JP2000285754A - ワイヤハーネス組立用治具 - Google Patents

ワイヤハーネス組立用治具

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JP2000285754A JP11093999A JP9399999A JP2000285754A JP 2000285754 A JP2000285754 A JP 2000285754A JP 11093999 A JP11093999 A JP 11093999A JP 9399999 A JP9399999 A JP 9399999A JP 2000285754 A JP2000285754 A JP 2000285754A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤハーネスの分岐とバンドクリップの取
付をワイヤハーネスの同一箇所で行えるようにする。 【解決手段】 ワイヤハーネスの布線および分岐用のU
字状部受部11の垂直部14および下部屈曲部15の内
周面14a、15aを凹ませてガイド溝16とすると共
に一方側の下部屈曲部15のガイド溝16の底面を切り
欠いてバンド引き抜き部15cとし、底部13の上面1
3bは下部屈曲部15の内周面15aより低位置にする
と共に、穿孔されて係合部13aを設けている。この係
合部13aにバンドクリップBのクリップ部B1を係合
すると共に、バンド本体B4をバンド引き抜き部15c
側にガイド溝16に配置した状態でワイヤハーネスの布
線および分岐を行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワイヤハーネス組立
用治具に関し、詳しくは、組立図板上でワイヤハーネス
を製作する際に、ワイヤハーネスの幹線より支線を分岐
させる位置で、バンドクリップを取り付けられるように
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体に取り付けられるワイヤハ
ーネスは、組立図板上に立設する種々の治具にワイヤハ
ーネスを構成する電線群を布線して製作されている。ワ
イヤハーネスを分岐させる場合は分岐用治具により行わ
れ、ワイヤハーネスに車体への固定用となるバンドクリ
ップを取り付ける場合には、バンドクリップ用治具を用
いて行われている。
【0003】図7は、ワイヤハーネス組立図板上におけ
るワイヤハーネスW/Hの分岐およびバンドクリップB
の取付状態を示している。ワイヤハーネスW/Hの分岐
は、組立図板上より立設する分岐用治具1のU字状受部
1aの一方の垂直部1bによりワイヤハーネスW/Hの
幹線Kから支線Sを分岐させている。また、バンドクリ
ップBの取付は、組立図板上より立設するバンドクリッ
プ用治具2の係合部2aにバンドクリップBを係合させ
た状態で幹線Kを布線し、幹線Kの外周に係合溝を有す
るバンド本体B4を一周させて巻き付けてから、バンド
ロック部B3に設けられた挿通穴B5に挿入して締結し
ロック固定している。なお、ロック固定後は、バンド本
体B4の先端部側は不要部として切断されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記分岐用治具1とバ
ンドクリップ用治具2との間隔S1は、両治具の干渉を
避けるため、最低30mmは開ける必要があり、そのた
め、ワイヤハーネスW/Hの分岐位置と同一箇所にバン
ドクリップBを取り付けることできず、バンドクリップ
の取付位置が制限される問題があった。また、バンド本
体B4をバンドロック部B3の挿通穴B5に挿入するに
は、この挿通穴B5の位置を挿入毎に確認しなければな
らないため手間がかかる問題がある。さらに、挿通穴B
5がワイヤハーネスW/Hの幹線K等に隠れて直接に確
認できない場合もあり、このような場合には挿通穴B5
の位置を探りながら挿入する必要があるので挿入作業に
時間を要する問題もある。
【0005】上記したバンドクリップの取付位置が制限
される問題に対しては、図8、9に示す、特開平10−
144156号および特開平10−144158号にお
けるバンドクリップ用治具5および5’が提案されてい
る。
【0006】図8のバンドクリップ用治具5は、U字状
のアーム5aの内周面にバンドクリップBのバンド本体
B4嵌合用の嵌合溝5bを設けており、直方体形状のバ
ンドロック部B3をアーム5aの一方側の上端に位置さ
せてバンド本体B4を嵌合溝5bに嵌合させ、バンドク
リップBを取り付けている。その後、ワイヤハーネスW
/Hをアーム5aの内周側に布線してからバンド本体B
1を先端から順次、嵌合溝5bより抜いていき、バンド
ロック部B3の挿通穴B5に挿入して引っ張りロック固
定している。
【0007】上記のように、バンドクリップ用治具5
は、一つの治具でワイヤハーネスW/Hの布線とバンド
クリップBの取付を行えるようにしているが、バンド本
体B4を締結してロック固定した状態では、ワイヤハー
ネスW/Hが布線時に対して上方に持ち上げられた状態
となり、製作されるワイヤハーネスW/Hの寸法精度が
低下する問題がある。また、この状態では、バンド本体
B4と嵌合溝5bが嵌合している部分が一部分のみなの
で、ワイヤハーネスW/Hの重量等が大きい場合には、
アーム部5aよりバンドクリップBが脱落するおそれが
あり、安定した布線状態で製作作業を行うことが困難に
なる問題がある。
【0008】一方、図9のバンドクリップ取付用治具
5’は、U字状のアーム5a’の最下部にバンド係合部
5c’を設けて、ワイヤハーネスW/Hの布線とバンド
クリップBの取付を同時に行えるようにしている。しか
し、ワイヤハーネスW/Hの幹線Kをアーム5a’の内
周側に布線すると共に、アーム5a’の一方側の垂直部
5b’で支線Sを分岐すると、幹線Kおよび支線Sは垂
直部5b’の周囲面5c’で接しているので幹線K等と
周囲面5c’との間には隙間がない。よって、バンド本
体B4を幹線Kの周囲に巻き付けることができず、ワイ
ヤハーネスW/Hの分岐状態を維持してバンドクリップ
Bを取り付けることができない問題がある。また、この
場合も、ワイヤハーネスW/Hの幹線Kおよびアーム5
a’により挿通穴B5の位置を確認するのが困難となる
問題がある。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、ワイヤハーネスの分岐用治具とバンドクリ
ップ用治具との一体化を図り、ワイヤハーネスの分岐と
バンドクリップの取付を同一箇所で行えるようにするこ
とを第一の課題としている。また、バンドクリップのバ
ンド本体の挿通穴への挿入を容易に行えるようにするこ
とを第二の課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ワイヤハーネスの布線および分岐用のU
字状受部をワイヤハーネス組立図板上より立設する軸部
で支持するワイヤハーネス組立用治具において、上記U
字状部受部は、両側の平板状の垂直部、左右の下部屈曲
部とその間の底部とからなり、上記垂直部および下部屈
曲部の内周面を凹ませてガイド溝とすると共に左右いず
れか一方の下部屈曲部のガイド溝の底面を切り欠いてバ
ンド引き抜き部とし、上記底部の上面は上記左右の下部
屈曲部の内周面より低位置にして、該底部の上面に穿孔
して係合部を設け、上記係合部にバンドクリップのバン
ドロック部より突出するクリップ部を係合すると共に、
バンドロック部の一端より延出するバンド本体を上記バ
ンド引き抜き部側に配置した状態で、上記U字状受部の
内周側にワイヤハーネスの幹線を布線すると共にワイヤ
ハーネスの支線を上記垂直部に絡ませて上記幹線より分
岐させてから、バンド本体を上記幹線に巻き付けて対向
する側のガイド溝に通すことにより、バンドロック部の
挿通穴に挿入することを特徴とするワイヤハーネス組立
用治具を提供している。
【0011】上記のように、U字状受部の内周面にバン
ド本体のガイド溝を設けると共に治具のU字状受部の底
部にクリップ部係合用の係合部を設けることで、バンド
クリップを治具に取り付けた状態でも、ワイヤハーネス
を布線することができる。また、U字状受部の垂直部で
ワイヤハーネスの支線を分岐させても、ガイド溝がある
ため支線の分岐箇所にバンドクリップのバンド本体を通
すことができ、分岐状態を維持して幹線の周囲にバンド
本体を巻き付けることができる。なお、上記垂直部によ
る分岐は、左右どちらの垂直部でも行うことができる
が、バンド引き抜き部を設けていない側の垂直部で行う
方が、支線と干渉することなくバンド本体の引き抜き等
を行えるので好ましい。
【0012】また、上記下部屈曲部の底部側の内周面
は、係合されるバンドクリップのバンドロック部の上面
と同一高さにすると共に、上記ガイド溝の底部側の底面
は、バンドロック部の挿通穴の下面と同一高さにしてい
る。このようにすることで、ワイヤハーネスが布線され
ると、同一高さであるバンドロック部の上面と下部屈曲
部の内周面で支持されるので、ワイヤハーネスの布線状
態が安定すると共にワイヤハーネスの寸法精度も維持で
きる。さらに、挿通穴の位置を直接確認することができ
なくても、ガイド溝の底面と挿通穴の下面が同一高さに
されているので、バンド本体をガイド溝に沿わしていく
だけで、バンド本体の先端が挿通穴の入り口に導かれ、
バンド本体を容易に挿通穴に挿入できる。
【0013】上記バンド引き抜き部と連続させて垂直部
上端までガイド溝の底面を切り欠いて開口部を設けてい
ることが好ましい。上記のようにすることで、治具に係
合させたバンドクリップのバンド本体をU字状受部の内
周側より上記開口部を通って外周側へ抜け出せるので、
ワイヤハーネスをU字状受部に布線する際に、バンド本
体の先端部が干渉せず、容易にワイヤハーネスを布線で
きる。
【0014】また、上記バンド引き抜き部を設けている
側の垂直部を一側面より切り欠いてバンド通し部を設
け、係合されるバンドクリップのバンド本体を該バンド
通し部に通してU字状受部の外周側に配置するようにし
てもよい。このようにバンド通し部を設けることによ
り、バンド本体の先端部側をU字状受部の外周側に配置
することができ、ワイヤハーネスの布線時におけるバン
ド本体の干渉がなくなるため、ワイヤハーネスの布線を
容易にできる。
【0015】さらに、本発明は、上記バンド引き抜き部
をバンド本体の引っ張り及び切断用の工具が挿入できる
寸法にしている。バンド本体をワイヤハーネスに取り付
けて挿通穴に挿入して引っ張る際に、上記治具において
は、挿通穴より突出する直後のバンド本体を把持するこ
とができるので、引っ張り力が分散しにくくなり、確実
にバンド本体を引っ張ることができる。また、ロック固
定後の不要とバンド本体の先端側を、ワイヤハーネスが
治具に布線された状態で、挿通穴より突出する根元で切
断できる。
【0016】また、本発明は、ワイヤハーネスの布線お
よび分岐用のU字状受部をワイヤハーネス組立図板上よ
り立設する軸部により支持するワイヤハーネス組立用治
具において、上記U字状部受部は、底部の上面の両側よ
り夫々2本の棒状あるいは平板状の部材を相互に間隔を
あけた状態で斜め上方に屈曲させて鉛直上方に延出する
ことにより形成されており、上記底部の上面は穿孔され
て係合部が設けられ上記係合部にバンドクリップのバン
ドロック部より突出するクリップ部を係合すると共に、
バンドロック部の一端より延出するバンド本体をどちら
か一方側の上記2本の部材間に配置し、上記U字状受部
の内周側にワイヤハーネスの幹線を布線すると共にワイ
ヤハーネスの支線を上記部材に絡ませて上記幹線より分
岐させ、バンド本体を上記幹線に巻き付けてバンドロッ
ク部の挿通穴に挿入することを特徴とするワイヤハーネ
ス組立用治具を提供している。上記のようにすること
で、治具が左右対称の形状となり、バンドクリップを係
合する際にバンド本体を左右どちら側にも配置できるの
で、ワイヤハーネスの分岐形態や作業状況に合わせてバ
ンドクリップを取り付けることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第一実施形態のワイヤハーネ
ス組立用治具10であり、ワイヤハーネスの布線および
分岐用であるU字状受部11の最下部11aに、組立図
板(図示せず)より立設する軸部12が結合されて上記
U字状受部11を支持している。
【0018】上記U字状受部11は、両側の平板状の垂
直部14、左右の下部屈曲部15と上記下部屈曲部15
の間を結ぶ底部13より構成されている。底部13の上
面13bは両側の下部屈曲部15の内周面15aより高
さH1だけ低い位置に設けられている。この上面13b
の中央部に、図中に示すバンドクリップBのバンドロッ
ク部B3より突出するクリップ部B1を係合する係合穴
13aが設けられている。上記高さH1は、バンドクリ
ップBの鍔部B2からバンドロック部B3の上面までの
寸法T1と同一寸法に設定している。
【0019】U字状受部11の両側の垂直部14および
下部屈曲部15には、内周面14a、15aの中央部に
凹みを設け、凹みの両側に内周面が14a、15aが残
るようにして、バンドロック部B3の一端より延出する
バンド本体B4用のガイド溝16を設けている。ガイド
溝16の幅は、バンド本体B4の幅より少し広くして、
ガイド溝16にバンド本体B4をスムーズに通すことが
できるようにしている。また、ガイド溝16の深さは、
バンド本体B4を確実にガイドできるように、バンド本
体Bの厚み以上に設定しており、特に下部屈曲部15の
底部13側の端部15bにおいては、ガイド溝16の深
さH2をバンドロック部B3の上面から挿通穴B5の下
面までの寸法T2と同一寸法に設定している。
【0020】また、バンド本体B4の引き抜き側となる
一方側の下部屈曲部15は、ガイド溝16の底面を切り
欠いてバンド引き抜き部15cを設けている。バンド引
き抜き部15cは、幅をガイド溝16の幅と同等にして
おり、高さはバンド本体B4が抜け出る際に干渉等が発
生しない寸法にしている。
【0021】上記治具10によりワイヤハーネスを布線
および分岐させると共にバンドクリップBをワイヤハー
ネスに取り付けるには、図2(A)に示すように、ま
ず、クリップ部B1を係合穴13aに係合させると共
に、バンド本体B4をバンド引き抜き部15c側に配置
してガイド溝16に通している。この状態で、ワイヤハ
ーネスW/Hの幹線KをU字状受部11の内周側に布線
している。上記布線された幹線Kは、バンドロック部B
3の上面や下部屈曲部15の内周面15aにより支持さ
れ、これら支持面はバンドロック部B3の上面を中心に
して両側の内周面15aが同一高さなので、安定した状
態で布線されている。
【0022】次に、図2(B)に示すように、支線Sを
バンド引き抜き部15cを設けていない側の垂直部14
に絡ませて布線させることで幹線Kより分岐させてい
る。この分岐状態では、幹線Kと垂直部14の内周面1
4aは接しているが、中央にガイド溝16が存在してい
るので、バンド本体B4を通すための空間Rが発生して
いる。上記支線Sの分岐側は、左右どちらの垂直部14
でも可能だが、バンド本体B4の引き抜き作業との干渉
を考慮して上記の垂直部14で行うことが好ましい。な
お、左右の垂直部14で同時に分岐させることも可能で
ある。
【0023】その後、図2(C)に示すように、バンド
本体B4を幹線Kに巻き付けて先端から対向する側のガ
イド溝16へ通していく。この際、上記空間Rが確保さ
れているので、幹線Kを持ち上げることなしに、スムー
ズにバンド本体B4を通すことができる。上記状態よ
り、さらにガイド溝16に沿ってバンド本体B4を進ま
せていくと、ガイド溝16の最下部11a側の底面16
aと挿通穴B5の下面と同一の高さとなるので、バンド
本体B4の先端はガイド溝16に導かれて挿通穴B5に
容易に挿入される。この状態よりバンド本体B4をさら
に挿入して、図2(D)に示すように、バンド引き抜き
部15cより引き出したバンド本体B4の先端を、バン
ド本体の引っ張り及び切断用の工具であるタイバンドカ
ッターTにより締結方向へ引っ張り、その後、バンド本
体B4の先端側を不要箇所として切断除去している。
【0024】図3(A)は、本発明の第二実施形態のワ
イヤハーネス組立用治具10’を示している。上記治具
10’は、上記第一実施形態の治具10において、バン
ド本体B4を引っ張り出すためのバンド引き抜き部15
c’の上端より垂直部14’の上端まで連続させて切り
欠いて一方側のガイド溝の底面を全て開口部14b’に
している。その他の部分は、第一実施形態と同様にして
いる。
【0025】上記治具10’に第一実施形態と同様にバ
ンドクリップBを取り付けると、図3(B)に示すよう
に、バンド本体B4はバンド引き抜き部15c’よりU
字状受部11’の外側へ抜け出て略水平状態で位置する
ので、ワイヤハーネスをU字状受部11’へ布線等する
際に、バンド本体B4の先端部付近が邪魔にならないの
で、容易に布線作業を行える。ワイヤハーネスの布線お
よび分岐後、バンド本体B4は、バンド引き抜き部15
c’および開口部14b’を通り抜けて対向する側ガイ
ド溝16’へ通し、以降、第一実施形態と同様にしてワ
イヤハーネスにバンドクリップBを取り付けている。
【0026】図4(A)は、本発明の第三実施形態のワ
イヤハーネス組立用治具10”を示している。上記治具
10”は、上記第一実施形態の治具10において、バン
ド引き抜き部15c”を有する側の垂直部14”に一側
面より切り欠いてバンド通し部14c”を設けている。
このバンド通し部14c”は、上辺14d”を水平にし
て、下辺14e”は下方から上方へと向かう斜辺として
いる。その他の部分は、第一実施形態と同様にしてい
る。なお、治具10”では、上記バンド通し部14c”
によりバンド本体B4を保持するので、バンド通し部1
4c”を有する側の垂直部14”、下部屈曲部15”に
は、ガイド溝16”を設けないようにしてもよい。ま
た、バンド通し部14c”の形状も上記形態に限定され
ない。
【0027】上記治具10”にバンドクリップBを取り
付けるには、図4(B)に示すように、第一実施形態と
同様に、クリップ部B1を係合部13a”に係合させ
て、バンド本体B4を垂直部14”へ引き上げて、バン
ド通し部14c”を通してU字状受部11”の外周側へ
引っ張り出している。この際、バンド通し部14c”の
下辺14e”が斜辺となっているので、バンド本体B4
を容易に引っ張り出すことができる。上記のようにバン
ド本体B4を位置させることで、ワイヤハーネスの布線
および分岐作業の際に、バンド本体B4が邪魔とならず
スムーズに作業が行える。ワイヤハーネスの布線および
分岐終了後は、バンド本体B4の先端部側をバンド通し
部14c”よりU字状受部11”の内周側に戻し、第一
実施形態と同様にワイヤハーネスへの取付を行ってい
る。
【0028】図5(A)は、本発明の第四実施形態のワ
イヤハーネス組立用治具50を示している。上記治具5
0は、上記第一実施形態の治具10において、バンド引
き抜き部55cを有する一方側の下部屈曲部55の幅を
広くして、バンド引き抜き部55の幅および縦寸法をタ
イバンドカッターTの把持部Taが閉じた状態で入るこ
とのできる寸法に設定している。また、上記バンド引き
抜き部55cの寸法を確保するために、バンド引き抜き
部55cを有する側の下部屈曲部55の内周面55aを
底部53の上面53bと連続して設けるようにしてもよ
い。治具50の上記以外の形状等は第一実施形態と同様
である。また、バンドクリップBの治具50への取付お
よびワイヤハーネスの布線等も第一実施形態と同様であ
る。
【0029】バンド本体B4の引っ張りは、図5(B)
に示すように、挿通穴B5より出た直後のバンド本体B
4をタイバンドカッターで把持して行っている。このよ
うにバンド本体B4を挿通穴B5fの直後で引っ張るこ
とができるので、より確実に強い力で引っ張り作業を行
うことができる。さらにバンド本体B4の不要箇所を治
具50にバンドクリップBが取り付けられた状態で切断
除去する際にも、挿通穴B5の直後で切断できるので見
栄えを向上できる。なお、治具50の上記バンド引き抜
き部55cの形状は、第三実施形態の治具10”にも適
用することができる。
【0030】図6(A)は、本発明の第五実施形態のワ
イヤハーネス組立用治具50’を示している。上記治具
50’のU字状部受部51’は、ワイヤハーネス分岐お
よびバンドクリップの取付用であり、最下部51a’の
底部53’が組立図板(図示せず)より立設する軸部5
2’で支持されている。U字状部受部51’は、底部5
3’の上面53b’の両側より夫々2本の平板状の部材
57A、57B、58A、58Bを相互に間隔H3をあ
けた状態で、かつ、これら部材57A、57B、58
A、58Bを斜め上方に屈曲させて鉛直上方に延出させ
て形成されている。上記各部材の間隔H3は係合するバ
ンドクリップBのバンド本体B4の幅より広くしてい
る。また、底部53’の上面53b’は穿孔されてバン
ドクリップBの係合用の係合部53a’が設けられてい
る。なお、上記部材57A、57B、58A、58Bは
棒状の形状にしてもよい。
【0031】上記治具50’にバンドクリップBを取り
付けるには、図6(B)に示すように、バンドクリップ
Bのバンドロック部B3より突出するクリップ部B1を
係合部53aに係合させている。バンド本体B4はU字
状受部51’が左右同一形状なので、バンド本体B4を
左右のどちら側へ位置させてもよく、本実施形態では、
部材57A、58A側へ位置させている。その後、第一
実施形態等と同様に、ワイヤハーネスを布線および分岐
させた後、バンド本体B4をワイヤハーネスの幹線に巻
き付けてバンドロック部B3の挿通穴B5へ挿入してい
る。このように、治具50’はワイヤハーネスの形態や
作業状況等にあわせて、柔軟にバンド本体の取り付ける
方向を適応させることができる。
【0032】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
のワイヤハーネス分岐およびバンドクリップ取付用治具
を用いることで、ワイヤハーネスの分岐およびバンドク
リップの取付を同一の箇所で行うことができる。また、
分岐用治具とバンドクリップ取付用治具を一つに統合す
ることにより、図板上より立設する治具の本数を低減す
ることができるので、作業性の向上やコストの低減を図
ることができる。さらに、バンド本体を挿通穴に挿入さ
せるには、ガイド溝にバンド本体を沿わしていくだけ
で、ボンド本体の先端が挿通穴に導かれるので、容易に
挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態の治具を示す斜視図で
ある。
【図2】 (A)(B)(C)(D)は、第一実施形態
の治具によるワイヤハーネスの布線等およびバンドクリ
ップの取付を示す概略図である。
【図3】 本発明の第二実施形態の治具であり、(A)
は斜視図、(B)はバンドクリップの取付状態を示す概
略図である。
【図4】 本発明の第三実施形態の治具であり、(A)
は斜視図、(B)はバンドクリップの取付状態を示す概
略図である。
【図5】 本発明の第四実施形態の治具であり、(A)
は斜視図、(B)はバンドクリップの引っ張り状態を示
す概略図である。
【図6】 本発明の第五実施形態の治具であり、(A)
は斜視図、(B)はバンドクリップの取付状態を示す概
略図である。
【図7】 従来のワイヤハーネスの分岐およびバンドク
リップの取付状態を示す斜視図である。
【図8】 他の従来の治具によるバンドクリップの取付
を示す斜視図である。
【図9】 別の他の従来の治具を示す斜視図である。
【符号の説明】
10、10’、10”、50、50’ 治具 11、11’、11”、51、51’ U字
状受部 13、13’、13”、53、53’ 底部 13a、13a’、13a”、53a、53a’ 係合
部 14、14’、14”、54 垂直
部 15、15’、15”、55 下部
屈曲部 15c、15c’、15c”、55c バン
ド引き抜き部 16、16’、16”、56 ガイ
ド溝 B バンドクリップ B1 クリップ部 B2 鍔部 B3 バンドロック部 B4 バンド本体 B5 挿通部 K 幹線 S 支線 T タイバンドカッター

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの布線および分岐用のU
    字状受部をワイヤハーネス組立図板上より立設する軸部
    で支持するワイヤハーネス組立用治具において、 上記U字状部受部は、両側の平板状の垂直部、左右の下
    部屈曲部とその間の底部とからなり、上記垂直部および
    下部屈曲部の内周面を凹ませてガイド溝とすると共に左
    右いずれか一方の下部屈曲部のガイド溝の底面を切り欠
    いてバンド引き抜き部とし、上記底部の上面は上記左右
    の下部屈曲部の内周面より低位置にして、該底部の上面
    に穿孔して係合部を設け、 上記係合部にバンドクリップのバンドロック部より突出
    するクリップ部を係合すると共に、バンドロック部の一
    端より延出するバンド本体を上記バンド引き抜き部側に
    配置した状態で、上記U字状受部の内周側にワイヤハー
    ネスの幹線を布線すると共にワイヤハーネスの支線を上
    記垂直部に絡ませて上記幹線より分岐させてから、バン
    ド本体を上記幹線に巻き付けて対向する側のガイド溝に
    通すことにより、バンドロック部の挿通穴に挿入するこ
    とを特徴とするワイヤハーネス組立用治具。
  2. 【請求項2】 上記下部屈曲部の底部側の内周面は、係
    合されるバンドクリップのバンドロック部の上面と同一
    高さにすると共に、上記ガイド溝の底部側の底面は、バ
    ンドロック部の挿通穴の下面と同一高さにしていること
    を特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネス組立用治
    具。
  3. 【請求項3】 上記バンド引き抜き部と連続させて垂直
    部上端までガイド溝の底面を切り欠いて開口部を設けて
    いることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    ワイヤハーネス組立用治具。
  4. 【請求項4】 上記バンド引き抜き部を設けている側の
    垂直部を一側面より切り欠いてバンド通し部を設け、係
    合されるバンドクリップのバンド本体を該バンド通し部
    に通してU字状受部の外周側に配置することを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネス組立
    用治具。
  5. 【請求項5】 上記バンド引き抜き部をバンド本体の引
    っ張り及び切断用の工具が挿入できる寸法にしているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載のワイヤハーネス組立用治具。
  6. 【請求項6】 ワイヤハーネスの布線および分岐用のU
    字状受部をワイヤハーネス組立図板上より立設する軸部
    により支持するワイヤハーネス組立用治具において、 上記U字状部受部は、底部の上面の両側より夫々2本の
    棒状あるいは平板状の部材を相互に間隔をあけた状態で
    斜め上方に屈曲させて鉛直上方に延出することにより形
    成されており、上記底部の上面は穿孔されて係合部が設
    けられ上記係合部にバンドクリップのバンドロック部よ
    り突出するクリップ部を係合すると共に、バンドロック
    部の一端より延出するバンド本体をどちらか一方側の上
    記2本の部材間に配置し、 上記U字状受部の内周側にワイヤハーネスの幹線を布線
    すると共にワイヤハーネスの支線を上記部材に絡ませて
    上記幹線より分岐させ、バンド本体を上記幹線に巻き付
    けてバンドロック部の挿通穴に挿入することを特徴とす
    るワイヤハーネス組立用治具。
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