JP2001239039A - 遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、遊技機等に使用する複数本の配線
を、簡便に押さえることができる配線押え具である。 【解決手段】 本発明は、配線１３を束にして固定する
配線結束具３０の裏面側に係止突起部３１と位置決め係
止部３８が形成してあると共に、その配線結束具３０を
着脱可能な嵌合部２０ａと保持部２０ｂで構成の装着体
２０が設けてある。又、嵌合部２０ａには嵌合堤２１
ａ、２１ｂと係止突起部３１が係止可能な係止孔２３を
穿設してあり、保持部２０ｂには位置決め係止部３８を
係止する係止爪２６が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、配線を固定する配
線押え具を取り付けた遊技機に関する。

【０００２】

【従来の技術】遊技機は、遊技内容をより面白くするた
めに、液晶式画面、入賞器、ランプ等、種々の電気部品
で構成してあり、それらの配線は中継基板等を介して行
っていて、特に、遊技機の裏面の図柄表示装置の辺りは
最も多くの配線がある。そのため、遊技機を組み立てる
ときや搬送時、更には修理等を行うときには、それらの
配線を誤って引き抜いたり、切断等のトラブルが生じて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】それらのトラブルを解
消するために、配線を出来るだけ纏めて結束する必要が
あり、結束具を用いて縛っている。この結束具にはナイ
ロンバンドがあり、ナイロンバンドに形成のネジ部を結
合孔に挿入すると、そのネジ部によって、脱抜を防止す
るものである。しかし、このナイロンバンドで結束する
配線は、入賞装置等に固定体がない限り、配線だけの結
束となり、入賞装置や入賞球誘導板に沿わせておくこと
ができず、入賞装置等から離脱した状態（浮いた状態）
になり、運搬時や故障時等に於て引っ掛けて、引き抜か
れたり切断等の原因になる。又、他の手段の結束具とし
て、機構板等に配線押え具を一体に形成し、その押え具
を介して結束することが行われているが、その押え具が
破損すると、機構板を交換しなければならず不経済とな
る。そこで、本発明は、かかる不都合を解消する遊技機
に使用の配線押え具を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】請求項１の遊技機は、配
線を束にして固定する配線結束具の裏面側には、係止突
起部と位置決め係止部が形成してあり、その配線結束具
を着脱可能に構成するために、嵌合部と保持部で構成の
装着体が設けてある。又、嵌合部には嵌合堤が形成して
あると共に、係止突起部が係止可能な係止孔を穿設して
ある。この配線結束具は係止突起部を係止孔に係止する
と、嵌合堤を介して取り外しができない状態になる。そ
こで、配線を配線結束具に載せて、配線結束具の先端部
を保持部から挿入して、位置決め係止部を保持部に形成
の係止爪で係止することができると共に、前記の逆操作
によって、配線結束具を取り外すことができる。

【０００５】請求項２の遊技機は、位置決め係止部を複
数個、形成してある配線結束具を使用することによっ
て、配線数に対応することができる。又、請求項３の遊
技機は、保持部の底面には内部に向かって昇りの傾斜体
が形成してあることによって、配線結束具の弾性作用と
あいまって、位置決め係止部が係止爪に係止して離脱防
止を図ることができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】図１は、遊技機としてのパチンコ
機の遊技盤１の裏面図、図２は入賞球誘導板２を示す図
である。遊技盤１は４角の合板等で製作してあり、中央
には可変表示ゲームの表示をする図柄表示器１７を突出
可能に取り付ける中央孔（図示略）や、サイドランプ用
の孔１ａ等、電気部品用の孔等が穿設してある。そし
て、それらの電気部品の配線１３が、図柄表示器１７の
奥側に取り付けてある中継基板１８に接続されている。

【０００７】また、遊技盤１の表面には、よく知られて
いるように、複数の障害釘が植設してあると共に、複数
の入賞器等が設置してある。一方、遊技盤１の裏面に
は、前記複数の入賞器に入った入賞球を受入れ可能に、
前記遊技盤１との間に、誘導路３（３ａ、３ｂ、３ｃ、
３ｄ）の作用をする空間を形成の入賞球誘導板２が取り
付けてあり、それらの誘導路３は前記複数の入賞器に対
応して払出す賞品球数を区別可能に形成してあると共
に、それらの入賞球を検出する検出器の取付け孔５ａ、
５ｂが設けてある。

【０００８】前記遊技盤１の裏面に取り付ける入賞球誘
導板２には、図柄表示器１７用の中央孔７が穿設してあ
り、その中央孔７の４隅には図柄表示器を取付ける支柱
８が形成してあると共に、後記で詳述する配線結束具３
０を着脱可能な装着体２０が左右端部に設けてある。
尚、この装着体２０は、配線結束具３０とで、配線を結
束して押さえるために形成するものであるので、他の必
要な箇所に形成してもよいことは言うまでもない。

【０００９】又、前記入賞球誘導板２の上には、図柄表
示装置の枠体１０が固定してあり、この枠体１０の中央
部には、前記図柄表示器１７の表示画面を透視する表示
窓（図示略）が形成してあると共に、頂部と側部には複
数の装飾ランプ（図示略）が取り付けてある。そして、
それらの装飾ランプを点灯させるために、複数（又は単
数）本の配線１３が中継基板１８に接続してある。又、
前記図柄表示器１７内には、図柄表示器１７の図柄表示
を制御をする制御装置の他に、前記サイドランプや装飾
ランプ等の点灯制御をする制御装置が付設してあり、そ
れらの制御装置と前記中継基板１８は配線１３を介して
接続してある。

【００１０】図３は、配線結束具３０が着脱可能である
装着体２０の形状を示す図であり、（Ａ）は装着体２０
の平面図、（Ｂ）は正面断面図、（Ｃ）は裏面図、
（Ｄ）は正面斜視図、（Ｅ）は裏面斜視図である。この
装着体２０は嵌合部２０ａと保持部２０ｂで構成してあ
る。そして、嵌合部２０ａの入口板２２の両縁部には、
配線結束具３０を挿入可能な高さで、互いに内側に突出
の嵌合堤２１ａ、２１ｂが形成してあると共に、ほぼ中
央には、配線結束具３０に形成の係止突起部３１を係止
可能な係止孔２３が穿設してある。又、前記入口板２２
の奥には、停止体２４が立設してあり、配線結束具３０
の挿入を停止する。尚、前記嵌合堤２１ａ、２１ｂは、
後記で詳述するが、係止突起部３１が係止孔２３に係止
した配線結束具３０を取り外しできないように設けるも
のであり、入口板２２の両縁部に替えて、入口板２２の
奥に設けてある停止体２４に形成してもよい。

【００１１】前記入口板２２に連結して箱状の保持部２
０ｂが形成してあり、その保持部２０ｂの上面２５の裏
面側には、配線結束具３０に形成の位置決め係止部３８
が係止可能な係止爪２６が下向きに形成してある。又、
上面２５の中央には、隙間２８が形成してあり、配線結
束具３０の位置決め係止部３８が係止爪２６に係止した
状態において、その隙間２８から棒等で押さえることに
よって、容易に位置決め係止部３８が係止爪２６から離
脱可能になっているが、この隙間２８は必ずしも必要で
ない。

【００１２】一方、前記隙間２８に対応する保持部２０
ｂの底面２７上には、薄板状の、前記停止体２４の高さ
より僅かに低い水平に形成の入口体２７ａ（この入口体
２７ａは必ずしも必要でない）に延設して内部に向かっ
て昇りの傾斜体２７ｂが形成してあり、特に、配線１３
の数が少ないときに、後述の配線結束具３０の先端部３
０ａを入口体２７ａから挿入すると、配線結束具３０の
弾性作用とあいまって、位置決め係止部３８が係止爪２
６に堅固に係止して離脱防止を図っている。尚、前記傾
斜体２７ｂは直線状の他、階段状等に形成してもよい。

【００１３】図４は配線結束具３０を示す図であり、
（Ａ）は配線結束具３０の平面図、（Ｂ）は正面図、
（Ｃ）は裏面図、（Ｄ）は正面斜視図、（Ｅ）は裏面斜
視図である。この配線結束具３０は、合成樹脂等で薄板
状の長方形に製作してあり、後部３０ｂの裏面側には突
起状の係止突起部３１が形成してあると共に、その係止
突起部３１の両側には切欠孔３３ａが形成してあり、図
５（Ｇ）に示すように、係止突起部３１を容易に反り返
えらせて、係止孔２３から容易に離脱可能になってい
る。又、配線結束具３０の全体が、弾性作用を有しなが
ら容易に曲折可能に、係止突起部３１の両側にはローレ
ット加工により３条の溝３３ｂが形成してある。

【００１４】又、配線結束具３０の裏面側の先端部３０
ａ側から、後部３０ｂに向けて、前記係止爪２６に係止
可能な複数の位置決め係止部３８が形成してあり、後記
で詳述する結束する配線の本数（配線の太さ）に対応可
能になっている。尚、前記複数の位置決め係止部３８か
ら後部３０ｂに向けて形成の複数の突起３５は、配線結
束具３０を容易に曲折可能にするために形成してある。
又、前記配線結束具３０は装着体２０に対して着脱可能
に形成してあるが、後部３０ｂを嵌合部２０ａと一体に
形成したり、或いは、嵌合部２０ａの入口板２２に固定
して、取り外し不能に構成してもよい。

【００１５】次に、前記配線結束具３０を使用して、配
線１３を結束する方法について、図１（Ａ）（Ｂ）、図
５を参照して説明する。先ず、配線結束具３０の後部３
０ｂを嵌合部２０ａの入口板２２に沿って挿入すると、
係止突起部３１が嵌合部２０ａに形成の係止孔２３に係
止して、配線結束具３０は嵌合堤２１ａ、２１ｂとあい
まって、水平に引っ張っただけでは離脱できない状態に
なる。次に、束ねた配線１３を配線結束具３０に載せて
（図１（Ａ））、配線結束具３０を包み込むように曲げ
て（図１（Ｂ））、配線結束具３０の先端部３０ａを保
持部２０ｂに挿入すると、配線結束具３０の弾性作用に
よって、位置決め係止部３８は係止爪２６に係止して離
脱できない状態になって、配線１３を固定する（図５
（Ａ））。

【００１６】尚、この配線結束具３０の裏面側に形成の
位置決め係止部３８は、複数個、形成してあり、図５
（Ａ）〜（Ｄ）（配線結束具３０と装着体２０の断面
図）に示すように、係止爪２６に係止する位置決め係止
部３８の位置によって、結束する配線数（太さ）の調整
ができ、結束された配線１３は緩むことなく堅固に結束
された状態になる。又、保持部２０ｂの底面２７に形成
の傾斜体２７ｂによって、配線１３の数が少ないときに
は、図５（Ａ）（Ｂ）に示すように、配線結束具３０の
先端部３０ａが底面２７に当たって、その反力が働き、
位置決め係止部３８が係止爪２６に堅固に係止して離脱
防止を図ることができる。以上のように、配線結束具３
０と装着体２０は、配線結束具３０を装着体２０（嵌合
部２０ａ、保持部２０ｂ）に挿入するという簡便な操作
で、結束する配線１３の数に対応して堅固に結束でき
る。

【００１７】又、前記配線結束具３０によって結束され
た配線１３を修理等で取り外すときについて、図５
（Ｅ）〜（Ｆ）（配線結束具３０と装着体２０の断面
図）を参照して説明する。先ず、図５（Ｅ）に示すよう
に、配線結束具３０を押さえて、位置決め係止部３８を
係止爪２６から離脱させる。尚、この離脱操作におい
て、隙間２８から棒等を挿入すると、簡便に位置決め係
止部３８は係止爪２６から離脱する。そして、配線結束
具３０が係止爪２６から離脱すると、その弾性作用によ
って、図５（Ｆ）に示すように、配線結束具３０はほぼ
直線状になるので、配線１３を取り替えることができ
る。そして、再度、配線１３を結束するときには、配線
結束具３０の先端部３０ａを保持部２０ｂに挿入するこ
とによって、係止爪２６と位置決め係止部３８とで固定
できる。

【００１８】尚、前記配線結束具３０は、嵌合部２０ａ
から取り外し可能に形成してあり、取り外すときには、
図５（Ｇ）に示すように、配線結束具３０の裏面側から
押し上げて、係止突起部３１を係止孔２３から離脱させ
た後に、配線結束具３０を引き抜くことによって行う。
また、前記配線結束具３０と装着体２０は、遊技機の他
に、種々の分野において適用できることはいうまでもな
い。

【００１９】

【発明の効果】請求項１の遊技機は、配線結束具を装着
体（嵌合部、保持部）に挿入するという簡便な操作で、
配線を堅固に結束できると共に配線結束具を取り外すこ
とができる。請求項２の遊技機は、位置決め係止部が複
数個、形成してある配線結束具を使用することによっ
て、配線数に対応することができる。又、請求項３の遊
技機は、保持部の底面に内部に向かって昇りの傾斜体が
形成してあるので、配線結束具の弾性作用とあいまっ
て、位置決め係止部が係止爪に堅固に係止して離脱防止
を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の遊技盤の裏面図と（Ａ）（Ｂ）は
部分拡大図である。

【図２】入賞球の誘導板の図である。

【図３】（Ａ）は装着体の平面図、（Ｂ）は正面断面
図、（Ｃ）は裏面図、（Ｄ）は正面斜視図、（Ｅ）は裏
面斜視図である。

【図４】（Ａ）は配線結束具の平面図、（Ｂ）は正面
図、（Ｃ）は裏面図、（Ｄ）は正面斜視図、（Ｅ）は裏
面斜視図である。

【図５】（Ａ）〜（Ｇ）は、装着体と配線結束具の作用
を説明する図である。

【符号の説明】

２０ 装着体 ２０ａ 嵌合部 ２０ｂ 保持部 ２１ａ、２１ｂ 嵌合堤 ２２ 入口板 ２３ 係止孔 ２５ 上面 ２６ 係止爪 ２７ｂ 傾斜体 ３０ 配線結束具 ３１ 係止突起部 ３８ 位置決め係止部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 配線を束にして固定する配線結束具と、
   その配線結束具を着脱可能とする嵌合部と保持部で構成
   の装着体を設けた遊技機であって、 前記配線結束具の裏面側に係止突起部と位置決め係止部
   を形成し、 前記嵌合部に嵌合堤を形成すると共に、前記係止突起部
   が係止可能な係止孔を穿設し、 前記保持部に形成の係止爪で前記位置決め係止部を係止
   することを特徴とする遊技機。
2. 【請求項２】 前記配線結束具の裏面側に形成の位置決
   め係止部は複数個であることを特徴とする請求項１の遊
   技機。
3. 【請求項３】 保持部の底面には、内部に向かって昇り
   の傾斜体が形成してあることを特徴とする請求項１又は
   請求項２の遊技機。