JP2007016076A - 高平滑フィルムおよびその製造方法、ならびに光記録媒体用保護層形成シートおよび光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フィルムの凸欠点が存在する面に、当該フィルムを形成する樹脂が可溶な溶剤を塗布して乾燥し、高平滑フィルムを得る。得られた高平滑フィルムの溶剤の非塗布面に接着層を積層し、必要に応じて高平滑フィルムの溶剤を塗布し乾燥した面にハードコート層を積層して、これを光記録媒体用保護層形成シートとする。
【選択図】 なし
Description
本発明で使用するフィルムは、少なくとも一方の面に凸欠点が存在するフィルムである。凸欠点の高さは、5μm以下であることが好ましい。凸欠点の高さが5μmを超えると、溶剤による縮小化が困難になるおそれがある。フィルムにおける凸欠点の密度は、特に限定されない。
ウレタンアクリレートと多官能モノマーとの混合物(荒川化学工業社製,ビームセット575CB,固形分濃度100質量%,光重合開始剤含有)100質量部に、ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサン(ビックケミー・ジャパン社製,BYK−300,固形分濃度52質量%)4質量部と、アクリロイル基末端ポリジメチルシロキサン(ビックケミー・ジャパン社製,BYK−UV3570,固形分濃度70質量%)1質量部とを加え、さらに固形分濃度が40質量%になるように希釈剤としてプロピレングリコールモノメチルエーテルを加えて、これをハードコート剤とした。
(1)凸欠点数
実施例で作製した高平滑フィルム、ハードコートフィルムおよび実施例で使用したポリカーボネートフィルムについて、表面に存在する凸欠点の数をカウントし、1平米あたりに換算して欠点数とした。カウントする凸欠点は、長径50μm以上、かつ高さ1μm以上のものとし、コンフォーカル顕微鏡(レーザーテック社製,HD100D)を使用してカウントした。結果を表1に示す。
実施例で作製した高平滑フィルム、ハードコートフィルムおよび実施例で使用したポリカーボネートフィルムについて、ヘイズメーター(日本電色工業社製,NDH2000)を用いて、JIS K7105に準じて全光線透過率およびヘイズ値を測定した。そして、上記高平滑フィルムおよびハードコートフィルムについて、溶剤処理前のポリカーボネートフィルムとのヘイズ値の差(ΔH)および全光線透過率の差(ΔT)を算出した。結果を表1に示す。
実施例で作製した高平滑フィルム、ハードコートフィルムおよび実施例で使用したポリカーボネートフィルムについて、分光光度計(島津製作所社製,UV−3101PC)を用いて、405nm透過率を測定した。結果を表1に示す。
実施例で作製した高平滑フィルム、ハードコートフィルムおよび実施例で使用したポリカーボネートフィルムについて、定圧厚さ計(ニコン社製,MH−15M)を用いて、0.1μm単位で厚さを測定した。結果を表1に示す。
実施例で作製した高平滑フィルム、ハードコートフィルムおよび実施例で使用したポリカーボネートフィルムについて、位相差測定装置(王子計測機器社製,KOBRA−WR)を用いて、レタデーション値を測定した。結果を表1に示す。
Claims (16)
- フィルムの凸欠点が存在する面に、当該フィルムを形成する樹脂が可溶な溶剤を塗布し、乾燥して得られることを特徴とする高平滑フィルム。
- 前記フィルムは、溶液流延法によって製膜されたものであることを特徴とする請求項1に記載の高平滑フィルム。
- ヘイズ値が0.01〜2.0%であることを特徴とする請求項1または2に記載の高平滑フィルム。
- 前記フィルムの前記溶剤を塗布する前のヘイズ値と、前記溶剤を塗布し乾燥した後のヘイズ値との差が±1.0%以内であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の高平滑フィルム。
- 全光線透過率が85〜95%であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の高平滑フィルム。
- 前記フィルムの前記溶剤を塗布する前の全光線透過率と、前記溶剤を塗布し乾燥した後の全光線透過率との差が±2.0%以内であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の高平滑フィルム。
- 前記溶剤を塗布し乾燥した面に厚さ5μmのハードコート層を形成した場合における、長径50μm以上、かつ高さ1μm以上の凸欠点数が5個/m2以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の高平滑フィルム。
- 前記フィルムは、ポリカーボネートフィルムであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の高平滑フィルム。
- フィルムの凸欠点が存在する面に、当該フィルムを形成する樹脂が可溶な溶剤を塗布し、乾燥することを特徴とする高平滑フィルムの製造方法。
- 前記フィルムを、溶液流延法によって製膜することを特徴とする請求項9に記載の高平滑フィルムの製造方法。
- 前記フィルムの前記溶剤を塗布する前のヘイズ値と、前記溶剤を塗布し乾燥した後のヘイズ値との差を±1.0%以内とすることを特徴とする請求項9または10に記載の高平滑フィルムの製造方法。
- 前記フィルムの前記溶剤を塗布する前の全光線透過率と、前記溶剤を塗布し乾燥した後の全光線透過率との差を±2.0%以内とすることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の高平滑フィルムの製造方法。
- 前記フィルムはポリカーボネートフィルムであり、前記溶剤はシクロヘキサノンであることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載の高平滑フィルムの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の高平滑フィルムまたは請求項9〜13のいずれかに記載の製造方法によって得られた高平滑フィルムの前記溶剤の非塗布面に接着層を積層し、必要に応じて前記高平滑フィルムの前記溶剤を塗布し乾燥した面にハードコート層を積層した光記録媒体用保護層形成シート。
- 請求項14に記載の光記録媒体用保護層形成シートを、光記録媒体基板上に形成された情報記録層に積層してなる光記録媒体。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の高平滑フィルムまたは請求項9〜13のいずれかに記載の製造方法によって得られた高平滑フィルムを構成要素とする光記録媒体。
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