JP2001243659A - プラスチックフィルム巻層体および光ディスクの製造方法 - Google Patents

プラスチックフィルム巻層体および光ディスクの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックフィルムに光学的な歪みを与え
ないプラスチックフィルム巻層体を提供でき、該ポリカ
ーボネートフィルムを高密度の光ディスク用の透明保護
層として用いれば光学歪みを発生させず、簡便で工学的
に生産性の高い情報記録媒体を提供できるようにする。 【解決手段】 ビスフェノールAを主たる芳香族ジヒド
ロキシ化合物とするポリカーボネートからなるプラスチ
ックフィルムと、ポリエチレンテレフタレートからなる
保護フィルムとをその間に弱粘着性の接着剤を用いずに
積層し、巻き上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学用途に使用する
ポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム
(本願明細書においては、「ポリカーボネートフィルム
等のプラスチックフィルム」をまとめて「プラスチック
フィルム」とも称する)の巻層体に関する。更に詳細に
はレーザー光などにより情報の記録、再生、消去などを
おこなう光ディスクの透明保護層用として用いる薄肉の
フィルムまたはシート(本願明細書においては、「フィ
ルムまたはシート」をまとめて「フィルム」とも称す
る)に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート樹脂は透明性、耐衝撃
性、耐熱性、寸法安定性、更に加工性に優れることから
光学用途に広く利用されている。
【0003】例えば、レーザー光を使用する光ディスク
は、高密度、大容量の記録媒体として種々の研究、開
発、商品化がおこなわれている。
【0004】特に近年マルチメデイア時代の到来と共に
光ディスクに動画情報を含む大容量の記憶が可能なよう
な種々の技術が開発されている。
【0005】その一つに片面から情報を読み出す光ディ
スクの技術が提案され、下記のものが公表されている:
特開平8−235638号公報、片面12Gbyteの
大容量光ディスク O plusE(20巻、No.
2、183ページ(1998年2月))、光ディスクお
よび周辺材料(98年2月、高分子光エレクトロニクス
研究会講演要旨集)、高分子学会高分子エレクトロニク
ス研究会(平成11年1月22日)。
【0006】これらの技術においては透明保護層の薄肉
化が必要とされている。すなわち、光ディスクの透明保
護層形成工程は、ポリカーボネートフィルム等のプラス
チックフィルムまたはガラス板を紫外線硬化樹脂を用い
て反射膜に付着することにより、透明保護層を形成する
ものである。また透明保護層の厚みは0.1mm程度で
薄肉である。
【0007】なお、本発明で使用する言葉は次の意味を
持つ。光ディスクとは主にポリカーボネート樹脂より形
成されたディスク状の記憶媒体のことで記録層が付与さ
れたものを言う。
【0008】透明保護層とは光ディスクの記録層を透明
な材料で覆い、この透明な材料の外側から信号を入出力
するための層のことで、記録層を保護する働きもするも
のである。
【0009】なお、この透明保護層は該層を記録層に付
着させるため、接着剤やUV硬化樹脂などが介在する。
【0010】保護フィルム(プロテクトフィルムともい
う)とはプラスチックフィルム等の巻層体を形成する時
にプラスチックフィルムと共巻して該フィルムの表面傷
つきを抑えると共に、いわゆる巻層体のロールフォーメ
ーションを良好に保つために用いるフィルムを意味す
る。プロテクトフィルムは一般的にはそのフィルムの片
面に弱粘着性が付与されている。
【0011】なお、本願明細書において、「弱粘着性」
とは、例えば二つのフィルムを粘着させるがこれらを永
久的または半永久的に接着させた状態にするものではな
く、手で剥がすことによってこれらのフィルムを実質的
に損傷することなく剥がせる程度の粘着性を有すること
を意味する。
【0012】一般に光学用途のフィルムは表面が平坦で
あるために、そのままではロール状に巻き取って巻層体
にすることはできない、これは高い光透過率を維持した
ままで表面に凹凸を形成させ、滑り性を付与することが
難しいためである。
【0013】従来、例えば、光学用途のプラスチックフ
ィルム巻層体を得るには、いわゆるプロテクトフィルム
をポリカーボネートフィルム等のプラスチックフィルム
に積層して用いている。
【0014】このプロテクトフィルムは、ポリエチレン
とポリ酢酸ビニルなどのポリマーを共押出しして作成し
た構造となっていて、ポリ酢酸ビニル側の面がポリカー
ボネートフィルム等のプラスチックフィルム面に対して
弱粘着性を持っており、巻取りの直前でフィルム同士を
貼り付け、弱くニップしてからワインダーで巻き上げて
フィルム巻層体を製造している。
【0015】従来の光ディスクの薄肉の透明保護層の形
成工程において、プラスチックフィルムの使用に際して
は、この巻層体からプロテクトフィルムを剥がし、プラ
スチックフィルムを円盤状に打ち抜き、これを成形した
ポリカーボネート光ディスクと貼りあわせている。
【0016】そして、こうして作った薄肉の透明保護層
付きの光ディスクは目視した場合(この表面凹凸は、プ
ラスチックフィルムのままでは、通常の光の下では目視
できない場合もあるが)表面に凹凸が発生する場合が多
かった。そして、この表面凹凸は、光ディスクとして信
号を入出力した場合に出力変動を大きくする原因の一つ
となっていた。
【0017】この表面の凹凸を解消するには、プラスチ
ックフィルム巻層体を巻き出し、プロテクトフィルムを
剥がした後、プラスチックフィルムをそのガラス転移温
度より少しだけ低い温度で熱処理してから、円盤状に打
ち抜いてこれをポリカーボネート光ディスクに付着させ
れば良いことが知られている。しかし、これでは透明保
護層の準備工程にフィルムの熱処理工程を付加すること
が必要となる。
【0018】またプロテクトフィルムを剥がした後のプ
ラスチックフィルムが剥離帯電を起こして、雰囲気中の
微細なゴミを引き付け、光ディスクと透明保護層との間
にそのゴミが介在してディスクの外観を損ねたり、出力
変動を大きくしたりする問題を生じる場合が多かった。
【0019】このように従来技術は工程を煩雑にするな
どの問題も多く、かつ、光ディスクの入出力特性の変動
が大きいなど解決すべき課題が残されているのが現状で
ある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的はこ
の薄肉化されたプラスチックフィルムを透明保護層とし
て用いるための改良されたプラスチックフィルム巻層体
を提供することにある。本発明の他の目的は、上述の問
題がなく、より簡便で工業的に生産性が高い光ディスク
用透明保護層として使用できるプラスチックフィルム巻
層体を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは光ディスク
の透明保護層のために用いるプラスチックフィルム巻層
体の、光ディスクの出力変動に与える影響に関し、プラ
スチックフィルムとしてポリカーボネートフィルムを使
用した場合について、次のような検討を行なった。
【0022】<プラスチックフィルム自体の光学的斑の
影響>フィルムを付着させた光ディスクでこのような出
力変動問題が発生する原因として、フィルムに光学的斑
があるのではないかと考え検討した結果、確かに透明保
護層として使用するポリカーボネートフィルムの厚み斑
が悪い場合にこの問題が生じるが、ポリカーボネートフ
ィルムの厚み斑を充分に小さくして光学的に均質にし、
かつレターデーションが充分小さくフィルム面内で均質
に分布したものであってもこの問題を完全には解決でき
ないことが判明した。
【0023】<プロテクトフィルムの厚み斑とプロテク
トフィルムのヤング率が低いこととの影響>通常のプロ
テクトフィルムは、比較的軟らかくヤング率の比較的低
い高分子材料から作られている。そしてその片面は弱い
粘着性を付与され、光学用途のような極めて平坦で単独
ではロール状に巻き取ることができないプラスチックフ
ィルム等にその弱粘着性の面を貼りつけて積層し、その
表面を保護すると同時に、弱粘着面の反対側の面は適度
に粗されていて滑り易い構造とされているために、プラ
スチックフィルムをロール状に容易に長尺に巻き上げる
ことができるようになされている。
【0024】しかし、プロテクトフィルムの素材のヤン
グ率が低いために、該フィルムは外力により変形し易い
という問題がある。このためか、巻き上げられたロール
からポリカーボネートフィルムとプロテクトフィルムと
を積層したものを採取し、厚み斑を測定すると、特にフ
ィルム走行方向の厚み斑が著しく悪化している場合が極
めて多いことがわかった。
【0025】ところが、この積層体からポリカーボネー
トフィルムを分離してポリカーボネートフィルムのみの
厚み斑を測定したところ全く悪くなってはおらず、厚み
斑の悪化はプロテクトフィルムにのみ観測された。
【0026】これは、プロテクトフィルムを巻き出し、
平坦性を良くしてポリカーボネートフィルムに貼りあわ
せる際に、プロテクトフィルムに張力がかかるが、その
際プロテクトフィルムがある程度伸びたり、塑性変形し
たために悪化が起こったものと考えられる。
【0027】<プロテクトフィルムの粘着面の物質のプ
ラスチックフィルムへの転写または転移の影響>プロテ
クトフィルムの弱粘着層面の物質はポリカーボネートフ
ィルムの表面に転移する現象を起こす場合が多い。例え
ば、ポリカーボネートフィルムをポリエチレンとポリ酢
酸ビニルとからなるプロテクトフィルムと貼り付けると
その接触面の表面エネルギーが低下する現象が起こる。
【0028】この表面エネルギーが低下したポリカーボ
ネートフィルムの表面を走査電子顕微鏡で観察すると明
らかに転移した物質が観察される。更にNMR分析等に
より転移した物質が同定されることからも物質の転移が
確認できる。
【0029】しかしながら、積層体からポリカーボネー
トフィルムを分離してポリカーボネートフィルムのみの
厚み斑を測定しても全く悪くなってはいないことが判明
した。
【0030】<プロテクトフィルムの潜在的影響>とこ
ろが、意外なことに、上記のごとく、巻層体から巻き出
し、プロテクトフィルムを剥がしたポリカーボネートフ
ィルムの厚み斑には異常が観察されず、プロテクトフィ
ルムの表面にのみ異常が観察される場合に、そのプロテ
クトフィルムを剥がしたポリカーボネートフィルムをポ
リカーボネート製の光ディスクと貼り合わせると、光学
的な斑が観察されることが見出され、これが上記出力変
動の一因になっていることが判明した。
【0031】この光学的な斑は光デスクの面振れ測定器
で検出することができるが、光ディスクを斜め方向から
目視するだけでも検出できる場合もある。
【0032】これらのことから、この異常の原因は、プ
ラスチックフィルムをプロテクトフィルムと貼りあわせ
て積層し、ロール状に巻き上げて巻層体とした場合に、
プロテクトフィルムの変形や厚み斑の発生がプラスチッ
クフィルムに対して巻き締まり力や局所的な微小な歪み
を与えるであろうこと、巻層体においては、多分プロテ
クトフィルムが巻き締まることにより、更にプロテクト
フィルムのプラスチックフィルムへの粘着力が強くな
り、プラスチックフィルムにも力が加わり、プラスチッ
クフィルムの平坦性が微小なオーダーで悪くなっている
であろうこと、さらにはプロテクトフィルムからポリカ
ーボネートフィルム等のプラスチックフィルムの表面に
転移した物質が静電気を生じ易くし、プロテクトフィル
ムの巻き締まりによって、巻層体の巻き出しの際に静電
気を発生させ易くなっているであろうこと等の潜在的原
因によるものと推定した。
【0033】この結果、本発明者らは次の発明に到達し
たものである。
【0034】1. ビスフェノールAを主たる芳香族ジ
ヒドロキシ成分とするポリカーボネートからなるプラス
チックフィルムと、ポリエチレンテレフタレートからな
る保護フィルムとを、その間に弱粘着性の接着剤を用い
ずに積層し、巻き上げたことを特徴とする光ディスクの
透明保護層用プラスチックフィルム巻層体。
【0035】2. プラスチックフィルムについて、厚
みが50〜130μm、厚み斑が3μm以下、熱寸法変
化率が0.07%以下、全光線透過率が90%以上、含
有溶媒量が0.5重量%以下、面内レターデーション値
Re.が2nm以上でかつ15nm以下、厚み方向のレ
ターデーション値Kの最大値が100nm以下、表面粗
さRaが両面共に1.5nm以上でかつ3.0nm以下
であることを特徴とする上記1記載のプラスチックフィ
ルム巻層体。
【0036】3. プラスチックフィルムが、溶液キャ
スト法により製膜されたことを特徴とする上記1または
2記載のプラスチックフィルム巻層体。
【0037】4. ポリカーボネートの粘度平均分子量
が30,000以上200,000以下であることを特
徴とする上記1,2または3に記載のプラスチックフィ
ルム巻層体。
【0038】5. 芳香族ジヒドロキシ成分がビスフェ
ノールA100モル%であることを特徴とする上記1〜
4のいずれかに記載のプラスチックフィルム巻層体。
【0039】6. 上記1〜5のいずれかに記載の巻層
体を光ディスクの透明保護層形成用として使用すること
を特徴とする光ディスクの製造方法。
【発明の実施の形態】以下本発明について更に詳しく説
明する。
【0040】(プラスチックフィルム)意外にも、ビス
フェノールAを主たる芳香族ジヒドロキシ成分とするポ
リカーボネートからなるプラスチックフィルムと、ポリ
エチレンテレフタレートからなる保護フィルムとを、該
プラスチックフィルムと該保護フィルムとの間に弱粘着
性の接着剤を用いないで該プラスチックフィルムの表面
を被覆するように積層し、巻き上げたプラスチックフィ
ルム巻層体は、上記の問題が解消でき、かかるプラスチ
ックフィルムが光ディスクの透明保護層用として優れて
いることが判明した。
【0041】特に、上記2.に示すように、特定の物性
を有している場合には、このことが明白であった。
【0042】本発明に係るプラスチックフィルムについ
ては、厚みが50〜130μm、厚み斑は3μm以内、
熱寸法変化率が0.07%以下、全光線透過率が90%
以上、含有溶媒量が0.5重量%以内、レターデーショ
ン値が2〜15nm、後述するK値の最大値が100n
m以下、かつ表面粗さRaがフィルムの両表面共に1.
5〜3,0nmの範囲にあるのが望ましい。
【0043】本発明におけるプラスチックフィルムは保
護層とは言え光学系の一部品ともなるものに使用される
ため、その厚みは光ディスクの信号を最適状態で入出力
するために重要である。プラスチックフィルムの厚みの
より好ましい範囲は60〜120μm、更に好ましくは
70〜100μmである。
【0044】かかるプラスチックフィルムの厚みは光デ
ィスクの信号を書き込み読み出す際に用いるレーザー光
源の波長によって選択されるのが普通である(例えば、
片面12Gbyteの大容量光ディスク O plus
E(20巻,No.2,183ページ(1998年2
月)参照)。
【0045】かかるプラスチックフィルムの厚み斑は大
きすぎる場合には光学的歪みが顕著になり、光ディスク
信号の入出力変動(ノイズ)も大きくなるという問題を
生じる。好ましくは2μm以内、更に好ましくは1μm
以内である。
【0046】光ディスクの記録層にはレーザー光などが
高いエネルギー密度でμmオーダーの微小領域に繰り返
し入射される。このため記録層近傍の微小な領域に熱的
なストレスが与えられる。特に光書き込みが繰り返し行
われる場合にはこの影響が材料に与えられ、記録層界面
などでのミクロな剥離などが起こり記録の信頼性を低下
させる。このため該フィルムは熱的安定性が高いことが
好ましい。
【0047】熱的安定性としては熱寸法安定性がその尺
度となるが、熱寸法変化率は小さいことが好ましい。プ
ラスチックフィルムの熱寸法変化が大きすぎる場合には
光ディスクと透明保護層との界面で熱的なストレスによ
り上記の問題(記録層と透明保護層との界面でのミクロ
な剥離)が起こり易くなるので好ましくない。熱寸法変
化率は好ましくは0.07%以下である。更に好ましく
は0.05%以下である。
【0048】本発明に係るプラスチックフィルムの全光
線透過率は好ましくは90%以上、より好ましくは92
%以上である。透明保護層を通しての光信号の劣化を防
止するには全光線透過率は高ければ高い方が良い。90
%を切ると光信号の劣化が光ディスクとして許容できな
い場合がある。
【0049】本発明に係るプラスチックフィルムの含有
溶媒量はできるだけ少ないことが好ましい。プラスチッ
クフィルムに含まれる含有溶媒量が多すぎる場合、コー
テイングやスパッタリング処理などにより表面処理する
場合に含有溶媒が蒸発して悪影響する場合があるので好
ましくない。含有溶媒量は好ましくは0.5重量%以
下、より好ましくは0.3重量%以下である。
【0050】また、本発明に係るプラスチックフィルム
においては、レーザー光は信号の入出力時このプラスチ
ックフィルム内を通過する。この際光学的擾乱が起こる
場合がある。これは光ピックアップのサーボ信号や信号
レベルなどへも影響する。このためプラスチックフィル
ムの面内レターデーション値は小さい方がよいが、2〜
15nmであることが好ましい、より好ましくは2〜8
nmであり、更に好ましくは2〜6nmである。
【0051】更にこれらは、読取り光の再生信号へのモ
ジュレーションを小さくし再生信号レベルを安定化する
ため、プラスチックフィルム面内でのばらつきは2〜8
nmであり、更に好ましくは2〜6nmである。
【0052】更に、本発明に係るプラスチックフィルム
においては、後述するK値の最大値が好ましくは100
nm以下、より好ましくは70nm以下、更に好ましく
は50nm以下である。
【0053】3次元の屈折率異方性を示す後に定義され
るパラメーターKの最大値が大きくなるとノイズの増大
の原因となる。この点からプラスチックフィルムのKの
最大値が規定される。
【0054】本発明に係るプラスチックフィルムの表面
粗さRaは両面ともに1.5〜3.0nm、より好まし
くは、1.5〜2.5nmである。表面粗さが大きすぎ
る場合は表面凹凸部が光を散乱させる結果ノイズ増大の
原因となるので好ましくない。
【0055】本発明に係るプラスチックフィルムは、芳
香族ポリカーボネートを溶液キャスト法(溶液流延法)
で製膜したものであるのが好ましい。溶液流延法製膜が
好ましいのはプラスチックフィルムに筋状の微細な厚み
斑を生じ難いためや異物を生じ難いためである。
【0056】溶液流延法におけるポリカーボネートの溶
解溶剤はメチレンクロライドまたは1,3−ジオキソラ
ンまたは両者の混合溶媒を用いるものであることが好ま
しい。
【0057】本発明に係るプラスチックフィルムを光デ
ィスクの透明保護層用として使用する光ディスクを取り
扱う際にはその表面破損防止や傷付け防止のための注意
が必要である。このためにプラスチックフィルムの少な
くとも片面は従来公知の方法により表面硬化処理(ハー
ドコート処理)されていても良い。
【0058】(光ディスク)本発明における光ディスク
としては、例えばポリカーボネート樹脂、非晶性ポリオ
レフィン系樹脂、メタクリル樹脂等を溶融押し出しして
形成されたもの、熱硬化性樹脂より形成されたものをあ
げることができる。光ディスクにおける記録層は読み出
しだけ可能なROM型、読み出しと書き込みだけが可能
なWORAM型、およびまたは読み出し、書き込み、消
去が可能な書き換え可能型がある。
【0059】ROM型には誘電体やAlなどの光反射膜
を利用するCD、CD−ROMやビデオディスク、また
書き込み型には有機色素やTeなどの無機材料を用いる
CD−Rや一般の追記型ディスク、また書き換え型には
TbFeCoに代表される光磁気記録媒体やGeTeS
bに代表される相変化記録媒体が挙げられる。但し本発
明はこれら材料に限られるものではない。
【0060】本発明に係るプラスチックフィルム巻層体
は、かかる巻層体から保護フィルムを取り除いてから、
あるいは取り除きながら、プラスチックフィルムを光デ
ィスクの表面に、紫外線硬化樹脂などを接着剤として付
着させて使用されるものである。付着時には、かかるプ
ラスチックフィルムを光ディスクの形状に打ち抜いてか
ら付着してもよいし、付着後に光ディスクの形状として
もよい。
【0061】(プラスチックフィルム材料)本発明に係
るプラスチックフィルムのために用いることのできるポ
リカーボネートは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(ビスフェノールA)を主たる芳香族ジ
ヒドロキシ成分とするポリカーボネートである。
【0062】ここでいうポリカーボーネートとは、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンを主たる
芳香族ジヒドロキシ化合物とし、これと、ホスゲン、ジ
フェニルカーボネートの如き炭酸結合生成性の化合物と
を、溶液状態、バルク、溶融状態等で反応せしめること
により得られる重合体のことをいう。
【0063】用いる芳香族ジヒドロキシ化合物における
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの割
合は少なくとも80モル%、好ましくは90モル%以
上、さらに好ましくは100モル%である。20モル%
以下で用いる上記芳香族ジヒドロキシ化合物の例として
は、具体的には以下に示す化合物を挙げることができ
る。
【0064】1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−
ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3−t−ブチルフェニル)プロパン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−ブロモフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
ブロモフェニル)プロパンなどのビス(ヒドロキシアリ
ール)アルカン類、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンな
どのビス(ヒドロキシアリール)シクロアルカン類、
9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、
9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
フルオレンなどのフルオレン類、4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルエーテル、4、4’−ジヒドロキシ−3,
3−ジメチルフェニルエーテルなどのジヒドロキシアリ
ールエーテル類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチ
ルフェニルスルフィドなどのジヒドロキシアリールスル
フィド類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホキ
シド、4,4’−ジヒドロキシ−3−3’−ジメチルフ
ェニルスルホキシドなどのヒドロキシアリールスルホキ
シド類、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルフェニル
スルホンなどのジヒドロキシアリールスルホン類などで
ある。
【0065】これらの芳香族ジヒドロキシ化合物は単独
または組合わせて用いることができる。
【0066】また、上記芳香族ジヒドロキシ化合物の一
部をテレフタル酸および/またはイソフタル酸成分で置
き換えたポリカーボネートを使用することも可能であ
る。このような構成単位をビスフェノールAからなるポ
リカーボネートの構成成分の一部に使用することによ
り、ポリカーボネートの性質、例えば耐熱性、溶解性を
改良することができる。このような共重合体についても
本発明を用いることができる。
【0067】(ポリカーボネートの分子量)本発明に係
るポリカーボネートの分子量としては、特に限定はない
が、濃度0.5g/dlの塩化メチレン溶液中20℃で
の粘度測定から求めた粘度平均分子量が30,000以
上200,000以下、好ましくは30,000以上1
20,000以下の範囲のものを挙げることができる。
【0068】粘度平均分子量が小さすぎる場合にはフィ
ルムを薄肉円盤状として打ち抜く際に、打抜き端面に微
少なノッチが入ったり、切粉が出易くなったりするので
好ましくない。また粘度平均分子量が高すぎる場合は溶
液製膜する際に平坦な液膜を生じにくくフィルムの厚み
斑が悪化するという問題点がある。 (フィルムの製造)本発明のプラスチックフィルムは、
ポリカーボネートを溶液流延法で製膜したものであるの
が好ましい。溶液流延法製膜が好ましいのはプラスチッ
クフィルムに筋状の微細な厚み斑を生じ難いためや異物
を生じ難いためである。
【0069】(ア:溶媒)本発明に係るプラスチックフ
ィルムを流延法によって製膜する場合に用いることので
きるポリカーボネートの溶媒としては、特に限定はな
く、通常知られた溶媒が使用できる。例えば芳香族ポリ
カーボネートの溶媒を作成するために用いられる溶媒と
しては、塩化メチレンまたは1,3−ジオキソランやそ
の混合物あるいはこれらを主体とする溶媒を挙げること
ができる。
【0070】これらの溶媒は、フィルムの製造において
は、水を極力含まないのが好ましい。溶媒として塩化メ
チレンを用いる場合はその水分率が50ppm以下、よ
り好ましくは30ppm以下とする。この溶媒の脱水
(乾燥)は通常知られているモレキュラーシーブを充填
させた脱水装置によって実施できる。
【0071】(イ:溶液製膜)上記の溶媒に芳香族ポリ
カーボネートを溶解させた溶液を作成する。この溶液は
通常ポリカーボネートが15〜35重量%になるように
調整する。上記のように調整された樹脂溶液を押し出し
ダイにより押し出して、支持体上に流延する。
【0072】(ウ:乾燥)キャストされた液膜はいくつ
かの区画に仕切り各区画の乾燥条件(熱風温度、風速な
ど)を変えることができるオーブンを用いて乾燥する。
第1の区画においては、支持体上にキャスト直後の液膜
は極力表面の乱れが生じないように、いわゆるレベリン
グ斑が生じないように乾燥する。加熱の方法は乾燥効率
を上げるために流延された液膜を、熱風で乾燥する方法
やベルトの反液膜面を熱媒で加熱する方法をとる。取扱
いの容易さから熱風を用いるのが好ましい。
【0073】キャスト直後のベルト表面の温度、並びに
雰囲気の温度はポリカーボネートの溶解溶媒の沸点以上
にはあげないようにする。沸点以上に液膜の温度を上げ
ると溶媒の突沸による気泡がフィルム中に発生する結果
となる。溶媒が塩化メチレンの場合その温度は40℃以
下、好ましくは30℃以下とするのが良い。
【0074】溶媒が塩化メチレンの場合は次の第2の区
画で45〜50℃とし、液膜中の塩化メチレン濃度が3
0〜40重量%程度になるまで乾燥して液膜の変形がお
こらないようにするのがよい。
【0075】溶媒が塩化メチレンの場合、第3の区画に
おいては45〜50℃とし、フィルム中の溶媒量は23
〜27重量%程度とするのがよい。
【0076】また、第4の区画においては、乾燥温度は
50〜55℃とし、この時のフィルム中の溶媒量を18
〜20重量%程度とするのがよい。第5の区画において
は15℃程度に冷却してフィルムを支持体より剥ぎ取る
のがよい。
【0077】(エ:後乾燥)次いでフィルムを後乾燥さ
せた後無延伸のまま使う用途や延伸して使う用途に向け
て更に乾燥させる。この際フィルムの光学特性(屈折
率)を制御しつつ乾燥させるのがよい。
【0078】この乾燥にはフィルムの幅方向の両端部を
把持して搬送する方式のピンテンター、ロール懸垂型乾
燥機や空気浮遊式の乾燥機等公知乾燥方法を適宜組み合
わせて用い、フィルムの光学特性を制御することができ
る。こうして得られたフィルムを巻き取って光学用途の
芳香族ポリカーボネートフィルムとする。最終的に製膜
するフィルムの厚さは50〜130μmが好適である。
【0079】(オ:製膜工程巻取り)フィルムの巻き取
り工程では、保護フィルム(プロテクトフィルムともい
う)としてポリエチレンテレフタレートフィルムを用い
る。ロールからフィルム端を引き出しポリカーボネート
フィルムと重ね合わせてニップロールにてニップし、フ
ィルム間の空気を追い出し、皺が寄らないように両者を
共巻きする。かくして本発明に係るプラスチックフィル
ム巻層体を製造する。
【0080】(保護フィルム(プロテクトフィルム))
本発明において、プラスチックフィルムに、該プラスチ
ックフィルムの少なくとも一方の表面を被覆するように
保護フィルムを積層する。積層は、プラスチックフィル
ムとプロテクトフィルムを共巻きにして行なう。共巻き
するプロテクトフィルムは、両面共に粘着性が付与され
ていないポリエチレンテレフタレートからなるフィルム
を用いる。かかるフィルムとしては二軸延伸フィルムを
好ましく用いることができる。これらの二軸延伸フィル
ムは厚み斑が小さい(良い)ものが得られるため好まし
い。延伸倍率としては、タテ、ヨコ方向共に3.0倍以
上が、特にタテ、ヨコ方向共に3.5倍以上が好適であ
る。また、タテ、ヨコ方向のヤング率が450Kg/m
2以上(4.41GPa以上)であるものが好まし
い。特にタテ、ヨコ方向のヤング率が550Kg/mm
2以上(5.39GPa以上)であるものが好適であ
る。とりわけタテ方向のヤング率がヨコ方向のヤング率
よりも高いものが好適である。
【0081】これらフィルムの厚みは、10〜50μ
m、表面粗さRaが10nm〜30nmが好ましく、粗
大な表面突起がないもの、例えば3μm以上の高さの表
面突起が実質的にないことが好ましい。
【0082】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実
施例における本発明に係る測定、効果の評価は次の方法
によった。
【0083】1)フィルムの厚みの測定方法 プロテクトフィルムを積層していないポリカーボネート
フィルムの巻き取り方向に1mで全幅分のサンプルを採
取した。その幅方向(巻き取り方向と直交する方向)と
巻き取り方向とに10cmx10cm方眼(幅方向の端
数が50mmを越える場合にはその部分も測定サンプル
とした)にフィルムを区切り、この各々の方眼のほぼ中
央部で、その厚みを(株)ミツトヨ製のマイクロメータ
ーを用い測定した。そして、測定点100点の厚みの平
均値を求めて、これをフィルムの厚みとして表示した。
【0084】2)フィルム厚み斑の測定方法 上記1)のマイクロメ−ターによる測定方法では測定点
以外に存在する可能性のある厚み斑、例えば細い筋状の
厚み斑などを見逃す恐れがあるため、厚み斑をアンリツ
(株)製フィルムシックネステスターKG601Aを用
いて連続測定した。測定フィルムのサンプリングは次ぎ
の様に行なった。即ち、フィルムの巻き取り方向に5c
m間隔で全幅分のサンプルを連続して10枚(フィルム
の巻き取り方向に合計50cmを)切り出した。このそ
れぞれのサンプルの厚み分布を上記フィルムシックネス
テスターで測定し記録紙上に記録した。かくして記録さ
れた厚みの最大値と最小値との差(厚みの範囲)を上記
10枚のフィルムについて求め、この内から厚みの範囲
が最大であるものをこのフィルムの厚み斑として表示し
た。
【0085】3)熱寸法変化率 ポリカーボネートフィルムの幅方向(フィルム幅はほぼ
1mであった)を3等分し適当な大きさの親サンプルを
採取した。そして、更にこの各親サンプルより熱寸法変
化率測定用サンプルを10個づつ、計30個作成した。
熱寸法変化率測定用サンプルの大きさは、各親サンプル
よりの10個のサンプルのうち5個については、フィル
ムの巻き取り方向を150mm、それに直角な方向を1
0mmとし、残りの5個については、フィルムの巻き取
り方向を10mm、それに直角な方向を150mmとし
た。そしてそのそれぞれのサンプルについて、150m
mの長さ方向に、熱寸法変化率測定のための標点を、1
00mmの間隔で、印した。かくして、フィルムの巻き
取り方向に15点、それに直角な方向(幅方向)に15
点の測定用サンプルを準備した。測定用サンプルを14
0℃の恒温槽にて無荷重下で吊り下げて1時間処理した
後、室温に取り出し冷却して後、標点間隔を測定した。
寸法の測定は、恒温恒湿下、23℃、65%RHの条件
下で、読取り顕微鏡を用いて実施した。寸法の変化率は
140℃熱処理前後の寸法から次のように、巻き取り方
向の15点、幅方向の15点について求めた。そしてそ
の最大値を熱寸法変化率として表示した。 熱寸法変化率={(処理前の寸法)−(処理後の寸
法)}/(処理前の寸法)×100%。
【0086】4)全光線透過率 ポリカーボネートフィルムの幅方向3ヵ所から約300
mm平方のサンプルを採取した(フィルム幅はほぼ1m
であった)。サンプルの全光線透過率を日本電色工業
(株)製の色差・濁度測定器COH−300Aを用いて
測定した。各サンプルについて5点測定し、幅方向3サ
ンプルについての計15点の平均値を全光線透過率とし
た。
【0087】5)ポリカーボネートフィルム中の含有溶
媒量の測定 溶媒を含有したポリカーボネートフィルム約5gを採取
し、170℃の熱風乾燥機で1時間乾燥させた後室温ま
で冷却した。その際、当該乾燥前後の重量を化学天秤で
精秤し、その変化率を求めた。これにより固形分基準の
溶媒含有量を求めた。具体的には、ポリカーボネートフ
ィルム(幅は約1m)を幅方向に5等分して測定した。
そしてこれを3回、別々の幅方向について実施し、その
平均値を求める方法によった(15点測定の平均値を含
有溶媒量として表示した)。当該乾燥前の重量をa、乾
燥冷却後の重量をbとした場合、固形分基準の溶媒含有
量の個々の測定値は、次式で表すことができる。 {(a−b)/b}×100%
【0088】6)面内レターデーション値Re.の測定 ポリカーボネートフィルムの、全幅分で巻き取り方向の
長さ40mmの短冊状サンプルを、巻き取り方向に3ヵ
所、50cm間隔で採取した。ついで、この短冊状フィ
ルムを40mm間隔に切って40mm平方の測定用サン
プルを作成した。即ち、フィルム全幅方向の長さ100
0mmから25個、短冊状サンプルが3個あるので、全
部で75個の測定用サンプルを得た。これらのサンプル
につき面内レターデーション値Re.を測定した。数値
の表示はRe.値の範囲とし、その最小値〜最大値とし
て表示した。測定器は王子計測機器(株)製の複屈折率
測定器である商品名KOBRA−21ADHを使用し
て、光線をポリカーボネートフィルム面に垂直方向に入
射し面内レターデーションRe.値を測定した。
【0089】7)厚み方向のレターデーション値Kの測
定 上記6)項の測定と同様にサンプリングしKOBRA−
21ADHで測定した。ポリカーボネートフィルムサン
プルをその遅相軸または進相軸で回転させて入射角度を
変えてレターデーションを測定し、これらのデータから
屈折率nx、ny並びにnzを計算した。更にこれらの
値からK値=|((nx+ny)/2−nz)*d|
(2本の縦棒は絶対値であることを意味する。)を計算
した。ここで、nxは巻き取り方向の屈折率を、nyは
巻き取り方向に直交する方向の屈折率を、nzは厚み方
向の屈折率を表わし、dは測定フィルムの厚み(単位は
μm)をあらわす。なお、K値の単位は、上記の計算の
時はμmで算出されるが、これを表示する時にはnm単
位に変換している。本願明細書においてK値の最大値と
はそれらの中での最大値を意味する。
【0090】8)中心線平均表面粗さ(Ra)の測定 中心線平均表面粗さ(Ra)とはJIS−B0601で
定義される値であり、本願明細書における数値は、
(株)小坂研究所の接触式表面粗さ計(Surfcor
der、SE−30C)を用いて測定した。Raの測定
条件は下記のとおりであった。 触針先端半径:2μm 測定の圧力:30mg カットオフ:0.08mm 測定長:1.0mm 上記3)の親サンプルと同様にして、フィルムの全幅方
向3ヵ所についてサンプリングし測定に用いた。同一試
料について5回繰り返し測定し、その測定値(μm単位
による小数点以下4桁目までの値)について、最も大き
な値を一つ除き、残りの4つのデータを得、全3個所の
データである12個の値の平均値の小数点以下5桁目を
四捨五入して、少数点以下4桁目までをnm単位で示し
た。
【0091】9)透明保護層の平坦性の評価方法 直径12cmの歪みの無い平坦な硝子円盤またはポリカ
ーボネート樹脂製円盤を作り、この表面にアルミニウム
を真空蒸着したものを準備した。直径12cmに打ち抜
いたポリカーボネートフィルムとこの硝子円盤またはポ
リカーボネート樹脂製円盤とを紫外線硬化樹脂により貼
りあわせ、透明保護層を形成させた。ついで、貼りあわ
せた透明保護層側の面に斜めに上方向からウシオ電機
(株)製の水銀ランプ(MODEL UI−100)か
らの平行光線を投射し、反射光を光学的な歪み(濃淡画
像)としてスクリーンに投影し観察した。光学的歪みの
大きなものは平行光線の投射角度が大きな場合に検出さ
れ、投射角度を次第に小さくすることによって小さな光
学歪みも検出できる。ここで、投射角度とは投射された
平行光線に平行な任意の一つの直線を含み、かつ当該フ
ィルム面と直交する面上で当該直線がフィルム面と成す
角度のうちの小さいほうの角度を意味し、平行光線がポ
リカーボネートフィルム面に垂直になる場合に最大値で
ある90゜を取る。このようにしてディスクと保護層ポ
リカーボネートフィルムとを貼りあわせたものを目視観
察し、光学歪みが観察されない場合を良品、歪みの生じ
ているものを不良品と判定した。ここで観察される光学
歪みとは目視観測で得られる、白く見えるディスクの画
像上に現れる、黒灰色のもやもやとした模様である。こ
の歪みの大きさを定量化する場合にはスクリーン上の画
像をデジタルカメラで撮影し、パソコンに入力して画像
処理して求めることができる。
【0092】[実施例1]芳香族ポリカーボネート樹脂
ペレット(帝人化成(株)製の商品名「パンライト(登
録商標グレードC−1400QJ)」)、粘度平均分子
量38,000を120℃で16時間熱風乾燥し、次い
で減湿空気により30℃まで冷却した。この芳香族ポリ
カーボネート樹脂ペレットをメチレンクロライド溶媒に
溶解させ、18重量%の溶液を準備した。この溶液をフ
ィルターに通し異物を除去した。更にこの溶液の温度を
15±0.5℃に調節して1200mm幅のコートハン
ガーダイに導入し、続いて、約560μmの液膜として
上記支持体上に流延した。流延を開始する直前の支持体
の温度(表面温度)を9℃に設定した。
【0093】流延されたポリカーボネートフィルムを次
のようにして乾燥した。 (第1区画)乾燥の初期段階においては支持体裏面に3
0℃の温風を吹きつけて加熱し、ポリカーボネートフィ
ルムの雰囲気温度を20℃としてポリカーボネートフィ
ルムの変形(レベリング不良)が起こらないように注意
して乾燥させた。 (第2区画)ついで、温風吹きつけにより、雰囲気温度
を45℃とし、ポリカーボネートフィルム中の塩化メチ
レン濃度が35重量%程度になるまで乾燥した。 (第3区画)ついで、温風吹きつけにより、雰囲気温度
が50℃で乾燥し、ポリカーボネートフィルム中の溶媒
量を25重量%とした。 (第4区画)この区画において、55℃の雰囲気温度で
乾燥した。この時のポリカーボネートフィルム中の溶媒
量を20重量%とした。 (第5区画)この区画において、ポリカーボネートフィ
ルムを支持体と共に15℃の雰囲気で冷却した。この工
程の終了点におけるポリカーボネートフィルム中の溶媒
量は18重量%であった。
【0094】次に、上記ポリカーボネートフィルムを支
持体より剥離した、剥離したポリカーボネートフィルム
を更にピンテンター方式の乾燥機に送り込み、乾燥しつ
つ搬送した。
【0095】ピンテンターにおいてはポリカーボネート
フィルムの両端部をピンで把持してポリカーボネートフ
ィルムを搬送させた。ピンテンターが6つのゾーンに分
割された方式のものを用いた。
【0096】ピンテンター中において、入口からポリカ
ーボネートフィルムの乾燥が進み、それにしたがって幅
が収縮するので、この幅の収縮に合わせてピンテンター
のレール幅も狭めるようにして乾燥させた。すなわち、
ピンテンター工程の後半になるに従って熱風温度を上昇
させポリカーボネートフィルムの乾燥を促進させた。こ
の際ポリカーボネートフィルムの分子配向が極力起こら
ないようにピンテンターのレール幅を設定するようにし
た。前半の熱風温度を90℃、110℃、120℃と
し、中間の4、5ゾーンの温度を130℃として、この
5ゾーン部でポリカーボネートフィルムをピン突き刺し
部から切り離した。更に6ゾーンで135℃の熱風温度
とした。
【0097】ピンテンターの出口において、ほぼ室温下
で、ポリカーボネートフィルムの引取り張力を0.49
MPaとして引き取った。
【0098】さらに引続き、ロール懸垂型の乾燥機へ通
膜した。このロール懸垂型乾燥機は2つの部屋に分割
し、前部の熱風温度を135℃、後部の熱風温度を14
5℃として、引取り張力を0.15MPaとして引取っ
た。
【0099】かくして、得られたポリカーボネートフィ
ルムの特性は下記のとおりであった。得られたポリカー
ボネートフィルムの幅は1.0mであった。ポリカーボ
ネートフィルム厚みが100μm、厚み斑が2μmであ
った。熱寸法変化率が0.07%、全光線透過率が90
%、含有溶媒量が0.3重量%、面内リターデーション
値が4〜10nm、表面粗さRaが1.8nm、K値の
最大値が90nmであった。
【0100】更に、得られたポリカーボネートフィルム
をワインダーで巻取り直前に20μm厚みのポリエチレ
ンテレフタレートフィルム(ヤング率、縦横共に5.2
9GPa、表面粗さRaが両面共25nm)を重ねてニ
ップし、500mの長さにロール状に巻取って巻層体を
形成した。
【0101】この巻層体を室温に6ヶ月間保存しての
ち、ポリカーボネートフィルムの平坦性評価をおこなっ
た。すなわち、巻層体からポリカーボネートフィルムを
巻き戻し、表層と巻芯から250mの部分(中間層)と
巻芯部とからサンプルをとった。
【0102】サンプルはポリカーボネートフィルムの幅
方向3ヵ所から切り出し合計9個を用いた。これらのサ
ンプルを円盤状に打ち抜き、平坦な直径12cmのガラ
ス円盤に紫外線硬化型樹脂で貼り付けた。こうして、透
明保護層としての平坦性の評価をおこなった。その結
果、表層、中間層、巻芯部から作成した全てのポリカー
ボネートフィルムサンプルにおいて、光学的な歪みが全
く検出されず、極めて平坦性に優れたものであった。
【0103】[比較例1]実施例1で作成したポリカー
ボネートフィルムをワインダーで巻取る際に、ポリエチ
レンとポリ酢酸ビニルとの共押出しフィルムからなるプ
ロテクトフィルムをポリカーボネートフィルムの夫々に
弱粘着面を重ね合わせ、ニップして積層し500mの巻
層体を2つづつ作成した。
【0104】それらをそれぞれ、実施例1のものについ
て巻層体A1、巻層体A2と名付けた。
【0105】巻層体の1方である巻層体A1を直ちに解
きほぐし(すなわち、ポリカーボネートフィルムとプロ
テクトフィルムとに剥がし)、実施例1と同様にしてポ
リカーボネートフィルムの平坦性の評価をおこなった。
その結果、巻層体A1の表層は平坦性が良好であった
が、中間層、巻芯部ではやや悪くなっている傾向が見ら
れた。
【0106】巻層体の残りの1方である巻層体A2を室
温下に6ヶ月保管して後、解きほぐして実施例1と同様
に平坦性の評価をおこなった。その結果、巻層体A2は
共に、表層、中間層、巻芯部とも平坦性が悪化してお
り、表層から巻芯部に近づくに従って悪さがひどくなっ
ていることが解った。
【0107】
【発明の効果】本発明によると、プラスチックフィルム
に光学的な歪みを与えないプラスチックフィルム巻層体
を提供でき、該ポリカーボネートフィルムを高密度の光
ディスク用の透明保護層として用いれば光学歪みを発生
させず、簡便で工学的に生産性の高い光ディスクを提供
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 534 G11B 7/24 534E 7/26 531 7/26 531 (72)発明者 河田 功 東京都千代田区内幸町2丁目1番1号 帝 人株式会社内 Fターム(参考) 5D029 LA03 LA05 LC04 LC07 LC14 5D121 AA04 FF00 FF20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビスフェノールAを主たる芳香族ジヒド
    ロキシ成分とするポリカーボネートからなるプラスチッ
    クフィルムと、ポリエチレンテレフタレートからなる保
    護フィルムとを、その間に弱粘着性の接着剤を用いずに
    積層し、巻き上げたことを特徴とする光ディスクの透明
    保護層用プラスチックフィルム巻層体。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムについて、厚みが
    50〜130μm、厚み斑が3μm以下、熱寸法変化率
    が0.07%以下、全光線透過率が90%以上、含有溶
    媒量が0.5重量%以下、面内レターデーション値R
    e.が2nm以上でかつ15nm以下、厚み方向のレタ
    ーデーション値Kの最大値が100nm以下、表面粗さ
    Raが両面共に1.5nm以上でかつ3.0nm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載のプラスチックフィ
    ルム巻層体。
  3. 【請求項3】 プラスチックフィルムが、溶液キャスト
    法により製膜されたことを特徴とする請求項1または2
    記載のプラスチックフィルム巻層体。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネートの粘度平均分子量が3
    0,000以上200,000以下であることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載のプラスチックフィル
    ム巻層体。
  5. 【請求項5】 芳香族ジヒドロキシ成分がビスフェノー
    ルA100モル%であることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載のプラスチックフィルム巻層体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の巻層体
    を光ディスクの透明保護層形成用として使用することを
    特徴とする光ディスクの製造方法。
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