JP6457133B1 - 燃料供給装置におけるロータ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒状の磁極部材が射出成形されて成る樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータを備える燃料供給装置において、射出成形時に磁極部材の損傷が生じることを回避しつつ射出成形時に磁極部材の揺れが生じることを防止する。
【解決手段】射出成形時に金型装置40の射出孔44に臨む側に在る一方の抜け止め部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、ゲート痕53を有して外側方に突出するとともに一方の抜け止め部側の磁極部材24の端面24fの一部を覆う突部51Aが、それらの突部51A相互間では磁極部材24の前記端面24fを露呈させるようにして一体に連設される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ポンプケース内のポンプ室にインペラが収容されて成るウエスコポンプと、円筒状の磁極部材が樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータとが、前記回転軸を、前記インペラに相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング内に収容され、前記接合部材に、前記磁極部材の軸方向両端部に当接、係合する一対の抜け止め部が形成される燃料供給装置に関し、特にロータ構造の改良に関する。
円筒状の磁極部材が、樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸に結合されて成るロータが、特許文献1で知られている。
特開2001−246645公報
上記特許文献1で開示されるロータでは、前記接合部材が、前記回転軸を同軸に囲繞する円筒部と、磁極部材の軸方向両端に係合するようにして前記円筒部の軸両端から半径方向外方に鍔状に張り出す一対の抜け止め部とを一体に有するように形成され、溶融樹脂の射出による接合部材の射出成形時に、金型装置の射出孔が、前記円筒部の延長線上に配置されている。このため射出成形時に磁極部材の内周側に射出圧が直接作用し、射出成形時に磁極部材に揺れが生じる可能性がある。これを避けるためには磁極部材の端面に射出圧が作用するようにすればよく、金型装置の射出孔に臨む側の抜け止め部を磁極部材の端面を覆う形状に形成すればよいが、その端面への金型の接触面積が小さくなると、その接触面に応力が集中し、磁極部材の損傷を招く可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、射出成形時に磁極部材の損傷が生じることを回避しつつ射出成形時に磁極部材の揺れが生じることを防止し得るようにした燃料供給装置におけるロータ構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ポンプケース内のポンプ室にインペラが収容されて成るウエスコポンプと、円筒状の磁極部材が樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータを有するブラシレスモータとが、前記回転軸を、前記インペラに相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング内に収容され、前記接合部材に、前記磁極部材の軸方向両端部に当接、係合する一対の抜け止め部が形成される燃料供給装置において、射出成形されて成る前記接合部材が有する一対の前記抜け止め部のうち射出成形時に金型装置の射出孔に臨む側に在る一方の抜け止め部の周方向に間隔をあけた複数箇所に、ゲート痕を有して外側方に突出するとともに前記一方の抜け止め部側の前記磁極部材の端面の一部を覆う突部が、それらの突部相互間では前記磁極部材の前記端面を露呈させるようにして一体に連設されることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記突部が、前記接合部材の半径方向外方側に向かうにつれて当該接合部材の周方向一方側に位置するように傾斜して形成されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記回転軸の外周に、前記接合部材からの抜け出しを阻止するための綾目部が、前記ゲート痕から軸方向に離隔した位置に偏在して形成されることを第3の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記回転軸の軸方向両端部のうち前記一方の抜け止め部側に配置される一方の端部が、前記突部よりも軸方向外方に配置され、樹脂成形時にコアピンで保持されるようにした半球部が、前記一方の端部に形成されることを第4の特徴とする。
本発明の上記第1の特徴の構成によれば、接合部材が有する一対の抜け止め部のうち射出成形時の金型装置の射出孔に臨む側にある一方の抜け止め部には、射出成形に伴うゲート痕をそれぞれ有しつつ外側方に突出する突部が、ゲート痕を有しながら方向に間隔をあけた複数箇所で一体に連設されるので、射出成形時には磁極部材の射出孔に臨む端面に射出圧が作用し、射出樹脂は磁極部材の前記端面に当たって減速されながら磁極部材の内周側に流れることになり、射出成形時に磁極部材の揺れが生じることを防止することが可能である。しかも突部相互間では磁極部材の端面が露呈されており、磁極部材の端面のうち金型に接触する面積を比較的大きくすることができ、型締め状態で金型から磁極部材に作用する応力の分散を図り、磁極部材に損傷が生じることを防止することができる。これによってロータの生産歩留りが高められ、コスト低減に寄与することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、突部が接合部材の周方向一方側に傾斜していることにより、射出成形時の溶融樹脂を磁極部材の内周側にスムーズに流すことができ、成形不良が生じ難くなる。
本発明の第3の特徴によれば、接合部材からの抜け出しを阻止するために回転軸の外周に形成される綾目部が、突部のゲート痕から軸方向に離隔した位置に偏在して配置されるので、金型装置の射出孔からキャビティ内に射出された溶融樹脂は、回転軸の外周の平滑な外周面に先ず接触することになり、綾目部があることによって回転軸が溶融樹脂の流れで引きずられる力を低減することができ、成形時に回転軸や磁極部材に揺れが生じないようにすることができ、精度よくロータを形成することが可能となる。
さらに本発明の第4の特徴によれば、回転軸の軸方向両端部のうち一方の抜け止め部側の端部に、樹脂成形時にコアピンで保持される半球部が形成されるので、金型装置による接合部材の成形時に回転軸を金型装置内で正確にセンタリングして精度よくロータを成形することができる。しかもコアピンは弾発付勢されながら前記半球部に当接するのであるが、成形時に溶融樹脂の射出による応力は磁極部材の端面ならびに回転軸の両端部のうち他方の抜け止め側の端部に作用し、前記一方の抜け止め部側の回転軸の端部に当接しているコアピンには伝わらないので成形時にスプリングが縮められて回転軸にがたつきが生じるという不具合が発生することはない。
燃料供給装置の縦断面図である。 ロータを製造するための金型装置の縦断面図である。 ロータを示すものであって、(a)は斜視図、(b)は(a)のB矢視図である。 第2の実施の形態の図3(b)に対応した図である。
本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態について図1〜図3を参照しながら説明すると、先ず図1において、この燃料供給装置は、たとえば車載エンジンに燃料を供給するためのものであり、ウエスコポンプ5と、該ウエスコポンプ5を駆動する3相のブラシレスモータ6とが、中空の円筒状である共通のハウジング7に内蔵、結合されて成る。
前記ウエスコポンプ5は、インペラ9と、そのインペラ9の外周部を臨ませるリング状のポンプ室10を有して前記インペラ9を回転可能に収納するポンプケース11とを備える。前記ポンプケース11は、外側ケース半体12と、内側ケース半体13とで分割構成されており、外側ケース半体12および内側ケース半体13間に前記インペラ9が介装されるとともに前記ポンプ室10が画成される。
前記ポンプケース11は、軸方向外方に臨んで前記ハウジング7の一端部寄り内面に形成される第1の環状段部7aと、前記ハウジング7の一端部に形成される第1のかしめ加工部7bとで挟持されるようにして、前記ハウジング7の一端部に収容、固定される。
前記ブラシレスモータ6は、ステータコア15ならびにボビン17を介して前記ステータコア15に巻装されるコイル16で構成されるステータ18と、そのステータ18内に配置されるロータ19Aとを有し、前記ステータ18は前記ハウジング7内に固定される。
また前記ハウジング7の他端部は樹脂製の蓋部材21で閉じられており、この蓋部材21は、軸方向外方に臨んで前記ハウジング7の他端部寄り内面に形成される第2の環状段部7cと、前記ハウジング7の他端部に形成される第2のかしめ加工部7dとで挟持されるようにして、前記ハウジング7の他端部に固定される。
前記ロータ19Aは、周方向に複数の磁極に着磁される円筒状の磁極部材24が樹脂製の接合部材26を介して回転軸25に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成る。前記回転軸25の一端部は、前記ポンプケース11の前記内側ケース半体13に形成された円筒状の軸受ハウジング13aとの間に第1の軸受27を介在させて前記ポンプケース11内に突入される。
前記ポンプケース11内で前記回転軸25にインペラ9の中心が相対回転不能に連結されるものであり、この実施の形態では、前記回転軸25の一端部には、当該回転軸25の周方向の一部が切欠かれた形状の切欠き部28を有する非円形の横断面形状を有するインペラ連結部25aが形成され、前記インペラ9の中心部には、前記インペラ連結部25aが挿入されるようにした非円形の取付け孔29が設けられる。前記インペラ連結部25aが前記取付け孔29に挿入されることで、前記インペラ9が前記回転軸25の多少の傾きを許す程度の遊びを持って前記回転軸25に相対回転不能に連結されることになり、前記ポンプケース11の前記外側ケース半体12および前記内側ケース半体13で前記インペラ9の軸方向に沿う移動が阻止される。また前記回転軸25の一端部および前記ポンプケース11の前記外側ケース部材12間には円板状の受け板30が介装され、前記回転軸25の他端側は、前記蓋部材21に第2の軸受31を介して回転自在に支持される。
前記ポンプケース11における前記外側ケース半体12には、前記ポンプ室10に通じる吸込ポート32が形成され、前記内側ケース半体13には、前記ポンプ室10に通じる吐出ポート33が形成される。しかも外側ケース半体12には、前記吸込ポート32に直接連通する円筒状の吸込管12aが外向きに一体に突設されるとともに、ポンプケース11内でのポンプ作用に伴って生じた気泡を排出するための脱気孔34が形成される。
前記ブラシレスモータ6における前記ロータ19Aおよび前記ステータ18間には、前記吐出ポート33に通じる燃料通路35が形成され、前記蓋部材21には、前記燃料通路35に通じる燃料出口室36が形成される。しかも前記蓋部材21には、ポンプ作動時に高圧燃料を吐出するための円筒状の吐出管21aが一体に突設され、その吐出管21a内には、前記燃料出口室36から前記吐出管21aの先端の燃料吐出口37側へのみ燃料の流動を許容する逆流防止用のチェック弁38が収納される。また前記コイル16から延びる導線16aが前記蓋部材21を貫通する端子板39に固着され、この端子板39の外端部は前記蓋部材21から外方に突出される。
前記ロータ19Aの前記接合部材26には、前記磁極部材24の前記ウエスコポンプ5側の一端部に当接、係合する第1の抜け止め部26aと、前記磁極部材24の前記ウエスコポンプ5とは反対側の端部に当接、係合する第2の抜け止め部26bとが形成される。一方、前記磁極部材24の軸方向両端部24a,24bの内周部には、軸方向外方に向かうにつれて大径となるテーパ状の係止面24c,24dが形成されており、第1および第2の前記抜け止め部26a,26bの外周も前記係止面24c,24dに対応してテーパ状に形成される。
図2において、前記ロータ19Aを製造するための金型装置は、前記磁極部材24と、その磁極部材24内に同軸に配置される前記回転軸25とが相互間に装着される第1および第2金型41,42を有しており、前記磁極部材24の前記ウエスコポンプ5側の端面24eに当接する第1金型41と、前記磁極部材24の前記ウエスコポンプ5とは反対側の端面24fぼ一部に当接する第2金型42と、前記回転軸25と、前記磁極部材24とで形成されるキャビティ43内に、第2金型42に設けられる複数個たとえば3個の射出孔44から前記接合部材26を形成するための溶融樹脂が射出される。
第1金型41は、前記回転軸25の一端側の前記切欠き部28が係合される係止部45を有するように形成される。また第2金型42には、前記回転軸25の他端側を嵌入させる嵌合孔46が同軸に設けられており、前記回転軸25の他端部を保持するコアピン47が前記嵌合孔46に摺動可能に嵌合され、前記嵌合孔46の外端部を閉じるボルト等の栓部材48および前記コアピン47間にコイルスプリング49が縮設される。しかも前記回転軸25の他端部には、前記コアピン47で保持されるようにして半球部25bが形成される。また第1金型41には、射出成形完了後に成形品を押し出すための複数のエジェクトピン50が軸方向移動可能に挿入される。このエジェクトピン50の外周および第1金型41間には、射出成形時に前記キャビティ43で生じる気泡を抜くための気泡抜き用の通路(エアベント)が構成されていることが望ましい。
すなわち上述の金型装置40による前記接合部材26の射出成形時には、前記ロータ19Aにおける磁極部材24の前記ウエスコポンプ5とは反対側の端部24bが金型装置40の射出孔44に臨む側に配置されることになり、前記接合部材26が有する第1および第2の前記抜け止め部26a,26bのうち一方の抜け止め部である第2の抜け止め部26bが金型装置40の射出孔44に臨む側に在ることになる。また前記回転軸25の軸方向両端部のうち前記一方の抜け止め部すなわち第2の抜け止め部26b側に配置される一方の端部は回転軸25の他端部であり、この回転軸25の他端部に前記半球部25bが形成される。
図3(a),(b)を併せて参照して、前記一方の抜け止め部すなわち第2の抜け止め部26bの周方向に間隔をあけた複数箇所(この実施の形態では3箇所)には、外側方に突出する突部51Aが一体に連設される。すなわち前記第2の抜け止め部26bには、その第2の抜け止め部26bの大径端外径と同一外径を有する短円筒部52が同軸にかつ一体に連なって形成されており、前記突部51Aはその短円筒部52から半径方向外方に張り出して前記第2の抜け止め部26b側の前記磁極部材24の端面24fの一部を覆うように形成される。
しかも前記突部51Aは、前記金型装置40における前記射出孔44に対応する位置に配置されるものであり、射出成形完了後に、前記突部51Aにはゲート痕53がそれぞれ形成される。また前記突部51A相互間にあっては前記磁極部材24の前記端面24fが露呈されることになる。
また前記回転軸25の外周には、前記接合部材26からの抜け出しを阻止するための綾目部54が、チェッカリング加工やローレット加工等の綾目加工によって形成されるのであるが、この綾目部54は、前記回転軸25Aの軸線に沿う方向で前記ゲート痕53から離隔した位置に偏在して前記回転軸25の外周に形成される。
次にこの第1の実施の形態の作用について説明すると、ブラシレスモータ6におけるロータ19Aの接合部材26に、磁極部材24の軸方向両端部に当接、係合する第1および第2の抜け止め部26a,26bが形成され、それらの抜け止め部26a,26bのうち射出成形時に金型装置40の射出孔44に臨む側に在る一方の抜け止め部である第2の抜け止め部26bの周方向に間隔をあけた複数箇所に、ゲート痕53を有して外側方に突出するとともに前記第2の抜け止め部26b側の前記磁極部材24の端面24fの一部を覆う突部51Aが、それらの突部51A相互間では前記磁極部材24の前記端面24fを露呈させるようにして一体に連設されるので、射出成形時には磁極部材24の射出孔44に臨む端面24fに射出圧が作用し、射出樹脂は磁極部材24の前記端面24fに当たって減速されながら磁極部材24の内周側に流れることになり、射出成形時に回転軸25や磁極部材24の揺れが生じることを防止することが可能である。しかも突部51A相互間では磁極部材24の端面24fが露呈されることになり、磁極部材24の端面24fのうち第2金型42に接触する面積を比較的大きくすることができ、型締め状態で第2金型42から磁極部材24に作用する応力の分散を図り、磁極部材24に損傷が生じることを防止することができる。これによってロータ19Aの生産歩留りが高められ、コストの低減に寄与することができる。
また前記回転軸25の外周に、前記接合部材26からの抜け出しを阻止するための綾目部54が、前記ゲート痕54から軸方向に離隔した位置に偏在して形成されるので、金型装置40の射出孔44からキャビティ43内に射出された溶融樹脂は、回転軸25の外周の平滑な外周面に先ず接触することになり、綾目部54があることによって回転軸25が溶融樹脂の流れで引きずられる力を低減することができ、成形時に回転軸25や磁極部材24に揺れが生じないようにすることができ,精度よくロータ19Aを形成することが可能となる。
さらに前記回転軸25の軸方向両端部のうち前記第2の抜け止め部26b側に配置される一方の端部すなわち他端部が、前記突部51Aよりも軸方向外方に配置され、樹脂成形時にコアピン47で保持されるようにした半球部25bが、前記回転軸25の前記他端部に形成されるので、金型装置40による接合部材26の成形時に回転軸25を金型装置40内で正確にセンタリングして精度よくロータ19Aを成形することができる。しかもコアピン47は弾発付勢されながら前記半球部25bに当接するのであるが、成形時に溶融樹脂の射出による応力は磁極部材24の端面24e,24fならびに回転軸25の両端部のうち第1の抜け止め部26a側の端部に作用し、第2の抜け止め部26b側の回転軸25の端部に当接しているコアピン47には伝わらないので、成形時にコイルスプリング49が縮められて回転軸25にがたつきが生じるという不具合が発生することはない。
本発明の第2の実施の形態について図4を参照しながら説明するが、上記第1の実施の形態に対応する部分には同一の参照符号を付して図示するのみとし、詳細な節目は省略する。
ロータ19Bにおいて前記第2の抜け止め部26b(第1の実施の形態参照)の周方向に間隔をあけた複数箇所(この実施の形態では3箇所)には、外側方に突出する突部51Bが一体に連設される。すなわち前記第2の抜け止め部26bには、その第2の抜け止め部26bの大径端外径と同一外径を有する短円筒部52が同軸にかつ一体に連なって形成されており、前記突部51Bはその短円筒部52から外側方に張り出して、磁極部材24の端面24fの一部を覆うように形成される。
しかも前記突部51Bは、前記接合部材26(第1の実施の形態参照)の半径方向外方側に向かうにつれて当該接合部材26の周方向一方側に位置するように傾斜して形成される。
この第2の実施の形態によれば、突部51Bが接合部材26の周方向一方側に傾斜していることにより、射出成形時の溶融樹脂を磁極部材24の内周側に矢印55で示すようにスムーズに流すことができ、成形不良が生じ難くなる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
5・・・ウエスコポンプ
6・・・ブラシレスモータ
7・・・ハウジング
9・・・インペラ
10・・・ポンプ室
11・・・ポンプケース
19A,19B・・・ロータ
40・・・金型装置
24・・・磁極部材
24f・・・磁極部材の端面
25・・・回転軸
25b・・・半球部
26・・・接合部材
26a,26b・・・抜け止め部
44・・・射出孔
51A,51B・・・突部
53・・・ゲート痕
54・・・綾目部
57・・・コアピン

Claims (4)

  1. ポンプケース(11)内のポンプ室(10)にインペラ(9)が収容されて成るウエスコポンプ(5)と、円筒状の磁極部材(24)が樹脂製の接合部材(26)を介して回転軸(25)に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るロータ(19A,19B)を有するブラシレスモータ(6)とが、前記回転軸(25)を、前記インペラ(9)に相対回転不能に連結させて円筒状のハウジング(7)内に収容され、前記接合部材(26)に、前記磁極部材(24)の軸方向両端部に当接、係合する一対の抜け止め部(26a,26b)が形成される燃料供給装置において、射出成形されて成る前記接合部材(26)が有する一対の前記抜け止め部(26a,26b)のうち射出成形時に金型装置(40)の射出孔(44)に臨む側に在る一方の抜け止め部(26b)の周方向に間隔をあけた複数箇所に、ゲート痕(53)を有して外側方に突出するとともに前記一方の抜け止め部(26b)側の前記磁極部材(24)の端面(24f)の一部を覆う突部(51A,51B)が、それらの突部(51A,51B)相互間では前記磁極部材(24)の前記端面(24f)を露呈させるようにして一体に連設されることを特徴とする燃料供給装置におけるロータ構造。
  2. 前記突部(51B)が、前記接合部材(26)の半径方向外方側に向かうにつれて当該接合部材(26)の周方向一方側に位置するように傾斜して形成されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置におけるロータ構造。
  3. 前記回転軸(25)の外周に、前記接合部材(26)からの抜け出しを阻止するための綾目部(54)が、前記ゲート痕(53)から軸方向に離隔した位置に偏在して形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料供給装置におけるロータ構造。
  4. 前記回転軸(25)の軸方向両端部のうち前記一方の抜け止め部(26b)側に配置される一方の端部が、前記突部(51A,51B)よりも軸方向外方に配置され、樹脂成形時にコアピン(57)で保持されるようにした半球部(25b)が、前記一方の端部に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料供給装置におけるロータ構造。
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