JP5479704B2 - 2色成形品とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、1次成形部を成形した後に2次成形部を成形すると同時に1次成形部と2次成形部を一体化して得られる2色成形品とその製造方法に関する。
従来、光学素子部(透明部)とその支持部(着色部)とを比較的容易に一体成形する技術として2色成形方法が広く採用されている。その一般的な成形方法では、例えば、1次成形用の金型に1次成形用の樹脂を射出・充填して光学素子部を成形し、その後、2次成形用の金型に2次成形用の樹脂を射出・充填して支持部を成形するとともに、これら光学素子部と支持部とを一体化させている。
しかしながら、このような成形方法では、2次成形時の樹脂圧及びゲートに作用する圧力の不均一さにより、1次成形部の形状が崩れたり、1次成形部の光学素子の内部応力や歪が増大するという弊害があった。
これに対し、例えば特許文献1には、透明部の周縁に着色部を成形する場合、着色部を1次成形により射出成形した後、透明部を2次成形により射出圧縮成形とする技術が提案されている。これにより、透明部に熱による残留応力等を生じさせないというものである。
また、特許文献2には、透明部を1次成形により射出成形した後、その周縁に2次成形により着色部を射出成形する場合において、少なくとも1次成形の透明部を射出圧縮成形で行うという技術が開示されている。これにより、樹脂の金型への射出流入段階で、樹脂をより流動させて金型のより端部へ到達させることができる。そして、その後、圧力をかけて樹脂を圧縮するため、薄肉成形品を得ることができ、しかも成形品全面に均一圧力がかけられるため、透明部に内部残留歪の少ない成形品が得られるというものである。
特開2001−150484号公報 特公平7−100331号公報
しかしながら、特許文献1では、透明部を2次成形とすると、2次成形の樹脂温度により、1次成形の着色部(非透明樹脂)が溶融し、これが2次成形の透明樹脂に入り込み、所望の光学特性が得られなくなるおそれがある。特に、このような現象は、2色成形品が光学素子であって透明部が微小な場合に顕著に現れる。
また、特許文献2では、圧縮設備が必要であるとともに、金型側に射出圧縮用の成形設備が必要となる。このため、成形装置が高価になってしまう。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、2次成形部を成形する際の射出圧力等によって1次成形部に変形や歪が生じないようにした2色成形品とその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
1次成形において1次成形部である光学素子部を成形した後、2次成形において2次成形部であり前記光学素子部を支持する外周部を成形すると同時に、前記光学素子部と前記外周部とを一体化する2色成形品の製造方法において、
前記2次成形において前記光学素子部の光学機能部に作用する応力を吸収するために、前記光学機能部の外側から前記光学機能部へ向かって作用する応力により変形する変形部を前記光学素子部及び前記外周部の少なくとも一方のうち前記光学機能部の外周に形成するステップを有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の2色成形品の製造方法において、
記変形部は前記光学機能部よりも剛性が低い部分であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の2色成形品の製造方法において、
前記変形部は前記光学機能部の最外周よりも薄い部分であることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1又は2に記載の2色成形品の製造方法において、
前記変形部は前記光学素子部に形成した孔と孔との間を結ぶブリッジ部であることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、
1次成形において1次成形部である光学素子部を成形した後、2次成形において2次成形部であり前記光学素子部を支持する外周部を成形すると同時に、前記光学素子部と前記外周部とを一体化して得られる2色成形品において、
前記光学素子部及び前記外周部の少なくとも一方は、前記2次成形において前記光学機能部の外側から前記光学機能部へ向かって作用する応力により変形する変形部を前記光学機能部の外周有することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の2色成形品において、
記変形部は前記光学機能部よりも剛性が低い部分であることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項5又は6に記載の2色成形品において、
前記変形部は前記光学機能部の最外周よりも薄い部分であることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項5又は6に記載の2色成形品において、
前記変形部は前記光学素子部に形成した孔と孔との間を結ぶブリッジ部であることを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項5〜8のいずれかに記載の2色成形品において、
前記光学素子部はレンズであり前記光学機能部はレンズ面であることを特徴とする。
本発明によれば、2次成形部を成形する際の射出圧力等によって1次成形部に変形や歪が生じないようにすることができる。これにより、1次成形部に変形や歪のない高品質の2色成形品を得ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1(A)は、第1の実施の形態での2色成形品の断正面図、図1(B)は、そのX−Xに沿う断平面図であり、図2〜図6は、2色成形用金型の断面構成を示す図である。
図1(A)及び図1(B)において、光学素子などの2色成形品28は、1次成形部としての透明な光学素子部(レンズ)1と、これを支持する2次成形部としての着色外周部2とを有している。光学素子部1は、光学機能部としての光学機能面(レンズ面)1aを有している。着色外周部2は、2色成形品28を鏡筒に取付ける際の鏡筒内での位置決めに用いられるものである。
本実施形態では、光学素子部1における光学機能面1aの外周に、円環状の溝3を形成することで、変形部としての円環状の薄肉部1bを形成した点に特徴を有している。
この薄肉部1bの剛性は、光学機能面1aの剛性よりも低くなるように形成されている。なお、この剛性とは、外力に対する物体の変形しにくい性質のことをいう。また、本実施形態では、光学素子部1として平凹レンズを例として説明するが、これに限らない。例えば、平凸レンズやメニスカスレンズ等であってもよい。
次に、2色成形用金型30の概略構成を説明する。
図2において、2色成形用金型30は、1次成形側金型31と2次成形側金型32とを有している。1次成形側金型31は、パーティングラインPLを挟んで対向配置された1次固定側金型4及び可動側金型5を有している。また、2次成形側金型32は、パーティングラインPLを挟んで対向配置された2次固定側金型4と可動側金型5を有している。
これら1次成形側金型31と2次成形側金型32とは、1次固定側金型4と2次固定側金型4の構成が相違している。また、可動側金型5については、1次側も2次側も同一の構成を有している。このため、可動側金型5の構成部材には、1次側も2次側も同一の符号を付して説明する。
成形時には、1次成形側金型31で透明な光学素子部1を射出成形する1次成形が行われ、また、2次成形側金型32で着色外周部2を成形すると同時に、光学素子部1と着色外周部2とを一体化する。
1次固定側金型4は、1次固定側取付板6、1次固定側落下板7、及び1次固定側型板8を有している。この1次固定側金型4に対向する可動側金型5は、可動側型板9、可動側受け板10、スペーサブロック11、及び可動側取付板13を有している。スペーサブロック11の内側には、突出し機構を構成する突出し板12が設けられている。この突出し板12には、エジェクタピン18が取付けられている。
2次固定側金型4は、2次固定側取付板6、2次固定側落下板7、及び2次固定側型板8を有している。この2次固定側金型4に対向する可動側金型5は、前述したように、1次固定側金型4に対向する可動側金型5と同一の構成を有している。
これら1次成形側金型31の可動側取付板13と、2次成形側金型32の可動側取付板13とは、不図示の成形機の可動側プラテン21に固定されている。この可動側プラテン21は、離型方向(図の上下方向)に移動可能であるとともに、回転軸20を中心として回転可能とされている。同様に、1次成形側金型31の1次固定側取付板6と、2次成形側金型32の2次固定側取付板6とは、不図示の固定側プラテンに固定されている。
次に、1次成形側金型31の詳細構成について説明する。
1次固定側金型4の1次固定側型板8には、その略中央に1次固定側型板8と別部材で構成された1次固定側ピース15が嵌挿されている。この1次固定側ピース15には、パーティングラインPL側に平坦な成形面(図3等参照)151aが形成されている。
1次固定側型板8には、加熱手段としての温調媒体(例えば媒体温度120℃)を供給する1次固定側温調管14が形成されている。
1次固定側型板8に対向する可動側型板9には、1次固定側ピース15と対向するように可動側型板9と別部材で構成された可動ピース17及び可動入子16が嵌挿されて
いる。この可動ピース17及び可動入子16には、1次固定側ピース15との対向面側に、夫々凸状の成形面(図3等参照)17a及び突起(図3等参照)16aが形成されている。
こうして、可動ピース17で形成された凸状の成形面17a及び可動入子16で形成された突起16aと、1次固定側ピース15の成形面151aとで、パーティングラインPLを挟んでキャビティ(符号は省略する)が形成されている。
そして、後述するように、可動ピース17で形成される凸状の成形面17aで、後述する2色成形品28における光学素子部1の光学機能面1aが成形され、また、可動入子16で形成される突起16aで、溝3が形成される。
このように、本実施形態では、溝3を成形する部分を可動側金型5に設けたものである。これにより、1次成形後に金型が開く際、図3のように光学素子部1が可動側金型5に残る。
また、可動側型板9には、温調媒体(例えば媒体温度120℃)を供給する可動側温調管19が形成されている。
さらに、可動側型板9には、可動入子16の外周部でパーティングラインPLに面する側に、型軸中心と同心状に2色成形品28の着色外周部2を成形するための枠体空間23(図3等参照)が形成されている。
そして、この成形空間23の底面(反パーティングライン側)に当接するように、エジェクタピン18が配置されている。
なお、キャビティに射出される樹脂は、例えばポリカーボネートが用いられる。ただし、光学素子部1を成形するキャビティに射出される材料の色は透明であり、また、着色外周部2を成形する成形空間23に射出される材料の色は例えば黒色である。
次に、2次成形側金型32の詳細構成について説明する。
2次固定側金型4の2次固定側型板8には、その略中央に2次固定側型板8と別部材で構成された2次固定側ピース15が嵌挿されている。この2次固定側ピース15には、パーティングラインPL側に平坦な成形面(図3等参照)152aが形成されている。
この成形面152aは、対向する可動ピース17及び可動入子16の夫々の凸状の成形面(図3等参照)17a及び突起(図3等参照)16aとともにキャビティ(符号は省略する)を形成している。この2次固定側ピース15の成形面152aは、2次固定側型板8にも連続的に延びて、成形面152aの外周部に形成されたフランジ空間24(図3等参照)に連通している。
このフランジ空間24を含むキャビティに樹脂が充填されて、後述する2色成形品28の着色外周部2が形成される。
このフランジ空間24は、パーティングラインPLを挟んで可動側型板9に形成された枠体空間23と対向配置されている。
次に、図2〜図6に基づき本実施形態の成形工程について説明する。
まず、不図示の射出ユニットにより、1次成形側金型31のキャビティに透明な樹脂を射出充填する。次いで、充填された樹脂に対し所定の圧力で保圧状態が維持され、その後、冷却を行って光学素子部1が得られる。
その後、図3に示すように、1次固定側金型4及び2次固定側金型4に対し可動側金型5を移動させて型開きを行う。この場合、上述のように光学素子部1は可動側金型5に残るように設計されている。
更に、図4に示すように、光学素子部1を可動側金型5に残したまま、可動側プラテン21を回転軸20を中心として180°回転させる。これにより、1次固定側金型4と光学素子部1のない可動側金型5、及び2次固定側金型4と光学素子部1が残った可動側金型5が対向配置される。
この状態で、図5に示すように、型を閉じる。
次いで、2次成形側金型32のキャビティに着色した樹脂を射出充填する。こうして、光学素子部1の周囲に着色外周部2を成形すると同時に、光学素子部1と着色外周部2とを一体化する。さらに、この2次成形側金型32の動作と並行して、1次成形側金型31においても、前述と同様にキャビティに透明な樹脂の射出充填を行う。こうして、1次成形側金型31に光学素子部1を形成する。
このとき、2次成形側金型32のキャビティへの樹脂射出時の圧力又は射出後の冷却時の樹脂の収縮力により、図7(A)(B)に示すような、矢印方向に力が作用する。
このような力が作用することで、一般的に光学素子部1の光学機能面1aに応力が加わり、変形して光学機能が損なわれるおそれがある。そこで、本実施形態では、光学素子部1の光学機能面1aの外周に、円環状の溝3を形成することで、光学機能面1aよりも剛性が低くなるような円環状の薄肉部1bを形成した。そして、前述した応力により、この薄肉部1bを積極的に変形させることで、光学機能面1aに応力が加わったり変形するのを防止した。
本実施形態では、溝3の断面形状を矩形状としたが、これに限らない。例えば、溝3の断面がV字状でもよいし、またU字状であってもよい。さらに、溝3は連続的に連なっているものでもよいし、不連続であってもよい。
なお、本実施形態では、薄肉部1bの剛性を光学機能面1aの剛性よりも低くするため、薄肉部1bの光軸方向の厚みを薄くして実現した。具体的には、図7(A)及び図7(B)において、光学機能面1aよりも外周側で溝3よりも内側(光軸中心側)の光学素子部1の厚さをコバ厚Tとしたとき、薄肉部1bの厚さtは、コバ厚Tよりも薄くかつ光学機能面1aの中心の厚さtよりも薄くした。すなわち、薄肉部1bの厚さt1は光学機能面1aの最外周の厚さTよりも薄く形成されている。
次いで、図6に示すように、型を開き、図示しない成形機のエジェクタロッドにより、突出し板12及びこれに連結された可動ピース17及びエジェクタピン18を離型方向に移動させることで、2次成形側金型32の可動側金型5に存在する2色成形品28を取り出す。また、1次成形側金型31の可動側金型5に存在する光学素子部1は残しておく。
次に、前述した図4に示したように、可動側プラテン21を回転軸20を中心として180°回転させ、さらに、図5に示したように、型を閉じて、2次成形側金型32のキャビティに着色した樹脂を射出充填し、この2次成形側金型32の動作と並行して、1次成形側金型31においても、前述と同様にキャビティに透明な樹脂の射出充填を行う。以下、同様に繰り返す。
本実施形態によれば、光学機能面1aの周りに溝3を形成し、薄肉部1bを形成することで、この薄肉部1bが2次成形樹脂の圧力及び2次成形樹脂の収縮力に対して積極的に変形する。これにより、光学機能面1aに加わる圧力や変形を抑制することができる。こ
うして、光学機能面1aの変形及び内部歪を軽減させ良好な面精度の2色成形品28を得ることができる。
[第2の実施の形態]
図8(A)は、第2の実施の形態で成形された2色成形品28の断面図を示し、図8(B)は、そのX−Xに沿う断平面図を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、光学素子部(レンズ)1の光学機能面(レンズ面)1aの外周に、複数(図では4個)の長円孔3を形成したものである。
第1の実施の形態のように光学素子部1に薄肉部1bを設けると、光学素子部1を粘度の高い樹脂で成形する場合、樹脂の流動抵抗が大きくなって流れにくくなる。この場合は、光学機能面1aに適切な圧力が加わらず良好な面が得られないおそれがある。
そこで、本実施形態では、光学素子部1の光軸(図示せず)と同心状に、光学機能面1aの周りに貫通した長円孔3を不連続に形成することで、薄肉部1bをなくし樹脂が流れやすいような形状とした。
この場合、長円孔3と同心上に変形部としてのブリッジ部(長円孔3と長円孔3との接続部)26が形成され、このブリッジ部26により光学素子部1が一体化されている。なお、このブリッジ部の剛性は、光学機能面1aの剛性よりも低くなるように形成されている。
本実施形態によれば、光学機能面1aの周りに貫通した長円孔3を不連続に形成することで、ブリッジ部26を形成しているため、第1の実施の形態の効果に加えて、光学素子部1を粘度の高い樹脂で成形する場合にも適用することができる。
[第3の実施の形態]
図9(A)は、第3の実施の形態で成形された2色成形品28の断面図を示し、図9(B)は、そのX−Xに沿う断平面図を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、円環状の溝3を着色外周部2に形成することで、着色外周部2に剛性の小さい変形部としての円環状の薄肉部2aを形成したものである。例えば、光学素子部(レンズ)1の光学機能面(レンズ面)1aの面積が大きく、光学素子部1に溝3を設けるスペースがない場合に、着色外周部2に溝3を形成することで、剛性の低い薄肉部2aを形成することができる。
この溝3は、断面矩形状で光学素子部1の光軸(図示せず)と同心状に連続して設けられている。この薄肉部2aの剛性は、光学機能面1aの剛性よりも低く形成されている。また、薄肉部2aの厚さは光学機能面1aの最外周よりも薄く、かつ光学機能面1aの中心部よりも薄く形成されている。なお、溝3の断面形状は矩形状に限らない。
本実施形態によれば、剛性の小さい薄肉部2aを着色外周部2に設けたことで、第1の実施の形態の効果に加えて、光学素子部1の光学機能面1aにスペース的に余裕がなく、剛性の低い変形部を形成できない場合にも対応することができる。
[第4の実施の形態]
図10(A)は、第4の実施の形態で成形された2色成形品28の断面図を示し、図10(B)は、そのX−Xに沿う断平面図を示している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、4つの長円孔3を光学素子部(レンズ)1に設け、円環状の溝3
を着色外周部2に設けたものである。第2の実施の形態(図8(A)及び図8(B))では、長円孔3と同心上にブリッジ部(長円孔3と長円孔3との接続部)26を有していて、このブリッジ部26の変形が顕著になり、光学機能面(レンズ面)1aの性能を損なうおそれが生じ得る。
そこで、本実施形態では、光学素子部1の光軸(図示せず)と同心状に光学素子部1に長円孔3を形成することで、変形部としてのブリッジ部26を設けるとともに、着色外周部2に円環状の溝3を形成することで、変形部としての円環状の薄肉部2aを設けた。これらブリッジ部26および薄肉部2aの剛性は、光学機能面1aの剛性よりも低く形成されている。また、薄肉部2aの厚さは光学機能面1aの最外周よりも薄い。
これにより、ブリッジ部(長円孔3と長円孔3との接続部)26の変形を抑制することができる。なお、本実施形態では、両凸レンズを例として説明するが、これに限らない。例えば、平凹レンズやメニスカスレンズ等であってもよい。
本実施形態によれば、剛性の小さい変形部を光学素子部1と着色外周部2の両方に設けたことで、第1の実施の形態の効果に加えて、長円孔3と長円孔3とを接続しているブリッジ部26の変形が顕著になる場合であっても、光学機能面1aに加わる圧力や変形を一層抑制することができる。
(A)は、第1の実施の形態における2色成形品の断正面図、(B)は、そのX−Xに沿う断平面図である。 2色成形用金型の断面構成を示す図である。 2色成形用金型の断面構成を示す図である。 2色成形用金型の断面構成を示す図である。 2色成形用金型の断面構成を示す図である。 2色成形用金型の断面構成を示す図である。 (A)は、2色成形品の断正面図、(B)は、そのX−Xに沿う断平面図である。 (A)は、第2の実施の形態における2色成形品の断正面図、(B)は、そのX−Xに沿う断平面図である。 (A)は、第3の実施の形態における2色成形品の断正面図、(B)は、そのX−Xに沿う断平面図である。 (A)は、第4の実施の形態における2色成形品の断正面図、(B)は、そのX−Xに沿う断平面図である。
符号の説明
1 光学素子部
1a 光学機能面
2 着色外周部
3 溝
長円孔

1次固定側金型
2次固定側金型
5 可動側金型
1次固定側取付板
2次固定側取付板
1次固定側落下板
2次固定側落下板
1次固定側型板
2次固定側型板
9 可動側型板
10 可動側受け板
11 スペーサブロック
12 突出し板
13 可動側取付板
14 1次固定側温調管
14 2次固定側温調管
15 1次固定側ピース
15 2次固定側ピース
151a 成形面
152a 成形面
16 可動入子
16a 突起
17 可動ピース
17a 凸状の成形面
18 エジェクタピン
19 可動側温調管
20 回転軸
21 可動側プラテン
23 枠体空間
24 フランジ空間
26 ブリッジ部
28 2色成形品
30 2色成形用金型
31 1次成形側金型
32 2次成形側金型

Claims (9)

  1. 1次成形において1次成形部である光学素子部を成形した後、2次成形において2次成形部であり前記光学素子部を支持する外周部を成形すると同時に、前記光学素子部と前記外周部とを一体化する2色成形品の製造方法において、
    前記2次成形において前記光学素子部の光学機能部に作用する応力を吸収するために、前記光学機能部の外側から前記光学機能部へ向かって作用する応力により変形する変形部を前記光学素子部及び前記外周部の少なくとも一方のうち前記光学機能部の外周に形成するステップを有する
    ことを特徴とする2色成形品の製造方法。
  2. 記変形部は前記光学機能部よりも剛性が低い部分である
    ことを特徴とする請求項1に記載の2色成形品の製造方法。
  3. 前記変形部は前記光学機能部の最外周よりも薄い部分である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2色成形品の製造方法。
  4. 前記変形部は前記光学素子部に形成した孔と孔との間を結ぶブリッジ部である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の2色成形品の製造方法。
  5. 1次成形において1次成形部である光学素子部を成形した後、2次成形において2次成形部であり前記光学素子部を支持する外周部を成形すると同時に、前記光学素子部と前記外周部とを一体化して得られる2色成形品において、
    前記光学素子部及び前記外周部の少なくとも一方は、前記2次成形において前記光学機能部の外側から前記光学機能部へ向かって作用する応力により変形する変形部を前記光学機能部の外周有する
    ことを特徴とする2色成形品。
  6. 記変形部は前記光学機能部よりも剛性が低い部分である
    ことを特徴とする請求項5に記載の2色成形品。
  7. 前記変形部は前記光学機能部の最外周よりも薄い部分である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の2色成形品。
  8. 前記変形部は前記光学素子部に形成した孔と孔との間を結ぶブリッジ部である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の2色成形品。
  9. 前記光学素子部はレンズであり前記光学機能部はレンズ面である
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の2色成形品。
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