JP2019181839A - ブラシレスモータ用ロータの製造金型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒状に焼結されたマグネットが樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの接合部材を、マグネットを径方向外側から複数の径方向支持駒で保持した状態でのキャビティへの樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置において、マグネットに損傷が生じることを防止する。【解決手段】径方向支持駒13が、駒部材26と、マグネット5よりも柔軟な合成樹脂から成るとともにマグネット5の外周に当接することを可能として駒部材26のマグネット5側の端部に固設される緩衝部材27とから成る。【選択図】 図2

Description

本発明は、円筒状に焼結されたマグネットが樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材を、前記マグネットを径方向外側から複数の径方向支持駒で保持した状態でのキャビティへの樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置に関する。
接合部材を射出成形するためにマグネットの軸方向両側から金型で挟み、マグネットの外周を周方向に二分割された可動駒で支持するようにした金型装置が特許文献1で知られている。
特開2001−246645公報
上記特許文献1には、一対の可動駒のマグネットに対向する面が、マグネットを圧縮する方向で接触する形状と、圧縮によるマグネットの変形を径方向外方に逃がす形状とで構成される構造が開示されるが、マグネットが局部的に変形するので、可動駒が圧縮方向でマグネットに接触する部分でマグネットに損傷が生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、マグネットに損傷が生じることを防止し得るようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、円筒状に焼結されたマグネットが樹脂製の接合部材を介して回転軸に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材を、前記マグネットを径方向外側から複数の径方向支持駒で保持した状態でのキャビティへの樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置において、前記径方向支持駒が、駒部材と、前記マグネットよりも柔軟な合成樹脂から成るとともに前記マグネットの外周に当接することを可能として前記駒部材の前記マグネット側の端部に固設される緩衝部材とから成ることを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記径方向支持駒が、前記マグネットの周方向に分かれた位置で前記マグネットの周囲に固定配置される複数の入れ子間に、前記マグネットの径方向に移動可能に配置され、前記入れ子および前記マグネット間に、前記緩衝部材の変形を周方向に逃がすクリアランスが設けられることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記緩衝部材が、前記駒部材に形成された略T字状の溝にしまり嵌めで固定されることを第3の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記緩衝部材が、前記駒部材にモールド結合されることを第4の特徴とする。
さらに本発明は、第1〜第4の特徴の構成のいずれかに加えて、前記マグネットが、フェライト焼結マグネットであり、前記緩衝部材がポリアミド系樹脂およびポリアセタール系樹脂から選択される少なくとも1種類の樹脂から成ることを第5の特徴とする。
本発明の上記第1の特徴の構成によれば、駒部材に固設されてマグネットに接触する緩衝部材が、マグネットよりも柔軟な合成樹脂から成るので、射出成形圧力の作用によってマグネットが緩衝部材に強く接触してもマグネットが損傷することを防止することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、入れ子およびマグネット間のクリアランスで緩衝部材の変形が許容されるので、マグネットに過大な圧力がかかることはない。
本発明の第3の特徴によれば、駒部材の溝に緩衝部材がしまり嵌めで固定されるので、緩衝部材が柔軟であることからねじ部材等を用いることなくしまり嵌めで駒部材に固定することが可能であり、長期使用によって緩衝部材がすり減った場合などに容易に取り外して交換することができる。
本発明の第4の特徴によれば、記緩衝部材が駒部材にモールド結合されるので、緩衝部材を含む径方向支持駒の寸法精度を高めることができる。
さらに本発明の第5の特徴によれば、緩衝部材がポリアミド系樹脂およびポリアセタール系樹脂から選択される少なくとも1種類の樹脂から成ることにより、金型温度が100°C以下の環境で好適に使用可能である。
ブラシレスモータ用ロータの製造金型装置の簡略化した縦断面図である。 図1の2−2線断面図である。 図1の3−3線矢視図である。 図1の4−4線断面図である。
本発明の実施の形態について添付の図1〜図4を参照しながら説明すると、先ず図1において、この製造金型装置は、円筒状に焼結されたマグネット5が樹脂製の接合部材6を介して回転軸7に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材6をキャビティ8への樹脂の充填で形成するものであり、前記回転軸7の一端側を嵌合、保持する第1保持孔15を有しつつ前記マグネット5の一端部に当接される固定盤9と、この固定盤9に対する近接、離反を可能とした第1可動盤10と、前記回転軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16を有するとともに前記回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可能として前記第1可動盤10に支持される軸方向支持駒12と、前記固定盤9および前記第1可動盤10との前記回転軸7の軸線に沿う方向での相対移動を可能としつつ前記固定盤9および前記第1可動盤10間に配置される第2可動盤11と、前記マグネット5の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所に当接することを可能として前記マグネット5の径方向に移動することを可能として前記第2可動盤11に支持される複数の径方向支持駒13と、前記回転軸7の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1および第2可動盤10,11に嵌合されて前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の可動部材14とを備え、前記接合部材6を形成するためのキャビティ8が、前記固定盤9、前記径方向支持駒13、前記マグネット5の内周および前記回転軸7の外周で形成される。
前記第1および第2可動盤10,11には、前記回転軸7と平行な軸線を有して前記第1可動盤10に一端部が固設されるガイドロッド17が挿通されており、このガイドロッド17の他端部に固設されるストッパ18が前記第2可動盤11に第1可動盤10とは反対側から当接可能である。しかも第1可動盤10および第2可動盤11間には第1コイルばね19が設けられており、第2可動盤11は、前記ストッパ18に当接することで第1可動盤10から離反する側への移動端が規制されるようにして、前記回転軸7の軸線に沿う方向で前記固定盤9および前記第1可動盤10に対して相対移動可能としつつ第1可動盤10に浮動支持される。
前記軸方向支持駒12は、その一端部が前記マグネット5の他端部に当接することで前記マグネット5を前記固定盤9との間に挟持することを可能とするようにして円筒状に形成されており、この軸方向支持駒12の他端部には、第1可動盤10に前記固定盤9とは反対側から当接可能な鍔部12aが設けられる。また前記軸方向支持駒12および第1可動盤10間には第2コイルばね20が設けられ、この第2コイルばね20の弾発力で前記軸方向支持駒12は前記マグネット5に近接する側に弾発付勢される。
軸方向支持駒12は、前記回転軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16を有しており、この第2保持孔16内に、前記回転軸7の前記第1可動盤10側の端部に当接する当接ピン22が嵌入、固定される。また前記固定盤9に設けられた前記第1保持孔15内に、前記回転軸7の前記固定盤9側の端部に当接する可動ピン23が嵌合され、前記固定盤9および前記可動ピン23間には、当該可動ピン23を前記回転軸7側に向けて弾発付勢する第3コイルばね24が設けられる。
図2および図3において、前記径方向支持駒13は、前記マグネット5の周方向に等間隔をあけた4箇所に配置されるものであり、前記第2可動盤11には、4つの径方向支持駒13相互間に配置される4つの入れ子25が固定されるとともに、前記径方向支持駒13の移動をガイドするようにして各径方向支持駒13の両側に配置される合計8個のガイド部材21が固定される。
前記径方向支持駒13は、たとえば金属製の駒部材26と、前記マグネット5に当接することを可能としつつ前記駒部材26の前記マグネット5側の端部に固設される緩衝部材27から成るものであり、前記緩衝部材27は、前記マグネット5よりも柔軟な合成樹脂から成る。たとえば前記マグネット5がフェライト焼結マグネットであるときに、前記緩衝部材27は、ポリアミド系樹脂およびポリアセタール系樹脂から選択される少なくとも1種類の樹脂から成り、たとえばポリアミド系樹脂から成る。
前記駒部材26は、両側の前記ガイド部材21でガイドされるようにして矩形状に形成される駒部材主部26aと、一対の前記入れ子25間に挿入されるようにして前記駒部材主部26aに一体に連設される平板状突出部26bとを有し、前記平板状突出部26bの前記マグネット5側端部に略T字状の溝28が形成される。
前記緩衝部材27は、前記溝28にはまり嵌めで固定されるか、前記駒部材26にモールド結合される。しかも前記入れ子25には、4つの前記径方向支持駒13間で前記マグネット5の外周に間隔をあけて対向する円弧面25aが形成されており、この円弧面25aと、前記マグネット5の外周との間には、前記緩衝部材27の変形を周方向に逃がすクリアランス29が形成される。
また前記径方向支持駒13における前記駒部材主部26aの前記入れ子25に対向する面の前記平板状突出部26bを両側から挟む位置にはばね収容凹部30が形成されており、それらのばね収容凹部30に大部分が収容される第4コイルばね31が、前記駒部材主部26aおよび前記入れ子25間に設けられており、径方向支持駒13は、第4コイルばね31の弾発力で前記マグネット5から離反する側に弾発付勢される。
前記径方向支持駒13における前記マグネット5側の部分すなわち平板状突出部26bには、前記第1可動盤10側に向けて突出する第1突部26cが一体に突設される。また前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の可動部材14が、前記回転軸7の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1および第2可動盤10,11に嵌合されており、この可動部材14の前記固定盤9側の端部外周には、前記第1突部26cに対応した第2突部14aが前記径方向支持駒13側に向けて一体に突設される。
前記第1および第2突部26c,14a間には、図1で示すような型締め状態で前記径方向支持駒13を前記マグネット5側に移動させるカム機構32が設けられる。このカム機構32は、前記第1突部26cの前記マグネット5とは反対側の側面に形成される第1傾斜面33と、前記第2突部14aに形成される第2傾斜面34とで構成されるものであり、第1および第2傾斜面33,34は、固定盤9側に向かうにつれて前記マグネット5から遠ざかるように傾斜している。
前記可動部材14は、前記軸方向支持駒12とは別に、前記第1可動盤10との間に設けられる第5コイルばね35で前記マグネット5に近接する側に弾発付勢されており、前記可動部材14の付勢力すなわち第5コイルばね35の弾発力は、前記型締め状態で前記径方向支持駒13から前記マグネット5に作用する押圧力が所定値以下となるように設定される。
図3に注目して、前記固定盤9には、前記マグネット5の前記固定盤9側の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が前記第1保持孔15の周方向に間隔をあけて設けられており、この実施の形態では、前記第1保持孔15の周方向に120度ずつの間隔をあけた位置で前記固定盤9に前記樹脂射出ゲート37が設けられる。
図4において、前記当接ピン22の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所には、前記第2保持孔16の内周面との間に第1ベント用通路38を形成する平面状の第1切欠き部39が設けられ、また前記軸方向支持駒12の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所には、前記第1可動盤10との間に第2ベント用通路40を形成する平面状の第2切欠き部41が設けられる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、ブラシレスモータ用ロータを製造するための製造金型装置が、前記回転軸7の一端側を嵌合、保持する第1保持孔15を有しつつ前記マグネット5の一端部に当接される固定盤9と、この固定盤9に対する近接、離反を可能とした第1可動盤10と、前記回転軸7の他端側を嵌合、保持する第2保持孔16を有するとともに前記マグネット5の他端部に当接することで前記マグネット5を前記固定盤9との間に挟持することを可能としつつ前記回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可能として前記第1可動盤10に支持されて前記マグネット5に近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒12と、前記固定盤9および前記第1可動盤10との前記回転軸7の軸線に沿う方向での相対移動を可能としつつ前記固定盤9および前記第1可動盤10間に配置される第2可動盤11と、前記マグネット5の外周の周方向に間隔をあけた複数箇所に当接することを可能としつつ前記マグネット5の径方向に移動することを可能として前記第2可動盤11に支持されるとともに前記マグネット5から離反する側に弾発付勢される複数の径方向支持駒13とを備え、前記固定盤9に、前記マグネット5の前記固定盤9側の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が前記第1保持孔15の周方向に間隔をあけて設けられるので、マグネット5は、固定盤9と、固定盤9に対して近接、離反移動可能な第1可動盤10に回転軸7の軸線に沿う方向での移動を可能として支持されて前記マグネット5に近接する側に弾発付勢される軸方向支持駒12とで軸方向両側から挟持されることになり、マグネット5の軸方向寸法公差を吸収することでマグネット5に軸方向両側から圧迫されることがないようにすることができる。またマグネット5の固定盤9側の端面に臨んで開口する複数の樹脂射出ゲート37が固定盤9の第1保持孔15の周方向に間隔をあけた複数箇所で固定盤9に設けられるので、射出された溶融樹脂による大きな衝撃が軸方向支持駒12や径方向支持駒13に作用することを回避して成形精度の向上を図ることができる。
また前記第2保持孔16内に、前記回転軸7の前記第1可動盤10側の端部に当接する当接ピン22が嵌入、固定され、前記第1保持孔15内に、前記回転軸7の前記固定盤9側の端部に当接する可動ピン23が、前記回転軸7側に向けて弾発付勢されつつ嵌合されるので、回転軸7の軸方向寸法公差を吸収して回転軸7を支持することを可能としつつ、当接ピン22を第1可動盤10に強固に支持することにより固定盤9側から射出される溶融樹脂の圧力で回転軸7の軸線が傾くことがないようにすることができる。
また前記樹脂射出ゲート37が、前記第1保持孔15の周方向に120度ずつの間隔をあけて前記固定盤9に設けられるので、射出位置を周方向にバランスよく配置することで、溶融樹脂の圧力によってマグネット5の軸線が傾くことがないようにすることができる。
また前記当接ピン22の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第2保持孔16の内周面との間に第1ベント用通路38を形成する平面状の第1切欠き部39が設けられるので、樹脂射出ゲート37と反対側でキャビティ8に通じる第1ベント用通路38を容易に形成することができ、また前記軸方向支持駒12の外周の周方向に等間隔をあけた3箇所に、前記第1可動盤10との間に第2ベント用通路40を形成する平面状の第2切欠き部41が設けられるので、樹脂射出ゲート37と反対側でキャビティ8に通じる第2ベント用通路41を容易に形成することができる。
また複数の前記径方向支持駒13の前記マグネット5側の部分に前記第1可動盤10側に向けて突出する第1突部26cが突設され、前記軸方向支持駒12を囲繞する円筒状の可動部材14が前記回転軸7の軸線に沿う方向への移動を可能として前記第1および第2可動盤10,11に嵌合され、前記可動部材14の固定盤9側の端部外周に前記第1突部26cに対応した第2突部14aが前記径方向支持駒13側に向けて突設され、前記第1および第2突部26c,14a間に型締め状態で前記径方向支持駒13を前記マグネット5側に移動させるカム機構32が設けられるので、マグネット5から離反する側に弾発付勢されている径方向支持駒13を型締めによってマグネット5の外周に当接させることができる。
また前記可動部材14が、前記軸方向支持駒12とは別に前記マグネット5に近接する側に弾発付勢され、前記可動部材14の付勢力が、前記型締め状態で前記径方向支持駒13から前記マグネット5に作用する押圧力が所定値以下となるように設定されるので、型締め状態で過大な押圧力が径方向支持駒13からマグネット5に作用することはない。
また前記径方向支持駒13が、駒部材26と、前記マグネット5よりも柔軟な合成樹脂から成るとともに前記マグネット5の外周に当接することを可能として前記駒部材26の前記マグネット5側の端部に固設される緩衝部材27とから成るので、射出成形圧力の作用によってマグネット5が緩衝部材27に強く接触してもマグネット5が損傷することを防止することができる。
また径方向支持駒13が、前記マグネット5の周方向に分かれた位置で前記マグネット5の周囲に固定配置される複数の入れ子25間に、前記マグネット5の径方向に移動可能に配置され、前記入れ子25および前記マグネット5間に、前記緩衝部材27の変形を周方向に逃がすクリアランス29が設けられるので、入れ子25およびマグネット5間のクリアランス29で緩衝部材27の変形が許容されることになり、マグネット5に過大な圧力がかかることはない。
また前記緩衝部材27が、前記駒部材26に形成された略T字状の溝28にしまり嵌めで固定される場合には、緩衝部材27が柔軟であることからねじ部材等を用いることなくしまり嵌めで駒部材26に固定することが可能であり、長期使用によって緩衝部材27がすり減った場合などに容易に取り外して交換することができる。
また前記緩衝部材27が、前記駒部材26にモールド結合される場合には、緩衝部材27を含む径方向支持駒13の寸法精度を高めることができる。
さらに前記マグネット5が、フェライト焼結マグネットであり、前記緩衝部材27がポリアミド系樹脂から成るものであるので、金型温度が100°C以下の環境で好適に使用可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上述の実施の形態では緩衝部材27がポリアミド系樹脂から成るものであったが、ポリアセタール系樹脂たとえばジュラコン(商品名)であってもよく、緩衝部材27が、ポリアミド系樹脂およびポリアセタール系樹脂のいずれから成るものであってもマグネット5よりも柔軟な緩衝部材27を容易に形成することができ、金型温度が100°C以下の環境で好適に使用可能である。
5・・・マグネット
6・・・接合部材
7・・・回転軸
8・・・キャビティ
13・・・径方向支持駒
25・・・入れ子
26・・・駒部材
27・・・緩衝部材
28・・・溝
29・・・クリアランス

Claims (5)

  1. 円筒状に焼結されたマグネット(5)が樹脂製の接合部材(6)を介して回転軸(7)に同軸にかつ相対回転不能に連結されて成るブラシレスモータ用ロータの前記接合部材(6)を、前記マグネット(5)を径方向外側から複数の径方向支持駒(13)で保持した状態でのキャビティ(8)への樹脂の充填で形成するようにしたブラシレスモータ用ロータの製造金型装置において、前記径方向支持駒(13)が、駒部材(26)と、前記マグネット(5)よりも柔軟な合成樹脂から成るとともに前記マグネット(5)の外周に当接することを可能として前記駒部材(26)の前記マグネット(5)側の端部に固設される緩衝部材(27)とから成ることを特徴とするブラシレスモータ用ロータの製造金型装置。
  2. 前記径方向支持駒(13)が、前記マグネット(5)の周方向に分かれた位置で前記マグネット(5)の周囲に固定配置される複数の入れ子(25)間に、前記マグネット(5)の径方向に移動可能に配置され、前記入れ子(25)および前記マグネット(5)間に、前記緩衝部材(27)の変形を周方向に逃がすクリアランス(29)が設けられることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ用ロータの製造金型装置。
  3. 前記緩衝部材(27)が、前記駒部材(26)に形成された略T字状の溝(28)にしまり嵌めで固設されることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ用ロータの製造金型装置。
  4. 前記緩衝部材(27)が、前記駒部材(26)にモールド結合されることを特徴とする請求項1または2に記載のブラシレスモータ用ロータの製造金型装置。
  5. 前記マグネット(5)が、フェライト焼結マグネットであり、前記緩衝部材(27)がポリアミド系樹脂およびポリアセタール系樹脂から選択される少なくとも1種類の樹脂から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラシレスモータ用ロータの製造金型装置。
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