JP2019181838A - ブラシレスモータ用ロータの製造金型装置 - Google Patents

ブラシレスモータ用ロータの製造金型装置 Download PDF

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正樹 齋藤
Masaki Saito
正樹 齋藤
洋 市川
Hiroshi Ichikawa
洋 市川
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Abstract

【課題】マグネットが接合部材を介して回転軸に相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの接合部材をキャビティへの樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置において、マグネットの軸方向寸法公差を吸収することでマグネットに軸方向両側から圧迫されてしまうことがないようにし、射出された溶融樹脂による大きな衝撃が金型等に作用することを回避して成形精度の向上を図る。【解決手段】マグネット5は、固定盤9と、第1可動盤10に回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可能として支持されてマグネットに近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒12とで軸方向両側から挟持される。マグネット5の固定盤9側の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が、回転軸7の一端側を嵌入支持するようにして固定盤9に設けられる第1保持孔15の周方向に間隔をあけた複数箇所で固定盤9に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、円筒状のマグネットが樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回
転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材をキャビティへの樹脂
の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置に関する。
接合部材を射出成形するためにマグネットの軸方向両側から金型で挟み、マグネットの
外周を周方向に二分割された可動駒で支持するようにした金型装置が特許文献1で知られ
ている。
特開2001−246645公報
ところが上記特許文献1には、マグネットの軸方向寸法公差を吸収する構造は特に開示
されておらず、マグネットが軸方向両側の金型に圧迫されて割れてしまう可能性がある。
また単一の樹脂射出ゲートでキャビティ内に溶融樹脂を射出しているので、射出された溶
融樹脂が、回転軸、マグネット、金型および可動駒に大きな衝撃を与えてがたつきを生じ
させ、成形精度の低下を招く原因となる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、マグネットの軸方向寸法公差を吸
収することでマグネットに軸方向両側から圧迫されてしまうことがないようにするととも
に、射出された溶融樹脂による大きな衝撃が金型等に作用することを回避して成形精度の
向上を図ったブラシレスモータ用ロータの製造金型装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、円筒状のマグネットが樹脂製の接合部材を介し
て回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接
合部材をキャビティへの樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製
造金型装置において、前記回転軸の一端側を嵌合、保持する第1保持孔を有しつつ前記マ
グネットの一端部に当接される固定盤と、この固定盤に対する近接、離反を可能とした第
1可動盤と、前記回転軸の他端側を嵌合、保持する第2保持孔を有するとともに前記マグ
ネットの他端部に当接することで前記マグネットを前記固定盤との間に挟持することを可
能としつつ前記回転軸の軸線に沿う方向での移動を可能として前記第1可動盤に支持され
て前記マグネットに近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒と、前記固定盤および前記
第1可動盤との前記回転軸の軸線に沿う方向での相対移動を可能としつつ前記固定盤およ
び前記第1可動盤間に配置される第2可動盤と、前記マグネットの外周の周方向に間隔を
あけた複数箇所に当接することを可能としつつ前記マグネットの径方向に移動することを
可能として前記第2可動盤に支持されるとともに前記マグネットから離反する側に弾発付
勢される複数の径方向支持駒とを備え、前記固定盤に、前記マグネットの前記固定盤側の
端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲートが前記第1保持孔の周方向に間隔をあけて設
けられることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記第2保持孔内に、前記回転軸の前記第
1可動盤側の端部に当接する当接ピンが嵌入、固定され、前記第1保持孔内に、前記回転
軸の前記固定盤側の端部に当接する可動ピンが、前記回転軸側に向けて弾発付勢されつつ
嵌合されることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記樹脂射出ゲートが前記第1保持
孔の周方向に120度ずつの間隔をあけて前記固定盤に設けられることを第3の特徴とす
る。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、前記当接ピンの外周の周方向
に等間隔をあけた3箇所に、前記第2保持孔の内周面との間に第1ベント用通路を形成す
る平面状の第1切欠き部が設けられることを第4の特徴とする。
本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記軸方向支持駒の外周の周
方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第1可動盤との間に第2ベント用通路を形成する平
面状の第2切欠き部が設けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、複数の前記径方向支持駒の前記マグネット側の
部分に前記第1可動盤側に向けて突出する第1突部が突設され、前記軸方向支持駒を囲繞
する円筒状の可動部材が前記回転軸の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1およ
び第2可動盤に嵌合され、前記可動部材の固定盤側の端部外周に前記第1突部に対応した
第2突部が前記径方向支持駒側に向けて突設され、前記第1および第2突部間に型締め状
態で前記径方向支持駒を前記マグネット側に移動させるカム機構が設けられることを第6
の特徴とする。
さらに本発明は、第6の特徴の構成に加えて、前記可動部材が、前記軸方向支持駒とは
別に前記マグネットに近接する側に弾発付勢され、前記可動部材の付勢力が、前記型締め
状態で前記径方向支持駒から前記マグネットに作用する押圧力が所定値以下となるように
設定されることを第7の特徴とする。
本発明の第1の特徴の構成によれば、マグネットは、固定盤と、固定盤に対して近接、
離反移動可能な第1可動盤に回転軸の軸線に沿う方向での移動を可能として支持されて前
記マグネットに近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒とで軸方向両側から挟持される
ので、マグネットの軸方向寸法公差を吸収することでマグネットに軸方向両側から圧迫さ
れることがないようにすることができる。またマグネットの固定盤側の端面に臨んで開口
する複数の樹脂射出ゲートが、回転軸の一端側を嵌入支持するようにして固定盤に設けら
れる第1保持孔の周方向に間隔をあけた複数箇所で固定盤に設けられるので、射出された
溶融樹脂による大きな衝撃が軸方向支持駒や径方向支持駒に作用することを回避して成形
精度の向上を図ることができる。
また本発明の第2の特徴によれば、回転軸が、第1可動盤側に固定された当接ピンと、
固定盤の第1保持孔内に嵌合されつつ回転軸側に向けて弾発付勢される可動ピンとで軸方
向両側から挟持されるので、回転軸の軸方向寸法公差を吸収して回転軸を支持することを
可能としつつ、当接ピンを第1可動盤に強固に支持することにより固定盤側から射出され
る溶融樹脂の圧力で回転軸の軸線が傾くことがないようにすることができる。
本発明の第3の特徴によれば、樹脂射出ゲートが第1保持孔の周方向に120度ずつの
間隔をあけて配置されるので、射出位置を周方向にバランスよく配置することで、溶融樹
脂の圧力によってマグネットの軸線が傾くことがないようにすることができる。
本発明の第4の特徴によれば、当接ピンの外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に平面
状の第1切欠き部が設けられることにより、樹脂射出ゲートと反対側でキャビティに通じ
る第1ベント用通路を容易に形成することができる。
本発明の第5の特徴によれば、軸方向支持駒の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に
平面状の第2切欠き部が設けられることにより、樹脂射出ゲートと反対側でキャビティに
通じる第2ベント用通路を容易に形成することができる。
本発明の第6の特徴によれば、径方向支持駒に突設された第1突部と、回転軸の軸線に
沿う方向への移動を可能として第1および第2可動盤に嵌合されるとともに円筒状の可動
部材に突設される第2突部との間に、型締め状態で径方向支持駒をマグネット側に移動さ
せるカム機構が設けられるので、マグネットから離反する側に弾発付勢されている径方向
支持駒を型締めによってマグネットの外周に当接させることができる。
さらに本発明の第7の特徴によれば、可動部材をマグネットに近接する側に弾発付勢す
る付勢力が、型締め状態で径方向支持駒からマグネットに作用する押圧力が所定値以下と
なるように設定されるので、型締め状態で過大な押圧力が径方向支持駒からマグネットに
作用することはない。
ブラシレスモータ用ロータの製造金型装置の簡略化した縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線矢視図である。 図1の4−4線断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図4を参照しながら説明すると、先ず図1に
おいて、この製造金型装置は、円筒状に焼結されたマグネット5が樹脂製の接合部材6を
介して回転軸7に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの
前記接合部材6をキャビティ8への樹脂の充填で形成するものであり、前記回転軸7の一
端側を嵌合、保持する第1保持孔15を有しつつ前記マグネット5の一端部に当接される
固定盤9と、この固定盤9に対する近接、離反を可能とした第1可動盤10と、前記回転
軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16を有するとともに前記回転軸7の軸線に沿
う方向での移動を可能として前記第1可動盤10に支持される軸方向支持駒12と、前記
固定盤9および前記第1可動盤10との前記回転軸7の軸線に沿う方向での相対移動を可
能としつつ前記固定盤9および前記第1可動盤10間に配置される第2可動盤11と、前
記マグネット5の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所に当接することを可能として前記
マグネット5の径方向に移動することを可能として前記第2可動盤11に支持される複数
の径方向支持駒13と、前記回転軸7の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1お
よび第2可動盤10,11に嵌合されて前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の可動部
材14とを備え、前記接合部材6を形成するためのキャビティ8が、前記固定盤9、前記
径方向支持駒13、前記マグネット5の内周および前記回転軸7の外周で形成される。
前記第1および第2可動盤10,11には、前記回転軸7と平行な軸線を有して前記第
1可動盤10に一端部が固設されるガイドロッド17が挿通されており、このガイドロッ
ド17の他端部に固設されるストッパ18が前記第2可動盤11に第1可動盤10とは反
対側から当接可能である。しかも第1可動盤10および第2可動盤11間には第1コイル
ばね19が設けられており、第2可動盤11は、前記ストッパ18に当接することで第1
可動盤10から離反する側への移動端が規制されるようにして、前記回転軸7の軸線に沿
う方向で前記固定盤9および前記第1可動盤10に対して相対移動可能としつつ第1可動
盤10に浮動支持される。
前記軸方向支持駒12は、その一端部が前記マグネット5の他端部に当接することで前
記マグネット5を前記固定盤9との間に挟持することを可能とするようにして円筒状に形
成されており、この軸方向支持駒12の他端部には、第1可動盤10に前記固定盤9とは
反対側から当接可能な鍔部12aが設けられる。また前記軸方向支持駒12および第1可
動盤10間には第2コイルばね20が設けられ、この第2コイルばね20の弾発力で前記
軸方向支持駒12は前記マグネット5に近接する側に弾発付勢される。
軸方向支持駒12は、前記回転軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16を有して
おり、この第2保持孔16内に、前記回転軸7の前記第1可動盤10側の端部に当接する
当接ピン22が嵌入、固定される。また前記固定盤9に設けられた前記第1保持孔15内
に、前記回転軸7の前記固定盤9側の端部に当接する可動ピン23が嵌合され、前記固定
盤9および前記可動ピン23間には、当該可動ピン23を前記回転軸7側に向けて弾発付
勢する第3コイルばね24が設けられる。
図2および図3において、前記径方向支持駒13は、前記マグネット5の周方向に等間
隔をあけた4箇所に配置されるものであり、前記第2可動盤11には、4つの径方向支持
駒13相互間に配置される4つの入れ子25が固定されるとともに、前記径方向支持駒1
3の移動をガイドするようにして各径方向支持駒13の両側に配置される合計8個のガイ
ド部材21が固定される。
前記径方向支持駒13は、たとえば金属製の駒部材26と、前記マグネット5に当接す
ることを可能としつつ前記駒部材26の前記マグネット5側の端部に固設される緩衝部材
27から成るものであり、前記緩衝部材27は、前記マグネット5よりも柔軟な合成樹脂
から成る。たとえば前記マグネット5がフェライト焼結マグネットであるときに、前記緩
衝部材27はポリアミド系樹脂から成る。
前記駒部材26は、両側の前記ガイド部材21でガイドされるようにして矩形状に形成
される駒部材主部26aと、一対の前記入れ子25間に挿入されるようにして前記駒部材
主部26aに一体に連設される平板状突出部26bとを有し、前記平板状突出部26bの
前記マグネット5側端部に略T字状の溝28が形成される。
前記緩衝部材27は、前記溝28にはまり嵌めで固定されるか、前記駒部材26にモー
ルド結合される。しかも前記入れ子25には、4つの前記径方向支持駒13間で前記マグ
ネット5の外周に間隔をあけて対向する円弧面25aが形成されており、この円弧面25
aと、前記マグネット5の外周との間には、前記緩衝部材27の変形を周方向に逃がすク
リアランス29が形成される。
また前記径方向支持駒13における前記駒部材主部26aの前記入れ子25に対向する
面の前記平板状突出部26bを両側から挟む位置にはばね収容凹部30が形成されており
、それらのばね収容凹部30に大部分が収容される第4コイルばね31が、前記駒部材主
部26aおよび前記入れ子25間に設けられており、径方向支持駒13は、第4コイルば
ね31の弾発力で前記マグネット5から離反する側に弾発付勢される。
前記径方向支持駒13における前記マグネット5側の部分すなわち平板状突出部26b
には、前記第1可動盤10側に向けて突出する第1突部26cが一体に突設される。また
前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の可動部材14が、前記回転軸7の軸線に沿う方
向への移動を可能として前記第1および第2可動盤10,11に嵌合されており、この可
動部材14の前記固定盤9側の端部外周には、前記第1突部26cに対応した第2突部1
4aが前記径方向支持駒13側に向けて一体に突設される。
前記第1および第2突部26c,14a間には、図1で示すような型締め状態で前記径
方向支持駒13を前記マグネット5側に移動させるカム機構32が設けられる。このカム
機構32は、前記第1突部26cの前記マグネット5とは反対側の側面に形成される第1
傾斜面33と、前記第2突部14aに形成される第2傾斜面34とで構成されるものであ
り、第1および第2傾斜面33,34は、固定盤9側に向かうにつれて前記マグネット5
から遠ざかるように傾斜している。
前記可動部材14は、前記軸方向支持駒12とは別に、前記第1可動盤10との間に設
けられる第5コイルばね35で前記マグネット5に近接する側に弾発付勢されており、前
記可動部材14の付勢力すなわち第5コイルばね35の弾発力は、前記型締め状態で前記
径方向支持駒13から前記マグネット5に作用する押圧力が所定値以下となるように設定
される。
図3に注目して、前記固定盤9には、前記マグネット5の前記固定盤9側の端面に臨ん
で開口する複数の樹脂射出ゲート37が前記第1保持孔15の周方向に間隔をあけて設け
られており、この実施の形態では、前記第1保持孔15の周方向に120度ずつの間隔を
あけた位置で前記固定盤9に前記樹脂射出ゲート37が設けられる。
図4において、前記当接ピン22の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所には、前記第
2保持孔16の内周面との間に第1ベント用通路38を形成する平面状の第1切欠き部3
9が設けられ、また前記軸方向支持駒12の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所には、
前記第1可動盤10との間に第2ベント用通路40を形成する平面状の第2切欠き部41
が設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ブラシレスモータ用ロータを製造する
ための製造金型装置が、前記回転軸7の一端側を嵌合、保持する第1保持孔15を有しつ
つ前記マグネット5の一端部に当接される固定盤9と、この固定盤9に対する近接、離反
を可能とした第1可動盤10と、前記回転軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16
を有するとともに前記マグネット5の他端部に当接することで前記マグネット5を前記固
定盤9との間に挟持することを可能としつつ前記回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可
能として前記第1可動盤10に支持されて前記マグネット5に近接する側に弾発付勢され
る軸方向支持駒12と、前記固定盤9および前記第1可動盤10との前記回転軸7の軸線
に沿う方向での相対移動を可能としつつ前記固定盤9および前記第1可動盤10間に配置
される第2可動盤11と、前記マグネット5の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所に当
接することを可能としつつ前記マグネット5の径方向に移動することを可能として前記第
2可動盤11に支持されるとともに前記マグネット5から離反する側に弾発付勢される複
数の径方向支持駒13とを備え、前記固定盤9に、前記マグネット5の前記固定盤9側の
端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が前記第1保持孔15の周方向に間隔を
あけて設けられるので、マグネット5は、固定盤9と、固定盤9に対して近接、離反移動
可能な第1可動盤10に回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可能として支持されて前記
マグネット5に近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒12とで軸方向両側から挟持さ
れることになり、マグネット5の軸方向寸法公差を吸収することでマグネット5に軸方向
両側から圧迫されることがないようにすることができる。またマグネット5の固定盤9側
の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が固定盤9の第1保持孔15の周方向
に間隔をあけた複数箇所で固定盤9に設けられるので、射出された溶融樹脂による大きな
衝撃が軸方向支持駒12や径方向支持駒13に作用することを回避して成形精度の向上を
図ることができる。
また前記第2保持孔16内に、前記回転軸7の前記第1可動盤10側の端部に当接する
当接ピン22が嵌入、固定され、前記第1保持孔15内に、前記回転軸7の前記固定盤9
側の端部に当接する可動ピン23が、前記回転軸7側に向けて弾発付勢されつつ嵌合され
るので、回転軸7の軸方向寸法公差を吸収して回転軸7を支持することを可能としつつ、
当接ピン22を第1可動盤10に強固に支持することにより固定盤9側から射出される溶
融樹脂の圧力で回転軸7の軸線が傾くことがないようにすることができる。
また前記樹脂射出ゲート37が、前記第1保持孔15の周方向に120度ずつの間隔を
あけて前記固定盤9に設けられるので、射出位置を周方向にバランスよく配置することで
、溶融樹脂の圧力によってマグネット5の軸線が傾くことがないようにすることができる
また前記当接ピン22の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第2保持孔16
の内周面との間に第1ベント用通路38を形成する平面状の第1切欠き部39が設けられ
るので、樹脂射出ゲート37と反対側でキャビティ8に通じる第1ベント用通路38を容
易に形成することができ、また前記軸方向支持駒12の外周の周方向に等間隔をあけた3
箇所に、前記第1可動盤10との間に第2ベント用通路40を形成する平面状の第2切欠
き部41が設けられるので、樹脂射出ゲート37と反対側でキャビティ8に通じる第2ベ
ント用通路41を容易に形成することができる。
また複数の前記径方向支持駒13の前記マグネット5側の部分に前記第1可動盤10側
に向けて突出する第1突部26cが突設され、前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の
可動部材14が前記回転軸7の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1および第2
可動盤10,11に嵌合され、前記可動部材14の固定盤9側の端部外周に前記第1突部
26cに対応した第2突部14aが前記径方向支持駒13側に向けて突設され、前記第1
および第2突部26c,14a間に型締め状態で前記径方向支持駒13を前記マグネット
5側に移動させるカム機構32が設けられるので、マグネット5から離反する側に弾発付
勢されている径方向支持駒13を型締めによってマグネット5の外周に当接させることが
できる。
また前記可動部材14が、前記軸方向支持駒12とは別に前記マグネット5に近接する
側に弾発付勢され、前記可動部材14の付勢力が、前記型締め状態で前記径方向支持駒1
3から前記マグネット5に作用する押圧力が所定値以下となるように設定されるので、型
締め状態で過大な押圧力が径方向支持駒13からマグネット5に作用することはない。
また前記径方向支持駒13が、駒部材26と、前記マグネット5よりも柔軟な合成樹脂
から成るとともに前記マグネット5の外周に当接することを可能として前記駒部材26の
前記マグネット5側の端部に固設される緩衝部材27とから成るので、射出成形圧力の作
用によってマグネット5が緩衝部材27に強く接触してもマグネット5が損傷することを
防止することができる。
また径方向支持駒13が、前記マグネット5の周方向に分かれた位置で前記マグネット
5の周囲に固定配置される複数の入れ子25間に、前記マグネット5の径方向に移動可能
に配置され、前記入れ子25および前記マグネット5間に、前記緩衝部材27の変形を周
方向に逃がすクリアランス29が設けられるので、入れ子25およびマグネット5間のク
リアランス29で緩衝部材27の変形が許容されることになり、マグネット5に過大な圧
力がかかることはない。
また前記緩衝部材27が、前記駒部材26に形成された略T字状の溝28にしまり嵌め
で固定される場合には、緩衝部材27が柔軟であることからねじ部材等を用いることなく
しまり嵌めで駒部材26に固定することが可能であり、長期使用によって緩衝部材27が
すり減った場合などに容易に取り外して交換することができる。
また前記緩衝部材27が、前記駒部材26にモールド結合される場合には、緩衝部材2
7を含む径方向支持駒13の寸法精度を高めることができる。
さらに前記マグネット5が、フェライト焼結マグネットであり、前記緩衝部材27がポ
リアミド系樹脂から成るものであるので、金型温度が100°C以下の環境で好適に使用
可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を
行うことが可能である。
5・・・マグネット
6・・・接合部材
7・・・回転軸
8・・・キャビティ
9・・・固定盤
10・・・第1可動盤
11・・・第2可動盤
12・・・軸方向支持駒
13・・・径方向支持駒
14・・・可動部材
14a・・・第2突部
15・・・第1保持孔
16・・・第2保持孔
22・・・当接ピン
23・・・可動ピン
26c・・・第1突部
37・・・樹脂射出ゲート
32・・・カム機構
38・・・第1ベント用通路
39・・・第1切欠き部
40・・・第2ベント用通路
41・・・第2切欠き部

Claims (7)

  1. 円筒状のマグネット(5)が樹脂製の接合部材(6)を介して回転軸(7)に同軸にか
    つ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材(6)をキャ
    ビティ(8)への樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型
    装置において、前記回転軸(7)の一端側を嵌合、保持する第1保持孔(15)を有しつ
    つ前記マグネット(5)の一端部に当接される固定盤(9)と、この固定盤(9)に対す
    る近接、離反を可能とした第1可動盤(10)と、前記回転軸(7)の他端側を嵌合、保
    持する第2保持孔(16)を有するとともに前記マグネット(5)の他端部に当接するこ
    とで前記マグネット(5)を前記固定盤(9)との間に挟持することを可能としつつ前記
    回転軸(7)の軸線に沿う方向での移動を可能として前記第1可動盤(10)に支持され
    て前記マグネット(5)に近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒(12)と、前記固
    定盤(9)および前記第1可動盤(10)との前記回転軸(7)の軸線に沿う方向での相
    対移動を可能としつつ前記固定盤(9)および前記第1可動盤(10)間に配置される第
    2可動盤(11)と、前記マグネット(5)の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所に当
    接することを可能としつつ前記マグネット(5)の径方向に移動することを可能として前
    記第2可動盤(11)に支持されるとともに前記マグネット(5)から離反する側に弾発
    付勢される複数の径方向支持駒(13)とを備え、前記固定盤(9)に、前記マグネット
    (5)の前記固定盤(9)側の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート(37)が前
    記第1保持孔(15)の周方向に間隔をあけて設けられることを特徴とするブラシレスモ
    ータ用ロータの製造金型装置。
  2. 前記第2保持孔(16)内に、前記回転軸(7)の前記第1可動盤(10)側の端部に
    当接する当接ピン(22)が嵌入、固定され、前記第1保持孔(15)内に、前記回転軸
    (7)の前記固定盤(9)側の端部に当接する可動ピン(23)が、前記回転軸(7)側
    に向けて弾発付勢されつつ嵌合されることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモー
    タ用ロータの製造金型装置。
  3. 前記樹脂射出ゲート(37)が前記第1保持孔(15)の周方向に120度ずつの間隔
    をあけて前記固定盤(9)に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のブラ
    シレスモータ用ロータの製造金型装置。
  4. 前記当接ピン(22)の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第2保持孔(1
    6)の内周面との間に第1ベント用通路(38)を形成する平面状の第1切欠き部(39
    )が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラシレスモータ
    用ロータの製造金型装置。
  5. 前記軸方向支持駒(12)の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第1可動盤
    (10)との間に第2ベント用通路(40)を形成する平面状の第2切欠き部(41)が
    設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシレスモータ用ロ
    ータの製造金型装置。
  6. 複数の前記径方向支持駒(13)の前記マグネット(5)側の部分に前記第1可動盤(
    10)側に向けて突出する第1突部(26c)が突設され、前記軸方向支持駒(12)を
    囲繞する円筒状の可動部材(14)が前記回転軸(7)の軸線に沿う方向への移動を可能
    として前記第1および第2可動盤(10,11)に嵌合され、前記可動部材(14)の固
    定盤(9)側の端部外周に前記第1突部(26c)に対応した第2突部(14a)が前記
    径方向支持駒(13)側に向けて突設され、前記第1および第2突部(26c,14a)
    間に型締め状態で前記径方向支持駒(13)を前記マグネット(5)側に移動させるカム
    機構(32)が設けられることを特徴とする請求項5に記載のブラシレスモータ用ロータ
    の製造金型装置。
  7. 前記可動部材(14)が、前記軸方向支持駒(12)とは別に前記マグネット(5)に
    近接する側に弾発付勢され、前記可動部材(14)の付勢力が、前記型締め状態で前記径
    方向支持駒(13)から前記マグネット(5)に作用する押圧力が所定値以下となるよう
    に設定されることを特徴とする請求項6に記載のブラシレスモータ用ロータの製造金型装
    置。
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