂によって成形するとともに、
前記分割面の他方に設けられた第2の成形型により第2
のレンズ及び前記第2のレンズを囲む第2の中継筒を透
光性樹脂によって成形した後、前記分割面を摺動面とし
て前記第1及び第2の成形型を相対的に型移動させて前
記第1及び第2の成形型の軸線を一致させるように型合
せし、前記第1の成形型及び第2の成形型に前記第1の
中継筒及び第2の中継筒の外側に位置して設けられた第
1の筒状移動分割コア及び第2の筒状移動分割コアを外
側に移動することにより、前記第1及び第2の中継筒の
外側に各々連通するキャビティを形成し、該キャビティ
に非透光性樹脂を充填して鏡筒を一体に成形するように
構成したことを特徴とするレンズ鏡筒の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4521391A JP2825015B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | レンズ鏡筒の成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4521391A JP2825015B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | レンズ鏡筒の成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04281414A JPH04281414A (ja) | 1992-10-07 |
JP2825015B2 true JP2825015B2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=12712992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4521391A Expired - Fee Related JP2825015B2 (ja) | 1991-03-11 | 1991-03-11 | レンズ鏡筒の成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2825015B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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---|---|---|---|---|
JPH08238681A (ja) * | 1995-03-03 | 1996-09-17 | Nikon Corp | レンズバレルおよびその成形用金型 |
JP4096042B2 (ja) * | 2002-11-29 | 2008-06-04 | 株式会社モールド技術研究所 | 鏡胴付きレンズとその製造方法 |
JP2006335014A (ja) * | 2005-06-06 | 2006-12-14 | Central Fine Tool:Kk | プラスチックレンズの成形装置およびその成形方法 |
JP2009300626A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | E-Pin Optical Industry Co Ltd | 光学ガラスレンズセット及びその製法 |
WO2011089815A1 (ja) * | 2010-01-21 | 2011-07-28 | コニカミノルタオプト株式会社 | 撮像レンズユニット及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-03-11 JP JP4521391A patent/JP2825015B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04281414A (ja) | 1992-10-07 |
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