JP4723358B2 - ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents
ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4723358B2 JP4723358B2 JP2005336915A JP2005336915A JP4723358B2 JP 4723358 B2 JP4723358 B2 JP 4723358B2 JP 2005336915 A JP2005336915 A JP 2005336915A JP 2005336915 A JP2005336915 A JP 2005336915A JP 4723358 B2 JP4723358 B2 JP 4723358B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- polycarbonate resin
- thickness
- cooling roll
- die
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Description
ポリカーボネート樹脂は透明性、耐衝撃性、耐熱性、寸法安定性、更に加工性に優れることから光学用途に広く利用されている。例えば、レーザー光を使用する光デイスクは、高密度、大容量の記録媒体として種々の研究、開発、商品化がおこなわれている。光デイスクに動画情報を含む大容量の記憶が可能なような種々の技術が開発されている。その一つに片面から情報を読み出す膜面入射方式の光デイスクの技術が提案され、特許文献1及び非特許文献1〜2等が公表されている。
本発明では光ディスクの信号記録層を光記録層と呼び、また、この光記録層を保護するための薄肉フィルムを光透過層用フィルムと呼ぶことにする。
従来からポリカーボネート樹脂フィルムを製造する方法としては、溶融製膜法または溶液製膜法が採用されている。
特許文献2には、溶融キャスト法(実質的に溶液製膜法)により作製された樹脂シートを光透過層として用いること、その樹脂の一つとしてポリカーボネートを用いたること、該シートで、厚み斑、複屈折並びに残留溶媒等が制御された特性のものを用いて、光学記録媒体を製造する方法が提案されている。
なお、光ディスクの更なる高密度化が推進されている。例えば、一枚で2層の光記録層を備えた光ディスクの場合には、約50μmと約100μmの光透過層用フィルムが用いられている。50μmの光透過層用フィルムは光ディスクの内層部に、また、100μmの光透過層用フィルムは光ディスクの表層部にそれぞれ用いられる。
しかし、従来の方法で得られた溶融製膜法のフィルムを光透過層用フィルムに使うには、(i)厚み斑が十分に小さくない並びに(ii)得られるフィルムの複屈折・レターデーションの十分に小さいものが、広幅、長尺(大判)のフィルムで得られていない等の問題がある。
ビスフェノールA−PCの溶融押し出しフィルムの厚み斑には大別すると2種類あり、ひとつは走行方向の幅方向で見ると大きなうねり状の厚み斑であり、幅が約1mの溶融押し出しフィルムで、平均厚みが数十μmのフィルムを調べると、斑(厚みの最大値と最小値の差R)が数μm以上のものも見られる。
溶融製膜法において、レターデーション(複屈折)の小さいフィルムを得る技術が提案されている。
特許文献7では、非晶性熱可塑性樹脂の押出し成形において、フィルムに静電印加して冷却ロール上に密着固定することを特徴とする非旋光性の熱可塑性樹脂フィルムの製造方法が開示されている。そして、この技術を実施する際には電極として、静電ワイヤーを用いることが記載されている。
さらに、特許文献9では、粘度平均分子量が、14,000〜19,000のポリカーボネート樹脂よりなり、複屈折が20nm以下、反り率が0.5%以下で且つ厚みが0.1〜1mmである光学用ポリカーボネート樹脂シートの製造方法が記載されている。
1.ポリカーボネート樹脂をダイから溶融押出し、冷却ロールを用いてフィルムを製造するに当たり、(i)フィルムの厚みt(μm)に対してダイリップの開度を5t〜25t(μm)の範囲とし、(ii)ダイと冷却ロール間のエアーギャップを10〜70mmの範囲とし、(iii)押出機のシリンダ及びダイの温度を、その温度で100(1/s)の剪断速度におけるポリカーボネート樹脂の溶融粘度が50〜600Pa・sの範囲となるように設定し、(iv)冷却ロールの温度を使用するポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)に対して(Tg−45)〜(Tg−10)℃の範囲とすることを特徴とする、フィルムの厚みが10〜150μm、厚み斑が±3μm以下、全光線透過率が89%以上、100℃で24時間処理した後の熱寸法変化率が0.05〜0.8%の範囲であるポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
2.面内の複屈折率(Δne)の平均値が0.00001〜0.00017、厚み方向の複屈折率(Δnth)の平均値が0.00022以下である前項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
3.ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAを少なくとも50モル%有するジヒドロキシ成分から得られたポリカーボネート樹脂である前項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
4.ポリカーボネート樹脂は、その粘度平均分子量が12,000〜19,000の範囲である前項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
5.フィルムを静電密着法によってロールに密着させ冷却する前項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
6.冷却ロールが複数個であり、その複数個の冷却ロールの少なくとも最初の冷却ロールと2番目の冷却ロールの間ではフィルムを狭持加圧しない前項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法、
7.前項1に記載の製造方法によりポリカーボネート樹脂フィルムを得、得られたポリカーボネート樹脂フィルムを積層し、巻き上げたことを特徴とするフィルム巻層体の製造方法、
が提供される。
以下、本発明について詳細に説明する。
光ディスクにおける光記録層は、読み出しだけ可能なROM型、読み出しと書き込みだけが可能なWORAM型、および読み出し、書き込み、消去が可能な書き換え可能型がある。ROM型には誘電体やALなどの光反射膜を利用するCD、CD−ROMやビディオディスク、また、書き込み型には有機色素やTeなどの無機材料を用いるCD−Rや一般の追記型ディスク、また、書き換え型にはTbFeCoに代表される光磁気記録媒体やGeTeSbに代表される相変化記録媒体が挙げられる。ただし本発明で使用される光ディスクの光記録層はこれらの材料に限られるものではない。
本発明は上記の光ディスクの光記録層を保護し、光透過層として用いるためのポリカーボネートフィルムである。
ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c
[η]=1.23×10−4M0.83
(但しc=0.7、[η]は極限粘度)
本発明の光ディスクの光透過層用フィルムは、厚み斑が±3μm以下であり、好ましくは±1.5μm以下である。厚み斑が大きくなると光学的歪が顕著となり、信号の入出力変動(ノイズ)が大きくなる。
本発明の光ディスクの光透過層用フィルムは、全光線透過率が89%以上であり、好ましくは90%以上である。光透過層を通しての光信号の劣化を防止するには全光線透過率は高いほど良く、89%未満では光信号の劣化が光ディスクとして許容できない場合がある。
次に、上記特性を有する光透過層用フィルムを製造する方法について具体的に説明する。
(溶融押出条件)
溶融押出しの際にポリカーボネート樹脂の熱劣化が生じない工夫を行うことが好ましい。例えば、溶融押出し前に原料を120℃程度で十分に乾燥して、押出し機のホッパーに投入し、このホッパーは外から加熱して110℃程度に保温する。こうして加水分解等化学反応による樹脂の劣化を防止する。このホッパー内の空気(酸素)が樹脂の熱劣化を促進させることを防ぐため、この雰囲気を熱窒素ガスで置換するか、熱窒素ガスを流通させる方法を採用する。
溶融したポリカーボネート樹脂をダイから押出す際に、ダイリップから押出された樹脂フィルムは、エアーギャップ部(ダイ先端と冷却ロールとの間)での収縮や雰囲気空気の乱れなどの影響を受け、厚み斑やダイ筋が生じ易い。特に溶融粘度が低い場合(粘度平均分子量12,000〜19,000)は顕著である。従来のようなエアーギャップ(ダイ先端と冷却ロールとの間隔)を広く取った溶融製膜法では均一な製膜ができ難い。
ダイより押出した溶融樹脂フィルムの冷却方式としては、1個のロールのみを使用して冷却するもの、複数個のロールを使用して冷却するもののいずれも用いることができるが、フィルムを均一(厚み斑を悪くしない、筋状斑を出さない、複屈折率を大きくかつ不均一にしない等)に冷却するために、ロールの表面温度を均一に制御できるものを用いる必要がある。ロールの表面温度を均一に保つために、内部に冷却媒体として温度を制御した水を流し、冷却媒体を流す流路は向流とすることが好ましい。冷却ロールの温度は、使用するポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)に対して(Tg−45)〜(Tg−10)℃の範囲であり、好ましくは(Tg−35)〜(Tg−15)℃の範囲である。冷却ロールの温度を使用するポリカーボネート樹脂のガラス転移温度よりやや低い上記範囲とすることにより、冷却により生じる歪を抑えられる点で好ましい。これにより、冷却歪により生じる複屈折率を低減することが可能である。また、冷却ロール表面は、硬質クロームやセラミック等であり、表面が鏡面であるものを用いることが好ましい。
ダイより吐出されたフィルム状樹脂は、冷却ロール−ダイリップ間の流下の際に流れ方向の張力を受ける。一方、冷却ロールに接触し、冷却される際に熱収縮が生じるが、急速に固化する為、収縮が拘束され、幅方向に張力が生じる。この直交する張力をフィルムが受けることで、複屈折が生じるが、フィルム状樹脂の冷却ロールへの落下位置や静電密着により、張力のバランスを取ることで、複屈折を低下させることができる。
上述したようにエアーギャップa、ダイのリップとロールの水平距離bおよび静電密着方法を適切に選択することにより、面内の複屈折率(Δne)の低減が可能であるが、溶融樹脂の温度や冷却ロール温度等の条件により、状況は変わるので、その時の条件に合わせて、エアーギャップa、ダイのリップとロールの水平距離bおよび静電密着条件をうまくバランスさせて最適な条件を見つけることが重要である。
本発明のフィルムは、帯電防止剤の塗布やハードコート処理など公知の表面処理を施すことができる。
本発明に係るポリカーボネート樹脂フィルムは光デイスクの光透過層用として使用される。光記録層の表面に本発明の光透過層フィルムを積層した光ディスクは、取り扱う際の表面破損防止や傷付け防止のための処理が施されることが好ましい。このために本発明の光透過層フィルムの少なくとも片面に従来公知の方法により表面硬化処理(ハードコート処理)がされていても良い。また、コロナ処理及びアンカーコート処理によって、本発明のフィルム表面の表面エネルギーを上げて、接着性等を上昇させる処理等を公知の方法で適宜実施することができる。このようないわゆる後加工処理は、一度巻き上げたロールを別の工程で後加工処理し、再びプロテクトフィルムと共巻して巻き上げロールとし、次の加工工程へ送ることができる。
本発明の光透過層用フィルムは幅約1m程度のロール状に巻き上げた巻層体の状態で、または、これを更にスリットしてより狭幅の巻き上げロールとして使用に供することができる。
また、ロールを保管しておく際にいわゆる巻き締りによって光透過層のフィルムを微小に変形させたりするため、本発明のフィルムを巻きだして使用する際に、予備的に熱処理を実施して巻き上げ体として保管した時の光学的な歪を除去することもできる。
ポリカーボネート樹脂の粘度平均分子量Mは、濃度0.7g/dlの塩化メチレン溶液の20℃での粘度測定から極限粘度[η]を求め、下記式より算出した。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10−4M0.83
c=0.7
プロテクトフィルムを積層していないポリカーボネートフィルムの巻き取り方向の長さ50mm、全幅(1300mm)の長さの短冊状サンプルを、巻き取り方向に5箇所、50cm間隔で採取した。この短冊状サンプルの幅方向(巻き取り方向と直角方向)に沿って、その中心線上を50mm間隔でその厚みを計測した。厚みの計測には、(株)ミツトヨ製のマイクロメーターを用いた。そして測定点125点の厚みの平均値を求めて、これをフィルムの厚みとして表示した。また、これらの短冊状サンプルは、後述するフィルム厚み斑、面内の複屈折率(Δne)、及び厚み方向の複屈折率(Δnth)の測定にも用いた。
上記(2)のマイクロメーターによる測定方法では、測定点以外に存在する可能性のある厚み斑、例えば広幅の帯状や細い筋状の厚み斑を見逃す惧れがあるため、厚み斑をアンリツ(株)製フィルムシックネステスターKG601を用いて連続測定した。測定フィルムは(2)の測定で用いた5枚の全幅短冊状フィルムものを使用した。このそれぞれの厚み分布を上記フィルムシックネステスターで測定し、記録紙に記録した。かくして記録された厚みの最大値と最小値との差(厚みの範囲)を上記5枚のフィルム(5cm×1300mm)について求め、この内から厚みの範囲が最大であるものをこのフィルムの平均厚みからの厚み斑として表示した。尚、測定の順序としては、(2)の厚み測定の前に実施した。(2)の測定は、マイクロメーターによる接触式の評価であるので、サンプルにキズが入る可能性があるからである。
ポリカーボネートフィルムの幅方向(フィルム幅はほぼ1300mm)3ヵ所から適当な大きさの親サンプルを採取した。そして、更にこの各親サンプルより熱寸法変化率測定用サンプル6個ずつ、18個作成した。熱寸法変化率測定用サンプルの大きさは、各親サンプルから採取した6個の内3個については,フィルムの巻き取り方向を150mm、それに直角な方向を10mmとし、残りの3個については、フィルムの巻き取り方向を10mm、それに直角方向を150mmとした。そしてそれぞれのサンプルについて、150mm長さ方向に,熱寸法変化率測定のための標点を、100mm間隔で印した。かくして、フィルムの巻き取り方向9点、それに直角方向(幅方向)に9点の測定用サンプルを準備した。
熱寸法変化率=[{(処理前の寸法)−(処理後の寸法)}/(処理前の寸法)]×100(%)
ポリカーボネートフィルムの幅方向3ヵ所から約300mm平方のサンプルを採取した(フィルム幅はほぼ1.3m)。サンプルの全光線透過率を日本電色工業(株)製の色差・濁度測定器COH−300Aを用いて測定した。各サンプルについて5点測定し、幅方向3サンプルについての計15点の平均値を全光線透過率とした。
(2)の測定で用いた5枚の全幅短冊状フィルムを、(2)の測定箇所がほぼ中心にくるように50mm平方の測定サンプルを作成した。即ち、フィルム全幅方向の長さ1300mmから25個、短冊状サンプルが5枚あるので、全部で125個の測定用サンプルを得た。これらのサンプルにつき、王子計測器(株)製の複屈折測定機である商品名KOBRA−21ADHを用い、ポリカーボネートフィルムサンプルをその遅相軸または進相軸で回転させて入射角度を変えてレターデーションを測定した。各入射角度でのレターデションの値と測定箇所のフィルム厚みdから屈折率nx、ny並びにnzを計算した。更にこれらの値から面内の複屈折率Δne=|nx−ny|、Δnth=|((nx+ny)/2−nz)|(Δne及びΔnth共に絶対値で正の値)を計算した。
ここで、nxは巻き取り方向の屈折率を、nyは幅方向(巻き取り方向に直交する方向)の屈折率を、nzは厚み方向の屈折率を表す。
光透過層用フィルムを光記録層と貼り合せた光ディスク媒体の長期信頼性を評価するために、実際に光ディスク媒体を作成し、100℃で24時間の熱処理前後の反り変化量を評価した。
製膜に用いるポリカーボネート樹脂ペレットの溶融粘度は、(株)東洋精機製のキャピログラフ1Dで測定した。キャピラリーは、径1.0mm、長さ10mmのものを使用した。剪断速度が100s−1になるようにピストンスピードを調整し、任意の温度の溶融粘度を測定した。
帝人化成(株)製のビスフェノールAのホモポリマーである、光学グレードのポリカーボネートペレット(商品名AD−5503、Tg;145℃、粘度平均分子量M;15,000)を減圧乾燥式の棚段乾燥機を用いて、120℃で3時間乾燥した。これを110℃に加熱した溶融押出機の加熱ホッパーに投入して、押出機シリンダ温度290℃で溶融押出しした。溶融ポリマーの異物を除去するためのフィルターは平均目開きが10μmのSUSの不織布製のディスク状のものを用いた。濾過後の溶融樹脂を290℃に設定したT−ダイにより、回転する冷却ロール面(表面温度120℃に設定)に押出した。用いた冷却ロールは直径が360mmφの3本ロール、ロール面長が1800mmであった。ロールの表面温度が均一になるように冷媒が流れるようにした構造のものを用いた。押出しダイのリップ幅は1500mm、リップ開度は2mmであった。ダイリップはその下面に凹凸がない平坦なものを用いた。
得られたフィルムの特性は以下のとおりであり、光透過層用途として優れたものであった。
この厚み斑はフィルムの幅方向においてなだらかに変化するような斑であった。このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.50%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000042 最大値:0.000059 最小値 0.000021であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000079 最大値:0.000083 最小値 0.000039であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.07と小さく、信頼性の高いものであった。
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂、溶融押出し装置、フィルム冷却ロールを適用した。なお、本実施例2ではダイより溶融押出したフィルムの冷却ロールへの密着性を上げるため、フィルム全幅を静電密着法を用いて冷却ロール面に密着させた。静電密着のための電極には太さ約180μmφのSUSのピアノ線を清浄に磨いたものを用いた。このピアノ線に直流電源のプラス電極をつなぎ、冷却ドラム側は接地した。印加電圧は7KVとした。また、ダイリップ先端部と冷却ロール面とのエアーギャップは10mmとし、第1冷却ロール上へのフィルム落下位置を冷却ロールの中心を支点とした冷却ロールへのフィルムの落下点と冷却ロール頂点のなす角度が10°になるようにした。かくして厚みが90μmのフィルムを冷却ロール回転速度10m/分で、テイクオフロールを介して引き取った。両端部を70mmずつ切り除いて1300mm幅のフィルムとして、厚さが29μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸、熱固定フィルム表面を弱粘着加工したプロテクトフィルムとともに500mを共巻して、巻層体を完成させた。
得られたフィルムの特性は以下のとおりであり、光透過層用途として優れたものであった。
この厚み斑はフィルムの幅方向においてなだらかに変化するような斑であった。このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.36%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000066 最大値:0.000088 最小値 0.000045であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000072 最大値:0.000088 最小値 0.000052であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.08と小さく、信頼性の高いものであった。
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂、溶融押出し装置、フィルム冷却ロールを適用した。本実施例3では、第1の冷却ロールと第2の冷却ロールの間にダイより押出したフィルム状樹脂を流下させ、冷却させる方法を用いた。ダイリップ開度は1mmとし、押出機シリンダ温度及びダイ温度を270℃、冷却ロールの温度を125℃に設定した。このときのエアーギャップは40mm、第2冷却ロール上へのフィルム落下位置を冷却ロールの中心を支点とした冷却ロールへのフィルムの落下点と冷却ロール頂点のなす角度が90°になるようにした。第1の冷却ロールと第2の冷却ロールの間に適当な隙間をあけて、第1の冷却ロールと第2の冷却ロールの間でフィルムに狭持加圧が掛からないようにした。両端部を70mmずつ切り除いて1300mm幅のフィルムとして、厚さが29μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸、熱固定フィルム表面を弱粘着加工したプロテクトフィルムとともに500mを共巻して、巻層体を完成させた。
得られたフィルムの特性は以下のとおりであり、光透過層用途として優れたものであった。
この厚み斑はフィルムの幅方向においてなだらかに変化するような斑であった。このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.26%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000092 最大値:0.00012 最小値 0.000077であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000075 最大値:0.000083 最小値 0.000063であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.12と小さく、信頼性の高いものであった。
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂、溶融押出し装置、フィルム冷却ロールを適用した。本実施例4では、第1の冷却ロールと第2の冷却ロールの間にダイより押出したフィルム状樹脂を流下させ、冷却させる方法を用いた。第1の冷却ロールと第2の冷却ロールとの隙間をフィルム厚みと同程度としたバンク方式により、フィルムを製膜した。本実施例のリップ開度、押出機シリンダ、ダイ及び冷却ロールの温度、エアーギャップ並びに第2冷却ロール上へのフィルム落下位置は実施例3と同じになるように設定した。すなわち、第1の冷却ロールと第2の冷却ロールの間で樹脂に狭持圧を加えて製膜した。両端部を70mmずつ切り除いて1300mm幅のフィルムとして、厚さが29μmのポリエチレンテレフタレートの二軸延伸、熱固定フィルム表面を弱粘着加工したプロテクトフィルムとともに500mを共巻して、巻層体を完成させた。
得られたフィルムの特性は以下のとおりであった。
この厚み斑はフィルムの幅方向においてなだらかに変化するような斑であった。このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.09%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000074 最大値:0.0010 最小値 0.000047であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.00183 最大値:0.00201 最小値 0.00161であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.30であった。
粘度平均分子量18,000(Tg148℃)のポリカーボネートペレットを用いた以外は実施例2と全く同様の製造条件にしてフィルムを得た。得られたフィルムの特性は下記のとおりであった。
フィルム厚み並びに厚み斑;平均厚みは90μm、厚み斑範囲は±2.7μm
この厚み斑はフィルムの幅方向においてなだらかに変化するような斑であった。このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.30%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000142 最大値:0.000162 最小値 0.000111であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000155 最大値:0.000195 最小値 0.000102であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.15と信頼性の高いものであった。
以下のような溶液製膜法で光透過層用のフィルムを作成した。
帝人化成(株)製のビスフェノールAのホモポリマーである、高粘度グレードのポリカーボネートペレット(商品名C−1400QJ、粘度平均分子量M;38,000)を120℃で16時間熱風乾燥し、次いで減湿空気により、30℃まで冷却した。これを塩化メチレンに溶解して18重量%の溶液を作成した。この溶液を平均孔径3μmのフィルターに通し異物を除去した。更にこの溶液を温度を15±0.5℃に調整して1500mm幅のコートハンガーダイに導入し、続いて、約550μmの液膜として、鏡面研磨したSUS−316Lよりなるベルト支持体上に流延した。流延開始する直前の支持体の温度
(表面温度)を9℃に設定した。流延されたフィルムを次のように乾燥した。
(第1区間)乾燥の初期段階において支持体裏面に30℃の温風を吹きつけて加熱し、ポリカーボネートフィルムの雰囲気温度を20℃としてポリカーボネートフィルムの変形(レベリング不良)が起こらないように注意して乾燥させた。
(第2区画)次いで、温風吹きつけにより、雰囲気温度を45℃とし、ポリカーボネートフィルム中の塩化メチレン濃度が35重量%程度になるまで乾燥した。
(第3区画)次いで、温風吹きつけにより、雰囲気温度を50℃として乾燥し、ポリカーボネート中の溶媒量を25重量%とした。
(第4区画)この区画において、55℃の雰囲気温度で乾燥し、ポリカーボネートフィルム中の溶媒量を20重量%とした。
(第5区画)この区画においてポリカーボネートフィルムを支持体と共に15℃の雰囲気で冷却した。この工程の終了点におけるポリカーボネートフィルム中の溶媒量は18重量%であった。
ピンテンターにおいてはポリカーボネートフィルムの両端部をピンで把持してポリカーボネートフィルムを搬送させた。ピンテンターが6つのゾーンに分割された方式のものを用いた。ピンテンター中において、入口からポリカーボネートフィルムの乾燥が進み、それにしたがって幅が収縮するので、この幅の収縮に合わせてピンテンターのレール幅も狭めるようにして乾燥させた。ピンテンター工程の後半になるに従って熱風温度を上昇させポリカーボネートフィルムの乾燥を促進させた。この際ポリカーボネートフィルムの分子配向が極力起こらないようにピンテンターのレール幅を設定するようにした。前半3ゾーンの熱風温度を90℃、110℃、120℃とし、中間の4、5ゾーンの温度を130℃として、この5ゾーン部でポリカーボネートフィルムをピン突き刺し部から切り離した。更に6ゾーンで135℃の熱風温度とした。
得られたフィルムの特性は以下のとおりであった。
このフィルムには筋状の斑または筋状の表面欠点は検出されなかった。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.01%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000032 最大値:0.000043最小値 0.000013であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000940 最大値:0.000960 最小値 0.000910であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.80と反り変化量が大きかった。
実施例1で用いたポリカーボネート樹脂、溶融押出し装置、フィルム冷却ロールを適用した。本比較例2では押出機シリンダ温度及びダイ温度を270℃、冷却ロールの温度を90℃に設定した。また、ダイリップ先端部と冷却ロール面とのエアーギャップ120mmとし、第1冷却ロール上へのフィルム落下位置を冷却ロールの中心を支点とした冷却ロールへのフィルムの落下点と冷却ロール頂点のなす角度が90°になるようにした。それ以外の条件は、実施例1と同条件で運転し、フィルムを得た。得られたフィルムの光学特性は以下のようであった。
この厚み斑はフィルムの流れ方向に周期的に斑が生じていた。
フィルムの全光線透過率は、91%であった。
100℃、24hrでのフィルムの熱寸法変化率は、0.22%であった。
面内の複屈折率(Δne)は、平均値:0.000210 最大値:0.000232 最小値 0.000124であった。
厚み方向の複屈折率(Δnth)は、平均値:0.000120 最大値:0.000214 最小値 0.000092であった。
得られたフィルムで作成した光ディスク媒体の100℃、24hrの熱処理前後の反り変化量(ΔTilt)は、0.13であった。
2:第1冷却ロール
3:第2冷却ロール
4:第3冷却ロール
5:引取ロール
a:エアギャップ
b:冷却ロールの中心を支点とした冷却ロールへのフィルムの落下点と冷却ロール頂点のなす角度
Claims (7)
- ポリカーボネート樹脂をダイから溶融押出し、冷却ロールを用いてフィルムを製造するに当たり、(i)フィルムの厚みt(μm)に対してダイリップの開度を5t〜25t(μm)の範囲とし、(ii)ダイと冷却ロール間のエアーギャップを10〜70mmの範囲とし、(iii)押出機のシリンダ及びダイの温度を、その温度で100(1/s)の剪断速度におけるポリカーボネート樹脂の溶融粘度が50〜600Pa・sの範囲となるように設定し、(iv)冷却ロールの温度を使用するポリカーボネート樹脂のガラス転移温度(Tg)に対して(Tg−45)〜(Tg−10)℃の範囲とすることを特徴とする、フィルムの厚みが10〜150μm、厚み斑が±3μm以下、全光線透過率が89%以上、100℃で24時間処理した後の熱寸法変化率が0.05〜0.8%の範囲であるポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- 面内の複屈折率(Δne)の平均値が0.00001〜0.00017、厚み方向の複屈折率(Δnth)の平均値が0.00022以下である請求項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- ポリカーボネート樹脂は、ビスフェノールAを少なくとも50モル%有するジヒドロキシ成分から得られたポリカーボネート樹脂である請求項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- ポリカーボネート樹脂は、その粘度平均分子量が12,000〜19,000の範囲である請求項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- フィルムを静電密着法によってロールに密着させ冷却する請求項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- 冷却ロールが複数個であり、その複数個の冷却ロールの少なくとも最初の冷却ロールと2番目の冷却ロールの間ではフィルムを狭持加圧しない請求項1記載のポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法。
- 請求項1に記載の製造方法によりポリカーボネート樹脂フィルムを得、得られたポリカーボネート樹脂フィルムを積層し、巻き上げたことを特徴とするフィルム巻層体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005336915A JP4723358B2 (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005336915A JP4723358B2 (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007141408A JP2007141408A (ja) | 2007-06-07 |
JP4723358B2 true JP4723358B2 (ja) | 2011-07-13 |
Family
ID=38204073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005336915A Active JP4723358B2 (ja) | 2005-11-22 | 2005-11-22 | ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4723358B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008153032A1 (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Teijin Chemicals Ltd. | 光学部品用積層フィルム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60214922A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法 |
JPH04166319A (ja) * | 1990-10-31 | 1992-06-12 | Teijin Chem Ltd | 光学用ポリカーボネートシートの製造方法 |
JPH04275129A (ja) * | 1991-03-01 | 1992-09-30 | Ube Ind Ltd | ポリカーボネート単層シートの製造方法 |
JP2001243659A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-09-07 | Teijin Ltd | プラスチックフィルム巻層体および光ディスクの製造方法 |
JP2004233604A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Nippon Zeon Co Ltd | 光学用フィルムおよびその製造方法 |
-
2005
- 2005-11-22 JP JP2005336915A patent/JP4723358B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60214922A (ja) * | 1984-04-11 | 1985-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 熱可塑性樹脂フイルムの製造方法 |
JPH04166319A (ja) * | 1990-10-31 | 1992-06-12 | Teijin Chem Ltd | 光学用ポリカーボネートシートの製造方法 |
JPH04275129A (ja) * | 1991-03-01 | 1992-09-30 | Ube Ind Ltd | ポリカーボネート単層シートの製造方法 |
JP2001243659A (ja) * | 1999-12-21 | 2001-09-07 | Teijin Ltd | プラスチックフィルム巻層体および光ディスクの製造方法 |
JP2004233604A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Nippon Zeon Co Ltd | 光学用フィルムおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007141408A (ja) | 2007-06-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5028419B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 | |
JP4898913B2 (ja) | 光学部品用積層フィルムの製造方法 | |
JP4782549B2 (ja) | ポリカーボネートフィルムの製造方法 | |
JP5412441B2 (ja) | 位相差フィルム | |
EP1847561A1 (en) | Polyester film, process for producing the same and use thereof | |
JP4282222B2 (ja) | プラスチックフィルム巻層体および光ディスクの製造方法 | |
JPH0780282B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
JP3923044B2 (ja) | 巻回積層体 | |
JP4723358B2 (ja) | ポリカーボネート樹脂フィルムの製造方法 | |
JP2009098347A (ja) | ホログラム記録媒体用ギャップ層およびホログラム記録媒体 | |
TWI302870B (en) | Polycarbonate film-based optical film, process for producing it, optical film having adhesive layer, and process for producing it | |
JP2003326543A (ja) | 光学フィルムとその製造方法 | |
JP2005298712A (ja) | 磁気記録テープ用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ | |
JPH0427522A (ja) | ポリエステルフイルム | |
JPH03208620A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
JP2004265485A (ja) | 光記録媒体用コーティングフィルム | |
JP2003094518A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムとその製造方法 | |
JPH1067076A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
JPH1071679A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080812 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090630 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090826 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100713 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110315 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110407 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4723358 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |